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JP6043964B2 - ペースト供給装置及びスクリーン印刷機 - Google Patents
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JP6043964B2 - ペースト供給装置及びスクリーン印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーン印刷機において基板と接触されるマスクにペーストを供給するペースト供給装置及びスクリーン印刷機に関するものである。
従来、スクリーン印刷機において基板と接触されるマスクにペーストを供給するペースト供給装置として、ペーストが貯留されたシリンジからマスク上にペーストを圧出して供給するものが知られている(例えば、特許文献1)。シリンジに貯留されるペーストはペーストポットと呼ばれる筒状容器とこの筒状容器内に挿入される中蓋から成る密閉容器に封入された状態で供給されるが、このペーストポットからペーストをシリンジに移し替えるのではなく、ペーストポットそのものをシリンジとして利用するようにしたペースト供給装置も知られている(例えば、特許文献2)。この場合、底部に設けた貫通孔が下方を向き、かつ下方移動が規制されるようにしてポット保持部にペーストポットを保持させたうえで、シリンダ等のペースト圧出手段により昇降部材の下面を中蓋に上方から押し当てて下降させ、筒状容器内で中蓋を押下げて筒状容器内でペーストを加圧することによって、貫通孔からペーストを圧出させるようにした構成とすることができる。
特開2011−140176号公報 特開2010−172928号公報
しかしながら、上記構成のペースト供給装置では、筒状容器内で中蓋を押下げたときに昇降部材が中蓋に真空密着してしまい、ペーストポットの交換等のために昇降部材を上昇させたときに昇降部材から中蓋が容易に分離せず、中蓋を介してペーストポットの全体がポット保持部から引き上げられてしまう場合があった。このため作業者が手作業で昇降部材からペーストポットを引き離さなければならなくなり、その分作業効率が低下するという問題点があった。
そこで本発明は、ペーストポットの筒状容器内で中蓋を押し下げた昇降部材を上昇させた場合にペーストポットが引き上げられてしまう不都合を防止できるペースト供給装置及びスクリーン印刷機を提供することを目的とする。
請求項1に記載のペースト供給装置は、中蓋を移動自在に備えて底部に貫通孔を有した筒状容器内にペーストを収容して成るペーストポットと、前記貫通孔を下方に向けた前記ペーストポットを、前記筒状容器の下方移動を規制した状態に保持するポット保持部と、昇降部材の下面を前記中蓋に上方から押し当てて前記昇降部材を下降させることにより、前記筒状容器内で前記中蓋を押下げて、前記筒状容器内のペーストを前記貫通孔から圧出させるペースト圧出手段とを備え、前記昇降部材の下面に、外縁に開口する切欠き部が設けられた。
請求項2に記載のペースト供給装置は、請求項1に記載のペースト供給装置であって、前記昇降部材には厚さ方向に貫通した孔が設けられた。
請求項3に記載のペースト供給装置は、中蓋を移動自在に備えて底部に貫通孔を有した筒状容器内にペーストを収容して成るペーストポットと、前記貫通孔を下方に向けた前記ペーストポットを、前記筒状容器の下方移動を規制した状態に保持するポット保持部と、昇降部材の下面から下方に突出した延びた複数の突起を前記中蓋に上方から押し当てて前記昇降部材を下降させることにより、前記筒状容器内で前記中蓋を押下げて、前記筒状容器内のペーストを前記貫通孔から圧出させるペースト圧出手段とを備えた。
請求項4に記載のスクリーン印刷機は、基板と接触されるマスクと、前記基板と接触された前記マスク上にペーストを圧出して供給する請求項1乃至3の何れかに記載のペースト供給装置と、前記ペースト供給装置によりペーストが供給された前記マスク上で摺動するスキージとを備えた。
