以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[第一実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る通信システムの概略構成図である。
図示するように、本実施の形態に係る通信システムは、複数の無線端末1−1〜1−3(以下、単に無線端末1とも称する)と、プレゼンスサーバ2と、を備えている。無線端末1は、無線AP(アクセスポイント)3を介して、プレゼンスサーバ2が接続されたLAN5に接続されている。また、LAN5は、GW(ゲートウェイ)4を介してWAN6に接続されている。なお、本実施の形態では、プレゼンスサーバ2をLAN5に接続しているが、プレゼンスサーバ2はWAN6に接続されていてもよい。
無線端末1は、自無線端末1のユーザのスケジュール情報およびプレゼンス情報を管理する機能を有し、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報がこのユーザのスケジュール情報に従って更新される都度、最新のプレゼンス情報をプレゼンスサーバ2に通知する。また、プレゼンスサーバ2から通知された他の無線端末1のユーザのプレゼンス情報を表示する。また、無線端末1は、Bluetooth(登録商標)、無線LANのアドホックモード等の近距離無線通信機能を備え、それぞれの無線端末1−1〜1−3は、近距離無線通信を介して、自無線端末1−1〜1−3の近距離無線通信エリア8−1〜8−3(以下、単に近距離無線通信エリア8とも称する)内に位置する他の無線端末1、つまり近傍に位置する1以上の無線端末1との間でプレゼンス情報を同期させる。
プレゼンスサーバ2は、各無線端末1のユーザのプレゼンス情報を管理する機能を有し、各無線端末1のユーザのプレゼンス情報を、各無線端末1から通知されたプレゼンス情報に従って更新する。また、いずれかのユーザのプレゼンス情報が更新される都度、このユーザのプレゼンス情報を、その通知先として予め登録されている無線端末1に通知する。
なお、本実施の形態において、無線端末1−1〜1−3は、すべて無線AP3の通信エリア7内に位置しているものとする。また、無線端末1−1、1−2は、互いの近距離無線通信エリア8−1、8−2内に位置している一方、無線端末1−3の近距離無線通信エリア8−3の外側に位置しているものとする。このため、無線端末1−1、1−2は、近距離無線通信により互いに通信可能であるが、無線端末1−3とは近距離無線通信による通信ができない。
図2は、本実施の形態に係る通信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。ここで、各無線端末1は、初期状態における自無線端末1のユーザのプレゼンス情報を「在席」に設定しているものとする。
まず、無線端末1−1は、自無線端末1−1に登録されたスケジュール情報に記述されているイベント「会議」の開始時刻が到来したことを検出すると(S100)、自無線端末1−1のユーザAのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S101)。それから、無線端末1−1は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「会議」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S102)。
これを受けて、プレゼンスサーバ2は、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザAのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S103)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「会議」を、ユーザAのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1−3に無線AP3経由で送信する(S104)。そして、無線端末1−3は、プレゼンスサーバ2からユーザAのプレゼンス情報「会議」を受信したならば、これを表示する(S105)。
また、無線端末1−1は、スケジュール情報に記述されたイベントの開始に伴い自無線端末1−1のユーザAのプレゼンス情報を更新したならば、近距離無線通信を用いて、自無線端末1−1の近距離無線通信エリア8−1内に位置する無線端末1である近傍端末の探索を開始する(S106)。具体的には、近距離無線通信を用いて定期的に応答要求を同報送信する(S107−1〜S107−N、S107−(N+1))。ここでは、無線端末1−1の近距離無線通信エリア8−1には無線端末1−2のみが位置しているため、無線端末1−2のみが、近距離無線通信を介して無線端末1−1から応答要求を受信する都度、近距離無線通信により無線端末1−1に応答を返信する(S108−1〜S108−N)。これにより、無線端末1−1は、近傍端末として新たな無線端末1−2を検出すると、この無線端末1−2に、近距離無線通信を用いて自無線端末1−1のユーザAの最新のプレゼンス情報「会議」を送信する(S109)。これを受けて、無線端末1−2は、自無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報の更新可否を判定する(S110)。具体的には、無線端末1−1のユーザAの優先度が自無線端末1−2のユーザBの優先度より高い場合、あるいは無線端末1−1のユーザAのプレゼンス情報「会議」の優先度が自無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報「在席」の優先度より高い場合に、無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報を更新可と判定する。ここでは、無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報が更新可と判定されたものとする。無線端末1−2は、自無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S111)。それから、無線端末1−2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「会議」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S112)。
これを受けて、プレゼンスサーバ2は、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザBのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S113)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「会議」を、ユーザBのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1−3に無線AP3経由で送信する(S114)。そして、無線端末1−3は、プレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンス情報「会議」を受信したならば、これを表示する(S115)。
