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JP6041582B2 - 段ボール箱 - Google Patents
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JP6041582B2 - 段ボール箱 - Google Patents

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Description

本発明は、段ボール箱に関する。
例えば、各種の日用雑貨品等の物品を複数まとめて梱包して、搬送や保管に供するための箱として、段ボール箱が多用されている。段ボール箱は、所定の形状に裁断された段ボール板に折曲げ加工や切込み加工等を施すと共に、必要に応じて接着剤等による接合手段を用いることにより、側面部と、天面部と、底面部とを備える好ましくは直方体形状に形成される。
段ボール箱の使用時の特徴に、パレット上の積載姿での使用がある。つまり、パレット上に複数個の段ボールを積み上げた状態で、搬送や移動を行うが、その際積載姿の荷崩れなどの問題があった。
その為、パレット積載時の荷崩れを防止するために、段ボール面に摩擦力を向上させる材料を用いたり、段積み時の固定を図るための嵌合部材を設けたりする方法が行われてきた。
特表2004−500290号公報 特開2008−094403号公報
例えば、特許文献1では、段ボール箱の天面及び底面に開口部を設けると共に、箱の内部に、天面の開口部を貫通して突出するタブを有するパネルを設け、底面の開口部に、底面の下に配される段ボール箱の天面から突出するタブを挿入させることで、積み重ねた段ボール箱を段積み状態を安定化させるようにした段ボール箱が提案されている。
特許文献2では、トレーのコーナー部に積層時にトレーがお互いに嵌合する様、係合突起を設けている。
しかし、特許文献1の段ボール箱は、タブに充分な強度がないと開口部との嵌合状態が解除され易いという問題がある。
また、近年においては、より荷崩れし難い段ボール箱が要望されている。
本発明は、底面部、相対向する一対の第1側面部及び相対向する一対の第2側面部を有する箱本体と、天面部及び側面部を有する蓋体とを有する段ボール箱であって、前記箱本体に、前記天面部側に向かって突出する凸部が設けられ、前記天面部に、前記凸部によって押し上げられる片持ち片が形成されており、前記底面部における前記片持ち片に対応する位置に片持ち片挿入部を有する、段ボール箱を提供するものである。
また、本発明は、前記の段ボール箱を複数積み重ねる段ボール箱の積重ね方法であって、前記箱本体と前記蓋体とを組み合わせて、前記凸部に前記片持ち片を押し上げさせ、該蓋体の上面から突出した片持ち片を、上に積載される段ボールの片持ち片挿入部に嵌合させる、段ボール箱の積重ね方法を提供するものである。
また、本発明は、箱本体形成用ブランクと蓋体形成用ブランクとからなる段ボール箱形成用ブランクであって、
箱本体形成用ブランクは、底面部形成板と、該底面部の周囲に連設された第1側面板及び第2側面板と、第1側面板又は第2側面板の両側に連設された補強部形成板とを有しており、前記補強部形成板は、第1側面部と第2側面部との間を斜めに連結する補強部を形成する補強部形成部と、その両側に連設され、第1側面板又は第2側面板の内面に固定される側面補強部とを有し、該補強部形成部の組立時に上端となる端縁に凸部が形成されており、
蓋体形成用ブランクは、天面部における、補強部形成部の前記凸部と対向する位置に、該凸部によって押し上げられる片持ち片が形成されている、段ボール箱形成用ブランクを提供するものである。
本発明の段ボール箱及びその積上げ方法によれば、片持ち片と片持ち片挿入部との係合により積上げた段ボール箱間の水平方向のズレが効果的に防止される。そのため、積上げた状態で保管、移送、搬送等を行っても荷崩れが生じ難い。
本発明の段ボール箱形成用ブランクによれば、積上げた状態で荷崩れが生じにくい段ボール箱を容易に形成することができると共に、段ボール箱の軽量化等を図ることもできる。
