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JP6034147B2 - 排熱回収装置 - Google Patents
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JP6034147B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に設けられ、排気ガスと冷却媒体との間で熱交換を行う排熱回収装置に関する。
従来のこの種の排熱回収装置としては、排気ガスが排出される排気管部から分岐されて排気管部の上方に設置され、排気ガスと冷却水との間で熱交換を行う排熱回収器と、排熱回収器に近接して設置され、排気管部に導入される排気ガスの流路を排気管部と排熱回収器とのいずれか一方に切換えるバルブを駆動するサーモアクチュエータとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−31796号公報
しかしながら、このような従来の排熱回収装置にあっては、排気管部の近傍にサーモアクチュエータが設置されているため、排気管部を流れる高温の排気ガスの輻射熱によってサーモアクチュエータが熱害を受けてしまい、サーモアクチュエータが劣化してしまうというおそれがあった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、排気ガスの輻射熱の熱害を受けてアクチュエータが劣化するのを防止することができる排熱回収装置を提供することを目的とする。
本発明に係る排熱回収装置は、上記目的を達成するため、(1)排気ガスが排出される排気管部と、前記排気管部から分岐されて前記排気管部の上方に設置され、前記排気ガスと冷却媒体との間で熱交換を行う排熱回収器と、前記排熱回収器に前記冷却媒体を導入する冷却配管と、前記排気管部の横側に設置され、前記冷却配管の上流側配管の途中に設けられて上流側配管の一部を構成するハウジングを備えており、前記排気管部に導入される前記排気ガスの流路を前記排気管部と前記排熱回収器とのいずれか一方に切換える切換弁を駆動するアクチュエータとを備えた排熱回収装置であって、前記ハウジングに対して下流側に位置する前記冷却配管の上流側配管の一部を前記アクチュエータと前記排熱回収器との間に設置したものから構成されている。
この排熱回収装置は、冷却配管をアクチュエータと排熱回収器との間に設置したので、アクチュエータの周囲の雰囲気温度を冷却媒体によって低下させることができ、排気管部を流れる高温の排気ガスからアクチュエータに伝達される輻射熱の温度を低減することができる。このため、アクチュエータが排気ガスの輻射熱の熱害を受けて劣化するのを防止することができる。
また、排熱回収器が排気管部の上方に設置されるので、排熱回収器で高温の排気ガスが冷却水に冷却されることで凝縮水が発生した場合に、自重によって凝縮水を排気管部に排出することができる。このため、排熱回収器が凝縮水によって腐食するのを防止することができる。
上記(1)に記載の排熱回収装置において、(2)前記排熱回収器が車両のフロアパネルに対向するようにして、前記フロアパネルの下方に設置されるものから構成されている。
この排熱回収装置は、排熱回収器が車両のフロアパネルに対向するようにしてフロアパネルの下方に設置されるので、フロアパネルが排熱回収装置によって熱害を受けるのを防止することができる。
すなわち、排熱回収装置をフロアパネルの下方に設置すると、車両の走行風が排熱回収装置に衝突する。この走行風の風速は、フロアパネルの近傍の領域よりもフロアパネルの下方に領域の方が速いため、排熱回収器を排気管部の上方に設けて排熱回収器をフロアパネルに対向するように設置すれば、高温の雰囲気に晒されるフロアパネルの近傍を排熱回収器に導入される冷却媒体で冷やすことができる。
このため、フロアパネルと排熱回収器との間に断熱用のインシュレータ等を設けるのを不要にして、排気管部を流れる排気ガスの輻射熱からフロアパネルを保護することができる。
上記(1)または(2)に記載の排熱回収装置において、(3)前記冷却配管の端部が前記排熱回収器の下部に接続されるものから構成されている。
この排熱回収器は、冷却配管の端部が排熱回収器の下部に接続されるので、フロアパネルと冷却配管とが干渉するのを防止することができ、フロアパネルと排熱回収装置との隙間を小さくすることができる。このため、排熱回収装置の車載性を向上させることができる。
