JP6027574B2 - 切り込み付き可撓性シートの製造方法及び可撓性シート片の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1においては、可撓性を有するシート状マグネット(以下、マグネットシート)の表面に合成紙等からなる表示面を形成し、この表示面側からマグネットシートの厚さの中程まで、格子状の切断線案内用の切れ目を入れる構成が、開示されている。
一方、当然のことながら、特許文献2に示されるような、上下に刃物を備えた加工設備を使用し、その上下の刃物によって、可撓性シートから直接的に表示片等を切りだす技術も知られている。
また、特許文献2のように上下の刃物を用いて可撓性シートを切断する場合は、作業上の安全性確保並びに設備の損傷を起こさないという観点から、上下の刃物の接触が起こらないように行わなければならないので、生産上で、高精度な加工設備が必要になると共に、点検管理も充分行わなければならない、という不都合を有するものとなっていた。
この場合には、分割片の幅を、分割片作製用の切り込み単位で大きく切断することができるので、一定の幅の分割片を複数重ねて使用することに比べて利便性が向上する。
また、本発明に係る可撓性シート片の製造方法は、前記本発明に係る切り込み付き可撓性シートの製造方法で製造した切り込み付き可撓性シートを手作業にて折り曲げて切断して取り出すものである。
従って、生産時における安全性が確保ででき、しかも、刃物及びその取り付け精度にも格段の注意を必要としないことから、高精度の設備は不要なため、生産性やコスト上の利点があるという、物品としての観点とは異なる二次的な効果も有している。
その場合の、硬質磁性材料微粉末としては、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等のフェライト系磁石材料微粉末、或いは、サマリウム・コバルト系磁石、ネオジウム・鉄・ホウ素系磁石等、希土類磁石材料の微粉末等を使用することができる。
また、有機高分子エラストマーとしては、塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム等を使用することができる。
その場合の、軟質磁性材料(高透磁率材料)微粉末としては、公知のセンダスト系(Fe・Al・Si系)パーマロイ系(Ni・Fe系)、アモルファス合金系(Co・Fe・Si系、Co・Zr・Ta系、Fe系等)材料や、純鉄等を使用することができる。
そして、有機高分子エラストマーとしては、塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム等を使用すればよい。
具体的には、図1は製造方法を説明する模式図の正面図、図2は製造方法を説明する模式図の平面図、図3は製造方法の模式図を側面から説明した図で(a)はY−Z端面図、(b)は(a)の部分拡大端面図を示している。
また、図4は実施例1を説明する外観図であり(a)は加工前の斜視図、(b)は加工直後の斜視図、(c)は(b)の両端を切り落とした斜視図、(d)は(c)の先端引き出し状態の斜視図、図5は分割片の切り取りを説明する部分拡大側面図で(a)は作業前、(b)は作業後、図6は長い分割片の切り取りを説明する斜視図で(a)1つの分割片、(b)は2つの分割片、(c)は3つの分割片の切り取り状態を示している。
なお、図7は所定長さの切り込み付き可撓性シートにおける使用方法を示した説明図であり(a)は全幅状態、(b)は3つの分割片状態、(c)は2つの分割片状態、(d)は1つの分割片状態を示しており、図8は他の回転刃を使用した場合の(a)端面図、(b)部分拡大端面図を示している。
一方、下回転装置7には、スペーサー10a,10b,10c,10d,10e,10fを介在させて、片面の丸ナイフでなる下回転刃11a,11b,11c,11d,11eが取り付けられる。
なお、厚さ1.5mmの汎用のマグネットシートの場合、0.5mm程度が好ましい数値となる。
このような場合には、上回転刃の両サイド9a,9eと、下回転刃の両サイド11a,11eとの刃先間の間隔Aが、接触しない程度に小さくすればよい。
