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JP6063690B2 - 中空パッケージ用容器及びその製造方法 - Google Patents
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JP6063690B2 - 中空パッケージ用容器及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像素子の搭載に用いられる中空パッケージ用容器及びその製造方法に関する。
デジタルカメラには、CCD、CMOS等の固体撮像素子が使用される。前記固体撮像素子は、通常、樹脂製の中空パッケージに収容されてデジタルカメラに搭載される。前記中空パッケージは、通常、中空パッケージ用容器と、前記中空パッケージ用容器に搭載される前記固体撮像素子と、前記固体撮像素子を中空パッケージ用容器に密封する透明部材とから構成される。
前記中空パッケージでは、前記透明部材の内面に結露が発生すると、前記固体撮像素子に光が正確に入射されなくなる。このため、前記固体撮像素子の読み取り機能が低下することがある。
また、前記固体撮像素子は、作動に伴い熱を発生する。このため、前記固体撮像素子の温度が上昇し、前記固体撮像素子に不具合が生じる場合がある。また、前記固体撮像素子の温度が上昇すると、中空パッケージの構成部材が熱膨張を起こすことがある。その結果、中空パッケージに撓みや反り等の変形を発生させる場合がある。前記中空パッケージの変形が発生すると、前記固体撮像素子に光が正確に入射されなくなることがある。このため、固体撮像素子の読み取り機能が低下することがある。
前述の結露の防止と放熱性の向上とが図られている前記中空パッケージ用容器としては、例えば、固体撮像素子を搭載するための凹部を有する樹脂製の容器と、前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するための導電性のリードと、前記凹部の底部内に配置される、蒸気不透過性かつ伝熱性のアイランドと、を有し、前記アイランドが前記容器の側面又は底面に露出する放熱部をさらに有する中空パッケージ用容器が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。前記放熱部は、例えば前記アイランドと一体的に形成されている、前記固体撮像素子に導通しないリードであり、また例えば前記アイランドの一部分であって前記中空パッケージ用容器の底面に露出する部分である。
特開2008−263008号公報 特開2008−235559号公報
一方で、前記固体撮像素子には、さらなる高性能化が求められている。このため、前記固体撮像素子がより大きくなり、又は前記固体撮像素子における回路の集積度がより高まる傾向にある。このため、前記固体撮像素子の発熱量の増加に対応できるように、前記中空パッケージには、より高い放熱性が求められている。
本発明は、固体撮像素子による発熱に対する放熱性に優れる中空パッケージ用容器及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記の課題を解決するための手段として、下記の中空パッケージ用容器を提供する。
[1] 固体撮像素子を搭載するための凹部を有する樹脂製の容器であって、前記容器の側方に突出する突出部を含み前記凹部を囲む枠を有する容器と、
前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するための導電性のリードと、
前記凹部の底部内に配置されるアイランドと、を有し、
前記アイランドが、前記枠における前記凹部開口側であって、前記突出部の表面に露出する表面側放熱部をさらに有することを特徴とする中空パッケージ用容器。
[2] 前記枠は、互いに異なる位置から前記容器の側方に突出する複数の突出部を含み、
前記導電性のリードは、前記複数の突出部の間から前記容器の外側に突出するアウターリードを含み、
前記複数の突出部は、前記アウターリードよりも側方に突出している、[1]に記載の中空パッケージ用容器。
[3] 前記リード及び前記アイランドがいずれも金属製であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の中空パッケージ用容器。
