JP6069462B2 - 反応媒体をフラッシュさせる方法 - Google Patents
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Description
[0019]本明細書及び特許請求の範囲で用いる「(ある値や場所の)近傍」とは「(その値や場所)自体」を含む。「及び/又は」という用語は、包含的な「及び」の場合と排他的な「又は」の場合の両方を意味するが、本明細書では簡潔にするために用いている。例えば、酢酸及び/又は酢酸メチルを含む混合物は、酢酸のみを含んでもよく、酢酸メチルのみを含んでもよく、酢酸と酢酸メチルの両方を含んでもよい。
酢酸を「AcOH」と略記し、
アセトアルデヒドを「AcH」と略記し、
酢酸メチルを「MeAc」と略記し、
メタノールを「MeOH」と略記し、
ヨウ化メチルを「MeI」と略記し、
ヨウ化水素を「HI」と略記し、
一酸化炭素を「CO」と略記し、
ジメチルエーテルを「DME」と略記することがある。
[0024]上述の減算法は、全ての非H+カチオン(例えば、FeやNi、Cr、Moのカチオン)がヨウ化物アニオンとのみ結合することを推定しているため、比較的低いHI濃度(即ち、約5重量%未満)を求めるためには、信頼性を欠く不正確な方法である。実際には、この方法における金属カチオンの大部分が酢酸アニオンと結合し得る。更に、このようなカチオンの多くは多価の状態であり、そのため、これらの金属に結合し得るヨウ化物アニオンの量に関する仮定についての信頼性がますます低くなる。結局のところ、HI濃度の直接の指標が得られる簡単な滴定ができることを考慮すれば、この方法で実際のHI濃度を求めるのは信頼性が低い。
[0029]メタノールのカルボニル化による酢酸の製造は、反応器で反応媒体を形成することと、フラッシュ容器でこの反応媒体をフラッシュさせて液体リサイクル流と蒸気生成物流を形成することを含む。その後、蒸気生成物流を1基以上の蒸留塔で蒸留して副生成物を除去し、酢酸生成物を得る。本発明は、フラッシュ工程で形成される蒸気生成物流中のヨウ化メチル濃度を特定の値に維持することにより副生成物の生成を抑制しつつ、酢酸を製造する方法を提供する。ヨウ化メチルはカルボニル化触媒に有用な促進剤である。しかしながら、分離時に、ヨウ化メチルは反応媒体から分離される酢酸とともに濃縮する傾向がある。従って、逃亡的(fugitive)放出による多大な損失を回避し、かつ酢酸生成物中のヨウ化物不純物を低減するために、ヨウ化メチルを酢酸から分離して反応媒体に戻す必要がある。
[0040]本発明はまた、特に蒸留工程時に水の純生成量を制御することにより、分離系中の水のバランスを容易に維持するという利点がある。その結果、本発明は、水分の増加を抑制又は防止し、系から水を排出する必要性を抑えるという利点がある。水の排出はまた、ヨウ化メチル等の触媒促進剤が損失するという不利益にもなり得る。例示的態様では、蒸留工程での水の純生成量の増加は、蒸留工程に供給される蒸気生成物流中の水濃度に対して、0.5%またはそれを下回る量、例えば、0.1%またはそれを下回る量、又は0.05%またはそれを下回る量である。これに対して、米国特許第9,006,483号には、水の生成する反応を促進することが記載されており、この場合、蒸留工程に更に水が加わることになる。これら反応の促進と水の添加により水の純生成量が増加し、蒸留装置への負荷が増加すると予想される。
[0052]一例としての反応及び酢酸回収系100を図1に示す。図に示すように、メタノール含有供給流101と一酸化炭素含有供給流102を液相カルボニル化反応器105に導入し、カルボニル化反応を行って酢酸が生成される。
[0059]ある態様では、酢酸を製造する方法は更に、反応器にリチウム化合物を導入して反応媒体中の酢酸リチウム濃度を0.3〜0.7重量%に維持することを含む。理論に束縛されるものではないが、反応媒体中の酢酸リチウムがこのような濃度であれば、反応媒体中のヨウ化メチルが減少し、本明細書に記載のように蒸気流中のヨウ化メチルを36重量%未満に制御することができる。また、リチウム化合物を反応器に導入することによって、ロジウム触媒の安定化が助長され、その結果、好適な活性を得るのに必要な反応媒体中のヨウ化メチル量が減少する。リチウム化合物を導入しないと、反応媒体中のヨウ化メチル濃度が低下する際に更なるロジウムが必要となるであろう。
LiOAc+HI←→LiI+HOAc(I)
