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JP6025527B2 - 廃棄物選別処理設備及び廃棄物選別処理方法 - Google Patents
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JP6025527B2 - 廃棄物選別処理設備及び廃棄物選別処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物選別処理設備及び廃棄物選別処理方法に関する。
従来、特許文献1に示す如く、工事現場などから生じる廃棄物は、粗選別工程と仕上げ選別工程とで、それぞれ品目別にリサイクル可能なものと処分せざるをえないものとに分別される。その粗選別工程においては、コンクリート土間に廃棄物が展開され、主に重いものと大きいものとを作業機械で選別し、比較的軽いものを作業員が群がって人手で選別している。そして、粗選別されなかった廃棄物(残滓物)が、仕上げ選別工程で細かく選別される。
粗選別工程では、作業機械と作業員とが混在して同一空間で一緒に作業を行う。このため、作業機械と作業員の作業半径が重なり、接触事故などの危険を伴い安全上の問題が生じる。これを完全に避けようとすると作業員の作業時間と作業機械の作業時間とを確実に分けなければならず、作業性を向上させることは困難となる。
そこで、特許文献1では、廃棄物から大きな物を選別する長大物選別機を用いて、そこで選別された大きなもの(長大物)を対象として作業機械で再生可能物を選別することを提案している。
特開2006−780号公報
しかしながら、特許文献1では、長大物選別機で選別された長大物は、特定の場所(長大物選別機の排出口近傍など)に集まった状態(集積状態)となる。このため、作業機械で長大物を更に選別するには、作業機械はその特定の場所を中心として前後左右に移動して集積状態の長大物から選別対象となる構成品(選別品)を探すこととなる。即ち、このような構成では、作業効率を向上させることが困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、前記問題点等を解決するべくなされたもので、作業上の安全性を確保しつつ、作業効率を向上させ安定して廃棄物を選別可能な廃棄物選別処理設備及び廃棄物選別処理方法を提供することを課題とする。
本発明は、廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、前記廃棄物を搬送するコンベアと、該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、を備え、前記複数台の第1作業機械がそれぞれ、クローラ式の走行体と、該走行体に対して回転可能な旋回体と、該旋回体に取り付けられた上下揺動自在のアーム体と、該アーム体の先端に揺動可能に取り付けられることで、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構と、を備えて、運転者によって操作されるバックホウであり、前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされていることにより、前記課題を解決したものである。
本発明では、廃棄物を搬送するコンベアと、コンベアに対向し廃棄物の搬送方向に並んで配置される複数台の第1作業機械と、を備える。このため、粗選別をする第1作業機械はそれぞれ、少なくとも搬送方向には動く必要がなく、第1作業機械同士の衝突を回避できる。それにも拘らず、各第1作業機械は、すべての廃棄物の粗選別に対応することができ、連続的に作業を続けることができる。
更に、2台以上の第1作業機械では、互いに選別対象が異なる構成物を廃棄物から粗選別するようにしている。即ち、各第1作業機械は、選別対象となる構成物をそれぞれ分担している。更に、第1作業機械に対向して構成物載置部がそれぞれ配置されている。このため、それぞれの第1作業機械は構成物を効率よく粗選別して迅速に構成物載置部に載置することが可能である。
そして、コンベアは廃棄物を搬送する機能のみとされ、且つ第1作業機械は特に特殊な構成を要求したものではなく、しかも複数台とされている。このため、コンベアへの機能的な負荷は少なく、コンベアの安定した動作が可能である。そして、第1作業機械が仮に故障修理の際には、残った第1作業機械に応急的にその作業を分担させることも、同様の構成を有する作業機械を迅速に入れ替えて使用することもできる。即ち、安定した粗選別を行うことが可能で、粗選別工程全体が滞ることを極力防止することができる。
なお、前記廃棄物に占める割合が多い前記構成物を選別対象とする前記第1作業機械が前記コンベアのより上流側に配置される場合には、コンベアのより上流側でその割合の多い構成物を廃棄物から取り除くことが可能となる。即ち、コンベアの上流側での作業が効率的になるだけではなく、コンベアの下流側での作業を更に迅速かつ効率的に行うことが可能となる。
なお、前記廃棄物に占める割合が多い前記構成物を選別対象とする前記第1作業機械がより多くの台数とされている場合には、その割合の多い構成物を廃棄物から取り除くことを更に迅速に行うことが可能となる。
また、前記複数台の第1作業機械がそれぞれ、クローラ式の走行体と、該走行体に対して回転可能な旋回体と、該旋回体に取り付けられた上下揺動自在のアーム体と、該アーム体の先端に揺動可能に取り付けられることで、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構と、を備えて、運転者によって操作されるバックホウなので、構成物を容易に把持でき、その構成物をコンベア上から容易に取り除くことができる。
なお、(前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた)前記把持機構を備え、前記コンベアで前記廃棄物を搬送させるために該把持機構により該廃棄物を該コンベア上に載置する第2作業機械を備える場合には、廃棄物をコンベア上に載置する際に相応に構成物を第1作業機械で選別しやすく、且つ把持しやすい状態とすることができる。更に、コンベアに第1作業機械で粗選別が可能な構成物のみを載置するようにすることもできる。この場合には、廃棄物載置部に残った廃棄物(残滓物)をそこで集積して仕上げ選別に搬送することも可能となる。
なお、前記構成物載置部が前記コンベアを挟んで前記第1作業機械とは反対側に配置され、該第1作業機械の前記把持機構が該コンベア上の前記構成物を把持し前記構成物載置部に移動可能とされている場合には、第1作業機械で取り除かれる構成物を確実に構成物載置部に載置することができる。同時に、構成物載置部に載置された構成物が多量となっても、第1作業機械の作業を中断させることなく、その構成物を廃棄物選別処理設備から運び出すことが可能である。