[4] 前記アイランドが、前記容器の側面又は底面に露出する底部側放熱部をさらに有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の中空パッケージ用容器。
[5] 前記凹部の開口面積が200mm以上であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の中空パッケージ用容器。
[6] 前記枠は、自身の四隅から前記容器の側方に突出する四個の突出部を含み、
前記アウターリードは、前記枠の各辺の延在方向に隣り合う二個の突出部の間から前記容器の外側に突出する、[2]に記載の中空パッケージ容器。
また本発明は、前記の課題を解決するための手段として、以下の中空パッケージ用容器の製造方法を提供する。
固体撮像素子を搭載するための凹部及び前記凹部を囲む枠を有する樹脂製の容器と、前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するための導電性のリードと、前記凹部の底部内に配置されるアイランドと、を有し、前記アイランドが、伝熱性を有するとともに、前記枠の表面に露出する表面側放熱部をさらに有する中空パッケージ用容器を製造する方法であって、
前記アイランドと前記リードとが一体化されたリードフレームを成形金型のキャビティーに配置する工程と、前記リードフレームが配置された前記キャビティーに熱硬化性樹脂を充填し、硬化させる工程とを含み、
前記成形金型が、前記キャビティーの壁面のうち、前記枠の表面を形作る部分に、前記リードフレームにおける前記表面側放熱部を、前記成形金型に含まれるスペーサによって押し当てることを特徴とする中空パッケージ用容器の製造方法。
] 前記スペーサが、前記成形金型の壁面から突出する突起であることを特徴とする[]に記載の中空パッケージ用容器の製造方法。
本発明における中空パッケージ用容器は、固体撮像素子で発生した熱を、前記アイランドを介して前記容器における前記凹部開口側の表面(前記中空パッケージにおける光路側)から外部に放出する構成を有する。よって、本発明は、固体撮像素子による発熱に対する放熱性に優れる中空パッケージ用容器及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の中空パッケージ用容器を概略的に示す斜視図である。 図1に示す中空パッケージ用容器の長手方向中央の突出部を拡大して示す図である。 図1に示す中空パッケージ用容器の角部の突出部を拡大して示す図である。 図1に示す中空パッケージ用容器の平面図である。 図5Aは図1に示す中空パッケージ用容器の正面図であり、図5B図1に示す中空パッケージ用容器の背面図である。 図6Aは図1に示す中空パッケージ用容器の右側面図であり、図6Bは図1に示す中空パッケージ用容器の左側面図である。 図1に示す中空パッケージ用容器におけるアイランドを示す図である。 図7に示す中空パッケージ用容器の長手方向中央の突出部を拡大して示す図である。 図8示す中空パッケージ用容器をA−A線で切断したときの切断面を示す断面図である。 本発明の中空パッケージ用容器の製造に用いられる成形装置の一例を概略的に示す図である。 下金型のキャビティーを拡大して示す図である。 下金型のキャビティーの要部の断面を拡大して示す図である。 成形装置とそれに配置されるリードフレーム及び樹脂タブレットを示す部分断面斜視図である。 成形装置とそれに配置されるリードフレーム及び樹脂タブレットを示す部分断面正面図である。 本発明の中空パッケージ用容器の製造に用いられるリードフレームを概略的に示す図である。 リードフレームの要部(一単位)を拡大して示す図である。 リードフレーム及び樹脂タブレットが下金型に配置された状態を示す部分断面斜視図である。 リードフレーム及び樹脂タブレットが下金型に配置された状態を示す部分断面正面図である。 下金型とそれに配置されたリードフレームの要部の断面を拡大して示す図である。 リードフレーム及び樹脂タブレットが配置された下金型に上金型を合わせた状態を示す部分断面斜視図である。 リードフレーム及び樹脂タブレットが配置された下金型に上金型を合わせた状態を示す部分断面正面図である。 溶融した樹脂がキャビティーに圧入されている第一の状態を示す部分断面斜視図である。 溶融した樹脂がキャビティーに圧入されている第一の状態を示す部分断面正面図である。 溶融した樹脂がキャビティーにさらに圧入している第二の状態を示す部分断面正面図である。 溶融した樹脂がキャビティーに圧入された最終状態を示す部分断面斜視図である。 溶融した樹脂がキャビティーに圧入された最終状態の要部の断面を拡大して示す図である。 成形装置と、そこから取り出される、溶融した樹脂が硬化してなる一体成形物を示す斜視図である。 一体成形物の斜視図である。 一体成形物の平面図である。 一体成形物の正面図である。 一体成形物の要部の断面を拡大して示す図である。
