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JP6025869B2 - 風車及びその運転方法 - Google Patents
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Description

本開示は、風車及びその運転方法に関する。
近年、風力発電装置(風車)は、発電出力の向上の観点から大型化が進められている。特に、洋上風車市場の活性化によって、風車の大型化は急激に加速している。
風車が大型化すると、暴風時において風車に作用する風荷重も増大する。そのため、従来から、暴風時における風荷重を抑制する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、特許文献1には、暴風時にブレードのピッチ制御によって風を受け流すようにした3枚翼風車が開示されている。
また、風車の大型化に伴い、風車のドライブトレインにおけるトルクは増大し、この大きなトルクを前提としてドライブトレインの設計を行う結果、ドライブトレインが収納されるナセルの重量が大幅に増加する。
さらに、風荷重対策の一つとして、ブレードを細くしてブレードに作用する風荷重を低減するというブレードの設計思想もあるが、この設計思想はブレードの剛性確保が困難な状況を招く。すなわち、ブレードの剛性を確保しようとすればブレードの重量が増加してしまうので、ブレードの重量増加を抑制しながら剛性を確保することが難しい。
加えて、風車の大型化によって、ブレードを含む風車部品の輸送コストや、風車の建設コストが上昇する。
このような事情の下、現時点で主流を占める3枚翼風車以外にも、2枚のブレードがハブに取り付けられた2枚翼風車の開発も進められている。
2枚翼風車は、高周速で運転効率が最大になる特性を有するから、同一出力の3枚翼風車に比べてドライブトレインにおけるトルクは小さく、ナセルの重量軽減に寄与しうる。また、2枚翼風車の場合、3枚翼風車に比べてブレードが太いため、ブレードの剛性確保が比較的容易である。さらに、3枚翼風車に比べて2枚翼風車は、ブレード数が少ないため、ブレードを含む風車部品の輸送コストや、風車の建設コストを低減しうる。
特許文献2には、暴風時又は暴風が予想される時、一方のブレードのピッチ角と他方のブレードのピッチ角とを異ならせる制御を行うようにした2枚翼風車が開示されている。
具体的には、この2枚翼風車では、一方のブレードのピッチ角は風向の変化に対する感度が良い角度(例えば0度)に設定され、他方のブレードのピッチ角は風を受け流す角度(例えば90度。所謂、“フェザー”の位置。)に設定される。このように一方のブレードのピッチ角を風向変化に対する感度が良い角度に設定することで、ロータが風向変化に追従してヨー旋回し、風車に作用する風荷重を抑制するようになっている。
特開2008−184932号公報 国際公開第01/71183号
しかしながら、風車のさらなる大型化によって風荷重を低減することの必要性はますます高まっており、特許文献1及び2記載の公知の手法に代替しうる新規な風荷重抑制技術の開発が望まれている。暴風時における風荷重が小さくなれば、風車各部の設計クライテリアが下がり、風車各部の重量を軽減するとともにコストを削減することができる。
中でも、ロータ及びナセルを支持するタワーの基部には暴風時の風荷重に起因した突発的な最大荷重が加わり、タワーの設計を難しくする要因の一つになっている。特に、浮体式洋上風車では、暴風時の風荷重に起因した突発的な最大荷重に加えて、暴風時の波浪による浮体の動揺に起因した慣性力荷重がタワー基部に作用するから、暴風時の風荷重を低減することの必要性が高い。
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、暴風時における風荷重を効果的に低減しうる風車及びその運転方法を提供することである。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車の運転方法は、
2本のブレードと、前記2本のブレードが取り付けられるハブとを含むロータを備えた2枚翼風車の運転方法であって、
暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように、前記2本のブレードのピッチ角を調節するピッチ角調節ステップと、
暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するロータ保持ステップとを備える。
上記風車の運転方法によれば、暴風時において、2枚翼風車の2本のブレードのコードがロータ回転面の直交方向に沿うように各ブレードのピッチ制御が行われるので、ロータ正面からの風を受け流すことができる。また、暴風時において、各ブレードが水平方向に沿うアジマス角にロータが保持されるので、ロータ正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を減少させることができる。よって、暴風時における風荷重を効果的に低減することができる。
これに対し、3枚翼風車の場合、ロータのアジマス角調節によって3本のブレードのうち1本を水平方向に沿わせると、残り2本は水平方向に沿わせることができない。すなわち、3枚翼風車では、幾何学的な理由から、3本のブレードのうち少なくとも2本は水平方向に沿わせることができないため、ロータ正面からの風を受け流すように各ブレードのピッチ角を調節しても、横風に起因した揚力が不可避的に生じてしまう。よって、特許文献1記載の3枚翼風車のピッチ制御技術では、ロータ正面からの風を受け流すことはできても、ロータ正面からずれた方向から吹く横風に起因した風荷重を抑制することは難しい。