なお、前記コンベア上の前記廃棄物の高さよりも高くされたガイド壁が、前記第1作業機械と該コンベアとの間及び該コンベアと前記構成物載置部との間に設けられている場合には、コンベア上の廃棄物が第1作業機械の側に崩れて第1作業機械の作業性を低下させることを防止できる。また、コンベア上の廃棄物が構成物載置部の側に崩れてすでに粗選別された構成物と混ざることを防止することができる。
なお、前記把持機構は、第1把持部と該第1把持部に対向し該第1把持部に相対的に接近離反する第2把持部とを備え、該第1把持部及び該第2把持部の先端部にはそれぞれブレード板が一体的に設けられ、該第1把持部と該第2把持部とが最接近した際には互いの該ブレード板の先端部が接触するようにされ、該第1把持部と第2把持部とが接近することで前記構成物の把持が可能とされている場合には、把持機構はより小型でシート状の構成物を把持することができる。このため、従来であれば中途半端な大きさ(従来の作業機械では把持しにくく、作業者が拾うには大きい)となる廃棄物までを粗選別することができる。言い換えれば、当該廃棄物選別処理設備は従来よりも細かく且つ薄い構成物を粗選別することが可能である。
なお、前記コンベアの前段に、前記廃棄物を前記第1作業機械の選別対象となる廃棄物(粗選別対象物)と該第1作業機械の選別対象とならない廃棄物(残滓物)とに分離する分離装置を備える場合には、コンベア上に粗選別対象物だけを載置することができる。このため、第1作業機械で効率よく粗選別を行うことが可能となる。また、分離装置で分離された残滓物をそこで集積して仕上げ選別に搬送することも可能となる。
なお、本発明は、廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理方法において、前記廃棄物の粗選別を行う第1作業機械が、クローラ式の走行体と、該走行体に対して回転可能な旋回体と、該旋回体に取り付けられた上下揺動自在のアーム体と、該アーム体の先端に揺動可能に取り付けられることで、前記廃棄物を構成する構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構と、を備えて、運転者によって操作されるバックホウであり、前記廃棄物をコンベアで搬送する工程と、該コンベアで搬送される前記構成物を、該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置される複数台の前記第1作業機械でそれぞれ、該コンベア上から取り除く工程と、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除いた前記構成物を、該複数台の第1作業機械に対向して配置される複数の構成物載置部にそれぞれ載置する工程と、を含み、前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別することを特徴とする廃棄物選別処理方法と捉えることもできる。
あるいは、廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、前記廃棄物を搬送するコンベアと、該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、を備え、前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされ、該第1作業機械は、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構を備え、前記構成物載置部は、前記コンベアを挟んで前記第1作業機械とは反対側に配置され、該第1作業機械の前記把持機構は、該コンベア上の前記構成物を把持し前記構成物載置部に移動可能とされ、該コンベア上の前記廃棄物の高さよりも高くされたガイド壁は、前記第1作業機械と該コンベアとの間及び該コンベアと前記構成物載置部との間に設けられていることを特徴とする廃棄物選別処理設備、または、廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、前記廃棄物を搬送するコンベアと、該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、を備え、前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされ、該第1作業機械は、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構を備え、該把持機構は、第1把持部と該第1把持部に対向し該第1把持部に相対的に接近離反する第2把持部とを備え、該第1把持部及び該第2把持部の先端部にはそれぞれブレード板が一体的に設けられ、該第1把持部と該第2把持部とが最接近した際には互いの該ブレード板の先端部が接触するようにされ、該第1把持部と第2把持部とが接近することで前記構成物の把持が可能とされていることを特徴とする廃棄物選別処理設備ともいえる。
本発明によれば、作業上の安全性を確保しつつ、作業効率を向上させ安定して廃棄物を選別することが可能となる。
本発明の実施形態に係る廃棄物選別処理設備の一例を示す模式図 図1で示した廃棄物選別処理設備の側面図を示す模式図(X方向から見た側面図(A)、Y方向から見た側面図(B)) 図1で示した廃棄物選別処理設備で用いられるバックホウを示す模式図 図3で示したバックホウに用いられるグラップルを示す模式図(正面図(A)、側面図(B)) 図4で示したグラップルの1対のブレード板が最接近して接触した状態を示す模式図 図1で示した廃棄物選別処理設備における粗選別の手順を示す模式図
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態の一例を詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係る廃棄物選別処理設備の概略について、主に図1を用いて説明する。