本発明の中空パッケージ用容器は、容器と、リードと、アイランドとを有する。
前記容器は樹脂製である。前記樹脂は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましい。これらの熱硬化性樹脂のなかでも、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂が、耐熱性や成形性の観点からより好ましい。エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノールA型、オルソクレゾールノボラック型、ビフェニル型、ナフタレン型、グリシジルアミン型等のエポキシ樹脂を挙げることができる。また、ポリイミド樹脂の具体例としては、ポリアミノビスマレイミド、ポリピロメリットイミド、ポリエーテルイミド等のポリイミド樹脂を挙げることができる。
前記容器は、固体撮像素子を搭載するための凹部を有する。前記凹部の形状及び大きさは、搭載すべき固体撮像素子の形状及び大きさに基づいて決めることができる。前記固体撮像素子の平面形状は一般に矩形である。よって前記凹部は一般に矩形の開口部と矩形の底面とを有する。前記凹部の底面は、固体撮像素子が実装される部分(ダイアタッチ面)を含む。前記ダイアタッチ面には、例えばダイボンディング剤やダイアタッチフィルム等の接着剤が存在していてもよい。
前記凹部の開口面積は、発熱がより大きな固体撮像素子を搭載する観点から、200mm以上であることが好ましい。前記凹部の開口面積は、前記の観点から600mm以上であることがより好ましい。前記凹部の開口面積の上限は特に限定されないが、例えば1,500mm以下である。
前記容器は、前記凹部を囲む枠を有する。前記枠は、前記凹部の密封と後述する表面側放熱部の配置とが可能な形状を有する。このような観点から、前記枠は、前記容器の側方に突出する突出部をさらに有することが好ましい。前記突出部は、前記中空パッケージの取り扱いや位置決めを容易にする観点から好ましく、また後述するリードを保護する観点からも好ましい。前記突出部の数、形状及び位置は特に限定されない。前記突出部の位置は、例えば前記容器の角や辺の中央部である。
前記リードは、前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するように配置される。例えば前記リードは、前記枠を貫通して配置される導電性材料であり、前記凹部に露出するインナーリードと前記容器の外側に露出するアウターリードとから構成することができる。前記リードの材料には、種々の導電性材料を用いることができるが、リードの材料は金属であることが好ましい。前記金属としては、例えば、銅、鉄、アルミニウム、これらの合金、又は42アロイが挙げられ、42アロイ又は銅合金がより好ましい。
前記リードの厚さは、特に限定されないが、0.1〜0.3mmであることが好ましく、0.15〜0.25mmであることがより好ましい。
前記アイランドは、前記凹部の底部内に配置される。前記凹部の底部内に配置される前記アイランド(アイランド本体)の形状及び大きさは、前記凹部の所望の防湿性が得られる範囲であれば特に限定されない。前記凹部の底部内に配置される前記アイランド本体の大きさは、上記の観点に加えて、設計の自由度と放熱性との観点から、前記ダイアタッチ面の大きさの30〜100%であることが好ましく、60〜100%であることがより好ましい。
前記アイランドは、蒸気不透過性と伝熱性を有する。前記アイランドの材料は金属が好ましい。前記金属としては、前記金属としては、例えば、銅、鉄、アルミニウム、これらの合金、又は42アロイが挙げられ、42アロイ又は銅合金がより好ましい。本発明では、前記リード及び前記アイランドが、いずれも金属製であることが好ましく、同じ金属であることがより好ましい。
