JP6045261B2 - ガス栓 - Google Patents
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Description
スライド弁は、付勢部材により閉じ姿勢に復帰するように付勢されているので、ガス接続具をガス栓本体から取り外すことで、スライド弁に対する押圧部による押圧が解除されて、付勢部材の付勢力によりスライド弁が閉じ姿勢に復帰してガス器具へのガス供給が停止される。
上記特許文献1に開示の技術においては、スライド弁(弁体6)には、シール部材(パッキング7)が設けられると共に、ガス流通路には、スライド弁が閉じ姿勢に位置している状態で、その内周壁にスライド弁のシール部材が着座する弁座部(弁座9)が設けられている。
そして、スライド弁(弁体6)のシール部材(パッキング7)が弁座部(弁座9)に着座することで、ガス流通路が閉止状態となるように構成されている。
前記ガス栓本体の内周面には、前記スライド弁の前記閉じ姿勢において、前記スライド弁の外周面が着座すると共に、前記スライド弁の前記開き姿勢と前記閉じ姿勢との間の姿勢変更において、前記スライド弁の軸が前記ガス流通路の軸に合致する様に前記スライド弁を案内する着座案内部を備え、
前記スライド弁は、その外周面にテーパー形状を有するテーパー形状部を有すると共に、前記ガス流通方向で上流側部位において前記ガス流通路を閉止又は開放する弁体を有し、
前記テーパー形状部が前記弁体に一体形成され、
前記弁体が前記開き姿勢をとる側のガス流通路部位である開き姿勢側ガス流通路部位の流路径が、前記弁体が前記閉じ姿勢をとる側のガス流通路部位である閉じ姿勢側ガス流通路部位の流路径よりも大きく構成され、
前記着座案内部は、前記閉じ姿勢側ガス流通路部位に設けられ、
前記ガス栓本体は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢において、その内周面に前記テーパー形状部が着座する逆テーパー形状を有する弁座部を備え、
前記弁座部が、前記着座案内部として働く点にある。
さらに、着座案内部は、スライド弁の閉じ姿勢と開き姿勢との間での移動を案内するので、スライド弁の移動を円滑に行わせることができる。
結果、比較的簡易な構成を採用しながらも、閉じ姿勢において、ガス流通路を適切に閉止状態とできながら、閉じ姿勢と開き姿勢との間でのスライド弁の移動を円滑に行わせることができる。
更に、上記特徴構成によれば、スライド弁が閉じ姿勢にある状態で、スライド弁のテーパー形状部がガス栓本体の内周面に設けられた逆テーパー形状の弁座部に着座するという簡易な構成にて、ガス流通路を閉止できると共に、当該弁座部が、逆テーパー形状を有しているから、スライド弁のテーパー形状部を円滑に案内する着座案内部として有効に機能する。
更に、上記特徴構成によれば、開き姿勢側ガス流通路部位の流路径が、閉じ姿勢側ガス流通路部位の流路径よりも大きく構成されている場合、即ち、ガス流通路において、流路径が変化するような場合であっても、着座案内部の案内機能部を、閉じ姿勢側ガス流通路部位に設けることで、特に、スライド弁の上流側部位である弁体が、ガス栓本体の内周面に干渉し易いガス流通路部位にて、その移動を円滑に案内することができる。
前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う直線状に構成されている点にある。
前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う第1直線状部位と、当該第1直線状部位に所定の角度を有する状態で接続される第2直線状部位とを有し、
前記ガス流通方向が、前記第1直線状部位のうち前記スライド弁が前記閉じ姿勢をとる側から、前記第2直線状部位の側に向かう方向とされ、
前記着座案内部は、前記第1直線状部位のうち、前記第2直線状部位との接続部より上流側に設けられている点にある。
前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う第1直線状部位と、当該第1直線状部位に所定の角度を有する状態で接続される第2直線状部位とを有し、
