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JP6034501B2 - 吸入器 - Google Patents
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JP6034501B2 - 吸入器 - Google Patents

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Description

本発明は、1回分の投薬量がカプセルに含まれているパウダー物質を患者の気道に放出するのに適した吸入器に関する。カプセルは、2つの分離可能な部分から形成される閉じた容器(オペルキュラムとも呼ばれる)で構成されるものである。例えば、そのカプセルは、薬剤分類(pharmaceutical classification)2〜3(好ましくは3)に従って、あらゆる色、フォーマット、またはサイズのものである。
カプセルに含まれる物質は、実際のところ、単一の薬品単位、あるいは幾つかの薬品単位からなる。その内の1または2以上の薬品単位は、認識された薬学作用を有する薬活性剤、あるいは賦形剤である。特に、カプセルに含まれる物質の組成(formulation)は、ミクロン化された材料(活性剤または賦形剤)とミクロン化されていない材料(好ましくは賦形剤のみ)との両方からなる。
ミクロン化という語は、空気力学寸法の平均で20ミクロン未満(好ましくは、0〜5ミクロン)を意味している。ミクロン化されていないとは、20ミクロンを超えるものを意味している(好ましくは、20〜200ミクロン)。
マウスピースと本体から構成されるこのタイプの吸入器は、既に知られている。シート(seat)は、吸入されるパウダー物質を含むカプセルを受け入れるのに適したように作られている。
カプセルに孔を開ける開口手段(ユーザにより、または自動的に作動する)は、外部から来る空気流がカプセルまたはオペルキュラムを通過して流れ、パウダー物質と混合されることを許容する目的で必要となる。そのような開口手段は、パウダー物質がオペルキュラムから取り出され、装置のマウスピースへ(したがって、ユーザすなわち患者の方へ)再度向けられることを可能とし、上記本体と関連している。
通常、上記開口手段は、カプセルの1または2以上の部分に対して孔を開けることを想定されている。そのような装置は一般に、一対の針、シリンダ、あるいは穿孔装置を備えていて、それらは、吸入される一投与量を調製する瞬間に(または、その直前に)、それまで未封のカプセル内へと導入される。未封カプセルの壁に孔を開けるそのような穿孔装置は、オペルキュラムから患者へと一投与量を取り出すのに必要とされる機構と、共通の作動機構である。そのような吸入器の一例が、EP1270034A2において説明されている。
従来技術の吸入器において考えられる1つの欠点は、カプセルに孔を開けるとオペルキュラムの破片が生じ、それがパウダー物質と混じり合って、患者に吸入されるかも知れないということである。
そのような装置の他の欠点は、カプセルに小さな孔を形成する場合に、パウダー物質がすべて吸入されるとは限らない、ということである。特定できないある量の物質がカプセル内に残るということが、非常に頻繁に生じる。カプセル内に残った物質は、取り出されず、したがって使用されず、あるいは、次回の投与の際に使用されてしまうことも生じ得る。
さらに、既知の吸入器は、カプセルに孔を開ける装置を提供する必要性から、必然的に多数のパーツから構成されることとなる。例えば、プラスチック製のパーツや、金属製のパーツである(開口機構を起動するのに必要な針やスプリング等)。これらにより、吸入器の製造および組立が高価になり、製品の最終コストに大きな影響を与える。
多くの構成要素からなる装置は、不具合リスク要因のより大きな組み合わせを有しており、したがって、単一の構成要素を組み立てるのに大きな注意が要求され、欠陥品の生じるリスクが本質的に大きい。例えば、請求項1の前段部分に相当する装置は、US4210140A、EP0028162A1、WO82/01470A1、W2012/004512A1に開示されている。