前記アイランドの厚さは、特に限定されないが、0.1〜0.3mmであることが好ましく、0.15〜0.25mmであることがより好ましい。また前記アイランドの厚さは、前記リードの厚さと同じであることが好ましい。
前記アイランドは、表面側放熱部をさらに有する。前記表面側放熱部は、前記アイランド本体と伝熱可能に連結されている。例えば、前記表面側放熱部は、前記アイランド本体と一体的に形成されるアイランドの一部分である。
前記表面側放熱部は、前記枠の表面に露出する。前記「枠の表面」とは、前記枠における前記凹部開口側の表面と、前記枠又は容器の外側壁面を含む。前記表面側放熱部は、前記突出部における前記凹部開口側の表面に露出することが、放熱性を高める観点から好ましい。前記表面側放熱部の数は特に限定されない。
前記アイランドは、前記容器の側面又は底面に露出する底部側放熱部をさらに有することが、放熱性を高める観点から好ましい。前記底部側放熱部としては、例えば特許文献1及び2に記載されている、前記アイランドと一体的に形成されている、前記固体撮像素子に導通しないリード、や、前記アイランドの一部分であって前記中空パッケージ用容器の底面に露出する部分、が挙げられる。
本発明の中空パッケージ用容器は、従来の中空パッケージ用容器と同様に、インサート成形によって製造することができる。例えば、前記リードと前記アイランドとが一体的かつ切断可能に形成されているリードフレームを成形金型に挿入する。そして、トランスファー成形又は射出成形によって成形金型のキャビティーに前記樹脂を充填する。前記表面側放熱部は、成形後に前記枠の表面に露出していればよい。
本発明の中空パッケージ用容器の好ましい製造方法は、前記リードフレームを成形金型のキャビティーに配置する工程と、前記金属製フレームが配置された前記キャビティーに熱硬化性樹脂を充填し、硬化させる工程とを含む。これらの工程は、使用するリードフレームと、キャビティー内において前記リードフレームの特定の部位を所望の位置に固定すること以外は、通常行われるインサート成形と同様に行うことができる。
前記リードフレームには、前記リードと前記アイランドとが一体化されたリードフレームを用いる。このリードフレームは、前記アイランドの一部として前記表面側放熱部を含む。前記リードフレームには、金属製のリードフレームを好適に用いることができる。
前記リードフレームの前記表面側放熱部の、前記キャビティー内における固定には、前記キャビティー内に配置されるスペーサが用いられる。前記スペーサは、前記キャビティーの壁面のうち、前記枠や前記突出部の表面を形作る部分に前記表面側放熱部を押し当てる部材である。前記スペーサは、前記成形金型と一体であってもよいし、前記成形金型とは別部材であってもよい。前記成形金型と一体であるスペーサとしては、例えば成形金型の所望の位置に形成された突起が挙げられる。前記成形金型とは別の部材のスペーサとしては、例えば前記キャビティー内の所望の位置に配置される部材が挙げられる。前記スペーサの形状としては、例えば円柱や円錐台が挙げられる。
なお、本発明の中空パッケージ用容器を用い、通常の方法によって中空パッケージを作製することができる。中空パッケージは、例えば、前記凹部に固体撮像素子を接着剤で接着し、固体撮像素子の接続端子と前記インナーリードとをワイヤボンディングによって電気的に接続し、前記凹部の開口部を覆うように透明ガラスや透明樹脂等の透明な板状部材を前記枠に接着剤で接着することによって得られる。前記中空パッケージは、デジタルカメラ等の撮像装置において、伝熱部材が配置されている部位に実装される。前記伝熱部材は、前記中空パッケージの実装時に前記表面側放熱部や前記底部側放熱部に接触する部材である。
以下、図面を用いて本発明をさらに説明する。
図1〜9に本発明の中空パッケージ用容器の一実施形態を示す。本実施形態の中空パッケージ用容器は、容器1と、リード2と、アイランド3とを有している。
容器1は、例えばエポキシ樹脂で成形されている。容器1は、凹部1aと凹部1aを囲む枠1bとを有する。凹部1aは、矩形の底面1a1と、底面1a1の周囲を囲む内枠1a2とを有する。内枠1a2で囲まれた底面1a1の部分が前記のダイアタッチ面に相当する。凹部1aの開口面積は、ダイアタッチ面の面積であり、例えば600mmである。また、凹部1aの底部の厚さは、例えば0.4〜3.0mmである。