[0063]酢酸リチウムは反応媒体に存在する他の酢酸エステル(例えば、酢酸メチル)に比べ、ヨウ化水素濃度の制御を向上させると考えられる。理論に束縛されるものではないが、酢酸リチウムは酢酸の共役塩基であるため、酸−塩基反応によりヨウ化水素に対する反応性が高い。この特性により反応(I)の平衡が、対応する酢酸メチルとヨウ化水素の平衡により生成する以上の反応生成物をもたらすと考えられる。この改良された平衡は、反応媒体中の水濃度が4.1重量%またはそれを下回る量であると都合がよい。また、酢酸リチウムの揮発性は酢酸メチルに比べて相対的に低いため、揮発損失や蒸気粗生成物への少量の同伴を除き、酢酸リチウムを反応媒体中に残すことができる。これに対し、酢酸メチルの揮発性は比較的高いため、材料を蒸留して精製系にすることができるが、酢酸メチルの制御はより困難になる。本発明の方法では、酢酸リチウムによって、容易にヨウ化水素は一定の低い濃度に維持・制御される。従って、反応媒体中のヨウ化水素濃度を制御するのに必要な酢酸メチルの量に比べて、使用する酢酸リチウムの量は相対的に少なくてもよい。ヨウ化メチルのロジウム[I]錯体への酸化的付加を促進する上で、酢酸リチウムは酢酸メチルに比べて少なくとも3倍有効であることが更に分かった。
[0069]メタノールの酢酸生成物へのカルボニル化反応は、カルボニル化生成物を得るのに好適な温度及び圧力条件で、ロジウム触媒、ヨウ化メチル促進剤、酢酸メチル、及び更なる可溶性ヨウ化物塩を含有する酢酸溶媒反応媒体中にバブリングされる一酸化炭素ガスと供給メタノールとを接触させて行ってもよい。一般に重要なことは触媒系中のヨウ化物イオン濃度であって、ヨウ化物と結合する陽イオンの濃度ではないこと、及びヨウ化物が所定のモル濃度である場合、陽イオンの性質はヨウ化物濃度の効果ほど重要ではないことが認識されている。塩が十分に反応媒体に可溶であり所望の水準のヨウ化物が得られる限り、どのようなヨウ化金属塩も、又はどのような有機陽イオンもしくはその他の陽イオンのヨウ化物塩、例えば、アミン又はホスフィン化合物に基づく陽イオン(第3級又は第4級陽イオンであってもよい)のヨウ化物塩も反応媒体中で維持させることができる。ヨウ化物が金属塩である場合、オハイオ州クリーブランドのCRCプレスから出版された「化学・物理便覧」2002−03(第83版)に記載されているように、周期表のIA族及びIIA族金属からなる群から選択される金属のヨウ化物塩であることが好ましい。特にアルカリ金属ヨウ化物が有用であり、ヨウ化リチウムは特に好適である。低水分カルボニル化工程では、通常、ヨウ化水素として存在するヨウ化物イオンの他に更なるヨウ化物イオンが触媒溶液に存在し、ヨウ化物イオンの総濃度は1〜25重量%であり、酢酸メチルは通常0.5〜30重量%の量で存在し、ヨウ化メチルは通常1〜25重量%の量で存在する。ロジウム触媒は通常200〜3000wppmの量で存在する。
[0088]酢酸の蒸留及び回収は本発明の目的のために特に限定されない。一態様では、反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、液体リサイクル流と、45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、14重量%またはそれを下回る量の水、0.005〜1重量%のアセトアルデヒド、1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流とを形成すること、蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び300wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチルを含むオーバーヘッド流を得ること、低沸点オーバーヘッド蒸気流を凝縮し、凝縮流を二相分離して重質液相と軽質液相を形成すること、及び酢酸生成物流を第2の塔で蒸留して酢酸生成物を得ることを含む、酢酸を製造する方法が提供される。
[0089]図1に示すように、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチルを含む蒸気生成物流112を第1の塔120(軽質分留塔とも言う)に導入する。一態様では、蒸気生成物流112は、酢酸、酢酸メチル、水、ヨウ化メチル及びアセトアルデヒドに加えて、他の不純物(例えば、ヨウ化水素及び/又はクロトンアルデヒド)及び/又は副生成物(例えば、プロピオン酸)を含む。蒸留によって、低沸点オーバーヘッド蒸気流122と、精製酢酸生成物(好ましくは、側部取り出し流123を経由して取り出される)と、高沸点残渣流121とが得られる。酢酸の大部分は、側部取り出し流123に取り出されるが、高沸点残渣流121からは酢酸がほとんど回収されないか、あるいは全く回収されないことが好ましい。高沸点残渣流121中の酢酸濃度は比較的高い場合もあるが、高沸点残渣流121の質量流量は側部流123に比べて非常に低い。ある態様では、高沸点残渣流121の質量流量は側部流123の0.75%またはそれを下回る量、例えば、0.55%またはそれを下回る量又は0.45%またはそれを下回る量である。