また、無線端末1−2は、無線端末1−1から受信したユーザAのプレゼンス情報に従い自無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報を更新したならば、ユーザAのプレゼンス情報の送信元である無線端末1−1をマスタ端末1−1に設定し、このマスタ端末1−1が自無線端末1−2の近距離無線通信エリア8−2内に位置しているか否かの監視を開始する(S116)。具体的には、マスタ端末1−1から応答要求が定期的に送られてくるか否かを監視する。
ここで、無線端末1−2のユーザBが、無線端末1−1のユーザAとともに参加している会議を途中退席するなどして、無線端末1−1が無線端末1−2の近距離無線通信エリア8−2から離脱したものとする。このため、無線端末1−2は、無線端末1−1からの応答要求を受信できず、無線端末1−1は、いずれの無線端末1からも、定期的な応答要求に対する応答を得られない(S107−(N+1))。
そこで、無線端末1−2は、マスタ端末1−1が自無線端末1−2の近距離無線通信エリア8−2から離脱したものと判断し、自無線端末1−2のユーザBのプレゼンス情報を更新する(S120)。具体的には、更新前(一つ前)のプレゼンス情報あるいはデフォルト設定されたプレゼンス情報に更新する。ここでは、一つ前のプレゼンス情報「在席」に更新されたものとする。
それから、無線端末1−2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「在席」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信して(S121)、マスタ端末1−1の監視を終了する(S122)。
プレゼンスサーバ2は、無線端末1−2からユーザBのプレゼンス情報「在席」を受信すると、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザBのプレゼンス情報を「会議」から「在席」に更新する(S123)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「在席」を、ユーザBのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1−3に無線AP3経由で送信する(S124)。そして、無線端末1−3は、プレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンス情報「在席」を受信したならば、これを表示する(S125)。
一方、無線端末1−1は、自無線端末1−1に登録されたスケジュール情報に記述されているイベント「会議」の終了時刻が到来したことを検出すると(S126)、自無線端末1−1のユーザAのプレゼンス情報を更新する(S127)。具体的には、更新前(一つ前)のプレゼンス情報あるいはデフォルト設定されたプレゼンス情報に更新する。ここでは、一つ前のプレゼンス情報「在席」に更新されたものとする。無線端末1−1は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「在席」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S128)。
これを受けて、プレゼンスサーバ2は、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザAのプレゼンス情報を「会議」から「在席」に更新する(S129)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「在席」を、ユーザAのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1−3に無線AP3経由で送信する(S130)。そして、無線端末1−3は、プレゼンスサーバ2からユーザAのプレゼンス情報「在席」を受信したならば、これを表示する(S131)。
なお、無線端末1−1は、近距離無線通信を用いて定期的に応答要求を同報送信しているが、ここでは、自無線端末1−1の近距離無線通信エリア8−1からの無線端末1−2の離脱に伴い近傍端末が検出されないため、ユーザAの最新のプレゼンス情報「在席」の送信は行われない。
また、無線端末1−1は、スケジュール情報に記述されているイベント「会議」の終了に伴い自無線端末1−1のユーザAのプレゼンス情報を更新したならば、近距離無線通信を用いた近傍端末の探索を終了する(S132)。
つぎに、無線端末1の詳細を説明する。なお、プレゼンスサーバ2には既存のプレゼンスサーバを用いることができるので、その詳細な説明を省略する。
図3は、無線端末1の概略機能構成図である。
図示するように、無線端末1は、マンマシンインターフェース部10と、無線LANインターフェース部11と、近距離無線インターフェース部12と、プレゼンス情報送受信部13、14と、スケジュール情報記憶部15と、プレゼンス情報記憶部16と、主制御部17と、を備えている。
マンマシンインターフェース部10は、ユーザに情報を提示したり、ユーザから指示を受け付けたりするためのインターフェースであり、例えばタッチパネルで構成される。
無線LANインターフェース部11は、無線LANを介して無線AP3に接続するためのインターフェースである。
近距離無線インターフェース部12は、Bluetooth(登録商標)、無線LANのアドホックモード等の近距離無線通信を介して他の無線端末1と接続するためのインターフェースである。
プレゼンス情報送受信部13は、無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2とプレゼンス情報を送受信する。
プレゼンス情報送受信部14は、近距離無線インターフェース部12を介して他の無線端末1とプレゼンス情報を送受信する。
スケジュール情報記憶部15には、自無線端末1のユーザのスケジュール情報が記憶されている。図4は、スケジュール情報記憶部15の登録内容を模式的に表した図である。
図示するように、スケジュール情報記憶部15には、計画されているイベントのレコード150がイベントの開始日時の順番に記憶されている。レコード150は、レコード150を識別するためのIDが登録されたフィールド151と、イベントの内容(会議、出張、来客等)が登録されたフィールド152と、イベントの開始日時が登録されたフィールド153と、イベントの終了日時が登録されたフィールド154と、イベントの開催場所が登録されたフィールド155と、イベント開催中におけるユーザへの連絡先(電話番号、電子メールアドレス等)が登録されたフィールド156と、を有する。
プレゼンス情報記憶部16には、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報が記憶される。図5は、プレゼンス情報記憶部16の登録内容を模式的に表した図である。
図示するように、プレゼンス情報記憶部16には、自無線端末1のユーザのプレゼンス(在席、帰宅、会議、出張、来客等)を登録するフィールド161と、自無線端末1のユーザの所在を登録するフィールド162と、自無線端末1のユーザの連絡先(電話番号、電子メールアドレス等)を登録するフィールド163と、が記憶される。
