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JP6066399B2 - 中空構造板の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description

本発明は、熱可塑性樹脂製の中空構造板の製造方法及び製造装置に関する。より詳しくは、中空凸部が複数成形された成形シートを用いて中空構造板を製造する技術に関する。
樹脂製の中空構造板は、軽量で、かつ耐薬品性、耐水性、断熱性、遮音性及び復元性に優れ、取り扱いも容易であることから、箱材や梱包材などの物流用途、壁や天井用のパネル材などの建築用途、更には、自動車用途などの幅広い分野に使用されている。特に、2枚の熱可塑性樹脂シートに突設された複数の中空凸部が突き合わされた状態で熱融着された構成の所謂ツインコーン(登録商標)タイプの中空構造板は、曲げ性能及び圧縮性能に優れることから、自動車内装材、物流資材及び建材など、様々な分野で使用されている。
一般に、ツインコーン(登録商標)タイプの中空構造板は、2枚の熱可塑性樹脂シートに突設された複数の中空凸部が突き合わされた状態で熱融着された中間体の両面に、熱可塑性樹脂などからなる表面材が積層された構成となっている(例えば、特許文献1,2参照)。また、ツインコーン(登録商標)タイプの中空構造板を製造する際は、特許文献1,2に記載されているように、先ず、減圧チャンバー内に2枚の熱可塑性樹脂シートを導入し、その中で複数のピンが突設された1対のローラーにより、各樹脂シートに複数の中空凸部を成形すると共に、その中空凸部同士を熱融着して中間体を得る。次に、得られた中間体の両面に、表面材を熱融着などの方法で積層して、中空構造板とする。
国際公開第2003/080326号(特許第4231792号) 特開2007−83407号公報
しかしながら、前述した従来の中空構造板の製造方法には、温度条件や成形速度に制約があり、生産性を向上させることが難しいという問題点がある。また、この従来の中空構造板の製造方法は、一方の工程の条件を変更すると、他方の工程にも影響するため、条件調整が煩雑であり、作業性に劣るという問題点もある。
一方、熱可塑性樹脂シートに中空凸部を成形する工程と、中空凸部同士を突き合わせて熱融着する工程とを別工程で行うことにより、生産性及び作業性を向上させることが可能であるが、その場合、生産速度によっては表面材貼り合わせ後の表面の平滑性が損なわれることがある。この表面材貼り合わせ後の表面平滑性の低下は、特に、目付量が高い場合に発生しやすい。
そこで、本発明は、生産性及び作業性に優れ、かつ表面平滑性が良好な中空構造体を製造することが可能な中空構造板の製造方法及び製造装置を提供することを主目的とする。
本発明者は、前述した課題を解決するために鋭意実験検討を行った結果、表面材貼り合わせ後の表面の平滑性が低下したものは、中間体の中空凸部が成形されていない部分(ライナー部)で平滑性の低下が見られた。そこで、中間体のライナー部の平滑性が低下する原因について検討を行ったところ、生産速度を上げたことにより、中空凸部を真空成形する際の成形時間が短くなり、ライナー部に十分に成形しきれない箇所が発生することが確認された。このライナー部の成形斑は、特に成形時の流れ方向における中空凸部間で発生しやすいことがわかった。
そして、本発明者は、このような成形斑をなくすための方法について検討を行い、成形シートの成形に用いるローラーを、従来のピンローラーから凹ローラーに変更することにより、ライナー部の平坦性を確保できることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明に係る中空構造板の製造方法は、真空成形により、熱可塑性樹脂シートに錐台形状の中空凸部を複数成形して、成形シートを得る成形工程と、それぞれ別個に成形された2枚の成形シートを、その中空凸部同士を向き合わせて熱融着し、一体化する熱融着工程と、を有し、前記成形工程では、前記中空凸部に整合する逆錐台形状の凹部が複数形成された凹ローラーを使用して成形を行い、前記熱融着工程では、複数のピンが設けられた1組のローラーを使用し、前記ローラーのピンを各成形シートの前記中空凸部に開口側から挿入し、各中空凸部の頂点部分の少なくとも一部を内側から押圧する。
本発明の中空構造板の製造方法では、成形工程で凹ローラーを使用しているため、ライナー部は成形されず、熱可塑性樹脂シート自体の平滑性が維持される。このため、成形シートを熱融着して得た中間体に表面材を貼り合わせても、表面の平滑性は良好である。
この中空構造板の製造方法は、前記一体化する工程により得た中間体の両面に、表面材を積層する表面材積層工程を有していてもよい。
また、前記熱融着工程は大気中で行うこともできる。
更に、前記成形工程では、前記熱可塑性樹脂シートに前記中空凸部を千鳥状に成形してもよい。
