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JP6064552B2 - 光センサ及び光センサの駆動方法 - Google Patents
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JP6064552B2 - 光センサ及び光センサの駆動方法 - Google Patents

光センサ及び光センサの駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、光センサ及び光センサの駆動方法に関する。
従来、光検出素子がアレイ状に配置された光センサが用いられている。光センサは、各光検出素子が入射した赤外線等の光を電気信号に変換して、画像信号を生成する。
光センサにより生成される画像の解像度は、光検出素子の数に対応しており、光センサの解像度を向上させるために、アレイ内の光検出素子の数を増加させることが行われている。
特開2002−262132号公報
Infrared Physics & Technology 52 (2009) 364-370
アレイを形成する光検出素子の数が増えると、結晶起因又はプロセス起因による画素間の検出感度のバラつきにより、アレイ内に感度ムラが生じることがある。
また、アレイを形成する光検出素子が増加するのと共に、1つの画素の寸法が低減するので、不良画素となる光検出素子が生じ易くなる。不良画素では、例えば、光吸収層を挟む2つの電極同士が短絡する。
本明細書では、不良画素を有効に利用してアレイ内の感度ムラを低減する光センサを提供することを目的とする。
また、本明細書では、不良画素を有効に利用してアレイ内の感度ムラを低減した光センサの駆動方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示する光センサによれば、複数の光検出素子を有する光検出アレイであって、各上記光検出素子は、光吸収層と、上記光吸収層の一方の側に配置された第1電極層と、上記光吸収層の他方の側に配置された第2電極層とを有し、上記光検出アレイは少なくとも2つの上記光検出素子を有する複数の領域に分割され、各上記領域内に配置される上記光検出素子の上記第2電極層同士が電気的に接続されており、上記光検出アレイの外周に面していない各上記領域には、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡している少なくとも1つの上記光検出素子が配置されている、光検出アレイと、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡している上記光検出素子の上記第1電極層に対して、電圧を印加する電圧印加部と、を備える。
また、本明細書に開示する光センサの駆動方法によれば、光センサの駆動方法であって、
上記光センサは、複数の光検出素子を有する光検出アレイであって、各上記光検出素子は、光吸収層と、上記光吸収層の一方の側に配置された第1電極層と、上記光吸収層の他方の側に配置された第2電極層とを有し、上記光検出アレイは少なくとも2つの上記光検出素子を有する複数の領域に分割され、各上記領域内に配置される上記光検出素子の上記第2電極層同士が電気的に接続されており、上記光検出アレイの外周に面していない上記領域には、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡している少なくとも1つの上記光検出素子が配置されている、光検出アレイと、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡している上記光検出素子の上記第1電極層に対して、電圧を印加する電圧印加部と、を備えており、上記光検出アレイの外周に面していない上記領域では、上記領域それぞれに配置された上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡している上記光検出素子の上記第1電極層に対して、電圧を印加し、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡していない上記光検出素子の上記第1電極層から流れる電流に基づいて、上記第1電極層と上記第2電極層とが短絡していない上記光検出素子の受光量を検出する。
上述した本明細書に開示する光センサによれば、不良画素を有効に利用してアレイ内の感度ムラを低減できる。