[0097]図示はしていないが、軽質液相133及び/又は重質液相134の一部を分離し、アセトアルデヒド又はPRC除去系に導入し、アルデヒド除去工程中でヨウ化メチルと酢酸メチルを回収してもよい。表1及び2に示すように、軽質液相133及び/又は重質液相134は各々PRCを含んでいるため、本発明の方法は、酢酸生成物の品質を損なうアセトアルデヒド等のカルボニル不純物を除去することを含んでいてもよい。このようなカルボニル不純物は、米国特許第6,143,930号、6,339,171号、7,223,883号、7,223,886号、7,855,306号、7,884,237号、8,889,904号、及び米国特許公開第2006/0011462号に記載された好適な不純物除去塔や不純物吸収装置により除去してもよい。これら特許の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。アセトアルデヒド等のカルボニル不純物をヨウ化物触媒促進剤と反応させて、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ヨウ化ブチル、ヨウ化ペンチル、ヨウ化ヘキシル等のヨウ化アルキルを生成させてもよい。また、不純物の多くはアセトアルデヒドに由来するので、軽質液相からカルボニル不純物を除去することが望ましい。
[0102]側部取り出し流123を経由して取り出される酢酸を更に第2の塔125(乾燥塔とも言う)等で精製することが好ましい。第2の塔では、側部取り出し流123を、主に水を含む水性オーバーヘッド流126と、主に酢酸から成る生成物流127とに分離する。側部流からの水は水性オーバーヘッド流にて濃縮されるが、水性オーバーヘッドは、側部流中の水の90%またはそれを超える量、例えば、95%またはそれを超える量、97%またはそれを超える量、又は99%またはそれを超える量を含む。水性オーバーヘッド流126は、水を50〜90重量%、例えば、50〜85重量%、55〜85重量%、60〜80重量%、又は60〜75重量%含んでいてもよい。ある態様では、水性オーバーヘッド流は、水を90重量%またはそれを下回る量、例えば、75重量%またはそれを下回る量、70重量%またはそれを下回る量、又は65重量%またはそれを下回る量含んでいてもよい。酢酸メチル及びヨウ化メチルも側部流から取り出して、オーバーヘッド流で濃縮する。生成物流127は酢酸を含むか又は本質的に酢酸から成ることが好ましく、第2の塔125の底部で取り出してもよく、底部付近の側部流で取り出してもよい。底部付近の側部流として取り出す場合、側部流は液体流であってもよく、蒸気流であってもよい。好ましい態様では、生成物流127は酢酸を90重量%またはそれを超える量、例えば、95重量%またはそれを超える量、又は98重量%またはそれを超える量含む。生成物流127に対し、例えば、イオン交換樹脂中を通過させる等の更なる処理を行った後、貯蔵又は輸送して商業的利用に備えてもよい。
[0110]精製酢酸生成物中のヨウ化物の総濃度が低い、例えば5wppm以下、例えば1wppm以下である場合、ガード床を用いてヨウ化物を除去することができる。1つ以上のガード床を用いて残留ヨウ化物を除去すると、精製酢酸生成物の品質が大きく改善する。ハロゲン化物及び/又は腐食性金属で汚染されたカルボン酸流(例えば酢酸流)を様々な運転条件下でイオン交換樹脂組成物と接触させてもよい。イオン交換樹脂組成物はガード床中に設けられていることが好ましい。ガード床を用いて汚染カルボン酸流を精製することは、当該分野ではよく実証されており、例えば、米国特許第4,615,806号、5,653,853号、5,731,252号、及び6,225,498号に記載されているが、これらの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。一般に、汚染液体カルボン酸流をイオン交換樹脂組成物と接触させるが、このイオン交換樹脂組成物はガード床中に設けられていることが好ましい。ヨウ化物汚染物質等のハロゲン化物汚染物質を金属と反応させて金属ヨウ化物を生成させる。ある態様では、ヨウ化物と結合し得る炭化水素部位(例えば、メチル基)は、カルボン酸をエステル化することがある。例えば、ヨウ化メチルで汚染された酢酸の場合であれば、ヨウ化物除去の副生成物として酢酸メチルが生成するであろう。このエステル化物の生成は通常、処理されたカルボン酸流に悪影響を及ぼすことはない。
E1.反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、液体リサイクル流と、45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、14重量%またはそれを下回る量の水、0.005〜1重量%のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流とを形成すること、及び
該蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び300wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチルを含むオーバーヘッド流を得ることを含む、酢酸を製造する方法。
E2.該蒸気生成物流は、55〜75重量%の酢酸、24〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜8重量%の酢酸メチル、0.5〜14重量%の水、0.01〜0.8重量%のアセトアルデヒド、及び0.5重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E1に記載の方法。
