JP6072291B2 - 容器の殺菌装置 - Google Patents
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Description
飲料容器の口部は径が狭いために、口部を通過する殺菌剤の速度はそれまでよりも速くなるので、口部に付着する殺菌剤の量は少なくなる。また、口部に到る時には、それまでに飲料容器の内面に付着して殺菌剤が消費されている。したがって、そもそも口部は殺菌されにくい傾向がある。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、飲料容器において、殺菌剤が付着しにくい部分に適切な量の殺菌剤を付着させる殺菌装置を提供することを目的とする。
図1に示すように、無菌飲料充填機1は、容器100を無菌飲料充填機1内に搬入する搬入コンベア10と、容器100を予熱する予熱装置11と、容器100を殺菌する殺菌装置12と、容器100をすすぐすすぎ装置13と、殺菌およびすすぎを終えた容器100に液体(飲料)を充填する充填装置14と、飲料が充填された容器100にキャップ19を装着するキャッパ15と、容器100を無菌飲料充填機1外に搬出する搬出コンベア16と、を備えている。これら、各構成要素の間には、搬送スターホイール17が設けられ、これによって、各構成要素の間で容器100の受け渡しが行われるようになっている。なお、容器100としては、例えばプラスチックボトルが挙げられる。
そして、チャンバーC内には、チャンバーCの内部に殺菌剤、すすぎ液等を散布するため、シャワー状、あるいはスプリンクラー状の散布ノズル(図示無し)が設けられている。
また、ベース架台20には、散布された殺菌剤やすすぎ液を回収するドレン口(図示無し)が形成され、回収された殺菌剤等はドレン口を通って外部の回収部に排出される。
予熱は、容器100に挿し込んだ熱風供給管(図示無し)から熱風を噴射し、容器100内で対流させることにより行われる。
噴射する熱風の温度は、殺菌効果を享受できる40℃以上とする。
殺菌剤供給管31は、中空円筒状をなし、端部には殺菌剤を噴射するための噴出孔35が形成されている。殺菌剤供給管31は、金属材料、例えば耐食性の優れたステンレス鋼から構成されるのが好ましい。もっとも、金属材料以外の材料、例えばセラミックス材料を用いることもできる。
殺菌工程における容器100について、口部103を上方にした状態(図2(a)、(b))は一例であり、口部103が下方、側方および斜め方向を向いている状態であってもよい。また、回転、揺動等により動作している状態で容器100の殺菌工程を行うこともある。
図3に示すように、殺菌剤は、気化装置21によって気化されてから殺菌剤供給管31に供給される。
気化装置21は、エア送入器22と、加熱器23と、蒸発器25と、から構成され、この順に配管によって接続されている。
加熱器23は、エア送入器22から送入されたエアを加熱し、蒸発器25に送り込む。また、蒸発器25には殺菌剤供給タンク12aから殺菌剤が供給される。
そうすると、送入された熱風により加熱されて殺菌剤が気化又はミスト化する。気化又はミスト化した殺菌剤は、蒸発器25から、殺菌剤供給管31に送り込まれる。そして、噴出孔35から、40℃〜70℃で容器100に噴射される。
本実施形態では、光の透過の程度に基づいて、容器100の肩部102に付着した殺菌剤の量を測定することで、適切な量の殺菌剤を噴射させる。
本来、必要な量の殺菌剤を口部103に供給するためには、口部103における殺菌剤の量を測定するべきである。しかし、口部103は肉厚が肩部102や本体部101より厚いことに加えて、キャップを締めるためにネジが切られているため、光の透過性や吸収が安定しない。また、肩部102は口部103に隣接しているために、肩部102における殺菌剤の付着量が口部103のものと比較的近い。したがって、本実施形態では肩部102における殺菌剤の付着量を測定し、その測定結果に基づいて口部103における殺菌剤の付着の程度を推定する。
以下、図4及び図5を参照して、本実施形態を説明する。なお、はじめに第1実施形態における特徴的な殺菌装置12Aについて説明し、次いで、容器100の殺菌に関わる工程について説明する。
なお、殺菌工程は、典型的には、1本目の容器100に飲料を充填する前準備として行う。第2実施形態および第3実施形態においても同様である。
殺菌装置12Aには、図4に示すように、殺菌剤測定装置(殺菌剤検知手段)41が設けられている。殺菌剤測定装置41は、光源43と、受光素子44からなる光センサ45を備えている。
