JP6059062B2 - 金属含有膜の製造方法 - Google Patents
金属含有膜の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6059062B2 JP6059062B2 JP2013071654A JP2013071654A JP6059062B2 JP 6059062 B2 JP6059062 B2 JP 6059062B2 JP 2013071654 A JP2013071654 A JP 2013071654A JP 2013071654 A JP2013071654 A JP 2013071654A JP 6059062 B2 JP6059062 B2 JP 6059062B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- metal
- drying
- membrane
- skeleton
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
金属イオン及び液体を含む原料を用い、多孔質基材表面に前記金属イオンを含む機能膜を形成する形成工程と、
前記機能膜の膜面側から前記機能膜の乾燥を促進する促進処理を行い、前記機能膜内の液体含有量が前記乾燥開始後1〜4時間の間に前記乾燥前の20質量%となるように前記機能膜の乾燥を行う乾燥工程と、を含むものである。
隔壁部形成工程では、所定形状の隔壁部14を形成する。ここでは、一例として、図1に示すように、粗粒部14aの表面に細粒部14bが形成された2層構造を有する隔壁部14を形成する場合について説明する。こうした二層構造を有する隔壁部14は、例えば以下のように作製することができる。まず、粗粒部14aを形成する。具体的には、骨材粒子、分散媒の他、必要に応じて界面活性剤などの添加剤を混合し混練して坏土を得て、その坏土を成形し、乾燥し、焼成する方法によって得ることができる。気孔径は、例えば、骨材粒子の平均粒子径を調整することによって制御できる。続いて、粗粒部14aの表面に細粒部14bを形成する。具体的には、骨材粒子、分散媒の他、必要に応じて界面活性剤などの添加剤を混合することによってスラリーを調整し、そのスラリーを、粗粒部14aの表面に成膜し、乾燥し、焼成して形成することができる。
形成工程では、金属イオン及び液体を含む原料を用いて、隔壁部14の内表面15aに機能層16を形成することができる。金属イオンは、特に限定されるものではないが、金属種として、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、鉄及びアルカリ金属のうち1種以上を含むものであることが好ましい。金属イオン及び液体を含む原料は、こうした金属イオンと対をなすアニオンとして、BF4 -や、NO3 -、ClO4 -、CF3SO3 -、CFCO2 -などを含むものとしてもよい。液体の種類は特に限定されるものでなく、アルコール等の各種有機溶媒や、水を含むものとすることができる。このうち、水を含むものであることが好ましく、60質量%以上の水を含むものであることがより好ましく、80質量%以上の水を含むものであることがさらに好ましい。形成工程で形成される機能層16は、金属イオンと液体とを含んでいればよいが、機能層16の骨格となる膜骨格16aをさらに含んでいることが好ましい。
乾燥工程では、機能層16の膜面17側から機能層16の乾燥を促進する促進処理を行い、機能層16内の液体含有量が、乾燥開始後1〜4時間の間に乾燥前の20質量%となるように乾燥を行う。つまり、乾燥開始後1時間経過した時点では乾燥前の20質量%以上となり、かつ、乾燥開始後4時間を経過した時点では乾燥前の20質量%以下となるような条件で乾燥を行う。このうち、機能層16内の金属濃度の低下を抑制する観点からは、機能層16内の液体含有量が乾燥開始後1〜3時間の間に乾燥前の20質量%となるようにすることが好ましく、1〜2時間の間に乾燥前の20質量%となるようにすることがより好ましい。一方、機能層16内の金属濃度のばらつきを抑制する観点からは、機能層16内の液体含有量が乾燥開始後2〜4時間の間に乾燥前の20質量%となるようにすることが好ましく、3〜4時間の間に乾燥前の20質量%となるようにすることがより好ましい。
1.構造体10の作製
(A)隔壁部14の作製
(A−1)粗粒部14aの作製
骨材粒子として平均粒子径50μmのアルミナ粒子を用い、これに、有機結合剤、水を添加し、混練して坏土を得た。次に、プランジャー押出機を使用して、得られた坏土を押出成形し、外径が30mmφ、長さが160mmであり、流路の直径が2.5mmであるセルを55個有する成形体を得た。そして、得られた成形体を、熱風循環型乾燥機を使用して、100℃で24時間乾燥させ、乾燥させた成形体を、電気炉を用いて、焼成し、粗粒部14aを得た。焼成条件は、温度1500℃ 、焼成時間1時間、昇温速度や降温速度は100℃/時間とした。
骨材粒子として平均粒子径10μm程度のアルミナ粒子を用い、アルミナ粒子30質量%に分散剤を添加して細粒部形成用スラリーを調製した。そして、その細粒部形成用スラリーを、粗粒部14aの表面に塗布した。塗布方法としては、特公昭63−66566号公報に記載の複層フィルタの製造方法(焼成を除く)に従った。
大気雰囲気下、電気炉にて焼成を行い、細粒部14b形成した。焼成条件は1200℃、1時間とし、昇温速度や降温速度は100℃/時間とした。こうして、粗粒部14aと細粒部14bとを有する隔壁部14を得た。なお、細粒部14bは、250μm程度の極めて薄い層として形成されるため、セル12の開口の最大長さ(流路の直径)には影響を与えない。