また、上述した本明細書に開示する光センサの駆動方法によれば、不良画素を有効に利用してアレイ内の感度ムラを低減できる。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示する光センサの一実施形態を示す図である。 光センサの構成を説明する図である。 光検出アレイを示す断面図である。 光センサの一の領域を駆動する領域駆動回路を示す図である。 素子駆動回路を示す図である。 本明細書に開示する光検出アレイの製造方法の一実施形態の工程(その1)を示す図である。 本明細書に開示する光検出アレイの製造方法の一実施形態の工程(その2)を示す図である。 本明細書に開示する光検出アレイの製造方法の一実施形態の工程(その3)を示す図である。 本明細書に開示する光検出アレイの製造方法の一実施形態の工程(その4)を示す図である。 本明細書に開示する光検出アレイの製造方法の一実施形態の工程(その5)を示す図である。 光センサのバイアス電圧を設定する方法の一実施形態を説明するフローチャートである。 光センサの駆動方法の一実施形態を説明するフローチャートである。
以下、本明細書で開示する光センサの好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示する光センサの一実施形態を示す図である。図2は、光センサの構成を説明する図である。図3は、光検出アレイを示す断面図である。図4は、光センサの一の領域を駆動する領域駆動回路を示す図である。図5は、光検出素子を駆動する素子駆動回路を示す図である。
本実施形態の光センサ1は、2次元に配置された複数の光検出素子Dを有する光検出アレイ10と、各光検出素子Dの受光量を検出する読み出し回路を有する駆動回路基板20とを備える。光検出アレイ10の各光検出素子Dは、バンプ19を介して、駆動回路基板20と電気的に接続する。
光センサ1では、光検出素子Dは光の入射量に応じて光電流を発生する。光検出素子Dが検出する光の波長は、光センサの用途に応じて適宜設定されるが、例えば、赤外線の領域に設定することができる。
光検出アレイ10は、光検出アレイ10の外周Wに面していない複数の領域R1と、光検出アレイの外周Wに面している複数の領域R2に分割されている。領域R1及び領域R2それぞれは、少なくとも2つの光検出素子Dを有する。
光検出アレイ10の外周Wは、複数の光検出素子Dが2次元状に配置された領域を規定する。図2に示すように、光検出アレイ10の外周Wに面して、複数の領域R2が配置される。また、領域R2の内側には、光検出アレイ10の外周Wに面していない複数の領域R1が配置される。
図3に示すように、光検出アレイ10の各領域R1、R2は、共通の基板11を有する。図3に示す断面の例では、光検出アレイ10の外周Wに面していない領域R1には、2つの光検出素子D1,D2が示されており、光検出アレイ10の外周Wに面している領域R2には、2つの光検出素子D3,D4が示されている。
光検出アレイ10の外周Wに面していない領域R1では、2つの光検出素子D1,D2は、基板11上に配置された共通の下部電極層12を有する。
更に、光検出素子D1,D2は、下部電極層12上に配置された光吸収層13と、光吸収層13上に配置された上部電極層14と、上部電極層14上に配置された光結合層15と、光結合層15上に配置された反射層17とを有する。反射層17と上部電極層14との間には、両層の間の導電性を向上するオーミック電極16が配置される。反射層17上には、バンプ電極18を介して、バンプ19が配置される。
領域R1では、光検出素子D2は不良画素であり、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している。このような不良画素は、生成された画像では、黒い点として認識され得る。一方、光検出素子D1は不良画素ではない。
上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子は、光検出アレイ10内にランダムに分布するように、領域R1内に配置されることが、撮像される画素の見やすさの観点から好ましい。
また、領域R2では、2つの光検出素子D3,D4は、基板11上に配置された共通の下部電極層12を有している。光検出素子D3は不良画素であり、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している。一方、光検出素子D4は不良画素ではない。
上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子は、光検出アレイ10内にランダムに分布するように、領域R2内に配置されることが、撮像される画素の見やすさの観点から好ましい。