本発明の目的は、上に説明したような欠点を克服できる吸入器を提案することである。特に、生産コストを下げ、性能を維持または改善し、放出される投与量が正確である吸入器を提案することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
そのような目的は、請求項1に記載した吸入器によって達成される。
本発明の一態様によれば、吸入器は、カプセルを受け入れるのに適したカプセルシートを備える。カプセルシートは、互いに引き離すことが可能な2つのカプセルシート部分で作られている。各カプセルシート部分は、カプセルのオペルキュラム(カプセルシートに対応するカプセル部分)を保持するのに適している。
吸入器は、上記2つのカプセルシート部分を分離させる分離手段を備える。
好ましくは、上記2つのカプセルシート部分のそれぞれは、カプセルのオペルキュラムの壁と干渉することで当該カプセルをブロックするのに適している。
特に、上記2つのカプセルシート部分のそれぞれは、カプセルのオペルキュラムの壁に孔を開けるパンチングを行うことなく、当該壁と干渉するのに適している。
本発明の別の態様によれば、吸入器は、カプセルシートブロック手段を備える。このカプセルシートブロック手段は、上記2つのカプセルシート部分をカプセル挿入位置にブロックする作動位置から、当該2つのカプセルシート部分が引き離されることを許容する非作動位置へと移動可能である。このようにして、カプセルは関連するシート(seat)に迅速かつ正確な方法で、挿入可能である。
本発明の別の態様によれば、吸入器は、カプセル排出手段をさらに備える。このカプセル排出手段は、吸入器の使用後、上記2つのカプセルシート部分を貫通して、分離された2つのカプセル部分を排出する。
従属の請求項は、吸入器の好ましい、または有利な実施形態を記述している。
本発明の吸入器の特性および利点は、好ましい実施形態についての以下の説明から明らかであり、これら実施形態は、添付の図面を参照した限定を意図しない例示である。
本発明の吸入器の分解斜視図。 本発明の吸入器の分解斜視図であって、軸方向断面を示している。 吸入器とマウスピースを分離した状態で示す斜視図。 吸入器とマウスピースを分離した状態で示す斜視図であって、軸方向断面を示している。 吸入器を上方から見た平面図。 吸入器の図5中におけるA−A線断面。吸入器が機能する工程数と同じ数の断面図を示している。 吸入器の図5中におけるB−B線断面。吸入器が機能する工程数と同じ数の断面図を示している。 マウスピースの各実施形態と同じ数の軸方向断面斜視図。
図面において、参照数字1は、2つの部分からなるオペルキュラム(operculum)を有するタイプのカプセル2に含まれる少なくとも1のパウダー物質の吸入器1の全体を示している。
吸入器1は、吸入器本体10と、この吸入器本体10に取外し可能に連結されたマウスピース12とを備える。カプセル2を受け入れるのに適したカプセルシート14が、吸入器本体10内に設けられている。マウスピース12は、カプセルシート14と流体連通する出口通路を定める上方部分16と、吸入器本体10へ連結するためのベース20とを備える。
吸入器1は、主として主軸Xに沿って延在する。説明を進めるに当たり、理解を容易にするために、支持表面上に置かれた吸入器1について言及するが、これは、カプセル2がカプセルシート14内に挿入される位置でもある(詳しくは後述する)。その状態では、主軸Xは、垂直であると考えられる。
好ましい実施形態では、カプセルシート14は、水平方向に設置されたトレーの形である。言い換えれば、カプセル14は、下方を向いた水平方向の端壁22と、側方リム24(好ましくは垂直)とを有する。したがって、カプセルシート14は、上面が開口していて、カプセル2を上方から受け入れる。好ましい実施形態では、カプセルシート14は、カプセル2と相補的な形状である。
したがって、カプセルシート14は、矩形形状であって、カプセル2の球状端部と対応するように短辺が丸まっている。