本発明では、昇降部材の下面に外縁に開口する切欠き部が設けられており、中蓋の押下げによって昇降部材に中蓋が真空密着していた場合であっても、昇降部材の上昇時における中蓋の反り変形によって切欠き部から真空破壊が起き、昇降部材と中蓋の密着状態は解消される。また、昇降部材の下面から下方に突出した延びた複数の突起を中蓋に上方から押し当てて押下げるようになっている場合には、昇降部材に中蓋が密着することがない。このため、昇降部材を上昇させた場合に中蓋を介してペーストポットが引き上げられるといった不都合は生じず、作業者が手作業で昇降部材からペーストポットを引き離す作業が不要となるので、その分、作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の側面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の平面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機が備えるスキージユニット及びペースト供給装置の斜視図 本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置の(a)斜視図(b)部分断面正面図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置に用いられるペーストポットの斜視図 本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置が備える押圧シリンダの下方斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置の動作説明図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の制御系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷機の動作説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置のペーストポットの交換作業手順の説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるペースト供給装置の動作説明図 本発明の一実施の形態の変形例におけるペースト供給装置が備える押圧シリンダの下方斜視図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態の変形例におけるペースト供給装置の動作説明図 本発明の一実施の形態のもうひとつの変形例におけるペースト供給装置が備える押圧シリンダの下方斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2に示すスクリーン印刷機1は基板2に対する半田ペースト等のペーストPstのスクリーン印刷を繰り返し実行する装置であり、基台3上に設けられて基板2の保持及び移動を行う基板保持移動ユニット4、基板保持移動ユニット4の上方に水平姿勢に設置されたマスク5、マスク5の上方に設けられたスキージユニット6、マスク5の下方に設けられたカメラユニット7及びマスク5の上方にスキージユニット6と一体に設けられたペースト供給装置8を備えている。
図1において、基板保持移動ユニット4は、基台3上に設けられたXYθ移動機構11によって水平面内方向移動と上下軸回り回転が可能なベーステーブル12上に、第1昇降テーブル13と第2昇降テーブル14が下方からこの順で設けられた構成を有する。
XYθ移動機構11は基台3上をY軸方向(図2に示す作業者OPから見た前後方向であり、図1の紙面の左右方向)に延びたY軸テーブル11a、Y軸テーブル11a上をX軸方向(作業者OPから見た左右方向であり、図1の紙面に直交する方向)に延びて設けられたX軸テーブル11b及びX軸テーブル11b上に設けられたθテーブル11cが段積みされて成り、Y軸テーブル11aの駆動によりX軸テーブル11bがY軸テーブル11a上をY軸方向に移動し、X軸テーブル11bの駆動によりθテーブル11cがX軸テーブル11b上をX軸方向に移動し、θテーブル11cの駆動によりベーステーブル12が図1の紙面の上下方向の軸(Z軸とする)回りに回転する。すなわちベーステーブル12はXYθ移動機構11によって水平面内で移動する。第1昇降テーブル13は第1昇降テーブル昇降モータ13mの駆動によってベーステーブル12に対して昇降し、第2昇降テーブル14は第2昇降テーブル昇降モータ14mの駆動によって第1昇降テーブル13に対して昇降する。
第1昇降テーブル13からは一対のコンベア支持部材15が第2昇降テーブル14を貫通して上方に延びて設けられており、これら一対のコンベア支持部材15によって、X軸方向に延びてY軸方向に対向配置された一対の搬送コンベア16が支持されている。一対の搬送コンベア16は基板2の両端部を下方から支持してX軸方向に搬送する。第2昇降テーブル14の上面には下受け部材17が設けられている。
搬送コンベア16の上方にはY軸方向に延びてX軸方向に対向配置された一対のクランプ部材(クランパ18)が設けられている。一対のクランパ18はクランパ開閉シリンダ18sの作動によってY軸方向に開閉し、搬送コンベア16上の基板2の両端部を挟んで保持(クランプ)する。