図1は、本発明の一実施形態に係る段ボール箱の箱本体と蓋体とを組み合わせた状態を示す斜視図である。 図2は、図1のA部を拡大して示す斜視図である。 図3は、図1のB部における箱本体を一部切欠して示す斜視図である。 図4は、図1の段ボール箱の箱本体を形成するための箱本体形成用ブランクの平面図である。 図5は、図1の段ボール箱の蓋体を形成するための蓋体形成用ブランクの平面図である。 図6(a)は、図4に示す箱本体形成用ブランクの片持ち片挿入部を示す拡大平面図であり、図6(b)は、図4に示す箱本体形成用ブランクの補強部形成部に形成された凸部及び凹部を示す一部省略拡大平面図であり、図6(c)は、図5に示す蓋体形成用ブランクの片持ち片及びその周辺を示す拡大平面図である。 図7は、図1に示す段ボール箱の箱本体を第2側面部側の側方から視た状態を示す側面図である。 図8は、片持ち片が凸部で押し上げられた状態を示す断面図である。 図9は、凸部で押し上げられた片持ち片によって、片持ち片挿入部に存する押し上げ片が押し上げられた状態を示す断面図である。 図10は、本発明の他の実施形態の段ボール箱を示す図であり、(a)蓋体の俯瞰図、(b)箱本体の一部切欠斜視図である。 図11は、本発明の他の実施形態における片持ち片挿入部を示す拡大平面図である。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る段ボール箱1は、収容物として、例えば詰め替え用の液体洗剤を収容したパウチやガセット袋等の袋状の柔包装体を、複数梱包して搬送したり保管したりするための箱体として用いられる。
本実施形態の段ボール箱1は、図1に示すように、底面部11、相対向する一対の第1側面部12,12及び相対向する一対の第2側面部13,13を有する箱本体10と、天面部21及び側面部22を有する蓋体20とを有する。
そして、図2に示すように、箱本体10に、天面部21側に向かって突出する凸部14が設けられ、蓋体20の天面部21に、凸部14によって押し上げられる片持ち片23が形成されている。また、図3に示すように、底面部11における、片持ち片23に対応する位置に片持ち片挿入部15を有する。
本実施形態の段ボール箱1の箱本体10は、図4に示すような、一枚の箱本体形成用ブランク30を用いて形成される。箱本体形成用ブランク30は、箱本体10を展開した所定の形状となるように、一枚の段ボール板を、例えば打ち抜いて裁断することで、容易に得ることができる。また、箱本体形成用ブランク30には、折れ癖加工や切込み加工等を施すことにより、各部の折曲線3a〜3eや切込み等が適宜の箇所に設けられていることで、箱本体10を、後述する所望の立体形状となるように容易に組み立てることができる。
また、本実施形態の段ボール箱1の蓋体20は、図5に示すような、一枚の蓋体形成用ブランク40を用いて形成される。蓋体形成用ブランク40は、蓋体20を展開した所定の形状となるように、一枚の段ボール板を、例えば打ち抜いて裁断することで、容易に得ることができる。また、蓋体形成用ブランク40には、折れ癖加工や切込み加工等を施すことにより、各部の折曲線4a〜4cや切込み等が適宜の箇所に設けられていることで、蓋体20を、後述する所望の立体形状となるように容易に組み立てることができる。
本実施形態の段ボール箱1は、箱本体形成用ブランク30と蓋体形成用ブランク40とからなる段ボール箱形成用ブランク、即ち、箱本体形成用ブランク30と蓋体形成用ブランク40のセットから形成される。箱本体形成用ブランク30と蓋体形成用ブランク40とは一枚の段ボールシートから切り出したものであっても良いし、別々の段ボールシートから切り出したものであっても良い。
箱本体形成用ブランク30について図4を参照して説明する。
箱本体形成用ブランク30は、中央部に、底面部11を形成する長方形状の底面部形成板31を有している。そして、底面部形成板31の左右両側には、折曲線3aを介して第1側面板32,32が連設され、底面部形成板31の上下両側には、折曲線3bを介して第2側面板33,33が連設されている。
図4中、第1側面板32の上下に位置する第1側面板32の両側には、折曲線3cを介して補強部形成板34が連設されている。補強部形成板34は、補強部形成部35と、補強部形成部35の両側に折曲線3dを介して連設された一対の側面補強部36,37を有している。
