JP6037893B2 - 金属微粒子組成物、接合材、電子部品、接合層の形成方法、導体層の形成方法及びインク組成物 - Google Patents
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Description
A)金属微粒子、
B)沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒、
C)下記の一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ有するエステル化合物、を含有する。
本発明の一実施の形態に係る金属微粒子組成物は、次の成分A〜C;
A)金属微粒子、
B)沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒、
C)下記の一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ有するエステル化合物(以下、単に「エステル化合物」と記すことがある)、
を含有する。
A成分の金属微粒子を構成する金属は、例えば、ニッケル、チタン、コバルト、銅、クロム、マンガン、鉄、ジルコニウム、スズ、タングステン、モリブデン、バナジウム等の卑金属、金、銀、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、ルテニウム、ロジウム、レニウム等の貴金属、これらの合金を挙げることができる。これらの中でも、例えば、A成分の金属微粒子としては、1気圧(101,325Pa)での融点が1000℃以上の金属元素を、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90重量%以上含有することがよい。1気圧(101,325Pa)での融点が1000℃以上の金属元素として、例えばニッケル(融点;1455℃)、コバルト(融点;1495℃)、鉄(融点;1535℃)、銅(融点;1083℃)、金(融点;1063℃)、白金(融点;1770℃)、パラジウム(融点;1550℃)、ロジウム(融点;1966℃)、イリジウム(融点;2454℃)、ルテニウム(融点;2500℃)、タングステン(融点;3390℃)、モリブデン(融点;2619℃)、バナジウム(融点;1730℃)、ニオブ(融点;2437℃)等が挙げられる。また、これらの中でも特に、後述する液相でのマイクロ波照射により製造することができる金属微粒子が特に好ましく、その場合の金属種としては、例えば、ニッケル、コバルト、銅、金、白金等が挙げられる。
B成分の沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒としては、例えばウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカンなどの炭素数11以上の直鎖アルカン類や、1−オクタノール、1−ノナノール、1−デカノールなどの炭素数8以上の脂肪族アルコール類を好ましく用いることが出来る。また、ターピネオールなどの炭素数10以上のテルペン系アルコールを用いることもできる。
C成分のエステル化合物は、上記一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ含有するエステル化合物である。これらの官能基が、A成分の金属微粒子の分散性向上に寄与する。また、式中の基Rは、それぞれ独立して、炭素数が1〜6のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基又はベンジル基を示す。ここで、炭素数が1〜6、好ましくは2〜6のアルキル基としては、例えば直鎖又は枝分かれしたアルキル基がよい。また、置換されていてもよいフェニル基としては、例えばフェニル基、トリル基又はアニソイル基のいずれかが好ましい。エステル化合物の分子量は、好ましくは100〜500の範囲内、より好ましくは150〜450の範囲内がよい。
本実施の形態の金属微粒子組成物において、A成分〜C成分の含有比率は、その用途によって異なるが、例えば、A成分は1〜90重量%の範囲内、B成分は6〜98重量%、C成分は0.01〜40重量%の範囲内が好ましく、A成分は2〜90重量%の範囲内、B成分は7〜50重量%、C成分は0.4〜30重量%の範囲内がより好ましい。
本実施の形態の金属微粒子組成物の調製方法は、特に制限はなく、例えばA成分、B成分及びC成分を混合することによって調製できる。好ましくは、A成分の金属微粒子にC成分のエステル化合物を適用した後、B成分の溶媒を混合することが好ましい。
本実施の形態の金属微粒子組成物は、任意成分として、例えば、沸点が190℃未満の溶媒や、粘度調整剤、チキソ剤、還元剤、界面活性剤、高分子分散剤等を含有していてもよい。沸点が190℃未満の溶媒としては、例えばイソプロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、3−ヘプタノン、乳酸エチル、1−ブチロニトリル等が挙げられ、これらの溶媒は、C成分のエステル化合物による分散機能を向上させることができる。また、A成分の金属微粒子の液相合成に使用した1級アミンをそのまま溶媒として用いることもできる。