E3.該蒸気生成物流は、60〜70重量%の酢酸、25〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜6.5重量%の酢酸メチル、1〜8重量%の水、0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E1又はE2のいずれか1態様に記載の方法。
E4.該酢酸生成物流は50wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E1〜E3のいずれか1態様に記載の方法。
E5.該酢酸生成物流は0.1〜6重量%のヨウ化メチルを含む、態様E1〜E4のいずれか1態様に記載の方法。
E6.該酢酸生成物流は0.1〜6重量%の酢酸メチルを含む、態様E1〜E5のいずれか1態様に記載の方法。
E7.該酢酸生成物流中の水濃度を1〜9重量%に維持する、態様E1〜E6のいずれか1態様に記載の方法。
E8.該蒸留工程における水の純生成量の増加は、該蒸留工程に供給される該蒸気生成物流中の水濃度に対して0.5%またはそれを下回る量である、態様E1〜E7のいずれか1態様に記載の方法。
E9.該液体リサイクル流は、0.01〜0.5重量%の金属触媒、5〜20重量%のヨウ化リチウム、10〜2500wppmの腐食性金属、60〜90重量%の酢酸、0.5〜5重量%のヨウ化メチル、0.1〜5重量%の酢酸メチル、0.1〜8重量%の水、0.0001〜1重量%のアセトアルデヒド、及び0.0001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、態様E1〜E8のいずれか1態様に記載の方法。
E10.該オーバーヘッド流を相分離し軽質液相と重質液相を形成させる、態様E1〜E9のいずれか1態様に記載の方法。
E11.該軽質液相は、1〜40重量%の酢酸、10重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜50重量%の酢酸メチル、40〜80重量%の水、5重量%またはそれを下回る量のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E10に記載の方法。
E12.該軽質液相は、5〜15重量%の酢酸、3重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜15重量%の酢酸メチル、70〜75重量%の水、0.1〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、態様E10に記載の方法。
E13.反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、液体リサイクル流と、45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、14重量%またはそれを下回る量の水、0.005〜1重量%のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流とを形成すること、及び
該蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び0.1〜6重量%のヨウ化メチルを含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチルを含むオーバーヘッド流を得ることを含む、酢酸を製造する方法。
E14.該蒸気生成物流は、55〜75重量%の酢酸、24〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜8重量%の酢酸メチル、0.5〜14重量%の水、0.01〜0.8重量%のアセトアルデヒド、及び0.5重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E13に記載の方法。
E15.該酢酸生成物流は300wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E13又はE14のいずれか1態様に記載の方法。
E16.該酢酸生成物流は0.1〜6重量%の酢酸メチルを含む、態様E13〜E15のいずれか1態様に記載の方法。
E17.該酢酸生成物流中の水濃度を1〜9重量%に維持する、態様E13〜E16のいずれか1態様に記載の方法。
E18.該液体リサイクル流は、0.01〜0.5重量%の金属触媒、5〜20重量%のヨウ化リチウム、10〜2500wppmの腐食性金属、60〜90重量%の酢酸、0.5〜5重量%のヨウ化メチル、0.1〜5重量%の酢酸メチル、0.1〜8重量%の水、0.0001〜1重量%のアセトアルデヒド、及び0.0001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、態様E1〜E17のいずれか1態様に記載の方法。