前記ガス流通方向が、前記第2直線状部位の側から、前記第1直線状部位のうち前記スライド弁が前記閉じ姿勢をとる側に向かう方向とされ、
前記着座案内部は、前記第1直線状部位のうち、前記第2直線状部位との接続部より下流側に設けられている点にある。
前記ガス流通路のガス流通方向で前記スライド弁よりも上流側にガスの過流出を防止する過流出防止弁を備え、
前記ガス流通方向で前記スライド弁と前記過流出防止弁との間に配置され、前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での前記スライド弁の移動により前記過流出防止弁をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段を備えている点にある。
以下、その実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この第1実施形態のガス栓は、図1及び図2に示すように、ガス流通路1が内部に形成された円筒状のガス栓本体2を備えており、そのガス栓本体2にガス接続具100を装着することでガス流通路1でのガス流通によりガス接続具100に接続されたガス器具へのガス供給を行い、ガス栓本体2からガス接続具100を取り外すことでガス流通路1でのガス流通を停止してガス器具へのガス供給を停止する、所謂ガスコンセントとして構成されている。
図1は、ガス接続具100をガス栓本体2から取り外している状態を示しており、図2は、ガス接続具100をガス栓本体2に装着している状態を示している。
当該第1弁体G1は、その上流側の外周面にテーパー形状を有するテーパー形状部G1aが設けられており、当該テーパー形状部G1aは、第1弁体G1の閉じ姿勢(図1に示す姿勢)において、第4流路部位1d(閉じ姿勢側ガス流通路部位の一例)を形成するガス栓本体2に設けられた逆テーパー形状部30に着座すると共に、第1弁体G1の開き姿勢(図2に示す姿勢)において、第3流路部位1c(開き姿勢側ガス流通路部位の一例)に位置する。
尚、第1弁体G1は、閉じ姿勢(図1に示す姿勢)と開き姿勢(図2に示す姿勢)との間の姿勢変更において、そのテーパー形状部G1aが第4流路部位1dを形成するガス栓本体2に設けられる逆テーパー形状部30にて、第1弁体G1の軸心がガス流通路1の軸心に保持されるように案内されるようになっている。これにより、第1弁体G1は、ガス栓本体2の内周面に干渉することを防止できる。さらに、第1弁体G1のテーパー形状部G1aが、第4流路部位1dを形成するガス栓本体2に設けられる逆テーパー形状部30に着座する状態で、閉じ姿勢となるから、十分に広い着座面積を確保して、シール性を確保できる。
即ち、本願にあっては、第4流路部位1dを形成するガス栓本体2の逆テーパー形状部30が、スライド弁Gの第1弁体G1のテーパー形状部G1aを着座させると共に、その開き姿勢と閉じ姿勢との間での移動を案内する着座案内部として働く。
尚、当該第1弁体G1の下流側端部には、その軸心に沿う状態で下流側へ伸びる軸部G1bが設けられており、第1弁体G1は、当該軸部G1bにより、第2弁体G2と連結されている。
第2弁体G2の下流側端部部位の外径が第6流路部位1fの傾斜部位に沿う形状となっており、第2弁体G2が着座する弁座部が第6流路部位1fの傾斜部位にて構成されている。
第2弁体G2は、第6流路部位1fに移動した場合に第6流路部位1fを閉じる閉じ姿勢(図1に示す姿勢)をとり、第5流路部位1eに移動した場合にガス流通を許容する開き姿勢(図2に示す姿勢)をとる。
当該第2弁体G2の上流側部位には、第1弁体G1の軸部G1bを外囲する外囲部位G2aが設けられている。第2弁体G2は、その外囲部位G2aが第1弁体G1の軸部G1bを外囲することで、その軸心を、第1弁体G1の軸心に保持している。
さらに、第2弁体G2は、上流側から下流側へ向けて、第1弁体G1により押圧されており、ガス接続具100が取り外されている場合、第6流路部位1fに着座する閉じ姿勢に復帰する。