上記(1)〜(3)に記載の排熱回収装置において、(4)前記排熱回収器は、前記排気管部から前記排気ガスが導入される導入管部と、前記冷却配管から前記冷却媒体が導入される冷却管部と、前記導入管部に高温部が対向するとともに、前記冷却管部に低温部が対向し、前記高温部と前記低温部との温度差に応じて発電を行う熱電変換モジュールとを備えたものから構成されている。
この排熱回収装置は、排熱回収器が熱電変換モジュールを有するので、高温の排気ガスと低温の冷却媒体との温度差によって発電を行うことができ、排気ガスの熱エネルギーを有効利用することができる。
また、走行風の影響を受け難いフロアパネルに対向する位置に排熱回収器を設置したので、排熱回収によって温められた冷却媒体が走行風によって冷却されてしまうのを防止することができ、排熱回収性能が低下するのを防止することができる。
また、排熱回収によって温められた冷却媒体が走行風によって冷却されてしまうのを抑制することができるため、高温の排気ガスと冷却媒体との間で適切な熱交換を行うことができる。すなわち、排熱回収された冷却媒体が走行風によって過度に冷却されてしまうと、高温の排気ガスが低温の冷却媒体に多くの熱を奪われてしまい、冷却媒体と排気ガスとの温度差が小さくなり、熱電変換モジュールの発電効率が低下してしまう。
これに対して、本発明は、排熱回収によって温められた冷却媒体が走行風によって冷却されてしまうのを抑制することができるため、高温の排気ガスの熱が冷却媒体によって過度に奪われてしまうのを防止することができる。この結果、熱電変換モジュールの高温部に作用する排気ガスと低温部に作用する冷却媒体との温度差を大きくすることができ、熱電変換モジュールの発電効率を向上させることができる。
本発明によれば、排気ガスの輻射熱の熱害を受けてアクチュエータが劣化するのを防止することができる排熱回収装置を提供することができる。
本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、排熱回収装置を備える車両の概略構成図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、フロアトンネルの下方に設置された排熱回収装置の正面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、排熱回収装置の上面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、図3のC−C方向矢視断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、図3のD−D方向矢視断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、図4の排熱回収器の拡大図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、サーモアクチュエータの一部を断面で示す図1のA−A方向断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、サーモアクチュエータの一部を断面で示す図1のB−B矢視方向断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図であり、カムとロッド部材の係合状態と非係合状態とを示す図である。 本発明に係る排熱回収装置の第2の実施の形態を示す図であり、フロアトンネルの下方に設置された排熱回収装置の正面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第2の実施の形態を示す図であり、排熱回収装置の横断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第2の実施の形態を示す図であり、排熱回収装置の縦断面図である。 本発明に係る排熱回収装置の第2の実施の形態を示す図であり、熱電変換モジュールの斜視図である。
以下、本発明に係る排熱回収装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、排熱回収装置を、自動車等の車両に搭載される水冷式の多気筒の内燃機関、例えば4サイクルガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)に適用した場合について説明している。また、エンジンは、ガソリンエンジンに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図9は、本発明に係る排熱回収装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、自動車等の車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、吸気系から供給される空気と燃料供給系から供給される燃料とを適宜の空燃比で混合して成る混合気を燃焼室に供給して燃焼させた後、この燃焼に伴って発生する排気ガスを排気系から大気に放出するようになっている。