補強部形成板34は、箱本体10に、図2及び図3に示すように、第1側面部12と第2側面部13との間を斜めに連結する補強部16を形成するものであり、具体的には、補強部形成板34の一部である補強部形成部35が補強部16を構成する。補強部16は、箱本体10の4つのコーナー部に形成され、箱本体10、延いては段ボール箱1の高さ方向の圧縮に対する強度を向上させる。また、補強部16は、箱本体10の4つのコーナー部それぞれに、第1側面部12及び第2側面部13と共に、断面三角形状の筒状体を形成し、それにより、箱本体10、延いては段ボール箱1の多方向からの荷重に対する強度が向上する。
本実施形態では、図2に示すように、補強部形成板34の側面補強部36は、第2側面部13を形成する第2側面板33の内面に重ね合わされ、該内面に接着剤(図示せず)を介して固定され、補強部形成板34の側面補強部37は、第1側面部12を形成する第1側面板32の内面に重ね合わされ、該内面に接着剤(図示せず)を介して固定される。側面補強部36と第2側面部13とは、例えば、図4中に符号36aで示す範囲が接着剤を介して互いに接合され、側面補強部37と第1側面部12とは、例えば、図4中に符号37aで示す範囲が接着剤を介して互いに接合される。
そして、図4及び図2に示すように、補強部形成板34の組立時に上端となる端縁34u、より具体的には、補強部形成部35における該端縁34uに前記凸部14が形成されている。また、図4及び図3に示すように、補強部形成板34の組立時に下端に位置する端縁34d、より具体的には、補強部形成部35における該端縁34dの、前記凸部14に対応する位置に凹部17が形成されている。
また、底面部形成板31における、箱本体の組立時に、前記凸部14及び該凹部17の真下に位置する位置に、片持ち片挿入部15が形成されている。片持ち片挿入部15は、片持ち片23に対応する位置に形成されており、完成した個々の段ボール箱1において、片持ち片23の真下に位置している。本実施形態における片持ち片挿入部15は、図6(a)に示すように、底面部形成板31に、E字状のスリット15aを入れて形成した押し上げ挿入部であり、スリット15aに囲まれた一対の押し上げ片15c,15cが、図9に示すように、底面部11に隣接させてその下に配した段ボール箱の片持ち片23によって下方から押圧されて押し上げられ、それによって、該底面部11に、その片持ち片23を挿入可能な挿入部が形成される。
底面部形成板31の上下に連設された第2側面板33,33のそれぞれは、折曲線3bからの延出長さが短い中央部33mと、同延出長さが中央部33mより長い両端部33s,33sとを有し、第2側面板33の中央部33mには、折曲線3eを介して内面板38が連設されている。内面板38は、折曲線3eに沿って、中央部33mの内面側に折り曲げられ、好ましくは中央部33mの内面に接着剤で固定される。内面板38の存在により、図7に示すように、組み立てられた箱本体10は、第2側面部13の中央部下部13uに、強度の高い2重構造部分を有する一方、その上部に窓部39を有するものとなる。窓部39の存在により、蓋体20を取り外し、店頭に、商品を箱本体10に入れたまま陳列したときにも、内部の商品を箱本体10の側方から容易に視認可能となる。
なお、本実施形態の段ボール箱1は、蓋体20を取り外した状態でも、複数個を積み重ねることができる。
また、第2側面板33には、手を挿入して持つための手挿入部5が形成されている。手挿入部5は、第2側面板33にスリットを入れて形成されており、押し入れ片を箱本体の内部に押し込むことで手を挿入可能となる。後述する補強部形成板34の側面補強部37には、押し入れ片の押し込みを阻害しないように切り欠き37bが形成されている。
次に蓋体形成用ブランク40について図5を参照して説明する。
蓋体形成用ブランク40は、中央部に、天面部21を形成する長方形状の天面部形成板41を有している。そして、天面部形成板41の上下両側には、折曲線4bを介して第3側面板42,42が連設されており、天面部形成板41の左右両側には、折曲線4aを介して細幅の第4側面板43,43が連設されている。