シール部18の材料として、平均粒子径10μmのガラス粉末100質量部に、有機結合剤としてメチルセルロース2質量部を添加し、更に、水を加えて、混合することによってシール部形成用スラリーを調製した。そして、そのシール部形成用スラリーをスポンジに均一に含ませ、そのスポンジを押し付けることにより、隔壁部14の端面15bに塗布した。その後、大気雰囲気下、電気炉にて焼成を行いシール部18を形成した。焼成条件は1000℃、1時間とし、昇温速度や降温速度は100℃/時間とした。こうして、隔壁部14の内表面端部15aにシール部18を形成した。
(B−1)ゾルの作製
カルボキシエチルシラントリオールナトリウム塩を25質量%含む水溶液8gに、硝酸1gを添加した後に、ウォーターバス中にて、60℃で6時間加熱処理を施すことで、加水分解及び重合を進行させた。
得られたゾルを用いて、特開2012−40549号公報の実施例に従って形成を行った。具体的には、まず、シール部18を形成した隔壁部14の外周面をマスキングテープでマスクした。次に、隔壁部14を流下成膜装置に固定した。そして、流下成膜装置のタンクに作製したゾルを溜め、上部からゾルを流し込みセル12内を通過させた。その後上部から風速5m/sの風を送り、余剰なゾルを除去した。
さらに、特開2012−40549号公報の実施例に従って乾燥を行った。具体的には、ゾルを流し込んでゾルを付着させた隔壁部14のセル12内を、30秒以内に除湿送風機を用いて室温の風を通過させて30分間乾燥させた。なお、風速は、5〜20m/s、風露点は、−70〜0℃とした。
大気雰囲気下、電気炉にて、150℃で2時間保持することにより焼成を行った。
(C−1)イオン交換
隔壁部14の外周面をマスキングテープでマスクした。次に、送液ポンプを用いて、隔壁部14の下部(入口側又は出口側)から0.5mol/LのAgBF4水溶液(金属イオン導入液16b)を送液してセル12の上端(出口側又は入口側)まで満たし、その状態で24時間放置した。その後、送液ポンプでAgBF4水溶液を隔壁部14の下部から排出した。
(B−3)の乾燥に倣って乾燥を行った。このときの乾燥条件は、表1に示す条件とした。
まず、イオン交換後乾燥前の膜内含水量WF0(g)と乾燥開始後T時間経過後の膜内含水量WFT(g)を以下の式(1)(2)により求めた。
WF0=W0−WE・・・(1)
WFT=WT−WE・・・(2)
W0:イオン交換後乾燥前の質量、WT:イオン交換後T時間乾燥後の質量、WE:乾燥処理後80℃、50時間熱処理し全水分を除去した後の質量。
WF=(WFT/WF0)×100・・・(3)
走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分析装置を用いて、機能層16表面の銀原子濃度を測定した。測定は、無作為に選んだ5箇所について倍率は500倍で行い、その平均値と標準偏差を求めた。
表1は、銀濃度の評価結果を示すものである。また、図3は、乾燥時間と膜内含水率との関係を示すグラフであり、図4は、各実施例の膜内銀濃度のばらつきを示すグラフである。
Claims (10)
- 混合流体の濃縮及び/又は分離を行う金属含有膜の製造方法であって、
金属イオン及び液体を含む原料を用い、多孔質基材表面に前記金属イオンを含む機能膜を形成する形成工程と、
前記機能膜の膜面側から前記機能膜の乾燥を促進する促進処理を行い、前記機能膜内の液体含有量が前記乾燥開始後1〜4時間の間に前記乾燥前の20質量%となるように前記機能膜の乾燥を行う乾燥工程と、
を含む金属含有膜の製造方法。 - 前記促進処理は、前記膜面に対して平行に流れる風を前記膜面に送風する処理である、請求項1に記載の金属含有膜の製造方法。
- 前記機能膜は、前記金属イオンを担持可能な担持部と、該担持部に結合した無機骨格及び/又は有機骨格と、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の金属含有膜の製造方法。 - 前記形成工程では、前記金属イオンを担持可能な前記担持部と、該担持部に結合した前記無機骨格及び/又は前記有機骨格と、を備えた膜骨格を形成し、該膜骨格に前記金属イオン及び前記液体を含む金属イオン導入液を接触させて前記機能膜を形成する、
請求項3に記載の金属含有膜の製造方法。 - 前記乾燥前の前記液体は、60質量%以上の水を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。
- 前記多孔質基材は、流体の流路となる1以上のセルを形成する多孔質の隔壁部を備えた構造体であり、
前記形成工程では前記隔壁部の内表面に前記機能膜を形成する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。 - 前記金属イオンは、金属種として、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、鉄及びアルカリ金属のうち1種以上を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。
- 前記乾燥工程では、80℃以下で前記機能膜の乾燥行う、請求項1〜7のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。
- 前記乾燥工程では、風露点が−70℃以上70℃以下の範囲の条件で送風する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。
- 前記機能膜は、ケイ素、チタン、アルミニウム、ジルコニウムのうち1以上の金属元素が酸素を介して結合した膜骨格を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の金属含有膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013071654A JP6059062B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 金属含有膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013071654A JP6059062B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 金属含有膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014196523A JP2014196523A (ja) | 2014-10-16 |