光検出素子D3,D4は、上述した領域R1の光検出素子D1,D2と同様の構造を有しており、上述した光検出素子D1,D2の説明は、光検出素子D3,D4に対しても、適宜適用される。
光検出アレイ10の外周Wに面している領域R2における光検出アレイ10の外周W側の部分には、下部電極層12と電気的に接続する下部電極端子Eが配置される。
光検出アレイ10は、バンプ19及び下部電極端子Eの部分を除いて、絶縁層Fにより覆われている。
図2に示すように、駆動回路基板20は、対応する領域R1,R2に配置された光検出素子Dを駆動する領域駆動回路30と、水平走査部21と、垂直走査部22と、垂直走査部22に接続された行線24と、水平走査部21に接続された列線25とを有する。図2では、駆動回路基板20の領域駆動回路30と、その領域駆動回路30により駆動される光検出アレイ10の領域R1,R2とは、重ね合わされて鎖線で示されている。
図4は、一の領域駆動回路30の回路素子と、対応する領域R1,R2の光検出素子Dとの接続関係を示している。図4に示す例では、一の領域R1,R2は、4つの光検出素子Dを有している。
図4に示すように、行線24と各光検出素子Dとは、行選択トランジスタ26と、行選択トランジスタ26のソースに接続されたソースフォロワトランジスタ31と、素子駆動回路40とを介して接続する。
行選択トランジスタ26のゲートは、行線24に接続する。行選択トランジスタ26のドレインは、列線25に接続する。
ソースフォロワトランジスタ31のドレインは、行選択トランジスタ26のソースに接続する。ソースフォロワトランジスタ31のソースには、電源電圧VDAが供給される。ソースフォロワトランジスタ31のゲートは、素子駆動回路40に接続する。
列線25は、列選択トランジスタ27を介して、水平走査部21に接続する。
列選択トランジスタ27のゲートは、水平走査部21に接続する。列選択トランジスタ27のソースは、列線25に接続する。列選択トランジスタ27のドレインは、読み出し線Gに接続する。
読み出し線Gは、一方の端部が増幅器29を介して、出力端子OUTに接続され、他方の端部が負荷トランジスタ28を介してグランド電位に接続する。
垂直走査部22は、各行線24を順次駆動し、各行線24に接続されている行選択トランジスタ26のオン・オフ制御を行なう。また、水平走査部21は、各列選択トランジスタ27を順次駆動し、各列選択トランジスタ27のオン・オフ制御を行なう。
垂直走査部22によって行線24が選択されると、選択された行線24に接続された行選択トランジスタ26はオン状態となる。行選択トランジスタ26がオン状態となると、不良画素でない光検出素子Dからの出力信号が、素子駆動回路40、ソースフォロワトランジスタ31及び行選択トランジスタ26を介して、列線25に出力される。
一方、水平走査部21によって列選択トランジスタ27が選択されると、選択された列選択トランジスタ27はオン状態となる。列選択トランジスタ27がオン状態となると、上述のようにして各列線25に出力されている出力信号が、列選択トランジスタ27を介して読み出し線Gに出力される。読み出し線Gに出力された出力信号は増幅器29を介して出力端子OUTに出力される。
図5に示すように、電圧生成部23は、制御部23a及び記憶部23bを有する。記憶部23bは、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子の画素番号と共に、短絡している光検出素子が配置される領域R1,R2と関連づけられたバイアス電圧を記憶する。バイアス電圧は、アレイ内の感度ムラを低減するように領域R1,R2毎に設定される。領域R1,R2毎のバイアス電圧は、光検出アレイ10が受光している時に、信号線B(図4参照)を介して増幅器20から電圧生成部23にフィードバックされる信号に基づいて決定され得る。
制御部23aは、記憶部23bが記憶している光検出素子の画素番号を読み出し、読み出した画素番号に対応する素子駆動回路40の電圧印加部Cに対して、読み出した画素番号の光検出素子の上部電極層14に個別のバイアス電圧を印加させる。
素子駆動回路40は、各光検出素子Dに対応して配置される。素子駆動回路40は、不良画素である光検出素子の上部電極層14にバイアス電圧を印加する電圧印加部Cと、不良画素でない光検出素子の受光量を検出する読み出し回路の一部とを有する。
電圧印加部Cは、データ保持部41と、スイッチ42と、インバータ43と、スイッチ49とを有する。スイッチ42及びスイッチ49は、p型トランジスタ及びn型トランジスタを有し、両トランジスタのソース同士及びドレイン同士が接続される。