幾つかの実施形態において、前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくともロータブレーキによる前記ロータ又は該ロータとともに回転する回転シャフトへの制動力を用いる。また、幾つかの実施形態において、前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、前記ロータ又は該ロータとともに回転する回転シャフトを前記2枚翼風車の静止部材側に固定するロックピンを用いる。なお、ロータブレーキとロックピンは併用することも可能である。
このように、ロータブレーキ又はロックピンの少なくとも一方を用いて機械的にロータを実質的に不動にすることで、ロータを前記アジマス角に確実に保持することができる。
幾つかの実施形態では、前記2枚翼風車はアップウィンド風車であり、前記2本のブレードの先端部は、負圧面(吸引面)側から正圧面(圧力面)側に向かう方向に曲がっており、前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの正圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ角を調節し、前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、正圧面が鉛直方向下側を向けられた前記2本のブレードの重力に起因した復元力を用いる。なお、ロータを前記アジマス角に保持する際、2本のブレードの重力に起因した復元力に加えて、ロータブレーキやロックピン等の機械的手法も併用して、ロータを実質的に不動としてもよい。
別の実施形態では、前記2枚翼風車はダウンウィンド風車であり、前記2本のブレードの先端部は、正圧面側から負圧面側に向かう方向に曲がっており、前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの負圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ角を調節し、前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、負圧面が鉛直方向下側を向けられた前記2本のブレードの重力に起因した復元力を用いる。なお、ロータを前記アジマス角に保持する際、2本のブレードの重力に起因した復元力に加えて、ロータブレーキやロックピン等の機械的手法も併用して、ロータを実質的に不動としてもよい。
これらの実施形態では、ロータが前記アジマス角からずれて回転しようとすれば、2本のブレードの重力に起因した復元力が働いて、ロータを前記アジマス角に戻そうとする。よって、簡単な構成で、ロータを前記アジマス角に保持することができる。
一実施形態において、前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの前記コードが前記直交方向に対してなす角度を10度以内とする。
これにより、ロータ正面からの風を各ブレードが効果的に受け流して、暴風時の風荷重をより一層低減できる。
一実施形態において、前記ロータ保持ステップでは、前記2本のブレードの長手方向が前記水平方向に対してなす角度を5度以内とする。
これにより、ロータ正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を効果的に減少させ、暴風時の風荷重をより一層低減できる。
幾つかの実施形態では、上記風車の運転方法は、暴風時において前記ロータを下方に移動させるロータ移動ステップをさらに備える。
風は高所ほど風速が高い傾向にあるから、暴風時にロータを下方に移動させることで、風荷重をより一層効果的に低減できる。
一実施形態では、前記2枚翼風車は、洋上に浮かぶ少なくとも一対の浮体と、前記少なくとも一対の浮体上にそれぞれ設置されて前記ロータを共に支持する少なくとも一対のタワーをさらに備えた洋上風車であり、前記ロータ移動ステップでは、前記少なくとも一対の浮体を互いに遠ざけるとともに、前記少なくとも一対のタワーの前記ロータ側の端部を中心として前記少なくとも一対のタワーをそれぞれ回動させ、前記ロータを下方に移動させる。
これにより、タワーを水没させることなくロータの下方への移動が可能になる。
他の実施形態では、前記2枚翼風車は洋上風車であり、前記ロータ移動ステップでは、前記洋上風車のタワーの少なくとも一部を海中に沈めることで、前記ロータを下方に移動させる。
これにより、タワーの構成を複雑化せずに、ロータの下方への移動が可能になる。
少なくとも一つの実施形態に係る風車は、
2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部と、
暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するためのロータ保持機構とを備える2枚翼風車である。
上記風車によれば、暴風時において、2枚翼風車の2本のブレードのコードがロータ回転面の直交方向に沿うように各ブレードのピッチ制御が行われるので、ロータ正面からの風を受け流すことができる。また、暴風時において、各ブレードが水平方向に沿うアジマス角にロータが保持されるので、ロータ正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を減少させることができる。よって、暴風時における風荷重を効果的に低減することができる。