図2において、マスク5はXY平面に広がって延びた平板形状のプレート部5aとプレート部5aの外周を保持する枠部5bから成り、枠部5bによって囲まれたプレート部5aの矩形の領域内には基板2上の電極2aに対応するパターン孔5hが設けられている。
図2において、基板2の対角位置には2つ一組の基板側マーク2mが設けられており、マスク5のプレート部5aには基板側マーク2mに対応して配置された2つ一組のマスク側マーク5mが設けられている。これら基板側マーク2mとマスク側マーク5mとが平面視において一致する状態で基板2をマスク5に接触させると、基板2の電極2aとマスク5のパターン孔5hとが合致した状態となる。
図1、図2及び図3において、スキージユニット6は、X軸方向に延びて設けられたスキージベース21の下方にY軸方向に対向配置された2つのスキージ22を備えて成り、スキージベース21はスキージユニット移動機構23によってY軸方向に移動される。スキージユニット移動機構23は、X軸方向に対向配置されてマスク5の上方をY軸方向に延びた一対のスキージユニット移動ボール螺子23a及び各スキージユニット移動ボール螺子23aを回転駆動する2つのスキージユニット移動モータ23bを有して成り、各スキージユニット移動ボール螺子23aはそれぞれスキージベース21の左右端部に貫通螺入している。このため、2つのスキージユニット移動モータ23bにより、一対のスキージユニット移動ボール螺子23aを同期して正逆回転させると、これに応じてスキージベース21がY軸方向に移動する。2つのスキージ22はスキージベース21に設けられたスキージ昇降シリンダ24によって、スキージベース21に対して個別に昇降される。
図1及び図2において、カメラユニット7は撮像視野を上方に向けた上方撮像カメラ31と撮像視野を下方に向けた下方撮像カメラ32を有して成り、カメラユニット移動機構33によって水平面内で移動される。
図1及び図2において、ペースト供給装置8は基板2と接触されたマスク5上にペーストPstを圧出して供給するものであり、スキージベース21の前面側に設けられている。図3において、スキージベース21の前面にはX軸方向に延びた一対のガイド部材41が上下に配置されており、これら一対のガイド部材41にガイドされたブロック部材42にX軸方向に延びたボール螺子43が貫通螺入している。ボール螺子43はスキージベース21の端部に設けられたペースト供給装置移動モータ44によって回転自在であり、ブロック部材42はペースト供給装置移動モータ44によるボール螺子43の正逆回転によってX軸方向に移動される。
図3及び図4(a),(b)において、ペースト供給装置8は、上記ブロック部材42に取付けられてXZ平面に広がって延びたベースプレート51、ベースプレート51の前面にX軸方向に延びて設けられた、例えばロッドレスシリンダから成る移動シリンダ52、移動シリンダ52によってX軸方向に延びたガイド53上を移動自在に設けられたポット保持部54及びベースプレート51の上部領域に固定して設けられた押圧シリンダ55を備えて成る。
図5(a),(b),(c)において、ペーストポット60は、筒状容器61内に中蓋62を移動自在に有しており、筒状容器61内にペーストPstを収容し、底部61aに貫通孔61Sを備えている。ペーストポット60はその使用前に、筒状容器61の開放側の端部に取付けられたキャップCPが取外され(図5(a)→図5(b))、貫通孔61Sが下方に向いた姿勢にされる(図5(c))。
図3及び図4(a),(b)において、ポット保持部54は水平な板状の部材から成り、キャップCPが取外された状態のペーストポット60が上方から挿入される2つのポット挿入孔54HがX軸方向に並んだ状態で設けられている。
図3において、貫通孔61Sを下方に向けた姿勢のペーストポット60は、ポット保持部54の各ポット挿入孔54Hに上方から挿入され、筒状容器61の側面に設けられた鍔部61Tがポット挿入孔54Hの縁部に上方から当接した状態に保持される。これによりポット保持部54には、貫通孔61Sが下方を向き、かつ筒状容器61の下方移動が規制された状態の2つのペーストポット60がX軸方向に並んで取付けられた状態となる(図4(a),(b))。
図4(a),(b)において、移動シリンダ52は、左右のポート52pからエアを給排することによって移動体52aを左右方向(X軸方向)に移動させることができ、これにより移動体52aに連結されたポット保持部54をX軸方向へ移動させて、ポット保持部54が備える2つのポット挿入孔54Hのうちの一方を選択的に押圧シリンダ55の直下の位置(ペースト圧出位置と称する)に位置させる(位置切換えをする)ことができる。なお、ポット保持部54の各ポット挿入孔54Hへのペーストポット60の取付け及び取外しは、そのペーストポット60の取付け又は取外しの対象となっているポット挿入孔54Hをペースト圧出位置から外れた位置(ポット着脱位置と称する)に位置させた状態で行う。