本発明に係る中空構造板の製造装置は、減圧チャンバー内に複数の逆錐台形状凹部が形成された凹ローラーが回転可能に配置され、前記凹ローラーによって熱可塑性樹脂シートを真空成形して、錐台形状の中空凸部が複数成形された成形シートを作製する真空成形部と、複数のピンが設けられた1組のローラーを備え、前記真空成形部で成形された2枚の成形シートを、その中空凸部同士を向き合わせて熱融着し、一体化する熱融着部と、を有し、前記熱融着部では、前記ローラーのピンが各成形シートの前記中空凸部に開口側から挿入され、前記ピンにより各中空凸部の頂点部分の少なくとも一部が内側から押圧されるものである。
この中空構造板の製造装置では、前記熱融着部を開放系にすることができる。
また、前記凹ローラーには前記逆錐台形状凹部が千鳥状に形成されており、前記熱融着部の1組のローラーには前記ピンが千鳥状に設けられていてもよい。
本発明によれば、成形シートを成形する工程と、その中空凸部同士を熱融着する工程とを別工程とし、更に成形シート成形工程において凹ローラーを使用しているため、生産速度を上げても平滑性が低下しにくく、表面平滑性が良好な中空構造板が得られる。
本発明の実施形態の中空構造板の製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態の中空構造板を製造する際に使用する製造装置の構成を模式的に示す図である。 シート成形工程で作製される成形シートの一形態を示す斜視図である。 シート成形工程で作製される成形シートの一形態を示す平面図及び側面図である。 図1に示す方法で製造される中空構造板の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す方法で製造される中空構造板の他の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態の中空構造板を製造する際に使用する製造装置の他の構成を模式的に示す図である。 シングルコーンタイプの中空構造板の構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施形態に係る中空構造板の製造方法を示すフローチャート図であり、図2はその際使用する製造装置の構成を模式的に示す図である。また、図3及び図4はシート成形工程で作製される成形シートの一形態を示す斜視図であり、図5及び6は中空構造板の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すように本実施形態の中空構造板の製造方法においては、熱可塑性樹脂シートに錐台形状の中空凸部を複数成形するシート成形工程(ステップS1)と、ステップS1で作製した2枚の成形シートを、その中空凸部2aを向かい合わせて熱融着する熱融着工程(ステップS2)と、をそれぞれ別工程で行う。また、必要に応じて、ステップS2で作製した中間体の両面に、表面材を積層する表面材積層工程(ステップS3)を行う。
[中空構造板の全体構成]
本実施形態の製造方法により得られる中空構造板は、錐台形状の中空凸部2aが複数成形された2枚の成形シート2が、その中空凸部2a同士が向かい合う方向で重ね合わされて熱融着されており、その両面に表面材4などが積層されている。
ここで、成形シート2の重ね合わせ構造は、特に限定されるものではなく、例えば図5に示す中空構造板1のように中空凸部2a同士が突き合わされている構造や、図6に示す中空構造板6のように中空凸部2aが互い違いに対向配置された構造などを適用することができる。そして、図5に示す構造の中空構造板1では、各成形シート2の中空凸部2a同士が熱融着され、図6に示す構造の中空構造板6では、一方の成形シートの中空凸部が成形されていない部分(ライナー部2b)に他方の成形シート2の中空凸部2aが熱融着される。
また、中空構造板1,6の目付けも、特に限定されるものではないが、500〜3500g/mとすることが好ましい。中空構造板1,6の目付けが50g/m未満の場合、成形シート2の厚さが薄くなりすぎて凸部2a側面がフィルム化し、強度や剛性が低下することがあり、また、目付けが3500g/mを超えると、質量が増加し、用途によっては軽量性が損なわれることがあるからである。
[中空凸部2aの構成]
本実施形態の製造方法により得られる中空構造板1,6では、成形シート2における開口部から仮想される水平面と中空凸部2aとがなす角度(傾斜角)θが、45°〜80°であることが好ましい。傾斜角θが45°未満の場合、表面材4との総接着面積が小さくなるため、得られた中空構造板1に荷重をかけた際に接着部が剥がれやすくなり、強度低下を招く。一方、傾斜角θが80°を超えると、真空成形した際に、成形シート2の厚さが薄くなりすぎて中空凸部2a側面がフィルム化し、十分な強度が得られないことがある。