また、少なくとも一つの実施形態に係る風車は、アップウィンド型の2枚翼風車であって、
先端部が負圧面側から正圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿い、且つ、前記2本のブレードの正圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部とを備えることを特徴とする。
また、他の実施形態に係る風車は、ダウンウィンド型の2枚翼風車であって、
先端部が正圧面側から負圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿い、且つ、前記2本のブレードの負圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部とを備えることを特徴とする。
これらの風車によれば、暴風時において、2枚翼風車の2本のブレードのコードがロータ回転面の直交方向に沿うように各ブレードのピッチ制御が行われるので、ロータ正面からの風を受け流すことができる。また、この際、アップウィンド型風車の場合には、先端部が負圧面側から正圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレードの正圧面が鉛直方向下側を向くようにピッチ制御が行われ、ダウンウィンド型風車の場合には、先端部が正圧面側から負圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレードの負圧面が鉛直方向下側を向くようにピッチ制御が行われる。その結果、2本のブレードの重力に起因した復元力によって、各ブレードが水平方向に沿うようなアジマス角でロータの角度位置が安定化される。そのため、暴風時において、各ブレードが水平方向に沿うアジマス角にロータが保持され、ロータ正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を減少させることができる。よって、暴風時における風荷重を効果的に低減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、暴風時において、2枚翼風車の2本のブレードのコードがロータ回転面の直交方向に沿うように各ブレードのピッチ制御が行われるので、ロータ正面からの風を受け流すことができる。また、暴風時において、各ブレードが水平方向に沿うアジマス角にロータが保持されるので、ロータ正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を減少させることができる。よって、暴風時における風荷重を効果的に低減することができる。
本発明の一実施形態に係る風車を示す図である。 一実施形態に係る風車の発電時におけるロータを示す図である。 図2におけるA−A断面図である。 一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。 図4のB−B断面図である。 一実施形態に係る暴風時における風車を示す斜視図である。 一実施形態に係るロックピンを示す図である。 一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。 図8のC−C断面図である。 図10(a)及び(b)は、2本のブレードの重力に起因した復元力の発生原理を示す図である。 図11(a)及び(b)は、一実施形態に係るロータを下方に移動可能な2枚翼風車を示す図である。 一実施形態に係るロータ2を下方に移動可能な2枚翼風車を示す図である。 2枚翼風車の暴風時における運転手順を示すフローチャートである。 一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。 図15(a)は図14のD−D断面図であり、図15(b)は図14のE−E断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係る風車を示す図である。同図に示す風車1は、2本のブレード2A及び該ブレード2Aが取り付けられるハブ2Bを含むロータ2を備えた2枚翼風車である。一実施形態では、2本のブレード2Aは、互いに逆方向にハブ2Bから放射状に延在している。ロータ2は、一対のブレード2Aが風を受けることで生じた揚力によって回転するようになっている。幾つかの実施形態では、図1に示すように、ロータ2のハブ2Bはナセル3内に収容されたロータシャフト4に連結され、ロータ2とともにロータシャフト4が回転するようになっている。そして、ロータシャフト4の回転エネルギーが増速機5を介して発電機6に入力され、発電機6にて電力が生成されるようになっている。なお、ナセル3はタワー7上に設置される。
また、各ブレード2Aは、ピッチ制御部8による制御下で動作するピッチ調節機構9によって矢印方向に回動されて、そのピッチ角が調節されるようになっている。
さらに、2枚翼風車1には、ロータ2又はロータ2とともに回転する回転シャフトに制動力を与えるためのロータブレーキ20が設けられている。一実施形態では、ロータブレーキ20は、ロータ2の一部であるハブ2B又はロータ2とともに回転するロータシャフト4に取り付けられたブレーキディスク20Aと、ブレーキディスク20Aを把持可能に構成されたブレーキキャリパ20Bとを含む。この場合、ブレーキキャリパ20Bを動作させてブレーキディスク20Aを把持することで、ロータ2に制動力が付与される。他の実施形態では、ロータ2とともに回転する増速機5の出力軸(発電機6の入力軸)にロータブレーキ20が設けられる。