制御部23aは、不良画素である光検出素子に対応する電圧印加部Cのデータ保持部41に対して、信号線L1を介して、ローレベルの制御信号を出力する。一方、制御部23aは、不良画素でない光検出素子に対応するデータ保持部41に対して、信号線L1を介して、ハイレベルの制御信号を出力する。
データ保持部41は、制御部23aから入力した制御信号を保持し且つスイッチ42のp型トランジスタのゲート及びスイッチ49のp型トランジスタのゲート及びインバータ43に対して、保持する制御信号を出力する。インバータ43は、入力した制御信号のレベルを反転した反転信号を、スイッチ42のn型トランジスタのゲート及びスイッチ49のn型トランジスタのゲートに出力する。
このようにして、スイッチ42及びスイッチ49は、制御部23aがローレベルの制御信号を出力した場合にオン状態となる。一方、スイッチ42及びスイッチ49は、制御部23aがハイレベルの制御信号を出力した場合にオフ状態となる。
また、電圧生成部23の制御部23aは、不良画素である光検出素子が配置される領域R1,R2と関連づけられたバイアス電圧を、記憶部23bから読み出す。そして、制御部23aは、不良画素である光検出素子に対応するスイッチ42に対して、信号線L2を介して、領域R1,R2に対応して個別のバイアス電圧を出力する。
オン状態のスイッチ42は、制御部23aから入力したバイアス電圧を、バンプ19を介して、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子Dの上部電極層14に印加する。図3に示す例では、バイアス電圧は、不良画素である光検出素子D2、D3の上部電極層14に対して印加される。
また、オン状態のスイッチ49は、バンプ19と、トランジスタ44との間を導通させる。一方、オフ状態のスイッチ49は、バンプ19と、トランジスタ44との間を遮断する。
バイアス電圧が印加された光検出素子Dでは、印加された電圧が、上部電極層14と短絡している下部電極層12にも印加される。下部電極層12に印加されたバイアス電圧は、下部電極層12を共通にする同じ領域に配置された他の光検出素子にも印加される。このように不良画素である光検出素子を利用して、各領域R1,R2に対して、個別のバイアス電圧が印加される。光検出アレイ10内の各領域R1,R2に対して、個別のバイアス電圧が印加されることにより、各領域の光検出素子Dの感度が均一になる。
また、素子駆動回路40は、不良画素でない光検出素子の受光量を検出する。素子駆動回路40は、読み出し回路の一部として、トランジスタ44と、トランジスタ45と、スイッチ46と、コンデンサ47と、コンデンサ48とを有する。
トランジスタ44のゲートには、図示しないタイミングジェネレーターから制御信号が出力される。タイミングジェネレーターは、適切なタイミングで、ハイレベル又はローレベルの制御信号をトランジスタ44のゲートに出力する。トランジスタ44は、n型トランジスタであり、ハイレベルの制御信号をゲートに入力するとオン状態となり、ローレベルの制御信号をゲートに入力するとオフ状態となる。即ち、光検出素子の読み出し時には、その光検出素子に対応するトランジスタ44は、ハイレベルの制御信号を入力して、オン状態となる。一方、光検出素子の読み出しを行わない時には、その光検出素子に対応するトランジスタ44は、ローレベルの制御信号を入力して、オフ状態となる。
トランジスタ45のゲートには、図示しない上記タイミングジェネレーターから制御信号が出力される。タイミングジェネレーターは、適切なタイミングで、ハイレベル又はローレベルの制御信号をトランジスタ45のゲートに出力する。トランジスタ45は、n型トランジスタであり、ハイレベルの制御信号をゲートに入力するとオン状態となり、ローレベルの制御信号をゲートに入力するとオフ状態となる。即ち、光検出素子の読み出し時には、その光検出素子に対応するトランジスタ45は、ハイレベルの制御信号を入力して、オン状態となる。一方、光検出素子の読み出しを行わない時には、その光検出素子に対応するトランジスタ45は、ローレベルの制御信号を入力して、オフ状態となる。
トランジスタ45のソースには、電源電圧Vgが供給される。オン状態のトランジスタ45は、電源電圧Vgを、トランジスタ44及びバンプ19を介して、光検出素子Dの上部電極層14に印加する。この電源電圧Vgは、各光検出素子Dに対して共通である。
コンデンサ47は、光検出素子Dが生成した光電流を蓄積し、蓄積した電荷に応じて生じた電圧をスイッチ46に出力する。