また、第3側面板42の両側には、折曲線4cを介して細幅の第5側面板44が連設されている。
そして、天面部形成板41は、組み立てた箱本体10の上部に蓋体20を取り付けたときに、凸部14によって押し上げられる片持ち片23が形成されている。
本実施形態における片持ち片23は、図6(c)に示すように、天面部形成板41に、スリット23aを入れて形成されている。片持ち片23は、その延在方向Pに沿う一対の側縁部23c、23cと、各側縁部23cより長さが長い先端縁部23dを有している。片持ち片23は、スリット23aの両端間に、天面部形成板41との直線状の連結部23bを有し、連結部23bに垂直な方向に延出している。本実施形態における片持ち片23は、図1及び図5に示すように、天面部形成板41及び天面部21の四隅部近傍に形成されている。
本実施形態の段ボール箱1の組み立てる手順の一例について説明する。
先ず、箱本体形成用ブランク30を組み立てて箱本体10を得る。
箱本体形成用ブランク30を組み立てるには、補強部形成板34を、折曲線3c及び一対の折曲線3dに沿って折り曲げ、側面補強部37を、第1側面板32の内面に接着剤を用いて固定する。また、第1側面板32を折曲線3aに沿って直角に折り曲げる。次いで、第2側面板33を折曲線3bに沿って直角に折り曲げ、側面補強部36に重ね合わせ、その状態を接着剤を用いて固定する。また、内面板38を折曲線3eに沿って折り曲げ、第2側面板33の内面に固定する。
このようにして、所定の立体形状の箱本体10が組み立てられる。組み立てられた箱本体10においては、図2に示すように、第1側面部12と第2側面部13との間を、補強部形成部35からなる補強部16が、箱本体10のコーナー部に筒状の空間を形成して斜めに連結しており、該補強部16の上端縁34uから前記凸部14が突出している。
そして、このようにして組み立てた箱本体10内に、前述した袋状の柔包装体等の収容物を収容した後、箱本体10上に、蓋体形成用ブランク40の天面部形成板41を位置させ、第3側面板42,42を折曲線4bに沿って折り曲げる。次いで、第4側面板43及び第5側面板44をそれぞれ折曲線4a,4cに沿って折り曲げ、第1側面部12を構成する第1側面板32又はその上に重ねた第4側面板43上に接着剤を介して固定する。第4側面板43及び第5側面板44は、例えば、図1に符号45で示す部分を固定する。このようにして、天面部形成板41からなる天面部21と第3〜第5側面板42〜44からなる側面部22とを有する蓋体20を備えた段ボール箱1が完成する。
この段ボール箱1の組み立て工程、好ましくは箱本体10上に、蓋体形成用ブランク40を位置させてから、第4側面板43及び第5側面板44を固定する迄の間に、天面部形成板41に、箱本体10方向へと押し付ける力を働かせることによって、図2に示すように、片持ち片23が、凸部14によって押し上げられ、天面部21の上面から突出する。天面部形成板41に、箱本体10方向へと押し付ける力を働かせるには、天面部形成板41を箱本体10に押し付けつつ、第3側面板42,42を折り曲げても良いし、第3側面板42又は第4側面板43を下方に引っ張りつつ、第4側面板43を第1側面部12に固定してもよい。
本実施形態の段ボール箱1は、例えばパレット上に2段又は3段以上に積み重ねて、保管、あるいは移送又は搬送することができる。
本実施形態の段ボール箱1は、段ボール箱を積重ねた際に、凸部14によって押し上げられた4個の片持ち片23の位置と、その上に積み重ねられる段ボール箱の底面部に形成された4個の片持ち片挿入部15の位置とが、それぞれ一致するように形成されている。そのため、片持ち片23と片持ち片挿入部15とが係合して、段ボール箱間の段積み状態が安定に維持される。
特に、本実施形態の段ボール箱1における片持ち片23は、凸部14に押圧されて、天面部21の上面に、該上面に対して傾斜した状態に突出し、該上面に対して垂直に突出していないため、積み重ねた段ボール箱間を水平方向にずらす力が加わった場合にも、片持ち片23が優れた抵抗力を示して、そのズレを阻止する。これにより、段ボール箱1を2段又は3段以上に積み重ねて保管、あるいは移送又は搬送した場合にも荷崩れが生じにくい。