主制御部17は、無線端末1の各部10〜16を統括的に制御する。また、主制御部17は、スケジュール情報記憶部15に記憶されているスケジュール情報に従い、あるいは、プレゼンス情報送受信部14を介して他の無線端末1から受信したプレゼンス情報に従い、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新する。また、主制御部17は、スケジュール情報記憶部15に記憶されているスケジュール情報に従って、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新した場合に、プレゼンス情報送受信部14を介して他の無線端末1に更新後のプレゼンス情報を送信する。さらに、主制御部17は、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新した場合に、プレゼンス情報送受信部13を介してプレゼンスサーバ2に更新後のプレゼンス情報を送信する。
図6は、無線端末1の動作を説明するためのフロー図である。なお、無線端末1には、予め、自無線装置1のユーザの優先度、および、スケジュール情報のイベント内容として設定可能な各プレゼンスと優先度との対応情報が登録されていることとする。
主制御部17は、スケジュール情報記憶部15を定期的に参照し、フィールド154に登録されている終了日時前であって、かつフィールド153に登録されている開始日時が到来したイベントのレコード150があるか否かを監視する(S20)。そして、このようなレコード150があるならば(S20でYES)、このレコード150をプレゼンス更新の参照レコード150に設定して、後述のマスタ端末プレゼンス更新処理を実施する(S21)。
また、主制御部17は、近距離無線インターフェース部12を介して、自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1から応答要求を受信したならば(S22でYES)、近距離無線インターフェース部12を介してこの無線端末1に応答を返信する(S23)。
また、主制御部17は、近距離無線インターフェース部12およびプレゼンス情報送受信部14を介して、無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1からプレゼンス情報を受信したならば(S24でYES)、この無線端末1を新たなマスタ端末1に設定して、後述のスレーブ端末プレゼンス更新処理を実施する(S25)。
また、主制御部17は、無線LANインターフェース部11およびプレゼンス情報送受信部13を介して、プレゼンスサーバ2から他の無線端末1のユーザのプレゼンス情報をユーザ情報とともに受信したならば(S26でYES)、このプレゼンス情報を、ユーザ情報に含まれるユーザ名とともにマンマシンインターフェース部10に表示する(S27)。
図7は、図6に示すマスタ端末プレゼンス更新処理(S21)を説明するためのフロー図である。
まず、主制御部17は、図6のS20で設定したプレゼンス更新の参照レコード150に基づいて、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新する(S210)。具体的には、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161に登録されているプレゼンスを、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド152に登録されているイベント内容に更新し、プレゼンス情報記憶部16のフィールド162に登録されている所在を、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド155に登録されている開催場所に更新し、そして、プレゼンス情報記憶部16のフィールド163に登録されている連絡先を、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド156に登録されている連絡先に更新する。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報(プレゼンス、所在、連絡先)を、自無線端末1のユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S211)。
また、主制御部17は、自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1である近傍端末1の探索を開始する(S212)。具体的には、近距離無線インターフェース部12から応答要求を定期的に同報送信して、その応答を受信することにより、近傍端末1を探索する。
ここで、主制御部17は、近傍端末1を新たに検出したならば(S213でYES)、プレゼンス情報送受信部14および近距離無線インターフェース部12を介して、新たに検出した近傍端末1に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザの優先度を含むユーザ情報とともに送信する(S214)。そして、主制御部17は、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されているイベントの終了日時が到来していなければ(S215でNO)、この処理(S213、S214)を繰り返す。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されているイベントの終了日時を経過したならば(S215でYES)、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報に更新する(S216)。例えば、現在時刻が勤務時間帯に属しているならば、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161〜163に、プレゼンス「在席」、所在「ユーザの勤務地」、連絡先「自無線端末1の電話番号」を登録する。あるいは、現在時刻が勤務時間帯に属していないならば、プレゼンス「不在」、所在「帰宅」、連絡先「自無線端末1の電子メールアドレス」を登録する。なお、デフォルト設定されているプレゼンス情報に代えて、S210における更新前のプレゼンス情報に戻すようにしてもよい。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S217)。
また、主制御部17は、近傍端末1が存在するならば(S218でYES)、プレゼンス情報送受信部14および近距離無線インターフェース部12を介して近傍端末1に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザの優先度を含むユーザ情報とともに送信する(S219)。それから、主制御部17は、近傍端末1の探索を終了し(S220)、その後、本フロー(S21)を終了する。
図8は、図6に示すスレーブ端末プレゼンス更新処理(S25)を説明するためのフロー図である。