図3及び図4(b)において、押圧シリンダ55はベースプレート51にピストンロッド55aを下方に向けて取付けられており、ピストンロッド55aの下端には、ペーストポット60の筒状容器61の内径よりも小さい外径を有した円盤状の昇降部材70が設けられている。図6に示すように、昇降部材70の下面には外縁に開口する複数の切欠き部71が設けられており、更に、厚さ方向に貫通した複数の孔72も設けられている。
押圧シリンダ55はピストンロッド55aを下方に突出させ、ペースト圧出位置に位置したポット挿入孔54Hに保持されたペーストポット60の中蓋62を昇降部材70によって筒状容器61に対して押下げることによって(図7(a)中に示す矢印A1)、筒状容器61内のペーストPstに圧力を加えて貫通孔61SからペーストPstを下方に圧出させる。
このように本実施の形態において、押圧シリンダ55は、昇降部材70の下面を中蓋62に上方から押し当てて昇降部材70を下降させることにより、筒状容器61内で中蓋62を押下げて、筒状容器61内のペーストPstを貫通孔61Sから圧出させるペースト圧出手段となっている。なお、ペーストポット60からのペーストPstの圧出は、中蓋62が筒状容器61の底部61aに当接したところで終了となる(図7(b))。
図8において、基板保持移動ユニット4が備える搬送コンベア16による基板2のX軸方向への搬送動作、第2昇降テーブル昇降モータ14mによる第2昇降テーブル14の昇降動作(後述する基板2の下面の支持動作)、クランパ開閉シリンダ18sによるクランパ18の基板クランプ動作、XYθ移動機構11による基板2の水平面内での移動動作及び第1昇降テーブル昇降モータ13mによる第1昇降テーブル13の昇降動作(後述するクランプされた基板2の昇降動作)の各制御は、スクリーン印刷機1が備える制御装置80が行う(図8)。また、スキージユニット移動モータ23bによるスキージユニット6及びペースト供給装置8のY軸方向への移動動作、ペースト供給装置移動モータ44によるペースト供給装置8のX軸方向の移動動作、スキージ昇降シリンダ24による各スキージ22の昇降動作の各制御も制御装置80が行う(図8)。また、移動シリンダ52によるポット保持部54のX軸方向への移動(位置切換え)動作及び押圧シリンダ55によるペーストポット60からのペーストPstの圧出動作の制御も制御装置80が行う(図8)。
カメラユニット移動機構33によるカメラユニット7の水平面内での移動動作、カメラユニット7が備える上方撮像カメラ31の撮像動作及び下方撮像カメラ32の撮像動作の各制御は制御装置80によってなされる(図8)。上方撮像カメラ31の撮像動作によって得られた画像データ及び下方撮像カメラ32の撮像動作によって得られた画像データはそれぞれ制御装置80に入力され、画像認識部80aにおいて画像認識処理される(図8)。
次に、上記構成のスクリーン印刷機1によるスクリーン印刷作業の実行手順(スクリーン印刷方法)について説明する。これには先ず、作業者OPが、制御装置80に繋がる入力部81(図8)から、所定のスクリーン印刷作業開始操作を行う。スクリーン印刷作業開始操作を受けた制御装置80は、スクリーン印刷機1の外部から投入された基板2を搬送コンベア16により受け取って搬送し、一対のクランパ18の間の下方の作業位置に基板2を位置決めする。そして、第2昇降テーブル14を第1昇降テーブル13に対して上昇させ、下受け部材17により基板2の下面を支持した後、第2昇降テーブル14を上昇させて基板2を搬送コンベア16から持ち上げ、一対のクランパ18により基板2の両端部をY軸方向からクランプして保持する。
制御装置80は基板2をクランプしたら、カメラユニット7をマスク5の下方領域内に移動させ、基板2に設けられた基板側マーク2mを基板2の上方から下方撮像カメラ32により撮像して基板側マーク2mの画像データを取得し、次いでマスク5に設けられたマスク側マーク5mをマスク5の下方から上方撮像カメラ31により撮像してマスク側マーク5mの画像データを取得する。そして、得られた基板側マーク2mの画像データに基づく画像認識を行って基板2の位置を算出するとともに、マスク側マーク5mの画像データに基づく画像認識を行ってマスク5の位置を算出する。
制御装置80は、基板2の位置とマスク5の位置を算出したら、カメラユニット7をマスク5の下方領域から外れた位置に移動させる。そして、XYθ移動機構11の作動制御を行って、基板側マーク2mがマスク側マーク5mの直下に位置するように基板2を移動させる。これによりマスク5に対する基板2の位置合わせがなされる。
