以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図10は、プラグ1、ライティングダクト2(以下、単に「ダクト2」という)、灯具3を用いた照明システムの概略を示す。ここでは、プラグ1にアーム4を介して灯具3が取り付けられることによって照明器具A(例えば、スポットライト等)を構成している。
ダクト2は、例えば天井面に取り付けられており、天井裏に配置された直流電源装置PSに接続されている。直流電源装置PSが出力する直流電圧(例えば、DC24V)は、配線Wを介してダクト2の端部に設けたフィードイン部FDに入力される。ダクト2の後述する導体22は、フィードイン部FDに入力された直流電圧が印加される。そして、ダクト2には、1乃至複数の照明器具A(図10では3台)が装着されており、照明器具Aの各々は、ダクト2から直流電圧を供給されて、点灯する。
なお、直流電源装置PSは、交流を直流に変換する装置でもよいし、電池等でもよい。
図4は、アーム4に取り付けられた灯具3の断面図を示す。灯具3は、光源ユニット3Aと、回路ユニット3Bとで構成される。なお、以下の説明では、図4において上下方向を規定している。
光源ユニット3Aは、光源モジュール300が、放熱板310に取り付けられている。光源モジュール300は、例えば光源である1乃至複数の発光ダイオードからなるダイオードモジュール301がアルミ基板302に実装されたものであって、アルミ基板302の実装面側には樹脂製のレンズ303が正面に取り付けられている。放熱板310は、ダイオードモジュール301で発生する熱を放熱するためにアルミダイキャスト製で形成され、一面に光源モジュール300を実装し、他面に放熱フィン311を形成している。放熱フィン311の外周はカバー312で覆われており、カバー312に設けたねじ孔にアーム4が回動自在に取り付けられる。なお、ダイオードモジュール301は、赤色、青色、緑色の発光ダイオードを組合せたものであってもよいし、発光ダイオードが蛍光体層等の波長変換部材により覆われているものであってもよいし、それらを組合せたものであってもよい。
回路ユニット3Bは、絶縁材料で形成されたブラケット321が、放熱フィン311の先端面に載置されている。ブラケット321は、ボス321cを突設した平板部321aと、平板部321aの外縁から略垂直に折曲されたリブ部321bとで構成される。そして、ボス321cは、ねじ322が挿通する挿通孔(図示なし)を軸方向に設けており、このボス321cの挿通孔は、筒状のスペーサ323を介して、放熱フィン311の先端に設けたねじ孔に連通している。
さらに、ボス321c上には、後述の電力変換部30を構成する各部品が実装されたプリント基板324を取り付けており、プリント基板324は、ボス321cを挿通するねじ322によって、スペーサ323を介して、放熱フィン311に固定されている。
また、放熱板310の放熱フィン311側には、ブラケット321およびプリント基板324を覆うように、一面を開口したアルミニウム製のカバー325が取り付けられており、放熱フィン311のカバー312にねじ固定されている。
そして、ダイオードモジュール301が実装されたアルミ基板302と、電力変換部30が実装されたプリント基板324との間は、リード線331で電気的に接続されており、ダイオードモジュール301へリード線331を介して点灯電力が供給される。リード線331の一端は、アルミ基板302上に半田付けされ、リード線331の他端は、放熱板310の挿通孔310aを介してプリント基板324上にコネクタ接続される。
アーム4は、灯具3を挟持する一対の保持片41と、一対の保持片41同士を結合するアーム回転軸42とを備える。灯具3は、例えば、一対の保持片41にそれぞれ取り付けられた軸ねじによりアーム4に回動自在に支持される。さらに、アーム回転軸42の中央部には、プラグ1の下面が螺嵌されるねじ孔を形成した円柱状の突起42aを設けている。この突起42aのねじ孔は、プラグ1が360度以上回転しないように、ナットとアームの回転を制限するストッパ付ワッシャーを有するストッパ部(図示なし)を設けている。また、突起42aを含むアーム回転軸42の中央部には、後述の電源線Y1や制御線Y2を通すための挿通孔を形成している。
次に、プラグ1の構成を示す図4をF−F線で切った断面図を図5(a)に、図4をG−G線で一部破断した断面図を図5(b)にそれぞれ示す。なお、以下、図5(a)の手前を前面として説明する。