まず、主制御部17は、マスタ端末1から受信したプレゼンス情報に基づき、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報の更新可否を判定する(S250)。具体的には、マスタ端末1からプレゼンス情報とともに受信したユーザ情報に含まれている優先度が自無線端末1のユーザの優先度より高い場合、あるいはマスタ端末1より受信したプレゼンス情報が示すプレゼンスの優先度が、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報が示すプレゼンスの優先度より高い場合に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報を更新可と判定し、そうでない場合は、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報を更新不可と判定する。ここで、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報が更新不可と判定されたならば(S250で「更新不可」)、本フロー(S25)を終了する。
一方、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報が更新可と判定された場合(S250で「更新可」)、主制御部17は、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、マスタ端末1から受信したプレゼンス情報に更新する(S251)。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S252)。それから、主制御部17は、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1から応答要求を定期的に受信しているか否かを監視することにより、マスタ端末1が自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置しているか否かの監視を開始する(S253)。
主制御部17は、マスタ端末1からの応答要求の監視中、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1から応答要求を受信する都度、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1に応答を返信するが、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1から応答要求を受信することなく、所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、マスタ端末1が自無線端末1の近距離無線通信エリア8から離脱したものと判断する(S254でYES)。この場合、主制御部17は、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報に更新する(S255)。例えば、現在時刻が勤務時間帯に属しているならば、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161〜163に、プレゼンス「在席」、所在「ユーザの勤務地」、連絡先「自無線端末1の電話番号」を登録する。あるいは、現在時刻が勤務時間帯に属していないならば、プレゼンス「不在」、所在「帰宅」、連絡先「自無線端末1の電子メールアドレス」を登録する。なお、主制御部17が、S251において、更新前のプレゼンス情報を保持しておき、デフォルト設定されているプレゼンス情報の代わりに、更新前のプレゼンス情報で、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新ようにしてもよい。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S256)。それから、主制御部17は、マスタ端末1の監視を終了し(S257)、その後、本フロー(S25)を終了する。
また、主制御部17は、近距離無線インターフェース部12およびプレゼンス情報送受信部14を介してマスタ端末1からプレゼンス情報を受信したならば(S258)、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、このマスタ端末1から受信したプレゼンス情報に更新する(S259)。
つぎに、主制御部17は、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1のユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S260)。それから、主制御部17は、マスタ端末1の監視を終了し(S261)、その後、本フロー(S25)を終了する。
以上、本発明の第一実施の形態を説明した。
本実施の形態において、無線端末1は、自無線端末1に記憶されているスケジュール情報に従って自無線端末1のユーザのプレゼンス情報を更新した場合に、自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1各々に対して更新後のプレゼンス情報を送信する。また、無線端末1は、自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1からプレゼンス情報を受信したならば、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報を、この他の無線端末1から受信したプレゼンス情報に更新する。さらに、無線端末1は、プレゼンスサーバ2に更新後のプレゼンス情報を送信する。
したがって、本実施の形態によれば、いずれかの無線端末1がスケジュール情報に従ってユーザのプレゼンス情報を更新すると、この無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1各々のユーザのプレゼンス情報が、この更新されたプレゼンス情報に更新される。このように近傍に位置する無線端末1間でプレゼンス情報の同期を図ることにより、専用の中継装置を設けなくても、また無線端末1にGPS機能が搭載されていなくても、プレゼンス情報を更新することが可能となる。また、プレゼンス情報が位置情報に依存していないので、同じ位置(部屋等)でも異なる行動をとり得るユーザのプレゼンスをより正確に把握することが可能となる。
また、本実施の形態において、無線端末1は、自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1からプレゼンス情報を受信した場合に、この他の無線端末1のユーザの優先度あるいは受信したプレゼンス情報が示すプレゼンスの優先度が、自無線端末1のユーザの優先度あるいは自無線端末1が管理しているプレゼンス情報が示すプレゼンスの優先度より高い場合に、自無線端末1が管理しているプレゼンス情報を、この受信したプレゼンス情報に更新している。このため、本実施の形態によれば、近傍に位置する無線端末1間において、プレゼンス情報を適切なものに同期させることが可能となる。
また、本実施の形態において、無線端末1は、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報を、他の無線端末1から受信したプレゼンス情報に更新した場合、この他の無線端末(マスタ端末)1が自無線端末1の近距離無線通信エリア8内に位置しているか否かを監視し、マスタ端末1が自無線端末1の近距離無線通信エリア8から離脱したならば、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報、あるいは更新前のプレゼンス情報に更新する。このため、本実施の形態によれば、自無線端末1のユーザのプレゼンス情報が、マスタ端末1のユーザと別行動となった後においても、マスタ端末1のユーザのプレゼンス情報のままとなってしまうのを防止することができる。
