JP6068044B2 - ターゲット供給装置の制御方法、および、ターゲット供給装置 - Google Patents
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Description
1.概要
2.EUV光生成装置の全体説明
2.1 構成
2.2 動作
3.ターゲット供給装置を含むEUV光生成装置
3.1 第1実施形態
3.1.1 概略
3.1.2 構成
3.1.3 動作
3.2 第2実施形態
3.2.1 概略
3.2.2 構成
3.2.3 動作
3.3 変形例
本開示の実施形態においては、ターゲット供給装置の制御方法は、EUV光生成装置に備えられ、ノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、前記ターゲット生成器内部の圧力を制御する圧力制御部と、前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱する加熱部とを含むターゲット供給装置を用い、前記加熱部が前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱することで、当該ターゲット物質を溶融することと、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部を加圧することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質を前記ノズルのノズル孔から押し出すことと、前記ターゲット物質を前記ノズル孔から押し出すことにより前記ノズルの先端に付着するように形成された付着部のサイズが、前記ノズル孔全体を塞ぐ設定サイズとなったか否かを判断することと、前記付着部のサイズが前記設定サイズになったときに、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を停止することと、前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質および前記付着部を固化させることと、を含んでもよい。
2.1 構成
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成装置1の構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。EUV光生成装置1およびレーザ装置3を含むシステムを、以下、EUV光生成システム11と称する。図1を参照に、以下に詳細に説明されるように、EUV光生成装置1は、チャンバ2を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。EUV光生成装置1は、ターゲット供給装置7をさらに含んでもよい。ターゲット供給装置7は、例えばチャンバ2に取り付けられていてもよい。ターゲット供給装置7から供給されるターゲットの材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、またはそれらのうちのいずれか2つ以上の組合せ等を含んでもよいが、これらに限定されない。
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過して、チャンバ2に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内に進み、レーザ光集光光学系22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのドロップレット27に照射されてもよい。
3.1 第1実施形態
3.1.1 概略
本開示の第1実施形態のターゲット供給装置の制御方法において、前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することは、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を開始してからの経過時間が設定時間の範囲内となったときに、前記設定サイズとなったと判断することにより行われてもよい。
図2は、第1実施形態および後述する第2実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。図3は、第1実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示す。
EUV光生成装置1Aは、図2に示すように、チャンバ2と、ターゲット供給装置7Aとを備えてもよい。ターゲット供給装置7Aは、ターゲット生成部70Aと、制御部としてのターゲット制御装置80Aとを備えてもよい。ターゲット制御装置80Aには、レーザ装置3と、EUV光生成制御システム5Aとが電気的に接続されてもよい。
ターゲット生成器71Aは、内部にターゲット物質270を収容するためのタンク711Aを備えてもよい。タンク711Aは、筒状であってもよい。タンク711Aには、当該タンク711A内のターゲット物質270を、ドロップレット27としてチャンバ2内に出力するためのノズル712Aが設けられていてもよい。ノズル712Aの先端部には、図3に示すように、ノズル孔713Aが設けられていてもよい。ターゲット生成器71Aは、タンク711Aがチャンバ2外部に位置し、ノズル712Aがチャンバ2内部に位置するように設けられてもよい。
