JP6076545B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
上記貫通孔を通して上記電極領域にアルミニウムペーストを塗布し、そして上記アルミニウムペーストを焼成することによって、上記電極を形成し、
上記貫通孔の最小径が50μm以下であり、かつ
上記電極領域の表面ドーパント濃度が7×1018atoms/cm3以上、又は上記電極領域のシート抵抗値が70Ω以下である、
半導体デバイスの製造方法。
〈2〉上記パッシベーション層が、1〜300nmの層厚を有する、上記〈1〉項に記載の方法。
〈3〉上記パッシベーション層が、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、及びそれらの組合せからなる群より選択される材料で形成されている、上記〈1〉又は〈2〉項に記載の方法。
〈4〉上記半導体デバイスが太陽電池である、上記〈1〉〜〈3〉項のいずれか一項に記載の方法。
〈5〉下記の工程によって、上記パッシベーション層に上記貫通孔を形成し、かつ上記電極領域のドープを行うことを更に含む、上記〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の方法:
下記の(i)及び(ii)を有する積層体を提供すること:(i)上記シリコン層又は基材上に配置されている第1及び/又は第2のパッシベーション層、並びに(ii)第1のパッシベーション層の上側であって第2のパッシベーション層の下側において上記電極領域上の領域に配置されているドーパント注入層であって、ドープシリコン粒子からなるドーパント注入層、
上記積層体の上記ドーパント注入層、又は上記第2のパッシベーション層のうちの上記ドーパント注入層上の領域に光照射を行うことによって、上記電極領域をドープすると共に、上記ドーパント注入層、及び上記パッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、上記貫通孔を形成すること。
〈6〉下記の工程によって、上記パッシベーション層に上記貫通孔を形成し、かつ上記電極領域のドープを行う、上記〈5〉項に記載の方法:
上記シリコン層又は基材上に、上記第1のパッシベーション層を形成すること、
上記第1のパッシベーション層のうちの、上記電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した上記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、上記ドーパント注入層とすること、並びに
上記ドーパント注入層に光照射を行うことによって、上記電極領域をドープすると共に、上記ドーパント注入層、及び上記第1のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、上記貫通孔を形成すること。
〈7〉下記の工程によって、上記パッシベーション層に上記貫通孔を形成し、かつ上記電極領域のドープを行う、上記〈5〉項に記載の方法:
上記電極領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した上記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、上記ドーパント注入層とすること、
上記シリコン層又は基材及び上記ドーパント注入層上に、上記第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
上記第2のパッシベーション層のうちの上記電極領域上の領域に光照射を行うことによって、上記電極領域をドープすると共に、上記ドーパント注入層、及び上記第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、上記貫通孔を形成すること。
〈8〉下記の工程によって、上記パッシベーション層に上記貫通孔を形成し、かつ上記電極領域のドープを行う、上記〈5〉項に記載の方法:
上記シリコン層又は基材上に、上記第1のパッシベーション層を形成すること、
上記第1のパッシベーション層のうちの、上記電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した上記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、上記ドーパント注入層とすること、
上記第1のパッシベーション層及び上記ドーパント注入層上に、第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
上記第2のパッシベーション層のうちの上記電極領域上の領域に光照射を行うことによって、上記電極領域をドープすると共に、上記ドーパント注入層、並びに上記第1及び第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、上記貫通孔を形成すること。
〈9〉上記アルミニウムペーストを塗布する前に、上記シリコン層又は基材上に残留している上記ドープシリコン粒子を除去する工程を更に含む、上記〈5〉〜〈8〉項のいずれか一項に記載の方法。
〈10〉上記ドープシリコン粒子の平均一次粒子径が100nm以下である、上記〈5〉〜〈9〉項のいずれか一項に記載の方法。
〈11〉上記ドープシリコン粒子のドーパント濃度が1×1020atoms/cm3以上である、上記〈5〉〜〈10〉項のいずれか一項に記載の方法。
〈12〉パッシベーション層を有するシリコン層又は基材、及び
上記パッシベーション層の貫通孔を通って上記シリコン層又は基材の電極領域に電気的に接触している電極、
を有する半導体デバイスであって、
上記貫通孔の最小径が50μm以下であり、かつ