なお、傾斜角θは、50°〜70°であることがより好ましく、これにより、中間体3,7の剛性を高めると共に、中空構造板1としたときの強度を向上させることができる。また、中空凸部2aの傾斜角θは一定でなくてもよく、中空凸部2aが中心軸に対して非対称な形状であってもよい。
一方、中空凸部aの先端部の直径は2〜4mmとすることが好ましく、これにより、中空凸部2aの数を所定の値以上にすることができるため、厚さ方向における圧縮強度を向上させることができる。また、中空凸部2aの間隔は、1〜5mmとすることが好ましい。中空凸部2aの間隔が1mm未満の場合、賦形性が低下することがあり、また5mmを超えると、単位面積あたりの中空凸部2aの数が少なくなり、厚さ方向において十分な圧縮強度が得られないことがある。
更に、成形シート2における中空凸部2aの高さは、3mm以上であることが好ましい。中空凸部2aの高さが3mm未満の場合、中空構造板1,41の各種用途において、その中空構造による有用性が低くなると共に、製造上の困難性も低下する。なお、中空凸部2aの高さhが15mmを超えると成形が難しくなるため、製造工程における成形性を考慮すると、中空凸部2aの高さhは15mm以下であることが好ましい。
以下、本実施形態の中空構造板の製造方法における各工程について、図5に示す構造の中空構造板1を製造する場合を例にして説明する。
[ステップS1:シート成形工程]
シート成形工程では、真空成形により、熱可塑性樹脂シートの一方の面に錐台形状の中空凸部2aを複数成形して、成形シート2を作製する。各中空凸部2aの配置は、特に限定されるものではないが、例えば、図3及び図4に示すように千鳥状にすることができる。
また、成形シート2の材質は、熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリカーボネート(PC)などを使用することができる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、コスト、成形性及び物性の面から、特に、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン及びブロック状ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂が好ましい。
更に、成形シート2を構成する熱可塑性樹脂には、タルク、マイカ及び炭酸カルシウムなどのフィラーや、ガラス繊維、アラミド繊維及び炭素繊維などのチョップドストランドが添加されていてもよい。これにより、中間体3の剛性を向上させることができる。更に、成形シート2を構成する熱可塑性樹脂には、難燃性、導電性、濡れ性、滑り性及び耐候性などを向上させるための改質剤、顔料などの着色剤が添加されていてもよい。なお、中間体3を構成する2枚の成形シート2は、通常、同じ材料で形成されるが、熱融着可能な範囲で相互に異なる材料で形成することもできる。
このシート成形工程は、例えば、図2に示すように、減圧チャンバー11内に、中空凸部2aに整合する逆錐台形状の凹部12aが複数形成された凹ローラー12が、回転可能に配置されている真空成形装置(真空成形部10)により実施することができる。凹ローラー12における凹部12aの配置は、特に限定されるものではないが、例えば成形シート2に中空凸部2aを千鳥状に設ける場合は、凹部12aも千鳥状に形成される。
また、真空成形装置(真空成形部10)の凹ローラー12には、少なくとも凹部12aの底部に熱可塑性樹脂シート5を吸引保持するための吸引孔が設けられている。これにより、熱可塑性樹脂シート5を効果的に凹部12aに沿わせ、所望の形状に短時間で斑なく成形することができる。
また、真空成形装置(真空成形部10)には、中空凸部2aが成形された成形シート2を、強制的に冷却する冷却機構が設けられていることが好ましい。このように、真空成形後の成形シートを強制的に冷却することにより、溶融状態の熱可塑性樹脂シート5を真空成形し、成形シート2の状態で固化させるために必要な時間を短縮することができ、生産速度を高めることが可能となる。そして、真空成形装置(真空成形部10)内で成形シート2を強制的に冷却する方法としては、例えば、オイルや水などの冷媒を循環させることにより凹ローラー12を冷却する方法、風冷装置や微細ミスト発生機などにより成形シート2を冷却する方法などを適用することができる。
ここで、凹ローラー12の温度は、特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂シート5を構成する樹脂の種類などに応じて適宜設定することができるが、10〜50℃が好適である。これにより、成形シート2の固化状態をより良好なものにすることができる。
この装置を使用して、中間体3を作製する際は、先ず、ダイ13から、溶融状態の熱可塑性樹脂シート5を押し出す。又は、前述した溶融状態の熱可塑性樹脂シート5を押し出す代わりに、既にシート化された熱可塑性樹脂シートを加熱し、溶融状態にして送り出してもよい。そして、これら熱可塑性樹脂シート5は、凹ローラー12に吸引保持され、凹部12aに対応する形状の中空錐台状の凸部2aが成形されて、成形シート2となる。
