以下、本発明の定期券処理装置、定期券処理システムおよび定期券発行装置の実施形態を各図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
<第1実施形態のICカード処理機20>
本発明の定期券処理装置を、路線バス100に搭載されるICカード処理機20に適用した第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。まずICカード処理機20が搭載される路線バス100の設備機器やICカード処理機20の構成について、図1を参照して説明する。図1(A)には、路線バス100の車内設備機器の構成例を示す説明図、図1(B)には、ICカード処理機20の構成例を示すブロック図、がそれぞれ図示されている。
図1(A)に示すように、乗客が降車の際に運賃を支払う「後払い方式」の路線バス100の場合には、ICカード処理機20は、乗車口100aの付近に整理券発行機120とともに設けられており、また降車口100bの付近に設けられる運賃箱110にもICカード処理機20’が組み込まれている。これらは、路線バス100の車内前方に設けられる運賃表示装置130と電気的に接続される。以下、特に区別をしない限り、ICカード処理機20は、運賃箱110に組み込まれるICカード処理機20’の概念や構成を含むものとして説明する。
図1(B)に示すように、ICカード処理機20は、ICカードから読み取ったデータ(情報)に基づいて所定の情報処理を行う装置で、例えば、MPU21、メモリ22、システムバス23、入出力インタフェース24、ICカードリードライタ25、表示装置26、通信インタフェース27等から構成されている。
MPU21は、ICカード処理機20を制御する演算処理装置で、システムバス23等を介して、メモリ22、入出力インタフェース24、ICカードリードライタ25等と接続されている。このMPU21は、メモリ22とともに、特許請求の範囲に記載の「データ読出部」、「データ変換部」、「乗降可否判断部」および「判断結果出力部」に相当し得るものである。
メモリ22は、MPU21が使用する主記憶空間を構成する半導体記憶装置で、例えば、プログラム領域を担うROMとワーク領域やデータ領域に割り当てられるDRAMとにより構成されている。ROMには、当該ICカード処理機20を制御するシステムプログラム(いわゆるOS)や、後述するように、乗降時に乗降可否を判断する共通定期券乗降時処理を実行可能なアプリケーションプログラム(共通定期券乗降時処理プログラム)、さらには共通定期券乗降時処理等に用いられる変換テーブル(図3(A),図3(C))等が格納されている。なお、ROMには、電気的に消去可能なEEPROMやフラッシュメモリが含まれる。
入出力インタフェース24は、ICカードリードライタ25、表示装置26や通信インタフェース27等とMPU21との間で、シリアルやパラレル通信によりデータのやり取りを仲介するインタフェース装置である。
ICカードリードライタ25は、ICカードに記憶されたデータを読み出すICカードリーダ25aの機能と、ICカードにデータを書き込むICカードライタ25bの機能と、を兼ね備えた装置で、入出力インタフェース24を介してMPU21に接続されている。第1実施形態では、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面にICカードを近づけるか、または軽く接触させることで、ICカードのICチップに記憶されたデータを読み出したり、データをICチップに書き込んだりし得るようにICカードリードライタ25が構成されている。このICカードリードライタ25は、MPU21により制御され、ICカードから読み出されたデータやICカードに書き込むデータは、MPU21との間でやりとりされている。
表示装置26は、例えば、LEDや液晶表示器により構成される出力装置でMPU21により制御されている。第1実施形態では、LEDの発光色や液晶による文字等の表示によって乗降可否の判断結果を乗客に告知する。例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面をLEDの発光により光らせて、乗降を許可する場合には緑色、乗降を許可しない場合には赤色、というように乗降の可否によりLEDの発光色を変更し得るように構成されている。また、液晶表示器の場合には、文字やピクトグラム等により乗降の可否を表示し得るように表示装置26が構成されている。これにより、ICカード処理機20の場合には、そのICカードで路線バス100に乗車できるか否か、またICカード処理機20’の場合には路線バス100から降車できるか否かを、視覚的に乗客が認識することが可能になる。なお、表示装置26は、特許請求の範囲に記載の「出力装置」に相当し得るものである。
通信インタフェース27は、外部装置に対して情報通信可能にするシリアル通信インタフェースで、例えば、RS-232CやRS-422等の通信規格に準拠している。第1実施形態では、例えば、運賃表示装置130が通信インタフェース27に接続されて、現在停車中の停留所または次に停車を予定する停留所の番号をICカード処理機20が運賃表示装置130から受信する。以下、現在停車中の停留所または次に停車を予定する停留所の番号のことを、単に「現停留所番号」といい、また、停留所の番号のことを「停留所番号」という。
この運賃表示装置130は、本来、左右2画面の液晶ディスプレィに運賃表や宣伝広告等の告知情報を表示するための情報処理装置であるが、第1実施形態では、ICカード処理機20に対して現停留所番号を送信する装置として機能する。またICカード処理機20の操作端末として、ICカード処理機20の機能設定をしたり、また後述する変換テーブルをダウンロードしたりできるようにも運賃表示装置130は構成されている。
このようにICカード処理機20を構成することにより、ICカード処理機20は、ICチップ42を搭載したICカード40からICチップ42に記憶されたデータを読み取ったり、ICチップ42にデータを書き込んだりすることが可能となる(図2(C)参照)。ICカード40は、典型的にはストアードフェアシステムによるSFカードの機能を有する。第1実施形態では、例えば、ICカード40は、通勤や通学等のために路線バス100に一定期間内に一定区間の乗車を可能する割引切符、つまり定期乗車券として機能するデータを記憶している。なお、定期乗車券(定期券)として機能するデータには、例えば、乗降可能なすべての停留所番号のほかに、有効期間、氏名や生年月日等の所有者を特定可能な情報、等が含まれているが、特に言及しない限り、「乗降可能なすべての停留所番号」のことを本明細書では「定期券データ」と表記する。
ここで、第1実施形態のICカード処理機20による共通定期券乗降時処理の概要を図2および図3に基づいて説明する。図2(A)および図2(B)には、停留所番号の概念を示す説明図、図2(C)には、定期券40に記憶されている定期券データのデータフォーマットの例を示す説明図、が図示されている。また図3(A)および図3(C)には、第1実施形態に係る変換テーブルの例を示す説明図、図3(B)および図3(D)には、変換テーブルによる定期券データの変換例を示す説明図、が図示されている。
図2(A)に示すように、路線バスでは、例えば、ほぼ同じ方面に向けた2つの系統が、異なる運行会社α(以下「α社」という)と運行会社β(以下「β社」という)によって運行されている場合がある。このような場合、通常は、各社ごとの運行管理システムに合わせて、それぞれの停留所に対して各社ごとに管理される停留所番号が付与される。なお、図2(A)および図2(B)において、●(黒丸)印は停留所を示し、また破線枠内の●(黒丸)印は地理的に同じ位置(以下「同一地点」という)に存在する停留所であることを示す。この破線枠内の停留所(●(黒丸))は、特許請求の範囲に記載の「異なる運行会社の系統のいずれにも属する特定の停留所」に相当し得るものである。
例えば、停留所[イ]について、α社であれば停留所番号「01」、β社であれば停留所番号「11」、をそれぞれ付与する。同様に、α社は、停留所[ロ],[ハ],[ニ],[ホ],[ヘ],[ト]に、それぞれ停留所番号「02」,「03」,「04」,「05」「06」,「07」を付与し、またβ社は、停留所[ロ],[ハ],[ヌ],[ル],[ヘ],[ト]に、それぞれ停留所番号「12」,「13」,「14」,「15」,「16」,「17」を付与する。つまり、停留所[イ],[ロ],[ハ],[ヘ],[ト]については、同一地点に存在する停留所であっても運行会社ごとに停留所番号が異なる。
ところで、このような場合、各系統の路線バスの乗降を許可する共通定期券を、α社およびβ社で発行して両社の路線バスで利用可能にすると、上記停留所[イ],[ロ],[ハ],[ヘ],[ト]については、同一地点に存在する停留所でありながら、運行会社ごとに停留所番号が異なるため、次のような問題が発生する。
(1)ICカード40に記憶させる定期券データを運行会社ごとに異なった停留所番号の体系に対応させる必要があり、ICチップ42に記憶するデータ量が極端に増える。
(2)運賃表示装置130がICカード処理機20に送信する停留所番号も、運行会社ごとに異なるため、運賃表示装置130を含めて、情報処理に停留所番号を使用する周辺装置に与える影響が大きい。
また、停留所番号を各運行会社に共通の番号体系に変更した場合には、上記(1)の問題は解消するが、上記(2)の問題が残る。そこで、第1実施形態では、各系統の路線バスの乗降を許可する共通定期券を、各運行会社の路線バスで利用可能にしても、図3(A)や図3(C)に示すような変換テーブルを用いることによって、上記(1),(2)の問題をいずれも解決することを可能にしている。
具体的には、図2(B)に示すように、各運行会社の系統を構成する停留所のうち、同一地点の停留所については、各運行会社に共通の番号体系の停留所番号(以下「共通停留所番号」という)を付与する。図2に示す例では、停留所[イ],[ロ],[ハ],[ヘ],[ト]については、共通停留所番号として、「51」,「52」,「53」,「56」,「57」を付与する。これに対して、各運行会社ごとに停留所が同一地点にない、つまり停留所の位置が異なる停留所については、各社独自に従前から管理する停留所番号(以下「個別停留所番号」という)を付与する。図2(B)に示すように、α社では停留所[ニ],[ホ]にそれぞれ「04」,「05」を付与し、β社では停留所[ヌ],[ル]にそれぞれ「14」,「15」を付与する。なお、共通停留所番号は、特許請求の範囲に記載の「共通のデータ」に相当し得るもので、また個別停留所番号は、特許請求の範囲に記載の「他のデータ」および「各社のデータ」に相当し得るものである。