排気系は、エンジン1に取付けられたエキゾーストマニホールド2と、このエキゾーストマニホールド2に球面継手3を介して連結された排気管4とを含んで構成されており、エキゾーストマニホールド2と排気管4とによって排気通路が形成されている。
球面継手3は、エキゾーストマニホールド2と排気管4との適度な揺動を許容するとともに、エンジン1の振動や動きを排気管4に伝達させないか、または、減衰して伝達するように機能する。
排気管4上には、2つの触媒5、6が直列に設置されており、この触媒5、6により排気ガスが浄化されるようになっている。
この触媒5、6のうち、排気管4において排気ガスの排気方向の上流側に設置される触媒5は、所謂、スタートキャタリスタ(S/C)と呼ばれるものであり、排気管4において排気ガスの排気方向の下流側に設置される触媒6は、所謂、メインキャタリスタ(M/C)またはアンダーフロアキャタリスタ(U/F)と呼ばれるものである。
これらの触媒5、6は、例えば三元触媒により構成されている。この三元触媒は、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)を一括して化学反応により無害な成分に変化させるといった浄化作用を発揮する。
エンジン1の内部には、ウォータジャケットが形成されており、このウォータジャケットにはロングライフクーラント(LLC)と呼ばれる冷却媒体としての冷却液(以下、単に冷却水と言う)が充填されている。
この冷却水は、エンジン1に取付けられた導出管8から導出された後、ラジエータ7に供給され、このラジエータ7から冷却水の還流管9を経てエンジン1に戻されるようになっている。
ラジエータ7は、ウォータポンプ10によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却するものである。
また、還流管9にはバイパス管12が連結されており、このバイパス管12と還流管9との間にはサーモスタット11が介装され、このサーモスタット11によって、ラジエータ7を流通する冷却水量とバイパス管12を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。
例えば、エンジン1の暖機運転時においてはバイパス管12側の冷却水量が増加されて暖機が促進されるようになっている。
バイパス管12にはヒータ配管13が連結されており、このヒータ配管13の途中には、ヒータコア14が設けられている。このヒータコア14は、冷却水の熱を利用して車室内の暖房を行うための熱源である。
このヒータコア14によって暖められた空気は、ブロアファン15によって車室内に導入されるようになっている。なお、ヒータコア14とブロアファン15とによりヒータユニット16が構成されている。
また、ヒータ配管13には後述する排熱回収装置17に冷却水を供給する冷却配管としての上流側配管18Aが設けられており、排熱回収装置17と還流管9との間には排熱回収装置17から還流管9に冷却水を排出する下流側配管18Bが設けられている。
このため、排熱回収装置17において排熱回収動作(この排熱回収動作の詳細については後述する)が行われている場合には、下流側配管18Bを流れる冷却水は、上流側配管18Aを流れる冷却水の温度よりも高くなる。
一方、エンジン1の排気系には、排熱回収装置17が設けられており、この排熱回収装置17は、エンジン1から排出される排気ガスの熱を回収して冷却水と熱交換を行うことにより、冷却水を加熱するようになっている。
図1〜図4に示すように、排熱回収装置17は、排気管部19、排熱回収器20、アクチュエータを構成するサーモアクチュエータ21、上流側配管18Aおよび下流側配管18Bを含んで構成されている。
図1、図5に示すように、排気管部19の上流端は、排気管4に接続されており、排気管部19の内部には排気管4から排気ガスが導入される排気通路22が形成されている。また、排気管部19の下流端は、テールパイプ23に接続されており、排気通路22に導入される排気ガスは、テールパイプ23に排出されるようになっている。
このため、エンジン1から排気管4を通して排気通路22に排出された排気ガスは、排気通路22を通してテールパイプ23に排出された後、テールパイプ23から外気に排出される。
