JP6021334B2 - シート固定装置及び絶縁防水工法 - Google Patents
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Description
このように本発明のシート固定装置は、下地の性状に何ら影響を受けることなく、本来の機能が発揮され、第二固定部材を固定するビスの金属疲労による折れや抜けが防止されたり、防水シート自体にかかる負荷も軽減されて、防水シートの破損を防ぎ、延いては屋根の風に対する安全性を確保するなど、大きな効果を奏することができる。
図1は、本発明の実施形態によるシート固定装置10を示す斜視図である。図2は、図1のシート固定装置10を用いた絶縁防水工法により形成された屋根1を示す斜視図であり、構造が判るよう一部を切り欠いて示している。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。
なお、本シート固定装置10は、図2に示すような屋根の下地がコンクリートスラブに限らず、鉄骨構造、木構造等の一般的な建築物の構造体の下地でも使用することを想定している。すなわち、例えば、改修現場のような、下地の様々な性状、表面状況によっても影響を受けることなく、シート固定装置10が本来の作用が阻害されないことを目指している。
すなわち、シート固定装置10を設置する際、図3に示すように、下地調整部材20は、第一固定部材12と第二固定部材14と緩衝材16とを、下地2と隔絶するように配置され、下地調整部材20の外縁近傍の上面には、第一固定部材12の外周部分のフランジ部12cが載置されるようになっている。また、第一固定部材12の中央凹部12aの内側端部近傍の下面は、下地調整部材20の中心部の穴20a近傍の上面に載置されるようになっている。
なお、下地調整部材20には、図4(a)、図4(b)に示すように、全体に複数の穴20hを形成することもできる。
なお、本実施形態の緩衝材16は、ビス18の固定により第二固定部材14と第一固定部材12とに挟持されている。そのため、緩衝材16は、第一固定部材12や第二固定部材14と接着されていなくても効果を発揮する。しかしながら、第一固定部材12や第二固定部材14との接合力を補強するため、又は、施工現場での組立を容易にするために、予め接着されていてもよい。また、図では、緩衝材16と、第一固定部材12及び第二固定部材14とは密着して配置されているが、緩衝材16は、第一固定部材12または第二固定部材14との間に、可動代(移動可能空間)を残して配置されてもよい。
そして、防水シート4が風により膨れ上がっても、シート固定装置10にかかる垂直力や水平力は、第一固定部材12の移動と緩衝材16により緩衝されて吸収されるので、第二固定部材14からビス18にかかる負荷を軽減することができ、ビス18の金属疲労による折れや抜けを防止することができる。そのため、シート固定装置10の破壊による防水シート4の破損を防ぐことができる。
このような構造により、現場における、作業の手間をより軽減することができる。
図6(a)では、緩衝材16は、互いに硬さの異なる複数の素材を積層させて構成している。ここでは、緩衝材16は、第1緩衝材16aと第2緩衝材16bとを、図中、上下方向に、積層している。これら第1緩衝材16aと第2緩衝材16bとは、耐候性、耐熱性を考慮して、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、EPM、EPDMから、現場の状況に応じて、各種ゴム材等を、適宜組み合わせて積層することができる。また、これら第1緩衝材16aと第2緩衝材16bとは、互いに一体的に結合していることが望ましい。これにより、第一固定部材12が、下地調整部材20上において、防水シート4から力を受けて上方又は水平方向に移動する場合、第1緩衝材16aと第2緩衝材16bとが第一固定部材12からの不規則なずれ移動力に対してばらばらになることなく一体となって受け止めて、第1緩衝材16aと第2緩衝材16bとがそれぞれ適宜変形することできめ細かに緩衝することができる。
この場合、流体としては、空気などの圧縮性流体や、オイルなどの非圧縮性流体が可能である。流体は現場の状況に応じて選定することが望ましい。さらには、中空弾性部材の素材は、耐候性、耐熱性は勿論、耐油性を考慮して選定することが望ましい。