次に、A成分の金属微粒子の製造方法について説明する。A成分の金属微粒子は、液相でのマイクロ波照射により製造することができる。そこで、A成分の金属微粒子がニッケル微粒子である場合を例に挙げ、液相でのマイクロ波照射による製造方法を説明する。ただし、A成分の金属微粒子の製造方法は、以下に説明する方法に限定されるものではなく、例えば気相法など他の方法を利用してもよい。
第1の工程)カルボン酸ニッケル及び1級アミンを含む混合物を、100℃〜165℃の範囲内の温度に加熱して錯化反応液を得る錯化反応液生成工程、
及び、
第2の工程)該錯化反応液を、マイクロ波照射によって170℃以上の温度に加熱して該錯化反応液中のニッケルイオンを還元し、ニッケル微粒子のスラリーを得るニッケル微粒子スラリー生成工程、
を含むマイクロ波照射による液相法により調製することができる。
第1の工程では、まず、カルボン酸ニッケルおよび1級アミンの混合物を調製する。
カルボン酸ニッケル(カルボン酸のニッケル塩)は、カルボン酸の種類を限定するものではなく、例えば、カルボキシル基が1つのモノカルボン酸であってもよく、また、カルボキシル基が2つ以上のカルボン酸であってもよい。また、非環式カルボン酸であってもよく、環式カルボン酸であってもよい。このようなカルボン酸ニッケルとして、非環式モノカルボン酸ニッケルを好適に用いることができ、非環式モノカルボン酸ニッケルのなかでも、ギ酸ニッケル、酢酸ニッケル、プロピオン酸ニッケル、シュウ酸ニッケル、安息香酸ニッケル等を用いることがより好ましい。これらの非環式モノカルボン酸ニッケルを用いることによって、得られるニッケル微粒子は、その形状のばらつきが抑制され、均一な形状として形成されやすくなる。カルボン酸ニッケルは、無水物であってもよく、また水和物であってもよい。
1級アミンは、ニッケルイオンとの錯体を形成することができ、ニッケル錯体(又はニッケルイオン)に対する還元能を効果的に発揮する。一方、2級アミンは立体障害が大きいため、ニッケル錯体の良好な形成を阻害するおそれがあり、3級アミンはニッケルイオンの還元能を有しないため、いずれも単独では使用できないが、1級アミンを使用する上で、生成するニッケル微粒子の形状に支障を与えない範囲でこれらを併用することは差し支えない。1級アミンは、ニッケルイオンとの錯体を形成できるものであれば、特に限定するものではなく、常温で固体又は液体のものが使用できる。ここで、常温とは、20℃±15℃をいう。常温で液体の1級アミンは、ニッケル錯体を形成する際の有機溶媒としても機能する。なお、常温で固体の1級アミンであっても、100℃以上の加熱によって液体であるか、又は有機溶媒を用いて溶解するものであれば、特に問題はない。
第1の工程では、均一溶液での反応をより効率的に進行させるために、1級アミンとは別の有機溶媒を新たに添加してもよい。有機溶媒を用いる場合、有機溶媒をカルボン酸ニッケル及び1級アミンと同時に混合してもよいが、カルボン酸ニッケル及び1級アミンを先ず混合し錯形成した後に有機溶媒を加えると、1級アミンが効率的にニッケル原子に配位するので、より好ましい。使用できる有機溶媒としては、1級アミンとニッケルイオンとの錯形成を阻害しないものであれば、特に限定するものではなく、例えば炭素数4〜30のエーテル系有機溶媒、炭素数7〜30の飽和又は不飽和の炭化水素系有機溶媒、炭素数8〜18のアルコール系有機溶媒等を使用することができる。また、マイクロ波照射による加熱条件下でも使用を可能とする観点から、使用する有機溶媒は、沸点が170℃以上のものを選択することが好ましく、より好ましくは200〜300℃の範囲内にあるものを選択することがよい。このような有機溶媒の具体例としては、例えばテトラエチレングリコール、n−オクチルエーテル等が挙げられる。
2価のニッケルイオンは配位子置換活性種として知られており、形成する錯体の配位子は温度、濃度によって容易に配位子交換により錯形成が変化する可能性がある。例えばカルボン酸ニッケルおよび1級アミンの混合物を熱処理して反応液を得る工程において、用いるアミンの炭素鎖長等の立体障害を考慮すると、例えば、カルボン酸イオン(R1COO、R2COO)が二座配位または単座配位のいずれかで配位する可能性があり、さらにアミンの濃度が大過剰の場合は外圏にカルボン酸イオンが存在する構造をとる可能性がある。目的とする反応温度(還元温度)に於いて均一溶液とするには、配位子のうち少なくとも一箇所は1級アミンが配位している必要がある。その状態をとるには、1級アミンが過剰に反応溶液内に存在している必要があり、少なくともニッケルイオン1molに対し2mol以上存在していることが好ましく、2.2mol以上存在していることがより好ましく、4mol以上存在していることが望ましい。
本工程では、カルボン酸ニッケルと1級アミンとの錯形成反応によって得られた錯化反応液を、マイクロ波照射によって170℃以上の温度に加熱し、錯化反応液中のニッケルイオンを還元してニッケル微粒子スラリーを得る。マイクロ波照射によって加熱する温度は、得られるニッケル微粒子の形状のばらつきを抑制するという観点から、好ましくは180℃以上、より好ましくは200℃以上とすることがよい。加熱温度の上限は特にないが、処理を能率的に行う観点からは例えば270℃以下とすることが好適である。なお、マイクロ波の使用波長は、特に限定するものではなく、例えば2.45GHzである。なお、加熱温度は、例えばカルボン酸ニッケルの種類やニッケル微粒子の核発生を促進させる添加剤の使用などによって、適宜調整することができる。