| JP6059062B2 true JP6059062B2 (ja) | 2017-01-11 |
Family
ID=52357520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013071654A Active JP6059062B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 金属含有膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6059062B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2694341B2 (ja) * | 1987-02-04 | 1997-12-24 | ハイドロノーティクス | 改良された耐酸化性膜およびその製造方法 |
| JP2010227767A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Ngk Insulators Ltd | ハニカムフィルタ |
| JP2010269268A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | ハニカム構造型フィルタ |
-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013071654A patent/JP6059062B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2014196523A (ja) | 2014-10-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU2007263408B2 (en) | Ceramic filter | |
| JP6363592B2 (ja) | 構造体 | |
| US8668094B2 (en) | Carbon membrane structure and method for producing same | |
| JP6043337B2 (ja) | セラミック分離膜及び脱水方法 | |
| JP2012509764A (ja) | 被覆された微粒子フィルタおよび方法 | |
| CN101528329A (zh) | 陶瓷多孔膜的制造方法以及陶瓷过滤器的制造方法 | |
| US10183242B2 (en) | Porous inorganic membranes and method of manufacture | |
| CN105854632A (zh) | 一种硅藻土中空纤维陶瓷膜的制备方法 | |
| CN105073687B (zh) | 磷酸铝‑金属氧化物接合体及其制造方法 | |
| JP6059062B2 (ja) | 金属含有膜の製造方法 | |
| JP3698906B2 (ja) | 複層構造ハニカムフィルタ及びその製造方法 | |
| JP2005247605A (ja) | セラミック多孔質体及びその製造方法 | |
| WO2013145314A1 (ja) | ハニカムフィルタ | |
| WO2016093192A1 (ja) | 分離膜構造体及びその製造方法 | |
| JP7340954B2 (ja) | 排ガス浄化装置及びその製造方法 | |
| JP2013226541A (ja) | セラミック膜複合体の製造方法 | |
| JP6742225B2 (ja) | 触媒コート層の形成方法 | |
| JP6767995B2 (ja) | 分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法 | |
| JP2014208334A (ja) | 分離膜の製造方法 | |
| WO2011118252A1 (ja) | シリカ膜の製造方法 | |
| US20220016601A1 (en) | Exhaust-gas purification apparatus and method for manufacturing same | |
| JP2018153719A (ja) | 排ガス浄化触媒の製造方法 | |
| JP6636932B2 (ja) | 膜構造体及びその製造方法 | |
| JP2009028628A (ja) | 排ガス浄化触媒の製造方法 | |
| JP6009541B2 (ja) | 分離膜の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151118 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160804 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160809 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160930 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161208 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6059062 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |