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JP6076298B2 - 火力調節装置およびその製造方法 - Google Patents
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本発明は、ガスコンロ装置等に組み込まれ、ガスバーナの火力を調節する火力調節装置、およびその製造方法に関する。
従来のこの種の火力調節装置として、火力調節装置の本体内に流量調節用のニードル弁を備え、本体内に導入したガスをニードル弁によって流量調節したあと、ノズル穴から噴出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ガスはノズル穴から高速で噴出されるので、ガス流はエゼクタ効果によってガス流の周囲の空気を引き込みながらガスバーナへと流れる。ガスバーナはバーナキャップが取り付けられたバーナヘッド部と、そのバーナヘッド部にガスと空気との混合気を供給する混合管部とから構成されており、ノズルから噴出されたガスは引き込んだ周囲の空気と共に混合管部内へと入る。
その際、ノズル穴とバーナの混合管部との位置関係がばらつくと燃焼状態もばらつくため、混合管部をノズル穴に対して位置決めする必要がある。そのため、上記特許文献1に記載されたものでは、混合管部の位置決めを行う筒状部を火力調節装置の本体に一体に形成し、その筒状部の底部にノズル穴を形成している。
特開2007−278361号公報(図2乃至図4)
上述のように、ノズル穴を筒状部の底部に形成すると、ノズル穴の周囲が筒状部の周壁で囲まれるため、エゼクタ効果による空気の引き込みを行うことができない。そこで、上記特許文献1に記載されたものでは、筒状部の周壁に丸穴を形成して、その丸穴から筒状部内へ空気を引き込むように構成している。
ところが、このような構成では、丸穴の開口面積を十分に確保することができず、そのため、ガス流に引き込む空気量が不足するという不具合が生じる。なお、丸穴の開口面積を広げるためには加工工数が多くなるばかりか、筒状部の残存部分が少なくなるため、筒状部の強度が低下するため、丸穴の開口面積を広げることは困難である。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、エゼクタ効果による空気の引き込みを十分に行うことのできる火力調節装置およびその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明による火力調節装置は、ガスバーナのバーナヘッドに連続して設けられている混合管部に向かってガスを放出するノズル部を備え、ノズル部から放出されたガスがエゼクタ効果によりノズル部周辺の空気を引き込みながらガスバーナの混合管部に流入すると共に、ノズル部からのガスの噴出量を増減させることによりガスバーナの火力を調節する火力調節装置において、ノズル部はガスを噴出させるノズル穴を備え、かつ、ノズル部からガスバーナに向かって保持部を延設し、内筒面が上記ノズル穴と同軸線上に位置すると共に、かつノズル穴からガスバーナ側に所定距離を存した位置に上記保持部を介してノズル部と一体に位置決め筒部を形成し、上記ガスバーナの混合管部入り口に形成した位置決め穴にこの位置決め筒部を挿入することにより、この位置決め筒部の外筒面でガスバーナとの位置決めを行うと共に、この位置決め筒部の内部を通してガスと空気とをガスバーナの混合管部内に導くことを特徴とする。
また、本発明による他の火力調節装置は、ガスバーナのバーナヘッドに連続して設けられている混合管部に向かってガスを放出するノズル部を備え、ノズル部から放出されたガスがエゼクタ効果によりノズル部周辺の空気を引き込みながらガスバーナの混合管部に流入すると共に、ノズル部からのガスの噴出量を増減させることによりガスバーナの火力を調節する火力調節装置において、ノズル部はガスを噴出させるノズル穴を備え、かつ、ノズル部からガスバーナに向かって保持部を延設し、上記ノズル穴と同軸線上であって、かつノズル穴からガスバーナ側に所定距離を存した位置に位置決め筒部を上記保持部で保持させ、上記ガスバーナの混合管部入り口に形成した位置決め穴にこの位置決め筒部を挿入することにより、ガスバーナとの位置決めを行うとともに、上記ノズル部の下方に、ノズル部を通過した液状物を所定の方向に導く誘導部を形成したことを特徴とする。
上記構成によれば、位置決め筒部をノズル部から所定距離存して設けているので、位置決め筒部とノズル部との間の空間を通って周囲の空気をガス流に引き込むことができる。
なお、上記保持部を少なくともノズル穴の上方に位置するように形成し、上方から滴下してくる煮こぼれ等の液状物がノズル穴に至らないようにすることが望ましい。
また、上記ノズル部の下方に、ノズル部を通過した液状物を所定の方向に導く誘導部を形成する
一方、上記課題を解決するために本発明による火力調節装置の製造方法は、上記位置決め筒部となる部分と上記ノズル部となる部分とを火力調節装置の本体に一体に形成し、この本体を固定した状態で位置決め筒部の内筒面の形成とノズル部のノズル穴の穴開けとを、途中で本体に対する固定を解除することなく行うことによって、位置決め筒部の内筒面をノズル穴の同軸線上に位置するように形成することを特徴とする。