制御装置80は、マスク5に対する基板2の位置合わせを行ったら、基板保持移動ユニット4の第1昇降テーブル13をベーステーブル12に対して上昇させる(図9中に示す矢印B)。これにより基板2の電極2aとマスク5のパターン孔5hとが合致し、基板2の上面及びクランパ18の上面とマスク5の下面とが接触した状態となる(接触工程)。
制御装置80は、マスク5に基板2を接触させたらスキージベース21をY軸方向に移動させて、ペースト供給装置8を所定の位置(通常、マスク5の前方のクランパ18と接触している部分の上方位置)に移動させる。そして、ペースト供給装置移動モータ44を作動させてペースト供給装置8をX軸方向に移動させつつ、押圧シリンダ55を作動させて、ペーストポット60の貫通孔61SからペーストPstを圧出させて、マスク5上にペーストPstを供給する(ペースト供給工程)。
制御装置80は、マスク5上にペーストPstを供給したら、一方のスキージ22をスキージベース21に対して下降させてその下端部をマスク5上に当接させ、スキージベース21をY軸方向に移動させることによって(図9中に示す矢印C)、スキージ22をマスク5上で摺動させる(スキージ摺動工程)。これにより上記ペースト供給工程によってマスク5上に供給したペーストPstがスキージ22によって掻き寄せられ、マスク5のパターン孔5hを介して基板2の電極2aにペーストPstが転写される。
上記ペーストPstの転写の際には、制御装置80は、スキージベース21をスクリーン印刷機1の前方から後方に(図9では紙面の左方から右方に)移動させるときには前方(図9の紙面の左側)に位置するスキージ22をマスク5に当接させ、スキージベース21をスクリーン印刷機1の後方から前方に(図9では紙面の右方から左方に)移動させるときには後方(図9の紙面に右側)に位置するスキージ22をマスク5に当接させる。
制御装置80は、上記ペーストPstの転写作業が終了したら、第1昇降テーブルの13を下降させ、マスク5から基板2を離間させることによって版離れを行い、更に、一対のクランパ18による基板2の保持(クランプ)を解除した後、第2の昇降テーブル14を下降させて、基板2を搬送コンベア16に下ろす。そして、搬送コンベア16を作動させてスクリーン印刷機1の外部に基板2を搬出する。これにより基板2の1枚当たりのスクリーン印刷作業が終了する。
上述のスクリーン印刷作業におけるペースト供給工程において、ひとつのペーストポット60内のペーストPstが空になって新しいペーストポット60と交換する必要が生じたとき、作業者OPが前述の入力部81から所定の操作を行うと、制御装置80は押圧シリンダ55を作動させて昇降部材70を上昇させ、昇降部材70をペーストポット60の上方に位置させる(図10(a)。図中に示す矢印A2)。
筒状容器61内に中蓋62を押し込んだ昇降部材70は、ペーストポット60の中蓋62の上面に真空密着した状態となっており(図11(a))、この状態から昇降部材70を上昇させると(図11(b)中に示す矢印D)、昇降部材70に真空密着した中蓋62は昇降部材70と一体となって持ち上げられる。このとき中蓋62は上方に凸になるように反り変形をしつつ(図11(b))、筒状容器61をポット保持部54(ポット挿入孔54H)から引上げようとするが、前述したように、昇降部材70の下面には外縁に開口する複数の切欠き部71が設けられているので、中蓋62の反り変形が或る程度進んだところで切欠き部71から真空破壊が起き、昇降部材70と中蓋62の密着状態は解消される(図11(b)→図11(c))。また、昇降部材70には、厚さ方向に貫通した複数の孔72も設けられていることから、より速やかにその真空破壊を進行させることができる。このため、昇降部材70を上昇させても、昇降部材70と真空密着した中蓋62がペーストポット60を持ち上げてしまってペーストポット60がポット保持部54(ポット挿入孔54H)から抜け出てしまうような事態は生じない。
ここで、押圧シリンダ55は、図12に示すように、昇降部材70の下面に下方に突出した延びた複数の突起73を有した構成を有し、これら複数の突起73の下端を中蓋62に上方から押し当てて昇降部材70を下降させることにより、筒状容器61内で中蓋62を押下げ(図13(a)中に示す矢印E1)、筒状容器61内でペーストPstを加圧することによって、ペーストPstを貫通孔61Sから圧出させる構成となっていてもよい(図13(a))。このような構成では、中蓋62を筒状容器61内に押し込んでも、中蓋62は昇降部材70に密着することはないので、その後、昇降部材70を上昇させた場合であっても(図13(c)中に示す矢印E2)、中蓋62を介してペーストポット60が持ち上げられるようなことはない(図13(b)→図13(c))。