本体1a,1bを組み合わせて構成されるプラグ1は、中空円柱状のプラグ本体11を備える。そして、プラグ本体11の上面には、プラグ取付部12が設けられており、プラグ取付部12がダクト2に取り付けられる。そして、プラグ取付部12は、矩形柱状の柱体部12aの両側面から平板状の取付板12bを各々突設している。すなわち、一対の取付板12bは、互いに反対方向に突出している。
プラグ本体11内には、一対の導体板13を取り付けた台部14が嵌め込まれている。台部14は、直方体状の基部14aと、基部14aの前面の略中央に取り付けられた平板状の突片14bとで構成される。
導体板13は、連結片13bと、連結片13bの一端側を略直角に折曲した栓刃13a(受電部)と、連結片13bの他端側に設けた取付片13cとを備える。
取付片13cは、灯具3へ導出する電源線Y1の一端を接続する端子部13dが設けられている。そして、取付片13cは、台部14の前面に沿って配置され、端子部13dは、電源線Y1を、台部14の前面側にねじ留めする。また、連結片13bは、突片14bの側縁に対向して上下方向に沿って配置され、栓刃13aは、突片14bから離れる方向に折曲している。
そして、プラグ本体11に台部14を収納すると、柱体部12aの両側面に設けた開口12cから栓刃13aが露出し、栓刃13aの各々は、取付板12bの突出方向と同方向に延びて、柱体部12aの両側面より突出している。すなわち、一対の栓刃13aは、互いに反対方向に突出している。
また、本体1bの側面には、取付板12bの突出方向に直交する方向(図5(b)の右方向)において、上方を開放した溝部111が形成されており、略矩形の操作部15が、上下方向に変位可能に溝部111に装着されている。
台部14、操作部15を取り外した本体1bの簡略化した斜視図を図6に示す。また、操作部15を台部14側から見た平面図を図7(a)に、操作部15を底面側から見た平面図を図7(b)に示す。また、台部14を操作部15側から見た平面図を図8に示す。
操作部15の裏面には、下面を開放してばね16を収容する断面U字状のばね収容部15aを形成し、ばね16の上端は、ばね収容部15aの上面に当接し、ばね16の下端は、本体1bに設けた溝部111の段部111aに当接する。そして、操作部15の裏面には、突起15bが設けられており、突起15bが、溝部111の上端縁に下方から当接した状態が、操作部15の上限位置になる。操作部15が上限位置にある場合、操作部15の上端に形成した嵌合部15dが、溝部111の開放端より上方に突出する。そして、操作部15を上限位置から下方へ変位させた場合、ばね16が圧縮するように構成されている。
操作部15の裏面において、突起15bの下方に設けた一対の係合突起15c,15c間には、略L字状の接点17が挿入されている。この接点17は、係合突起15c,15c間に固定される。
また、操作部15の裏面に対向する基部14aの後面には、下辺を開放した略コの字状の突起14bが形成されている。そして、この突起14b内には、上端を鋭角に折曲した弾性片18aを有する接点18が取り付けられており、弾性片18aは、操作部15の裏面側に突出している。
そして、操作部15が上限位置にある場合、接点17は、接点18の弾性片18aより上方に位置しており、接点17は弾性片18aに接触していない。一方、操作部15が上限位置から下方に移動した場合、接点17も下方に移動して、接点17は弾性片18aに接触する。この接点17,18の各々は、一対の制御線Y2,Y2の各一端が半田付けされている。なお、この接点17、18が、本発明のスイッチS(図1参照)を構成する。
プラグ本体11の下面にはケーブルブッシュ19が装着されており、保護チューブTUによって覆われた電源線Y1、制御線Y2は、ケーブルブッシュ19を通って、突起42a内を挿通し、アーム回転軸42の中央部から外部へ導出される。電源線Y1、制御線Y2を覆った保護チューブTUは、灯具3のカバー325の底面に設けたケーブルブッシュ341を通って、カバー325内に導入される(図4参照)。
カバー325内に導入された電源線Y1、制御線Y2の各他端は、電力変換部30が実装されたプリント基板324にコネクタ接続される。
次に、図1は、プラグ1、ダクト2、灯具3で構成される電気回路の概略を示し、図2は、電力変換部30の回路構成を示す。
図1に示すように、灯具3においてプリント基板324に実装された電力変換部30は、フィルタ回路31、点灯回路32、判定部33、制御部34を備える。
図2に示すように、フィルタ回路31は、電源線Y1を介して供給される直流電圧の両極に介挿したチョークコイルL1と、チョークコイルL1の入力端間に接続したコンデンサC1と、チョークコイルL1の出力端間に接続したコンデンサC2とで構成される。このフィルタ回路31は、電力変換部30から発生する雑音がダクト2側に伝導するのを防止する。