このように、上記本体を固定したままの状態で位置決め筒部の内筒面の形成とノズル部のノズル穴の穴開けとを行うことによって、位置決め筒部の内筒面をノズル穴の同軸線上に位置するように形成することができる。
なお、上記位置決め筒部となる部分とノズル部となる部分とを、位置決め筒部の内径より薄い板状部で連結しておき、位置決め筒部の内筒面を形成する歯具を位置決め筒部からノズル部に向かって進めることにより板状部の一部を切削して、エゼクタ効果により引き込まれる空気の通路を確保すると共に、板状部の切削で残した部分を上記保持部となるように製造すれば、一工程で位置決め筒部の内筒面の形成と、エゼクタ効果により引き込まれる空気の通路の確保とを行うことができる。
以上の説明から明らかなように、本発明による火力調節装置では、位置決め筒部とノズル部との間に空間を設けることができるので、その空間を通ってガス流に十分な空気を引き込ませることができ、ガスバーナでの燃焼状態を良好にすることができる。
本発明の火力調節装置の外観を示す斜視図 ガスバーナの形状を示す斜視図 火力調節装置とガスバーナとの位置決め状態を示す図 位置決め筒部とノズル部との詳細を示す図 位置決め筒部とノズル部との加工工程を示す図 火力調節装置の固定状態を示す図
図1を参照して、1はガスコンロ装置内に組み込まれる火力調節装置である。この火力調節装置1の下部には外部から供給されるガスを流す内部配管Pが敷設されており、この火力調節装置1は内部配管Pに連結され、内部配管Pからガスの供給を受けている。
火力調節装置1にはガスコンロ装置の前面側に突出する火力調節レバー11が設けられており、この火力調節レバー11を左右方向に揺動することにより火力調節装置1内のニードル弁(図示せず)が進退してガスの流量を増減するように構成されている。そして、そのニードル弁を通過したガスはノズル部2から図において左方向に噴出する。
ノズル部2の噴出方向前方には所定距離を存した位置に位置決め筒部21が配設されている。この位置決め筒部21は火力調節装置1に対してガスバーナの位置決めを行うためのものである。
図2を参照して、3はガスバーナで有り、ガスバーナの板金製の本体には混合管部31とバーナヘッド部32とが形成されている。混合管部31内には上記ノズル部2から噴出されたガスが、エゼクタ効果によって引き込まれた空気と共に入り、混合管部31内で空気とガスとが混合され、バーナヘッド部32に移動する。バーナヘッド部32にはバーナキャップ33が載置されており、バーナキャップ33に形成された炎口からガスと空気との混合気が放出され、燃焼する。混合管部31の開口には板状のキャップ34が嵌着されており、そのキャップ34の中央には位置決め穴35が形成されている。
図3を合わせて参照して、上記火力調節装置1の位置決め筒部21がガスバーナ3側の位置決め穴35に挿入されることによりガスバーナ3の火力調節装置1に対する位置決めがされる。
図4を参照して、ノズル部2にはガスが噴出するノズル穴22が形成されており、位置決め筒部21の内筒面25はノズル穴22に対して同軸線上に位置するように形成されている。また、この位置決め筒部21はノズル部2に上下一対に形成された保持部23,24によって保持されており、ノズル穴22に対してガスの噴出方向にそって所定距離を存した位置に保持されている。そのため、ノズル穴22と位置決め筒部21との間には空間が確保され、ノズル穴22から噴出したガス流にエゼクタ効果により引き込まれる空気は、その空間を通って引き込まれる。本実施の形態では保持部23,24を上下一対に設けたので空間は左右に大きく開くことになり、十分な空気をガス流に引き込むことができる。また、保持部23,24を上下一対ではなく左右一対に形成して、空間を上下方向に開放させてもよいが、本実施の形態では、ノズル穴22の上方に保持部23を形成したので、上方から煮こぼれなどの液状物が流れてきても、この保持部23がノズル穴22の庇となって、液状物がノズル穴22に到達することを防止することができる。
なお、保持部は一対でなくてもよく、例えば上方の保持部23のみで位置決め筒部21を保持するようにしてもよい。ところで、ノズル部2の外周にテーパ面26を設けたので、引き込まれる空気の流れをスムーズにして、空気をより安定してガス流に引き込ませることができるようにした。なお、12は本体に一体に形成された誘導部であり、ノズル部2を通過した液状物が電気系部品等にかからないように所定の方向に流れを導くようにした。
次に、位置決め筒部21の内筒面25とノズル穴22との形成工程を、図5を参照しつつ説明する。火力調節装置1の本体はアルミダイキャストにより形成されており、当初は位置決め筒部21には内筒面25の直径より小さな穴21aが開いているだけであり、内筒面25が形成されていない。また、位置決め筒部21とノズル部2との間には空間が形成されておらず、板状部27が形成されており、この板状部27を介してノズル部2と位置決め筒部21とは連続している。また、保持部23,24はこの板状部27を介して連結されている。なお、この板状部27の厚さ方向の寸法は位置決め筒部21の内筒面25の直径よりも薄く形成されている。