その際、熱可塑性樹脂シート5の厚さは、特に限定されるものではないが、0.2〜2.0mmであることが好ましい。熱可塑性樹脂シート5の厚さが0.2mm未満の場合、得られる成形シート2の物性が十分でないことがある。また、熱可塑性樹脂シート5の厚さが2.0mmよりも厚いと、真空成形により凸部2aを成形することが困難になることがある。
[ステップS2:熱融着工程]
熱融着工程では、前述したシート成形工程で作製した2枚の成形シート2を、その中空凸部2a同士を向かい合わせて熱融着し、一体化する。この熱融着工程は、例えば、図2に示すように、表面に複数のピン21aが複数突設されている1組のピンローラー21が、回転軸が相互に平行になるように配置されている熱融着部20により実施することができる。
その場合、各ピンローラー21のピン21aをそれぞれ成形シート2の中空凸部2aに挿入し、ピン21aにより各中空凸部2aの頂点部分の少なくとも一部を内側から押圧することにより、2枚の成形シートの中空凸部2aを熱融着して、一体化する。これにより、2枚の成形シート2からなる中間体3が得られる。
ここで使用するピンローラー21のピン21aは、中空凸部2aに挿入可能な形状であれば、真空成形部10の凹ローラー12の凹部12aに対応する形状である必要はなく、円錐台形状や角錐台形状に限らず、棒状や柱状などでもよい。更に、熱融着部20のピンローラー21の回転速度は、中空凸部2aに対するピン21aの嵌め込みやすさなどの観点から、真空成形部10の凹ローラー12の回転速度と同じか、少し早くすることが望ましい。
なお、熱融着部20には、ピンローラー21の他に、成形シート2を加熱するための加熱治具22や、成形シート2の中空凸部2aとピンローラー21のピン21aとの嵌合を補助する押さえローラー23などを設けることができる。ここで、加熱治具22は、接触方式及び非接触方式のいずれでもよく、例えば熱風発生器、遠赤外線ヒーター、ハロゲンヒーターなどを使用することができる。この熱融着部20は、減圧チャンバー内に設けられていてもよいが、開放系とすることもできる。このように熱融着工程を、大気中で実施可能とすることにより、設備を簡略化することができるため、作業性が向上する。
また、本実施形態の中空構造板の製造方法では、中空凸部2aを熱融着する前に各成形シート2を予備加熱してもよい。成形シート2の予備加熱温度は、成形シート2の材質に応じて適宜設定することができ、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂の場合は、30〜150℃とすることができる。なお、予備加熱の方法は、特に限定されるものではないが、例えば、熱融着部20の手前に加熱槽30を設ける方法などが挙げられる。
[ステップS3:表面材積層工程]
表面材積層工程では、前述した熱融着工程で作製した中間体3の片面又は両面に、表面材4を積層する。ここで使用する表面材4としては、前述した成形シート2と同様に、熱可塑性樹脂シートを使用することができる。その材質は、熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリカーボネート(PC)などを使用することができる。また、表面材4の厚さは、特に限定されるものではなく、中間体3の厚さ及び中空構造板1の厚さに応じて適宜設定することができる。
この表面材積層工程は、例えば、1組のローラーが、その回転軸が相互に平行になるように所定の間隔をあけて配置されている装置により実施することができる。この装置を使用して、表面材4を積層する際は、先ず、ダイから溶融状態の表面材シートを押し出したり、既にシート化された表面材シートを溶融状態にして送り出したりする。そして、ラミネート用のローラーによって加熱加圧され、予熱装置によって予熱された中間体3を、この溶融状態の2枚の表面材シートで挟み込むようにして、中間体3に表面材4を熱融着する。その後、表面材4が積層された中空構造板1を、空冷、冷却ロール及び冷却装置などによって冷却する。
なお、本実施形態の中空構造板1は、表面材4の上に、更に、熱可塑性樹脂シートやその他の材料を積層することができる。その積層材料としては、熱可塑性樹脂シート以外に、例えば熱硬化性樹脂シート、発泡シート、紙、織布、不織布、金属板、金属メッシュ体、金属酸化物板などが挙げられる。また、積層方法は、特に限定されるものではなく、例えば、熱融着、超音波融着、接着剤による接着、ラミネートなどの公知の方法を適用することができる。