このようにして、スライド弁Gを構成する第1弁体G1と第2弁体G2の両者は、ガス栓本体2の軸方向に沿って閉じ姿勢と開き姿勢との間で移動自在で、ガス流通路1を閉じる閉じ姿勢に復帰するように付勢されている。
ガス接続具100は、第1コイルバネ101により前方側(図1及び図2中X方向の右側)に付勢される突出部材102と、ロック用ボール103と、ロック用ボール103の位置を径方向の内側から規制するとともに、ガス栓本体2の先端部に当接して押圧されて引退する内径部材104と、ガス栓本体2に装着される際にスライド弁Gを押圧する棒状の押圧部105とを備えている。
一方、一定以上のガス流量の流動圧によって過流出防止弁H2が作動位置に移動すると、作動位置に移動した過流出防止弁H2と突出位置に位置する被操作部材H3とが当接するようになっている。突出位置に位置する被操作部材H3がガス流通路1の上流側へ押圧されるリセット操作を受けた場合には、被操作部材H3と過流出防止弁H2との当接により被操作部材H3と過流出防止弁H2が一体的にガス流通路1の上流側へ移動することになり、過流出防止弁H2の弁座部H6への着座が解除されて、上流側からのガス圧が解除され、第3付勢部材F3の付勢力によって過流出防止弁H2が初期位置に復帰される。このようにして、過流出防止機構Hは、突出位置に位置する被操作部材H3がガス流通路1の上流側へ押圧されるリセット操作を受けた場合に、過流出防止弁H2を初期位置に復帰させている。
図3(a)は、ガス接続具100をガス栓本体2から取り外している状態を示している。図3(b)は、ガス接続具100をガス栓本体2に装着した状態を示している。図3(c)は、ガス接続具100をガス栓本体2に装着しているときに、過流出防止弁H2が初期位置から作動位置に移動した状態を示している。図3(d)は、ガス接続具100をガス栓本体2から取り外すことでリセット操作を行う状態を示している
これまで説明してきた実施の形態では、本発明に係るガス栓を、ガス栓本体2に対するガス接続具100の装着及び取り外しに伴ってスライド弁Gを閉じ姿勢と開き姿勢との間で移動させてガス器具へのガスの供給と停止との切り替えを行う所謂ガスコンセントとして構成したが、以下に、本発明に係るガス栓を、操作部に対する手動操作に伴ってスライド弁を閉じ姿勢と開き姿勢との間で移動させてガス器具へのガスの供給と停止との切り替えを行う所謂ガスコックとして構成した実施形態について、図5〜図11に基づいて説明する。尚、これまで説明してきた実施形態と同様の構成については、説明を割愛する場合がある。
以下、ガス栓本体2、弁機構部A、及び操作機構部Bの詳細構成について、順次説明する。
ガス流入路1A(第1直線状部位の一例)及びガス流出路1B(第2直線状部位の一例)の夫々は、互いの軸線X、Yを直角に交差する状態でガス栓本体2の内部に配置された円形断面を有する流路である。具体的には、ガス流入路1Aの軸線Xを上下方向に配置すると共に、ガス流出路1Bの軸線Yを横向きに配置することで、本実施形態のガス栓は所謂L型のガス栓として構成されている。このように構成されたL型のガス栓は、下から上に向けてガス栓本体2に流入したガスgを横向きに吐出して、側方に配置されたガス機器(図示せず)等に供給する。尚、本実施形態においてガス栓を上記L型のガス栓として構成するのではなく、例えば、ガス流出路1Bを斜め下向きに設けるなど、ガス流入路1Aとガス流出路1Bとの交差角度は適宜改変可能である。
また、弁収容部5は、ガス流入路1Aの上方延長上にガス栓本体2の内部に形成された円形断面を有する空間であり、弁収容部5の下方にはガス流入路1Aが開口し、弁収容部5の側方にはガス流出路1Bが開口することになる。
弁機構部Aは、ガス流入路1Aの弁収容部5に対する開口部1Aaに形成され弁座と、軸線Xに沿ってスライドして弁座部に対して着座して当該開口部1Aaを閉塞する閉じ姿勢(図5に示す姿勢)と、軸線Xに沿ってスライドして逆テーパー形状部30に対して離間して当該開口部1Aaを開放する開き姿勢(図7、8、9に示す姿勢)との間で変位するスライド弁G’とを有して構成されている。