受光素子44は、制御装置18に接続され、容器100を挟んで、光源43と反対側に配置される。光センサ45は、光源43から照射され、容器100の肩部102を通過する検査光を受光素子が検出可能な位置に設けられている。
受光素子44で検出する光量は、肩部102に付着した殺菌剤の量で変動する。受光素子44は、光電変換機能を備えており、受光した光度に応じた電気信号を制御装置18に送る。詳しくは後述するが、制御装置18は受光素子44から取得した当該電気信号に基づいて、肩部102に付着した殺菌剤の量を特定する。
なお、光源43は400nm〜600nmの領域に中心波長をもつ可視光を使用する。
予熱装置11は、熱風を噴射することで容器100を加熱する。
図示しない熱風供給管を容器100の口部103から挿入し、容器100の底付近で熱風を噴射する。噴射された熱風は、容器100内を本体部101、肩部102及び、口部103の順に通過し、外部に排出される。熱風は、噴射されてから排出されるまで、容器100内を加熱するため、容器100は温められる。
図4に示すように、加熱された容器100は、搬送スターホイール17によって殺菌装置12Aに運ばれる。
殺菌装置12Aに運ばれた容器100には、殺菌剤供給管31が適切な相対位置に固定される。そして、気化又はミスト化した殺菌剤が容器100の底に向けて、噴射孔35から噴射される。
噴射された殺菌剤は、本体部101の底から移動し、容器100の外部に排出される。噴出されてから排出されるまでの間で、殺菌剤は、本体部101、肩部102および口部103の順に内面に付着し、容器100を殺菌する。
口部103は外部に開口し、かつ、本体部101よりも狭くなっているため殺菌剤が通過する速度が大きくなる。そのため、口部103の内面には殺菌剤が付着しにくい。さらに、殺菌剤の多くが本体部101に付着して消費されているために、口部103に達する殺菌剤の量は少なくなっている。以上の理由から、容器100の中で、口部103は最も殺菌されにくい。
前述したように、例えば光センサにより口部103の透過光の光量を精度よく検出することは難しいので、本実施形態では、殺菌剤測定装置41は、口部103に近い部位である肩部102を検出の対象とする。殺菌剤測定装置41は、肩部102を透過した光量V 11を測定する。そして、殺菌剤測定装置41は、光量V11を電気信号として制御装置18に伝達する。制御装置18は、殺菌剤測定装置41による検知結果に基づいて、殺菌剤供給部30における容器100への殺菌剤の供給量を決定する。
制御装置18は、殺菌剤測定装置41から光量V11を取得すると、規定量V10との差分ΔV(式(1))を求める。
ΔV=V10−V11 … (1)
制御装置18は、ΔVが負の値であれば、殺菌剤の付着量が少ないものと判断し、ΔVに応じた量の殺菌剤の増量を特定する。逆に、ΔVが正の値であれば、制御装置18は、殺菌剤の付着量が多いものと判断し、ΔVに応じた量の殺菌剤の減量を特定する。殺菌剤の増量又は減量の特定は、例えば、制御装置18が、テーブル形式のデータを保持しておき、このテーブルデータにΔVを照合することにより行うことができる。
制御装置18は、特定された殺菌剤の量に基づいた量の殺菌剤が噴射されるように、殺菌剤供給タンク12aに指令を出す。
殺菌剤供給タンク12aは、その指令に従って、蒸発器25に供給する殺菌剤の量を増加又は減少させる。そうすると、噴射孔35からは、口部103に適切な量の殺菌剤が付着するように殺菌剤が噴射される。
なお、ΔV=0の場合には、殺菌剤の増減は行わない。また、V10は特定の数値に限るものではなく、範囲を持つこともできる。ΔVがV10の規定範囲を逸脱した場合、製品を規格外品として生産ラインから排出する機構を付与することもできる。
したがって、容器100に過剰量の殺菌剤を供給する必要はなく、必要最低限の適切な量の殺菌剤を供給しながら、口部103の殺菌の程度を向上させることができる。
なお、本実施形態を適用するタイミングは任意であり、例えば、一連の連続した容器100への飲料の充填処理(バッチ処理)を行う初期に測定を行って、以降の充填にこの測定の結果を反映させることができる。また、先行するバッチ処理を終えて、次のバッチ処理を行う前に先行するバッチ処理における測定結果を反映させることもできる。
充填する飲料の種類や、容器の外観の流行に伴い、容器の形状が複雑化している。そのため、同じ無菌飲料充填機1で、異なる形状の容器に飲料が充填される場合がある。
容器の形状によっては、必ずしも、口部103への殺菌剤の付着量が最も少ないとは限らない場合がある。