ここでは、緩衝材16は、第二固定部材14に対向する表面のみに凹凸状に加工した凹凸面16pとしているが、緩衝材16の全体面あるいは任意の面を凹凸状に加工することもできる。緩衝材16の全体面あるいは任意の面を凹凸状に加工することは、緩衝材の効果が、緩衝材にかかる力と緩衝材の面積と厚みのバランスで変わるからである。
風圧によって、緩衝材16と第二固定部材14との接触面積を変わるようにして、風圧の大小による緩衝材の効果の差を小さくするためである。
緩衝材16の、第二固定部材14に対向する表面を凹凸面16pとしているのは、防水シート4を接着した第一固定部材12が風圧の大きさによって上下に変動するからである。この場合、第一固定部材12は、風圧により上方に浮上り、風圧が小さいと、緩衝材16を第二固定部材14側に押し付ける力が小さく、緩衝材16の凹凸面16pの上面だけが第二固定部材14に接触し、風圧が大きいと、緩衝材16を第二固定部材14側に押し付ける力が大きく、緩衝材16の凹凸面16pの全面が変形して第二固定部材14に接触する。
また、図7(b)では、第二固定部材14の緩衝材16との接触面にずれ阻止部として、ローレット処理部14rが設けられている。ローレット処理部14rは、周知の加工法により、第二固定部材14の緩衝材16との接触面全面に亘って、細かなローレットが施されている。
また、図7(c)では、第二固定部材14の緩衝材16との接触面にずれ阻止部として、サンドブラスト処理面14rが設けられている。サンドブラスト処理面14rは、周知のサンドブラスト加工法により、第二固定部材14の緩衝材16との接触面全面に亘って、細かなサンドブラスト処理面14rが形成されている。
さらに、図7(d)では、第一固定部材12と第二固定部材14との間のずれ阻止部として、緩衝材16と結合可能に突設された突縁部30が設けられている。
この場合では、第二固定部材14に突縁部30を形成したことで、第二固定部材14と緩衝材16は、一体的に固定される。
第一固定部材12が、風圧により上方に浮上り、緩衝材16が第二固定部材14側に押し付けられた際、第一固定部材12からの上方にかかる力は勿論、ずれ阻止部としての機能をも有し、水平方向にかかる力を、緩衝材16の緩衝作用と変形により吸収することができる。
このようなシート固定装置においても、実施形態で示された種々の構成の緩衝材16を用いることができ、それぞれ同様の効果をもたらすことができる。
4 防水シート
10 シート固定装置
12 第一固定部材
12a 中央凹部
12b 穴
12c フランジ部
12d、12e 排出口
14 第二固定部材
14a ビス穴
14b 支持部
14c フランジ部
14r ずれ阻止部(凹凸部、ローレット処理部、サンドブラスト処理面)
16 緩衝材
16a 第1緩衝材
16b 第2緩衝材
16s 内部空間
16p 凹凸面
18 ビス
20 下地調整部材
30 突縁部
40 制振材
20a、20h 穴
Claims (5)
- 下地に防水シートを固定するシート固定装置であって、
前記防水シートを固定する第一固定部材と、
前記第一固定部材の少なくとも一部に重なると共に、前記下地に固定される第二固定部材と、
前記第一固定部材と前記第二固定部材との間に配置される緩衝材と、
前記第一固定部材と前記下地との間に配置される下地調整部材であって、前記第一固定部材の摺動性を確保するよう前記下地調整部材の表面が平坦且つ平滑に形成される、下地調整部材と、を備え、
前記下地調整部材は、前記第二固定部材と一体的に連結していることを特徴とする、シート固定装置。 - 前記緩衝材は、ずれ阻止部を介して前記第一固定部材または前記第二固定部材と接触している、請求項1に記載のシート固定装置。
- 前記第一固定部材に制振材を付設した、請求項1に記載のシート固定装置。
- 前記第一固定部材と前記第二固定部材とは円盤形状を有し、前記緩衝材は環状に且つ、所定間隔ごとに配置される、請求項1に記載のシート固定装置。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のシート固定装置を用いて、下地に防水シートの一部分を固定する絶縁防水工法。
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