しかも、本実施形態の段ボール箱1においては、図8に示すように、片持ち片23が、天面部21の上面から突出する最大高さt1が、該天面部21を構成する段ボール板の厚み以下とされている。これにより、水平方向にずらす力に対する抵抗力に一層優れると共に、砂や埃、虫などが、段ボール箱内に浸入することも防止することができる。このような効果が一層確実に奏される観点から、片持ち片23の前記最大高さt1は、天面部21を構成する段ボール板の厚み、即ち蓋体形成用ブランクにおける天面部形成板41の厚みt2以下であることが好ましく、より好ましくは、前記厚みt2の30%以上、特に前記厚みt2の50%以上であり、また、前記厚みt2の200%以下が好ましく、より好ましくは前記厚みt2の100%以下、更に好ましくは前記厚みt2の80%以下である。片持ち片23の最大高さt1を、厚みt2の200%以下とすることは、水平方向のずれに対する抵抗力を高める観点から好ましく、100%以下とすることは、前述した砂等の混入防止の観点から特に好ましい。
本実施形態の段ボール箱1は、補強部形成板34の上端に位置する端縁34uと第1側面板32の上端縁とが略同じ高さに位置して、それらが天面部21の内面に突き当たると共に、凸部14が補強部形成板34の端縁34uから突出する突出高さt14分だけ、片持ち片23が、天面部21の上面から押し上げられる。そのため、凸部14の端縁34uからの好ましい突出高さt14は、天面部形成板41の厚みt2に対する割合が、最大高さt1の天面部形成板41の厚みt2に対する割合と同様である。
なお、片持ち片23は、図6(c)に示す延出方向Pの長さが、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上であり、また、好ましくは50mm以下、より好ましくは40mm以下である。また、片持ち片23は、連結部23bに沿う方向の長さが、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また、好ましくは60mm以下、より好ましくは50mm以下である。また、片持ち片23は、延出方向Pの長さが、連結部23bに沿う方向の長さの、0.5倍以上、より好ましくは2倍以上であり、また、好ましくは5倍以下、より好ましくは3倍以下である。
また、片持ち片23は、図6(c)に示すように、その延在方向Pに沿う一対の側縁部23c、23cと、延在方向Pと交差する方向に延びる先端縁部23dとが、円弧状のコーナー部で連結された形状を有することが、天面部21の周囲の折曲線4a,4bとの間に距離を確保して、片持ち片23の起立性又は起立状態の安定性を良好とする観点から好ましい。また、それに代えて、一対の側縁部23c、23cと先端縁部23dとが、側縁部及び先端縁部に対して傾斜した傾斜縁部を介して連結された形状とすることも、同様の観点から好ましい。
また、片持ち片挿入部15の押し上げ片15cも、図6(a)に示すように、延在方向P1に沿う一対の側縁部と、延在方向P1と交差する方向に延びる先端縁部とが、円弧状のコーナー部を介して連結された形状、又は図11に示すように、前記一対の側縁部と前記先端縁部とが、側縁部及び先端縁部に対して傾斜した傾斜縁部15dを介して連結された形状であることが、底面部11の周囲の折曲線4a,4bとの間に距離を確保して、押し上げ片15cの起立性又は起立状態の安定性を良好とする観点から好ましい。また、片持ち片挿入部15の押し上げ片15cは、図6(a)に示すように、スリット15eを有して複数が並列して形成されていることが好ましい。片持ち片23及び押し上げ片15cの延在方向P,P1は、天面部21又は底面部11の他の部分に片持ち状態で支持されている端部側から支持されていない端部側に向かう方向である。
なお、図9に示すように、凸部14によって押し上げられた片持ち片23によって、押し上げ片15cが押し上げられる最大高さt3も、底面部11を構成する段ボール板の厚みt4、即ち本体形成用ブランクにおける底面部形成板31の厚みt4以下である。これにより、底面部11から、砂や埃、虫などが、段ボール箱内に浸入することも防止することができる。