廃棄物選別処理設備100は、廃棄物103の粗選別を行うようにされ、廃棄物載置部102とスチールコンベア(コンベア)106と作業機械配置部104の複数のバックホウ(第1作業機械)BH1〜BH4と構成物載置部108と残滓物載置部110とを備える。スチールコンベア106は、廃棄物103を搬送するようにされている。複数のバックホウBH1〜BH4は、スチールコンベア106に対向し廃棄物103の搬送方向(X方向)に並んで配置されるとともに、廃棄物103を構成する構成物(品目)103Aをスチールコンベア106上から取り除く(粗選別する)ことが可能とされている。構成物載置部108は、スチールコンベア106に対向して配置され、対向する複数のバックホウBH1〜BH4でスチールコンベア106から取り除かれた構成物103Aがそれぞれ載置されるようにされている。ここで、複数台のバックホウBH1〜BH4のうち3台のバックホウBH1(BH2)、BH3、BH4は、互いに選別対象が異なる構成物103Aを粗選別するようにされている。
なお、本実施形態では、廃棄物103は、震災で生じた廃棄物などとされ、木材などの木くずが最も多く、次に廃プラスチックであり、そのほかスクラップ、コンクリートがらといった構成物103Aを含んでいる。なお、廃棄物は木造住宅をそのまま壊した際に生じる廃棄物や建築物の新築工事現場で生じた廃棄物などであってもよく、廃棄物を構成する構成物の比率の大きさや構成物の種類も本実施形態に限られない。
また、本実施形態では、図1、図2(A)に示す如く、スチールコンベア106上の廃棄物103の高さH2よりも高くされたガイド壁107(高さH1)が、バックホウBH1〜BH4とスチールコンベア106との間及びスチールコンベア106と構成物載置部108との間に設けられている。さらに、そのガイド壁107は、廃棄物載置部102と構成物載置部108との間、作業機械配置部104と残滓物載置部110との間、構成物載置部108と残滓物載置部110との間、及び構成物載置部108内を仕切るために設けられている。いわば各載置部102、108、110及び作業機械配置部104のそれぞれを囲むように、ガイド壁107が設けられている。そして、廃棄物載置部102と作業機械配置部104とは地面G上に盛り土M(盛り土M及び地面Gは、土がむき出しの状態というわけではなく、コンクリートなどが打設されていてもよい)がなされて、地面Gのレベルより高く(例えば約2mのかさ上げ)されている。なお、上述したようなガイド壁及び盛り土Mが必須とされるわけではない。
以下、廃棄物選別処理設備100に係る各構成要素について詳細に説明する。なお、バックホウBH(BH1〜BH5)の構成については、後で説明する。
廃棄物載置部102は、図1に示す如く、スチールコンベア106の先端に近い位置に設けられている。廃棄物載置部102には、廃棄物103が載置される。なお、図示しないが、スチールコンベア106の延長線上には地面Gのレベルから上昇して廃棄物載置部102につながるスロープが設けられている。このため、図2(B)に示す如く、廃棄物103を搭載した運搬車TRはスロープを移動し廃棄物載置部102に到着し、そこで廃棄物103を載置することができる。図2(B)に示す如く、廃棄物載置部102の盛り土Mは、傾斜しており(傾斜面S)、スチールコンベア106の上面になめらかに連続するようにされている。即ち、廃棄物103は、廃棄物載置部102からスチールコンベア106上にスムーズに載置可能とされている。
廃棄物103の脇、即ち図1で廃棄物載置部102のY方向の奥側には、バックホウ(第2作業機械)BH5が配置されている。バックホウBH5は、スチールコンベア106で廃棄物103を搬送させるために廃棄物103をスチールコンベア106上に載置させる。なお、バックホウBH5の配置される場所も水平に盛り土Mがなされている。
作業機械配置部104には、図1に示す如く、複数台(4台)のバックホウBH1〜BH4が配置されている。バックホウBH1〜BH4は、スチールコンベア106に対向し廃棄物103の搬送方向(X方向)に並んで配置されるとともに、廃棄物103を構成する構成物103Aをスチールコンベア106上から取り除くことが可能とされている。本実施形態では、バックホウBH1、BH2は、選別対象が同じ構成物103A、即ち木くずを廃棄物103から粗選別するようにされている。バックホウBH3は、選別対象が異なる構成物103A、即ち木くずとは異なる廃プラスチックを廃棄物103から粗選別するようにされている。バックホウBH4は、更に選別対象が異なる構成物103A、即ち木くず及び廃プラスチックとは異なるスクラップ及びコンクリートがらを廃棄物103から粗選別するようにされている。即ち、4台のバックホウBH1〜BH4のうち3台のバックホウBH1(BH2)、BH3、BH4は、互いに選別対象が異なる構成物103Aを粗選別するようにされている(なお、少なくとも2台以上のバックホウBHが、互いに選別対象が異なる構成物103Aを粗選別するようにされていればよい)。そして、構成物103Aのうち、廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである木くずと次に多い廃プラスチックそれぞれを選別対象とするバックホウBH1(BH2)、BH3は、スチールコンベア106の上流側にその順番で配置されている。同時に、構成物103Aのうち、廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである木くずを選別対象とするバックホウBH1、BH2は、2台とされている(もちろん1台とされてもよいし、2台以上でもよい)。なお、本実施形態では、粗選別された構成物103Aの品目数や量によって粗選別するバックホウBH1〜BH4を4台としているが、2台以上とされていればよい。
スチールコンベア106は、図1に示す如く、作業機械配置部104と構成物載置部108との間に配置され、廃棄物載置部102から載置された廃棄物103を残滓物載置部110まで搬送することができる(即ち、スチールコンベア106は、廃棄物選別処理設備100のほぼ中央に配置されている)。本実施形態では、スチールコンベア106は約20mの長さとされている。そして、スチールコンベア106の送り速度は毎分数m以下とされているが、この送り速度はバックホウBH1〜BH4の粗選別する速度や廃棄物103の投入量との兼ね合いなどで定めることができる。スチールコンベア106は、廃棄物103が載置されても、バックホウBHのグラップル(後述)が当たっても、機構的に損傷・故障がないように、廃棄物103の載置されるスチールコンベア106の上板はスチール製とされている(逆にいえば、廃棄物103が載置されてもバックホウBHのグラップルが当たっても機構的に損傷・故障がなければ、スチールコンベア106でなくてもよい)。