本実施の形態では、金属微粒子の製造において、金属微粒子の粒径を制御するための表面修飾剤として、例えばポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド等の高分子樹脂、ミリスチン酸、オレイン酸等の長鎖カルボン酸またはカルボン酸塩等を添加することができる。ただし、金属微粒子の表面修飾量が多いと、最終的に得られる金属微粒子組成物をニッケル電極用の導電性ペーストに用いる場合、該組成物をペーストして高温で焼成すると充填密度の減少を招き、層間剥離やクラックを生じる可能性がある。このため、金属微粒子の段階では、洗浄した後の表面修飾量は可能な限り少ない方が好ましい。表面修飾剤は、第1の工程のカルボン酸ニッケル及び1級アミンの混合物の段階で添加してもよく、第1の工程で得られる錯化反応液に添加してもよい。
接合材は、次の成分A1〜C;
A1)一次粒子の平均粒子径が50nm以上150nm以下の範囲内である金属微粒子、
B)沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒、
C)上記の一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ有するエステル化合物、を含有することができる。
本実施の形態の電子部品は、上記接合材を使用して、接合部分(金属接合層)を形成したものである。ここで、電子部品としては、主に半導体装置、エネルギー変換モジュール部品などを例示できる。電子部品が半導体装置である場合、接合材は、例えば、半導体素子の裏面と基板との間、半導体電極と基板電極との間、半導体電極と半導体電極との間、パワーデバイス若しくはパワーモジュールと放熱部材との間などの接合に適用できる。
本実施の形態の金属微粒子組成物を、還元性ガスを含有する還元性ガス雰囲気下で300〜500℃の範囲内の温度で加熱し焼結することにより、導体層を形成することができる。焼結条件は、上記接合層の形成方法の条件と同様である。
インク組成物は、次の成分A2〜C;
A2)一次粒子の平均粒子径が10nm以上20nm以下の範囲内である金属微粒子、
B)沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒、
C)上記の一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ有するエステル化合物、を含有することができる。
本発明の金属微粒子組成物を、好ましい態様であるインク組成物とする場合、A2成分の金属微粒子は、一次粒子の平均粒子径が10〜20nmの範囲内にあるものを用いることが好ましい。一次粒子の平均粒子径が20nmよりも大きな金属微粒子でもインクジェット吐出は可能であるが、インクジェットヘッドのノズル詰まりを防ぎ、連続的な安定吐出を可能にするためには、一次粒子の平均粒子径が20nm以下であることが好ましい。また、一次粒子の平均粒子径が20nm以下であると、吐出後の細線描画が可能であり、かつ緻密な平坦膜を得ることができる。一方、一次粒子の平均粒子径が10nm未満の小さい金属微粒子であってもインクジェット用インクとして利用できるが、実用性と量産性を考慮して下限を10nmとする。
平均粒子径の測定は、電界放出形走査電子顕微鏡(Field Emission−Scanning Electron Microscope:FE−SEM)により試料の写真を撮影して、その中から無作為に200個を抽出してそれぞれの面積を求め、真球に換算したときの粒子径を個数基準として一次粒子の平均粒子径を算出した。また、CV値(変動係数)は、(標準偏差)÷(平均粒子径)によって算出した。なお、CV値が小さいほど、粒子径がより均一であることを示す。
分散性の評価は、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置(株式会社堀場製作所製、商品名;LA−950V2)を用いて行った。金属微粒子をイソプロパノールに分散させたスラリー溶液を所定の濃度に希釈して、前記粒子径分布測定装置内にて超音波で5分間分散させ、体積分布の測定を行い、粒度分布の結果にて分散性の比較評価を行った。
水酸化ニッケル{Ni(OH)2}の定量は、昇温脱離ガス分析装置(Thermal Desorption Spectroscopy:TDS、電子科学株式会社製、商品名;WA1000S/W型)を用いて、試料を10℃/分の速度で昇温加熱して試料の表面から脱離する水を質量分析法で検出し、検出強度と分子数の相関式より、絶対数として算出した。
酸素含有量の定量は、不活性ガス融解−赤外線吸収測定装置(LECO社製、商品名;TC600)を用いて、試料を約1800℃の炭素炉で加熱し、還元反応で発生する二酸化炭素の赤外線吸収量から求めた。
水酸化ニッケルは不活性雰囲気中での加熱を行うと、以下の反応式(1)に示す反応より酸化ニッケルへと変化する。
Ni(OH)2 → NiO + H2O ・・・(1)
したがって、酸化ニッケル(NiO)の定量は、前記「酸素含有量の定量」で得られた酸素量から、前記「水酸化ニッケルの定量」から算出した酸素量を引いた値より算出した。
ニッケル微粒子の表面に存在する有機物の定量は、示差熱熱重量同時測定装置(Thermogravimetry−Differential Thermal Analysis:TG−DTA、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製、商品名;TG/DTA6200)を用いて、200ml/分の窒素ガス流量、10℃/分の速度で昇温加熱する測定条件により、試料の重量減少量を測定し、この重量と前記「水酸化ニッケルの定量」で定量した水の脱離量との差から有機物の量を算出した。