図2は、一実施形態に係る風車の発電時におけるロータを示す図である。図3は、図2におけるA−A断面図である。
図2に示すように、風車の発電時において、ロータ2は、各ブレード2Aの正圧面14が風上側に向き、ロータ回転面内における回転方向上流側に前縁10が位置した状態で図中の矢印方向に回転するようになっている。なお、図2には発電時にロータ2が風上側を向くように構成されたアップウィンド型風車が一実施形態として示されているが、他の実施形態では、ロータ2は風車発電時に風下側を向くように構成される(ダウンウィンド型風車)。
各ブレード2Aは、図3に示すように、前縁10から後縁12に亘って、正圧面14と負圧面16とが延在した翼型を有する。なお、前縁10と後縁12とを結ぶ直線18は、コードと称される。
風車の発電時には、ピッチ制御装置8の制御下で動作するピッチ調節機構9によって、コード18がロータ回転方向に対して角度aをなすように各ブレード2Aは配向される。この角度aは、コード18の延長線L1と、翼回転方向(ロータ回転面)に平行な直線L2との間の角度であり、ブレード2Aのピッチ角を意味する。風車の発電時における各ブレード2Aのピッチ角aは、典型的には概ね0度である。
なお、本明細書において、ピッチ角aの正負の符号は、前縁10が風上側を向いている場合にピッチ角aを正の値で定義し、前縁10が風下側を向いている場合にはピッチ角aを負の値で定義する。
風車の発電時、ロータ2は図中の矢印方向に回転している。そのため、各ブレード2Aには、図3に示すように、ロータ回転面に対して略直角方向から吹き付ける風の速度ベクトルPと、ロータ2の周速ベクトルrWとを合成して得られる相対風速ベクトルQの風が作用している。その結果、各ブレード2Aは、相対風速ベクトルQに垂直な方向の揚力Lと、相対風速ベクトルQに平行な方向の抗力Dとを受けるようになっている。
各ブレード2Aに作用する揚力L及び抗力Dは風速の上昇とともに大きくなり、暴風時にはブレード2Aに大きな風荷重が加わる。
幾つかの実施形態では、風車1は、暴風時において風荷重を減らすために次のような動作を行う。
図4は、一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。図5は、図4のB−B断面図である。図6は、一実施形態に係る暴風時における風車を示す斜視図である。
幾つかの実施形態では、図4及び5に示すように、暴風時において、ピッチ制御部8の制御下でピッチ調節機構9を動作させ、ロータ回転面(直線L2と平行な平面)の直交方向に2本のブレード2Aのコード18が沿うように各ブレード2Aのピッチ角aを調節する。すなわち、ピッチ調節機構9によって、ピッチ角aを風車発電時における概ね0度の値から90度付近の値まで大きくする。一実施形態では、2本のブレード2Aのコード18がロータ回転面の直交方向に対してなす角度が10度以内になるように、ピッチ角aを80度以上100度以下の範囲内に調節する。
これにより、空力的な制動力が各ブレード2Aに作用して、ロータ2は回転を停止する。ロータ2が回転を停止すると、相対風速ベクトルQは、ロータ回転面に対して略直角方向から吹き付ける風の速度ベクトルPに概ね一致する。この場合、相対風速ベクトルQ(風の速度ベクトルP)とコード18との間の角度である迎え角はほぼゼロになり、揚力係数と抗力係数が大幅に減少するから、揚力L及び抗力Dは低減される。したがって、各ブレード2Aは、ロータ回転面の直交方向から吹き付ける風を受け流し、風車への風荷重は低減される。
また、幾つかの実施形態では、ロータ回転面の直交方向からの風を受け流す上述のピッチ制御を行った上で、図4に示すように、各ブレード2Aの長手方向が水平方向に沿うようなアジマス角でロータ2を保持する。一実施形態では、2本のブレード2Aの長手方向が水平方向に対してなす角度は5度以内である。すなわち、図中右側のブレード2Aのアジマス角が85度以上95度以下であり、図中左側のブレード2Aのアジマス角は−95度以上−85度以下である。
なお、アジマス角とは、ロータ回転面内におけるロータの角度位置を示すパラメータであり、ハブ2から鉛直方向上方に延びる直線L3に対する角度である。また、直線L3を基準として時計周りの角度位置を表す際にはアジマス角に正の符号を付し、直線L3を基準として反時計回りの角度位置を表す際にはアジマス角に負の符号を付すこととする。例えば、図4における直線L4はアジマス角+bの方位である。図4に示す例示的な実施形態では、図中右側のブレード2Aはアジマス角が90度の方位に存在し、図中左側のブレード2Aはアジマス角−90度の方位に存在する。
このように、暴風時において、各ブレード2Aが水平方向に沿うアジマス角にロータ2を保持すれば、図6に示すように、ロータ2の正面からの風P以外に、ロータ2の正面からずれた方向からの横風P及びPが各ブレード2Aに作用しても、横風P及びPに起因した揚力発生を抑制できる。
幾つかの実施形態では、ロータ2を上述したアジマス角(各ブレード2Aの長手方向が水平方向に沿うアジマス角)に保持するために、少なくともロータブレーキ20によるロータ2又はロータ2とともに回転する回転シャフトへの制動力を用いる。また、他の実施形態では、ロータブレーキ20による制動力に代えて又は該制動力に加えて、ロータ2又はロータ2とともに回転する回転シャフトを2枚翼風車1の静止部材側に固定するロックピンを用いる。