構成物載置部108は、図1に示す如く、スチールコンベア106に対向して配置されている。より具体的にいえば、構成物載置部108は、スチールコンベア106を挟んでバックホウBH1〜BH4とは反対側に配置されている。そして、構成物載置部108には、対向するバックホウBH1〜BH4でスチールコンベア106から取り除かれた構成物103Aがそれぞれ載置される。構成物載置部108では、廃棄物103を構成する構成物103Aの品目数や量や大きさに基づいて、各構成物103Aの載置部108A〜108Dの場所や順番や広さが定められている。即ち、選別対象となる構成物103Aが増えればそれに応じて構成物載置部108の(区分)数も増える(ただし、少なくとも構成物載置部108の(区分)数は2以上とされている)。本実施形態では、構成物103Aとしては、木くずが最も多く、次に廃プラスチック、そしてスクラップやコンクリートがらを有している。このため、構成物載置部108は、木くず載置部108A、廃プラスチック載置部108B、スクラップ載置部108C、そしてコンクリートがら載置部108Dの4区分の載置部を備え、この順番でスチールコンベア106の上流側から配置されている。そして、その順番で各載置部108A〜108Dのスペースが広くされている。なお、載置された各構成物103Aはそれぞれ、図示しないバックホウで運搬車に搭載され、所定の処理設備に運搬されることとなる。
残滓物載置部110には、図1に示す如く、スチールコンベア106で搬送された残滓物111が載置される。ここで、スチールコンベア106は、図2(A)、(B)に示す如く、地面Gのレベルよりも高くされている。このため、スチールコンベア106から落下する残滓物111は地面Gのレベル上に載置される。即ち、地面Gのレベルを掘り下げることがないので、残滓物111を例えばバケットを備えたホイールローダなどで容易に集積することができる。なお、残滓物111は、スチールコンベア106上に載置された廃棄物103からバックホウBH1〜BH4で構成物103Aが取り除かれたものであり、軽く小さいものから構成される。この残滓物111は、残滓物載置部110で集積されて仕上げ選別工程を行う設備に搬送されることとなる。
次に、バックホウBH1〜BH5(BH)の構成について、図3、図4(A)、(B)を用いて、詳細に説明する。なお、本実施形態では、いずれのバックホウBH1〜BH5も同様の構成とされている。ただし、バックホウBH1〜BH4は粗選別用として使用するため小型のもの(例えば0.25級)とされ、バックホウBH5は廃棄物103の搭載用として使用するためより大型のもの(例えば0.7級)とされている。このため、バックホウBH1〜BH4は迅速な粗選別を実現でき、バックホウBH5は一度に多くの廃棄物103をスチールコンベア106に搭載させることができる(必ずしも、バックホウBH1〜BH5の大小はこれに限られない)。
バックホウBHは、図3に示す如く、車体120とアーム体127とグラップル(把持機構)140とを備える。車体120は、クローラ式の走行体122と旋回機構124と旋回体126とを備える。即ち、旋回体126は旋回機構124により走行体122に対して回転可能とされている。旋回体126には運転席126Aが設けられている。運転席126Aは、密閉可能な構成であり、雨風を遮断でき且つエアコンにより温度調節が可能とされている。即ち、運転者は、天候に左右されず、バックホウBHを安定して操作することができる。旋回体126には、上下揺動自在のアーム体127が取り付けられている。
アーム体127は、図3に示す如く、旋回体126に取り付けられるブーム128とブーム128の先端に取り付けられるアーム132とを備える。アーム132は、シリンダ機構130により揺動可能とされている。アーム132の先端には構成物103Aを把持するグラップル140が取り付けられている。グラップル140は、リンク機構136を介してシリンダ機構134により揺動可能とされている。即ち、バックホウBHは、構成物103Aを把持するとともに上下左右に移動可能とされたグラップル140を備えていると言うことができる。なお、バックホウBH1〜BH4のグラップル140は、スチールコンベア106上の構成物103Aを把持し構成物載置部108に移動可能とされている。そして、バックホウBH5は、スチールコンベア106で廃棄物103を搬送させるためにグラップル140により廃棄物103をスチールコンベア106上に載置させることができる。
グラップル140は、図3、図4(A)、(B)、図5に示す如く、ブラケット146とフレーム150と第1把持部160と第2把持部162とブレード板174、176とを備える。ブラケット146には揺動軸142とリンク軸144とが設けられている。揺動軸142が上述したアーム132に係合し、リンク軸144が上述したリンク機構136に係合する。このため、ブラケット146は、揺動軸142を中心として揺動駆動される。ブラケット146の先端には回転機構148が設けられており、回転機構148を介してフレーム150はブラケット146に対して回転可能に取り付けられている。即ち、グラップル140は、第1把持部160と第2把持部162(1対の把持部とも称する)を一体的に回転させる回転機構148を備えている。
フレーム150の先端には、図4(A)に示す如く、2つの取付け軸152、154が設けられている。取付け軸152、154はそれぞれ、第1把持部160、第2把持部162を回転可能に取り付けている。図4(B)に示す如く、第1把持部160、第2把持部162の根元側(フレーム150側)には、リンク機構158が構成されている。フレーム150にはシリンダ機構156が設けられており、シリンダ機構156のピストン156Aもリンク機構158を構成している。即ち、シリンダ機構156が駆動されることで、取付け軸152、154を支点として、第1把持部160及び第2把持部162(1対の把持部)の先端が接近離反可能とされている。言い換えれば、第2把持部162は、第1把持部160に対向し第1把持部160に相対的に接近離反可能とされている。
第1把持部160、第2把持部162はそれぞれ、図4(A)、(B)に示す如く、3本のフォーク部材164、2本のフォーク部材164で構成されている。フォーク部材164は、先端部164Bで細くなる形状且つ先端部164Bが内側に向かうように湾曲した形状を備える。フォーク部材164の向かい合った内側面には、凸部164Aが複数(ここでは3つ)設けられている。第1把持部160では、図4(B)に示す如く、3本のフォーク部材164が端部で連結部材166により、中間部で中間連結部材170により(溶接などで)一体化されている。第2把持部162では、2本のフォーク部材164が端部で連結部材168により、中間部で中間連結部材により(溶接などで)一体化されている。第1把持部160及び第2把持部162のフォーク部材164は、互い違いに配置され、ブレード板174、176がなければ、互い違いに交差し中間連結部材170の位置で噛合う構成とされている。第1把持部160、第2把持部162の先端部(フォーク部材164の先端部164B)にはそれぞれ、ブレード板174、176が(溶接などで)一体的に取り付けられている。言い換えれば、1対のブレード板174、176は、1対の把持部160、162それぞれにフォーク部材164全て(即ち、本実施形態では第1把持部160が3本のフォーク部材164、第2把持部162が2本のフォーク部材164で構成されるが、フォーク部材はそれぞれの把持部に1以上とされていればよい)の先端部164Bで一体的に支持固定されている。即ち、フォーク部材164の先端部164Bのみがブレード板174、176に覆われている。