各実施例で作製したペーストの3mgをガラス基板に挟み、クリップで固定し焼結性試験用サンプル(約10mmΦ)とした。このサンプルを所定の条件で加熱し、冷却後のガラス基板に付着した焼成後のサンプルの周辺部を電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM)にて観察した。焼結性の評価は、全てのニッケル微粒子において、各々の粒子界面が全て確認される状態を「不可」、各々のニッケル微粒子において、粒子界面が部分的に確認できる状態を「可」、ニッケル粒子の少なくとも1つは、粒子界面が全く確認されない状態を「良」、全てのニッケル微粒子において、粒子界面が全く確認されない状態を「最良」とした。
各実施例で作製したペーストをガラス基板上に膜厚が200μm以下になるように塗布し、所定の条件で焼成を行い、焼成後のサンプルの100mgにおける酸素量を前記[酸素含有量の定量]と同様に定量した。
各実施例で作製したペーストをガラス基板上に膜厚が200μm以下になるように塗布し、所定の条件で焼成を行い、焼成後のサンプルの100mgにおける炭素量残分を燃焼−赤外線吸収装置(LECO社製、商品名;CS−444)により測定した。
焼結性試験用サンプルの焼成は、小型イナートガスオーブン(光洋サーモシステム社製、商品名;KLO−30NH)を使用し、昇温速度5℃/分で、常温から所定温度まで昇温した後、この所定温度で1時間保持した。次いで、400分間かけて50℃まで降温した後、常温まで放置した。
方法1)ステンレス製マスク(マスク幅;1.0mm×長さ;1.0mm×厚さ;0.05〜0.1mm)を用いて、試料を金めっき銅基板(幅;10mm×長さ;10mm×厚さ;1.0mm)上に塗布して塗布膜を形成した後、その塗布膜の上に、シリコンダイ(幅;1.0mm×長さ;1.0mm×厚さ;0.75mm)を搭載した。その後、室温で30分放置して、クリップ(加圧強度;2.5MPa〜5MPa)で挟み焼成を行った。得られた接合サンプル(接合層の厚さ;十数μm〜30μm程度)を接合強度試験機(デイジ・ジャパン社製、商品名;ボンドテスター4000)により、せん断強度を測定した。ダイ側面からボンドテスターツールを、基板からの高さ50μm、ツール速度100μm/秒で押圧し、接合部がせん断破壊したときの荷重をせん断強度(シェア強度)とした。なお、金めっき銅基板は、Cu基板(厚さ;1.0mm)の表面に、Ni/Auをそれぞれ4μm/40〜50nmの厚みでめっきしたものであり、シリコンダイは、Si基板(厚さ;0.75mm)の接合面に、Auを15〜20nmの厚みで蒸着したものである。
642重量部のオレイルアミンに100.1重量部の酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下、150℃で20分加熱することによって酢酸ニッケルを溶解させて錯化反応液を得た。次いで、その錯化反応液に、492重量部のオレイルアミンを加え、マイクロ波を用いて250℃で5分加熱することによって、ニッケル微粒子スラリーを得た。
384重量部のオレイルアミンに、17.8重量部のギ酸ニッケル二水和物、及び26.7重量部のギ酸銅四水和物を加え、窒素フロー下、120℃で20分間加熱することによって、ニッケル塩及び銅塩を溶解させて錯化反応液を得た。次いで、その錯化反応液に、290重量部の1−オクタノールを加え、マイクロ波を用いて190℃で5分間加熱することによって、金属微粒子スラリーを得た。
合成例1で得られたニッケル微粒子スラリーを静置分離し、上澄み液を取り除いた後、トルエンとイソプロパノールを用いて洗浄した後、高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製、商品名;スターバースト)を用いて、圧力200MPaの条件にてニッケル微粒子をイソプロパノールに分散させたスラリー溶液(固形分濃度68.4wt%)を調製した。このスラリー溶液の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.30、D90;0.55、D99;1.01(単位はμm)であった。
合成例1で得られたニッケル微粒子スラリーを静置分離し、上澄み液を取り除いた後、トルエンとイソプロパノールを用いて洗浄した後、高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製、商品名;スターバースト)を用いて、圧力100MPaの条件にてニッケル微粒子をイソプロパノールに分散させたスラリー溶液(固形分濃度72.3wt%)を調製した。このスラリー溶液の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.55、D90;1.00、D99;2.27(単位はμm)であった。
合成例1で得られたニッケル微粒子スラリーを静置分離し、上澄み液を取り除いた後、トルエンとイソプロパノールを用いて洗浄した後、高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製、商品名;スターバースト)を用いて、圧力150MPaの条件にてニッケル微粒子をイソプロパノールに分散させたスラリー溶液(固形分濃度70.5wt%)を調製した。このスラリー溶液の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.44、D90;0.82、D99;1.73(単位はμm)であった。