なお、本実施の形態において、無線端末1は、スケジュール情報記憶部15に記憶されているスケジュール情報に記述されたイベントの開始日時が到来した場合に、図7に示すマスタ端末プレゼンス更新処理を実施している(図6のS20、S21参照)。しかしながら、本発明はこれに限定されない。無線端末1が、マンマシンインターフェース部10を介してユーザからプレゼンスの変更操作を受け付けた場合にも、図7に示すマスタ端末プレゼンス更新処理を実施するようにしてもよい。この場合、主制御部17は、S210において、ユーザから受け付けたプレゼンスの変更操作に従い、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているユーザのプレゼンス情報を更新する。また、S215において、マンマシンインターフェース部10を介してユーザからプレゼンスの変更操作を新たに受け付けるのを待ち、S216において、S215でユーザから新たに受け付けたプレゼンスの変更操作に従い、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているユーザのプレゼンス情報を更新する。
[第二実施の形態]
本実施の形態に係る通信システムが、図1に示す本発明の第一実施の形態に係る通信システムと異なる点は、無線端末1(無線端末1−1〜1−3)に代えて無線端末1a(無線端末1a−1〜1a−3)を用いたことである。その他の構成は、図1に示す本発明の第一実施の形態と同様である。
無線端末1aは、自無線端末1aのユーザのスケジュール情報およびプレゼンス情報を管理する機能を有し、自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報が、このユーザのスケジュール情報に従って更新される都度、最新のプレゼンス情報をプレゼンスサーバ2に通知する。また、プレゼンスサーバ2から通知された他の無線端末1aのユーザのプレゼンス情報を表示する。また、無線端末1aは、Bluetooth(登録商標)、無線LANのアドホックモード等の近距離無線通信機能を備え、それぞれの無線端末1a−1〜1a−3は、近距離無線通信を介して、自無線端末1a−1〜1a−3の近距離無線通信エリア8−1〜8−3(第一実施の形態と同様、単に近距離無線通信エリア8とも称する)内に位置する他の無線端末1a、つまり近傍に位置する1以上の無線端末1aとの間で、スケジュール情報に含まれている開催中のイベントのイベント情報を同期させる。
なお、本実施の形態において、無線端末1a−1〜1a−3は、すべて無線AP3の通信エリア7内に位置しているものとする。また、無線端末1a−1、1a−2は、互いの近距離無線通信エリア8−1、8−2内に位置している一方、無線端末1a−3の近距離無線通信エリア8−3の外側に位置しているものとする。このため、無線端末1a−1、1a−2は、近距離無線通信により互いに通信可能であるが、無線端末1a−3とは近距離無線通信による通信ができない。
図9は、本実施の形態に係る通信システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。ここで、各無線端末1aは、初期状態における自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報を「在席」に設定しているものとする。
まず、無線端末1a−1は、自無線端末1a−1に登録されているスケジュール情報に記述されているイベント「会議」の開始時刻が到来したことを検出すると(S300)、自無線端末1a−1のユーザAのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S301)。それから。無線端末1a−1は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「会議」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S302)。
これを受けて、プレゼンスサーバ2は、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザAのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S303)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「会議」を、ユーザAのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1a−3に無線AP3経由で送信する(S304)。そして、無線端末1a−3は、プレゼンスサーバ2からユーザAのプレゼンス情報「会議」を受信したならば、これを表示する(S305)。
また、無線端末1a−1は、スケジュール情報に記述されたイベントの開始に伴い自無線端末1a−1のユーザAのプレゼンス情報を更新したならば、近距離無線通信を用いて、近距離無線通信エリア8−1内に位置する近傍端末1の探索を開始する(S306)。具体的には、近距離無線通信を用いて定期的に応答要求を同報送信する(S307−1〜S307−N)。ここで、無線端末1a−1の近距離無線通信エリア8−1には無線端末1a−2のみが位置しているため、無線端末1a−2のみが、近距離無線通信を介して無線端末1a−1から応答要求を受信する都度、近距離無線通信により無線端末1a−1に応答を返信する(S308−1〜S308−N)。これにより、無線端末1a−1は、近傍端末1aとして新たな無線端末1a−2を検出すると、近距離無線通信を用いて、この無線端末1a−2に、自無線端末1a−1のユーザAのプレゼンス情報更新のトリガとなったイベント情報(イベント内容「会議」と、イベントの開始日時、終了日時および開催場所とを含む、図4に示すイベントのレコード150)を、ユーザAの優先度を含むユーザ情報とともに送信する(S309)。
これを受けて、無線端末1a−2は、自無線端末1a−2のユーザBのスケジュール情報の更新可否を判定する(S310)。具体的には、無線端末1a−1のユーザAの優先度が自無線端末1a−2のユーザBの優先度より高い場合、または、無線端末1a−1から受信したイベント情報と重複する開催期間(開始日時から終了日時までの時間帯)を有するイベント情報が自無線端末1a−2のユーザBのスケジュール情報に含まれていないか、あるいは含まれていても、無線端末1a−1から受信したイベント情報のイベント内容「会議」の優先度が、この重複するイベント情報のイベント内容の優先度よりも高い場合に、無線端末1a−2のユーザBのプレゼンス情報を更新可と判定する。ここでは、無線端末1a−2のユーザBのプレゼンス情報が更新可と判定されたものとする。
無線端末1a−2は、自無線端末1a−2のユーザBのスケジュール情報に無線端末1a−1から受信したイベント情報を追加して、スケジュール情報を更新する(S311)。また、無線端末1a−2は、無線端末1a−1から受信したイベント情報に従い、自無線端末1a−2のユーザBのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S312)。それから、無線端末1a−2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「会議」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S313)。