また、排熱回収器20は、排熱回収管部24を備えており、この排熱回収管部24は、排気管部19の上方に設置されており、排熱回収管部24の内部には排気通路25が形成されている。
排気管部19の上流側に連通孔26が形成されており、排気通路22の上流側と排気通路25の上流側とは連通孔26を介して連通している。排気管部19の下流側に連通孔27が形成されており、排気通路22の下流側と排気通路25の下流側とは連通孔27を介して連通している。
また、排熱回収管部24には複数の導入管部28、29、30が設けられている。この導入管部28〜30の内部は、排気通路25の上流側および下流側に連通しており、導入管部28〜30には排気ガスが導入されるようになっている。
また、導入管部28〜30の上流側および下流側は、それぞれプレート31、32に取付けられており、導入管部28〜30は、このプレート31、32によって上下方向に離隔して支持されている。
また、このプレート31、32、排熱回収管部24の上部24aおよび下部24bによって冷却水管33が構成されており、プレート31、32、排熱回収管部24の上部24aおよび下部24bによって囲まれる空間は、冷却水通路34を画成している。
また、図6に示すように、導入管部28〜30の内部には櫛歯形状の伝熱部材35が設けられている。この伝熱部材35は、導入管部28〜30の幅方向(図6の左右方向)に沿って折り曲げられているとともに導入管部28〜30の長手方向(図5の左右方向)に延在しており、上端と下端の折り曲げ部位が導入管部28〜30の内周上面および内周下面に接触している。
このため、導入管部28〜30の内部を流れる排気ガスの熱は、伝熱部材35を伝わって冷却水に効率よく伝達される。
また、図1、図2、図4に示すように、排熱回収管部24の底部には上流側配管18Aが接続されており、冷却水管33の冷却水通路34には上流側配管18Aから冷却水が導入されるようになっている。
排熱回収管部24の側部には下流側配管18Bが接続されており、冷却水通路34に導入された冷却水は、下流側配管18Bに導出されるようになっている。
一方、図5に示すように、排気管部19には切換弁として開閉弁36が設けられており、この開閉弁36は、排気管部19の内部に設けられた円筒状の絞り部19aを開閉することにより、排気通路25に導入される排気ガスの流路を排気通路25と排熱回収器20の排気通路22とのいずれか一方に切換えるようになっている。
この開閉弁36は、排気管部19に支持された軸部材37に一体的に設けられており、開閉弁36は、軸部材37が排気管部19に対して回転することにより、絞り部19aを開閉する。
図7に示すように、軸部材37の一端部は、排気管部19から横方向に突出して排気管部19の外方に設けられている。軸部材37の一端部にはカム保持部材38が接続されており、このカム保持部材38は、図9に示すカム39を有し、このカム39は、サーモアクチュエータ21によって回転駆動される。
また、軸部材37の一端部の外周部にはコイルスプリング40が設けられており、このコイルスプリング40は、排気管部19に取付けられたスプリング収容ケース46に収容されている。また、コイルスプリング40の一端部は、スプリング収容ケース46に固定されているとともに、コイルスプリング40の他端部はカム保持部材38に固定されている。
コイルスプリング40は、開閉弁36が絞り部19aを閉塞する閉塞位置に位置するように開閉弁36を付勢するようになっており、開閉弁36の初期位置は、絞り部19aを閉塞する位置に設定されている。
サーモアクチュエータ21は、上流側配管18Aの途中に設けられており、サーモアクチュエータ21は、図1〜図4に示すように、排気管部19の横側に設置されている。
図7、図8において、サーモアクチュエータ21は、上流側配管18Aの途中に設けられて上流側配管18Aの一部を構成するハウジング41を備えており、このハウジング41の内部には図示しないサーモワックス等の感温部材を収容したサーモエレメントが内蔵されている。
ハウジング41のフランジ41aには中空部材43のフランジ43aが連結されており、この中空部材43には、サーモエレメントに接続されたロッド部材44が内蔵されている。このロッド部材44の周囲にはコイルスプリング45が設けられており、コイルスプリング45は、ロッド部材44を図7中、左方に付勢している。
また、ハウジング41のフランジ41aおよび中空部材43のフランジ43aは、排気管部19の側面に形成された扇形状のブラケット42にボルト47によって固定されており、ハウジング41および中空部材43は、ブラケット42を介して排気管部19に固定されている。
