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JP6048938B2 - 人頭模型の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、人頭模型の製造方法に関する。
従来の人頭模型の中には、人間の成人や通常のウイッグと同様の植毛状態を再現したものが知られている(下記特許文献1参照)。すなわち、当該人頭模型は、成人よりも小さな頭部に人間の頭髪が植毛されたものである。人頭模型の特徴は、フロント側またはネープ側の少なくとも一方のヘムラインに沿う帯状の第一領域と、第一領域よりも頭頂部側の第二領域と、を有している。そして、第一領域に植毛された頭髪の立ち上がり角度は、第二領域に植毛された頭髪の立ち上がり角度よりも小さくなっている。
ここで、上記人頭模型では、シート状の樹脂材料を用い、目鼻や耳などの顔要素がプレス成形により凹凸状にして形成される。ところが、プレス成形により顔要素を凹凸状に形成しても、リアル感が出ない。特に、目は、最も人相に影響を与える顔要素であるため、目をプレス成形により形成しても、実際の人間に極似したものが得られない。
一方、従来から、簡単な構成で、眼球の交換が容易なマネキン人形の頭部が知られている(下記特許文献2参照)。このマネキン人形の頭部は、内側が中空で顔面に義眼露出孔が設けられた頭部本体と、頭部本体の内側に配設されて義眼露出孔から瞳部を露出させる義眼と、を備えている。頭部本体は、義眼露出孔の周縁部内側に、義眼の球面に倣って形成された保持面を有する義眼保持部と、義眼保持部に設けられるとともに義眼の背面の係合面に係合されて義眼を保持面に当接させて位置決め保持する係合位置と係合を解除して義眼の取り外しを可能とする解除位置とを取り得る爪状部材と、を備えている。
特開2012−30066号公報 特開2012−24475号公報
ところが、特許文献2のマネキン人形の頭部では、義眼を挿入することが可能な程度の操作孔を頭部に形成する必要がある。また、義眼を位置決め保持するための義眼保持部及び爪状部材が別途必要になる。このため、頭部の構成要素が多く、構成が複雑になり、部品点数が増加する。また、頭部の操作孔を形成する手間も生じる。この結果、製造コストが高くなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構成で、眼球部を頭部の外部から容易に挿入することができる人頭模型の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、樹脂材料により皮膚部を形成する工程と、前記皮膚部に凹部を形成する工程と、前記皮膚部の外側から眼球部を前記凹部に挿入する工程と、を含むことを特徴とする人頭模型の製造方法である。
この場合、前記眼球部を前記凹部に挿入した後に、前記皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡させる工程を有することが好ましい。
この場合、前記眼球部を前記凹部に挿入する前に、前記皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡させる工程を有することが好ましい。
本発明によれば、皮膚部には皮膚部の内側に凹んだ凹部が形成され、凹部には皮膚部の外側から挿入された眼球部が収容されている。このように、眼球部が皮膚部の外側から凹部に挿入することができるため、眼球部を容易に取り付けることができる。
特に、凹部に収容されている眼球部が発泡部により位置決め固定されているため、眼球部が位置ずれしたり、あるいは眼球部が凹部から離脱することを防止できる。発泡部は人頭模型の形状を維持するために本来必要な構成部材であるが、当該必要な発泡部を眼球部の固定部材としても利用することにより、眼球部を位置決め固定するための部材を別途設ける必要がない。このため、人頭模型の部品点数を削減することができる。
特に、凹部は、皮膚部の内側に向かって次第に拡径していく傾斜部と、傾斜部に接続する平面状又は曲面状の底部と、を有する。そして、発泡部が、傾斜部と底部とを押圧して眼球部を位置決め固定する。これにより、眼球部が凹部の傾斜部と底部の複数の部位において発泡部から同時に押圧されるため、眼球部を確実に位置決め固定することができる。
本発明によれば、樹脂材料により皮膚部を形成する工程と、皮膚部に凹部を形成する工程と、皮膚部の外側から眼球部を凹部に挿入する工程と、を有しているため、眼球部が皮膚部の外側から凹部に挿入することができる。この結果、眼球部を容易に取り付けることができる。
