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JP6045339B2 - ガス遮断器 - Google Patents
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本発明は、ガス遮断器に関するものである。
変電所や開閉所などの電気所では、絶縁ガスの吹付けによって接触子間に生じるアークを消弧するガス遮断器が用いられている。このようなガス遮断器では、例えば特許文献1に開示されているように、6フッ化硫黄(SF6)等の絶縁ガスが充填された金属製の容器内に固定接触子と可動接触子とが設けられる。
固定接触子は、容器に一体形成された取り付けボスに対して支持絶縁体を介して固定される。より具体的には、棒状に延びる支持絶縁体の一端側に固定接触子が固定され、他端側が固定用ボスに固定される。固定ボスには貫通穴が形成されており、貫通穴に軸部を通したボルトを支持絶縁体にねじ込むことで支持絶縁体が固定用ボスに固定される。
特開平6−96644号公報
固定接触子を容器内に固定する場合には、可動接触子との芯合わせを行う必要がある。支持絶縁体を固定用ボスに固定するボルトを緩めた状態にして固定接触子を移動させることで、固定接触子の位置を微調整して芯合わせが行われる。
固定接触子の位置合わせにおいて、固定接触子を移動させる際に、固定ボルトの軸部に形成されたねじ部が固定用ボスの貫通穴の内側面に接触し、貫通穴の内側面が削れて金属異物が発生する場合がある。発生した金属異物が貫通穴から漏れてしまうと、金属異物が原因で絶縁性能が低下して地絡事故を招いてしまう場合がある。そのため、固定接触子の固定作業に加えて、金属異物が漏れていないかの確認や、金属異物の清掃が必要になるが、容器内の限られた空間内で金属異物を確実に発見、清掃することは難しいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、金属異物の発生を抑えて固定接触子の芯合わせを行うことのできるガス遮断器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、絶縁ガスが封入された容器と、容器内に設けられた固定接触子と、容器内で固定接触子に接離可能に移動可能とされた可動接触子と、固定接触子に固定された支持絶縁体と、容器の内側面に設けられて貫通穴が形成された固定用ボスと、外ねじが形成されたねじ部が設けられて貫通穴に貫通されるねじ部材と、を備え、ねじ部材によって支持絶縁体が固定用ボスに固定されることで、容器内における固定接触子の位置が固定され、ねじ部材に形成された外ねじと貫通穴の内側面との接触を規制する接触規制部をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、金属異物の発生を抑えて固定接触子の芯合わせを行うことのできるガス遮断器を得ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるガス遮断器の内部構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示すA部分を拡大した部分拡大断面図である。 図3は、実施の形態1の変形例1にかかる貫通穴部分を拡大した部分拡大断面図である。 図4は、実施の形態1の変形例1にかかる貫通穴部分を拡大した部分拡大断面図である。 図5は、本発明の実施の形態2にかかるガス遮断器を示す図であって、図1に示すA部分に相当する部分を拡大した部分拡大断面図である。 図6は、本発明の実施の形態3にかかるガス遮断器を示す図であって、図1に示すA部分に相当する部分を拡大した部分拡大断面図である。
以下に、本発明の実施の形態にかかるガス遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるガス遮断器50の内部構成を概略的に示す図である。ガス遮断器50は、6フッ化硫黄(SF6)等の絶縁ガスが充填された金属製の容器(接地タンク)30内に可動接触子1と固定接触子2とが設けられて構成される。
可動接触子1は、容器30内で矢印Xに示す方向に往復移動可能に設けられ、その往復移動によって固定接触子2に接離可能となっている。可動接触子1を往復移行可能に設ける機構等については、公知の構成を採用すればよいため、詳細な説明については省略する。
固定接触子2は、容器30内において、可動接触子1の往復移動に伴って可動接触子1と接離可能となる位置に固定される。ここで、固定接触子2を容器30に固定する構成について詳細に説明する。図2は、図1に示すA部分を拡大した部分拡大断面図である。固定接触子2は、固定用ボス3、支持絶縁体4、固定用ボルト(ねじ部材)5によって容器30内に固定されている。