これを受けて、プレゼンスサーバ2は、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザBのプレゼンス情報を「在席」から「会議」に更新する(S314)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「会議」を、ユーザBのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1a−3に無線AP3経由で送信する(S315)。そして、無線端末1a−3は、プレゼンスサーバ2からユーザBのプレゼンス情報「会議」を受信したならば、これを表示する(S316)。
また、無線端末1a−2は、無線端末1a−1から受信したイベント情報に従い、自無線端末1a−2のスケジュール情報を更新したならば、イベント情報の送信元である無線端末1a−1をマスタ端末1a−1に設定し、このマスタ端末1a−1が自無線端末1a−2の近距離無線通信エリア8−2内に位置しているか否かの監視を開始する(S317)。具体的には、マスタ端末1a−1から応答要求が定期的に送られてくるか否かを監視する。
さて、無線端末1a−1は、自無線端末1a−1に登録されているスケジュール情報に記述されたイベント「会議」の終了時刻が到来したことを検出すると(S320)、自無線端末1a−1のユーザAのプレゼンス情報を更新する(S322)。具体的には、更新前(一つ前)のプレゼンス情報あるいはデフォルト設定されたプレゼンス情報に更新する。ここでは、一つ前のプレゼンス情報「在席」に更新されたものとする。また、無線端末1a−1は、ユーザAの最新のプレゼンス情報「在席」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S324)。その後、無線端末1a−1は、スケジュール情報に記述されているイベントの終了に伴い自無線端末1a−1のユーザAのプレゼンス情報を更新したならば、近距離無線通信を用いた近傍端末1aの探索を終了する(S326)。
同様に、無線端末1a−2は、自無線端末1a−2に登録されているスケジュール情報に記述されたイベント「会議」の終了時刻が到来したことを検出すると(S321)、自無線端末1a−2のユーザBのプレゼンス情報を更新する(S323)。具体的には、更新前(一つ前)のプレゼンス情報あるいはデフォルト設定されたプレゼンス情報に更新する。ここでは、一つ前のプレゼンス情報「在席」に更新されたものとする。また、無線端末1a−2は、ユーザBの最新のプレゼンス情報「在席」を無線AP3経由でプレゼンスサーバ2に送信する(S325)。その後、無線端末1a−2は、スケジュール情報に記述されているイベントの終了に伴い自無線端末1a−2のユーザBのプレゼンス情報を更新したならば、マスタ端末1a−1の監視を終了する(S327)。
また、プレゼンスサーバ2は、無線端末1a−1、1a−2からユーザA、Bのプレゼンス情報「在席」を受信すると、自プレゼンスサーバ2が管理しているユーザA、Bのプレゼンス情報を「会議」から「在席」に更新する(S328)。また、プレゼンスサーバ2は、ユーザA、Bの最新のプレゼンス情報「在席」を、ユーザA、Bのプレゼンス情報の送信先として予め登録されている無線端末1a−3に無線AP3経由で送信する(S329)。そして、無線端末1a−3は、プレゼンスサーバ2からユーザA、Bのプレゼンス情報「在席」を受信したならば、これを表示する(S330)。
つぎに、無線端末1aの詳細を説明する。
無線端末1aの機能構成が、図3に示す無線端末1の機能構成と異なる点は、プレゼンス情報送受信部14に代えてイベント情報送受信部14aを用いたこと、および主制御部17に代えて主制御部17aを用いたことである。その他の機能構成は、図3に示す無線端末1の機能構成と同様である。
図10は、無線端末1aの動作を説明するためのフロー図である。
主制御部17aは、スケジュール情報記憶部15を定期的に参照し、フィールド154に登録されている終了日時前であって、かつフィールド153に登録されている開始日時が到来したイベントのレコード150があるか否かを監視する(S40)。そして、このようなレコード150があるならば(S40でYES)、このレコード150をプレゼンス更新の参照レコード150に設定して、後述のマスタ端末プレゼンス更新処理を実施する(S41)。
また、主制御部17aは、近距離無線インターフェース部12を介して、自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1aから応答要求を受信したならば(S42でYES)、近距離無線インターフェース部12を介してこの無線端末1aに応答を返信する(S43)。
また、主制御部17aは、近距離無線インターフェース部12およびイベント情報送受信部14aを介して、無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1aからイベント情報を受信したならば(S44でYES)、この無線端末1aを新たなマスタ端末1aに設定して、後述のスレーブ端末プレゼンス更新処理を実施する(S45)。
また、主制御部17aは、無線LANインターフェース部11およびプレゼンス情報送受信部13を介して、プレゼンスサーバ2から他の無線端末1aのユーザのプレゼンス情報をユーザ情報とともに受信したならば(S46でYES)、この受信したプレゼンス情報を、ユーザ情報に含まれるユーザ名とともにマンマシンインターフェース部10に表示する(S47)。
図11は、図10に示すマスタ端末プレゼンス更新処理(S41)を説明するためのフロー図である。
まず、主制御部17aは、図10のS40で設定したプレゼンス更新の参照レコード150に基づいて、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新する(S410)。具体的には、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161に登録されているプレゼンスを、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド152に登録されているイベント内容に更新し、プレゼンス情報記憶部16のフィールド162に登録されている所在を、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド155に登録されている開催場所に更新し、そして、プレゼンス情報記憶部16のフィールド163に登録されている連絡先を、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド156に登録されている連絡先に更新する。
つぎに、主制御部17aは、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報(プレゼンス、所在、連絡先)を、自無線端末1aのユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S411)。