即ち、スライド弁G’は、上下方向に配置されたガス流入路1Aの軸線Xに沿って、上下方向にスライドする。そして、そのスライド範囲の上端位置が、スライド弁G’が開口部1Aaを閉塞する閉じ姿勢であり、同範囲の下端位置が、スライド弁G’が開口部1Aaを開放する開き姿勢となる。よって、本実施形態において、閉じ姿勢側とは上方側を示し、開き姿勢側とは下方側を示すことになる。
スライド弁G’は、その上流側部位にテーパー形状部G’aを備えると共に、その下流側部位に後述する操作機構部のスライド部Cに当接する軸部G’bを備える。
ガス流入路1Aの弁座は、当該スライド弁G’のテーパー形状部G’aを着座させると共に、スライド弁G’の開き姿勢と閉じ姿勢との間の移動を案内する着座案内部として機能する逆テーパー形状部30として構成されている。
さらに、当該逆テーパー形状部30は、スライド弁G’の閉じ姿勢と開き姿勢との間で適切に案内すべく、ガス流入路1Aのうち、ガス流出路1Bとの接続部より上流側に設けられている。
これにより、ガス流入路1A(第1直線状部位の一例)及びガス流出路1B(第2直線状部位の一例)におけるガスgの流通方向は、ガス流入路1Aのスライド弁G'の閉じ姿勢をとる側から、ガス流出路1Bの側へ向かう方向となる。
操作機構部Bは、操作者による操作部11に対する下向きの押圧操作をスライド弁G’に伝達させて当該スライド弁G’と共にスライド可能なスライド部Cと、スライド部Cを軸線Xに沿って開き姿勢側から閉じ姿勢側に向かう上向きに付勢する軸線付勢手段Dと、スライド部Cのスライドをガイドするガイド部20とからなる。
操作部11は、ガス流入路1Aの軸線Xと同軸上に配置されガス栓本体2の上部を覆う逆カップ状の操作ボタン10の上底部の上面として設けられている。
また、操作ボタン10は、軸線Xに沿って上下方向にスライド可能に設けられており、更に操作ボタン10の上底部の下面とガス栓本体2の上面との間には、ガス栓本体2に対し操作ボタン10を上向きに付勢するコイルバネ13が介挿されている。
尚、このコイルバネ13は、巻線部分が隣接間において互いに離間している通常のコイルバネが利用されており、軸線Xに沿って圧縮力を受けることで同軸線Xに沿って膨張力を発生する。
ガイドピン18は、軸線Xと同軸上に配置され当該軸線Xに沿ってスライド可能な円柱状の軸部材17の外表面において、軸部材17の円形断面の径外方向に向けて突出形成されている。
一方、回転付勢手段Eは、操作ボタン10における上底部の下面に一端部が固定され、上記軸部材17の上面に他端部が固定されて、ガス流入路1Aの軸線Xと同軸上に配置されたねじりコイルバネ15で構成されている。
尚、このねじりコイルバネ15は、巻線部分が隣接間において互いに密着しているコイルバネであり、ある回転方向にねじりモーメントを受けることで当該回転方向とは逆の回転方向(図6における右方向)に反発力を発生する。更に、かかるねじりコイルバネ15は、巻線部分が隣接間において互いに密着していることで、一端側から受けた操作部11の軸線Xに沿った下方向の押圧力を、他端側の軸部材17に伝達することができる。
ねじりコイルバネ15の両端部には、突起部16が設けられており、突起部16を含む巻線部分が、操作ボタン10における上底部の下面に形成された溝部12、及び軸部材17の上面に形成された溝部19に嵌め込まれることで、ねじりコイルバネ15の両端が操作ボタン10及び軸部材17に固定されている。
このコイルバネ24は、スライド弁G’の下面と、弁収容部5の下方に設けられた筒状部材H1の上面との間に軸線Xに沿って圧縮状態で介挿されており、筒状部材H1の上面に対してスライド弁G’を上向きに付勢する形態で、スライド弁G’を含むスライド部Cを軸線Xに沿って開き姿勢側から閉じ姿勢側に向かう上向きに付勢する。
更に、このガイド溝22には、操作部11に押圧力を付加してスライド弁G’を閉じ姿勢から開き姿勢まで変位させるときにガイドピン18をねじりコイルバネ15の付勢力に抗して回転させる回転誘導部22a、22bと、続いて当該押圧力を抜いたときにスライド弁G’を開き姿勢に維持する状態でコイルバネ24及びねじりコイルバネ15により付勢されるガイドピン18が係止する係止部22cとが形成されている。