そして、図2(C)に示すように、これらの停留所番号(共通停留所番号および個別停留所番号)を乗降可能な停留所の定期券データとして、ICカード40のICチップ42に記憶させる。この例では、共通停留所番号「51」,「52」,「53」,「56」,「57」、α社の個別停留所番号「04」,「05」、β社の個別停留所番号「14」,「15」の順番にシーケンシャルに並んでいるが、これは一例である。番号の小さいものを先頭にソートしたり、その逆順にソートしたり、無作為に並べたりしてもよい。なお、図2(C)に示す定期券データのデータフォーマットは、定期券の有効期間データや定期券の所有者を特定可能な氏名や生年月日等の所有者データが省略されていることに注意されたい。
このような共通停留所番号は、ICカード40に記憶させる停留所番号には使用されるが、各運行会社の運行管理システムで使用する必要はなく、各運行会社の運行管理システムでは、各社独自に従前から管理する停留所番号の使用を可能にする。
即ち、α社の路線バス100に搭載されるICカード処理機20には、図3(A)に示すように、共通停留所番号をα社の個別停留所番号に変換可能な変換テーブルがメモリ22のROMに記憶されている。そのため、当該ICカード処理機20では、図3(B)に示すように、ICカード40から読み取った定期券データのうちの停留所番号「51」,「52」,「53」,「56」,「57」,「04」,「05」,「14」,「15」を、α社の個別停留所番号「01」,「02」,「03」,「06」,「07」,「04」,「05」,「14」,「15」に変換する。なお、変換テーブルには存在しない[04],「05」,「14」,「15」は、共通停留所番号ではないため、α社の変換テーブルでは変換されることなくそのまま残る。
また、β社の路線バス100に搭載されるICカード処理機20には、図3(C)に示すような変換テーブルがメモリ22のROMに記憶されている。そのため、当該ICカード処理機20では、図3(D)に示すように、ICカード40から読み取った定期券データのうちの停留所番号「51」,「52」,「53」,「56」,「57」,「04」,「05」,「14」,「15」を、β社の個別停留所番号「11」,「12」,「13」,「16」,「17」,「04」,「05」,「14」,「15」に変換する。この変換テーブルにも、[04],「05」,「14」,「15」は存在しないため、β社の変換テーブルでは変換されることなくそのまま残る。
なお、これらの変換テーブルは、通信インタフェース27を介して運賃表示装置130等から定期的にICカード処理機20にダウンロードされて、最新のものがメモリ22に保持されている。
ICカード処理機20では、このように変換された停留所番号を、乗降可能な停留所の番号リストとしてメモリ22のワーク領域(DRAM)に保持する。例えば、先の例では、α社のICカード処理機20は、「01」,「02」,「03」,「06」,「07」,「04」,「05」,「14」,「15」を番号リストとして保持する(但し、「14」,「15」は使用しない(図3(B)に示す網掛け部分))。また、β社のICカード処理機20も、同様に、「11」,「12」,「13」,「16」,「17」,「04」,「05」,「14」,「15」を番号リストとして保持する(但し、「04」,「05」は使用しない(図3(D)に示す網掛け部分))。そして、ICカード処理機20は、共通定期券乗降時処理において、運賃表示装置130から送られてくる現停留所番号がこのような番号リストの中にあるか否かに基づき乗降可否を判断する。
このように第1実施形態では、同一地点に存在する停留所には共通停留所番号を付与し、各運行会社で停留所の位置が異なる停留所には個別停留所番号を付与する番号体系にしたことから、ICチップ42に記憶するデータ量が極端に増えることがない。またICカード処理機20が乗降可否を判断する際には、共通停留所番号を、各運行会社がそれぞれ自社で管理している停留所番号に変換したものを用いる。このため、運賃表示装置130を含めて他の周辺装置が共通停留所番号を使用する必要も生じないことから、これらのシステム仕様等に影響を与えない。したがって、上記(1),(2)の問題をいずれも解決することができる。
次に、図4に基づいて共通定期券乗降時処理を説明する。図4には、共通定期券乗降時処理の流れを示すフローチャートが図示されている。共通定期券乗降時処理は、乗客が路線バス100に乗車する際にICカード処理機20にICカード40をかざしたり、または降車する際にICカード処理機20’にICカード40をかざしたりした場合に、ICカード処理機20,20’により実行されるものである。例えば、路線バス100の前扉または中扉が開かれたことを示す開信号の入力をトリガにICカード処理機20,20’が起動されて処理が開始される。開信号は、例えば、運賃表示装置130を介してICカード処理機20に入力される。なお、この処理は、メモリ22に記憶された共通定期券乗降時処理プログラムをMPU21が実行することにより実現される。
図4に示すように、共通定期券乗降時処理では、まずステップS101により定期券読取処理が行われる。この処理は、ICカード40を検出したICカードリードライタ25がICカード40から定期券データを読み取るものである。読み取られた定期券データは、メモリ22のワーク領域に一時的に保持される。
次のステップS103では停留所番号取得処理が行われる。例えば、ワーク領域に一時的に保持されている定期券データの先頭から、1番目の停留所番号を取得し、続くステップS105によりそれと同じ停留所番号が変換テーブルの共通停留所番号に存在するか否かを判断する。存在する場合には(S105;Yes)、ステップS107により、その共通停留所番号に対応する個別停留所番号に変換する。存在しない場合には(S105;No)、ステップS107をスキップしてステップS109に処理を移す。
ステップS109では処理済番号消込処理が行われる。この処理では、ステップS105により変換テーブルに存在するか否かの判断が行われた停留所番号について、判断済みである旨をワーク領域に保持されている定期券データから削除することにより記録する。また、このステップでは、ステップS107による変換後の個別停留所番号や、変換テーブルで変換されなかった停留所番号(S105;No)をワーク領域に設けられる番号リスト領域に格納する処理も行われる。
そして、続くステップS111では、ワーク領域に未処理の定期券データが残っているか否かを判断し、未処理の停留所番号が残存している場合には(S111;Yes)、ステップS103に戻って、ワーク領域に保持されている停留所番号のうち、先頭に近いものを取得する。未処理の停留所番号が残存していない場合には(S111;No)、ステップS113に処理を移行する。
ステップS113では番号リスト生成処理が行われる。この処理は、ステップS103,S105,S107,S109,S111によって変換された個別停留所番号または未変換の停留所番号が格納されているワーク領域の番号リスト領域から、番号リストを生成する。例えば、図3(B)の下段に示すように並び替えられることで番号リストが完成する。この番号リストの並び順も、前述したICカード40のICチップ42に記憶される停留所番号と同様に、任意であり、番号の小さいものを先頭にソートしたり、その逆順にソートしたり、無作為に並べたりしてもよい。
次のステップS115では現停留所番号取得処理が行われる。例えば、最新の現停留所番号が、路線バス100が停留所を出発するごとに運賃表示装置130から送られてワーク領域に保持されている場合、この処理では、ワーク領域から最新の現停留所番号を取得する。これにより、路線バス100が、現在、停車している停留所番号を得る。取得された現停留所番号は、ステップS117により番号リストに存在するか否かが判断される。
即ち、ステップS113により生成した番号リストの中に現停留所番号が存在する場合には(S117;Yes)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の共通定期券により乗降できる停留所に該当するため、ステップS118に処理を移行して乗降許可出力処理を行う。これにより、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面がLEDにより緑色に発光して、乗客に乗降できる旨の判断結果を告知する。
一方、この番号リストの中に現停留所番号が存在しない場合には(S117;No)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の共通定期券により乗降できる停留所に該当しない。そのため、ステップS119の乗降不可出力処理を移行して、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面を赤色に発光させて、乗客に乗降できない旨を知らせる。
ステップS118またはステップS119による出力処理が完了すると、一連の本共通定期券乗降時処理を終了して、次回の起動に備える。
以上説明したように、本第1実施形態のICカード処理機20によると、ICカード40から読み出された定期券データである共通停留所番号を変換テーブルを用いて個別停留所番号(他のデータ)に変換し(S107)、この変換された個別停留所番号に基づいて、路線バス100に乗車可能か否かまたは路線バス100から降車可能か否かを判断し(S117)、その判断結果を表示装置26に出力する(S118,S119)。これにより、ICカード40に記憶された定期券データが、異なる運行会社の各運行会社間で統一された番号体系の共通停留所番号であっても、変換テーブルを用いて個別停留所番号として当該運行会社で管理する停留所番号に変換する(S107)。
また、本第1実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40(共通定期券)を含む定期券処理システムによると、当該定期券処理システムは、異なる運行会社の系統のいずれにも属する特定の停留所(図2(A)および図2(B)に示す破線枠内の停留所)が存在する場合において、特定の停留所を示すデータで各運行会社に共通の共通停留所番号をICカード40が記憶しており、この共通停留所番号を各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号に変換可能な変換テーブルを、ICカード処理機20が変換に用いる。換言すると、ICカード処理機20は、ICカード40から読み出された共通停留所番号を、変換テーブルを用いて、各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号に変換する(S107)。