ブレード板174(176)は、図4(A)、(B)に示す如く、外板部分174A(176A)と連結板部分174C(176C)とを備える。なお、外板部分174A、176Aの幅Wは、等しくされている。外板部分174A(176A)は、屈曲位置174B(176B)でわずかに屈曲されている以外は直平面で構成されている(外板部分はフォーク部材の外側面形状に倣って曲面とされていてもよい)。このため、屈曲位置174B(176B)の存在で、外板部分174A(176A)全体の剛性が高められている。そして、ブレード板174(176)は、3本(2本)のフォーク部材164の並ぶ方向(図4(B)の上下方向であり、ブレード板174、176の幅方向でもある)で3本(2本)のフォーク部材164から外側に突出するような幅W(幅Wのうち突出した部分は突出部174Dとされている。(つまり、3本(2本)のフォーク部材164による幅よりもブレード板174(176)の幅Wは長くされている)。即ち、連結板部分174C(176C)は、図4(B)で示すグラップル140側面から見てフォーク部材164の並ぶ方向(幅方向)でフォーク部材164から外側に突出した(外板部分174A(176A)の)突出部174Dの剛性を向上させている。
ブレード板174(176)がフォーク部材164の先端部164Bの外側面164BBに沿って一体的に支持固定された際には、外板部分174A(176A)の内側面174AB(176AB)は、図4(A)で示すグラップル正面から見て少なくとも2か所でフォーク部材164の先端部164Bの外側面164BBに接触した状態で(溶接などで)接合される。同時に、図4(B)で示すグラップル140側面から見て連結板部分174C(176C)の内端面174CA(176CA)が端に位置するフォーク部材164の外端面164Cと接触した状態で(溶接などで)接合される。このため、ブレード板174(176)の第1把持部160(第2把持部162)との一体化によって生じるこの構造体は高い剛性を有することができる。
なお、外板部分174A(176A)の屈曲位置174B(176B)の先にある先端部174AA(176AA)は、図5に示す如く、フォーク部材164の先端部164Bからは突出している(突出長さL)。このため、図4(A)のグラップル140正面から見て、第1把持部160と第2把持部160とが互いに交差することはなく、第1把持部160と第2把持部162とが最接近した際には、互いのブレード板174、176の先端部174AA、176AAのみが線状に接触するようにされている。一方で、互いのブレード板174、176の側部174DA、176DAは離れた状態のままとされている(図5)。いわば、グラップル140は、フォーク部材164の並ぶ方向には開いた構成となっている。つまり、グラップル140では、第1把持部160と第2把持部162とが接近することで、第1把持部160の内側面と第2把持部162の内側面又はブレード板174、176の先端部174AA、176AAにより構成物103Aの把持が可能とされている。なお、ブレード板174、176の材質は、フォーク部材164と同質あるいはそれ以上に固い鋼材(例えばタングステンカーバイド)がより好ましいが、必ずしもそれに限定されない。
次に、廃棄物選別処理設備100における粗選別の手順を、主に図6を用いて説明する。
まず、廃棄物103を搭載した運搬車TRを廃棄物載置部102まで移動させ、廃棄物載置部102に廃棄物103を載置する。載置された廃棄物103の構成物103AをバックホウBH5のグラップル140で把持し、スチールコンベア106上に載置する(ステップS2の廃棄物103のスチールコンベア106への載置)。本実施形態では、バックホウBH5は、構成物103Aを作業効率の落ちない程度で、大まかに選別対象をえり分けながら、且つ局所的に偏在しないようにスチールコンベア106上に方向性を整えて展開して構成物103Aを載置している(しかし、必ずしもバックホウBH5がそのような載置を行う必要はない)。
次に、載置された廃棄物103をスチールコンベア106で搬送する(ステップS4の廃棄物103の搬送)。
次に、スチールコンベア106で搬送される廃棄物103を構成する構成物103Aを、スチールコンベア106に対向し廃棄物103の搬送方向(X方向)に並んで配置される4台のバックホウBH1〜BH4でそれぞれ、スチールコンベア106上から取り除く(ステップS6のバックホウBHで構成物103Aを除去)。即ち、バックホウBH1、BH2で廃棄物103から木くずを取り除き、バックホウBH3で廃棄物103から廃プラスチックを取り除き、そしてバックホウBH4で廃棄物103からスクラップ及びコンクリートがらを取り除く。
次に、対向する4台のバックホウBH1〜BH4でスチールコンベア106から取り除いた構成物103Aを、4台のバックホウBH1〜BH4に対向して配置される構成物載置部108にそれぞれ載置する(ステップS8の除去された構成物103Aを構成物載置部108に載置)。即ち、バックホウBH1、BH2で取り除いた木くずを木くず載置部108Aに載置し、バックホウBH3で取り除いた廃プラスチックを廃プラスチック載置部108Bに載置し、そしてバックホウBH4で取り除いたスクラップ及びコンクリートがらをそれぞれ、スクラップ載置部108C及びコンクリートがら載置部108Dに載置する。
そして、バックホウBH4を通過した廃棄物103、即ち残滓物111は、残滓物載置部110で地面Gに落下し、集積される(ステップS10の残滓物111の集積)。集積された残滓物111は、運搬車で仕上げ選別を行う設備に搬送される。なお、構成物載置部108に載置された各構成物103Aは適宜、集積され、所定の処理設備に搬送される。
このように、本実施形態においては、廃棄物103を搬送するスチールコンベア106と、スチールコンベア106に対向し廃棄物103の搬送方向(X方向)に並んで配置される4台のバックホウBH1〜BH4と、を備える。このため、粗選別をするバックホウBH1〜BH4はそれぞれ、少なくとも搬送方向(X方向)には動く必要がなく、バックホウBH1〜BH4同士の衝突を回避できる。それにも拘らず、各バックホウBH1〜BH4は、すべての廃棄物103の粗選別に対応することができ、連続的に作業を続けることができる。