そして、このような構成により、本実施形態のガス栓は、詳細については後述するが、操作部11に対する一の押圧操作により開栓動作が行われ、それに続く操作部11に対する一の押圧操作により閉栓動作が行われる所謂プッシュプッシュ式の開閉動作を実現している。
よって、ガイドピン18が、その膨出部22dを介して、回転誘導部22a、22bの開き姿勢側の端部から係止部22cに向けてガイド溝22の上辺に沿って直接的に移動可能となり、係止部22cに適切に係止されるようになる。尚、この膨出部22dの形状等は適宜変更可能であり、また、膨出部22dを省略して、開き姿勢側回転誘導部22bの途中に上方に切れ込む係止部22cを形成し、開き姿勢側の端部にガイドピン18がある状態で操作部11に付加する押圧力f11を取り除いたときに、ガイドピン18が開き姿勢側回転誘導部22bを若干逆行しその途中にある係止部22cに係止されるように構成しても構わない。
更に、ガス流入路1Aの軸線Xの直交面をSとすると、開き姿勢側回転誘導部22bにおける直交面Sに対するガイド溝22のリード角αbが、閉じ姿勢側回転誘導部22aの同リード角αaよりも小さく設定されている。
即ち、開栓動作において、操作部11に押圧力が付加され回転誘導部22a、22bに沿って誘導されるガイドピン18は、閉じ姿勢側から係止部22cが形成された位置までの間は閉じ姿勢側回転誘導部22aに沿って変位し、その係止部22cが形成された位置からそれよりも回転奥側に形成された開き姿勢側の端部までの間は開き姿勢側回転誘導部22bに沿って変位することになる。
そして、開き姿勢側回転誘導部22bのリード角αbが、閉じ姿勢側回転誘導部22aのリード角αaよりも小さいので、ねじりコイルバネ15の付勢力に抗してガイドピン18を開き姿勢側回転誘導部22bに沿って変位させるために必要な操作部11に対する押圧力は、閉じ姿勢側回転誘導部22aに沿って変位させるときよりも大きくなる。
以下、ガイド溝22の詳細構成について、本実施形態のガス栓の開閉動作時におけるガイド溝22におけるガイドピン18の遷移状態とあわせて、図10及び図11等に基づいて説明する。尚、図10及び図11において、ガイド溝22は、筒状部材21の外周面を平面に展開したときの状態で示されている。
先ず、本実施形態のガス栓の開栓動作時のガイド溝22におけるガイドピン18の位置の遷移状態について、図10等に基づいて説明する。
スライド弁G’が閉じ姿勢にあって閉栓しているとき(図5参照)には、ガイドピン18は、図10(a)に示すように、ガイド溝22において回転誘導部22aの閉じ姿勢側の端部(図10(a)において右上端部)に位置している。
次に、操作部11に押圧力f11を付加し、その押圧力f11がスライド部Cに伝達されると、スライド部Cに設けられたガイドピン18は、図10(b)に示すように、ガイド溝22において閉じ姿勢側回転誘導部22aと開き姿勢側回転誘導部22bとの境界部に移動する。
この移動の際に、ガイドピン18は、コイルバネ24による軸線Xに沿った開き姿勢側から閉じ姿勢側へ向かう上向きの付勢力fdに抗して、閉じ姿勢側から開き姿勢側へ向かう下向きに変位すると共に、ねじりコイルバネ15による軸線X周りの方向への付勢力feに抗して回転することになる。
即ち、閉じ姿勢側回転誘導部22aと開き姿勢側回転誘導部22bとの境界部に位置するガイドピン18には、図10(b)において、上向きの付勢力fdと右向きの付勢力feとが付加された状態となっている。
この移動の際においても、ガイドピン18は、コイルバネ24による上向きの付勢力fdとねじりコイルバネ15による右向きの付勢力feに抗して左下方向に移動することになり、移動後のガイドピン18には、上向きの付勢力fdと右向きの付勢力feとが付加された状態となっている。
尚、これら付勢力fd、feは、ガイドピン18の左下方向への変位量が増加するに伴って増加するが、説明を簡単にするためにそれらの符号は同じものを使用する。