枠1bは矩形の枠である。枠1bは、枠1bの四隅のそれぞれに、枠1bの側部から側方へ突出する突出部1b1〜1b4を有している。また枠1bは、枠1bの一外側部の中央から側方へ突出する突出部1b5を有している。さらに枠1bは、枠1b上に配置され、枠1b上面の内周縁に沿って凹部1aを囲む上枠1b6と有している(図1、4、7)。枠1bの幅は、突出部1b1と突出部1b2との間で狭く、その他の三辺でより広い。上枠1b6の幅は、突出部1b1と突出部1b2との間では枠1bの幅と同じであり、その他の三辺では枠1bの幅の約半分である。
突出部1b1〜1b4は、それぞれ、枠1bの角を覆うL字型の部材の角部を切り欠いた形状を有している(図1、3、4、7)。中空パッケージ容器の長手方向をXとし、中空パッケージ容器の短手方向をYとしたときに、突出部1b1と突出部1b2は、それぞれY方向により長い形状を有し、突出部1b3と突出部1b4は、それぞれX方向により長い形状を有している。突出部1b5は矩形である(図4、7)。
リード2は、突出部1b1−1b2間、1b2−1b3間、1b3−1b5間、1b5−1b4間、1b4−1b1間のそれぞれに配置されている。リード2は、枠1bをX方向又はY方向に貫通する金属(例えば銅合金)の部材である。リード2は、凹部1aに露出するインナーリード2aと、枠1bの側部から突出するアウターリード2bとを有している。インナーリード2a及びアウターリード2bは、いずれも、並列に整列する複数の細い線状の板片からなる(図7)。リードの本数は、例えば20〜300本である。インナーリード2aは、内枠1a2の上面に配置されている。アウターリード2bは、基端部で下方に向けて折り曲げられ、先端部で外に向けてX方向又はY方向に折り曲げられている(図1〜3)。なお、突出部1b1〜1b5は、いずれも、X方向又はY方向において、アウターリード2bよりも突出している(図4、7)。
アイランド3は、凹部1aの底部1a1内に配置されているアイランド本体3aと、突出部1b1、1b2、1b5のそれぞれの表面に露出する表面側放熱部3b、3c、3dと、突出部1b1−1b2間の枠1bから側方に突出する底部側放熱部3eとを有している。なお、突出部1b1、1b2、1b5は、それぞれ、容器1の底面から表面側放熱部3b、3c、3dに至る孔1c1、1c2、1c5を有している(図7〜9)。
アイランド3は、例えば銅合金で作製されている。アイランド本体3aと表面側放熱部3b、3c、3d、底部側放熱部3eとは、それぞれ、一体的に形成されている。アイランド本体3aの面積は、アイランド本体3aを矩形とみなしたときの矩形の面積であり、例えば430mmである(図7)。
表面側放熱部3b、3c、3dの形状は、いずれも矩形である。表面側放熱部3b、3c、3dは、いずれも、容器1の樹脂中を通って突出部1b1、1b2、1b5のそれぞれの表面で露出している。表面側放熱部3b、3c、3dの先端は、いずれも突出部1b1、1b2、1b5の樹脂中に配置されている(図9)。底部側放熱部3eは、容器1の樹脂中を通って、突出部1b1−1b2間の枠1bから側方に突出している。底部側放熱部3eは、アウターリード2bと同じく、並列に整列する複数の細い線状の板片からなる。底部側放熱部3eも、基端部で下方に向けて折り曲げられ、先端部で外に向けてX方向又はY方向に折り曲げられている(図7)。
本実施の形態の中空パッケージ用容器の製造方法を以下に説明する。
本実施の形態の中空パッケージ用容器の製造に用いられる成形装置は、図10に示すように、上金型11と、下金型12と、下金型12に一体的に設けられている樹脂供給装置20とを有する。
上金型11は複数のキャビティー11aを有し、下金型12は複数のキャビティー12aを有する(図13、14)。上金型のキャビティー11aとキャビティー12aとは、上金型11と下金型12とを対向させたときに一体のキャビティーを形成するように配置されている。また下金型12は、リードフレームの位置合わせ用の突起12cをさらに有する。突起12cの形状は、例えば円錐である(図11)。
キャビティー11aは、例えば中空パッケージ用容器における枠1b、突出部1b1〜1b5、上枠1b6、内枠1a2、及び底面1a1の表面と、枠1b及び突出部1b1〜1b5の上端部(アウターリードよりも上側)の側面とを形成する形状に形成されている。キャビティー11aの開口部の外形は、キャビティー12aの開口部の外形よりもわずかに(例えば100〜300μm程度)大きい。