サーモエレメントの周囲には冷却水が流通するようになっており、サーモエレメントのサーモワックスは、冷却水の温度が予め定められた所定温度に達すると膨張してロッド部材44を図7中、右方に押圧するようになっている。
ロッド部材44が図7中、右方に押圧されると、中空部材43の外方に位置してロッド部材44の先端に取付けられた押圧部44aがカム39を押圧するようになっている。押圧部44aがカム39を押圧すると、コイルスプリング40の付勢力に抗して軸部材37が反時計回転方向に回転することにより、開閉弁36が閉塞位置から開放位置に移動して絞り部19aを開放するようになっている。
また、上流側配管18Aを流れる冷却水の温度が所定温度未満になると、サーモエレメントのサーモワックスが収縮し、ロッド部材44がコイルスプリング45に付勢されて図7中、左方に移動する。ロッド部材44が図7中、左方に移動すると、コイルスプリング40の付勢力によって軸部材37が時計回転方向に回転して開閉弁36を閉塞位置に移動させる。
また、図1、図2、図4に示すように、サーモアクチュエータ21のハウジング41に対して下流側に位置する上流側配管18Aの部位は、ハウジング41から折り曲げられてサーモアクチュエータ21の中空部材43と排熱回収器20との間に設置され、上流側配管18Aの端部18bは、冷却水管33の底部に接続されている。以下、ハウジング41と排熱回収管部24との間に位置する上流側配管18Aの部位を折り曲げ部18aという。
また、図6に示すように、導入管部28〜30の幅方向(図6の左右方向)の両端部は、同一直線L上に位置しており、導入管部28〜30の幅方向の両端部は、同一軸線L上に揃えられている。なお、図2では、導入管部28〜30の右側の直線は省略している。
また、上流側配管18Aの端部18bは、排熱回収管部24の底部に接続されており、図6に示すように、上流側配管18Aの端部18bの開口面積の右半分は、最下部の導入管部28に対向し、上流側配管18Aの端部18bの開口面積の左半分は、導入管部28〜30の幅方向左端部に対向しないようになっている。
このため、上流側配管18Aから冷却水管33に導入される冷却水の一部(矢印A1で示す)が最下部の導入管部28に衝突して導入管部28と冷却水管33の内周下面との間に導入される。
また、残りの冷却水は、導入管部29、30に分流されて導入管部28と導入管部29との間、導入管部29と導入管部30との間および導入管部30と冷却水管33の内周上面との間に導入される(矢印A2〜A4で示す)。すなわち、上流側配管18Aから冷却水管33に導入される冷却水は、導入管部28〜30のいずれかに偏ることなく、導入管部28〜30の外周部に流通されることになる。
一方、図2に示すように、排熱回収装置17は、車両のフロアパネル51に形成されたフロアトンネル52の内周面によって囲まれる空間部53に設置されており、排熱回収器20がフロアトンネル52の天井部52aに対向している。
次に、作用を説明する。
エンジン1の冷間始動時には、触媒5、6、エンジン1の冷却水の全てが低温(外気温程度)になっている。
この状態からエンジン1が始動されると、エンジン1の始動に伴いエンジン1からエキゾーストマニホールド2を経て排気管4に、排気ガスが排出されることになり、2つの触媒5、6が排気ガスにより昇温されることになる。
また、冷却水がラジエータ7を通らずにバイパス管12を経てエンジン1に戻されることによって暖機運転が行われることになる。
エンジン1の冷間始動時には、例えば、冷却水の温度が低いため、開閉弁36が閉じた状態となる。このため、排気管4から排気管部19の排気通路22に導入された排気ガスが連通孔26を介して排熱回収管部24に導入される。
また、上流側配管18Aを流れる冷却水は、サーモアクチュエータ21のハウジング41から排熱回収器20とサーモアクチュエータ21の中空部材43との間に位置する折り曲げ部18aを通って冷却水管33に導入される。
このため、導入管部28〜30を流れる排気ガスによって冷却水管33を流通する冷却水が昇温され、エンジン1の暖機が促される。
また、導入管部28〜30に導入された排気ガスは、連通孔27を通して排気管部19の排気通路22に導入され、テールパイプ23を介して外気に排出される。
また、エンジン1の暖機終了後には、エンジン1から導出管8に導入された冷却水の温度が高くなるため、サーモスタット11が作動することでバイパス管12と還流管9との連通が遮断されるので、エンジン1から導出管8を介して導出された冷却水がラジエータ7を介して還流管9に導出される。このため、エンジン1に低温の冷却水が供給され、エンジン1の冷却性能を高めることができる。