スイッチ46には、図示しない上記タイミングジェネレーターから制御信号が出力される。タイミングジェネレーターは、適切なタイミングで、ハイレベル又はローレベルの制御信号をトランジスタ46のゲートに出力する。光検出素子の読み出し時には、その光検出素子に対応するスイッチ46は、オン状態となる制御信号が入力される。オン状態のスイッチ46は、コンデンサ47と、コンデンサ48との間を導通させる。一方、光検出素子の読み出しを行わない時には、その光検出素子に対応するスイッチ46は、オフ状態となる制御信号が入力される。オフ状態のスイッチ46は、コンデンサ47と、コンデンサ48との間の接続を遮断する。
コンデンサ48は、スイッチ46がオン状態の時に、コンデンサ47から電荷が蓄積されて、蓄積した電荷に応じて生じた電圧をソースフォロワトランジスタ31のゲートに出力する。
上述した本実施形態の光センサ1によれば、不良画素を有効に利用して、各領域R1,R2毎に個別のバイアス電圧を印加することにより、領域毎の感度レベルを近づけることができる。このようにして、光センサ1によれば、面内の感度を均一にして、良好な画像を撮像することができる。
上述した実施形態では、光検出アレイ10の外周Wに面している領域R2にも、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子が配置されていた。そして、電圧印加部Cは、光検出アレイ10の外周Wに面している領域R2に配置された不良画素である光検出素子の上部電極層14に対して、個別の電圧を印加していた。しかし、領域R2の下部電極層12に対しては、下部電極端子Eを用いて、バイアス電圧を印加しても良い。
次に、上述した本明細書に開示する光センサの製造方法の一実施形態を、図面を参照して、以下に説明する。
まず、図6(A)に示すように、基板11上に、図示しないバッファ層と、下部電極層12と、光吸収層13と、上部電極層14とが順番に形成される。各層は、例えば、分子線エピタキシー法又は有機金属気相成長法を用いて形成される。
基板11の形成材料としては、例えば、電気絶縁性のGaAs又はInPを用いることができる。バッファ層の形成材料としては、例えば、GaAs又はAlGaAsを用いることができる。下部電極層12及び上部電極層14の形成材料としては、例えば、ドーパントであるSiが1E18(1/cm)の濃度で添加されたn型GaAsを用いることができる。また、下部電極層12及び上部電極層14の厚さを0.5μmとすることができる。バッファ層と下部電極層12との間には、i−GaAs層を配置しても良い。
光吸収層13としては、図6(B)に示すように、多重量子井戸層を用いることができる。多重量子井戸層は、例えば、Al組成比0.25のAlGaAsのバリア層50と、ドーピング濃度2E17(1/cm)のn型GaAsの井戸層51とを有する。そして、多重量子井戸層は、バリア層50の厚さを500Aとし、井戸層51の厚さ50Aとして、これらの層が20回繰り返す構造とすることができる。また、光吸収層13としては、量子細線又は量子箱を用いても良い。更に、光吸収層13として、量子井戸ではなく、バルク半導体層を用いても良い。
次に、図7に示すように、リソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、上部電極層14の表面の部分が加工されて、回折格子の構造を有する光結合層15が形成される。
次に、図8に示すように、リソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、光検出アレイの外周Wを規定するために、上部電極層14及び光吸収層13が除去されて、下部電極層12が露出する。
次に、図9に示すように、リソグラフィー技術、金属蒸着及びリフトオフ技術を用いて、オーミック電極16が上部電極層14上に形成される。更に、オーミック電極16及び上部電極層14及び光結合層15を覆うように、反射層17が形成される。オーミック電極16は、例えば、Au及びGeの積層構造とすることができる。反射層17の形成材料としては、例えば、Auを用いることができる。
次に、図10に示すように、リソグラフィー技術及びエッチング技術を用いて、光検出素子を形成するための素子分離溝H,H’が形成される。素子分離溝Hは、同じ領域内に配置される光検出素子を形成する溝であり、素子分離溝H’は、領域同士を分離する溝である。
次に、図3に示すように、露出している各層等を覆うように電気絶縁性の絶縁層Fが形成される。絶縁層Fの形成材料としては、例えば、SiNを用いることができる。更に、リソグラフィー技術、金属蒸着及びリフトオフ技術を用いて、上部電極層14上にバンプ電極18及びバンプ19が順番に形成される。バンプ電極18は、例えば、Ti及びPtの積層構造とすることができる。バンプ19の形成材料としては、例えば、Inを用いることができる。