合成例2で得られた金属微粒子スラリーを静置分離し、上澄み液を取り除いた後、トルエンとイソプロパノールを用いて洗浄した後、高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製、商品名;スターバースト)を用いて、圧力200MPaの条件にて金属微粒子をイソプロパノールに分散させたスラリー溶液を調製した。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のジ−p−トルオイル−L−酒石酸を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液1(固形分濃度76.8wt%)を調製した。このスラリー溶液1の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.11、D90;0.22、D99;0.48(単位はμm)であった。
スラリー溶液1の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノール(沸点;195℃)を混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト1(固形分濃度75.4wt%)を調製した。ペースト1に含有するニッケル微粒子の100重量部に対して、水酸化ニッケルが3.44重量部、酸化ニッケルが3.02重量部、ジ−p−トルオイル−L−酒石酸が0.72重量部であった。
ペースト1を用いて上記方法にて焼結性試験用サンプルを作製し、3%水素及び97%窒素の混合ガス雰囲気下、加熱温度350℃で、1時間保持した。次いで、400分間かけて50℃まで降温した後、常温まで放置し、焼成後のサンプルを得た。
<ペーストの調製>
実施例1で調製したペースト1(固形分濃度75.4wt%)を分取し、密閉状態で室温環境下にて200日放置することでペースト2(固形分濃度80.1wt%)を調製した。ペースト2に含有するニッケル微粒子の100重量部に対して、水酸化ニッケルが9.90重量部、酸化ニッケルが2.89重量部、ジ−p−トルオイル−L−酒石酸が0.69重量部であった。
ペースト2を用いて上記方法にて焼結性試験用サンプルを作製し、3%水素及び97%窒素の混合ガス雰囲気下、加熱温度350℃で、1時間保持した。次いで、400分間かけて50℃まで降温した後、常温まで放置し、焼成後のサンプルを得た。
焼成工程の加熱温度を400℃とした以外、実施例2と同様にして、焼成後のサンプルを得た。焼成後のサンプルのFE−SEM写真を図3A及び図3Bに示す。なお、図3Aは倍率250,000倍、図3Bは倍率500,000倍のFE−SEM写真である。図3A及び図3Bより、全てのニッケル微粒子において、粒子界面が全く確認されず、実施例2と比較すると、ニッケル微粒子の焼結がより良好に進行していることが確認される。焼成後のサンプルの電気導通の有無を2端子のテスターで調べたところ、導通が確認できた。この焼成後のサンプルの酸素含有量及び炭素含有量は、それぞれ0.53重量%、0.30重量%であった。また、上記方法1にて接合サンプルを作製し、測定したせん断強度は、2.1kgf/mm2であった。結果を表1に示す。
加熱温度を450℃とした以外、実施例2と同様にして、焼成後のサンプルを得た。焼成後のサンプルのFE−SEM写真を図4A及び図4Bに示す。なお、図4Aは倍率250,000倍、図4Bは倍率500,000倍のFE−SEM写真である。図4A及び図4Bより、全てのニッケル微粒子において、粒子界面が全く確認されず、実施例2及び実施例3と比較して、ニッケル微粒子の焼結が最も良好に進行していることが確認される。焼成後のサンプルの電気導通の有無を2端子のテスターで調べたところ、導通が確認できた。この焼成後のサンプルの酸素含有量及び炭素含有量は、それぞれ0.10重量%、0.17重量%であった。また、上記方法1にて接合サンプルを作製し、測定したせん断強度は、2.6kgf/mm2であった。結果を表1に示す。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のジベンゾイル−D−酒石酸を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液2(固形分濃度77.4wt%)を調製した。このスラリー溶液2の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.15、D90;0.29、D99;0.58(単位はμm)であった。
スラリー溶液2の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト3(固形分濃度75.8wt%)を調製した。
ペースト3を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のジ−p−アニソイル−D−酒石酸を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液3(固形分濃度78.0wt%)を調製した。このスラリー溶液3の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.20、D90;0.37、D99;0.67(単位はμm)であった。