点灯回路32は、インダクタL2と、スイッチング素子Q1と、抵抗R1と、ダイオードD1とを備える。そして、フィルタ回路31の出力端間において、インダクタL2、ダイオードモジュール301、スイッチング素子Q1、抵抗R1の直列回路が構成される。さらに、インダクタL2とダイオードモジュール301との直列回路には、回生用のダイオードD1が並列接続されている。そして、スイッチング素子Q1がオン・オフ駆動されることで、ダイオードモジュール301へ点灯電力が供給される。
判定部33は、コンパレータCP1と、抵抗R2と、コンデンサC3と、直流電源E1とを備える。フィルタ回路31が出力する直流電圧は、抵抗R2とコンデンサC3との直列回路に印加され、コンパレータCP1の非反転入力には、コンデンサC3の両端電圧が入力される。また、コンパレータCP1の反転入力には、直流電源E1の電圧が入力される。さらに、コンデンサC3の両端間は、制御線Y2を介してプラグ1のスイッチSが接続されている。
すなわち、判定部33は、スイッチSがオフ(接点17−接点18間が非導通)した場合、コンパレータCP1の出力がHレベルになり、スイッチSがオン(接点17−接点18間が導通)した場合、コンパレータCP1の出力がLレベルになる。
制御部34は、コンパレータCP2と、論理回路K1と、駆動回路K2と、直流電源E2とを備える。コンパレータCP2は、抵抗R1の両端電圧を非反転入力に入力し、直流電源E2の電圧を反転入力に入力する。すなわち、コンパレータCP2は、ダイオードモジュール301に供給される電流(以下、単に「LED電流」という)と閾値とを比較し、この比較結果を出力する。論理回路K1は、この比較結果に基づいて、LED電流を所望の電流値に制御するための制御信号を、駆動回路K2へ出力する。駆動回路K2は、この制御信号に基づいて、スイッチング素子Q1をオン・オフ駆動するための駆動信号を、抵抗R3を介して出力する。
さらに、論理回路K1は、判定部33の出力も接続されている。そして、論理回路K1は、スイッチSがオフした場合(コンパレータCP1の出力がHレベル)、コンパレータCP2の比較結果に基づいて、LED電流を定格電流値に制御する。また、論理回路K1は、スイッチSがオンした場合(コンパレータCP1の出力がLレベル)、LED電流をゼロ(消灯状態)に制御する。
なお、直流電源E1およびE2は、直流電圧を抵抗分割して入力する制御電源としての役割を果たすものである。
次に、プラグ1をダクト2に着脱するときの動作について、図3(a)〜(c)、図9(a)(b)を用いて、以下説明する。
まず、ダクト2は、長尺中空のケース21の長手方向に開口部21dを形成し、ケース21の内部に長手方向に沿って一対の導体22を保持している。この一対の導体22間には、例えばDC24Vが印加されている。
ケース21は、断面が略矩形状の長尺中空に形成されており、後壁部21aが、天井面、壁面等の構造面に取り付けられる。後壁部21aの両側端縁(すなわち、長手方向の端縁)からは、側壁部21bが略垂直に延設されており、両側壁部21bの端縁から互いに対向する方向に、一対の前壁部21cが延設される。そして、一対の前壁部21cの間には、ケース21の長手方向に沿った開口部21dが形成されている。
そして、両側壁部21bの各内面には、断面が略H状の突壁21eが立設している。突壁21eと前壁部21cとの間には、挿入溝21fがケース21の長手方向に沿って形成される。さらに、突壁21eの先端には、ケース21の長手方向に沿って挿入溝21gが形成されており、挿入溝21gの底面に長尺状の導体22を取り付けている。
まず、プラグ1をダクト2に取り付ける場合、プラグ1のプラグ取付部12は、取付板12bの突出方向(栓刃13aの突出方向)をダクト2の長手方向に合わせた状態で、ダクト2の開口部21dに挿入される。このとき、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)し、操作部15は下方に変位し、スイッチSがオンする(図3に示す時間t1の状態)。そして、開口部21dに挿入されたプラグ取付部12は、プラグ1が一方向へ回動することによって、取付板12bが、挿入溝21fに挟み込まれながら摺動する。
図9(a)は、回動中のプラグ1とダクト2との状態を示しており、プラグ1が一方向へ回動している間、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)している。したがって、操作部15は、下方に変位して、前壁部21cの外面に摺動した状態を維持するので、スイッチSはオン状態を維持する。