これにより、本第1実施形態のICカード処理機20や、本第1実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40を含む定期券処理システムにおいても、ステップS117による判断も含め、各運行会社間で統一された番号体系の共通停留所番号から切り離した情報処理が可能になる。したがって、複数の系統で使用可能な定期券、つまり共通定期券に関するシステムを、周辺システムに影響を与えることなく導入することができる。
<第1実施形態の定期券発行機50>
続いて、本発明の定期券発行装置を、前述したICカード40による共通定期券を発行する定期券発行機50に適用した実施形態を図5および図6に基づいて説明する。定期券発行機50は、ICカード40に定期券データを書き込むことにより定期券を発行したり更新したりする装置で、第1実施形態では、前述したICカード40による共通定期券を発行する。定期券発行機50には、乗客等の利用者が自ら操作可能にターミナル駅等の建物内に設置されるタイプや、運行会社の職員が操作する専用端末に接続されるタイプ等があるが、ここでは、利用者が操作可能なタイプの定期券発行機を例示して説明する。
まず、図5を参照して構成等を説明する。図5(A)には定期券発行機50の外観構成を示す説明図、図5(B)には定期券発行機50の構成例を示すブロック図、が図示されている。
図5(A)および図5(B)に示すように、定期券発行機50は、例えば、MPU51、メモリ52、システムバス53、入出力インタフェース54、ICカードリードライタ55、入出力装置56、通信インタフェース57等から構成されており、外部に設けられたデータベース70とデータ通信可能に接続されている。
MPU51は、ICカード処理機50を制御する演算処理装置で、システムバス53等を介して、メモリ52、入出力インタフェース54、ICカードリードライタ55等と接続されている。このMPU51は、図6に示す共通定期券発行処理を実行する。
メモリ52は、MPU51が使用する主記憶空間を構成する半導体記憶装置で、例えば、プログラム領域を担うROMとワーク領域やデータ領域に割り当てられるDRAMとにより構成されている。ROMには、当該定期券発行機50を制御するシステムプログラム(いわゆるOS)や、図6に示す共通定期券発行処理を実行可能なアプリケーションプログラム(共通定期券発行プログラム)、さらには共通定期券発行処理等に用いられる変換テーブル等が格納されている。なお、ROMには、電気的に消去可能なEEPROMやフラッシュメモリが含まれる。
定期券発行機50で使用される変換テーブルは、図3(A)や図3(C)を参照して説明した変換テーブルを逆方向に変換するもので、また前述したICカード処理機20の変換テーブルには存在しない他社の個別停留所番号が共通停留所番号の付加情報として関連づけられている。この変換テーブルは、通信インタフェース57を介してデータベース70や外部機器等から定期的にダウンロードされて、最新のものがメモリ52に保持されている。
即ち、各運行会社で共通に使用できる共通定期券を発行するためには、共通停留所番号や自社で管理する個別停留所番号のほかに、ほぼ同じ方面に向けた他の系統で共通停留所番号を共有する他社(図2(A)や図2(B)に示すα社を自社とした場合におけるβ社が他社に相当する)で管理する個別停留所番号で共通停留所番号に変換できないものも、乗降可能な停留所に含まれる場合には、これらを定期券データとしてICカード40に記憶させる必要がある。
このため、このような他社で管理する個別停留所番号で共通停留所番号に変換できない停留所番号を、その前後に存在する共通停留所番号等に関連づけて、変換テーブルの付加情報に設定する。例えば、図2(B)に示す停留所番号「53」と停留所番号「56」との間には、β社の個別停留所番号として「14」と「15」が存在する情報を、共通停留所番号である「53」および/または「56」に付加する。即ち、「14」と「15」が存在する情報を「53」と「56」の両方に、または「14」と「15」が存在する情報を「53」もしくは「56」のどちらか一方に、付加する。
入出力インタフェース54は、ICカードリードライタ55、入出力装置56や通信インタフェース57等とMPU51との間で、シリアルやパラレル通信によりデータのやり取りを仲介するインタフェース装置である。
ICカードリードライタ55は、ICカード40に記憶されたデータを読み出すICカードリーダ55aの機能と、ICカード40にデータを書き込むICカードライタ55bの機能と、を兼ね備えた装置で、入出力インタフェース54を介して接続されるMPU51に制御されている。第1実施形態では、例えば、ICカードリードライタ55の挿入口55cにICカード40を挿入することで、ICカード40のICチップ42にデータを書き込んだり、ICチップ42に記憶されたデータを読み出したりし得るようにICカードリードライタ55が構成されている。ICカード40に書き込むデータやICカード40から読み出されたデータは、MPU51との間でやりとりされている。
入出力装置56は、例えば、タッチパネルと液晶ディスプレィにより構成されるマンマシンインタフェース装置でMPU51により制御されている。タッチパネルは、後述するように、利用者が操作メニューや乗降停留所を選択したり有効期間を指定したりする際に使用され、また液晶ディスプレィは、ICカード40に既に記録されている情報やタッチパネルによる入力情報を表示する際に使用される。これらは、定期券発行機50の機能設定や自己診断時にも使用される。
通信インタフェース57は、外部装置に対して情報通信可能にするシリアル通信インタフェースで、例えば、IEEE802.1等による通信規格に準拠している。第1実施形態では、定期券発行機50は、通信インタフェース57を介して、各利用者の定期券データ(定期券情報)を一元管理するデータベース70に接続されており、後述するように、定期券データの照合や更新が行われる。
このデータベース70は、具体的には、例えば、インターネット等の通信回線に接続されるファイルサーバで、定期券発行機50が設置される建物外のデータセンタに設けられており、クラウド化されている場合もある。
このように定期券発行機50を構成することにより、定期券発行機50は、ICカード40のICチップ42に定期券データを書き込んだり、有効期間が間近や経過した定期券データをICチップ42から読み出したりして、共通定期券の発行や更新を処理している。このような情報処理の一例として、共通定期券発行処理を図6を参照して説明する。なお、この処理は、メモリ52に記憶された共通定期券発行プログラムをMPU51が実行することにより実現される。
定期券発行機50は、電源が投入されると、所定の自己診断処理や初期化処理等を実行した後、入出力装置56の液晶ディスプレィにメニュー画面を表示して、利用者による入力操作を待つ。例えば、「新規」と「継続」をメニュー画面に表示して、共通定期券を新たに発行する処理(新規)と、発行済みの共通定期券の有効期間を更新する処理(継続)、のいずれかを選択するように利用者に促す。そして、利用者による入力操作により、処理の選択が確定すると、本共通定期券発行処理を開始する。
即ち、図6に示すように、ステップS501により選択入力処理が行われて、選択結果に基づいてステップS503による判断処理が行われる。ステップS503により「新規」であると判断されると(S503;新規)、ステップS504により乗降停留所入力処理が行われ、ステップS503により「継続」であると判断されると(S503;継続)、ステップS505により定期券読取処理が行われる。
ステップS504は、共通定期券を新規に作成する場合(S503;新規)の乗降停留所入力処理である。新規作成時には、まずは乗降停留所を特定する必要があるため、このステップにより、入出力装置56の液晶ディスプレィに乗車停留所と降車停留所のそれぞれの候補、または50音片仮名表示によるソフトウェアキーボードを表示して、停留所名称の入力を受け付ける。利用者により乗降停留所を特定可能な情報が入力されて乗降停留所名を特定すると、ステップS509に処理を移行する。
ステップS505は、共通定期券を継続する場合(S503;継続)の処理である。即ち、現在使用している、またはそれまで使用していた共通定期券と同じ乗降停留所間の利用で有効期間だけを更新する場合には、定期券読取処理により既発の共通定期券から定期券データを読み取ることで、共通定期券の発行に必要なデータを取得することができる。そのため、この場合には、ICカードリードライタ55によりICカード40から定期券データを読み取る。ここで読み取られる定期券データには、乗降可能なすべての停留所番号のほかに、有効期間、氏名や生年月日等の所有者を特定可能な情報等が含まれている。
次のステップS507ではデータベース照合処理が行われる。ステップS505により定期券から読み取った共通定期券の所有者を特定可能な情報に基づいて、データベース70に蓄積されている発行済みの定期券データを検索して、該当する定期券データと照合する。この照合は、例えば、定期券データの改ざんや定期券の偽造を発見するために行う。
ステップS509では乗降停留所表示処理が行われる。共通定期券を新規に発行する場合や継続する場合も、この処理によって乗降可能な停留所名称が入出力装置56の液晶ディスプレィに表示される。利用者は、この表示を見て乗降停留所を確認する。
続くステップS511では有効期間入力処理が行われる。例えば、「1ヶ月」、「3ヶ月」、「6ヶ月」のいずれかを選択可能に入出力装置56の液晶ディスプレィに表示して利用者の選択入力を可能にする。これにより入力された有効期間の情報に基づいて次のステップS513では請求金額を算出して表示する請求金額算出表示が行われる。