固定用ボス3は、容器30の内側面から突出するように設けられている。固定用ボス3は、容器30に一体形成されていてもよいし、容器30とは別体で形成されて容器30の内側面に固定されていてもよい。固定用ボス3には、貫通穴3aが形成されている。
支持絶縁体4は、図1にも示すように屈曲した棒状の部材であり、絶縁物で形成されている。支持絶縁体4の一端には、固定接触子2が固定される。支持絶縁体4の他端には、ねじ穴が形成されたねじ穴形成部6が埋め込まれている。
固定用ボルト5は、外ねじが形成された軸部(ねじ部)5aと、軸部5aの一端に設けられた頭部5bと、を有する一般的なボルトである。支持絶縁体4の他端は、固定用ボルト5を用いて固定用ボス3に固定される。ねじ穴形成部6に形成されたねじ穴と固定用ボス2に形成された貫通穴3aとを重ねた状態で、支持絶縁体4の反対側から貫通穴3aに固定用ボルト5の軸部5aを貫通させ、軸部5aをねじ穴にねじ込むことで、支持絶縁体4が固定用ボス3に固定される。なお、図2に示すようにワッシャ8を用いてもよい。
貫通穴3aには、固定用ボルト5の軸部を貫通させる前に、筒状絶縁体(接触規制部)7が挿入される。筒状絶縁体7は、絶縁物で形成されて筒状形状を呈している。筒状絶縁体7の外径は、固定用ボス3の貫通穴3aの内径よりも小さい。また、筒状絶縁体7の内径は、固定用ボルト5の軸部5aの外形よりも大きく、筒状絶縁体7の内側に軸部5aを貫通させることができる。また、筒状絶縁体7の長さは、貫通穴3aの深さPよりも小さくなっている。
貫通穴3aに筒状絶縁体7が挿入されることで、軸部5aと貫通穴3aとの間に筒状絶縁体7が介在することとなる。これにより、固定用ボルト5を緩めて固定接触子2を移動させて芯合わせを行っても、軸部5aと貫通穴3aとが接触することがなくなるため、貫通穴3aの内側面がねじの凹凸に削られて金属異物が発生するのを防ぐことができる。
また、軸部5aと筒状絶縁体7とが接触することで筒状絶縁体7がねじに削られて屑が発生したとしても、絶縁物で形成された屑となる。そのため、貫通穴3aの外に漏れた屑の除去が不十分になってしまった場合であっても、地絡事故を招きにくくすることができる。また、筒状絶縁体7の長さが、貫通穴3aの深さPよりも小さくなっているので、筒状絶縁体7が貫通穴3aから飛び出して固定用ボルト5の頭部5bと固定用ボス3との間や、支持絶縁体4と固定用ボス3との間に隙間ができてしまうことを抑えることができる。
図3は、実施の形態1の変形例1にかかる貫通穴部分を拡大した部分拡大断面図である。図3に示すように、貫通穴3aの内側面に、筒状絶縁体7の抜け止めとして突部3bを形成してもよい。突部3bを形成することで、筒状絶縁部7が貫通穴3aから飛び出して固定用ボルト5の頭部5bと固定用ボス3との間や、支持絶縁体4と固定用ボス3との間に隙間ができてしまうことをより確実に抑えることができる。
なお、固定用ボス3よりも支持絶縁体4側となる領域は、固定用ボス3や支持絶縁体7の影になることで、固定用ボス3よりも頭部5b側となる領域よりも視認性や作業性が劣るため、貫通穴3aから漏れた異物の除去が困難となる。そのため、突部3bが形成される方向としては、筒状絶縁体7に対して、固定用ボルト5の頭部5b側よりも、支持絶縁体4側に形成されるほうが好ましい。突部3bが支持絶縁体4側に形成されると、支持絶縁体4側に飛び出して固定用ボス3との間に隙間ができてしまうことが予防されるとともに、貫通穴3a内で発生した異物が突部3bに引っ掛かるため、視認性や作業性が劣る支持絶縁体4側に異物が漏れにくくなる。
図4は、実施の形態1の変形例1にかかる貫通穴部分を拡大した部分拡大断面図である。図3に示すように、固定用ボス3aに形成された突部3bに合わせて、筒状絶縁体7の外側面にも凹凸を形成してもよい。
図5は、本発明の実施の形態2にかかるガス遮断器100を示す図であって、図1に示すA部分に相当する部分を拡大した部分拡大断面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態2にかかるガス遮断器100が備える固定用ボルト(ねじ部材)9は、頭部10と軸部11とを有するボルトである。固定用ボルト9の軸部11は、外周面にねじが形成されていない円筒部(接触規制部)11aと、外周面に外ねじが形成されたねじ部11bとを有している。円筒部11aは、頭部10とねじ部11bとの間に設けられる。また、円筒部11aの外径Qよりもねじ部11bの外径Rのほうが小さくなっている。