キャビティー12aは、例えば図10〜12に示すように、中空パッケージ用容器における枠1b及び突出部1b1〜1b5の上端部を除く側面と、容器1の底面とを形成する形状に形成されている。キャビティー12aは、キャビティー12aに配置されたリードフレームの表面側放熱部3b、3c、3dをキャビティー11aの壁面に押し当てるための突起12bを有している。突起12bの形状は、例えば円錐台である。
樹脂供給装置20は、熱硬化性樹脂の円柱状の樹脂タブレットRsが挿入される筒状のポット21と、ポット21の下方からポット21内の樹脂タブレットRsを上金型11に向けて押圧するプランジャー22と、ポット21及びキャビティー12aを連通する溝23とを有している。
中空パッケージ用容器の製造では、図13及び14に示すように、キャビティー12a内にリードフレーム30が配置され、ポット21内に樹脂タブレットRsが収容される。
リードフレーム30は、図15及び16に示すように、リード部32a〜32cと、アイランド3とが、フレーム31によって一体的に形成されている。フレーム31は、下金型12のキャビティー12aに配置されたときに突起12cが挿通する位置決め用の孔31aを有する。リード部32a〜32cは、並列に整列する複数の細い線状の板片を含む。これらの板片は、これらを一直線状に横断するタイバーによって、互いに接続され、かつフレーム31にも接続されている。リード部32aは容器1の側部のリードに対応し、リード部32bは容器1の正面のリードに対応し、リード部32cは容器1の背面のリードに対応している。
アイランド3は、アイランド本体3aと、表面側放熱部3b、3c、3dと、底面側放熱部3eとを有する。アイランド3は、リードフレーム30において、アイランド本体3aが底面1a1内に配置され、表面側放熱部3b、3c、3dが突出部の表面に露出し、底面側放熱部3eが背面側の枠1bの側部から突出し、その他の部分が容器1内に配置されるように、適切に折り曲げられている。
図17及び18に示すように、図14に示されるキャビティー12aにリードフレーム30を配置すると、フレーム31が下金型12の表面上に載せられる。リードフレーム30の孔31aに下金型12の突起12cが嵌まるので、リードフレーム30は、下金型12の平面方向において正しい位置に配置される。また、リードフレーム30ではアイランド3が適切に折り曲げられているので、アイランド3は、下金型の平面方向に垂直な方向においてキャビティー12a内の正しい位置に配置される。また図19に示すように、表面側放熱部3b、3c、3dには、突起12bの先端に当接する。リードフレーム30と樹脂タブレットRsを正しく配置したら、上金型11と下金型12とを合わせる(図20、21)。
次いで、金型及び樹脂供給装置20を加熱し、樹脂タブレットRsを溶融し、プランジャー22を上昇させる。これにより溶融した樹脂Rmが溝23を通ってキャビティー内へ隅々まで圧入される(図22〜25)。
溶融した樹脂Rmが圧入されたキャビティーでは、リードフレーム30におけるアイランド3及びリード部32a〜32cの、下金型の平面方向に垂直な方向における位置関係が保たれている。例えば、図26に示されるように、表面側突出部3bは突起12b上に配置され、キャビティー11aの一壁面部に押し当てられている。リード部32a〜32cは上金型11と下金型12との間の位置に保たれる。アイランド本体3aは、図示されないが、リード部32a〜32cとキャビティー12aの低面との間の位置に保たれる。
溶融した樹脂Rmは、圧入によってキャビティーに充填され、そして固化する。樹脂の固化後、金型を冷却し、上金型11を下金型12から外すと、一体成形物が得られる。この一体成形物はリードフレーム30と、キャビティーの形状に応じてリードフレーム30に固着している樹脂成形物と、リードフレーム30同士を連結する、ポット21及び溝23の形状に樹脂で成形されている連結部40とを有する(図27〜30)。アイランド3は、表面側放熱部3b〜3dとフレーム31とのわずかな接点を残して樹脂成形物に覆われる。リード部32a〜32cは、タイバーと枠1bの側面との間隔をわずかに残して、インナーリード2aを除いて樹脂成形物に覆われる。