固体の酸化スズ276Aは、付着部275Aを構成するターゲット物質270が空気に触れたときに、当該空気に含まれる酸素と付着部275Aの表面のスズとが反応することで生成されてもよい。
第1バルブV1は、配管727Aに設けられてもよい。
配管727Aにおける第1バルブV1よりタンク711A側には、配管728Aが連結されてもよい。配管728Aは、第1の端が配管727Aの側面に連結されてもよい。配管728Aは、第2の端が開放されてもよい。第2バルブV2は、配管728Aの途中に設けられてもよい。
第1バルブV1および第2バルブV2は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどのいずれかであってもよい。第1バルブV1と第2バルブV2とは、同じ種類のバルブであってもよいし、異なる種類のバルブであってもよい。
第1バルブV1および第2バルブV2には、ターゲット制御装置80Aが電気的に接続されてもよい。第1バルブV1および第2バルブV2は、ターゲット制御装置80Aから送信される信号に基づいて、それぞれ独立して開閉を切り替えてもよい。
第1バルブV1が閉じると、不活性ガスボンベ721A内の不活性ガスが、配管727Aを介してターゲット生成器71A内に供給されることを防止し得る。第2バルブV2が開くと、配管727Aの内部と当該配管727Aの外部との間の圧力差によって、配管727A内に存在する不活性ガスが、配管728Aの第2の端から当該配管727Aの外部に排出され得る。このことにより、第1バルブV1が閉じるとともに、第2バルブV2が開くと、ターゲット生成器71A内の圧力が下がり得る。
温度センサ733Aは、タンク711Aの外周面におけるノズル712A側に設けられてもよいし、タンク711A内に設けられてもよい。温度センサ733Aは、タンク711Aにおける主に温度センサ733Aの設置位置およびその近傍の位置の温度を検出して、当該検出した温度に対応する信号を温度コントローラ734Aに送信するよう構成されてもよい。温度センサ733Aの設置位置およびその近傍の位置の温度は、タンク711A内のターゲット物質270の温度とほぼ同一の温度となり得る。
温度コントローラ734Aは、温度センサ733Aからの信号に基づいて、ターゲット物質270の温度を所定温度に制御するための信号をヒータ電源732Aに出力するよう構成されてもよい。
ターゲット生成部70Aは、コンティニュアスジェット方式でジェット27Aを生成し、ノズル712Aから出力したジェット27Aを振動させることで、ドロップレット27を生成するよう構成されてもよい。
図4Aは、本開示の実施形態の課題を説明するための図であり、チャンバ内の部品をメンテナンスするときの動作を示す。図4Bは、前記課題を説明するための図であり、メンテナンスされたターゲット供給装置または新品のターゲット供給装置をチャンバにセットするときの動作を示す。図5Aは、前記課題を説明するための図であり、ノズル内のターゲット物質の先端部に酸化スズが形成された状態を示す。図5Bは、前記課題を説明するための図であり、ターゲット物質が収縮しかつノズル内のターゲット物質の先端部に酸化スズが形成された状態を示す。図6は、ターゲット供給装置の制御方法を示すフローチャートである。図7は、ターゲット供給装置の制御方法を示すフローチャートであって、図6に続く処理を表す。
なお、以下において、ターゲット物質270がスズの場合を例示して、ターゲット供給装置の制御方法を説明する。
EUV光生成装置1の作業者は、図4Aに示すように、チャンバ2の扉20Aを開いて、EUV集光ミラー23をチャンバ2の外部に取り出してもよいし、EUV光集光ミラー23をチャンバ2の内部に収容してもよい。扉20Aを開くと、チャンバ2内部に空気が入り、ノズル712Aが空気に触れ得る。
EUV光生成装置1の作業者は、チャンバ2からターゲット生成器71Aを取り外し、当該ターゲット生成器71Aをメンテナンスしてもよい。作業者は、図4Bに示すように、メンテナンスしたターゲット生成器71Aをチャンバ2に取り付けてもよい。ターゲット生成器71Aのメンテナンスの際、あるいは、ターゲット生成器71Aをチャンバ2から取り外す際などに、ノズル712Aが空気に触れ得る。
例えば、ターゲット制御装置80Aは、ターゲット生成器71Aの圧力をドロップレット27が出力しない圧力に制御してもよい。この圧力の制御は、第1バルブV1および第2バルブV2の開閉を制御することにより行ってもよい。ターゲット制御装置80Aは、ピエゾ素子751Aの駆動を停止してもよい。以上の処理によって、ターゲット生成器71A内の圧力はドロップレット27が出力しない圧力に下がり、ドロップレット27の出力が停止し得る。ターゲット制御装置80Aは、ターゲット物質270の加熱を停止してもよい。ターゲット物質270の温度が当該ターゲット物質270の融点以下まで下がると、ターゲット物質270が固化し得る。