そして、3台のバックホウBH1(BH2)、BH3、BH4では、互いに選別対象が異なる構成物103Aを廃棄物103から粗選別するようにしている。即ち、各バックホウBH1〜BH4は、選別対象となる構成物103Aをそれぞれ分担している(本実施形態では、バックホウBH1、BH2が木くず、バックホウBH3が廃プラスチック、バックホウBH4がスクラップおよびコンクリートがら)。更に、バックホウBH1〜BH4に対向して構成物載置部108(108A〜108D)がそれぞれ配置されている。このため、それぞれのバックホウBH1〜BH4は構成物103Aを効率よく粗選別して迅速に構成物載置部108に載置することが可能である。
更に、スチールコンベア106は廃棄物103を搬送する機能のみとされ、且つバックホウBH1〜BH4はグラップル140の一部を除いて特に特殊な構成を要求したものではなく、しかも4台とされている。このため、スチールコンベア106への機能的な負荷は少なく、スチールコンベア106の安定した動作が可能である。そして、バックホウBH1〜BH4が仮に故障修理の際には、残ったバックホウBHに応急的にその作業を分担させることも、同様の構成を有するバックホウBHを迅速に入れ替えて使用することもできる。即ち、特許文献1とは異なり、一つの装置(設備、機械を含む)に大きな負荷がかからず安定した粗選別を行うことが可能で、故障などで粗選別工程全体が滞ることを極力防止することができる。
また、本実施形態においては、廃棄物103に占める割合が最も多い構成物103Aである木くずを選別対象とするバックホウBH1、BH2を、スチールコンベア106の最上流に配置し、次に廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである廃プラスチックを選別対象とするバックホウBH3を、バックホウBH2の次に配置している。このため、スチールコンベア106のより上流側でその割合の多い構成物103Aである木くずを取り除き、その木くずがない状態で最も多い廃プラスチックを廃棄物103から取り除くことが可能となる。即ち、スチールコンベア106の上流側での作業が効率的になるだけではなく、スチールコンベア106の下流側での作業を更に迅速かつ効率的に行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである木くずを選別対象とするバックホウBHを2台としている。このため、その割合の多い構成物103Aである木くずを廃棄物103から取り除くことを更に迅速に行うことが可能となる。このため、粗選別工程全体を更に高速化することができる。
また、本実施形態においては、バックホウBH1〜BH4が構成物103Aを把持するとともに上下左右に移動可能とされたグラップル140を備えている。このため、構成物103Aを容易に把持でき、その構成物103Aをスチールコンベア106上から容易に取り除くことができる。
また、本実施形態においては、グラップル140を備え、スチールコンベア106で廃棄物103を搬送させるためにグラップル140により廃棄物103をスチールコンベア106上に載置するバックホウBH5を備えている。このため、廃棄物103をスチールコンベア106上に載置する際に相応に構成物103AをバックホウBH1〜BH4で選別しやすく、且つ把持しやすい状態とすることができる。更に、スチールコンベア106にバックホウBH1〜BH4で粗選別が可能な構成物103Aのみを載置するようにすることもできる。この場合には、廃棄物載置部102に残った廃棄物103(残滓物)をそこで集積して仕上げ選別に搬送することも可能となる。
また、本実施形態においては、構成物載置部108がスチールコンベア106を挟んでバックホウBH1〜BH4とは反対側に配置され、バックホウBH1〜BH4のグラップル140がスチールコンベア106上の構成物103Aを把持し構成物載置部108に移動可能とされている。このため、バックホウBH1〜BH4で取り除かれる構成物103Aを確実に構成物載置部108に載置することができる。同時に、構成物載置部108に載置された構成物103Aが多量となっても、バックホウBH1〜BH4の作業を中断させることなく、その構成物103Aを廃棄物選別処理設備100から運び出すことが可能である。
また、本実施形態においては、スチールコンベア106上の廃棄物103の高さH2よりも高くされたガイド壁107(高さH1)が、バックホウBH1〜BH4とスチールコンベア106との間及びスチールコンベア106と構成物載置部108との間に設けられている。このため、スチールコンベア106上の廃棄物103がバックホウBH1〜BH4の側に崩れてバックホウBH1〜BH4の作業性を低下させることを防止できる。また、スチールコンベア106上の廃棄物103が構成物載置部108の側に崩れてすでに粗選別された構成物103Aと混ざることを防止することができる。
また、本実施形態においては、グラップル140は第1把持部160と第2把持部162とを備えている。そして、第1把持部160及び第2把持部162の先端部にはそれぞれブレード板174、176が一体的に設けられている。更に、第1把持部160と第2把持部162とが最接近した際には、互いのブレード板174、176の先端部が接触するようにされている。加えて、第1把持部160と第2把持部162とが接近することで構成物103Aの把持が可能とされている。このため、従来であれば中途半端な大きさ(従来の作業機械では把持しにくく、作業者が拾うには大きい)となる廃棄物103までを粗選別することができる。言い換えれば、廃棄物選別処理設備100は従来よりも細かく且つ薄い構成物103Aを粗選別することが可能である。
なお、本実施形態に沿って実際に処理時間を従来と比較した際には、2倍上に選別速度を向上させることができた。具体的には、従来の粗選別(バックホウ1台と作業員6名で粗選別)で1時間かかっていた20mの廃棄物103を、本実施形態の粗選別(5台のバックホウBHを用いた粗選別)では30分以下とすることができた。なお、実際には、作業員が手作業で粗選別する構成物は軽いものだけとは限定できず、相応に重いもの存在する。このため、作業員にあっては作業時間が長くなると疲れが出て集中力が低下する。つまり、従来にあっては、作業時間が長くなるほど作業効率が低下してしまうこととなる。即ち、粗選別を長時間行う条件では、本実施形態は従来に比べて格段に多くの廃棄物103を選別処理することが可能となる。