次に、上述したように形成され光検出アレイを用いて、光センサの各領域の感度を均一にするために、各領域に印加されるバイアス電圧を設定する方法について、以下に説明する。
図11は、光センサのバイアス電圧を設定する方法を説明するフローチャートである。
まず、ステップS10において、半導体テスター等を用いて、不良画素である光検出素子Dを検出する。不良画素の検出方法としては、例えば、半導体テスターの第1プローバを、一の光検出素子Dのバンプに接触させ、第2プローバを他の光検出素子Dのバンプに接触させて、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子Dを調べることがある。一の領域内に複数の短絡した光検出素子Dを検出した場合には、光検出アレイ10において不良画素間の平均距離が最も長くなるように、バイアス電圧を印加する光検出素子Dを選択する。そして、短絡した光検出素子Dの画素番号を、領域を識別する領域番号と関連付けて、電圧生成部23の記憶部23bに記憶する。また、ステップS10において、短絡した光検出素子Dが検出されない領域の領域番号が得られる。
次に、ステップS12において、短絡した光検出素子Dが検出されない領域が存在する場合には、この不良の光検出素子を有さない領域内の一の光検出素子Dを選択し、選択した光検出素子に対して、上部電極層14と下部電極層12とを短絡させる。短絡させる光検出素子を選択する方法としては、光検出アレイ10において不良画素間の平均距離が最も長くなるように選択することが好ましい。このように短絡させる光検出素子を選択することにより、短絡している光検出素子Dは、光検出アレイ10内にランダムに分布するように、領域R1,R2内に配置される。上部電極層14と下部電極層12とを短絡させる方法としては、例えば、集束イオンビームを用いて、上部電極層14及び光吸収層13を溶融させて、上部電極層14と下部電極層12とを短絡させることがある。そして、短絡させた光検出素子Dの画素番号を、領域番号と関連付けて、電圧生成部23の記憶部23bに記憶する。
このようにして、領域R1,R2それぞれに対して、上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子Dが配置される。
次に、ステップS14において、光検出アレイ10と、駆動回路基板20とをバンプ19を介して接続する。
次に、ステップS16において、各領域に印加する個別のバイアス電圧を決定して、決定したバイアス電圧を電圧生成部23の記憶部23bに記憶する。各領域に印加するバイアス電圧は、各領域の感度が均一になるように決定され得る。各領域に印加するバイアス電圧を決定する方法としては、例えば、特開2010−56874号公報の明細書に記載の方法を用いることができる。
次に、上述したように各領域に印加されるバイアス電圧が設定された光センサを用いて、画像を検出する方法について、図面を参照して、以下に説明する。
図12は、光センサの駆動方法を説明するフローチャートである。
まず、S20に示すように、電圧生成部23の制御部23aは、素子駆動部40を介して、領域R1,R2それぞれに配置された上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子Dの上部電極層14に対して、領域毎に個別のバイアス電圧を印加する。各領域R1,R2の光検出素子Dには、下部電極層12を介して、各領域に個別のバイアス電圧が印加される。
次に、ステップS22とステップS26との間で、全ての光検出素子Dに対して、受光量が検出される。
ステップS24では、読み出し回路によって、上部電極層14と下部電極層12とが短絡していない光検出素子Dの上部電極層14から流れる電流に基づいて、上部電極層14と下部電極層12とが短絡していない光検出素子Dの受光量が検出される。
上部電極層14と下部電極層12とが短絡している光検出素子Dでは、受光量が検出されないので、黒い画素として認識される。
このように、光センサ1では、各領域R1,R2の下部電極層12に対して、個別のバイアス電圧を印加した状態で、全ての光検出素子Dに対して受光量が検出されるので、各領域の感度を近づけて、感度ムラの抑制された画像信号が生成される。
本発明では、上述した実施形態の光センサ及び光センサの駆動方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
1 光センサ
10 光検出アレイ
11 基板
12 下部電極層 (第2電極層)
13 光吸収層
14 上部電極層 (第1電極層)
15 光結合層
16 オーミック電極
17 反射層
18 バンプ電極
19 バンプ
20 駆動回路基板