また、主制御部17aは、自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1aである近傍端末1aの探索を開始する(S412)。具体的には、近距離無線インターフェース部12から応答要求を定期的に同報送信して、その応答を受信することにより、近傍端末1aを探索する。
それから、主制御部17aは、近傍端末1aを新たに検出したならば(S413でYES)、イベント情報送受信部14aおよび近距離無線インターフェース部12を介して、この新たに検出した近傍端末1aに、プレゼンス更新の参照レコード150を、自無線端末1aのユーザの優先度を含むユーザ情報とともに送信する(S414)。そして、主制御部17aは、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されているイベントの終了日時が到来していなければ(S415でNO)、この処理(S413、S414)を繰り返す。
つぎに、主制御部17aは、プレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されているイベントの終了日時が到来したならば(S415でYES)、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報に更新する(S416)。例えば、現在時刻が勤務時間帯に属しているならば、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161〜163に、プレゼンス「在席」、所在「ユーザの勤務地」、連絡先「自無線端末1aの電話番号」を登録する。あるいは、現在時刻が勤務時間帯に属していないならば、プレゼンス「不在」、所在「帰宅」、連絡先「自無線端末1aの電子メールアドレス」を登録する。なお、デフォルト設定されているプレゼンス情報に代えて、S410における更新前のプレゼンス情報に戻すようにしてもよい。
つぎに、主制御部17aは、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1aのユーザ情報とともに送信する(S417)。それから、主制御部17aは、近傍端末1aの探索を終了し(S418)、その後、本フロー(S41)を終了する。
図12は、図10に示すスレーブ端末プレゼンス更新処理(S45)を説明するためのフロー図である。
まず、主制御部17aは、マスタ端末1aから受信したプレゼンス更新の参照レコード150に基づき、スケジュール情報記憶部15に記憶されているスケジュール情報の更新可否を判定する(S450)。具体的には、マスタ端末1aからプレゼンス更新の参照レコード150とともに受信したユーザ情報に含まれている優先度が自無線端末1aのユーザの優先度より高い場合、プレゼンス更新の参照レコード150と少なくとも一部重複するイベントの開催期間(開始日時から終了日時までの時間帯)を有するレコード150がスケジュール情報記憶部15に記憶されていない場合、あるいは、このようなレコード150が記憶されていても、そのレコード150のイベント内容により特定される優先度が、プレゼンス更新の参照レコード150のイベント内容により特定される優先度より低い場合に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報を更新可と判断し、いずれの場合にも該当しない場合に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報を更新不可と判定する。ここで、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報が更新不可と判例されたならば(S450で「更新不可」)、本フロー(S45)を終了する。
一方、プレゼンス情報記憶部16に記憶されたプレゼンス情報が更新可と判定された場合(S450で「更新可」)、主制御部17aは、スケジュール情報記憶部15にプレゼンス更新の参照レコード150を追加して、スケジュール情報記憶部15に記憶されているスケジュール情報を更新する(S451)。ここで、参照レコード150のフィールド156の連絡先が電話番号ならば、この連絡先を自無線端末1aの電話番号に変更し、電子メールアドレスならば、この連絡先を自無線端末1aの電子メールアドレスに変更する。また、プレゼンス更新の参照レコード150と少なくとも一部重複するイベントの開催期間を有するレコード150がスケジュール情報記憶部15に記憶されているならば、このレコード150をスケジュール情報記憶部15から削除する。
つぎに、主制御部17aは、スケジュール情報記憶部15に追加したプレゼンス更新の参照レコード150に基づいて、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新する(S452)。それから、主制御部17aは、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1aのユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S453)。それから、主制御部17aは、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1aから応答要求を定期的に受信しているか否かを監視することにより、マスタ端末1aが自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置しているか否かの監視を開始する(S454)。
主制御部17aは、マスタ端末1aからの応答要求の監視中、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1aから応答要求を受信する都度、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1aに応答を返信するが、近距離無線インターフェース部12を介してマスタ端末1aから応答要求を受信することなく、所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、マスタ端末1aが自無線端末1aの近距離無線通信エリア8から離脱したものと判断する(S455でYES)。この場合、主制御部17aは、スケジュール情報記憶部15に追加したプレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されている終了日時を現在日時に更新するとともに(S456)、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報に更新する(S457)。例えば、現在時刻が勤務時間帯に属しているならば、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161〜163に、プレゼンス「在席」、所在「ユーザの勤務地」、連絡先「自無線端末1aの電話番号」を登録する。あるいは、現在時刻が勤務時間帯に属していないならば、プレゼンス「不在」、所在「帰宅」、連絡先「自無線端末1aの電子メールアドレス」を登録する。なお、制御部17が、S452において、更新前のプレゼンス情報を保持しておき、デフォルト設定されているプレゼンス情報の代わりに、更新前のプレゼンス情報で、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新するようにしてもよい。