本発明の一態様に従い、カプセルシート14は、互いに分離可能な2つの部分14’から作られていて、それらは互いに引き離すことができる。各カプセルシート部分14は、各カプセル部分2’を保持するのに適している。言い換えれば、カプセルシート14の2つの部分14’は初期位置から最終位置まで移動可能である。初期位置では、2つの部分14’は横並びであって、いかなる場合でも、カプセル2全体を受け入れ得るように向き合っている。最終位置では、2つの部分14’は互いに離れていて、カプセル2の2つの部分2’を分離させる。その結果、カプセル2に含まれたていたパウダー物質が、外部から来る空気流と混合されることが許容される。
以下により詳細に説明するように、吸入器1には、カプセル14の2つの部分14’を分離させる分離手段40が備えられている。
好ましい実施形態では、カプセルシート14の2つの部分14’は、決められた干渉の程度をもって、カプセル2の各部分2’を保持するのに適している。言い換えれば、開封前のカプセル2は、カプセルシート14内に圧入さている(少しの力が作用している)。決められた干渉の程度とは、カプセルシート14とオペルキュラム型カプセル2の壁との間の干渉が、当該壁に孔を開けない程度という意味である。
例えば、カプセルシート14の2つの部分14’の各側方リムから、2つ保持歯26を内方へ延在させる。その保持歯26は、カプセル2に孔を開けたり破壊したりすることなく、オペルキュラム型のカプセル2の壁に切り込んだり、変形させるのに適したものである。
好ましい実施形態において、カプセルシート14の2つの部14’は、鉛直面に沿って分離されていて、好ましくは、カプセルのより長辺に対して直角に分離されている。
1つの実施形態においては、吸入器本体10は端壁27を有していて、この端壁27から一対の弾性アーム28が鉛直方向に延在している。カプセルシート14の2つの部分14’は、それぞれ、弾性アーム28の頂部に取り付けられている。
以下により詳細に説明するように、カプセルシート14の2つの部分14’を互いに引き離すことは、吸入器本体の端壁27に固定されたその下端に対して、各弾性アーム28を湾曲させることによって達成される。すなわち、2つの弾性アーム28が分岐していることによって達成される。
そのような目的で、弾性アーム28は、それぞれ、平行で対面する分岐表面30を有する。分岐表面30に対して、後述する分離手段40が作用する。
分離手段40によって分岐が行われると、カプセルシート14の2つの部分14’は傾いて、それぞれの端部が上方を向く。その結果、カプセル14の開封ステップの間、およびその終了時において、すべてのパウダー物質は2つのカプセル部14’に残り、下方へ落ちることはない。
好ましい実施形態では、各弾性アーム28は、平行な2つのロッド28’から構成される。各ロッド28’の上端は、カプセルシート14の各部分14’の側方リム24の対向側部に取り付けられる。このように、カプセルシート14の端壁22よりも下側のスペースは、フリーの状態とされている。好ましくは、横断面で見て、そのような平行ロッド28’は主として、カプセルシート14の2つの部分14’が引き離される方向に対して垂直に延在している。その結果、カプセルシート14の同じ長辺側に取り付けられたロッドは、平行で対向する分岐表面30を形成する。
弾性アーム28を分岐させるために、分離手段40は、マウスピース12と関連させて、少なくとも1つの楔形状要素42を備える。楔形状要素42は、マウスピース12が吸入器本体10に係合されるとき、自身を分岐表面30の間に挿入するのに適している。
本発明の別の態様に従い、吸入器1は、作動位置から非作動位置まで移動可能なカプセルシートブロック手段50を備える。
作動位置では、カプセルシートブロック手段50は、カプセルシート14の2つの部分14’をカプセル挿入位置に維持(ブロック)する。非作動位置では、カプセルシートブロック手段50は、カプセルシート14の2つの部分14’が引き離されることを許容する。したがって、カプセル2をカプセルシート14に挿入することが容易になる。それは、ユーザがカプセル2を圧入する際にはカプセルシート14の2つの部分14’は移動しない、という事実による。