従って、本実施形態によれば、作業上の安全性を確保しつつ、作業効率を向上させ安定して廃棄物103を選別することが可能となる。
本発明について上記実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、廃棄物103に占める割合が最も多い構成物103Aである木くずを選別対象とするバックホウBH1、BH2を、スチールコンベア106の最上流に配置し、次に廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである廃プラスチックを選別対象とするバックホウBH3を、バックホウBH2の次に配置していたが、本発明はこれに限定されず、必ずしもこのような順序でバックホウを配置する必要はない。
また、上記実施形態においては、廃棄物103に占める割合が多い構成物103Aである木くずを選別対象とするバックホウBHを2台としていたが、本発明はこれに限定されず、必ずしもこのようにバックホウの台数を振り分ける必要はない。例えば、このときのバックホウの数を2台以上としてもよいし、1台としてもよい。
また、上記実施形態においては、バックホウBH1〜BH4が、構成物103Aを把持するとともに上下左右に移動可能とされたグラップル140を備えていたが、本発明はこれに限定されず、バックホウがグラップルのような把持機構を備える必要はない。更には、バックホウが把持機構ではなく、吸着機構などを備えてもよい。
また、上記実施形態においては、グラップル140により廃棄物103をスチールコンベア106上に載置するバックホウBH5を備えていたが、本発明はこれに限定されず、そもそもバックホウがなく、運搬車から直接に廃棄物がスチールコンベア上に載置されてもよい。
また、上記実施形態においては、構成物載置部108が、スチールコンベア106を挟んでバックホウBH1〜BH4とは反対側に配置され、バックホウBH1〜BH4のグラップル140が、スチールコンベア106上の構成物103Aを把持し構成物載置部108に移動可能とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、構成物載置部がスチールコンベアとバックホウとの間に配置されてもよい。
また、上記実施形態においては、スチールコンベア106上の廃棄物103の高さH2よりも高くされたガイド壁107(高さH1)が、バックホウBH1〜BH4とスチールコンベア106との間及びスチールコンベア106と構成物載置部108との間に設けられていたが、本発明はこれに限定されずに、そもそもガイド壁が設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態においては、グラップル140は、第1把持部160と第2把持部162とを備えていた。そして、第1把持部160及び第2把持部162の先端部にはそれぞれブレード板174、176が一体的に設けられていた。更に、第1把持部160と第2把持部162とが最接近した際には、互いのブレード板174、176の先端部が接触するようにされていた。加えて、第1把持部160と第2把持部162とが接近することで構成物103Aの把持が可能とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブレード板のない、従来から存在するグラップルをそのまま用いてもよい。
なお、本発明は、スチールコンベア(コンベア)の前段に、前記廃棄物をバックホウ(第1作業機械)の選別対象となる廃棄物(粗選別対象物)とバックホウの選別対象とならない廃棄物(残滓物)とに分離する分離装置を備えていてもよい。その場合には、スチールコンベア上に粗選別対象物だけを載置することができる。即ち、残滓物と粗選別対象物とを含む(当初の)廃棄物に比べて減量された状態で、スチールコンベア上に粗選別対象物が残滓物に邪魔されることなく載置される。このため、第1作業機械で効率よく粗選別を行うことが可能となる。また、分離装置で分離された残滓物をそこで集積して仕上げ選別に搬送することも可能となる。分離装置としては、構成物の大小で廃棄物をふるい分けが可能な構成を備えていればよい。なお、粗選別対象物は、上記実施形態と同様にバックホウで粗選別対象物をスチールコンベア上に載置してもよいし、バックホウを使わずに分離装置からコンベアなどを用いて粗選別対象物をスチールコンベア上に載置してもよい。
本発明は、廃棄物の粗選別に広く適用することができる。
100…廃棄物選別処理設備
102…廃棄物載置部
103…廃棄物
103A…構成物
104…作業機械配置部
106…スチールコンベア
107…ガイド壁
108…構成物載置部
108A…木くず載置部
108B…廃プラスチック載置部
108C…スクラップ載置部
108D…コンクリートがら載置部
110…残滓物載置部
111…残滓物
120…車体
122…走行体
124…旋回機構
126…旋回体
127…アーム体
128…ブーム
130、134、156…シリンダ機構
132…アーム
136、158…リンク機構
140…グラップル
142…揺動軸
144…リンク軸
146…ブラケット
148…回転機構
150…フレーム
152、154…取付け軸
160…第1把持部
162…第2把持部
164…フォーク部材
166、168…連結部材
170…中間連結部材
174、176…ブレード板
BH、BH1〜BH5…バックホウ

Claims (11)

  1. 廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、
    前記廃棄物を搬送するコンベアと、
    該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、
    該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、
    を備え、
    前記複数台の第1作業機械はそれぞれ、クローラ式の走行体と、該走行体に対して回転可能な旋回体と、該旋回体に取り付けられた上下揺動自在のアーム体と、該アーム体の先端に揺動可能に取り付けられることで、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構と、を備えて、運転者によって操作されるバックホウであり、
    前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  2. 請求項1に記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記廃棄物に占める割合が多い前記構成物を選別対象とする前記第1作業機械は、前記コンベアのより上流側に配置される