そして、プラグ1が回動している途中で、栓刃13aが導体22に接触した時点から、導体22からプラグ1を介して、電力変換部30への給電が開始され、電力変換部30は通電状態になる(図3に示す時間t2の状態)。しかし、スイッチSはオン状態を維持しているので、判定部33の出力はLレベルとなり、論理回路K1は、LED電流をゼロに制御して、ダイオードモジュール301は消灯状態を維持する。
そして、図9(b)に示すように、プラグ取付部12が一方向へ略90度回動すると、プラグ本体11の上面の外周の一部に設けた切欠部112が、ケース21の下面における一方の側縁端に設けた凸部21hに係止する。このとき、プラグ取付部12は、取付板12bの突出方向がダクト2の短手方向に一致した状態となり、操作部15の嵌合部15dは、ダクト2の開口部21dに対向して位置する。そして、操作部15は、圧縮状態にあるばね16の伸張力によって上方に移動し、嵌合部15dは、上方に変位して、ダクト2の開口部21dに嵌まり込み、スイッチSはオフする(図3に示す時間t3の状態)。したがって、判定部33の出力はHレベルとなり、論理回路K1は、LED電流を定格電流に制御して、ダイオードモジュール301を全点灯(光出力100%)させる。
ここで、プラグ取付部12が一方向へ90度回動するまでは、栓刃13aの先端面が導体22の表面に十分に接触していない中途半端な接触状態である。そこで、本実施形態では、プラグ1をダクト2に装着する場合、プラグ取付部12(栓刃13a)が一方向へ90度回動した取り付け完了位置に達するまでは、プラグ1のスイッチSを強制的にオンさせている。すなわち、栓刃13aの先端面が導体22の表面に十分に接触していない中途半端な接触状態では、ダイオードモジュール301は消灯状態を維持するので、灯具3へ供給される電力は抑えられる。したがって、プラグ1をダクト2に装着する際に、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電がより確実に抑制され、過熱等の不具合を防止することができる。
なお、取り付け完了位置とは、栓刃13aの先端面が導体22の表面に十分に接触することが可能になる回動位置のことであり、本実施形態では、プラグ取付部12(栓刃13a)が上述のように一方向へ90度回動した位置である。
また、取り付け完了位置において、操作部15の嵌合部15dがダクト2の開口部21dに嵌まり込むことによって、操作部15は、プラグ1(の栓刃13a)の回動位置を取り付け完了位置に固定する位置決め部を兼用している。したがって、構造の簡略化を図ることができる。
なお、操作部15が上述の位置決め部を兼用せず、操作部15とは別に専用の位置決め部を設ける構成でもよい。
次に、プラグ1をダクト2から取り外す場合、ユーザが、操作部15の突条15eに指をかけて、操作部15を下方に押し下げることによって、嵌合部15dは、下方に変位して、ダクト2の開口部21dとの嵌合状態が解除される。そして、操作部15が下方に変位することによって、スイッチSがオンする。スイッチSがオンすると、判定部33の出力はLレベルとなり、論理回路K1は、LED電流をゼロに制御して、ダイオードモジュール301を消灯させる(光出力0%)(図3に示す時間t4の状態)。
そして、プラグ取付部12は、プラグ1が他方向へ回動することによって、取付板12bが、挿入溝21fに挟み込まれながら摺動する。
プラグ1が他方向へ回動している間、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)している。而して、操作部15は下方に変位して、嵌合部15dの上端は、ダクト2の前壁部21cの外面に摺動した状態を維持する。したがって、プラグ1が他方向へ回動している間、ダイオードモジュール301は消灯状態を維持するので、灯具3へ供給される電力は抑えられる。
そして、プラグ1が回動している途中で、栓刃13aが導体22から離れた時点で、導体22からプラグ1を介した電力変換部30への給電が遮断され、電力変換部30は停止状態になる(図3に示す時間t5の状態)。この栓刃13aが導体22から離れる瞬間、灯具3へ供給される電力は抑えられているため、プラグ1をダクト2から取り外す際に、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電がより確実に抑制され、過熱等の不具合を防止することができる。