未加工の状態の本体を加工装置(図示せず)内の加工治具に固定する。そして、ドリル歯具Dで位置決め筒部21に穴開け加工を施して内筒面25を形成する。なお、本実施の形態では、図示のように2段ドリル歯具Dを用いて内筒面25とノズル穴22とを同時加工で形成するようにしたが、切り粉排出等に問題が生じるようであれば、内筒面25とノズル穴22とを別々の歯具で形成してもよい。なお、その際には先に内筒面25を形成した後にノズル穴22を形成することになるが、歯具を交換する間、火力調節装置1の本体に対する固定を解除しないことによって、内筒面25がノズル穴22の同軸線上に位置するように加工する。
また、内筒面25を加工する際に、内筒面25を形成した後、ドリル歯具Dの送りを止めず、更に前進させて板状部27を削除するようにした。このように加工することにより、内筒面25を形成する工程で同時に板状部27を削除して空間を形成し、かつ両保持部23,24を上下に分割し、さらにノズル部2の端面22aを形成することができる。
ところで、火力調節装置1は上述のように内部配管Pに連結されているが、そのままでは保持強度が不足する。そこで、図6に示すように、ガスコンロ装置の手前側上部に設けられた梁部材41に固定するようにした。具体的には火力調節装置1の本体の上部に止め金13を固定し、その止め金13を梁部材41に固定するようにした。なお、内部配管Pはブラケット42aを介して、下部構造部材42に固定されているので、火力調節装置1はガスコンロ装置内で強固に保持されることになる。
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
1 火力調節装置
2 ノズル部
3 ガスバーナ
11 火力調節レバー
21 位置決め筒部
22 ノズル穴
23 保持部
24 保持部
27 板状部
31 混合管部
32 バーナヘッド部
33 バーナキャップ
35 位置決め穴
D 2段ドリル歯具
P 内部配管

Claims (5)

  1. ガスバーナのバーナヘッドに連続して設けられている混合管部に向かってガスを放出するノズル部を備え、ノズル部から放出されたガスがエゼクタ効果によりノズル部周辺の空気を引き込みながらガスバーナの混合管部に流入すると共に、ノズル部からのガスの噴出量を増減させることによりガスバーナの火力を調節する火力調節装置において、ノズル部はガスを噴出させるノズル穴を備え、かつ、ノズル部からガスバーナに向かって保持部を延設し、内筒面が上記ノズル穴と同軸線上に位置すると共に、かつノズル穴からガスバーナ側に所定距離を存した位置に上記保持部を介してノズル部と一体に位置決め筒部を形成し、上記ガスバーナの混合管部入り口に形成した位置決め穴にこの位置決め筒部を挿入することにより、この位置決め筒部の外筒面でガスバーナとの位置決めを行うと共に、この位置決め筒部の内部を通してガスと空気とをガスバーナの混合管部内に導くことを特徴とする火力調節装置。
  2. ガスバーナのバーナヘッドに連続して設けられている混合管部に向かってガスを放出するノズル部を備え、ノズル部から放出されたガスがエゼクタ効果によりノズル部周辺の空気を引き込みながらガスバーナの混合管部に流入すると共に、ノズル部からのガスの噴出量を増減させることによりガスバーナの火力を調節する火力調節装置において、ノズル部はガスを噴出させるノズル穴を備え、かつ、ノズル部からガスバーナに向かって保持部を延設し、上記ノズル穴と同軸線上であって、かつノズル穴からガスバーナ側に所定距離を存した位置に位置決め筒部を上記保持部で保持させ、上記ガスバーナの混合管部入り口に形成した位置決め穴にこの位置決め筒部を挿入することにより、ガスバーナとの位置決めを行うとともに、上記ノズル部の下方に、ノズル部を通過した液状物を所定の方向に導く誘導部を形成したことを特徴とする火力調節装置。
  3. 上記保持部を少なくともノズル穴の上方に位置するように形成し、上方から滴下してくる煮こぼれ等の液状物がノズル穴に至らないようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の火力調節装置。
  4. 上記請求項1に記載の火力調節装置の製造方法であって、上記位置決め筒部となる部分と上記ノズル部となる部分とを火力調節装置の本体に一体に形成し、この本体を固定した状態で位置決め筒部の内筒面の形成とノズル部のノズル穴の穴開けとを、途中で本体に対する固定を解除することなく行うことによって、位置決め筒部の内筒面をノズル穴の同軸線上に位置するように形成することを特徴とする火力調節装置の製造方法。
  5. 上記位置決め筒部となる部分とノズル部となる部分とを、位置決め筒部の内径より薄い板状部で連結しておき、位置決め筒部の内筒面を形成する歯具を位置決め筒部からノズル部に向かって進めることにより板状部の一部を切削して、エゼクタ効果により引き込まれる空気の通路を確保すると共に、板状部の切削で残した部分を上記保持部となるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の火力調節装置の製造方法。
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