また、ターゲット物質270が固化する過程において、当該ターゲット物質270が収縮した場合には、図5Bに示すように、ノズル712Aの内壁面とターゲット物質270との間に、隙間Pが形成され得る。この図5Bに示す状態でノズル712Aが空気に触れると、ノズル712A内に位置するターゲット物質270の端部であって、隙間Pに面する部分を含む部分に、固体の酸化スズ279Aが形成され得る。
このような課題を解決するため、ノズル712Aを空気に触れさせる前に、図6および図7に示すターゲット供給装置の制御方法を行ってもよい。
ターゲット制御装置80Aは、圧力制御部72Aの第1バルブV1および第2バルブV2に信号を送信して、第1バルブV1を閉じるとともに、第2バルブV2を開いてもよい。圧力センサ722Aは、ターゲット生成器71A内の圧力を所定時間毎に検出してもよい。圧力センサ722Aは、圧力を検出する毎に、当該検出した圧力に対応する信号をターゲット制御装置80Aに送信してもよい。ターゲット制御装置80Aは、ターゲット生成器71A内の圧力がドロップレット27が出力しない圧力になったと判断すると、第2バルブV2を閉じてもよい。ターゲット制御装置80Aは、ターゲット生成器71A内の圧力を当該ドロップレット27が出力しない圧力で維持するように、第1バルブV1を開いてもよい。また、ターゲット制御装置80Aは、電源752Aに信号を送信して、ピエゾ素子751Aの駆動を停止してもよい。
以上の処理によって、ターゲット生成器71A内の圧力はドロップレット27が出力しない圧力に下がり、ドロップレット27の出力が停止し得る。
ターゲット制御装置80Aは、ステップS3において、ターゲット物質270の温度が所定の温度範囲内にあると判断すると、この温度制御をそのまま継続してもよい(ステップS4)。ターゲット制御装置80Aは、ステップS3において、ターゲット物質270の温度が所定の温度範囲内にないと判断すると、温度コントローラ734に目標温度Tsを設定してもよい(ステップS5)。このステップS5の処理が行われると、温度Tが下限温度Tsminより低い場合には、ターゲット物質270の温度が上がり得る。温度Tが上限温度Tsmaxより高い場合には、ターゲット物質270の温度が下がり得る。ターゲット制御装置80Aは、ステップS5の処理を行った後、ステップS4の処理を行ってもよい。
ターゲット生成器71A内の圧力が圧力PSに到達した際、ターゲット物質270が当該ターゲット物質270のノズル孔713Aにおける表面張力を打ち破ってもよい。その結果、ターゲット物質270がノズル孔713Aから押し出され得る。すなわち、ステップS6は、ターゲット生成器71A内を加圧する処理であってもよい。ノズル孔713Aの直径が10μmの場合、圧力PSは、0.25MPaであってもよい。
ターゲット制御装置80Aは、タイマ81Aによって時間の計測を開始してもよい(ステップS7)。ターゲット制御装置80Aは、タイマ81Aによる計測時間Ktが、下限時間Kminより長く、かつ、上限時間Kmaxより短いか否かを判断してもよい(ステップS8)。
計測時間Ktが下限時間Kminより短い場合、ターゲット生成器71A内の圧力が圧力PSで維持されている時間が短いため、付着部275Aの直径Dが下限値Dminより小さくなり得る。その結果、付着部275Aによって、ノズル孔713A全体が塞がれない場合があり得る。一方、計測時間Ktが上限時間Kmaxより長い場合、ターゲット生成器71A内の圧力が圧力PSで維持されている時間が長いため、付着部275Aの直径Dが上限値Dmaxより大きくなり得る。その結果、付着部275Aが自重によりノズル712Aから落下し得る。このことから、ステップS8の判断基準を満たす場合、直径Dが所定の設定範囲内の大きさの付着部275Aがノズル712Aの先端に付着した状態となり得る。
下限時間Kminおよび上限時間Kmaxは、数秒〜数十秒であってもよい。下限時間Kminおよび上限時間Kmaxは、ノズル712Aのノズル孔713Aの直径やターゲット物質270の組成によって異なる長さであってもよい。
第2バルブV2を制御して、配管727Aの内部と当該配管727Aの外部との間の圧力差を利用することで、ターゲット生成器71A内の圧力を圧力PSから圧力PLに下げるために必要な時間は、1分以上となり得る。
ステップS9の処理によって、ターゲット生成器71A内の圧力が下がり、ノズル孔713Aからターゲット物質270が押し出されることが停止し得る。その結果、付着部275Aが成長することを抑制し、ノズル孔713A全体を塞ぐ設定範囲内の大きさの付着部275Aが、ノズル712Aの先端に形成され得る。
このステップS10の処理によって、ターゲット生成器71A内のターゲット物質270と、ノズル712Aの先端に付着した付着部275Aとの温度が温度Ttまで下がり得る。その結果、ターゲット生成器71A内のターゲット物質270と付着部275Aとが固化し得る。
3.2.1 概略
本開示の第2実施形態のターゲット供給装置の制御方法において、前期EUV光生成装置は前記付着部のサイズを測定する測定部をさらに備え、前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することは、前記測定部が前記付着部のサイズを測定し、この測定結果に基づいて前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することにより行われてもよい。