また、図2では、シート成形工程と、熱融着工程とを、同一ライン上で連続的に行う例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらを別ラインで行うこともできる。具体的には、ステップS1のシート成形工程で得られた成形シート2を、一旦巻き取るなどした後に、別途ステップS2の熱融着工程を実施するなどのオフラインで、非連続的に行ってもよい。
逆に、熱融着工程(熱融着部20)の距離を近づけて、連続して行うこともできる。図7は本実施形態の中空構造板を製造する際に使用する製造装置の他の構成を模式的に示す図である。具体的には、図7に示すように、凹ローラー12の近傍にピンローラー21を配置することも可能である。これにより、成形直後の収縮が少ない状態(例えば収縮率0.5%以下)で、成形シート2の中空凸部2aに、ピンローラー21のピン21aを挿入することが可能となるため、中空構造板の生産安定性が向上し、更に、加熱槽30も不要となる。
以上詳述したように、本実施形態の中空構造板の製造方法では、シート成形工程と、熱融着工程とを、別工程で行っているため、各工程で、温度条件や成形速度を自由に設定することができ、生産性が向上する。また、一方の工程の条件を変更しても、他方の工程にも影響しないため、条件の設定や変更がしやすく、作業性も向上する。
更に、シート成形工程において凹ローラーを使用しているため、中空凸部間のライナー部2bは成形されず、熱可塑性樹脂シート自体の平滑性が維持される。これにより、生産速度を上げて成形時間を短くしても中間体表面の平滑性が低下しにくくなるため、表面平滑性が良好な中空構造板が得られる。
なお、図2及び図7では、図5に示す構造の中空構造板1を製造するための装置構成を示しているが、ピンローラー21の位置を変更することにより、図6に示す構造の中空構造板1を製造することが可能であり、その場合も、同様の効果が得られる。
また、本実施形態で採用した凹ローラーを使用した成形シートの製造手法は、図8に示すようなシングルコーンタイプの中空構造板8を製造する場合にも適用することができ、その場合も、生産速度を上げて成形時間を短くしても中間体表面の平滑性が低下しにくく、表面平滑性が良好な中空構造板が得られる。
1、6 中空構造板
2 成形シート
2a 凸部
2b ライナー部
3、7 中間体
4 表面材
5 熱可塑性樹脂シート
10 真空成形部
11 減圧チャンバー
12 凹ローラー
12a 凹部
21 ピンローラー
21a ピン
23 押さえローラー
13 ダイ
20 熱融着部
22 加熱治具
30 加熱槽

Claims (7)

  1. 真空成形により、複数の逆錐台形状の凹部が形成された凹ローラーを使用し、熱可塑性樹脂シートに前記逆錐台形状の凹部に整合する錐台形状の中空凸部を複数成形して、成形シートを作製する真空成形工程と、
    前記真空成形工程でそれぞれ別個に成形された2枚の成形シートを、その中空凸部同士を向き合わせて熱融着し、一体化する熱融着工程と、を有し、
    前記熱融着工程では、複数のピンが設けられた1組のピンローラーを使用し、前記ピンローラーのピンを各成形シートの前記中空凸部に開口側から挿入し、前記ピンにより各中空凸部の頂点部分の少なくとも一部を内側から押圧する中空構造板の製造方法。
  2. 更に、前記一体化する工程により得た中間体の両面に、表面材を積層する表面材積層工程を有することを特徴とする請求項1に記載の中空構造板の製造方法。
  3. 前記熱融着工程を大気中で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空構造板の製造方法。
  4. 前記成形工程では、前記熱可塑性樹脂シートに前記中空凸部を千鳥状に成形することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空構造板の製造方法。
  5. 減圧チャンバー内に複数の逆錐台形状の凹部が形成された凹ローラーが回転可能に配置され、前記凹ローラーによって熱可塑性樹脂シートを真空成形して、錐台形状の中空凸部が複数成形された成形シートを作製する真空成形部と、
    複数のピンが設けられた1組のピンローラーを備え、前記真空成形部で成形された2枚の成形シートを、その中空凸部同士を向き合わせて熱融着し、一体化する熱融着部と、を有し、
    前記熱融着部では、前記ピンローラーのピンが各成形シートの前記中空凸部に開口側から挿入され、前記ピンにより各中空凸部の頂点部分の少なくとも一部が内側から押圧される中空構造板の製造装置。
  6. 前記熱融着部は、開放系であることを特徴とする請求項5に記載の中空構造板の製造装置。
  7. 前記凹ローラーには前記逆錐台形状の凹部が千鳥状に形成されており、前記熱融着部の1組のピンローラーには前記ピンが千鳥状に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の中空構造板の製造装置。
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