特に、眼球部を凹部に挿入した後に、皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡させるため、眼球部を凹部に挿入する時点において皮膚部が発泡部によって硬化していない。このため、眼球部の挿入時に発泡部の影響を受けないで皮膚部を自在に変形させることができる。この結果、眼球部の挿入が容易になり、作業効率が向上する。
特に、眼球部を凹部に挿入する前に、皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡(膨張)させるため、眼球部を凹部に挿入する際には、発泡部の発泡(膨張)が既に完了している。このため、発泡部の発泡過程(膨張過程)に起因した眼球部の位置ずれを防止できる。この結果、眼球部の位置決め固定が容易になる。
本発明の一実施形態に係る人頭模型の正面図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型の真上から内部を透過した状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型の真上から凹部を拡大した状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型の眼球部近傍を拡大した状態の説明図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型を図1のA−A間の縦方向に切断した部分的な縦切断図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型を図1のB−B間の横方向に切断した横切断図である。 本発明の一実施形態に係る人頭模型の凹部と眼球部と発泡部との接触状態を示した説明図である。
次に、本発明の一実施形態に係る人頭模型及び人頭模型の製造方法について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、人頭模型10は、頭部12と、顔部14と、頸部16と、を有している。頸部16には、適宜、台座部(図示省略)が取り付けられる。なお、台座部は、人頭模型10に設けられていない構成でもよい。
頭部12、顔部14及び頸部16は、皮膚部18で構成されている。皮膚部18は、シート状の樹脂材料(例えば、塩化ビニル)で形成されている。
頭部12は、人の頭部形状に形成されており、多数の頭髪が植毛されている態様と、頭髪が植毛されていない態様の両方が適用される。これらは、人頭模型10の用途に応じて、適宜、選択されるものである。例えば、人頭模型10を理容・美容業界などの訓練用のウイッグや、グッズとして使用する場合には、頭髪が植毛されている態様のものが用いられる。また、人頭模型10をマネキンなどとして使用する場合には、頭髪が植毛されていない態様のものが用いられる。
頭髪の植毛は、皮膚部18に人間の頭髪あるいは疑似の頭髪を人手により施工してもよいし、エアー式のニードリング装置等などの工具を使用して施工してもよい。なお、全ての図において、頭髪は省略されている。
顔部14は、人の顔を構成する顔要素を有している。具体的には、顔要素は、一対の目部20と、一対の耳部22と、鼻部24と、口部26と、を含む。これらの各要素は、目部20を構成する眼球部28(図5参照)を除き、皮膚部18として成形型により一体成形されていたり、皮膚部18に加工処理、あるいは描画されることにより形成される。
加工処理の一例としては、目部20を構成する眼球部28を除く顔要素は、例えば、皮膚部18の一部が凹凸形状となるようにプレス成形されて形成される。その他、目部20を構成する眼球部28(図5参照)を除く顔要素は、人手により、染料、塗料、化粧品や絵の具などにより描画されて形成されていてもよい。
図3及び図4に示すように、目部20には、皮膚部18の内側に凹んだ袋状の凹部30が左右2箇所に形成されている。凹部30は、皮膚部18に成形型により一体成形されていてもよく、別部材で接着又は工具により皮膚部18に取り付けられていてもよい。
ここで、図3、図4及び図8に示すように、凹部30の側面は、皮膚部18の表面から離れる方向(人頭の内部方向)に向かって所定の割合で次第に拡径していくように傾斜する傾斜部30Aと、傾斜部30Aを接続する平面状又は曲面状の底部30Bと、を有している。図8に示すように、凹部30の傾斜部30Aと底部30Bには、後述の発泡部32が発泡することにより発泡部32から所定の押圧力が作用する。これにより、凹部30の内部に挿入された眼球部28が前記押圧力を受けて位置決め固定される。