スラリー溶液3の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト4(固形分濃度76.0wt%)を調製した。
ペースト4を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のD−酒石酸ジイソプロピルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液4(固形分濃度73.6wt%)を調製した。このスラリー溶液4の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.11、D90;0.23、D99;0.51(単位はμm)であった。
スラリー溶液4の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト5(固形分濃度75.9wt%)を調製した。
ペースト5を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のマロン酸ジ−t−ブチルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液5(固形分濃度77.1wt%)を調製した。このスラリー溶液5の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.14、D90;0.25、D99;0.51(単位はμm)であった。
スラリー溶液5の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト6(固形分濃度75.6wt%)を調製した。
ペースト6を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調整したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部の2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチラート(TMPD)を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液6(固形分濃度76.8wt%)を調製した。このスラリー溶液6の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.24、D90;0.42、D99;0.77(単位はμm)であった。
スラリー溶液6の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト7(固形分濃度75.8wt%)を調製した。
ペースト7を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のO−アセチルクエン酸トリブチルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液7(固形分濃度76.1wt%)を調製した。このスラリー溶液7の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.20、D90;0.39、D99;0.89(単位はμm)であった。
スラリー溶液7の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト8(固形分濃度75.4wt%)を調製した。
ペースト8を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例2で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のフェニルマロン酸を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液8(固形分濃度78.7wt%)を調製した。このスラリー溶液8の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.19、D90;0.38、D99;0.88(単位はμm)であった。
スラリー溶液8の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト9(固形分濃度75.5wt%)を調製した。
ペースト9を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例2で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のクエン酸トリエチルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液9(固形分濃度77.2wt%)を調製した。このスラリー溶液9の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.23、D90;0.46、D99;1.01(単位はμm)であった。
スラリー溶液9の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト10(固形分濃度76.0wt%)を調製した。