上記のようにして昇降部材70がペーストポット60の上方に位置したら、作業者OPは、入力部81から所定の操作を行い、移動シリンダ52を作動させて、ポット保持部54の位置切換えを行う。これにより、それまでペースト圧出位置にあったポット挿入孔54H内の空のペーストポット60がポット着脱位置に移動し、それまでポット着脱位置にあったポット挿入孔54H内の新しいペーストポット60がペースト圧出位置に移動する(図10(b)中に示す矢印F)。
上記のようにしてポット保持部54の位置切換えを行ったら、作業者OPは、ポット着脱位置に位置したポット挿入孔54Hから空のペーストポット60を上方に引き上げたうえで(図10(b)。図中に示す矢印G)、そのポット挿入孔54Hに新しいペーストポット60を取付ける。なお、ペーストポット60はその全体が使い切りの消耗部品となっており、ペーストPstが空になってポット保持部54から取外されたペーストポット60はそのまま廃棄される。
以上説明したように、本実施の形態におけるペースト供給装置8(スクリーン印刷機1)では、昇降部材70の下面に外縁に開口する切欠き部71が設けられており、中蓋62の押下げによって昇降部材70に中蓋62が真空密着していた場合であっても、昇降部材70の上昇時における中蓋62の反り変形によって切欠き部71から真空破壊が起き、昇降部材70と中蓋62の密着状態は解消される。また、昇降部材70の下面から下方に突出した延びた複数の突起73を中蓋62に上方から押し当てて押下げるようになっている場合には、昇降部材70に中蓋62が密着することがない。このため、昇降部材70を上昇させた場合に、中蓋62を介してペーストポット60が引き上げられるといった不都合は生じず、作業者OPが手作業で昇降部材70からペーストポット60を引き離す作業が不要となるので、その分、作業効率を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態で示した切欠き部71の形状は特に限定されず、例えば、図14に示す切欠き部71のように溝状であっても構わない。また、切欠き部71の数は4つに限定されるわけではなく、いくつであっても構わない。
ペーストポットの筒状容器内で中蓋を押し下げた昇降部材を上昇させた場合にペーストポットが引き上げられてしまう不都合を防止できるペースト供給装置及びスクリーン印刷機を提供する。
1 スクリーン印刷機
2 基板
5 マスク
8 ペースト供給装置
22 スキージ
54 ポット保持部
55 押圧シリンダ(ペースト圧出手段)
60 ペーストポット
61 筒状容器
61a 底部
61S 貫通孔
62 中蓋
70 昇降部材
71 切欠き部
72 孔
73 突起
Pst ペースト

Claims (4)

  1. 中蓋を移動自在に備えて底部に貫通孔を有した筒状容器内にペーストを収容して成るペーストポットと、
    前記貫通孔を下方に向けた前記ペーストポットを、前記筒状容器の下方移動を規制した状態に保持するポット保持部と、
    昇降部材の下面を前記中蓋に上方から押し当てて前記昇降部材を下降させることにより、前記筒状容器内で前記中蓋を押下げて、前記筒状容器内のペーストを前記貫通孔から圧出させるペースト圧出手段とを備え、
    前記昇降部材の下面に、外縁に開口する切欠き部が設けられたことを特徴とするペースト供給装置。
  2. 前記昇降部材には厚さ方向に貫通した孔が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のペースト供給装置。
  3. 中蓋を移動自在に備えて底部に貫通孔を有した筒状容器内にペーストを収容して成るペーストポットと、
    前記貫通孔を下方に向けた前記ペーストポットを、前記筒状容器の下方移動を規制した状態に保持するポット保持部と、
    昇降部材の下面から下方に突出した延びた複数の突起を前記中蓋に上方から押し当てて前記昇降部材を下降させることにより、前記筒状容器内で前記中蓋を押下げて、前記筒状容器内のペーストを前記貫通孔から圧出させるペースト圧出手段とを備えたことを特徴とするペースト供給装置。
  4. 基板と接触されるマスクと、前記基板と接触された前記マスク上にペーストを圧出して供給する請求項1乃至3の何れかに記載のペースト供給装置と、前記ペースト供給装置によりペーストが供給された前記マスク上で摺動するスキージとを備えたことを特徴とするスクリーン印刷機。
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