図5乃至図7に示すように、眼球部28は、皮膚部18の外側から凹部30に挿入される。眼球部28は、所定の曲率で湾曲している瞳部28Aと、凹部30の底部30Bに面接する裏面部28Bと、瞳部28Aと裏面部28Bとの間に位置し凹部30の傾斜部30Aに面接する側面部28Cと、を有している。なお、図5では、凹部30の図示が省略されている。
瞳部28Aは、人間の瞳と同じデザインが描かれている。黒い目や青い目などの色彩が施されている。
側面部28Cは、凹部30の傾斜部30Aに対して面接している。発泡部32が発泡することにより、側面部28Cには傾斜部30Aを介して発泡部32からの押圧力が作用する。側面部28Cは、平面状又は曲面状に形成されている。また、眼球部28の側面部28C自体を傾斜部30Aに対して略平行となるように傾斜させてもよい。
裏面部28Bは、凹部30の底部30Bに対して面接している。発泡部32が発泡することにより、裏面部28Bには底部30Bを介して発泡部32からの押圧力が作用する。なお、裏面部28Bは、平面状又は曲面状に形成されている。
ここで、眼球部28が凹部30の内部に収容された状態で、凹部30の傾斜部30Aと底部30Bとが発泡した発泡部32により所定の圧力で押圧される。このため、凹部30の内部に収容された眼球部28は、複数の方向、すなわち凹部30の傾斜部30A側からの方向と底部30B側からの方向との複数方向にて発泡部32により押圧されているため、凹部30の内部で確実に位置決め固定される。
皮膚部18の内部には、発泡した発泡部32で充填されている。発泡部32は、自己拡張性のある発泡性材料で構成されている。例えば、発泡性材料として、発泡ウレタン樹脂がある。発泡性材料として発泡ウレタン樹脂を用いる場合には、発泡性材料を構成する原料(例えば、イソシアネート、ポリオールおよび発泡剤)同士と空気中の水分とを反応させて発泡性樹脂材料を発泡硬化させ、頭部12を略球形にする。
以上のように、本発明の人頭模型10によれば、皮膚部18には凹部30が形成され、凹部30の内部には皮膚部18の外側から挿入された眼球部28が収容されている。このように、眼球部28が皮膚部18の外側から凹部30に挿入することができるため、頭部12を人頭形状にした後で、眼球部28を容易に取り付けることができる。
特に、頭部12の一部に操作孔を形成する必要が無いため、人頭模型10の意匠性を高めることもできる。
また、図6及び図7に示すように、凹部30に収容されている眼球部28が発泡部32により位置決め固定されているため、眼球部28が位置ずれしたり、あるいは眼球部28が凹部30から離脱することを防止できる。そして、発泡部32は人頭模型10の形状を維持するために本来必要な構成部材であるが、当該必要な発泡部32を眼球部28の固定部材としても利用することにより、眼球部28を位置決め固定するための部材を別途設ける必要がない。このため、人頭模型の部品点数を削減することができる。
さらに、図4及び図8に示すように、凹部30は、皮膚部18の内側に向かって次第に拡径していく傾斜部30Aと、傾斜部30Aに接続する平面状又は曲面状の底部30Bと、を有している。そして、発泡部32が、凹部30の傾斜部30Aと底部30Bとを押圧して眼球部28を位置決め固定する。これにより、眼球部28が凹部30の傾斜部30Aと底部30Bの複数の部位において発泡部32から同時に押圧されるため、眼球部28を確実に位置決め固定することができる。
次に、人頭模型10の製造方法について説明する。先ず、人頭模型10の製造方法の第1実施例を説明する。
(人頭模型の製造方法の第1実施例)
皮膚部18の原料を作る。そして、顔部14の色を調整する。さらに、皮膚部18を作製する。このとき、鼻、耳、口などの顔要素が形成された袋状の皮膚部18を作製する。皮膚部18には、塩化ビニルなどの樹脂材料を用いることができる。顔要素の形成方法については、上述したとおりである。
ここで、図3及び図4に示すように、皮膚部18には、凹部30が形成されている。凹部30は、顔要素と共に、皮膚部18に成形型により一体成形されていてもよく、別部材で接着又は工具により皮膚部18に取り付けられていてもよい。
なお、凹部30と、凹部30以外の顔要素の形成工程の順序は問われない。