一実施形態では、図7に示すように、2枚翼風車1の静止部材側の第1穴22と、ロータ2側の第2穴24とにロックピン26を挿入することで、ロータ2を上記アジマス角に保持する。なお、第1穴22が設けられる静止部材はナセル3の構成部材の一部であってもよい。また、第2穴24はロータ2と共に回転する部材に設けられていればよく、例えば、ハブ2Bや、ハブ2Bに連結されたロータシャフト4や、増速機5の出力軸(発電機6の入力軸)にフランジ第2穴24が設けられる。
このように、ロータブレーキ20又はロックピン26の少なくとも一方を用いて機械的にロータ2を実質的に不動にすることで、ロータ2を上述したアジマス角に確実に保持することができる。
幾つかの実施形態では、ロータブレーキ20やロックピン26等を用いた機械的手法に代えて又は該機械的手法に加えて、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力を利用して、ロータ2を上記アジマス角に保持する。
図8は、一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。図9は、図8のC−C断面図である。図10(a)及び(b)は、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力の発生原理を示す図である。
幾つかの実施形態では、2枚翼風車がアップウィンド型風車(発電時にロータが風上側を向くように構成された風車)である場合において、2本のブレード2Aの先端部は、負圧面16側から正圧面14側に向かう方向に曲がっている。風車発電時には、ロータ2が風上側を向いた状態で各ブレード2Aの正圧面14が風上側を向くようにピッチ制御されているが、暴風時には、ピッチ制御部8の制御下でピッチ調節機構9を動作させ、図8に示すように、ロータ回転面の直交方向に2本のブレード2Aのコード18が沿うように各ブレード2Aのピッチ角aを調節する。この際、一方のブレード2Aについてはピッチ角aを90度付近の値(例えば80度以上100度以下の値)に設定し、他方のブレード2Aについてはピッチ角aを−90度付近の値(例えば−100度以上−80度以下の値)に設定する。
図8に示す例示的な実施形態では、図中左側のブレード2Aのピッチ角aが90度付近の値であり、前縁10が風上を向いているのに対し、図中右側のブレード2Aのピッチ角aは−90度付近の値であり、後縁12が風上を向いている。
一実施形態では、2本のブレード2Aのコード18がロータ回転面の直交方向に対してなす角度が10度以内になるように、一方のブレード2Aのピッチ角aを80度以上100度以下の範囲内に調節し、他方のブレード2Aのピッチ角aを−100度以上−80度以下の範囲内に調節する。
上述のピッチ制御の結果、ロータ2全体としては、図8に示すように、2本のブレード2Aの先端部が同一方向に湾曲したような形状となる。そのため、図10(a)及び(b)に示すように、ロータ2の重心Gは、ロータ2の回転中心Oから正圧面14側にずれる。したがって、重心Gの位置に作用する2本のブレード2Aの重力mgのうち線分OGの直交方向の成分fと、線分OGの長さlとの積で表されるモーメントM(復元力)が生じて、ロータ2を回転させようとする。よって、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力Mによって、各ブレード2Aが水平方向に沿い、且つ、各ブレード2Aの正圧面14が鉛直方向下側を向くようなアジマス角でロータ2の角度位置が安定化される。
なお、図8を用いて説明したような湾曲した先端部を有するブレード2Aとして、アップウィンド風車用のプリベンド翼を使用することができる。アップウィンド風車用のプリベンド翼は、例えば、ブレード2Aが風荷重によって撓んだ状態でもブレード2Aとタワー7との接触を防止することを目的として、風車発電時に風上側を向く正圧面14側に翼先端部が曲げられている。アップウィンド風車用のプリベンド翼を利用すれば、図8を用いて説明したピッチ制御を行うだけで、暴風を凌ぐのに適したアジマス角にロータ2を容易に保持することができる。
幾つかの実施形態では、風荷重をより一層低減するために、暴風時においてロータ2を下方に移動させる。風は高所ほど風速が高い傾向にあるから、暴風時にロータ2を下方に移動させることで、風荷重をより一層効果的に低減できる。
幾つかの実施形態では、2枚翼風車1は、洋上に浮かぶ少なくとも一対の浮体と、少なくとも一対の浮体上にそれぞれ設置されてロータ2を共に支持する少なくとも一対のタワーをさらに備えた洋上風車であり、少なくとも一対の浮体を互いに遠ざけるとともに、少なくとも一対のタワーのロータ2側の端部を中心として少なくとも一対のタワーのそれぞれを回動させ、ロータ2を下方に移動させる。
図11(a)及び(b)は、一実施形態に係るロータ2を下方に移動可能な2枚翼風車を示す図である。
図11(a)及び(b)に示す例示的な実施形態では、2枚翼風車1は、洋上に浮かぶ第1浮体30及び第2浮体32と、浮体30,32上にそれぞれ設置され、ナセル3を介してロータ2を支持する第1タワー部7Aと第2タワー部7Bとを含む。第1タワー部7A及び第2タワー部7Bのロータ2側の端部(上端部)は連結部34に回動自在に取り付けられている。
風車発電時には、図11(a)に示すように、第1浮体30及び第2浮体32は互いに近接しており、第1タワー部7Aと第2タワー部7Bとは概ね平行になっており、ロータ2は発電に適した高所に位置する。この際、各ブレード2Aは、正圧面14が風上を向くようにピッチ制御されている。すなわち、ピッチ角a(図3参照)は0度に近い値になっている。