本実施形態の段ボール箱1は、前述の通り、蓋体20を取り外すことにより、側面部に窓部39を形成した状態で、商品の展示が可能である。そのため、蓋体20を取り付けた状態において、砂や埃等が内部に混入しないことは、開封してそのまま陳列した場合に、商品の表面や箱内部にゴミ等が存在しないことになるため、このような態様で商品を展示する場合に極めて重要である。
本実施形態の段ボール箱1においては、前述した補強部形成板34、特に補強部形成板の補強部を形成する部分に凸部14が形成されている。そのため、段ボール箱1に高い強度、特に高さ方向の荷重に対して高い強度を確保しつつ、積上げ時の荷崩れ等を防止することができ、また、段ボール板の厚みを減らして、段ボール箱全体の軽量化を図ることも可能である。
特に、本実施形態の段ボール箱1においては、第1側面板に連設した補強部形成板34によって補強部16を形成したため、優れた強度やズレ防止性を確保しながら、段ボール箱全体の軽量化等を図ることも可能である。特に、箱本体のコーナー部に三角形状の筒状部が形成されて圧縮に対する強度やズレ防止効果が高まるため、補強部16及び側面補強部36の両方若しくは一方、又は補強部形成板34の全体における、図4中の上下方向の長さを、段ボール箱の組立時に高さ方向となる方向の長さに対して短くすることができ、それらの部分の軽量化により段ボール箱全体の軽量化を図ることができる。また、補強部形成板34と共に、第2側面板33の両端部33s,33sの図4中の上下方向の長さや、第2側面板の中央部33と内面板38の同方向の合計長さも短くでき、それによって、更なる軽量化が図られる。
補強部16により箱本体10のコーナー部に高強度を得る観点等から、補強部16の幅、換言すれば図4中の折曲線3d,3d間の幅に等しい補強部形成部35の幅は、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上であり、また、好ましくは80mm以下、より好ましくは70mm以下であり、例えば、30〜70mmが好ましく、より好ましくは40〜60mmである。
また、本実施形態の段ボール箱1においては、補強部形成板の下端部34dに、押し上げ片15cの押し上げを可能とする凹部17が形成されている。補強部16の存在によって、段ボール箱1に高い強度、特に高さ方向の荷重に対する高い強度を確保しつつ、補強部16が、押し上げ片15cの押し上げの障害とならず、しかも、凹部17の高さd17以上に、押し上げ片15cが押し上げられることを防止できるため、片持ち片以外のものによって、押し上げ片15cが意図せずに大きく押し上げられて、底面部11に開口部が生じたままになってしまうこと等を防止することもできる。
本発明の段ボール箱においては、積重ねた段ボール箱間のズレを一層効果的に防止する観点から、本実施形態の段ボール箱1や図10に示す段ボール箱のように、凸部によって押し上げられる片持ち片23が、天面部の中央部21cを挟んで相対向する位置に少なくとも一対形成されていることが好ましい。
本実施形態の段ボール箱1においては、図1に示すように、片持ち片23が、天面部21の2本の対角線L21,L21上に一対ずつ形成されており、斯かる構成を有することが、積重ねた段ボール箱間のズレを一層効果的に防止する観点から一層好ましい。
本発明は、上記の実施形態に制限されず、種々の変形が可能である。
例えば、蓋体20は、天面部21の周囲に同程度の高さの側面部が全周に亘って形成されていても良い。また、蓋体20は、図1に示すような立体形状に予め組み立てた後、箱本体10に被せても良い。
また、片持ち片23の形状は、半円形や三角形状、四角形状等、任意の形状とすることができる。また、片持ち片挿入部15は、底面部に形成した開口部であっても良い。また、上述した実施形態においては、押し上げ片15cの押し上げた後に生じる片持ち片の挿入空間の平面視形状が、片持ち片23の形状に類似の形状であるが、片持ち片挿入部15としての開口部の形状や、片持ち片の挿入空間の平面視形状は、片持ち片23が係合し得る限り、片持ち片の形状とは非類似の形状であっても良い。