そして、プラグ取付部12が他方向へ略90度回動すると、取付板12bの突出方向(栓刃13aの突出方向)がダクト2の長手方向に一致し、プラグ取付部12をダクト2の開口部21dから外すことができる。このとき、操作部15は、圧縮状態にあるばね16の伸張力によって上方に移動し、スイッチSはオフする(図3に示す時間t6の状態)。
したがって、プラグ1をダクト2に着脱する間はダイオードモジュール301が消灯しており、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電がより確実に抑制され、過熱等の不具合を防止することができる。
また、ダクト2に装着された複数の灯具3が点灯している状態であっても、これらの灯具3を消灯させることなく、任意の灯具3をダクト2に着脱することができる。
(実施形態2)
本実施形態において、プラグ1をダクト2に着脱するときの各部の動作を、図11(a)〜(c)に示す。なお、他の構成は実施形態1と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の論理回路K1は、スイッチSがオフした場合(コンパレータCP1の出力がHレベル)、コンパレータCP2の比較結果に基づいて、LED電流を定格電流値に制御する。また、論理回路K1は、スイッチSがオンした場合(コンパレータCP1の出力がLレベル)、LED電流を定格電流より低い所定電流に調整して、ダイオードモジュール301の光出力を所定の調光レベルに制御する(調光点灯)。
次に、プラグ1をダクト2に着脱するときの動作について、図11(a)〜(c)、図9(a)(b)を用いて、以下説明する。
まず、プラグ1をダクト2に取り付ける場合、プラグ1のプラグ取付部12は、取付板12bの突出方向(栓刃13aの突出方向)をダクト2の長手方向に合わせた状態で、ダクト2の開口部21dに挿入される。このとき、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)し、操作部15は下方に変位し、スイッチSがオンする(図11に示す時間t11の状態)。そして、開口部21dに挿入されたプラグ取付部12は、プラグ1が一方向へ回動することによって、取付板12bが、挿入溝21fに挟み込まれながら摺動する。
図9(a)は、回動中のプラグ1とダクト2との状態を示しており、プラグ1が一方向へ回動している間、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)している。したがって、操作部15は、下方に変位して、前壁部21cの外面に摺動した状態を維持するので、スイッチSはオン状態を維持する。
そして、プラグ1が回動している途中で、栓刃13aが導体22に接触した時点から、導体22からプラグ1を介して、電力変換部30への給電が開始され、電力変換部30は通電状態になる(図11に示す時間t12の状態)。しかし、スイッチSはオン状態を維持しているので、判定部33の出力はLレベルとなり、論理回路K1は、LED電流を定格電流より低い所定電流に調整して、ダイオードモジュール301の光出力を所定の調光レベルに制御する。
そして、図9(b)に示すように、プラグ取付部12が一方向へ略90度回動すると、プラグ本体11の上面の外周の一部に設けた切欠部112が、ケース21の下面における一方の側縁端に設けた凸部21hに係止する。このとき、プラグ取付部12は、取付板12bの突出方向がダクト2の短手方向に一致した状態となり、操作部15の嵌合部15dは、ダクト2の開口部21dに対向して位置する。そして、操作部15は、圧縮状態にあるばね16の伸張力によって上方に移動し、嵌合部15dは、上方に変位して、ダクト2の開口部21dに嵌まり込み、スイッチSはオフする(図11に示す時間t13の状態)。したがって、判定部33の出力はHレベルとなり、論理回路K1は、LED電流を定格電流に制御して、ダイオードモジュール301を全点灯(光出力100%)させる。
ここで、プラグ取付部12が一方向へ90度回動するまでは、栓刃13aの先端面が導体22の表面に十分に接触していない中途半端な接触状態である。そこで、本実施形態では、プラグ1をダクト2に装着する場合、プラグ取付部12が一方向へ90度回動した取り付け完了位置に達するまでは、プラグ1のスイッチSを強制的にオンさせている。すなわち、栓刃13aの先端面が導体22の表面に十分に接触していない中途半端な接触状態では、ダイオードモジュール301は調光状態を維持するので、灯具3へ供給される電力は抑えられる。したがって、プラグ1をダクト2に装着する際に、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電がより確実に抑制され、過熱等の不具合を防止することができる。