一方、暴風時には、図11(b)に示すように、第1浮体30と第2浮体32とが互いに遠ざけるとともに、第1タワー部7A及び第2タワー部7Bはロータ2側の端部(連結部34)を中心として回動させる。そのため、第1タワー部7Aと第2タワー部7Bとの間の角度dが増加する。その結果、ロータ2は、発電に適した高所から暴風を凌ぐのに適した低所に向かって下方に移動する。なお、第1タワー部7A及び第2タワー部7Bを回動させる際、第1タワー部7A及び第2タワー部7B間に設けた任意の駆動装置を用いてもよい。
他の実施形態では、2枚翼風車1は洋上風車であり、当該洋上風車のタワー7の少なくとも一部を海中に沈めることで、ロータ2が下方に移動可能になっている。
図12は、一実施形態に係るロータ2を下方に移動可能な2枚翼風車を示す図である。同図に示すように、2枚翼風車1は、暴風時においてタワー7の少なくとも一部が海中に水没可能に構成されている。よって、ロータ2は、発電に適した高所から暴風を凌ぐのに適した低所に向かって下方に移動可能である。
なお、タワー7の少なくとも一部を海中に水没させるため、密閉構造のタワー7の内部にバラスト水(例えば海水)を注入してもよい。
次に、上述の2枚翼風車1の暴風時における運転方法について説明する。図13は、2枚翼風車1の暴風時における運転手順を示すフローチャートである。なお、同図に示す例示的な実施形態では、ステップS4,ステップS6及びステップS8がこの順で行われるが、各ステップの順番は入れ替えてもよい。
図11に示すように、最初に、2枚翼風車1に作用する風の風速Vがカットアウト風速を超えているか否か判断する(ステップS2)。風速Vがカットアウト風速を超えていなければ、ステップS2を再び繰り返す。これに対し、風速Vがカットアウト風速を超えている場合(ステップS2のYES判定)、ステップS4に進んで、ロータ2の回転面の直交方向に各ブレード2Aのコード18が沿うように、ピッチ制御部8の制御下でピッチ調節機構9を動作させて2本のブレード2Aのピッチ角aを調節する。幾つかの実施形態では、各ブレード2Aのコード18がロータ2の回転面の直交方向に対してなす角度を10度以内とする。一実施形態では、2本のブレード2Aのピッチ角aを80度以上100度以下の値に設定する。他の実施形態では、一方のブレード2Aのピッチ角aを80度以上100度以下の値に設定し、他方のブレード2Aのピッチ角aを−100度以上−80度以下の値に設定する。
続いて、ステップS6において、2本のブレード2Aの長手方向が水平方向に沿うようなアジマス角にロータ2を保持する。
幾つかの実施形態では、上記アジマス角にロータ2を保持するために、ロータブレーキ20又はロックピン26の少なくとも一方を用いて機械的にロータ2を実質的に不動にする。
他の実施形態では、ロータブレーキ20やロックピン26等を用いた機械的手法に代えて又は該機械的手法に加えて、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力を利用して、ロータ2を上記アジマス角に保持する。具体的には、負圧面16側から正圧面14側に向かう方向に2本のブレード2Aの先端部を予め曲げておき、一方のブレード2Aについてはピッチ角aを90度付近の値に設定する一方で、他方のブレード2Aについてはピッチ角aを−90度付近の値に設定する。これにより、ロータ2全体としては、図8に示すように、2本のブレード2Aの先端部が同一方向に湾曲したような形状となる。そのため、図10(a)及び(b)に示すように、ロータ2の重心Gは、ロータ2の回転中心Oから正圧面14側にずれる。したがって、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力Mによって、各ブレード2Aが水平方向に沿い、且つ、各ブレード2Aの正圧面14が鉛直方向下側を向くようなアジマス角でロータ2の角度位置が安定化される。
幾つかの実施形態では、風荷重をより一層低減するために、暴風時においてロータ2を下方に移動させる(ステップS8)。
一実施形態では、2枚翼風車1は、洋上に浮かぶ少なくとも一対の浮体30,32と、前記少なくとも一対の浮体30,32上にそれぞれ設置されて前記ロータ2を共に支持する少なくとも一対のタワー7A,7Bを備えた洋上風車であり、前記少なくとも一対の浮体30,32を互いに遠ざけるとともに、前記少なくとも一対のタワー7A,7Bの前記ロータ2側の端部(連結部34)を中心として前記少なくとも一対のタワー7A,7Bをそれぞれ回動させ、ロータ2を下方に移動させる。
他の実施形態では、2枚翼風車1は洋上風車であり、洋上風車1のタワー7の少なくとも一部を海中に沈めることで、ロータ2を下方に移動させる。この際、タワー7の少なくとも一部を海中に水没させるため、密閉構造のタワー7の内部にバラスト水(例えば海水)を注入してもよい。
以上説明したように、本発明の少なくとも一実施形態によれば、暴風時において、2枚翼風車1の2本のブレード2Aのコード18がロータ2の回転面の直交方向に沿うように各ブレード2Aのピッチ制御が行われるので、ロータ2の正面からの風を受け流すことができる。また、暴風時において、各ブレード2Aの長手方向が水平方向に沿うようなアジマス角にロータ2が保持されるので、ロータ2の正面からずれた方向からの横風に起因した揚力を減少させることができる。よって、暴風時における風荷重を効果的に低減することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。例えば、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば、図8及び9に示す例示的な実施形態では2枚翼風車がアップウィンド型風車である場合を前提としているが、他の実施形態では、2枚翼風車がダウンウィンド型風車の場合において同様なピッチ制御を行う。