また、片持ち片23を押し上げる凸部14は、補強部形成板34における補強部形成部以外の部分における端縁34uに設けても良いし、図10に示すように、箱本体形成用ブランクとは別の段ボール板からなる補強部形成板34に形成されていてもよい。また、片持ち片23を押し上げる凸部14は、補強部形成板34の補強部形成部に形成されていることが好ましいが、図10に示すように、補強部形成板34の補強部形成部以外の部分に形成されていても良い。
1 段ボール箱
10 箱本体
11 底面部
12 第1側面部
13 第2側面部
14 凸部
15 片持ち片挿入部
16 補強部
17 凹部
20 蓋体
21 天面部
22 側面部
23 片持ち片
30 箱本体形成用ブランク
31 底面部形成板
32 第1側面板
33 第2側面板
34 補強部形成板
35 補強部形成部
36,37 側面補強部
40 蓋体形成用ブランク
41 天面部形成板
42〜44 蓋体の側面部を形成する第3〜第5側面板

Claims (9)

  1. 底面部、相対向する一対の第1側面部及び相対向する一対の第2側面部を有する箱本体と、天面部及び側面部を有する蓋体とを有する段ボール箱であって、
    前記箱本体に、前記天面部側に向かって突出する凸部が設けられ、前記天面部に、前記凸部によって押し上げられる片持ち片が形成されており、該片持ち片は、押し上げられたときに、前記天面部の上面に、該上面に対して傾斜した状態に突出し、
    前記底面部における前記片持ち片に対応する位置に片持ち片挿入部を有する、段ボール箱。
  2. 前記片持ち片は、前記天面部の上面から突出する最大高さが、該天面部を構成する段ボール板の厚み以下である、請求項1記載の段ボール箱。
  3. 前記箱本体は、第1側面部と第2側面部との間を、箱本体のコーナー部に筒状の空間を形成して斜めに連結する補強部を有しており、該補強部の前記天面部側に前記凸部が設けられている、請求項1又は2記載の段ボール箱。
  4. 第1側面部及び第2側面部が、前記底面部の周囲に連設された第1側面板及び第2側面板を有し、第1側面板又は第2側面板の両側に、前記補強部を形成する補強部形成板が連設されており、該補強部形成板の上端部に前記凸部が形成されている、請求項3記載の段ボール箱。
  5. 前記片持ち片挿入部が、押し上げ片が押し上げられて片持ち片の挿入空間を生じる押し上げ挿入部であり、前記補強部形成板の下端部に、該押し上げ片の押し上げを可能とする凹部が形成されている、請求項4に記載の段ボール箱。
  6. 前記片持ち片が、前記天面部の中央部を挟んで相対向する位置に少なくとも一対形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の段ボール箱。
  7. 前記片持ち片が、前記天面部の2本の対角線上に一対ずつ形成されている、請求項6記載の段ボール箱。
  8. 請求項1〜7の何れか1項記載の段ボール箱を複数積み重ねる段ボールの積重ね方法であって、
    前記箱本体と前記蓋体とを組み合わせて、前記凸部に前記片持ち片を押し上げさせ、該蓋体の上面から突出した片持ち片を、上に積載される段ボールの片持ち片挿入部に嵌合させる、段ボール箱の積重ね方法。
  9. 箱本体形成用ブランクと蓋体形成用ブランクとからなる段ボール箱形成用ブランクであって、
    箱本体形成用ブランクは、底面部形成板と、該底面部の周囲に連設された第1側面板及び第2側面板と、第1側面板又は第2側面板の両側に連設された補強部形成板とを有しており、前記補強部形成板は、第1側面部と第2側面部との間を斜めに連結する補強部を形成する補強部形成部と、その両側に連設され、第1側面板又は第2側面板の内面に固定される側面補強部とを有し、該補強部形成部の組立時に上端となる端縁に凸部が形成されており、
    蓋体形成用ブランクは、天面部における、補強部形成部の前記凸部と対向する位置に、該凸部によって押し上げられる片持ち片が形成されており、該片持ち片は、押し上げられたときに、前記天面部の上面に、該上面に対して傾斜した状態に突出し、
    前記箱本体形成用ブランクは、前記底面部形成板における、前記片持ち片に対応する位置に片持ち片挿入部が形成されている、段ボール箱形成用ブランク。
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