カプセルシート14の形状がカプセル2を迎え入れる形状をしているので、移動(そして隙間)が生じることはなく、したがって、カプセルシートに対するカプセルの唯一一義的な相対位置が規定される。
例えば、カプセル2は、側方リム24および保持歯26の上に水平位置で配置され、その後、単純に下方へ圧入される。カプセルシート14の2つの部分14’が移動しないようにブロックされているので、当該圧入の際に2つの部分14’が開くのが防止される。
好ましい実施形態では、上述のカプセルシートブロック手段50は、ブロック歯52を備える。弾性アーム28が上述したような構造を有しているおかげで、ブロック歯52は、吸入器本体10内の例えばカプセルシート14の下方へと延在する。ブロック歯52は、その頂部の支持面54で終結している。各支持面54は、カプセルシート14の2つの部分14’のそれぞれと係合するのに適している。ブロック歯52は、下方位置と上方位置の間を移動可能である。
下方位置では、支持面54は、カプセルシート14の2つの部分14’が引き離されるのを邪魔することはない。上方位置では、支持面54は、カプセルシート14の2つの部分14’を互いに押し付け合う。
好ましくは、各支持面54は、カプセルシート14へ向かって下がるよう傾斜する傾斜面で構成される。特に、ブロック歯52が鉛直上方へ向けて変遷するとき、各傾斜面は、カプセルシート14の各端部と係合して、互いに向かい合う水平方向の力要素を与える。
1つの実施形態によれば、吸入器本体10は、吸入器本体10の端壁27の下方に延在する中空の下方部分60を有する。この下方部分60は、支持面の支持ベースを規定する下方リム62で終結する。
ブロック歯52は、下方作動部分64を有する。下方作動部分64は、吸入器本体10の端壁27に形成された開口27’を通過する。
好ましい実施形態において、ブロック歯52が非作動の下方位置にあるとき、下方作動部分64は、下方リム62から下側へ突出する。代わりに、ブロック歯52がカプセルシート14をブロックする上方位置にあるとき、下方作動部分64は下方リム62と面一となる。
そのような構成により、吸入器1の使用(特に、関連するシート14へのカプセル2の挿入)が容易になる。実際のところ、カプセルシート14を初期のカプセル挿入位置にブロックするために、吸入器本体をある表面上に配置すれば十分である。その結果、ブロック歯52は、その下方作動部分64が吸入器本体の下方リム62と面一になるまで、それ自身を上方へ移動させる。したがって、ユーザに必要とされるのは、上記表面上で鉛直方向に吸入器本体10を支持することだけである。
このように位置決めされた吸入器本体10は、関連するシート14に対してカプセル2を容易かつ迅速に挿入するために必要(同様に、吸入器本体へのマウスピース12の容易な連結のために必要)となる安定性を提供する。
ブロック歯52を移動させる他の方法が想定されることは理解できる。
例えば、作動部分64は、ブロック歯52が下方位置にあるときにリム62と面一となり、中空部分60内に押し込まれてブロック歯52を上げる。
1つの実施形態によれば、吸入器本体10からブロック歯52が分離するのを防ぐのに適した保持手段66が、ブロック歯52に取り付けられる。例えば、吸入器本体10の端壁27上に延在するブロック歯の上方部分に、弾性的な保持タブ66が設けられる。保持タブ66は、押圧されたときには、歯の上方部分が端壁27の開口27’を通過することを許容し、解放されたときには、端壁27と係合する。
したがって有利なことに、開口27を通して吸入器本体10内に挿入可能かつ引出可能な特性のおかげで、ブロック歯52は、単一部材から作ることが可能である(例えば、プラスチックを型成形する)。
本発明のさらに別の態様によれば、吸入器1は、さらにカプセル排出手段80を備える。カプセル排出手段80は、カプセルシート14の2つの部分14’を貫通するのに適していて、ユーザが吸入を終えた後、分離されたカプセルの2つの部2’を排出する。