E19.45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、14重量%またはそれを下回る量の水、0.005〜1重量%のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む混合物を蒸留すること、及び
該オーバーヘッド流を凝縮させて、分離した液相を形成することを含む、酢酸を製造する方法。
E20.該混合物の一部から酢酸を含む側部取り出し流を分離することを更に含み、側部取り出し流中の水濃度を1〜3重量%に維持し、側部取り出し流中のヨウ化水素濃度を300wppmまたはそれを下回る量に維持する、態様E19に記載の方法。
E21.水、ロジウム触媒、ヨウ化物塩及びヨウ化メチルの存在下、メタノール、酢酸メチル、ジメチルエーテル又はこれらの混合物を含む反応物質供給流を反応器内でカルボニル化して反応器内で反応媒体を生成させること、
反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、0.01〜0.5重量%のロジウム触媒、5〜20重量%のヨウ化リチウム、10〜2500wppmの腐食性金属、60〜90重量%の酢酸、0.5〜5重量%のヨウ化メチル、0.1〜5重量%の酢酸メチル、及び0.1〜8重量%の水を含む液体リサイクル流と、45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、15重量%またはそれを下回る量の水、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流とを形成すること、及び
該蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び300wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチルを含むオーバーヘッド流を得ることを含む、酢酸を製造する方法。
E22.該蒸気生成物流は0.005〜1重量%のアセトアルデヒドを含む、態様E21に記載の方法。
E23.該蒸気生成物流は0.01〜0.8重量%のアセトアルデヒドを含む、態様E21又はE22のいずれか1態様に記載の方法。
E24.該蒸気生成物流は、55〜75重量%の酢酸、24〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜8重量%の酢酸メチル、0.5〜14重量%の水、及び0.5重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E21〜E23のいずれか1態様に記載の方法。
E25.該蒸気生成物流は0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒドを含む、態様E21〜E24のいずれか1態様に記載の方法。
E26.該蒸気生成物流は、60〜70重量%の酢酸、25〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜6.5重量%の酢酸メチル、1〜8重量%の水、0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E25に記載の方法。
E27.フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の15%〜55%を該蒸気生成物流として取り出す、態様E21〜E26のいずれか1態様に記載の方法。
E28.フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の45%〜85%を該液体リサイクル流として取り出す、態様E21〜E27のいずれか1態様に記載の方法。
E29.該酢酸生成物流は50wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E21〜E28のいずれか1態様に記載の方法。
E30.該酢酸生成物流は0.1〜6重量%のヨウ化メチルを含む、態様E21〜E29のいずれか1態様に記載の方法。
E31.該酢酸生成物流は0.1〜6重量%の酢酸メチルを含む、態様E21〜E30のいずれか1態様に記載の方法。
E32.該酢酸生成物流中の水濃度を1〜9重量%に維持する、態様E21〜E31のいずれか1態様に記載の方法。
E33.該オーバーヘッド流を相分離し軽質液相と重質液相を形成させる、態様E21〜E32のいずれか1態様に記載の方法。
E34.該軽質液相は、1〜40重量%の酢酸、10重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜50重量%の酢酸メチル、40〜80重量%の水、5重量%またはそれを下回る量のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、態様E33に記載の方法。