そして、係止部22cのガイドピン18が当接する壁面の角度が、付勢力fd、feの合力が付加されているガイドピン18が回転誘導部22a、22b側に変位することを防止する角度に設定されているので、当該ガイドピン18の位置は係止部22cに係止された状態で保たれることになり、結果、図8に示すように、スライド弁G’が開き姿勢で維持されて、開栓動作が完了する。
次に、本実施形態のガス栓の閉栓動作時のガイド溝22におけるガイドピン18の位置の遷移状態について、図11等に基づいて説明する。
スライド弁G’が、開き姿勢にあって開栓しているとき(図5参照)には、ガイドピン18は、図11(a)に示すように、係止部22cに係止される位置にある。
次に、操作部11に比較的小さな押圧力f11’を付加し、その押圧力f11’がスライド部Cに伝達されると、スライド部Cに設けられたガイドピン18は、図11(b)に示すように、付勢力fd、feに抗して左下向きに若干変位することで、係止部22cにおける係止が解除された位置に変位する。
この際に、操作部11に付加される押圧力f11’は、上述した開栓動作時に付加した押圧力f11よりも小さなものとなっているため、ガイドピン18は、例えば開き姿勢側回転誘導部22bに沿って開き姿勢側に変位することはない。
更に、開き姿勢側回転誘導部22bのリード角αbが閉じ姿勢側回転誘導部22aのリード角αaよりも小さく、ねじりコイルバネ15の付勢力feに抗してガイドピン18を開き姿勢側回転誘導部22bに沿って開き姿勢側へ変位させるためには比較的大きな押圧力が必要となるので、その押圧力よりも小さな押圧力f11’で操作部11を押圧した場合には、ガイドピン18が開き姿勢側回転誘導部22bに沿って回転奥側に変位することはない。
結果、スライド弁G’は、開き姿勢から閉じ姿勢まで変位して、閉栓動作が完了する。
尚、本実施形態では、ガイド溝22の回転誘導部を閉じ姿勢側回転誘導部22aと開き姿勢側回転誘導部22bとで構成したが、当該回転誘導部を一様のもので構成しても構わない。また、回転誘導部22a、22bのリード角αa、αbについては、一様のものとせずに、例えば閉じ姿勢側から開き姿勢側にかけて徐々に減少させるなど、適宜改変可能である。
本実施形態のガス栓は、一定以上の流量のガスgが流れると当該ガス供給を遮断するために、図5に示すように、ガス流入路1Aには、過流出防止弁H2を備えた過流出防止機構Hが設けられており、更に、閉じ姿勢と開き姿勢との間でのスライド弁G’の移動により過流出防止弁H2をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段Rが設けられている。
ここで、過流出防止弁H2及びリセット手段Rの構成については、上記第1実施形態と基本的に同様の構成を採用しているため詳細な説明は割愛するが、スライド弁G’の下面に突出形成された押圧部材7が上記第1実施形態の押圧部材R2に対応し、スライド弁G’の移動に伴って、この押圧部材7が揺動部材R1を押圧揺動させる形態で。リセット操作が行われる。
即ち、スライド弁G’の開き姿勢にあるときに流出防止弁H2が作動位置に移動することでガス流通が阻止された状態(図9参照)において、スライド弁G’が閉じ姿勢へ移動して押圧部材7にて揺動部材R1が押圧揺動されて揺動方向の他方側(反時計回り)に揺動した状態(図5参照)へ移行すると、揺動部材R1は、操作解除位置(図9参照)から操作位置を通過して、過流出防止弁H2の弁座部H6への着座が解除されて、第3付勢部材F3の付勢力によって過流出防止弁H2が初期位置に復帰される形態で、リセット操作が行われる。
当該第3実施形態にあっては、図12、図13に示すように、ガス流通路1が、スライド弁Gの閉じ姿勢と開き姿勢との間での移動方向に沿うガス流出路1B(第1直線状部位の一例)と、当該ガス流出路1Bに所定の角度を有する状態で接続されるガス流入路1A(第2直線状部位の一例)とから構成されており、当該ガス流通路1において、ガスgの流通方向は、ガス流入路1Aから、ガス流出路1Bのうちスライド弁G'が閉じ姿勢をとる側に向かう方向となる。