1つの実施形態では、ブロック歯52は、カプセル排出手段80が収容される内部キャビティ52’を有する。特に、カプセル排出手段は、下方プッシュボタン部分82(例えば、プレートの形態)を備える。下方プッシュボタン部分82は、ブロック歯の下方作動部分64内に、軸方向移動可能に収容されている。一対の排出歯84が、下方プッシュボタン部分82から鉛直に延在していて、ブロック歯52の上方部分に形成された2つのシートのそれぞれを貫通している。一対の排出歯の上端は、ブロック歯の上方部分から突出する。排出歯は、非作動の下方位置と、作動する上方位置との間を、軸方向に移動可能である。
非作動の下方位置では、排出歯84はカプセルシート14よりも下方位置にある。作動する上方位置では、排出歯84の上端が、カプセルシートの各部分14’の端壁22に形成された開口86を通して、各部分14’を貫通している。
そのような目的のため、排出手段80のプッシュボタン部分82は、ブロック歯52の下方作動部分64に形成された開口64’を通してユーザにアクセス可能となっており、プッシュボタン部分を、非作動の下方位置から作動する上方位置へ押すことができる。
好ましい実施形態では、排出手段80には、プッシュボタン部分82を通常は非作動の下方位置に保持するよう機能する弾性手段88が取り付けられる。例えば、弾性手段88は一対の板バネを備え、好ましくは、この板バネは、プッシュボタン部分82と一体に形成されていて、ブロック歯52の下方作動部分64の頂部を定めるアンダーカット壁90に当接する。
好ましい実施形態によれば、各排出歯84は、カプセルシートの中心に向かって低くなるように傾斜する傾斜面84’で終結する。このように、排出歯84が立ち上がっていることにより、カプセルシート14の2つの部分14’を同時に排出することができ、したがって、排出歯84とカプセルシートの端壁に形成された開口86とが軸方向に整列している。
好ましい実施形態では、吸入器本体10およびマウスピース12のベース20は、軸方向に互いに連結するような形状とされ、解除可能なスナップ式のブロック手段を備える。
好ましくは、吸入器本体とマウスピースのベースとの間のブロック位置は、カプセルシートの2つの部分を最大限引き離した位置に相当する。
1つの実施形態によれば、カプセルシート14は、端壁27から鉛直方向に延在するボディ側壁94によって区切られたボディ・チャンバ92内へと延在する。例えば、ボディ側壁94は、少なくとも部分的にカプセルシート14を囲むような高さで延在している。マウスピース12のベース20は、ベース側壁96で構成されている。ベース側壁96は、幾何学的な連結によって、ボディ・チャンバ92へ挿入されて、カプセルシート14を囲む。
1つの実施形態において、上述した分離手段は、ベース側壁96の内側から隆起する少なくとも1つの三角形形状の突出部42で構成される。好ましくは、ベース側壁の対向する平行な2つの側壁から一対の三角形突出部42が隆起する。各突出部42は、一対の弾性アーム28を分岐させるのに適したものである。
1つの実施形態において、上述したスナップ式のブロック手段は、ボディ側壁94の対向する壁部にヒンジ結合された一対のレバー98を備える。各レバー98は、ベース側壁96に形成された各ブロック歯102とスナップ係合するブロック爪100において終結している。
好ましくは、レバー98は、例えば型成形プロセスによって、吸入器本体と一体に成形される。
吸入器本体およびマウスピースの少なくとも一方には、入口孔104が設けられていて、吸入器内部の空気流の吸入(特に、ボディ・チャンバ92内への吸入)を許容し、パウダー物質と混合させる。
図示した例では、そのような入口孔104は、マウスピースのベース側壁96の上部に形成されていて、それは、マウスピース12のベース20が吸入器本体に取り付けられたとき、ボディ側壁94で囲まれることはない。
1つの実施形態によれば、マウスピース12の出口通路18の口部には、少なくとも1つのグリッド110が挿入されて、カプセルに含まれるパウダー混合物が正しく空気流に再度分配されるのを確実とする機能が与えられる。
図8は、例えば型成形プロセスによって、マウスピース12と一体に形成されたグリッド110の一例を示している。