本開示の第2実施形態のターゲット供給装置の制御方法において、前記EUV光生成装置は前記ターゲット生成器内部を吸引することで当該ターゲット生成器内部を排気する排気部をさらに備え、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を停止した後であり、前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止する前に、前記排気部が前記ターゲット生成器内部を排気することを含んでもよい。
本開示の第2実施形態のターゲット供給装置の制御方法において、前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止することは、前記ノズルの先端に近い側の方の前記ターゲット物質の温度が遠い側の方の前記ターゲット物質の温度よりも低くなる状態を維持しながら、前記ターゲット物質の温度を下げることにより行われてもよい。
図8は、第2実施形態に係るターゲット供給装置の構成を概略的に示す。
第2実施形態のEUV光生成装置1Bは、図8に示すように、ターゲット供給装置7Bのターゲット生成部70Bと、ターゲット制御装置80Bと、測定部としての4B以外の構成については、第1実施形態のEUV光生成装置1Aと同様のものを適用してもよい。
第2実施形態では、設定出力方向10Aが重力方向10Bと一致するようにチャンバ2が設置されてもよい。
ターゲット生成部70Bは、ターゲット生成器71Aと、圧力制御部72Aと、加熱部としての温度制御部73Bと、ピエゾ部75Aと、排気部76Bとを備えてもよい。
第1ヒータ731Bは、ノズル712Aの先端側の外周面に設けられてもよい。第2ヒータ732Bは、ノズル712Aにおける第1ヒータ731Bよりも上側(重力方向10Bと反対側)の外周面に設けられてもよい。第3ヒータ733Bは、タンク711Aの下端側(ノズル712A側)の外周面に設けられてもよい。すなわち、第1〜第3ヒータ731B〜733Bは、ターゲット物質270の設定出力方向10Aに並ぶように設けられてもよい。
第1ヒータ731Bおよび第2ヒータ732Bは、フィードスルー749Bを介して、第1ヒータ電源734Bおよび第2ヒータ電源735Bにそれぞれ電気的に接続されてもよい。第3ヒータ733Bは、第3ヒータ電源736Bに電気的に接続されてもよい。
第1温度センサ737Bおよび第2温度センサ738Bは、フィードスルー749Bを介して、第1温度コントローラ740Bおよび第2温度コントローラ741Bにそれぞれ電気的に接続されてもよい。第3温度センサ739Bは、第3温度コントローラ742Bに電気的に接続されてもよい。
第2温度センサ738Bは、ノズル712Aにおける主に第2温度センサ738Bの設置位置およびその近傍の位置の温度を検出して、当該検出した温度に対応する信号を第2温度コントローラ741Bに送信してもよい。第2温度センサ738Bの設置位置およびその近傍の位置の温度は、ノズル712A内のターゲット物質270のうち、主に第2ヒータ732Bが加熱した部分の温度とほぼ同一の温度となり得る。
第3温度センサ739Bは、タンク711Aにおける主に第3温度センサ739Bの設置位置およびその近傍の位置の温度を検出して、当該検出した温度に対応する信号を第3温度コントローラ742Bに送信してもよい。第3温度センサ739Bの設置位置およびその近傍の位置の温度は、タンク711A内のターゲット物質270の温度とほぼ同一の温度となり得る。
配管761Bの第1の端は、配管727Aの側面における配管729Aよりタンク711A側に連結されてもよい。
排気装置762Bは、配管761Bの第2の端に連結されてもよい。排気装置762Bは、ターゲット制御装置80Bに電気的に接続されてもよい。排気装置762Bは、ターゲット制御装置80Bから送信される信号に基づいて、配管761B内を吸引することで、ターゲット生成器71A内を排気してもよい。
第3バルブV3は、配管761Bに設けられてもよい。第3バルブV3は、ゲートバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどのいずれかであってもよい。第3バルブV3は、ターゲット制御装置80Bに電気的に接続されてもよい。第3バルブV3は、ターゲット制御装置80Bから送信される信号に基づいて、開閉を切り替えてもよい。
以下において、第1実施形態と同様の動作については、説明を省略する。図9は、ターゲット供給装置の制御方法を示すフローチャートである。図10は、ターゲット供給装置の制御方法を示すフローチャートであって、図9に続く処理を表す。図11は、ターゲット物質固化サブルーチンを示すフローチャートである。
ターゲット制御装置80Bは、ドロップレット27を出力している場合、ステップS1およびステップS2の処理を行い得る。その後、ターゲット制御装置80Bは、第1〜第3温度センサ737B〜739Bで検出したターゲット生成器71A内のターゲット物質270の温度T1,T2,T3がスズの融点Tm以上の所定の温度範囲内にあるか否かを判断してもよい(ステップS11)。所定の温度範囲および当該所定の温度範囲の中心値である目標温度Tsは、第1実施形態のステップS5における範囲および値と同一であってもよい。