次のステップS515により入金受付処理が行われて、液晶ディスプレィに表示した金額に相当する紙幣または硬貨の投入を受け付け、一定時間内に該当金額の入金があったか否かをステップS517により判断する。そして、請求額の入金があった場合には(S517;Yes)、ステップS519に移行し、一定時間内に請求額の入金がなかった場合には(S517;No)、一連の本共通定期券発行処理を終了する。終了すると、利用者による入力操作を待つため、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示する。
ステップS519以降は、共通定期券を発行する場合の処理で、特に、ステップS519およびステップS521が共通定期券の発行に特有の情報処理である。ステップS519により停留所番号変換処理が行われる。この処理では、図3(A)や図3(C)を参照して説明した変換テーブルを使用して停留所番号の逆方向の変換を行い、ICカード40に書き込む書込みバッファとしてメモリ52に確保されているワーク領域(DRAM)に変換された停留所番号を保持する。
例えば、図3(A)に示す変換テーブルでは、α社の個別停留所番号「01」,「02」,「03」,「06」,「07」については、それぞれ共通停留所番号「51」,「52」,「53」,「56」,「57」に変換して書込みバッファに保持する。また、α社の個別停留所番号「04」,「05」については、変換テーブルに存在しないため、変換することなくそのまま「04」,「05」を書込みバッファに保持する。
続くステップS521では他社番号取得処理が行われる。即ち、共通定期券の場合には、他社の個別停留所番号が含まれるため、他社番号取得処理によって共通停留所番号に関連づけられている他社の付加情報を取得する。例えば、図3(B)に示す例では、網掛け部分の「14」と「15」はβ社の個別停留所番号であるため、共通停留所番号「53」および/または「56」に付加されているβ社の個別停留所番号「14」,「15」を書込みバッファに保持する。
このように変換テーブルにより変換(逆変換)された停留所番号(共通停留所番号、自社の個別停留所番号および他社の個別停留所番号)は、いずれも書込みバッファに保持されているため、これらを定期券データとして、ステップS523による定期券書込処理によってICカード40のICチップ42に書き込む(記憶させる)。ICカード40の書き込みは、ICカードリードライタ55のICカードライタ55bの機能により行われる。
ICカード40の書き込みが完了すると、ステップS525によりデータベース更新処理が行われて、発行済みの定期券データとしてデータベース70に蓄積される。この処理が完了すると、定期券発行機50は、定期券データを書き込んだICカード40を挿入口55cから排出する。なお、このときICカード40の表面には、図略の印刷機構により乗降可能な停留所名称や所有者の氏名等が印刷される。一連の本共通定期券発行処理を終了すると、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示して、利用者による入力操作を待つ。
以上説明したように、本第1実施形態の定期券発行機50によると、共通定期券を発行する定期券発行機50であり、各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号を変換テーブルに基づいて共通停留所番号に変換しそれをICカード40(共通定期券)に記憶させる。これにより、ICカード40には、各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号で特定の停留所を示すデータが各運行会社に共通停留所番号に変換されて記憶される。したがって、各運行会社ごとに管理される各社の個別停留所番号をそれぞれ記憶する場合に比べてICカード40が記憶するデータ量を減少させることが可能になる。
[第2実施形態]
<第2実施形態のICカード処理機20>
第2実施形態は、本発明の定期券処理装置を、ほぼ同じ方面に向けた複数の系統をまとめた「路線」で共通の定期券(路線定期券)を発行する場合に好適なICカード処理機に適用した例であり、主に、図7〜図10を参照して説明する。なお、第2実施形態に係るICカード処理機は、第1実施形態のICカード処理機20に対して、メモリ22に格納されているアプリケーションプログラムが異なるだけで、ICカード処理機のハードウェア構成や路線バス100への搭載態様は、第1実施形態のICカード処理機20と同様である。そのため、第2実施形態に係るICカード処理機の説明においては、便宜的に第1実施形態と同様の各符号を付すとともに、図1も参照することがあるので留意されたい。なお、図1(A)および図1(B)に関する説明は省略する。
図7(A)に示すように、第2実施形態に係るICカード処理機20では、ほぼ同じ方面に向けた複数の系統をまとめた「路線」において共通の定期券を発行する場合に好適な路線定期券乗降時処理を実行可能なアプリケーションプログラム(路線定期券乗降時処理プログラム)とその変換テーブルをメモリ22のROMに格納している(以下、このような定期券のことを「路線定期券」という)。
第2実施形態のICカード処理機20により処理可能な路線定期券は、例えば、図7(A)に示す路線1に含まれる系統1および系統2のすべての停留所では乗降可能でありながら、路線2に含まれる系統3を走行する路線バスでは乗降を禁止するものである。
例えば、図7(A)において、破線枠内の●(黒丸)印と並んで表記されている灰色で塗りつぶされた○印の停留所(停留所番号「21」)は、同じ破線枠内の●(黒丸)印の停留所(停留所番号「01」や「11」)と、地理的に同じ位置(同一地点)に存在する停留所で、同じ停留所名称[イ]を持つ。しかし、路線1の路線定期券で乗降可能な路線1に含まれる系統1,2の停留所[イ](停留所番号「01」,「11」)と同一地点の停留所[イ](停留所番号「21」)であっても、路線が2で路線1とは異なることから、路線1の路線定期券を使って、停留所番号「21」の停留所で路線バス100に乗車したり路線バス100から降車することはできない。また、図7(A)に示す路線2に含まれる系統3の停留所[ロ](停留所番号「22」)についても、同様に路線1の路線定期券を使ってこの停留所番号「22」の停留所で路線バス100に乗車したり路線バス100から降車することはできない。
このように路線定期券は、乗降が許可される路線に含まれる系統であれば、その系統に含まれる停留所のいずれにおいても乗降を可能にするものである。例えば、図7(A)に示す路線1に含まれる系統1,2はいずれの停留所でも路線バス100を乗降することを許可している。なお、図7(A)において、自由に乗降できる停留所は●(黒丸)印を付して、同一地点の停留所であっても乗降が禁止される停留所は、灰色で塗りつぶされた○印を付している。また○(白丸)印の停留所[ヲ],[ワ](停留所番号「23」,「24」)は、乗降可能な路線1とは、路線、系統および地理的な位置のいずれも異なることから、乗降することができない停留所を表す。なお、停留所[ニ](停留所番号「04」),[ホ](停留所番号「05」),[ヌ](停留所番号「14」),[ル](停留所番号「15」)については、いずれも路線1に含まれる系統1または系統2に属するため、路線1の路線定期券を使ってこれらの停留所で路線バス100に乗降することができる。
なお、図7(B)に示すように、路線定期券の場合、ICカード40のICチップ42に記憶される定期券データは、路線番号R1だけであり、乗降可能な停留所番号は記憶されていない。なお、図7(B)に示す定期券データのデータフォーマットは、定期券の有効期間データや定期券の所有者を特定可能な氏名や生年月日等の所有者データが省略されていることに注意されたい。
次に図8を参照して、第2実施形態に係るICカード処理機20のメモリ22に記憶されている変換テーブルとそれによる変換例について説明する。なお、図8(A)、図8(C)および図8(E)には、第2実施形態に係るICカード処理機20が使用する変換テーブルの例を示す説明図、図8(B)、図8(D)および図8(F)には、この変換テーブルによる定期券データの変換例を示す説明図、が図示されている。
例えば、ICカード処理機20のメモリ22(ROM)には、図8(A)に示すように、路線番号から系統番号に変換可能な変換テーブルが記憶されている。この変換テーブルの場合、ICカード40に記憶されている定期券データが路線番号R1であればそれを系統番号K1,K2に変換することを意味する。また、ICカード40に記憶されている定期券データが路線番号R2であればそれを系統番号K3に変換する。
即ち、図7(A)に示すように、路線1には、系統1および系統2が含まれることに対応して、図8(A)に例示する変換テーブルでは、路線番号R1を系統番号K1,K2に変換する(図8(B)参照)。また、路線2には系統3だけが含まれることに対応して、同変換テーブルでは路線番号R2を系統番号K3にのみ変換する(図8(B)参照)。
このようにICカード40に記憶させる定期券データに具体的な系統番号ではなく、1以上の系統が含まれる「路線」の概念をそのまま定期券データとしてICカード40に記憶させる。これにより、例えば、系統4が新設されてそれが路線2に含まれることになった場合、図8(C)に示すように、路線番号R2に対応する変換テーブルの系統番号をK3のみから(図8(A))、K4を追加するだけで、変更後の変換テーブルでは、路線番号R2を系統番号K3,K4に変換することができる(図8(D)参照)。そのため、路線2の定期券を持っている利用者は、たとえその定期券が系統4が追加される前に発行されたものであっても、系統4を運行する路線バス100に乗車することが可能になる。
また、例えば、系統が廃止された場合にも、例えば、図8(E)に示すように、路線番号R1に対応する変換テーブルの系統番号K1,K2から(図8(A))、K2を削除するだけで、変更後の変換テーブルでは、路線番号R1を系統番号K2に変換することなくK1にのみ変換する(図8(F)参照)。
このように第2実施形態では、新たな系統が追加になっても、この変換テーブルを変更するだけで、既発行の路線定期券での乗降可能な系統を増やすことが可能になる。したがって、路線定期券の発売後に追加された系統であっても、当該路線定期券で利用することができる。また、路線定期券に記憶する路線番号自体は変更しないため、系統が増えても路線定期券に記憶するデータ量が増加することもない。