また、本実施形態では、プラグ1をダクト2に装着する場合、ダイオードモジュール301は、消灯状態 → 調光状態 → 全点灯状態の順に遷移する。したがって、ダイオードモジュール301が消灯状態 → 全点灯状態の順に遷移する場合に比べて、プラグ1をダクト2に装着する作業者の視覚的な順応性が向上する。
なお、取り付け完了位置とは、栓刃13aの先端面が、導体22の表面に対して、アーク放電を抑制可能な十分な接触面積で接触することが可能になる回動位置のことである。
また、取り付け完了位置において、操作部15の嵌合部15dがダクト2の開口部21dに嵌まり込むことによって、操作部15は、プラグ1(の栓刃13a)の回動位置を取り付け完了位置に固定する位置決め部を兼用している。したがって、構造の簡略化を図ることができる。
次に、プラグ1をダクト2から取り外す場合、ユーザが、操作部15の突条15eに指をかけて、操作部15を下方に押し下げることによって、嵌合部15dは、下方に変位して、ダクト2の開口部21dとの嵌合状態が解除される。そして、操作部15が下方に変位することによって、スイッチSがオンする。スイッチSがオンすると、判定部33の出力はLレベルとなり、論理回路K1は、LED電流を定格電流より低い所定電流に調整して、ダイオードモジュール301の光出力を所定の調光レベルに制御する(図11に示す時間t14の状態)。
そして、プラグ取付部12は、プラグ1が他方向へ回動することによって、取付板12bが、挿入溝21fに挟み込まれながら摺動する。
プラグ1が他方向へ回動している間、操作部15の嵌合部15dの上端が、ダクト2の前壁部21cの外面に当接(干渉)している。而して、操作部15は下方に変位して、嵌合部15dの上端は、ダクト2の前壁部21cの外面に摺動した状態を維持する。したがって、プラグ1が他方向へ回動している間、ダイオードモジュール301は調光状態を維持するので、灯具3へ供給される電力は抑えられる。
そして、プラグ1が回動している途中で、栓刃13aが導体22から離れた時点で、導体22からプラグ1を介した電力変換部30への給電が遮断され、電力変換部30は停止状態になる(図11に示す時間t15の状態)。この栓刃13aが導体22から離れる瞬間、灯具3へ供給される電力は抑えられているため、プラグ1をダクト2から取り外す際に、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電がより確実に抑制され、過熱等の不具合を防止することができる。
そして、プラグ取付部12が他方向へ略90度回動すると、取付板12bの突出方向(栓刃13aの突出方向)がダクト2の長手方向に一致し、プラグ取付部12をダクト2の開口部21dから外すことができる。このとき、操作部15は、圧縮状態にあるばね16の伸張力によって上方に移動し、スイッチSはオフする(図11に示す時間t16の状態)。
本実施形態では、プラグ1をダクト2から取り外す場合、ダイオードモジュール301の光出力は、全点灯状態 → 調光状態 → 消灯状態、または消灯状態 → 調光状態 → 全点灯状態の順に遷移する。したがって、ダイオードモジュール301の光出力が、全点灯状態 → 消灯状態、または消灯状態 → 全点灯状態の順に遷移する場合に比べて、プラグ1をダクト2から取り外す作業者の視覚的な順応性が向上する。
すなわち、本実施形態では、栓刃13aと導体22との間に発生するアーク放電の抑制と、作業者の視覚的な順応性とを両立させることができる。
調光時の調光レベルは、例えば、灯具3が定格電力10W〜50Wのスポットライトである場合、10%以下に設定される。なお、この調光レベルの設定値は、灯具3の定格電圧、定格電流に応じて、アーク放電が発生しない値に設定される。
また、制御部34は、時間t12〜t13、時間t14〜t15において光出力を階段状に増減させており、調光制御を簡略化している。しかしながら、制御部34は、時間t12〜t13における光出力を、消灯状態から全点灯状態まで徐々に増加させ、時間t14〜t15における光出力を全点灯状態から消灯状態まで徐々に減少させる構成であってもよい。この場合、プラグ1をダクト2に着脱する場合に、作業者の視覚的な順応性が一層向上する。
さらに、ダクト2に装着された複数の灯具3が点灯している状態であっても、これらの灯具3を消灯させることなく、任意の灯具3をダクト2に着脱することができる。
また、上述の実施形態1または実施形態2の照明器具Aを用いた照明システムは、ダクト2を用いる構成を多用する店舗照明で特に有益である。