上記電極領域の表面ドーパント濃度が7×1018atoms/cm3以上、又は上記電極領域のシート抵抗値が70Ω以下である、
半導体デバイス。
〈13〉太陽電池である、上記〈12〉項に記載の半導体デバイス。
半導体デバイスを製造する本発明の方法は、パッシベーション層を有するシリコン層又は基材上に、パッシベーション層の貫通孔を通ってシリコン層又は基材の電極領域に電気的に接触している電極を形成することを含む。ここでは、貫通孔を通して電極領域にアルミニウムペーストを塗布し、そしてアルミニウムペーストを焼成することによって、電極を形成する。なお、本発明に関して「電極領域」は、シリコン層又は基材のうちの、電極に接触する領域を意味している。
本発明で使用できるシリコン層又は基材としては、任意のシリコン層又は基材を用いることができる。したがって、シリコン層又は基材としては、シリコンウェハー、アモルファスシリコン層、及び結晶質シリコン層を挙げることができる。また、シリコン層又は基材は、その全体又は一部が、予めドープされていてもよい。
本発明の方法において用いることができるパッシベーション層は、パッシベーション層として機能させることができる任意の厚さを有することができ、例えば1nm以上、5nm以上、10nm以上、30nm以上、50nm以上の厚さを有することができる。また、パッシベーション層は、300nm以下、200nm以下、100nm以下、50nm以下、30nm以下、20nm以下、又は10nm以下の厚さを有することができる。この厚さが薄すぎる場合、パッシベーション層としての性質に劣る可能性がある。また、この厚さが厚すぎる場合、ドープシリコン粒子からなるドーパント注入層及び光照射を用いて貫通孔の形成及び電極領域のドープを行う下記で説明する工程において、貫通孔の形成及び電極領域のドープを十分に行えないことがある。
本発明の方法において用いることができるアルミニウムペーストは、アルミニウムの微粒子及び/又は化合物と、樹脂及び溶媒等のペースト化成分とを含有するペーストであって、焼成することによってアルミニウム電極にすることができる任意のアルミニウムペーストである。
パッシベーション層の貫通孔の形成は、フォトリソグラフィー、レーザー光等を用いる任意の方法で行うことができる。また、シリコン層又は基材の電極領域のドープは、ドーピングガス、塗布型ドーピング剤、ドープシリコン粒子等を用いる任意の方法で行うことができる。
ドープシリコン粒子及び光照射を用いる貫通孔の形成及び電極領域のドープは、下記の工程を含む第1の態様で行うことができる:
シリコン層又は基材上に、第1のパッシベーション層を形成すること、
第1のパッシベーション層のうちの、電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布したドープシリコン粒子分散体を乾燥して、ドーパント注入層とすること、並びに
ドーパント注入層に光照射を行うことによって、電極領域をドープすると共に、ドーパント注入層、及び第1のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、貫通孔を形成すること。
ドープシリコン粒子及び光照射を用いる貫通孔の形成及び電極領域のドープは、下記の工程を含む第2の態様で行うことができる:
電極領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布したドープシリコン粒子分散体を乾燥して、ドーパント注入層とすること、
シリコン層又は基材及びドーパント注入層上に、第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
第2のパッシベーション層のうちの電極領域上の領域に光照射を行うことによって、電極領域をドープすると共に、ドーパント注入層、及び第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、貫通孔を形成すること。
ドープシリコン粒子及び光照射を用いる貫通孔の形成及び電極領域のドープは、下記の工程を含む第3の態様で行うことができる:
シリコン層又は基材上に、第1のパッシベーション層を形成すること、
第1のパッシベーション層のうちの、電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布したドープシリコン粒子分散体を乾燥して、ドーパント注入層とすること、
第1のパッシベーション層及びドーパント注入層上に、第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
第2のパッシベーション層のうちの電極領域上の領域に光照射を行うことによって、電極領域をドープすると共に、ドーパント注入層、並びに第1及び第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、貫通孔を形成すること。
ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体の塗布は、分散体を所望の厚さ及び均一性で塗布できる方法であれば特に限定されず、例えばインクジェット印刷法、スピンコーティング法、又はスクリーン印刷法等によって行うことができ、特にインクジェット印刷やスクリーン印刷のような印刷法を用いて行うことが、特定の領域に分散体を塗布し、かつ製造工程を短くするために特に有益なことがある。