スライド弁Gは、第1実施形態と同様に、第1弁体G1と第2弁体G2とにより構成されているため、その詳細な構成の説明は割愛する。
当該第3実施形態において、第1弁体G1のテーパー形状部G1aが着座すると共にその移動を案内する着座案内部としての逆テーパー形状部30は、第1弁体G1の閉じ姿勢と開き姿勢との間での移動を適切に案内すべく、ガス流出路1Bのうち、ガス流入路1Aとの接続部より下流側に設けられている。
第1弁体G1の上流側端部には、ガス流入路1A側に延出する延出部40が設けられており、当該延出部40が、第1弁体G1が閉じ姿勢(図12に示す姿勢)と開き姿勢(図13に示す姿勢)との間での姿勢変更時に、ガス流入路1Aに設けられている過流出防止機構Hの頭部H3bを押圧するように構成されている。
(1)上記第1実施形態では、押圧部材R2が、スライド弁Gに一体的に形成されているが、押圧部材R2とは別の部材にて構成し、押圧部材とその別の部材とを連結して一体的にガス栓本体2の軸方向に移動自在とすることもできる。
このように、ガス流通路1をガス栓本体2の軸方向に沿う直線状に設けるとは、上記第1実施形態の如く、一直線とするものに限らず、図4に示すように、流路径方向にずらした流路部位から構成されるものも含まれるものとする。そして、図4に示すものでも、上記第1実施形態と同様に、ガス栓本体2自体は直線状に設けることができ、ガス栓本体2をコンパクトに構成することができる。
以下、本願の権利範囲に含まれるものではないが、本願のガス栓の参考形態に係る構成を例示する。
参考形態として、図14、15に示すように、スライド弁Gが、第1弁体G1及び第2弁体G2にて構成され、その第1弁体G1が円筒形状部Gcを有し、円筒形状部Gcの外周面が、閉じ姿勢(図14に示す姿勢)において、ガス流通路1の第4流路部位1d(閉じ姿勢側ガス流通路部位の一例)を形成するガス栓本体2の内周面に着座すると共に、開き姿勢(図15に示す姿勢)において、第4流路部位1dより大径の第3流路部位1c(開き姿勢側ガス流通路部位の一例)に位置する構成が挙げられる。
当該構成においては、第4流路部位1d(閉じ姿勢側ガス流通路部位の一例)を形成するガス栓本体2の内周面が、着座案内部として働く。
以下、本願の権利範囲に含まれるものではないが、本願のガス栓の参考形態として、当該着座案内部が、スライド弁Gの第1弁体G1のテーパー形状部G1aの外周面の一部が当接するような形状のものを例示する。当該構成により、スライド弁Gの開き姿勢と閉じ姿勢との間での移動を適切に案内することができる。
具体的には、参考形態として、図16(a)に示すように、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス栓本体2の第3流路部位1cとそれよりも小径の第4流路部位1dとの間におけるガス栓本体2の内周に形成される角部を着座案内部とする構成が挙げられる。
また、参考形態として、図16(b)に示すように、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス栓本体2の第3流路部位1cとそれよりも小径の第4流路部位1dとの間のガス栓本体2の内周に形成され、第1弁体G1のテーパー形状部G1aの外周面の一部に当接する逆テーパー形状部を着座案内部とする構成が挙げられる。
また、参考形態として、図16(c)に示すように、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス栓本体2の第3流路部位1cとそれよりも小径の第4流路部位1dとの間のガス栓本体2の内周に形成される所定の曲率を有する面取り部を着座案内部とする構成が挙げられる。
以下、本願の権利範囲に含まれるものではないが、本願のガス栓の参考形態を例示する。
第1弁体G1の他の参考形態の形状を例示すると、スライド弁Gの第1弁体G1の着座部G1aは、図17(a)に示すように、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス栓本体2の逆テーパー形状の着座案内部に面でなく点で当接する形状が挙げられる。この場合、着座部G1aの立体形状は、扁平の円筒形状となる。