ターゲット制御装置80Bは、ドロップレット27を出力していない場合、ステップS1の処理の後、ステップS2の処理を行わずに、ステップS11およびステップS4の処理を行い得る。ターゲット制御装置80Bは、ステップS11において、温度T1〜T3が所定の温度範囲内にないと判断すると、ステップS12の処理を行い得る。
ターゲットセンサ4Bは、徐々に成長する付着部275Aの直径Dを検出して、この検出結果に対応する信号をターゲット制御装置80Bに送信してもよい。ターゲットセンサ4Bは、所定時間毎に、直径Dを検出してもよい。ターゲット制御装置80Bは、ターゲットセンサ4Bから送信される信号に基づいて、付着部275Aの直径Dが所定の設定範囲内にあるか否かを判断してもよい。
ターゲット制御装置80Bは、ステップS14の判断基準を満たさないと判定した場合、所定時間経過後にステップS14の処理を行ってもよい。ターゲット制御装置80Bは、ステップS14の判断基準を満たすと判定した場合、第1バルブV1を閉じてもよい(ステップS15)。ターゲット制御装置80Bは、第3バルブV3を開けてもよい(ステップS16)。
第1バルブV1を閉じることにより、不活性ガスをターゲット生成器71A内に供給できなくなり得る。また、第3バルブV3を開くことにより、駆動中の排気装置762Bによってターゲット生成器71A内が排気され、当該ターゲット生成器71A内の圧力が下がり得る。ターゲット制御装置80Bは、ターゲット生成器71A内の圧力が圧力PLに到達したと判断すると、第3バルブV3を閉じるとともに、排気装置762Bを停止してもよい。ターゲット制御装置80Bは、ターゲット生成器71A内の圧力を圧力PLで維持するように、第1バルブV1を開いてもよい。
ターゲット制御装置80Bは、図11に示すように、第1〜第3温度コントローラ740B〜742Bに、融点Tm以上の目標温度T1t〜T3tを設定してもよい(ステップS21)。目標温度T1t〜T3tは、目標温度T1tが最も低く、目標温度T3tが最も高くてもよい。目標温度T1t〜T3tのそれぞれ温度差は、例えばおよそ10℃であってもよい。例えば、目標温度T1t,T2t,T3tは、それぞれおよそ330℃,340℃,350℃であってもよい。
ターゲット制御装置80Bは、以下の式(1)〜(3)の条件を全て満たすか否かを判断してもよい(ステップS22)。
ΔTr1≧|T1t−T1| … (1)
ΔTr2≧|T2t−T2| … (2)
ΔTr3≧|T3t−T3| … (3)
ΔTr1,ΔTr2,ΔTr3:制御された結果の温度制御の許容範囲
ここで、許容範囲ΔTr1〜ΔTr3(ΔTr1,ΔTr2,ΔTr3)は、1℃以上3℃以下の範囲内のいずれかの温度であってもよい。また、許容範囲ΔTr1〜ΔTr3は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
そして、第1〜第3温度センサ737B〜739Bは、検出した温度に対応する信号を第1〜第3温度コントローラ740B〜742Bを介してターゲット制御装置80Bに送信してもよい。
ターゲット生成器71Aに収容されたターゲット物質270のうち、温度が最も高い部分の温度T3が融点Tm以下ということは、当該ターゲット物質270全体の温度が融点Tm未満であることを意味する。この場合、ターゲット物質270全体が固化し得る。
一方で、ターゲット制御装置80Bは、ステップS26において、温度T3が融点Tm以下であると判断した場合、第1〜第3ヒータ731B〜733Bを停止して(ステップS27)、ターゲット物質固化サブルーチンに基づく処理を終了してもよい。
以上の処理によって、ターゲット物質270は、ノズル712Aの先端側から順に固化し得る。
ここで、ノズル712Aの先端に遠い側の方のターゲット物質270から固化が開始する場合、固化が終了した部分が収縮して、ノズル712Aの先端における内壁面とターゲット物質270との間に隙間(例えば、図5Bに示す隙間Pと同様の隙間)が形成され得る。
これに対して、第2実施形態によれば、ノズル712Aの先端に近い側の方のターゲット物質270から固化が開始し得るため、ノズル712Aの先端における内壁面とターゲット物質270との間に隙間が形成されることを抑制し得る。その結果、ノズル712A内に形成された隙間に空気が入り込むことを抑制し得る。
なお、ターゲット供給装置の制御方法としては、以下のような構成としてもよい。
例えば、第1実施形態の構成において、排気装置762Bでターゲット生成器71A内を排気する機能を設けてもよい。第1実施形態の構成において、ノズル712Aの先端に向かうに従って温度が低くなる状態を維持したまま、ターゲット物質270の温度を下げてもよい。第1実施形態において、ステップS5の処理を繰り返す間隔が、付着部275Aが大きくなる速さと比べて十分に短い場合には、ステップS5において、計測時間Ktが下限時間Kminより長くなったか否かのみを判断してもよい。
第2実施形態において、排気部76Bを設けなくてもよい。また、第2実施形態のターゲット物質固化サブルーチンにおいて、ターゲット物質270に上下方向の温度分布を付けずに当該ターゲット物質270を固化してもよい。