次に、頭髪(図示省略)を洗浄する。頭髪の洗浄は、先ず、頭髪を消毒し、酸で洗浄した後、水洗いにより完了する。そして、頭髪に所定の薬剤でコーティング処理を行い、乾燥させて、仕分ける。その後、頭髪をサイズ別に束にして、人道模型10に合致した頭髪を選別する。
頭髪を頭部12に植毛する。頭髪の植毛は、人手により行うことができるが、エアー式のニードリング装置等を用いることも可能である。
頭髪を植毛した頭部12を裏返し、頭髪の長過ぎた部位を切断する。
顔部14に化粧を施す。
次に、凹部30に眼球部28を挿入する。このとき、頭部12の内部に発泡部32が未だ封入されていないので、凹部30の開口縁を弾性変形させて開き、眼球部28を凹部30の内部に挿入することができる。
眼球部28を凹部30の内部に挿入した後に、袋状の頭部12の内部に発泡部32を封入して、発泡させる。発泡部32を発泡・硬化させて、頭部12を略球形にする。これにより、袋状の皮膚部18の内部が発泡部32によって隙間なく充填させるとともに、特に頭部12及び顔部14が発泡部32によって内側から押圧される。このため、頭部12の頭髪が所定の角度で立ち上がる。
このとき、発泡部32が凹部30の傾斜部30Aと底部30Bとに回り込み、所定の圧力で傾斜部30Aと底部30Bをそれぞれ押圧する。これにより、凹部30に収容された眼球部28の側面部28Cと裏面部28Bには、発泡部32から所定の圧力で押圧される。そして、発泡部32からの押圧力が複数の方向から同時に作用し、かつ眼球部28の側面部28Cと裏面部28Bとを挟むようにして作用する。この結果、凹部30に収容された眼球部28が位置決め固定される。このように発泡部32を眼球部28の位置決め部材として利用することにより、眼球部28を保持するための構造や部材が不要になる。
顔部14に眉毛を描き、付けまつ毛をつける。
そして、頸部16に土台部を取り付ける。なお、土台部は、発泡部32の発泡力を利用して頸部16側に一体に設けられていてもよい。
その後、消毒して、頭髪をシャンプーで洗浄する。再度、コーティングを施し、乾燥させる。
以上のように、第1実施例では、凹部30に眼球部28を収容した後で、頭部内部に発泡部32を封入し発泡させる。このため、眼球部28を凹部30に挿入させる段階では、顔部14が弾性変形可能な程度に柔軟性があり、凹部30の開口縁を自在に弾性変形させることが可能になる。このため、眼球部28を挿入し易くなり、眼球部28の挿入作業が容易になる。
ここで、第1実施例では、以下の問題点が懸念されるが、以下に示す方法により解決することができる。
(問題点1)
眼球部28を凹部30の内部に挿入するときに、瞳部28Aに傷がつくおそれがある。
当該問題点1に対して、瞳部28Aを保護するシールや布などの保護部材を瞳部28Aに取り付け、保護部材を取り付けた状態で眼球部28を凹部30の内部に挿入することにより解決することができる。
(問題点2)
発泡部32の発泡時に発泡部32の膨張作用の影響を受けて、凹部30の内部に収容された眼球部28が凹部30の内部で又は凹部30と共に動き、眼球部28を適切な位置で固定できないおそれがある。
当該問題点2に対して、例えば、眼球部28を人手又は工具により皮膚部18の外側から保持しながら、発泡部32を発泡させる。そして、発泡部32の発泡(拡張作用)が終了した後に、眼球部の保持を解除する。これにより、発泡部32の発泡力を受けて眼球部28が位置ずれすることを防止でき、眼球部28を適切な位置に固定することができる。
(問題点3)
製造工程の最後に、頭髪を洗浄したときに、眼球部28に水が付着したり、あるいは凹部30の内部に水が浸入するおそれがある。
当該問題点3に対して、所定の防水マットなどを用意して、凹部30の内部に水が浸入しないようにすることにより解決することができる。
次に、人頭模型10の製造方法の第2実施例を説明する。なお、第1実施例と同じ工程についての説明は省略し、相違する工程のみ説明する。
(人頭模型の製造方法の第2実施例)
第2実施例では、凹部30内部への眼球部28の挿入工程のタイミングと、発泡部32の封入・発泡工程のタイミングとが、第1実施例と異なるものである。
すなわち、第2実施例では、頭部12の内部に発泡部32を封入して発泡させた後、眼球部28を凹部30の内部に挿入する。これによっても、発泡した発泡部32が凹部30の傾斜部30A及び底部30Bに対して接触し、所定の圧力で押圧する。そして、眼球部28が凹部30の内部で位置決め固定される。
第2実施例によれば、眼球部28を凹部30に挿入する前に、頭部12の内側に発泡部32を入れて発泡(膨張)させるため、眼球部28を凹部30に挿入する際には、発泡部32の発泡(膨張)が既に完了し、硬化している。このため、発泡部32の発泡過程(膨張過程)に起因した眼球部28の位置ずれを防止できる。この結果、眼球部28の位置決め固定が容易になる。