また、他の参考形態としては、図17(b)に示すように、スライド弁Gの第1弁体G1の着座部G1aは、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス流通方向で下流側の一部に形成されるテーパー形状部とする構成が挙げられる
また、他の参考形態としては、図17(c)に示すように、スライド弁Gの第1弁体G1の着座部G1aは、ガス栓本体2の軸心に沿う断面視において、ガス流通方向で下流側の一部が所定の曲率を有する面取り部とする構成が挙げられる。
1A :ガス流入路
1B :ガス流出路
2 :ガス栓本体
3 :ガス流出口
7 :押圧部材
30 :逆テーパー形状部
100 :ガス接続具
G :スライド弁
G1a :テーパー形状部
G1b :軸部
Claims (5)
- ガス流通路が内部に形成された筒状のガス栓本体に、当該ガス流通路の一部におけるガス流通方向に沿う方向に移動自在で、前記ガス流通路を閉止する閉じ姿勢と前記ガス流通路を開放する開き姿勢との間で姿勢変更自在なスライド弁が備えられているガス栓において、
前記ガス栓本体の内周面には、前記スライド弁の前記閉じ姿勢において、前記スライド弁の外周面が着座すると共に、前記スライド弁の前記開き姿勢と前記閉じ姿勢との間の姿勢変更において、前記スライド弁の軸が前記ガス流通路の軸に合致する様に前記スライド弁を案内する着座案内部を備え、
前記スライド弁は、その外周面にテーパー形状を有するテーパー形状部を有すると共に、前記ガス流通方向で上流側部位において前記ガス流通路を閉止又は開放する弁体を有し、
前記テーパー形状部が前記弁体に一体形成され、
前記弁体が前記開き姿勢をとる側のガス流通路部位である開き姿勢側ガス流通路部位の流路径が、前記弁体が前記閉じ姿勢をとる側のガス流通路部位である閉じ姿勢側ガス流通路部位の流路径よりも大きく構成され、
前記着座案内部は、前記閉じ姿勢側ガス流通路部位に設けられ、
前記ガス栓本体は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢において、その内周面に前記テーパー形状部が着座する逆テーパー形状を有する弁座部を備え、
前記弁座部が、前記着座案内部として働くガス栓。 - 前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う直線状に構成されている請求項1に記載のガス栓。
- 前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う第1直線状部位と、当該第1直線状部位に所定の角度を有する状態で接続される第2直線状部位とを有し、
前記ガス流通方向が、前記第1直線状部位のうち前記スライド弁が前記閉じ姿勢をとる側から、前記第2直線状部位の側に向かう方向とされ、
前記着座案内部は、前記第1直線状部位のうち、前記第2直線状部位との接続部より上流側に設けられている請求項1に記載のガス栓。 - 前記ガス流通路は、前記スライド弁の前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での移動方向に沿う第1直線状部位と、当該第1直線状部位に所定の角度を有する状態で接続される第2直線状部位とを有し、
前記ガス流通方向が、前記第2直線状部位の側から、前記第1直線状部位のうち前記スライド弁が前記閉じ姿勢をとる側に向かう方向とされ、
前記着座案内部は、前記第1直線状部位のうち、前記第2直線状部位との接続部より下流側に設けられている請求項1に記載のガス栓。 - 前記ガス流通路のガス流通方向で前記スライド弁よりも上流側にガスの過流出を防止する過流出防止弁を備え、
前記ガス流通方向で前記スライド弁と前記過流出防止弁との間に配置され、前記閉じ姿勢と前記開き姿勢との間での前記スライド弁の移動により前記過流出防止弁をリセットさせるリセット操作を行うリセット手段を備えている請求項1から4の何れか一項に記載のガス栓。
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