E35.該軽質液相は、5〜15重量%の酢酸、3重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜15重量%の酢酸メチル、70〜75重量%の水、0.1〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、態様E33に記載の方法。
E36.該重質液相の一部を処理して、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、ブチルアルデヒド、クロトンアルデヒド、2−エチルクロトンアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、及びこれらのアルドール縮合物から成る群から選択される少なくとも1種の過マンガン酸還元性化合物を除去する、態様E33に記載の方法。
E37.該軽質液相の一部を該反応器にリサイクルする、態様E33に記載の方法。
E38.該腐食性金属は、鉄、ニッケル、クロム及びモリブデンの1種以上を含む、態様E21〜E37のいずれか1態様に記載の方法。
E39.該反応媒体中の酢酸リチウム濃度を0.3〜0.7重量%に維持することを更に含む、態様E21〜E38のいずれか1態様に記載の方法。
E40.該酢酸生成物流はヨウ化メチル及び酢酸メチルを含み、その各々の量は該側部流中の水濃度の±0.9重量%の範囲内である、態様E21〜E39のいずれか1態様に記載の方法。
実施例1
[0121]ロジウムヨウ化カルボニル化合物としてのロジウム(約900重量ppm)、ヨウ化メチル(約9重量%)、ヨウ化リチウム、水、及び酢酸メチルを含む反応器にメタノール、一酸化炭素、及び水素を供給して水素分圧を少なくとも約0.27atm(即ち、少なくとも約4psi)に維持した。水濃度は4重量%未満であった。反応器を約190℃〜200℃の温度に維持し、約28atm超(即ち、約400psig超)の圧力で運転した。反応器内の液面を感知する液位制御装置により、液体反応媒体を連続的に取り出し、約150℃、約3.2atm(即ち、32.3psig)で運転している単一トレイフラッシュ容器に供給した。反応器の排出口から回収した一酸化炭素を、取り出した反応媒体に散布し、その後フラッシュ容器に投入した。反応媒体の約28%を蒸気生成物流として送り出し、残りの量を液体として反応器に戻す。蒸気生成物流を約50℃の温度で取り出した。蒸気生成物流の組成は、66.35重量%の酢酸、25.01重量%のヨウ化メチル、5.97重量%の酢酸メチル、1.53重量%の水、0.1重量%のアセトアルデヒド、及び1重量%未満のヨウ化水素であった。
[0124]反応媒体中のヨウ化メチルを約12重量%とし、フラッシュ容器の圧力をわずかに低い約3.1atm(即ち、30.8psig)とした以外は実施例1の反応を繰り返した。反応媒体の約31%を蒸気生成物流として送り出し、残りの量を液体として反応器に戻した。蒸気生成物流の組成は、61.97重量%の酢酸、30.34重量%のヨウ化メチル、5.05重量%の酢酸メチル、1.54重量%の水、0.09重量%のアセトアルデヒド、及び1重量%未満のヨウ化水素であった。
取り出し流は、1.5重量%の水、3.6重量%の酢酸メチル、2.1重量%のヨウ化メ
チル、及び25wppm未満のHIを含んでおり、残部は酢酸を含んでいた。HI濃度が
低すぎたため、滴定により直接測定することはできなかった。側部取り出し流に他の陽イ
オンが存在したため、HIを直接測定することが困難であった。無機ヨウ化物の総量、即
ち、最大限のHI総量を直接測定した。他の無機ヨウ化物は、ヨウ化リチウムに加えて腐
食性金属のヨウ化物を含んでいることがある。実施例2でも、蒸気生成物流中のヨウ化メ
チル濃度を維持することによって、軽質分留塔中、そして最終的には側部取り出し流中の
HI濃度を制御できるという利益が得られた。
以下に、出願時の特許請求の範囲の記載を示す。
[請求項1]
水、ロジウム触媒、ヨウ化物塩及びヨウ化メチルの存在下、メタノール、酢酸メチル、ジメチルエーテル又はこれらの混合物を含む反応物質供給流を反応器内でカルボニル化して反応器内で反応媒体を生成させること、
反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、0.01〜0.5重量%のロジウム触媒、5〜20重量%のヨウ化リチウム、10〜2500wppmの腐食性金属、60〜90重量
%の酢酸、0.5〜5重量%のヨウ化メチル、0.1〜5重量%の酢酸メチル、及び0.1〜8重量%の水を含む液体リサイクル流と、45〜75重量%の酢酸、24重量%から36重量%未満のヨウ化メチル、9重量%またはそれを下回る量の酢酸メチル、15重量%またはそれを下回る量の水、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流を形成すること、及び
該蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び300wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチルを含むオーバーヘッド流を得ることを含む、酢酸を製造する方法。