次に、図9に基づいて路線定期券乗降時処理を説明する。図9には、路線定期券乗降時処理の流れを示すフローチャートが図示されている。路線定期券乗降時処理は、乗客が路線バス100に乗車する際にICカード処理機20にICカード40をかざしたり、または降車する際にICカード処理機20’にICカード40をかざしたりした場合に、ICカード処理機20,20’により実行されるものである。例えば、路線バス100の前扉または中扉が開かれたことを示す開信号の入力をトリガにICカード処理機20,20’が起動されて処理が開始される。開信号は、例えば、運賃表示装置130を介してICカード処理機20に入力される。なお、この処理は、メモリ22に記憶された路線定期券乗降時処理プログラムをMPU21が実行することにより実現される。
図9に示すように、路線定期券乗降時処理では、まずステップS201により定期券読取処理が行われる。この処理は、ICカード40を検出したICカードリードライタ25がICカード40から定期券データを読み取るものである。読み取られた定期券データは、メモリ22のワーク領域に一時的に保持される。
次のステップS203では路線番号取得処理が行われる。例えば、ワーク領域に一時的に保持されている定期券データの先頭から、1番目の路線番号を取得し、続くステップS205によりそれと同じ路線番号が変換テーブルの路線番号に存在するか否かを判断する。存在する場合には(S205;Yes)、ステップS207により、その路線番号に対応する系統番号に変換する。存在しない場合には(S205;No)、ステップS207をスキップしてステップS209に処理を移す。
ステップS209では処理済番号消込処理が行われる。この処理では、ステップS205により変換テーブルに存在するか否かの判断が行われた路線番号について、判断済みである旨をワーク領域に保持されている定期券データから削除することにより記録する。また、このステップでは、ステップS207による変換後の系統番号や、変換テーブルで変換されなかった路線番号(S205;No)をワーク領域に設けられる番号リスト領域に格納する処理も行われる。
そして、続くステップS211では、ワーク領域に未処理の定期券データが残っているか否かを判断し、未処理の路線番号が残存している場合には(S211;Yes)、ステップS203に戻って、ワーク領域に保持されている路線番号のうち、先頭に近いものを取得する。未処理の路線番号が残存していない場合には(S211;No)、ステップS213に処理を移行する。
ステップS213では番号リスト生成処理が行われる。この処理は、ステップS203,S205,S207,S209,S211によって変換された系統番号または未変換の路線番号が格納されているワーク領域の番号リスト領域から、番号リストを生成する。
次のステップS215では現系統番号取得処理が行われる。現系統番号は、路線バス100が現在走行している系統番号のことであり、路線バス100が始発駅を出車したときに運賃表示装置130からICカード処理機20に系統番号が送られてワーク領域に保持されている。この処理では、ワーク領域から現系統番号を取得する。これにより、路線バス100が、現在、停車している停留所が含まれる系統番号を得る。取得された現系統番号は、ステップS217により番号リストに存在するか否かが判断される。
即ち、ステップS213により生成した番号リストの中に現系統番号が存在する場合には(S217;Yes)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の路線定期券により乗降できる停留所に該当するため、ステップS218に処理を移行して乗降許可出力処理を行う。これにより、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面がLEDにより緑色に発光して、乗客に乗降できる旨の判断結果を告知する。
一方、この番号リストの中に現系統番号が存在しない場合には(S217;No)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の路線定期券により乗降できる停留所に該当しない。そのため、ステップS219の乗降不可出力処理に移行して、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面を赤色に発光させて、乗客に乗降できない旨を知らせる。ステップS218またはステップS219による出力処理が完了すると、一連の本路線定期券乗降時処理を終了して、次回の起動に備える。
以上説明したように、本第2実施形態のICカード処理機20によると、ICカード40から読み出された定期券データである路線番号を変換テーブルを用いて系統番号(他のデータ)に変換し(S207)、この変換された系統番号に基づいて、路線バス100に乗車可能か否かまたは路線バス100から降車可能か否かを判断し(S217)、その判断結果を表示装置26に出力する(S218,S219)。これにより、路線を一意に特定可能な路線番号(路線データ)をICカード40に記憶させ、変換テーブルを用いて路線からその路線に含まれる1以上の系統を特定可能な系統番号(系統データ)に変換することで、新たな系統が追加になっても、この変換テーブルを変更するだけで、既発行のICカード40(路線定期券)での乗降可能な系統を増やすことが可能になる。
また、本第2実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40(路線定期券)を含む定期券処理システムによると、当該定期券処理システムは、1以上の系統を含む一の路線1と、この一の路線には含まれない他の1以上の系統を含む他の路線2と、のどの路線にも含まれる複数の系統のいずれにも属する特定の停留所が存在する場合において、一の路線1および/または他の路線2を示すデータをICカード40が記憶しており、この路線1および/または路線2を示す路線番号R1,R2を、1以上の系統1,2または他の1以上の系統3をそれぞれ示す系統番号K1,K2,K3に変換可能な変換テーブル(図8(A))をICカード処理機20が変換に用いる。即ち、ICカード処理機20は、ICカードリードライタ25により読み出された定期券データである路線1および/または路線2を示す路線番号R1,R2を、変換テーブルを用いて他のデータとして、1以上の系統1,2または他の1以上の系統3をそれぞれ示す系統番号K1,K2,K3に変換する。
これにより、本第2実施形態のICカード処理機20や、本第2実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40を含む定期券処理システムにおいても、新たな系統が追加になっても、この変換テーブルを変更するだけで、既発行のICカード40での乗降可能な系統を増やすことが可能になる。したがって、ICカード40の発売後に追加された系統であっても、当該ICカード40で利用することができる。また、ICカード40に記憶する路線番号自体は変更しないため、系統が増えてもICカード40に記憶するデータ量が増加することもない。
なお、上述した第2実施形態では、複数の系統をまとめたものを路線の概念にしている。このため、これら複数の系統について、第1実施形態で説明した共通停留所番号と個別停留所番号の概念を適用して、異なる運行会社の系統がこれら複数の系統に含まれている場合の共通定期券を使用可能に構成してもよい。即ち、路線が複数の系統を含む場合において、第1実施形態で説明したように、各系統が異なる運行会社によって運行され得るときには、第1実施形態で説明した共通定期券および共通定期券乗降時処理の概念を、これらの路線のうちの任意の路線内において第2実施形態のICカード処理機20に適用することができ、これにより第1実施形態と同様の作用および効果も得られる。また第2実施形態では、ICカード40には、一の路線1または他の路線2のいずれかを示すデータを記憶させたが、一の路線1および他の路線2を示すデータをICカード40に記憶させてもよい。さらに、一の路線1を示すデータと、他の路線2を示すデータとの両方のデータをICカード40に記憶させてもよい。
<第2実施形態の定期券発行機50>
続いて、本発明の定期券発行装置を、前述したICカード40による路線定期券を発行する定期券発行機に適用した実施形態を図10に基づいて説明する。なお、第2実施形態に係る定期券発行機は、第1実施形態の定期券発行機50に対して、メモリ52に格納されているアプリケーションプログラムが異なるだけで、定期券発行機のハードウェア構成は、第1実施形態の定期券発行機50と同様である。そのため、第2実施形態に係る定期券発行機の説明においては、便宜的に第1実施形態と同様の各符号を付すとともに、図5も参照することがあるので留意されたい。なお、図5(A)および図5(B)に関する説明は省略する。
第2実施形態に係る定期券発行機50は、そのメモリ52のROMに、図10に示す路線定期券発行処理を実行可能なアプリケーションプログラム(路線定期券発行プログラム)、さらには路線定期券発行処理等に用いられる変換テーブル等を格納している。
第2実施形態に係る定期券発行機50で使用される変換テーブルは、図8(A),図8(C)や図8(E)を参照して説明した変換テーブルを逆方向に変換するものである。この変換テーブルは、通信インタフェース57を介してデータベース70や外部機器等から定期的にダウンロードされて、最新のものがメモリ52に保持されている。
定期券発行機50は、電源が投入されると、所定の自己診断処理や初期化処理等を実行した後、入出力装置56の液晶ディスプレィにメニュー画面を表示して、利用者による入力操作を待つ。例えば、「新規」と「継続」をメニュー画面に表示して、路線定期券を新たに発行する処理(新規)と、発行済みの路線定期券の有効期間を更新する処理(継続)、のいずれかを選択するように利用者に促す。そして、利用者による入力操作により、処理の選択が確定すると、本路線定期券発行処理を開始する。
即ち、図10に示すように、ステップS601により選択入力処理が行われて、選択結果に基づいてステップS603による判断処理が行われる。ステップS603により「新規」であると判断されると(S603;新規)、ステップS604により系統入力処理が行われ、ステップS603により「継続」であると判断されると(S603;継続)、ステップS605により定期券読取処理が行われる。
ステップS604は、路線定期券を新規に作成する場合(S603;新規)の系統入力処理である。新規作成時には、まずは乗降停留所が含まれる系統を特定する必要があるため、このステップにより、入出力装置56の液晶ディスプレィに乗車停留所と降車停留所のそれぞれの候補、または50音片仮名表示によるソフトウェアキーボードを表示して、停留所名称の入力を受け付ける。利用者により乗降停留所を特定可能な情報が入力されてこれらの停留所が含まれる系統を特定すると、ステップS609に処理を移行する。