具体的には、上回転刃9a,9e、及び、又は、下回転刃11a,11eのみ、外形の大きな回転刃を使用することで対応することができる。
そして、この作業により、可撓性シート1には、上面の切り込み14、下面の切り込み15の起点が形成され、上面の切り込み14の先端16と、下面の切り込み15の先端17との間に、残留部18が形成されることになる。
具体的には、図2に示すように、上回転刃9a,9b,9c,9d,9eによって、その順に、上面の切り込み14a,14b,14c,14d,14eが形成される。
なお、図2には図示できないが、下回転刃11a,11b,11c,11d,11eによって、下面の切り込みも同様に形成される。(下述の図4(d)参照)
なお、外観面には、上面の切り込み14a,14b,14c,14d,14eが形成されており、これらの切り込みにより、分割片20a,20b,20c,20d,20e,20fが形成される。
ただ、ロールの両端の分割片20a,20fは、幅寸法の変動が大きく、汚れ等も生じやすい傾向にあるので、この説明では、製造過程の参考的な形態として捉え、次の加工を加えたものを、実施例1の切り込み付き可撓性シート21として扱うこととする。
なお、図4(d)に示すように、切り込み付き可撓性シート21の先端部を引き出すと判るように、上面の切り込み14b,14c,14dと対応する位置に、下面の切り込み15b,15c,15dも形成される。
図5は分割片の切り取りを説明するための部分拡大側面図であり、作業前の(a)には、切り込み付き可撓性シート21には、上面の切り込み14の先端16と、下面の切り込み15の先端17とが対峙する状態となっている。
ここで、図5(a)の矢印で示すように、上面の切り込み14を中心として折り曲げるような力を加えると、上面の切り込み14の先端16と、下面の切り込み15の先端17とは、それぞれが鋭角状に形成されているので、その間に形成されている残留部18の部分にはノッチ効果が生じ、軽い力で簡単に、図5(b)に示すような凹凸の少ない切り口22にて切断することができる。
従って、用途に応じて、所望の幅の分割片の切り取りが可能となる。
従って、実際に、この切り込み付き可撓性シートを、壁用等の施工部材として使用した場合は、細幅の可撓性シートのみ使い複数本並べて使用したり、或いは、幅広の可撓性シートから所定幅にナイフ等で切り取って使う等の作業に比べて、格段に作業性が向上することになる。
例えば、前述した図3(a)の端面図及び図3(b)の部分拡大図と同様に、図8(a)の端面図及び図8(b)の部分拡大端面図を使って説明すると、上回転刃24a,24b,24c,24d,24e、並びに、下回転刃25a,25b,25c,25d,25eは、両面の丸ナイフを使用し、上回転刃の刃先26と下回転刃の刃先27の位置関係は、同様に配置すればよい。
このように、上回転刃及び下回転刃は、鋭い刃先を有するものであれば、適宜に選択し採用することができる。
しかし、可撓性シートに切り込みを入れる方法は、これに限ることなく実施してよいことは云うまでもない。
図9は、その製造方法の一例を示したものであり、先ず、図9(a)の加工説明図のように、平板状の可撓性シート31の1面に対して、図示しないトムソン機を用いて、トムソン型32に埋め込まれたトムソン刃33を、所定の深さが確保できるようにプレスする。
そうすると、トムソン型32のプレスを解除すれば、図9(b)のように、平板状の可撓性シート31の1面に切り込み34aが形成される。
次いで、平板状の可撓性シート31を裏返して、切り込み34aと同位置に、同様な加工を施して切り込み34bを形成すれば、図9(c)のように、平板状の可撓性シート31の両面に、切り込み34a,34bが形成され、前述の実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
そして、これらの6つの小分割片37a,37b,37c,37d,37e,37fと、外枠37gとは、希望に応じて自由に切り離しが可能であり、例えば図10(b)に示すように、外枠37gと6つの小分割片の接合体とを切り離し、さらに、6つの小分割片の接合体から、一つの小分割片37cを切り離していくようにすることができる。