また、導出管8から上流側配管18Aに導入された冷却水の温度が所定温度に達すると、サーモエレメントのサーモワックスが膨張してロッド部材44を図7中、右方に押圧し、押圧部44aがカム39を押圧する。
このとき、コイルスプリング40の付勢力に抗して軸部材37が反時計回転方向に回転することにより、開閉弁36が閉塞位置から開放位置に移動して絞り部19aを開放する。このため、排気管4から排気管部19に導入された排気ガスが排気通路22を通してテールパイプ23に排出され、テールパイプ23を通して外気に排出される。なお、所定温度は、暖機温度、または、暖気温度以上の温度でもよく、特に限定されるものではない。
このように本実施の形態の排熱回収装置17は、上流側配管18Aの折り曲げ部18aを、サーモアクチュエータ21の中空部材43と排熱回収器20との間に設置したので、サーモアクチュエータ21の周囲の雰囲気温度を冷却水によって低下させることができ、排気管部19を流れる高温の排気ガスからサーモアクチュエータ21に伝達される輻射熱の温度を低減することができる。
このため、サーモアクチュエータ21の中空部材43に内蔵されたロッド部材44やコイルスプリング45が排気ガスの輻射熱の熱害を受けて劣化するのを防止することができる。
また、排熱回収器20で高温の排気ガスが冷却水に冷却されることで導入管部28〜30内に凝縮水が発生し、この凝縮水が導入管部28〜30を流れる排気ガスによって導入管部28〜30の下流側の排熱回収管部24に溜まることがある。
本実施の形態の排熱回収装置17は、排熱回収器20を排気管部19の上方に設置したので、排熱回収管部24に溜まった凝縮水が自重によって排気管部19に排出されるので、特に、排熱回収管部24が凝縮水によって腐食するのを防止することができる。
また、本実施の形態の排熱回収装置17は、車両のフロアトンネル52によって囲まれる空間部53に収容されており、排熱回収器20がフロアトンネル52の天井部52aに対向しているので、フロアトンネル52が排熱回収装置17によって熱害を受けるのを防止することができる。
すなわち、排熱回収装置17をフロアトンネル52の空間部53に設置すると、車両の走行風が排熱回収装置17に衝突する。この走行風の風速は、フロアトンネル52の天井部52aの周囲の領域、すなわち、空間部53の上方の領域よりもフロアトンネル52の下方の領域の方が速い。このため、排熱回収器20を排気管部19の横側や下方に設置すると、空間部53の上方が高温となってフロアトンネル52の上部が高温となってしまい、フロアトンネル52の上部が熱害を受けることになる。
このため、フロアトンネル52の天井部52aと排熱回収装置17との間にインシュレータ等を設置する必要があり、部品点数が増大して排気系の製造コストが増大してしまう。
本実施の形態の排熱回収装置17は、排熱回収器20を排気管部19の上方に設けて排熱回収器20をフロアトンネル52の天井部52aに対向するように設置しているので、高温の雰囲気に晒されるフロアトンネル52の上方を排熱回収器20に導入される冷却水で冷やすことができる。
このため、フロアトンネル52と排熱回収器20との間に断熱用のインシュレータ等を設けるのを不要にして、排気管部19を流れる排気ガスの輻射熱からフロアトンネル52を保護することができ、排気系の製造コストが増大するのを防止することができる。
また、本実施の形態の排熱回収装置17は、上流側配管18Aの端部18bを排熱回収管部24の下部に接続しているため、フロアトンネル52と上流側配管18Aとが干渉するのを防止することができ、フロアトンネル52の天井部52aと排熱回収装置17との隙間を小さくすることができる。このため、排熱回収装置17の車載性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図10〜図13は、本発明に係る排熱回収装置の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態は、排熱回収器の構成が第1の実施の形態と異なるのみであり、その他の構成は、第1の実施の形態と同一であるため、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図10〜図12に示すように、排熱回収装置17は、排熱回収器60を備えており、この排熱回収器60は、排熱回収管部61を備え、排熱回収管部61は、排気通路62を有している。