ペースト10を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例2で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のクエン酸トリブチルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液10(固形分濃度73.9wt%)を調製した。このスラリー溶液10の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.15、D90;0.31、D99;0.77(単位はμm)であった。
スラリー溶液10の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト11(固形分濃度75.1wt%)を調製した。
ペースト11を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例3で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のフェニルマロン酸モノベンジルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液11(固形分濃度76.5wt%)を調製した。このスラリー溶液11の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.21、D90;0.44、D99;1.01(単位はμm)であった。
スラリー溶液11の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト12(固形分濃度75.7wt%)を調製した。
ペースト12を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例3で調整したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに2重量部のマロン酸ジベンジルを加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液12(固形分濃度76.9wt%)を調製した。このスラリー溶液12の粒度分布の測定を行った結果、体積分布は、D50;0.20、D90;0.57、D99;1.01(単位はμm)であった。
スラリー溶液12の250重量部を分取し、これに33.2重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、172重量部のペースト13(固形分濃度75.7wt%)を調製した。
ペースト13を使用した以外、実施例1と同様にして、焼成後のサンプルを得た。
<ペーストの調製>
作製例1でスラリー溶液の252重量部を分取し、これに35.9重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃・100hPaで濃縮を行い、241重量部のペースト(固形分濃度86.3wt%)を調製した。
上記ペーストを用いて上記方法にて焼結性試験用サンプルを作製し、3%水素及び97%窒素の混合ガス雰囲気下、加熱温度350℃で、1時間保持した。次いで、400分間かけて50℃まで降温した後、常温まで放置し、焼成後のサンプルを得た。
<スラリー溶液の調製>
作製例1で調製したスラリー溶液の5重量部を分取し、これに25重量部の25%アンモニア水溶液を加え、28kHz超音波処理を30分行った後、イソプロパノールで洗浄した。次いで、プロピオン酸の25重量部を加えて28kHz超音波処理を30分行い、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液13’(固形分濃度61wt%)を得た。さらに、スラリー溶液13’の100重量部に対して、ジ−p−トルオイル−L−酒石酸の2重量部を加え、15分間撹拌した後、イソプロパノールで洗浄し、スラリー溶液13(固形分濃度78.0wt%)を得た。
スラリー溶液13の255重量部を分取し、これに51.8重量部の1−オクタノールを混合し、エバポレータにて60℃、100hPaで濃縮を行い、150重量部のペースト14(固形分濃度78.5wt%)を調製した。
<スラリー溶液の調製>
作製例4で調製したスラリー溶液の100重量部を分取し、これに5重量部の塩基性ポリウレタン系高分子分散剤(ビッグケミー・ジャパン社製、商品名;BYK2155、2級アミノ基又は3級アミノ基を含有するポリウレタン系ブロック共重合体の混合物、極性;低〜中、水に不溶、アミン価;48mgKOH/g、酸価;0mgKOH/g、重量平均分子量;20,000)を加え、15分間撹拌した後、有機溶媒で洗浄後、トルエンに置換して、スラリー溶液14(固形分濃度17.0wt%)を調製した。
スラリー溶液14の18.8重量部(2.9重量部の金属微粒子、及び1.7重量部のBYK2155を含有)を分取し、これに52.7重量部のジエチレングリコールブチルメチルエーテル(沸点;212℃)、及び28.5重量部のジ−p−トルオイル−L−酒石酸を混合して、ペイントシェーカーを10分運転した。そして、ペイントシェーカーによって混合された処理液を目開き1.0μmのフィルターでろ過してインキ組成物S1(固形分濃度;33.1wt%)を調製した。調製したインキ組成物S1について、E型粘度計(コーンプレート型の回転粘度計;東機産業社製)を用いて、23℃での粘度測定を行ったところ、10.4mPa・sであった。なお、インキ組成物S1の表面張力及び混合比重(計算値)はそれぞれ、29.7mN/m、0.951であった。また、インキ組成物S1をガラス基板上に塗布し、ウェット塗布直後の様子を偏光顕微鏡によって観察したところ、凝集物は認められず、良好に分散できていることが確認された。