ステップS605は、路線定期券を継続する場合(S603;継続)の処理である。即ち、現在使用している、またはそれまで使用していた路線定期券と同じ系統の利用で有効期間だけを更新する場合には、定期券読取処理により既発の路線定期券から定期券データを読み取ることで、路線定期券の発行に必要なデータを取得することができる。そのため、この場合には、ICカードリードライタ55によりICカード40から定期券データを読み取る。ここで読み取られる定期券データには、乗降可能なすべての系統番号のほかに、有効期間、氏名や生年月日等の所有者を特定可能な情報等が含まれている。
次のステップS607ではデータベース照合処理が行われる。ステップS605により定期券から読み取った路線定期券の所有者を特定可能な情報に基づいて、データベース70に蓄積されている発行済みの定期券データを検索して、該当する定期券データと照合する。この照合は、例えば、定期券データの改ざんや定期券の偽造を発見するために行う。
ステップS609では系統表示処理が行われる。路線定期券を新規に発行する場合や継続する場合も、この処理によって乗降可能な停留所を含む系統番号または系統名称が入出力装置56の液晶ディスプレィに表示される。利用者は、この表示を見て乗降停留所および系統を確認する。
続くステップS611では有効期間入力処理が行われる。例えば、「1ヶ月」、「3ヶ月」、「6ヶ月」のいずれかを選択可能に入出力装置56の液晶ディスプレィに表示して利用者の選択入力を可能にする。これにより入力された有効期間の情報に基づいて次のステップS613では請求金額を算出して表示する請求金額算出表示が行われる。
次のステップS615により入金受付処理が行われて、液晶ディスプレィに表示した金額に相当する紙幣または硬貨の投入を受け付け、一定時間内に該当金額の入金があったか否かをステップS617により判断する。そして、請求額の入金があった場合には(S617;Yes)、ステップS619に移行し、一定時間内に請求額の入金がなかった場合には(S617;No)、一連の本路線定期券発行処理を終了する。終了すると、利用者による入力操作を待つため、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示する。
ステップS619以降は、路線定期券を発行する場合の処理で、特に、ステップS619が路線定期券の発行に特有の情報処理である。ステップS619により番号変換処理が行われる。この処理では、図8(A),図8(C)や図8(E)を参照して説明した変換テーブルを使用し系統番号の逆方向の変換を行い、ICカード40に書き込む書込みバッファとしてメモリ52に確保されているワーク領域(DRAM)に変換された路線番号を保持する。
例えば、図8(A)に示す変換テーブルでは、系統番号「K1」,「K2」については、いずれも路線番号「R1」に変換して書込みバッファに保持する。また、系統番号「K3」については、路線番号「R2」に変換して書込みバッファに保持する。
変換テーブルにより変換(逆変換)された路線番号は、書込みバッファに保持されているため、これらを定期券データとして、ステップS623による定期券書込処理によってICカード40のICチップ42に書き込む(記憶させる)。ICカード40の書き込みは、ICカードリードライタ55のICカードライタ55bの機能により行われる。
ICカード40の書き込みが完了すると、ステップS625によりデータベース更新処理が行われて、発行済みの定期券データとしてデータベース70に蓄積される。この処理が完了すると、定期券発行機50は、定期券データを書き込んだICカード40を挿入口55cから排出する。なお、このときICカード40に表面には、図略の印刷機構により乗降可能な系統番号や所有者の氏名等が印刷される。一連の本路線定期券発行処理を終了すると、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示して、利用者による入力操作を待つ。
以上説明したように、本第2実施形態の定期券発行機50によると、路線定期券を発行する定期券発行機50であり、変換テーブルに基づいて、1以上の系統1,2をそれぞれ示す系統番号K1,K2を一の路線1を示す路線番号R1に変換し、および/または、他の1以上の系統3をそれぞれ示す系統番号K3を他の路線2を示す路線番号R2に変換し、それをICカード40(路線定期券)に記憶させる。これにより、ICカード40には、系統を直接的に示すデータは記憶されないため、新たな系統が追加になっても、ICカード40に記憶された路線番号R1,R2を変更する必要がない。したがって、利用者は、ICカード40を更新する前であっても、ICカード40の発売後に追加された系統を利用することができる。また系統が増えてもICカード40が記憶するデータ量が増加することもない。なお、変換テーブルに基づく系統から路線への変換は、必ずしも一の路線と他の路線との両方に対して行う必要はなく、一の路線または他の路線のいずれか一方だけに対して行ってもよい。また、これらの路線が複数の系統を含む場合において、第1実施形態で説明したように、各系統が異なる運行会社によって運行され得るときには、第1実施形態で説明した共通定期券および共通定期券発行処理の概念を、これらの路線のうちの任意の路線内において第2実施形態の定期券発行機50に適用することができ、これにより第1実施形態と同様の作用および効果も得られる。
[第3実施形態]
<第3実施形態のICカード処理機20>
第3実施形態は、本発明の定期券処理装置を、ほぼ同じ方面に向けた複数の系統をまとめた「路線」のうち、乗降を許可する停留所を一部に限定した共通の定期券(路線限定定期券)を発行する場合に好適なICカード処理機に適用した例であり、主に、図11〜図15を参照して説明する。なお、第3実施形態に係るICカード処理機は、第1実施形態のICカード処理機20に対して、メモリ22に格納されているアプリケーションプログラムが異なるだけで、ICカード処理機のハードウェア構成や路線バス100への搭載態様は、第1実施形態のICカード処理機20と同様である。そのため、第3実施形態に係るICカード処理機の説明においては、便宜的に第1実施形態と同様の各符号を付すとともに、図1も参照することがあるので留意されたい。なお、図1(A)および図1(B)に関する説明は省略する。
図11(A)に示すように、第3実施形態に係るICカード処理機20では、ほぼ同じ方面に向けた複数の系統をまとめた「路線」のうち、乗降を許可する停留所を一部に限定した共通の定期券を発行する場合に好適な路線限定定期券乗降時処理を実行可能なアプリケーションプログラム(路線限定定期券乗降時処理プログラム)とその変換テーブルをメモリ22のROMに格納している(以下、このような定期券のことを「路線限定定期券」という)。
第3実施形態のICカード処理機20により処理可能な路線限定定期券は、例えば、図11(A)に示すように、ほぼ同じ方面の路線1,2,3のうち、路線1に含まれる系統の一部の停留所「イ」〜「チ」と、路線2に含まれる系統の一部の停留所「イ」〜「ハ」とについては乗降可能でありながら、路線1に含まれる系統の停留所「リ」や路線2に含まれる系統の停留所「カ」、さらには路線3に含まれる系統を走行する路線バスでは乗降を禁止するものである。なお、第3実施形態では、路線1,2,3の運行会社がそれぞれ異なるか、または路線1,2,3の一部が異なる場合を想定している。例えば、路線1をα社が運行し、路線2,3をβ社が運行する。
また、第3実施形態では、第1実施形態で説明した共通停留所番号の概念を複数の路線間において適用する。即ち、路線1と、路線1には含まれない系統を含む路線2と、のどの路線にも含まれる複数の系統のいずれにも属する特定の停留所が存在する場合、この特定の停留所に共通停留所番号を付与する。例えば、図11(A)において、路線1と路線2にまたがる破線枠内に並んで表記されている●(黒丸)印の停留所[イ]については、それぞれ同一地点に存在するため、共通停留所番号として「51」が付与される。同様に、停留所[ロ]に停留所番号「52」が付与され、また停留所[ハ]に停留所番号「53」が付与される。
これに対して、路線1と路線3にまたがる破線枠内に並んで表記されている●(黒丸)印と灰色で塗りつぶされた○印の停留所[ヘ]については、それぞれ同一地点に存在するため、共通停留所番号として「56」が付与され、同様に、停留所「ト」についても、それぞれ同一地点に存在するため、共通停留所番号として「57」が付与される。しかし、例えば、路線1,2の路線限定定期券で乗降可能な路線1に含まれる系統の停留所[ヘ](共通停留所番号「56」)と同一地点の停留所[ヘ](共通停留所番号「56」)であっても、路線が3で路線1とは異なることから、路線1の路線限定定期券を使って、路線3の停留所「ヘ」(共通停留所番号「56」)で路線バス100に乗車したり路線バス100から降車することはできない。路線3の停留所「ト」(共通停留所番号「57」)についても同様である。
このように路線限定定期券は、第1実施形態の共通定期券と第2実施形態の路線定期券の双方の特徴を合わせ持った定期券である。そのため、図11(B)に示すように、ICカード40のICチップ42に記憶される定期券データのデータフォーマットは、第1実施形態や第2実施形態に比べると、複雑になっている。即ち、紙面左側から、「Da」,「51」,「52」,「53」,「Db」,「R1」,「Dc」,「54」,「55」,「56」,「57」,「58」の順に並んでいる。網掛け部分の「Da」,「Db」,「Dc」は、いずれも補助データで、それらの後に続くデータを意味づけている。
例えば、補助データ「Da」は、これに続く第1データ(次の補助データDbまで)がどの路線であっても乗降可能な停留所を特定するものであることを示す。また補助データ「Db」は、これに続く第2データ(次の補助データDcまで)が乗降を許可する路線を特定するものであることを示す。さらに補助データ「Dc」は、補助データDbで特定された路線に含まれる系統の停留所のうち乗降を許可する停留所を特定するものであることを示す。なお、補助データ「Da」に続く第1データは、特許請求の範囲に記載の「第1のデータ」に相当し得るもので、補助データ「Db」に続く第2データは、特許請求の範囲に記載の「第2のデータ」に相当し得るものである。また、補助データ「Dc」に続く第3データは、特許請求の範囲に記載の「第3のデータ」に相当し得るものである。