[請求項2]
該蒸気生成物流は0.005〜1重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項3]
該蒸気生成物流は0.01〜0.8重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項4]
該蒸気生成物流は、55〜75重量%の酢酸、24〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜8重量%の酢酸メチル、0.5〜14重量%の水、及び0.5重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項5]
該蒸気生成物流は0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項6]
該蒸気生成物流は、60〜70重量%の酢酸、25〜35重量%のヨウ化メチル、0.5〜6.5重量%の酢酸メチル、1〜8重量%の水、0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項5に記載の方法。
[請求項7]
フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の15%〜55%を該蒸気生成物流として取り出す、請求項1に記載の方法。
[請求項8]
フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の45%〜85%を該液体リサイクル流として取り出す、請求項1に記載の方法。
[請求項9]
該酢酸生成物流は50wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項10]
該酢酸生成物流は0.1〜6重量%のヨウ化メチルを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項11]
該酢酸生成物流は0.1〜6重量%の酢酸メチルを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項12]
該酢酸生成物流中の水濃度を1〜9重量%に維持する、請求項1に記載の方法。
[請求項13]
該オーバーヘッド流を相分離し軽質液相と重質液相を形成させる、請求項1に記載の方法。
[請求項14]
該軽質液相は、1〜40重量%の酢酸、10重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜50重量%の酢酸メチル、40〜80重量%の水、5重量%またはそれを下回る量のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項13に記載の方法。
[請求項15]
該軽質液相は、5〜15重量%の酢酸、3重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル、1〜15重量%の酢酸メチル、70〜75重量%の水、0.1〜0.7重量%のアセトアルデヒド、及び0.001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、請求項13に記載の方法。
[請求項16]
該重質液相の一部を処理して、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、ブチルアルデヒド、クロトンアルデヒド、2−エチルクロトンアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、及びこれらのアルドール縮合物から成る群から選択される少なくとも1種の過マンガン酸還元性化合物を除去する、請求項13に記載の方法。
[請求項17]
該軽質液相の一部を該反応器にリサイクルする、請求項13に記載の方法。
[請求項18]
該腐食性金属は、鉄、ニッケル、クロム及びモリブデンの1種以上を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項19]
該反応媒体中の酢酸リチウム濃度を0.3〜0.7重量%に維持することを更に含む、請求項1に記載の方法。
[請求項20]
該酢酸生成物流はヨウ化メチル及び酢酸メチルを含み、その各々の量は該側部流中の水濃度の±0.9重量%の範囲内である、請求項1に記載の方法。
Claims (18)
- 水、ロジウム触媒、ヨウ化リチウム及びヨウ化メチルの存在下、メタノール、酢酸メチ
ル、ジメチルエーテル又はこれらの混合物を含む反応物質供給流を反応器内でカルボニル
化して反応器内で反応媒体を生成させること、
反応媒体をフラッシュ容器内で分離して、0.01〜0.5重量%のロジウム触媒、5
〜20重量%のヨウ化リチウム、10〜2500wppmの腐食性金属、60〜90重量
%の酢酸、0.5〜5重量%のヨウ化メチル、0.1〜5重量%の酢酸メチル、及び0.