また、容器100において、噴射された殺菌剤は相対的に温度の低い部分には付着しやすく、温度が高い部分には付着しにくい。
そこで、本実施形態では、予熱された容器100の温度分布から殺菌剤の付着量を測定する位置を決定し、その位置における殺菌剤の付着量を基に噴射する殺菌剤の量を決定する。
なお、本実施形態では、便宜上、第1実施形態と同様の形状の容器100を用いて説明する。
殺菌装置12Bには、図6に示すように、殺菌剤測定装置51が設けられている。
また、図7に示すように、殺菌剤測定装置51は、光源52と、容器100の高さ方向Xに複数のセンサ53(53a〜53c)を備えている。
各センサ53は、所定の部位に付着した殺菌剤の付着量を検出できる。例えば、センサ53cは容器100の底付近への付着量を検出できる。殺菌剤の付着量の検出には、例えば光センサを用いることができる。
予熱された容器100は、所定の位置で温度検出手段55により、容器100全体の温度分布を把握する。温度検出手段55としては、例えば、赤外線サーモグラフィや熱画像計測装置を使用することができる。そして、温度検出手段55は、容器100の最も温度が高い部分(位置)(以下、PMAXと呼ぶ)を検出する。本実施形態では、底部付近をPMAXとする。
温度検出手段55は、PMAXの情報を制御装置18に伝達する。
なお、容器100のPMAXは、予熱が行われた後に検出されれば構わないが、殺菌装置12Bに搬送される直前で測定することが好ましい。
制御装置18は、殺菌剤測定装置51に、位置PMAXの情報を伝達する。殺菌剤測定装置51は、その情報に基づいて、容器100の位置PMAX、つまり、底部付近の殺菌剤の付着量V21を測定する。そして、その付着量V21を制御装置18に伝達する。
制御装置18は、容器100を殺菌するための規定量V20の情報を保持している。
制御装置18は、付着量V21と、規定量V20を照らし合わせる。付着量V21が殺菌に必要な量(規定量V20)より小さい場合、制御装置18は不足している殺菌剤の量を算出する。そして、算出した量の殺菌剤が増量されるように、殺菌剤供給タンク12aに指令を出す。指令を受けた殺菌剤供給タンク12aは、蒸発器25に適量の殺菌剤を送り込む。
このように殺菌剤の供給量が決定したら、無菌飲料充填機1を稼働させる。
以上より、形状が複雑な容器100であっても、適量の殺菌剤で容器100内を殺菌できる。
本実施形態では、殺菌剤が付着した容器100全体を観察することで、噴射する殺菌剤の適切な量を決定する。
本実施形態の殺菌装置12Cは、図8に示すように、画像化手段63を備えている。
画像化手段63は、容器100の口部103に向けて光を照射する光源65と、光を照射された容器100を撮影するカメラ67と、カメラ67で撮影された画像を映し出す表示部69と、を備えている。なお、カメラ67は、例えばCCDカメラを使用できる。
光源65から容器100に光が照射されると、付着している殺菌剤が散乱する。そうすると、殺菌剤が付着している部分の輝度は、付着していない部分よりも大きくなる。したがって、輝度が大きい部分は、輝度が小さい部分よりも相対的に殺菌剤の付着量が多いことが判る。
光を容器100に照射した状態で、容器100をカメラ67で撮影し、撮影した画像を表示部69に映し出す。
容器100は、予熱装置11により加熱される。加熱された容器100は、搬送スターホイール17によって殺菌装置12Cに搬送され、殺菌剤供給管31の噴射孔から底部に向けて殺菌剤が噴射される。
殺菌剤が噴射された後、殺菌剤が付着した容器100は、画像化手段63によって表示部69に写し出される。殺菌剤の付着量の多少は、画像の輝度によって識別できる。
例えば、図9(a)では、底部から口部103に向けて輝度が小さくなり、肩部102と口部103では散乱が観察されない。したがって、肩部102と口部103には、殺菌剤がほとんど付着していないことが判る。一方、図9(b)では、容器100全体にわたって輝度が大きいことが判る。そのため、殺菌剤は容器100のほぼ全体に付着していることが判る。
画像における輝度は、殺菌剤が散乱することにより生じるため、殺菌剤の付着量と画像の輝度の間には相関関係がある。
制御装置18は予め、規定量V30付着した際に表示される輝度の大きさ(閾値)の情報を数値化して保持しておく。制御装置18は、容器100の全体画像を分析し、輝度の大きさが閾値に達しているか否かの判断をする。容器100の画像において輝度が閾値に達していない部分がある場合、制御装置18は、殺菌剤供給タンク12aに対し、蒸発器25に供給する殺菌剤の量を増やすことを指示する。