したがって、図11(B)に示すデータフォーマットの例では、共通停留所番号「51」,「52」,「53」の停留所については路線番号にかかわらず、乗降可能であり、また路線番号「R1」、つまり路線1のうち、共通停留所番号「54」,「55」,「56」,「57」,「58」の停留所については乗降可能であることを示す。なお、このデータフォーマットでは、定期券の有効期間データや定期券の所有者を特定可能な氏名や生年月日等の所有者データが省略されていることに注意されたい。
次に図12を参照して、第3実施形態に係るICカード処理機20のメモリ22に記憶されている変換テーブルとそれによる変換例について説明する。なお、図12(A)および図12(B)は、第3実施形態に係るICカード処理機20により実行される変換テーブルの例を示す説明図、図12(C)および図12(D)は、この変換テーブルによる定期券データの変換例を示す説明図、が図示されている。
ICカード処理機20のメモリ22(ROM)には、図12(A)に示すように、例えば、共通停留所番号から、α社の個別停留所番号やβ社の個別停留所番号に変換可能な変換テーブルが記憶されている。この変換テーブルは、第1実施形態で図3(A)および図3(C)を参照して説明した変換テーブルとほぼ同様のもので、2社のそれぞれの個別停留所番号に対して同時に変換可能な1対多対応の関係を持つ変換テーブルの例である。第1実施形態においても、このような変換テーブルを構成することで、テーブル数が減るためメモリ22に対するアクセス回数を削減するとともに、記憶データ量を減らすことが可能になる。
また、図12(B)に示すように、路線番号を系統番号に変換可能な変換テーブルがメモリ22に記憶されている。この変換テーブルは、第2実施形態で図8(A)を参照して説明した変換テーブルと同様である。第3実施形態では、このように2種類の変換テーブルを使用して、ICカード40に記憶された定期券データを変換する。まず、α社について、図12(A)に示す変換テーブルを使用して補助データ「Da」に続くデータを変換する。共通停留所番号「51」,「52」,「53」は、それぞれα社の個別停留所番号「01」,「02」,「03」に変換される。次に、図12(B)に示す変換テーブルを使用して補助データ「Db」に続くデータ、つまり路線番号を系統番号に変換する。α社の路線番号「R1」は、系統「K1」,「K2」に変換される。続けて、補助データ「Dc」に続く共通停留所番号「54」,「55」,「56」,「57」,「58」を、再び図12(A)に示す変換テーブルを使用してα社の個別停留所番号に変換する。すると、これらは、α社の個別停留所番号「04」,「05」,「06」,「07」,「08」に変換される。これにより、ICカード40に記憶されている定期券データ「Da」,「51」,「52」,「53」,「Db」,「R1」,「Dc」,「54」,「55」,「56」,「57」,「58」は、α社の個別停留所番号「01」,「02」,「03」,「K1」,「K2」,「04」,「05」,「06」,「07」,「08」に変換される(図12(C))。また同様に、β社の個別停留所番号も2種類の変換テーブルを使用して変換すると、「11」,「12」,「13」,「K3」,「54」,「55」,「16」,「17」,「58」に変換される(図12(D))。なお、β社の場合、「54」,「55」,「58」については、これらに対応する個別停留所番号が存在しないため、そのまま保持される。
次に、図13および図14に基づいて路線限定定期券乗降時処理を説明する。図13には、路線限定定期券乗降時処理の流れを示すフローチャートが図示されている。また図14には、図13に示すフローチャートの続きが図示されている。なお、図13および図14において、第1実施形態で図4を参照して説明した共通定期券乗降時処理と実質的に同じ処理ステップについては、図4のフローチャートに付されている符号と同様の符号を付している。また、第2実施形態で図9を参照して説明した路線定期券乗降時処理と実質的に同じ処理ステップについては、図9のフローチャートに付されている符号と同様の符号を付している。そのため、図13および図14において、これらの処理ステップについては、説明を省略する。
路線限定定期券乗降時処理は、乗客が路線バス100に乗車する際にICカード処理機20にICカード40をかざしたり、または降車する際にICカード処理機20’にICカード40をかざしたりした場合に、ICカード処理機20,20’により実行されるものである。例えば、路線バス100の前扉または中扉が開かれたことを示す開信号の入力をトリガにICカード処理機20,20’が起動されて処理が開始される。開信号は、例えば、運賃表示装置130を介してICカード処理機20に入力される。なお、この処理は、メモリ22に記憶された路線限定定期券乗降時処理プログラムをMPU21が実行することにより実現される。
図13に示すように、路線限定定期券乗降時処理では、まずステップS101により定期券読取処理が行われた後、ステップS103により第1データ取得処理が行われる。この第1データ取得処理では、前述した補助データDaに続く第1データ、即ちどの路線であっても乗降可能な停留所を特定するデータを取得する。これにより取得された共通停留所番号は、ステップS105,S107,S109,S111による各処理によってα社の個別停留所番号に変換された後、ステップS113により番号リストを生成する。そして、路線バス100が現在停車等している停留所の停留所番号が当該番号リストに存在する場合には(S117;Yes)、ステップS118により、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面を緑色に発光させて、乗客に乗降できる旨の判断結果を告知する。
一方、この番号リストに現停留所番号が存在しない場合には(S117;No)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の共通定期券により乗降できる停留所に該当しない。そのため、図14に示すステップS203以降の処理により、前述した補助データDbに続く第2データや補助データDcに続く第3データを取得する。
図14に示すように、ステップS203により第2データ取得処理が行われる。この処理では、前述した補助データDbに続く第2データ、即ち乗降を許可する路線を特定するデータを取得する。これにより取得された路線番号は、ステップS207による番号変換処理によって系統番号に変換される。そして、続くステップS301により第3データ取得処理が行われる。この処理では、前述した補助データDcに続く第3データ、即ち補助データDbで特定された路線に含まれる系統の停留所のうち乗降を許可する停留所を特定するデータを取得する。これにより取得された停留所番号に基づいて、ステップS305,S309,S311による各処理によって番号リストを生成する。なお、番号リストの生成は、前述した第1実施形態の場合と同様に、メモリ22のワーク領域に確保される番号リスト領域が使用されて、未処理番号がなくなるまで(S311;No)、ステップS301,305,309による各処理が繰り返し行われる(S311;Yes)。
なお、これらステップS305,S309,S311により処理される停留所番号が、単一の系統に対するものではなく、複数の系統を含む路線に対する共通停留所番号である場合には、当該処理を実行するICカード処理機20が記憶している変換テーブル(図12(A)相当)を使用してさらに自社の個別停留所番号に変換した停留所番号について番号リストを生成する。
ステップS317によって、ステップS115で取得した現停留所番号が番号リストに存在するか否かが判断され、番号リストの中に現停留所番号が存在する場合には(S317;Yes)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の路線限定定期券により乗降できる停留所に該当するため、ステップS318に処理を移行して乗降許可出力処理を行う。これにより、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面がLEDにより緑色に発光して、乗客に乗降できる旨の判断結果を告知する。
一方、この番号リストの中に現停留所番号が存在しない場合には(S317;No)、路線バス100が現在停車中の停留所は、当該ICカード40の路線限定定期券により乗降できる停留所に該当しない。そのため、ステップS319の乗降不可出力処理を移行して、例えば、ICカードリードライタ25のタッチ面を赤色に発光させて、乗客に乗降できない旨を知らせる。ステップS318またはステップS319による出力処理が完了すると、一連の本共通定期券乗降時処理を終了して、次回の起動に備える。
以上説明したように、本第3実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40(路線限定定期券)を含む定期券処理システムによると、ICカード処理機20は、ICカード40から読み出された定期券データのうち、どの路線にも含まれる複数の系統のいずれにも属する特定の停留所であって乗降可能な停留所を示す共通停留所番号(第1のデータ)を、変換テーブルを用いて各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号に変換する。また、ICカード処理機20は、ICカード40から読み出された定期券データのうち、路線番号(第2のデータ)により示される路線に含まれる複数の系統のいずれにも属する特定の停留所であって乗降可能な停留所を示す共通停留所番号(第3のデータ)を、変換テーブルを用いて各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号に変換する。これにより、ステップS117,S317による判断も含め、各運行会社間で統一された番号体系の共通停留所番号から切り離した情報処理が可能になる。したがって、複数の系統で使用可能な定期券に関するシステムを、周辺システムに影響を与えることなく導入することができる。