図14は、一実施形態に係る暴風時におけるロータを示す図である。図15(a)は図14のD−D断面図であり、図15(b)は図14のE−E断面図である。
幾つかの実施形態では、2枚翼風車がダウンウィンド型風車である場合において、2本のブレード2Aの先端部は、正圧面14側から負圧面16側に向かう方向に曲がっている。風車発電時には、ロータ2が風下側を向いた状態で各ブレード2Aの正圧面14が風上側を向くようにピッチ制御されているが、暴風時には、ピッチ制御部8の制御下でピッチ調節機構9を動作させ、図14に示すように、ロータ回転面の直交方向に2本のブレード2Aのコード18が沿うように各ブレード2Aのピッチ角aを調節する。すなわち、図15(a)及び(b)に示すように、暴風時には、風車発電時において符号40で示すように配向されていたブレード2Aを回動させて、翼回転方向42に平行な直線L2に直交する方向にコード18を沿わせる。この際、一方のブレード2Aについてはピッチ角aを90度付近の値(例えば80度以上100度以下の値)に設定する一方で、他方のブレード2Aについてはピッチ角aを−90度付近の値(例えば−100度以上−80度以下の値)に設定する。
図14に示す例示的な実施形態では、図中左側のブレード2Aのピッチ角aが−90度付近の値であり、鋼線12が風上を向いている(図15(a)参照)。これに対し、図14における右側のブレード2Aのピッチ角aは90度付近の値であり、前縁10が風上を向いている(図15(b)参照)。
一実施形態では、2本のブレード2Aのコード18がロータ回転面の直交方向に対してなす角度が10度以内になるように、一方のブレード2Aのピッチ角aを80度以上100度以下の範囲内に調節し、他方のブレード2Aのピッチ角aを−100度以上−80度以下の範囲内に調節する。
上述のピッチ制御の結果、ロータ2全体としては、図14に示すように、2本のブレード2Aの先端部が同一方向(鉛直方向下方)に湾曲したような形状となる。そのため、2本のブレード2Aの重力に起因した復元力によって、各ブレード2Aが水平方向に沿い、且つ、各ブレード2Aの負圧面16が鉛直方向下側を向くようなアジマス角でロータ2の角度位置が安定化される。
なお、図14を用いて説明したような湾曲した先端部を有するブレード2Aとして、ダウンウィンド風車用のプリベンド翼を使用することができる。ダウンウィンド風車用のプリベンド翼は、例えば、ブレード2Aが風荷重によって撓んだ状態でもブレード2Aとタワー7との接触を防止することを目的として、風車発電時に風下側を向く負圧面16側に翼先端部が曲げられている。ダウンウィンド風車用のプリベンド翼を利用すれば、図14を用いて説明したピッチ制御を行うだけで、暴風を凌ぐのに適したアジマス角にロータ2を容易に保持することができる。
1 2枚翼風車
2 ロータ
2A ブレード
2B ハブ
3 ナセル
4 ロータシャフト
5 ドライブトレイン
6 発電機
7 タワー
8 ピッチ制御部
9 ピッチ調節機構
10 前縁
12 後縁
14 正圧面
16 負圧面
18 コード
20 ロータブレーキ
20A ブレーキディスク
20B ブレーキキャリパ
22 第1穴
24 第2穴
26 ロックピン
30 第1浮体
32 第2浮体
34 連結部


Claims (12)

  1. 2本のブレードと、前記2本のブレードが取り付けられるハブとを含むロータを備えた2枚翼風車の運転方法であって、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように、前記2本のブレードのピッチ角を調節するピッチ角調節ステップと、
    暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するロータ保持ステップとを備え
    前記2枚翼風車はアップウィンド風車であり、
    前記2本のブレードの先端部は、負圧面側から正圧面側に向かう方向に曲がっており、
    前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの正圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ角を調節し、
    前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、正圧面が鉛直方向下側を向けられた前記2本のブレードの重力に起因した復元力を用いることを特徴とする2枚翼風車の運転方法。
  2. 前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくともロータブレーキによる前記ロータ又は該ロータとともに回転する回転シャフトへの制動力を用いることを特徴とする請求項1に記載の2枚翼風車の運転方法。
  3. 前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、前記ロータ又は該ロータとともに回転する回転シャフトを前記2枚翼風車の静止部材側に固定するロックピンを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の2枚翼風車の運転方法。