固定用ボルト9を用いて支持絶縁体4を固定用ボス3に固定した状態で、円筒部11aは貫通穴3aの内側に収容される。したがって、ねじ部11bに形成されたねじの凹凸が貫通穴3aの内側面に接触するのを防ぐことができ、金属屑が発生するのを抑えることができる。
また、円筒部11aの外径Qよりもねじ部11bの外径Rのほうが小さくなっているので、ねじ部11bの一部が貫通穴3aの内部に入り込んでいても、ねじ部11bよりも先に円筒部11aが貫通穴3aの内側面に当接する。そのため、ねじの凹凸と貫通穴3aの内側面との接触を防いで、金属屑の発生を抑えることができる。
図6は、本発明の実施の形態3にかかるガス遮断器150を示す図であって、図1に示すA部分に相当する部分を拡大した部分拡大断面図である。なお、上記実施の形態と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態3では、全ねじ棒(ねじ部材)12とナット13とを用いて支持絶縁体4を固定用ボス3に固定する。全ねじ棒12は、外周面に外ねじが形成されていない円筒部(接触規制部)12aの両側に、外周面に外ねじが形成されたねじ部12bが設けられている。
円筒部12aの両側に設けられたねじ部12bのうち、一方のねじ部12bを支持絶縁体4のねじ穴にねじ込み、他方のねじ部12bにナット13を取り付けることで、支持絶縁体4が固定用ボス3に固定され、固定接触子2が容器30内に固定される。なお、円筒部12aの外径Sよりもねじ部12bの外径Tのほうが小さくなっている。
全ねじ棒12を用いて支持絶縁体4を固定用ボス3に固定した状態で、円筒部12aは貫通穴3aの内側に収容される。したがって、ねじ部12bに形成されたねじの凹凸が貫通穴3aの内側面に接触するのを防ぐことができ、金属屑が発生するのを抑えることができる。
また、円筒部12aの外径Sよりもねじ部12bの外径Tのほうが小さくなっているので、ねじ部12bの一部が貫通穴3aの内部に入り込んでいても、ねじ部12bよりも先に円筒部12aが貫通穴3aの内側面に当接する。そのため、ねじの凹凸と貫通穴3aの内側面との接触を防いで、金属屑の発生を抑えることができる。
なお、支持絶縁体4に埋め込まれるねじ穴形成部6にねじ穴を形成せずに、ねじ穴形成部6自体にナット13を取り付けるためのねじ部12や円筒部12aを形成しても構わない。この場合、ねじ穴形成部6が、ねじ部材として機能する。また、図5や図6に示す円筒部11a,12aと貫通穴3aとの間に図2に示すような筒状絶縁体7を挿入して、金属異物がより一層発生しにくくなるように構成しても構わない。
以上のように、本発明にかかるガス遮断器は、可動接触子と固定接触子とを備えるガス遮断器に有用である。
1 可動接触子、2 固定接触子、3 固定用ボス、3a 貫通穴、3b 突部、4 支持絶縁体、5 固定用ボルト(ねじ部材)、5a 軸部(ねじ部)、5b 頭部、6 ねじ穴形成部、7 筒状絶縁体(接触規制部)、8 ワッシャ、9 固定用ボルト(ねじ部材)、10 頭部、11 軸部、11a 円筒部(接触規制部)、11b ねじ部、12 全ねじ棒(ねじ部材)、12a 円筒部(接触規制部)、12b ねじ部、13 ナット、30 容器、50,100,150 ガス遮断器。

Claims (3)

  1. 絶縁ガスが封入された容器と、
    前記容器内に設けられた固定接触子と、
    前記容器内で前記固定接触子に接離可能に移動可能とされた可動接触子と、
    前記固定接触子に固定された支持絶縁体と、
    前記容器の内側面に設けられて貫通穴が形成された固定用ボスと、
    外ねじが形成されたねじ部が設けられて前記貫通穴に貫通されるねじ部材と、を備え、
    前記ねじ部材によって前記支持絶縁体が前記固定用ボスに固定されることで、前記容器内における前記固定接触子の位置が固定され、
    前記ねじ部材に形成された外ねじと前記貫通穴の内側面との接触を規制する接触規制部をさらに備え
    前記支持絶縁体には、前記ねじ部がねじ込まれるねじ穴が形成され、
    前記ねじ部材は、外ねじが形成された軸部と頭部とを有するボルトであり、
    前記接触規制部は、前記貫通穴に挿入されるとともに、前記軸部を挿通可能な筒状形状を呈する筒状絶縁体であることを特徴とするガス遮断器。
  2. 前記貫通穴の内周面には、前記筒状絶縁体の抜けを防ぐ突部が形成されていることを特徴とする請求項に記載のガス遮断器。
  3. 前記突部は、前記筒状絶縁体よりも前記支持絶縁体側に形成されることを特徴とする請求項に記載のガス遮断器。
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