排熱回収管部61は、排気管部19の上方に設置されており、排熱回収管部61には複数の導入管部63、64が設けられている。この導入管部63、64の内部は、排気通路62の上流側および下流側に連通しており、導入管部63、64には排気ガスが導入されるようになっている。
また、導入管部63、64の上流側および下流側は、それぞれプレート66、67に取付けられており、導入管部63、64は、このプレート66、67によって上下方向に離隔して支持されている。
また、このプレート66、67、排熱回収管部61の上部61aおよび下部61bによって冷却管部としての冷却水管68が構成されており、プレート66、67、排熱回収管部61の上部61aおよび下部61bによって囲まれる空間は、冷却水管68の冷却水通路69が画成されている。
また、導入管部63、64の内部には櫛歯形状の伝熱部材70が設けられている。この伝熱部材70は、導入管部63、64の幅方向に沿って折り曲げられているとともに導入管部63、64の長手方向に延在しており、上端と下端の折り曲げ部位が導入管部63、64の内周上面および内周下面に接触している。
このため、導入管部63、64の内部を流れる排気ガスの熱は、伝熱部材70を伝わって導入管部63、64に効率よく伝達される。
また、排熱回収管部61の底部には上流側配管18Aが接続されており、冷却水管68の冷却水通路69には上流側配管18Aから冷却水が導入されるようになっている。
導入管部63、64の外方には外管71、72が設けられており、導入管部63、64と外管71、72の間の空間には熱電変換モジュール73が収容される密閉空間からなるモジュール室74、75が画成されている。
図13に示すように、熱電変換モジュール73は、高温部を構成する絶縁セラミックス製の受熱基板76と、低温部を構成する絶縁セラミックス製の放熱基板77との間に、ゼーベック効果により温度差に応じた起電力を発生するN型熱電変換素子78およびP型熱電変換素子79が複数個設置されており、N型熱電変換素子78およびP型熱電変換素子79が電極80a、80bを介して交互に直列に接続されている。また、隣接する熱電変換モジュール73は、配線81を介して電気的に連結されている。
この熱電変換モジュール73は、受熱基板76が導入管部63、64に対向して導入管部63、64に接触するとともに、放熱基板77が外管71、72に対向して外管71、72に接触しており、排気ガスの排気方向に並列に設置されている。なお、図11、図12では、図13に示す熱電変換モジュール73を簡略化している。
そして、熱電変換モジュール73は、受熱基板76と放熱基板77との温度差に応じて発電を行うことにより、ケーブル82を介して後述する補機バッテリに発電電力を供給(充電)するようになっている。
また、図12に示すように、導入管部63、64の幅方向(図12の左右方向)の両端部は、同一直線L上に位置しており、導入管部63、64の幅方向の両端部は、同一軸線L上に揃えられている。なお、図12では、導入管部63、64の右側の直線は省略している。
また、上流側配管18Aの端部18bは、排熱回収管部61の底部に接続されており、図12に示すように、上流側配管18Aの端部18bの開口面積の右半分は、下方の導入管部63に対向し、上流側配管18Aの端部18bの開口面積の左半分は、導入管部63、64の幅方向左端部に対向しないようになっている。
このため、上流側配管18Aから冷却水管68に導入される冷却水の一部(矢印B1で示す)が下方の導入管部63に衝突して外管71と排熱回収管部61の内周下面との間に導入される。
また、残りの冷却水は、外管72に分流されて外管72と排熱回収管部61の内周上面との間に導入される(矢印B2、B3で示す)。すなわち、上流側配管18Aから冷却水管68に導入される冷却水は、外管71、72のいずれかに偏ることなく、外管71、72の外周部に流通されることになる。
このような構成を有する排熱回収装置17は、開閉弁36が閉じた状態にあるときに、排気管4から排気管部19の排気通路22に導入された排気ガスが連通孔26を介して排熱回収管部61に導入される。
また、上流側配管18Aを流れる排気ガスは、サーモアクチュエータ21のハウジング41から排熱回収器60とサーモアクチュエータ21の中空部材43との間に位置する折り曲げ部18aを通って冷却水管33に導入される。
このため、導入管部63、64を流れる排気ガスによって冷却水管68を流通する冷却水が昇温され、エンジン1の暖機が促される。