図8aの変形例では、グリッド110’は、マウスピースにスナップ固定させるのに適したものである。グリッドシート112がマウスピースの出口通路18の口部に形成されていて、ブロック歯114が設けられている。
図8bの変形例では、吸入器に2重のグリッド110’’が取り付けられる。異なる数あるいは構造のグリッドを設けることによって、空気流に対する装置の抵抗を変更することが可能である。空気流に対する装置の抵抗は、差圧の増加または減少として理解することができる。差圧は、オペルキュラムが存在する(あるいは存在しない)空気通路に対して装置が作り出すものである。装置によって作り出されるそのような抵抗は、キロパスカル[Kpa]として測定され、あるいは、関連する何らかの測定単位として測定されてもよい。
グリッドの構成を変えることだけに依存して、抵抗は変化する。例えば、5キロパスカル[Kpa]の固有抵抗(specific resistance)を参考として、高抵抗グリッドを使用すると30リットル/分[LPM]の空気流において4キロパスカルとなるが、低抵抗グリッドを使用すると、空気流は100LPMとなる。したがって、中間構成のグリッドを使用すれば、中間のあらゆる空気流抵抗値が可能となる。例えば、60LPMの空気流において4KPaである。
差圧の値としての4キロパスカル[Kpa]は、患者による吸入動作の際に生成される差圧に相当するベンチマーク値と考えられる。
本発明の吸入器の機能を、特に図6−6eおよび図7−7を参照して説明する。
最初は、吸入器本体およびマウスピースは、互いに分離されている。カプセルをカプセルシートに正しく挿入することを容易にするため、ブロック歯が上方位置へと押し込まれる。これにより、カプセルシートの2つの部分が互いに押し付けられる(図6および7)。例えば、このことは、吸入器本体をある表面上に配置することで達成される。この後、カプセルは(例えばそれを上方から図6a、7aの水平位置へと押圧することによって)カプセルシートに挿入される。
その後、マウスピースは、吸入器本体へと軸方向に連結される。この時、ブロック歯は、下方位置へ移動することが自在な状態のままである。そうすることによって、カプセルシートの2つの部分は、分離手段によって互いに引き離されることができる。
吸入器本体およびマウスピースが完全に連結されたとき、カプセルシートの2つの部分は完全に分離する。したがって、カプセルが完全に開き、ユーザはパウダー物質の吸入を行うことができる(図6b、7b)。
吸入が終ると、ユーザは、吸入器本体からマウスピースを取り外し(図6c、7c)、ブロック歯を上方位置に戻す。その結果、カプセルシートの2つの部分が共に引き寄せられる。この時、カプセルシートの各部分は、対応するカプセルの部分を未だ保持した状態にある(図6d、7d)。例えば、このことは、吸入器本体をある表面上に配置することによって達成される。
この時点でユーザは、排出手段の下方プッシュボタン部分を押圧して、排出歯を上方へ移動させる。そして、排出歯がカプセルシートの各部を貫通し、カプセルの2つの部分が排出される(6e、7e)。
本発明の吸入器が所要の目的を達成可能なことは明白である。
特に、カプセルを開口させたときに、破壊された壁部から粒子が生成されることはない。壁部を突刺したり、またはパンチングすると、それら粒子は、吸入されるべきパウダー物質と混合されてしまう。さらに、カプセルの2つの部分を完全に分離させることで、すべてのパウダー物質が効果的に放出され、したがって吸入されることが保証される。
有利なことに、分離した2つのカプセル部分が上方に向かって傾斜する構成(マウスピースの出口通路の方へ向かっている)によって、入口孔から入って来る空気流とパウダー物質との混合が容易になる。
以上に説明した有利な構成のおかげで、吸入器は、非常に信頼性が高く、安全である。必要な場合には、パウダー物質の吸入を非常に迅速に行うことができる。例えば、関連するシートへのカプセルの挿入を素早く行うことができ、操作が確実である。カプセルの挿入位置が一義的で直観的に分かるからである。