  4. 2本のブレードと、前記2本のブレードが取り付けられるハブとを含むロータを備えた2枚翼風車の運転方法であって、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように、前記2本のブレードのピッチ角を調節するピッチ角調節ステップと、
    暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するロータ保持ステップとを備え、
    前記2枚翼風車はダウンウィンド風車であり、
    前記2本のブレードの先端部は、正圧面側から負圧面側に向かう方向に曲がっており、
    前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの負圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ角を調節し、
    前記ロータ保持ステップでは、前記ロータを前記アジマス角に保持するために、少なくとも、負圧面が鉛直方向下側を向けられた前記2本のブレードの重力に起因した復元力を用いることを特徴とする2枚翼風車の運転方法。
  5. 前記ピッチ角調節ステップでは、前記2本のブレードの前記コードが前記直交方向に対してなす角度を10度以内とすることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の2枚翼風車の運転方法。
  6. 前記ロータ保持ステップでは、前記2本のブレードの長手方向が前記水平方向に対してなす角度を5度以内とすることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の2枚翼風車の運転方法。
  7. 暴風時において前記ロータを下方に移動させるロータ移動ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の2枚翼風車の運転方法。
  8. 2本のブレードと、前記2本のブレードが取り付けられるハブとを含むロータを備えた2枚翼風車の運転方法であって、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように、前記2本のブレードのピッチ角を調節するピッチ角調節ステップと、
    暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するロータ保持ステップと、
    暴風時において前記ロータを下方に移動させるロータ移動ステップと、を備え、
    前記2枚翼風車は、洋上に浮かぶ少なくとも一対の浮体と、前記少なくとも一対の浮体上にそれぞれ設置されて前記ロータを共に支持する少なくとも一対のタワーをさらに備えた洋上風車であり、
    前記ロータ移動ステップでは、前記少なくとも一対の浮体を互いに遠ざけるとともに、前記少なくとも一対のタワーの前記ロータ側の端部を中心として前記少なくとも一対のタワーをそれぞれ回動させ、前記ロータを下方に移動させることを特徴とする2枚翼風車の運転方法。
  9. 前記2枚翼風車は洋上風車であり、
    前記ロータ移動ステップでは、前記洋上風車のタワーの少なくとも一部を海中に沈めることで、前記ロータを下方に移動させることを特徴とする請求項に記載の2枚翼風車の運転方法。
  10. 2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
    前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿うように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部と、
    暴風時において、前記2本のブレードが水平方向に沿うアジマス角に前記ロータを保持するためのロータ保持機構とを備える2枚翼風車であって、
    前記2枚翼風車は、洋上に浮かぶ少なくとも一対の浮体と、前記少なくとも一対の浮体上にそれぞれ設置されて前記ロータを共に支持する少なくとも一対のタワーをさらに備えた洋上風車であり、
    暴風時において、前記少なくとも一対の浮体を互いに遠ざけるとともに、前記少なくとも一対のタワーの前記ロータ側の端部を中心として前記少なくとも一対のタワーをそれぞれ回動させ、前記ロータを下方に移動させるように構成されたことを特徴とする2枚翼風車。
  11. アップウィンド型の2枚翼風車であって、
    先端部が負圧面側から正圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
    前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿い、且つ、前記2本のブレードの正圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部とを備えることを特徴とする2枚翼風車。
  12. ダウンウィンド型の2枚翼風車であって、
    先端部が正圧面側から負圧面側に向かう方向に曲がった2本のブレード、および、前記2本のブレードが取り付けられるハブを含むロータと、
    前記2本のブレードのピッチ角を調節するためのピッチ調節機構と、
    暴風時において、前記ロータの回転面の直交方向に前記2本のブレードのコードが沿い、且つ、前記2本のブレードの負圧面が鉛直方向下側を向くように前記ピッチ調節機構を制御するためのピッチ制御部とを備えることを特徴とする2枚翼風車。
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