本実施の形態の排熱回収器60は、受熱基板76に作用する高温の排気ガスと放熱基板77に作用する低温の冷却水との温度差によって発電を行う熱電変換モジュール73を有するので、排気ガスの熱エネルギーを有効利用することができる。
また、本実施の形態の排熱回収器60は、走行風の影響を受け難いフロアトンネル52の天井部52aに対向する位置に排熱回収器60を設置したので、排熱回収によって温められた冷却水が走行風によって冷却されてしまうのを防止することができ、排熱回収性能が低下するのを防止することができる。
また、排熱回収によって温められた冷却水が走行風によって冷却されてしまうのを抑制することができるため、高温の排気ガスと冷却水との間で適切な熱交換を行うことができる。
すなわち、排熱回収された冷却水が走行風によって過度に冷却されてしまうと、高温の排気ガスが低温の冷却水に多くの熱を奪われてしまい、冷却水と排気ガスとの温度差が小さくなり、熱電変換モジュール73の発電効率が低下してしまう。
これに対して、本実施の形態の排熱回収装置17は、排熱回収によって温められた冷却水が走行風によって冷却されてしまうのを抑制することができるため、高温の排気ガスの熱が冷却水によって過度に奪われてしまうのを防止することができる。この結果、熱電変換モジュール73の受熱基板76に作用する排気ガスと放熱基板77に作用する冷却水との温度差を大きくすることができ、熱電変換モジュール73の発電効率を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態にあっては、アクチュエータを、冷却水の温度に応じて作動するサーモエレメントを有するサーモアクチュエータ21から構成しているが、これに限定されるものではなく、電磁アクチュエータ等から構成してもよい。
また、上記各実施の形態の排熱回収装置17は、フロアトンネル52の下方の空間部53に設けられているが、平坦なフロアパネルの下方に排熱回収装置17を設置し、排熱回収器20、60をフロアパネルに対向させてもよい。
この平坦なフロアパネルにあっても、フロアパネルの近傍の領域は、フロアパネルから下方に離れた領域よりも走行風の風速が遅く雰囲気が高温となるため、排熱回収器20、60をフロアパネルに対向させるようにすれば、高温の雰囲気に晒されるフロアパネルの上方を排熱回収器20、60に導入される冷却水で冷やすことができる。
以上のように、本発明に係る排熱回収装置は、排気ガスの輻射熱の熱害を受けてアクチュエータが劣化するのを防止することができるという効果を有し、車両等に設けられ、排気ガスと冷却媒体との間で熱交換を行う排熱回収装置等として有用である。
17…排熱回収装置、18A…上流側配管(冷却配管)、19…排気管部、20,60…排熱回収器、21…サーモアクチュエータ(アクチュエータ)、28,29,30,63,64…導入管部、36…開閉弁(切換弁)、51…フロアパネル、73…熱電変換モジュール、68…冷却水管(冷却管部)

Claims (4)

  1. 排気ガスが排出される排気管部と、前記排気管部から分岐されて前記排気管部の上方に設置され、前記排気ガスと冷却媒体との間で熱交換を行う排熱回収器と、前記排熱回収器に前記冷却媒体を導入する冷却配管と、前記排気管部の横側に設置され、前記冷却配管の上流側配管の途中に設けられて上流側配管の一部を構成するハウジングを備えており、前記排気管部に導入される前記排気ガスの流路を前記排気管部と前記排熱回収器とのいずれか一方に切換える切換弁を駆動するアクチュエータとを備えた排熱回収装置であって、
    前記ハウジングに対して下流側に位置する前記冷却配管の上流側配管の一部を前記アクチュエータと前記排熱回収器との間に設置したことを特徴とする排熱回収装置。
  2. 前記排熱回収器が車両のフロアパネルに対向するようにして、前記フロアパネルの下方に設置されることを特徴とする請求項1に記載の排熱回収装置。
  3. 前記冷却配管の端部が前記排熱回収器の下部に接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排熱回収装置。
  4. 前記排熱回収器は、前記排気管部から前記排気ガスが導入される導入管部と、前記冷却配管から前記冷却媒体が導入される冷却管部と、前記導入管部に高温部が対向するとともに、前記冷却管部に低温部が対向し、前記高温部と前記低温部との温度差に応じて発電を行う熱電変換モジュールとを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の排熱回収装置。
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