<スラリー溶液の調製>
実施例17と同様にして、スラリー溶液15((固形分濃度17.0wt%)を調製した。
スラリー溶液15の18.7重量部(3.0重量部の金属微粒子、及び1.8重量部のBYK2155を含有)を分取し、これに52.6重量部のジエチレングリコールブチルメチルエーテル、28.7重量部のジ−p−トルオイル−L−酒石酸、及び0.1重量部のシリコン系表面調整剤(ビッグケミー・ジャパン社製、商品名;BYK―378)を混合した以外、実施例17と同様にして、インキ組成物S2(固形分濃度;33.1wt%)を調製した。調製したインキ組成物S2の23℃での粘度及び表面張力はそれぞれ、10.6mPa・s、25.5mN/mであった。また、インキ組成物S2をガラス基板上に塗布し、ウェット塗布直後の様子を偏光顕微鏡によって観察したところ、凝集物は認められず、良好に分散できていることが確認された。
Claims (16)
- 次の成分A〜C;
A)金属微粒子、
B)沸点が190〜280℃の範囲内にある溶媒、及び、
C)下記の一般式(1)又は(2)で表される官能基のいずれかを2つ有するエステル化合物、
を含有する金属微粒子組成物。
[式(1)又は(2)中、基Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基、置換されていてもよいフェニル基又はベンジル基を示す。] - 前記エステル化合物が、酒石酸から誘導されるエステル化合物、マロン酸から誘導されるエステル化合物、クエン酸から誘導されるエステル化合物、又はトリメチルペンタンジオールから誘導されるエステル化合物である請求項1に記載の金属微粒子組成物。
- 前記エステル化合物の分子量が、100〜500の範囲内にある請求項1又は2に記載の金属微粒子組成物。
- 前記酒石酸から誘導されるエステル化合物が、下記の一般式(I)で表される酒石酸誘導体である請求項2に記載の金属微粒子組成物。
[式(I)中、基R11、基R12は、それぞれ独立して、置換されていてもよいフェニル基を意味する。] - 前記酒石酸から誘導されるエステル化合物が、下記の一般式(II)で表される酒石酸誘導体である請求項2に記載の金属微粒子組成物。
[式(II)中、基R21、基R22は、それぞれ独立して、炭素数3〜6のアルキル基を示す。] - 前記マロン酸から誘導されるエステル化合物が、下記の一般式(III)で表されるマロン酸誘導体である請求項2に記載の金属微粒子組成物。
[式(III)中、基X1は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、又はベンジル基を示し、基R31、基R32は、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、又はベンジル基を示す。] - 前記クエン酸から誘導されるエステル化合物が、下記の一般式(IV)で表されるクエン酸誘導体である請求項2に記載の金属微粒子組成物。
[式(IV)中、基X2は水素原子又はアセチル基を示し、基R41,基R42,基R43はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基を示す。] - 前記トリメチルペンタンジオールから誘導されるエステル化合物が、下記の一般式(V)で表されるトリメチルペンタンジオール誘導体である請求項2に記載の金属微粒子組成物。
[式(V)中、基R51、基R52は、それぞれ独立して、炭素数4〜6のアシル基を示す。] - 前記A成分の金属微粒子が、金属元素を90重量%以上含有し、全金属元素の100重量部に対し、ニッケル元素を50重量部以上含有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の金属微粒子組成物。
- 前記A成分の金属微粒子と前記B成分の溶媒との重量比(A/B)が、1〜19の範囲内である請求項1〜9のいずれか1項に記載の金属微粒子組成物。
- 前記A成分の金属微粒子の一次粒子の平均粒子径が、50〜150nmの範囲内にある請求項10に記載の金属微粒子組成物。
- 請求項11に記載の金属微粒子組成物を含有し、前記A成分の金属微粒子の含有量が70〜90重量%の範囲内にある接合材。
- 請求項12に記載の接合材により接合部分を形成した電子部品。
- 請求項12に記載の接合材を、被接合部材の間に介在させて還元性ガスを含有する還元性ガス雰囲気下で300〜500℃の範囲内の温度に加熱することにより、被接合部材の間に接合層を形成することを特徴とする接合層の形成方法。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の金属微粒子組成物を、還元性ガスを含有する還元性ガス雰囲気下で300〜500℃の範囲内の温度で加熱し焼結することにより、導体層を形成することを特徴とする導体層の形成方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の金属微粒子組成物を含有し、前記A成分の金属微粒子の一次粒子の平均粒子径が10〜20nmの範囲内にあり、23℃における粘度が30mPa・s以下に調整されているインク組成物。
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