好ましくは、図示した吸入器は、限られた数の構成要素で(吸入器本体、マウスピース、ブロック歯、排出手段)、プラスチック材料から構成される。各構成要素は、型成形によって単一のプラスチック材料から実現可能である。これらは、製造工程の有利さおよび器具の信頼性につながる。
この分野における当業者であれば、本発明の吸入器の各実施形態に対して、変更および修正を行い、添付の請求範囲によって保護される範囲内にありながら、機能的に等価である他の構成要素に置き換えて必要要件を満たすことが可能である。可能な実施形態に属するものとして説明した各特徴は、説明した他の実施形態と無関係に実現することが可能である。

Claims (17)

  1. 2つの分離可能な部分から形成される閉じたカプセル(2)に含まれるパウダー物質の吸入器(1)であって、
    上記カプセル(2)を受け入れるのに適したカプセルシート(14)であって、互いに引き離すことが可能な2つのカプセルシート部分(14’)で作られていて、各カプセルシート部分は、各カプセル部分(2’)を保持するのに適している、カプセルシートと、
    少なくとも1つの楔形状要素(42)を備え、上記2つのカプセルシート部分を分離させる分離手段(40)と、
    上記カプセルシート(14)がその内部に規定される吸入器本体(10)と、
    上記吸入器本体(10)に取外し可能に連結されるマウスピース(12)であって、カプセルシート(14)と流体連結する出口通路(18)を規定する上方部分(16)と、吸入器本体(10)に連結されるベース(20)とを備えるマウスピース(12)と、を備えていて、
    当該吸入器(1)は、端壁(27)と、当該端壁から鉛直方向に延在するとともに平行で対面する分岐表面(30)を備えた一対の弾性のアーム(28)とを有し、
    上記2つのカプセルシート部分(14’)のそれぞれは、各弾性アーム(28)の頂部に取り付けられていて、
    上記楔形状要素(42)は、上記分岐表面(30)の間に当該楔形状要素(42)を挿入して弾性アーム(28)の分岐を引き起こすのに適している、吸入器。
  2. 上記2つのカプセルシート部分(14’)のそれぞれは、上記2つの分離可能な部分の壁と干渉することで上記カプセル(2)をブロックするのに適している、請求項1記載の吸入器。
  3. 上記2つのカプセルシート部分(14’)のそれぞれは、上記2つの分離可能な部分の壁に孔を開けるパンチングを行うことなく、当該壁と干渉するのに適している、請求項2記載の吸入器。
  4. カプセルシートブロック手段(50)を備え、
    このカプセルシートブロック手段(50)は、上記2つのカプセルシート部分(14’)をカプセル挿入位置にブロックする作動位置から、当該2つのカプセルシート部分(14’)が引き離されることを許容する非作動位置へと移動可能である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の吸入器。
  5. 上記カプセルシートブロック手段(50)は、吸入器本体(10)内のカプセルシート(14)下方側へ延在するとともに、その頂部の支持面(54)で終結するブロック歯(52)を備え、
    当該支持面(54)のそれぞれは、上記2つのカプセルシート部分(14’)のそれぞれと係合するのに適しており、
    上記ブロック歯(52)は、上記支持面(54)がカプセルシートの2つの部分(14’)が引き離されるのを邪魔することはない下方位置と、支持面(54)がカプセルシートの2つの部分を互いに押し付け合う上方位置との間で移動可能である、請求項4記載の吸入器。
  6. カプセル排出手段(80)を備え、
    このカプセル排出手段(80)は、ユーザーが吸入を終えた後、上記2つのカプセルシート部分(14’)を貫通して、分離された2つのカプセル部分(2’)を排出する、請求項5記載の吸入器。
  7. 上記ブロック歯(52)は、上記カプセル排出手段(80)が収容される内部キャビティ(52’)を有していて、
    当該カプセル排出手段(80)は、ブロック歯(52)の下方作動部分(64)内に軸方向移動が可能に収容された下方プッシュボタン部分(82)と、当該下方プッシュボタン部分(82)から鉛直に延在し、その上端がブロック歯(52)の上方部分から突出する一対の排出歯(84)と、弾性手段(88)とを有しており、