このように制御装置18が殺菌剤の供給量を決定したら、無菌飲料充填機1を稼働させる。
制御装置18は、殺菌剤の付着量が不十分な箇所を検出すると、殺菌剤の供給量を必要な量だけ増加させる。そのため、過剰量の殺菌剤を供給する必要がなく、必要最低限の適切な量の殺菌剤で殺菌を行うことができる。
本実施形態では、無菌飲料充填機1を稼働させる前準備として殺菌を行う例を説明したが、実際に無菌飲料充填機1が稼働している最中に行うこともできる。
また、第3実施形態では、殺菌剤に色素を混ぜ、色素の色から殺菌剤の付着状態を判断することもできる。
10 搬入コンベア
11 予熱装置
12 殺菌装置
12A,12B,12C 殺菌装置
12a 殺菌剤供給タンク
13 すすぎ装置
14 充填装置
15 キャッパ
16 搬出コンベア
17 搬送スターホイール
18 制御装置
19 キャップ
20 ベース架台
21 気化装置
22 エア送入器
23 加熱器
25 蒸発器
30 殺菌剤供給部
31 殺菌剤供給管
35 噴射孔
41 殺菌剤測定装置(殺菌剤検知手段)
43 光源
45 センサ
50 容器保持部
51 殺菌剤測定装置
52 光源
53 センサ
55 温度検出手段
63 画像化手段
65 光源
67 カメラ
69 表示部
100 容器
101 本体部
102 肩部
103 口部
Claims (11)
- 口部と前記口部に連なる肩部を備える容器の内部に、前記口部を介して殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段と、
前記殺菌剤が供給された前記容器の前記肩部に付着した前記殺菌剤の程度を、前記肩部に検査光を照射して検知する殺菌剤検知手段と、
前記殺菌剤検知手段による検知結果に基づいて、前記殺菌剤供給手段における前記容器への前記殺菌剤の供給量を決定する制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする容器の殺菌装置。 - 容器が予熱された後に、前記容器において相対的に温度が高い高温位置を検出する温度検出手段と、
前記高温位置が検出された後に、前記容器の内部に殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段と、
前記殺菌剤が供給された後に、前記高温位置に付着した前記殺菌剤の付着量を測定する殺菌剤測定手段と、
前記高温位置における前記殺菌剤の前記付着量に基づいて、前記殺菌剤供給手段における前記容器への前記殺菌剤の供給量を決定する制御手段と、を備える、
ことを特徴とする容器の殺菌装置。 - 容器の内部に殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段と、
前記殺菌剤が供給された後に、前記容器に付着した前記殺菌剤を画像化する画像化手段と、
前記画像化手段によって画像化されたデータに基づき、前記殺菌剤供給手段における前記容器への前記殺菌剤の供給量を決定する制御手段と、を備える、
ことを特徴とする容器の殺菌装置。 - 前記口部は、その肉厚が前記肩部よりも厚い、
ことを特徴とする請求項1に記載の容器の殺菌装置。 - 前記口部は、キャップを締めるためにネジが切られている、
ことを特徴とする請求項1または4に記載の容器の殺菌装置。 - 前記殺菌剤測定手段は、複数のセンサを含み、
前記複数のセンサは、前記容器の高さ方向において互いに異なる位置に配置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の容器の殺菌装置。 - 前記画像化手段は、
前記容器に向けて光を照射する光源と、
前記光を照射された前記容器を撮影するカメラと、を備えている、
ことを特徴とする請求項3に記載の容器の殺菌装置。 - 前記画像化手段は、
前記カメラで撮影された前記容器の画像を映し出す表示部をさらに備えている、
ことを特徴とする請求項7に記載の容器の殺菌装置。 - 前記容器は飲料容器である、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の容器の殺菌装置。 - 前記飲料容器はプラスチック製である、
ことを特徴とする請求項9に記載の容器の殺菌装置。 - 前記殺菌剤は、気化又はミスト化した状態で、前記容器の内部に供給される、
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の容器の殺菌装置。
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