図31に示すように、表面側放熱部3cは、一体成形物において、突出部1b2の表面に露出している。突出部1b2における表面側放熱部3cの裏側には、突起12bによる孔1c2が形成される。
その後、一体成形物から中空パッケージ用容器が個片化され、アウターリードとなる板片を連結しているタイバーが切り落とされ、アウターリードの先端部が切断されてアウターリードの長さが揃えられ、前述した形状にアウターリードが曲げられる。これらの工程は、中空パッケージ用容器の製造における通常の工程によって行うことができる。
本実施の形態の中空パッケージ用容器に、凹部1aに収容され、インナーリード2aと電気的に接続されている固体撮像素子と、凹部1aの開口を塞ぐガラス等の透明板状部材とをさらに配置することによって、中空パッケージが構成される。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、アイランド3を有することから、中空パッケージとしたときの凹部1a内への水分(水蒸気)の侵入を抑制することができる。よって、中空パッケージにおける凹部1a内の結露を防止することができる。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、アイランド本体3aと表面側放熱部3b、3c、3dとを有することから、凹部1a内で発生した熱を、アイランド3を介して、枠1bにおける凹部1a開口側の表面(中空パッケージにおける入射光側)へ放出することができる。このため、中空パッケージが実装される基板のみに放熱部が接続される従来の中空パッケージ用容器に比べて、中空パッケージの凹部1aの放熱性に優れている。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、アイランド3が底部側放熱部3eをさらに有することから、凹部1aで発生した熱を、中空パッケージにおける基板側にも放出することができる。このため、中空パッケージにおける凹部1aの放熱性がより一層高められる。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、枠1bが突出部1b1〜1b5をさらに有することから、中空パッケージ用容器の側方からの不意の衝突からアウターリード2bをガードすることができる。また、中空パッケージの作製時や中空パッケージの搭載時における位置決めや取り扱いをより容易にすることが可能である。
また、枠1bが突出部1b1、1b2、1b5を有することから、表面側放熱部3b、3c、3dの露出面積をより大きくすることができる。よって、中空パッケージにおける凹部1aの放熱性をより一層高めることができる。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、突出部1b1、1b2、1b5が孔1c1、1c2、1c5をさらに有することから、これらの孔を介して表面側放熱部3b、3c、3dの熱を、容器1の底側にも放出することが可能である。よって、中空パッケージにおける凹部1aの放熱性をより一層高めることが可能である。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、リード2とアイランド3がいずれも同じ金属で作製されていることから、リード2とアイランド3を一つの部材(リードフレーム)から作製することができる。このため、中空パッケージ用容器の作製をより容易にすることが可能である。
本実施の形態の中空パッケージ用容器は、凹部1aの放熱性に優れていることから、凹部1aでの発熱による凹部1aや固体撮像素子の変形を、固体撮像素子用の従来の中空パッケージ用容器に比べてより一層抑制することが可能である。このため、固体撮像素子用の従来の中空パッケージ用容器に比べて、凹部1aの開口面積をより大きくすること(搭載すべき固体撮像素子をより大きくすること)ができる。例えば凹部1aの開口面積を200mm以上、さらには600mm以上とすることが可能である。
本実施の形態の製造方法は、インサート成形において表面側放熱部3b〜3dを上金型11の一底面部に突起12bによって押し当てることから、表面側放熱部3b〜3dを成形時に表面に露出させることができる。