1〜8重量%の水を含む液体リサイクル流と、60〜70重量%の酢酸、25〜30.34重量%のヨウ化メチル、0.5〜6.5重量%の酢酸メチル、1〜8重量%の水、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む蒸気生成物流を形成すること、及び
該蒸気生成物流の少なくとも一部を第1の塔で蒸留して、酢酸及び300wppmまた
はそれを下回る量のヨウ化水素を含む酢酸生成物流と、ヨウ化メチル、水及び酢酸メチル
を含むオーバーヘッド流を得ることを含む、酢酸を製造する方法。 - 該蒸気生成物流は0.005〜1重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載の
方法。 - 該蒸気生成物流は0.01〜0.8重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載
の方法。 - 該蒸気生成物流は0.01〜0.7重量%のアセトアルデヒドを含む、請求項1に記載
の方法。 - フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の15%〜55%を該蒸気生成物流として取り
出す、請求項1に記載の方法。 - フラッシュ容器内に供給した該反応媒体の45%〜85%を該液体リサイクル流として
取り出す、請求項1に記載の方法。 - 該酢酸生成物流は50wppmまたはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項1に
記載の方法。 - 該酢酸生成物流は0.1〜6重量%のヨウ化メチルを含む、請求項1に記載の方法。
- 該酢酸生成物流は0.1〜6重量%の酢酸メチルを含む、請求項1に記載の方法。
- 該酢酸生成物流中の水濃度を1〜9重量%に維持する、請求項1に記載の方法。
- 該オーバーヘッド流を相分離し軽質液相と重質液相を形成させる、請求項1に記載の方
法。 - 該軽質液相は、1〜40重量%の酢酸、10重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチ
ル、1〜50重量%の酢酸メチル、40〜80重量%の水、5重量%またはそれを下回る
量のアセトアルデヒド、及び1重量%またはそれを下回る量のヨウ化水素を含む、請求項
11に記載の方法。 - 該軽質液相は、5〜15重量%の酢酸、3重量%またはそれを下回る量のヨウ化メチル
、1〜15重量%の酢酸メチル、70〜75重量%の水、0.1〜0.7重量%のアセト
アルデヒド、及び0.001〜0.5重量%のヨウ化水素を含む、請求項11に記載の方
法。 - 該重質液相の一部を処理して、アセトアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、ブ
チルアルデヒド、クロトンアルデヒド、2−エチルクロトンアルデヒド、2−エチルブチ
ルアルデヒド、及びこれらのアルドール縮合物から成る群から選択される少なくとも1種
の過マンガン酸還元性化合物を除去する、請求項11に記載の方法。 - 該軽質液相の一部を該反応器にリサイクルする、請求項11に記載の方法。
- 該腐食性金属は、鉄、ニッケル、クロム及びモリブデンの1種以上を含む、請求項1に
記載の方法。 - 該反応媒体中の酢酸リチウム濃度を0.3〜0.7重量%に維持することを更に含む、
請求項1に記載の方法。 - 該酢酸生成物流はヨウ化メチル及び酢酸メチルを含み、その各々の量は該酢酸生成物流
中の水濃度の±0.9重量%の範囲内である、請求項1に記載の方法。
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