換言すれば、第1実施例のように、先に眼球部28を凹部30に挿入し、後に発泡部32を発泡させた場合には、発泡部32の発泡(膨張)程度により凹部30の傾斜部30A及び底部30Bに作用する押圧力にバラツキが生じ、眼球部28が発泡部32から受けた押圧力によって凹部内部においてあるいは凹部と共に位置ずれし、眼球部28の瞳部28Aが傾くおそれがある。
そこで、第2実施例のように、眼球部28を凹部30に挿入する前に、頭部12の内側に発泡部32を入れて発泡(膨張)を既に完了させ、硬化させる。これにより、眼球部28が凹部30に収納された状態で発泡部32の発泡動作(膨張動作)に伴う勢い(圧力)を受けることがない。この結果、発泡部32の発泡過程(膨張過程)に起因した眼球部28の位置ずれを防止でき、眼球部28の位置決め固定が容易になる。
ここで、第2実施例では、以下の問題点が懸念されるが、以下に示す方法により解決することができる。
(問題点1)
発泡部32を発泡(膨張)させた後、眼球部28を凹部30に挿入することが可能か否か問題になる。
当該問題点1に対して、発泡部32の発泡が完全に完了することにより発泡部32が硬化するが、発泡部32を頭部12の内部に封入すると略同時に、眼球部28を凹部30に挿入することにより解決することができる。
(問題点2)
眼球部28を凹部30に挿入する前に、発泡部32が発泡して硬化しているため、皮膚部18(顔部14)を加熱して柔らかくした後に、眼球部28を凹部30に挿入する必要があるが、これにより作業効率が低下するか否か問題になる。
当該問題点2に対して、ドライヤなどにより部分的に熱を加えることにより、皮膚部18を柔らかくすることができる。ドライヤであれば、凹部30の開口縁の周辺部だけをピンポイントで加熱することができ、加熱時間も短くて済む。この結果、発泡部32が柔らかくなるため、作業効率が大きく低下することを防止できる。
本発明の人頭模型10の製造方法によれば、樹脂材料により皮膚部18を形成する工程と、皮膚部18に凹部30を形成する工程と、皮膚部18の外側から眼球部28を凹部30に挿入する工程と、を有しているため、眼球部28が皮膚部18の外側から凹部30に挿入することができる。この結果、眼球部28を容易に取り付けることができる。
特に、眼球部28を凹部30に挿入した後に、皮膚部18の内側に発泡部32を入れて発泡させる工程では、眼球部28を凹部30に挿入する時点において皮膚部18が硬化していない。このため、眼球部28の挿入時に発泡部32の影響を受けないで皮膚部18の一部を自在に変形させることができる。この結果、眼球部28の挿入が容易になり、作業効率が向上する。
また、眼球部28を凹部30に挿入する前に、皮膚部18の内側に発泡部32を入れて発泡(膨張)させる工程では、眼球部28を凹部30に挿入する際には、発泡部32の発泡(膨張)が既に完了している。このため、発泡部32の発泡過程(膨張過程)に起因した眼球部28の位置ずれを防止できる。この結果、眼球部28の位置決め固定が容易になる。
10 人頭模型
12 頭部
14 顔部
16 頸部
18 皮膚部
28 眼球部
30 凹部
30A 傾斜部
30B 底部
32 発泡部

Claims (3)

  1. 樹脂材料により皮膚部を形成する工程と、
    前記皮膚部に凹部を形成する工程と、
    前記皮膚部の外側から眼球部を前記凹部に挿入する工程と、
    前記眼球部を前記凹部に挿入した後に、前記皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡させる工程と、
    を有することを特徴とする人頭模型の製造方法。
  2. 樹脂材料により皮膚部を形成する工程と、
    前記皮膚部に凹部を形成する工程と、
    前記皮膚部の外側から眼球部を前記凹部に挿入する工程と、
    前記眼球部を前記凹部に挿入する前に、前記皮膚部の内側に発泡部を入れて発泡させる工程と、
    を有することを特徴とする人頭模型の製造方法。
  3. 発泡した前記発泡部により前記眼球部を位置決め固定する工程をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の人頭模型の製造方法。
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