なお、下金型12の突起12bに代えて樹脂性のスペーサを用いると、孔1c2を樹脂で埋めることが可能である。また、突起12bに代えて熱伝導性に優れる材料のスペーサを用いると、孔1c2を熱伝導性に優れる材料で埋めることができ、表面側放熱部3cの放熱性を高めることが可能である。
本発明の中空パッケージ用容器は、一表面側での光透過性を要する中空パッケージにおいて、前記凹部での熱を前記一表面側へ放出することができる。このため前記凹部で発生した熱の放熱性に優れている。よって本発明は、耐熱性に課題を有するためにこれまで光学装置に利用されなかった半導体素子の新たな用途の開発や、光学装置に既に利用されている半導体素子の用途のさらなる発展に寄与することが期待される。
1 容器
1a 凹部
1a1 底面
1a2 内枠
1b 枠
1b1〜1b5 突出部
1b6 上枠
1c1、1c2、1c5 孔
2 リード
2a インナーリード
2b アウターリード
3 アイランド
アイランド本体3a
3b、3c、3d 表面側放熱部
3e 底部側放熱部
11 上金型
11a、12a キャビティー
12 下金型
12b、12c 突起
20 樹脂供給装置
21 ポット
22 プランジャー
23 溝
30 リードフレーム
31 フレーム
31a 孔
32a〜32c リード部
40 連結部
Rm 溶融した樹脂
Rs 樹脂タブレット
X 中空パッケージ容器の長手方向
Y 中空パッケージ容器の短手方向

Claims (8)

  1. 固体撮像素子を搭載するための凹部を有する樹脂製の容器であって、前記容器の側方に突出する突出部を含み前記凹部を囲む枠を有する容器と、
    前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するための導電性のリードと、
    前記凹部の底部に配置され伝熱性を有するアイランドと、を有し、
    前記アイランドが、前記枠における前記凹部開口側であって、前記突出部の表面に露出する表面側放熱部をさらに有することを特徴とする中空パッケージ用容器。
  2. 前記枠は、互いに異なる位置から前記容器の側方に突出する複数の突出部を含み、
    前記導電性のリードは、前記複数の突出部の間から前記容器の外側に突出するアウターリードを含み、
    前記複数の突出部は、前記アウターリードよりも側方に突出している、請求項1に記載の中空パッケージ用容器。
  3. 前記リード及び前記アイランドがいずれも金属製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の中空パッケージ用容器。
  4. 前記アイランドが、前記容器の側面又は底面に露出する底部側放熱部をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の中空パッケージ用容器。
  5. 前記凹部の開口面積が200mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の中空パッケージ用容器。
  6. 前記枠は、自身の四隅から前記容器の側方に突出する四個の突出部を含み、
    前記アウターリードは、前記枠の各辺の延在方向に隣り合う二個の突出部の間から前記容器の外側に突出する、請求項2に記載の中空パッケージ容器。
  7. 固体撮像素子を搭載するための凹部及び前記凹部を囲む枠を有する樹脂製の容器と、前記凹部と前記容器の外側とを電気的に接続するための導電性のリードと、前記凹部の底部内に配置されるアイランドと、を有し、前記アイランドが、伝熱性を有するとともに、前記枠の表面に露出する表面側放熱部をさらに有する中空パッケージ用容器を製造する方法であって、
    前記アイランドと前記リードとが一体化されたリードフレームを成形金型のキャビティーに配置する工程と、前記リードフレームが配置された前記キャビティーに熱硬化性樹脂
    を充填し、硬化させる工程とを含み、
    前記成形金型が、前記キャビティーの壁面のうち、前記枠の表面を形作る部分に、前記リードフレームにおける前記表面側放熱部を、前記成形金型に含まれるスペーサによって押し当てることを特徴とする中空パッケージ用容器の製造方法。
  8. 前記スペーサが、前記成形金型の壁面から突出する突起であることを特徴とする請求項に記載の中空パッケージ用容器の製造方法。
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