つぎに、主制御部17aは、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1aのユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S458)。それから、主制御部17aは、マスタ端末1aの監視を終了し(S459)、その後、本フロー(S45)を終了する。
また、主制御部17aは、スケジュール情報記憶部15に追加したプレゼンス更新の参照レコード150のフィールド154に登録されている終了日時が到来したならば(S460でYES)、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報に更新する(S461)。例えば、現在時刻が勤務時間帯に属しているならば、プレゼンス情報記憶部16のフィールド161〜163に、プレゼンス「在席」、所在「ユーザの勤務地」、連絡先「自無線端末1aの電話番号」を登録する。あるいは、現在時刻が勤務時間帯に属していないならば、プレゼンス「不在」、所在「帰宅」、連絡先「自無線端末1aの電子メールアドレス」を登録する。なお、制御部17が、S452において、更新前のプレゼンス情報を保持しておき、デフォルト設定されているプレゼンス情報に代えて、更新前のプレゼンス情報で、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を更新するようにしてもよい。
つぎに、主制御部17aは、プレゼンス情報送受信部13および無線LANインターフェース部11を介してプレゼンスサーバ2に、プレゼンス情報記憶部16に記憶されているプレゼンス情報を、自無線端末1aのユーザのユーザ名を含むユーザ情報とともに送信する(S462)。それから、主制御部17aは、マスタ端末1aの監視を終了し(S463)、その後、本フロー(S45)を終了する。
以上、本発明の第二実施の形態を説明した。
本実施の形態において、無線端末1aは、自無線端末1aに記憶されているユーザのスケジュール情報に含まれているイベント情報(プレゼンス更新の参照レコード150)に従い、自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報を更新した場合に、自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1a各々に対してこのイベント情報を送信する。また、無線端末1aは、自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1aからイベント情報を受信したならば、自無線端末1aのユーザのスケジュール情報に、この他の無線端末1aから受信したイベント情報を追加するとともに、この追加したイベント情報に従い自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報を更新する。さらに、無線端末1aは、プレゼンスサーバ2に更新後のプレゼンス情報を送信する。
したがって、本実施の形態によれば、いずれかの無線端末1aが、スケジュール情報に記述されているイベント情報に従ってユーザのプレゼンス情報を更新すると、この無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1a各々のスケジュール情報にこのイベント情報が反映され、これにより近傍に位置する無線端末1a間におけるプレゼンス情報の同期が図られる。このため、専用の中継装置を設けなくても、また無線端末1aにGPS機能が搭載されていなくても、プレゼンス情報を更新することが可能となる。また、プレゼンス情報が位置情報に依存していないので、同じ位置(部屋等)でも異なる行動をとり得るユーザのプレゼンスをより正確に把握することが可能となる。
また、本実施の形態において、無線端末1aは、自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1aからイベント情報を受信した場合に、この他の無線端末1aのユーザの優先度あるいは受信したイベント情報が示すイベント内容の優先度が、自無線端末1aのユーザの優先度あるいは自無線端末1aのスケジュール情報に記述されている、開催期間が他の無線端末1aから受信したイベント情報と少なくとも一部重複するベント情報が示すイベント内容の優先度より高いときに、他の無線端末1aから受信したイベント情報を自無線端末1aのスケジュール情報に反映させる。このため、本実施の形態によれば、近傍に位置する無線端末1a間おいて、プレゼンス情報を適切なものに同期させることが可能となる。
また、本実施の形態において、無線端末1aは、自無線端末1aのスケジュール情報に、他の無線端末1aから受信したイベン情報を追加した場合、この他の無線端末1a(マスタ端末)が自無線端末1aの近距離無線通信エリア8内に位置しているか否かを監視し、マスタ端末1aが自無線端末1aの近距離無線通信エリア8から離脱したならば、自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報を、デフォルト設定されているプレゼンス情報、あるいは直前のプレゼンス情報に更新する。このため、本実施の形態によれば、自無線端末1aのユーザのプレゼンス情報が、マスタ端末1aのユーザと別行動となった後においても、マスタ端末1aのユーザのプレゼンス情報のままとなってしまうのを防止することができる。
なお、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態において、無線端末1、1aは、自無線端末1、1aが帰属している無線AP3が所定の無線AP3である場合(例えば、帰属中の無線AP3のSSIDが所定のSSIDである場合)、無線端末1、1aの近距離無線通信エリア8内に位置する他の無線端末1、1aから受信したプレゼンス情報、イベント情報に関わらず、自無線端末1、1aのプレゼンス情報、スケジュール情報を更新しないようにしてもよい。このようにすることで、例えば、無線端末1、1aが、ユーザの所属部署に設置されている無線AP3に帰属している場合など、ユーザ個人で作業を行うことが明らかな場合において、自無線端末1、1aのプレゼンス情報が他の無線端末(例えば、隣席の同僚の無線端末)1、1aのプレゼンス情報に同期してしまうのを防止することができる。
また、上記の各実施の形態では、プレゼンスサーバ2として、いずれかのユーザのプレゼンス情報が更新される都度、このユーザのプレゼンス情報の通知先として予め登録されている無線端末1、1aに、このユーザの最新のプレゼンス情報を通知する、いわゆるプッシュ型のプレゼンスサーバを例にとり説明したが、本発明はこれに限定されない。要求されたプレゼンス情報を要求元の無線端末1、1aに通知する、いわゆるプル型のプレゼンスサーバであってもよい。
また、上記の各実施の形態において、無線端末1、1aの機能構成(図3参照)は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびモデム、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することにより実現されるものでもよい。