21 水平走査部
22 垂直走査部
23 電圧生成部
23a 制御部
23b 記憶部
24 行線
25 列線
26 行選択トランジスタ
27 列選択トランジスタ
28 負荷トランジスタ
29 増幅器
30 領域駆動回路
31 ソースフォロワトランジスタ
40 素子駆動回路
41 データ保持部
42 スイッチ
43 インバータ
44 トランジスタ
45 トランジスタ
46 スイッチ
47 コンデンサ
48 コンデンサ
49 スイッチ
50 バリア層
51 井戸層
B 信号線
C 電圧印加部
D 光検出素子
E 下部電極端子
F 絶縁層
G 読み出し線
H、H’ 素子分離溝
L1、L2 信号線
R1 外周に面していない領域
R2 外周に面している領域

Claims (6)

  1. 複数の光検出素子を有する光検出アレイであって、
    前記光検出素子は、光吸収層と、前記光吸収層の一方の側に配置された第1電極層と、前記光吸収層の他方の側に配置された第2電極層とを有し、
    前記光検出アレイは少なくとも2つの前記光検出素子を有する複数の領域に分割され、前記領域内に配置される前記光検出素子の前記第2電極層同士が電気的に接続されており、
    前記光検出アレイの外周に面していない前記領域には、前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している少なくとも1つの前記光検出素子が配置されている、光検出アレイと、
    前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、電圧を印加する電圧印加部と、
    を備える光センサ。
  2. 前記電圧印加部は、外周に面していない前記領域それぞれに配置された前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、個別の電圧を印加する請求項1に記載の光センサ。
  3. 前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子は、前記光検出アレイ内にランダムに分布するように、前記領域内に配置される請求項1又は2に記載の光センサ。
  4. 前記光検出アレイの外周に面している前記領域にも、前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子が配置されており、
    前記電圧印加部は、前記光検出アレイの外周に面している前記領域に配置された前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、個別の電圧を印加する請求項1〜3の何れか一項に記載の光センサ。
  5. 光センサの駆動方法であって、
    前記光センサは、
    複数の光検出素子を有する光検出アレイであって、
    前記光検出素子は、光吸収層と、前記光吸収層の一方の側に配置された第1電極層と、前記光吸収層の他方の側に配置された第2電極層とを有し、
    前記光検出アレイは少なくとも2つの前記光検出素子を有する複数の領域に分割され、前記領域内に配置される前記光検出素子の前記第2電極層同士が電気的に接続されており、
    前記光検出アレイの外周に面していない前記領域には、前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している少なくとも1つの前記光検出素子が配置されている、光検出アレイと、
    前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、電圧を印加する電圧印加部と、
    を備えており、
    前記光検出アレイの外周に面していない前記領域では、
    前記領域それぞれに配置された前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、電圧を印加し、
    前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡していない前記光検出素子の前記第1電極層から流れる電流に基づいて、前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡していない前記光検出素子の受光量を検出する、光センサの駆動方法。
  6. 前記領域それぞれに配置された前記第1電極層と前記第2電極層とが短絡している前記光検出素子の前記第1電極層に対して、個別の電圧を印加する請求項5に記載の光センサの駆動方法。
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