また、本第3実施形態のICカード処理機20およびこのICカード処理機20により情報処理されるICカード40(路線限定定期券)を含む定期券処理システムによると、ICカード処理機20は、ICカード40から読み出された路線1を示す路線番号R1(第2のデータ)を、変換テーブルを用いて1以上の系統を示す系統番号K1,K2に変換する。また、ICカード処理機20は、ICカード40から読み出された路線2を示す路線番号R2(第2のデータ)を、変換テーブルを用いて1以上の系統を示す系統番号K3に変換する。これにより、新たな系統が追加になっても、この変換テーブルを変更するだけで、既発行のICカード40(路線限定定期券)での乗降可能な系統を増やすことが可能になる。したがって、ICカード40の発売後に追加された系統であっても、当該ICカード40で利用することができる。また、ICカード40に記憶する路線番号自体は変更しないため、系統が増えてもICカード40に記憶するデータ量が増加することもない。なお、第3実施形態では、ICカード40には、一の路線1または他の路線2のいずれかを示すデータを記憶させたが、一の路線1および他の路線2を示すデータをICカード40に記憶させてもよい。さらに、一の路線1を示すデータと、他の路線2を示すデータとの両方のデータをICカード40に記憶させてもよい。また、これらの路線が複数の系統を含む場合において、第1実施形態で説明したように、各系統が異なる運行会社によって運行され得るときには、第1実施形態で説明した共通定期券および共通定期券乗降時処理の概念を、これらの路線のうちの任意の路線内において第3実施形態のICカード処理機20に適用することができ、これにより第1実施形態と同様の作用および効果も得られる。
<第3実施形態の定期券発行機50>
続いて、本発明の定期券発行装置を、前述したICカード40による路線限定定期券を発行する定期券発行機に適用した実施形態を図15に基づいて説明する。なお、第3実施形態に係る定期券発行機は、第1実施形態の定期券発行機50に対して、メモリ52に格納されているアプリケーションプログラムが異なるだけで、定期券発行機のハードウェア構成は、第1実施形態の定期券発行機50と同様である。そのため、第3実施形態に係る定期券発行機の説明においては、便宜的に第1実施形態と同様の各符号を付すとともに、図5も参照することがあるので留意されたい。なお、図5(A)および図5(B)に関する説明は省略する。
第3実施形態に係る定期券発行機50は、そのメモリ52のROMに、図15に示す路線限定定期券発行処理を実行可能なアプリケーションプログラム(路線限定定期券発行プログラム)、さらには路線限定定期券発行処理等に用いられる変換テーブル等を格納している。なお、図15において、第1実施形態で図6を参照して説明した共通定期券発行処理と実質的に同じ処理ステップについては、図6のフローチャートに付されている符号と同様の符号を付している。また、第2実施形態で図10を参照して説明した路線定期券発行処理と実質的に同じ処理ステップについては、図10のフローチャートに付されている符号と同様の符号を付している。そのため、図15において、これらの処理ステップについては、説明を省略する。
第3実施形態に係る定期券発行機50で使用される変換テーブルは、図12(A)や図12(B)を参照して説明した変換テーブルを逆方向に変換するものである。この変換テーブルは、通信インタフェース57を介してデータベース70や外部機器等から定期的にダウンロードされて、最新のものがメモリ52に保持されている。
定期券発行機50は、電源が投入されると、所定の自己診断処理や初期化処理等を実行した後、入出力装置56の液晶ディスプレィにメニュー画面を表示して、利用者による入力操作を待つ。例えば、「新規」と「継続」をメニュー画面に表示して、路線限定定期券を新たに発行する処理(新規)と、発行済みの路線限定定期券の有効期間を更新する処理(継続)、のいずれかを選択するように利用者に促す。そして、利用者による入力操作により、処理の選択が確定すると、本路線限定定期券発行処理を開始する。
図15に示すように、選択入力処理(S501)の後、選択結果に基づいて判断処理が行われ(S503)、「新規」であると判断されると(S503;新規)、乗降停留所入力処理(S504)が行われた後、系統入力処理が行われる(S604)。「継続」であると判断されると(S503;継続)、定期券読取処理が行われ(S505)、さらにデータベース照合処理が行われる(S507)。これらにより、入力された情報は、ステップS709による乗降停留所・系統表示処理により入出力装置56の液晶ディスプレィに表示される。利用者は、この表示を見て乗降停留所および系統を確認する。
そして、有効期間入力処理(S511)が行われた後、料金算出表示処理により請求金額算出表示が行われ(S513)、さらに入金受付処理により液晶ディスプレィに表示した金額に相当する紙幣または硬貨の投入を受け付る(S515)。ステップS517により判断処理の結果、請求額の入金があった場合には(S517;Yes)、ステップS719に移行し、一定時間内に請求額の入金がなかった場合には(S517;No)、一連の本路線定期券発行処理を終了する。終了すると、利用者による入力操作を待つため、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示する。
ステップS719以降は、路線限定定期券を発行する場合の処理である。ステップS719により番号変換処理が行われる。この処理では、図12(B)を参照して説明した変換テーブルを使用し系統番号の逆方向の変換を行い、ICカード40に書き込む書込みバッファとしてメモリ52に確保されているワーク領域(DRAM)に変換された路線番号を保持する。例えば、図12(B)に示す変換テーブルでは、系統番号「K1」,「K2」については、いずれも路線番号「R1」に変換して書込みバッファに保持する。また、系統番号「K3」については、路線番号「R2」に変換して書込みバッファに保持する。これにより、第2データが生成される(S721)。
ステップS723では停留所番号変換処理が行われる。この処理では、図12(A)を参照して説明した変換テーブルを使用して停留所番号の逆方向の変換を行い、メモリ22の書込みバッファに変換された停留所番号を保持する。例えば、図12(A)に示す変換テーブルでは、α社の個別停留所番号「01」〜「08」については、それぞれ共通停留所番号「51」〜「58」に変換して書込みバッファに保持する。これにより、第1データおよび第3データが生成される(S727,S729)。
このように変換テーブルにより変換(逆変換)された停留所番号(第1データ、第2データ、第3データ)は、いずれも書込みバッファに保持されているため、これらを定期券データとして、ステップS731による定期券書込処理によってICカード40のICチップ42に書き込む(記憶させる)。ICカード40の書き込みは、ICカードリードライタ55のICカードライタ55bの機能により行われる。
ICカード40の書き込みが完了すると、ステップS733によりデータベース更新処理が行われて、発行済みの定期券データとしてデータベース70に蓄積される。この処理が完了すると、定期券発行機50は、定期券データを書き込んだICカード40を挿入口55cから排出する。なお、このときICカード40に表面には、図略の印刷機構により乗降可能な系統番号や所有者の氏名等が印刷される。一連の本路線限定定期券発行処理を終了すると、前述したメニュー画面を入出力装置56の液晶ディスプレィに表示して、利用者による入力操作を待つ。
以上説明したように、本第3実施形態の定期券発行機50によると、路線限定定期券を発行する定期券発行機50であり、変換テーブル(図12(A))に基づいて、各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号を共通停留所番号に変換して第1データおよび第3データとしてICカード40(路線限定定期券)に記憶させる。これにより、ICカード40には、各運行会社がそれぞれ管理する各社の個別停留所番号で特定の停留所を示すデータが各運行会社に共通停留所番号に変換されて記憶される。したがって、各運行会社ごとに管理される各社の個別停留所番号をそれぞれ記憶する場合に比べてICカード40が記憶するデータ量を減少させることが可能になる。
また、本第3実施形態の定期券発行機50によると、変換テーブル(図12(B))に基づいて、1以上の系統1,2をそれぞれ示すデータを一の路線を示すデータに変換し、および/または、他の1以上の系統をそれぞれ示すデータを他の路線を示すデータに変換し、第2のデータとして定期券に記憶させる。これにより、系統を直接的に示すデータは記憶されないため、新たな系統が追加になっても、定期券に記憶された路線データを変更する必要がない。したがって、利用者は、定期券を更新する前であっても、定期券の発売後に追加された系統を利用することができる。また系統が増えても定期券が記憶するデータ量が増加することもない。なお、変換テーブルに基づく系統から路線への変換は、必ずしも一の路線と他の路線との両方に対して行う必要はなく、一の路線または他の路線のいずれか一方だけに対して行ってもよい。また、これらの路線が複数の系統を含む場合において、第1実施形態で説明したように、各系統が異なる運行会社によって運行され得るときには、第1実施形態で説明した共通定期券および共通定期券発行処理の概念を、これらの路線のうちの任意の路線内において第3実施形態の定期券発行機50に適用することができ、これにより第1実施形態と同様の作用および効果も得られる。
なお、上述した各実施形態では、ICカード処理機20を「後払い方式」の路線バス100に搭載した例を挙げて説明したが、乗客が乗車の際に運賃を支払う「前払い方式」の路線バスにICカード処理機20を搭載した場合にも適用することができる。この場合、典型的には、上述したICカード処理機20’のように運賃箱110に組み込まれて設けられる。
また、上述した各実施形態では、表示装置26は、定期券の乗降可否の判断結果をLEDや液晶表示器による表示によって乗客に告知し得るように構成したが、表示とともに音を発するように表示装置26を構成してもよい。この場合、例えば乗降の可否を電子音で表現する。これにより、視覚に加えて聴覚的にも乗降可否の判断結果を伝えられる。
さらに、上述した各実施形態では、定期券発行機50は、利用者が操作可能なタイプの定期券発行機を例示して説明したが、運行会社の職員が操作する専用端末に接続されるタイプについても同様に適用することができる。
また、上述した各実施形態では、ICカード処理機20,20’やICカード40等による定期券処理システムを、路線バス100に適用した例を挙げて説明したが、ICカード処理機を備える乗合車両であれば、例えば、路面電車にも適用することができる。