Claims (6)
- EUV光生成装置に備えられ、ノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、
前記ターゲット生成器内部の圧力を制御する圧力制御部と、
前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱する加熱部とを含むターゲット供給装置を用い、
前記加熱部が前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱することで、当該ターゲット物質を溶融することと、
前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部を加圧することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質を前記ノズルのノズル孔から押し出すことと、
前記ターゲット物質を前記ノズル孔から押し出すことにより前記ノズルの先端に付着するように形成された付着部のサイズが、前記ノズル孔全体を塞ぐ設定サイズとなったか否かを判断することと、
前記付着部のサイズが前記設定サイズになったときに、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を停止することと、
前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質および前記付着部を固化させることと、を含むターゲット供給装置の制御方法。 - 請求項1に記載のターゲット供給装置の制御方法において、
前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することは、
前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を開始してからの経過時間が設定時間の範囲内となったときに、前記設定サイズとなったと判断することにより行われるターゲット供給装置の制御方法。 - 請求項1に記載のターゲット供給装置の制御方法において、
前期EUV光生成装置は前記付着部のサイズを測定する測定部をさらに備え、
前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することは、
前記測定部が前記付着部のサイズを測定し、この測定結果に基づいて前記付着部のサイズが前記設定サイズとなったか否かを判断することにより行われるターゲット供給装置の制御方法。 - 請求項1に記載のターゲット供給装置の制御方法において、
前記EUV光生成装置は前記ターゲット生成器内部を吸引することで当該ターゲット生成器内部を排気する排気部をさらに備え、
前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を停止した後であり、前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止する前に、前記排気部が前記ターゲット生成器内部を排気することを含むターゲット供給装置の制御方法。 - 請求項1に記載のターゲット供給装置の制御方法において、
前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止することは、
前記ノズルの先端に近い側の方の前記ターゲット物質の温度が遠い側の方の前記ターゲット物質の温度よりも低くなる状態を維持しながら、前記ターゲット物質の温度を下げることにより行われるターゲット供給装置の制御方法。 - EUV光生成装置に備えられ、ノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、
前記ターゲット生成器内部の圧力を制御する圧力制御部と、
前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱する加熱部と、
以下の処理を制御するターゲット制御装置とを備えており、
前記処理は、
前記加熱部が前記ターゲット生成器内部のターゲット物質を加熱することで、当該ターゲット物質を溶融することと、
前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部を加圧することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質を前記ノズルのノズル孔から押し出すことと、
前記ターゲット物質を前記ノズル孔から押し出すことにより前記ノズルの先端に付着するように形成された付着部のサイズが、前記ノズル孔全体を塞ぐ設定サイズとなったか否かを判断することと、
前記付着部のサイズが前記設定サイズになったときに、前記圧力制御部が前記ターゲット生成器内部の加圧を停止することと、
前記加熱部が前記ターゲット物質の加熱を停止することで、前記ターゲット生成器内のターゲット物質および前記付着部を固化させることと、
を含むターゲット供給装置。
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