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  3. 請求項1又は2に記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記廃棄物に占める割合が多い前記構成物を選別対象とする前記第1作業機械は、より多くの台数とされている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記把持機構を備え、前記コンベアで前記廃棄物を搬送させるために該把持機構により該廃棄物を該コンベア上に載置する第2作業機械を備える
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記構成物載置部は、前記コンベアを挟んで前記第1作業機械とは反対側に配置され、
    該第1作業機械の前記把持機構は、該コンベア上の前記構成物を把持し前記構成物載置部に移動可能とされている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  6. 請求項5に記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記コンベア上の前記廃棄物の高さよりも高くされたガイド壁は、前記第1作業機械と該コンベアとの間及び該コンベアと前記構成物載置部との間に設けられている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  7. 請求項乃至のいずれかに記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記把持機構は、第1把持部と該第1把持部に対向し該第1把持部に相対的に接近離反する第2把持部とを備え、
    該第1把持部及び該第2把持部の先端部にはそれぞれブレード板が一体的に設けられ、
    該第1把持部と該第2把持部とが最接近した際には互いの該ブレード板の先端部が接触するようにされ、
    該第1把持部と第2把持部とが接近することで前記構成物の把持が可能とされている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の廃棄物選別処理設備において、
    前記コンベアの前段に、前記廃棄物を前記第1作業機械の選別対象となる廃棄物と該第1作業機械の選別対象とならない廃棄物とに分離する分離装置を備える
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  9. 廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理方法において、
    前記廃棄物の粗選別を行う第1作業機械は、クローラ式の走行体と、該走行体に対して回転可能な旋回体と、該旋回体に取り付けられた上下揺動自在のアーム体と、該アーム体の先端に揺動可能に取り付けられることで、前記廃棄物を構成する構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構と、を備えて、運転者によって操作されるバックホウであり、
    前記廃棄物をコンベアで搬送する工程と、
    該コンベアで搬送される前記構成物を、該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置される複数台の前記第1作業機械でそれぞれ、該コンベア上から取り除く工程と、
    対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除いた前記構成物を、該複数台の第1作業機械に対向して配置される複数の構成物載置部にそれぞれ載置する工程と、
    を含み、
    前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別する
    ことを特徴とする廃棄物選別処理方法。
  10. 廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、
    前記廃棄物を搬送するコンベアと、
    該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、
    該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、
    を備え、
    前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされ、
    該第1作業機械は、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構を備え、
    前記構成物載置部は、前記コンベアを挟んで前記第1作業機械とは反対側に配置され、
    該第1作業機械の前記把持機構は、該コンベア上の前記構成物を把持し前記構成物載置部に移動可能とされ、
    該コンベア上の前記廃棄物の高さよりも高くされたガイド壁は、前記第1作業機械と該コンベアとの間及び該コンベアと前記構成物載置部との間に設けられている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
  11. 廃棄物の粗選別を行う廃棄物選別処理設備において、
    前記廃棄物を搬送するコンベアと、
    該コンベアに対向し該廃棄物の搬送方向に並んで配置されるとともに、該廃棄物を構成する構成物を該コンベア上から取り除くことが可能な複数台の第1作業機械と、
    該コンベアに対向して配置され、対向する該複数台の第1作業機械で該コンベアから取り除かれた前記構成物がそれぞれ載置される複数の構成物載置部と、
    を備え、
    前記複数台の第1作業機械のうち少なくとも2台以上の第1作業機械は、互いに選別対象が異なる前記構成物を粗選別するようにされ、
    該第1作業機械は、前記構成物を把持するとともに上下左右に移動可能とされた把持機構を備え、
    該把持機構は、第1把持部と該第1把持部に対向し該第1把持部に相対的に接近離反する第2把持部とを備え、
    該第1把持部及び該第2把持部の先端部にはそれぞれブレード板が一体的に設けられ、
    該第1把持部と該第2把持部とが最接近した際には互いの該ブレード板の先端部が接触するようにされ、
    該第1把持部と第2把持部とが接近することで前記構成物の把持が可能とされている
    ことを特徴とする廃棄物選別処理設備。
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