そして、それらの切り込みによって形成された円形状の分割片39a、三角形状の分割片39b、四角形状の分割片39cは、図10(d)に示すように、夫々、外枠39dから切り離して使用することができる。
使用する可撓性シートは、切り込みが容易に入れられ、且つ、その切り込みに対して折り曲げる方向に力を加えた際、ノッチ効果が生じて簡単に切り離せれば、どのような材料を使用してもよい。
そして、表面からは、表装材42を介して可撓性シート41の中心部に至る上面の切り込み46a,46bが入れられ、裏面からは、剥離紙44、粘着剤層43を介して、下面の切り込み46c,46dが入れられることにより、分割片47a,47b,47cが形成される。
そして、数メートルにも及ぶ長尺の物品とすることもできるし、数センチの小幅の物品にも応用できる。
また、材料をマグネット製としたことにより、鉄等の強磁性体製物品に磁気吸着で取り付けることもできるし、粘着剤層を設ければ、特殊な材料以外の多くの物品に貼着させることができる。
従って、形状的には、建築物の壁面等の長い幅の構造物や物品用から、掲示板の表示片等の小型の物品用に至る各種の形態で使用できるし、マグネット製として強磁性体物品を取り付ける用途に使用したり、逆に強磁性体製としてマグネット部材を取り付ける下地部材に使用する場合は、材料幅を選択できるので適正品質の経済的に優れたものとすることができ、家庭用から、産業用の分野まで幅広く使用することができる。
1 可撓性シート
1a 中心筒
1b 先端部
1c 巻き取り筒
1d 引き出し部
2 加工装置
3 支持部
4 巻き取り部
5 切り込み作製装置
6 上回転装置
7 下回転装置
8a、8b、8c、8d、8e、8f スペーサー
9a、9b、9c、9d、9e 上回転刃
10a、10b、10c、10d、10e、10f スペーサー
11a、11b、11c、11d、11e 下回転刃
12 上回転刃の刃先
12a 垂直面
12b 上回転刃の刃先の先端
13 下回転刃の刃先
13a 垂直面
13b 先端
14、14a、14b、14c、14d、14e 上面の切り込み
15、15b、15c、15d 下面の切り込み
16 上面の切り込みの先端
17 下面の切り込みの先端
18 残留部
19 加工直後の切り込み付き可撓性シート
20a、20b、20c、20d、20e、20f 分割片
21 切り込み付き可撓性シート
22 切り口
23 所定長さの切り込み付き可撓性シート
23b、23c、23d、23e 分割片
24a、24b、24c、24d、24e 上回転刃
25a、25b、25c、25d、25e 下回転刃
26 上回転刃の刃先
27 下回転刃の刃先
31 可撓性シート
32 トムソン型
33 トムソン刃
34a、34b 切り込み
36a、36b、36c、36d 水平状切り込み
36e、36f、36g 垂直状切り込み
37a、37b、37c、37d、37e、37f 小分割片
37g 外枠
38a 円形状の切り込み
38b 三角形状の切り込み
38c 四角形状の切り込み
39a 円形状の分割片
39b 三角形状の分割片
39c 四角形状の分割片
39d 外枠
41 可撓性シート
42 表装材
43 粘着剤層
44 剥離紙
45 可撓性装飾材料
46a、46b 上面の切り込み
46c、46d 下面の切り込み
47a、47b、47c 分割片
Claims (2)
- 1枚の可撓性磁性シートの上面及び下面の対峙する位置に複数対の上回転刃と下回転刃による切り込みが鋭角状に形成されるように前記上回転刃の刃先と前記下回転刃の刃先とを前記可撓性磁性シートに当接する工程と、
前記上回転刃と前記下回転刃との上下寸法を所定位置に調節する工程と、
前記上回転刃により形成された複数本の連続する切り込みと前記下回転刃によって形成された複数本の連続する切り込みとの間にそれぞれ残留部を有するように前記可撓性磁性シートを加工する工程と、
前記残留部を有する可撓性磁性シートをロール状に巻回する工程とを含む切り込み付き可撓性シートの製造方法。 - 請求項1記載の製造方法で製造した切り込み付き可撓性シートを手作業にて折り曲げて切断して取り出す可撓性シート片の製造方法。
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