    当該弾性手段(88)は、通常は、下方プッシュボタン部分(82)を非作動の下方位置に維持し、当該下方位置では、ブロック歯(52)の下方作動部分(64)に形成された開口を通して下方プッシュボタン部分(82)にアクセス可能であって、当該下方プッシュボタン部分を作動する上方位置へと押圧することができ、
    当該上方位置では、排出歯(84)の端部が、カプセルシートの各部分(14’)の端壁(22)に形成された開口(86)を通して、当該各部分を貫通する、請求項6記載の吸入器。
  8. 上記分離手段(40)は、上記マウスピースのベース(20)内に設けられている、請求項1〜7のいずれか1つに記載の吸入器。
  9. 上記カプセルシート(14)は、吸入器本体(10)が水平面上に置かれた時に水平方向を向くトレーの形態である、請求項8記載の吸入器。
  10. 上記一対の弾性アーム(28)を二股に分岐させるよう操作可能な分離手段を備え、当該分岐が行なわれたとき、上記2つのカプセルシート部分(14’)は対向する端部を上方へ向けて傾く、請求項1〜9のいずれか1つに記載の吸入器。
  11. 上記支持面(54)のそれぞれは、カプセルシート(14)へ向かって下がるよう傾斜する傾斜面で構成されている、請求項5記載の吸入器。
  12. 上記吸入器本体(10)は、上記端壁(27)の下方に延在するとともに、下方リム(62)で終結して支持面の支持ベースを規定する中空の下方部分(60)を有していて、
    上記ブロック歯(52)は、上記端壁(27)に形成された開口(27’)を通して、上記中空の下方部分内(60)に延在する下方作動部分(64)を有し、
    当該下方作動部分(64)は、ブロック歯(52)が下方位置にあるときに、上記下方リム(62)よりも下方へと突出し、ブロック歯(52)が上方位置にあるときに、同下方リムと面一となる、請求項5または11記載の吸入器。
  13. 上記端壁(27)よりも上方へ延在するブロック歯(52)の上方部分には、弾性的な保持タブ(66)が設けられており、
    当該弾性的な保持タブ(66)は、押圧されたとき、ブロック歯の上記上方部分が上記端壁(27)に形成された開口(27’)を通過することを許可するとともに、解放された位置にあるとき、同端壁と係合して、ブロック歯(52)が吸入器本体(10)から分離するのを防ぐ、請求項12記載の吸入器。
  14. 上記排出歯(84)のそれぞれは、カプセルシートの中心に向かって低くなる傾斜面で終結している、請求項7記載の吸入器。
  15. 上記吸入器本体(10)およびマウスピース(12)のベース(20)は、軸方向に互いに連結可能に構成されていて、解除可能なスナップ式のブロック手段によって、当該吸入器本体(10)およびマウスピース(12)のベース(20)のブロック位置に固定されるもので、
    当該ブロック位置は、上記2つのカプセルシート部分(14’)を最大限に引き離す位置に相当している、請求項1〜14のいずれか1つに記載の吸入器。
  16. 上記カプセルシート(14)は、上記端壁(27)から鉛直方向に延在するボディ側壁(94)によって区切られたボディ・チャンバ(92)内へと延在し、
    マウスピース(12)のベース(20)は、ベース側壁(96)で構成されていて、幾何学的な連結によって上記ボディ・チャンバ(92)内に挿入されて、カプセルシート(14)を囲み、
    上記分離手段(40)は、上記ベース側壁の内側から隆起する少なくとも1つの三角形形状の突出部を備える、請求項15記載の吸入器。
  17. 少なくとも1つのグリッド(110)が、マウスピース(12)の出口通路(18)の口部に挿入または設けられていて、当該グリッドは、その開口をカプセル(2)から来る物質が通った後に再度分配されることを許容する、請求項1〜16のいずれか1つに記載の吸入器。
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