ドープシリコン粒子分散体の分散媒は、本発明の目的及び効果を損なわない限り制限されるものではなく、したがって例えば分散体で用いるドープシリコン粒子と反応しない有機溶媒を用いることができる。具体的にはこの分散媒は、非水系溶媒、例えばアルコール、アルカン、アルケン、アルキン、ケトン、エーテル、エステル、芳香族化合物、又は含窒素環化合物、特にイソプロピルアルコール(IPA)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等であってよい。また、アルコールとしては、エチレングリコールのようなグリコール(2価アルコール)を用いることもできる。なお、分散媒は、分散体で用いるドープシリコン粒子の酸化を抑制するために、脱水溶媒であることが好ましい。
ドープシリコン粒子分散体のドープシリコン粒子は、p型又はn型ドーパントによってドープされているシリコン粒子であれば、本発明の目的及び効果を損なわない限り制限されるものではない。具体的には、このシリコン粒子としては、レーザー光熱分解法、特にCO2レーザー光を用いたレーザー光熱分解法によって得られたシリコン粒子を挙げることができる。
ドープシリコン粒子分散体の乾燥は、分散体から分散媒を実質的に除去することができる方法であれば特に限定されず、例えば分散体を有するシリコン層又は基材を、ホットプレート上に配置して行うこと、加熱雰囲気に配置して行うこと等ができる。
ドーパント注入層等に対する光照射は、ドーパント注入層に含まれるp型又はn型ドーパントをシリコン層又は基材の電極領域に拡散させると共に、ドーパント注入層、並びに第1及び/又は第2のパッシベーション層のうちのドーパント注入層上の領域を、少なくとも部分的に除去することができる任意の光照射であってよい。なお、本発明に関して、「少なくとも部分的に除去」は、ドーパント注入層、並びに第1及び/又は第2のパッシベーション層の少なくとも一部が除去されることを意味しており、この除去によって、そのままシリコン層又は基材の電極領域上に電極を形成できる程度までこれらの層が除去される場合だけでなく、エッチング、洗浄のような更なる処理によって残存するドーパント注入層等の層をさらに除去する必要がある場合を含む。
ドーパント注入層等に対して照射される光としては、上記のようにしてシリコン層又は基材の電極領域のドープ等を達成できれば任意の光を用いることができる。例えば、照射される光としては、単一波長からなるレーザー光、特に波長600nm以下、500nm以下又は400nm以下であって、300nm以上の波長を有するレーザー光を用いることができる。また、電極領域のドープ等は、特定の帯域の波長範囲(例えば200〜1100nm)の光を一度に照射するフラッシュランプ、例えばキセノンフラッシュランプを用いて行うこともできる。また、上記のようにして電極領域のドープ等を達成できれば、パルス状の光、連続発振される光などの光を任意に用いることができる。なお、ドープシリコン粒子に吸収される波長の光を用いて照射を行うことが有効である。
分散体粒子を焼結するための光照射は、非酸化性雰囲気、例えば水素、希ガス、窒素、及びそれらの組合せからなる雰囲気において行うことが、半導体デバイスの特性に与える影響を小さくするために好ましい。ここで、希ガスとしては、特にアルゴン、ヘリウム、及びネオンを挙げることができる。なお、雰囲気が水素を含有することは、分散体粒子の還元作用があり、酸化された表面部分を還元して、連続層を形成するために好ましいことがある。また、非酸化性雰囲気とするために、雰囲気の酸素含有率は、1体積%以下、0.5体積%以下、0.1体積%以下、又は0.01体積%以下とすることができる。
本発明の半導体デバイスは、パッシベーション層を有するシリコン層又は基材、及びパッシベーション層の貫通孔を通ってシリコン層又は基材の電極領域に電気的に接触している電極を有する。この本発明の半導体デバイスでは、貫通孔の最小径が50μm以下である。また、この本発明の半導体デバイスでは、電極領域の表面ドーパント濃度が1×1019atoms/cm3以上、又は電極領域のシート抵抗値が70Ω以下である。
(ホウ素(B)ドープシリコン粒子の作成)
シリコン粒子は、モノシラン(SiH4)ガスを原料として、二酸化炭素(CO2)レーザー光を用いたレーザー光熱分解(LP:Laser Pyrolysis)法により作製した。このとき、SiH4ガスと共にジボラン(B2H6)ガスを導入して、ホウ素ドープシリコン粒子を得た。
上記のようにして得たホウ素ドープシリコン粒子を、プロピレングリコール(PG)中に分散させて、固形分濃度5質量%のシリコン粒子分散体を得た。
受光面側にn型拡散層及びパッシベーション層を有し、かつ裏面側にパッシベーション層を有する厚さ200μmのシリコン基材を提供した。ここで、パッシベーション層は、シリコン基材上に、酸化アルミニウム層(10nm)及び窒化ケイ素層(100nm)をこの順でプラズマ・エンハンスド・ケミカル・ベーパー・デポジション法(PE−CVD法)によって形成したものである。このパッシベーション層によれば、酸化アルミニウム層がシリコン基材に接していることによって、シリコン基材に電荷を与え、それによってキャリアのライフタイムを長くすることができる。
上記のシリコン基材の裏面側の特定部分に対して、シリコン粒子分散体をスクリーン印刷で成膜した。
シリコン粒子分散体が塗布された基板を、200℃のオーブンで乾燥させることによって、シリコン粒子分散体中の分散媒であるプロピレングリコールを除去し、それによってシリコン粒子を含むドーパント注入層(膜厚800nm)を、シリコン基材の裏面側の特定部分に形成した。
次に、このドーパント注入層に対して、レーザー光照射装置(Rofin社製、商品名PowerLineE20)を用いてグリーンレーザー光(波長532nm)を照射して、シリコン基材中へのドーパントの注入、及び線状の貫通孔するためのパッシベーション層のアブレーションを行った。したがって、このレーザー光照射の線幅が、パッシベーション層の貫通孔の最小径に対応している。なお、レーザー光照射条件は、照射エネルギー3500mJ/(cm2・shot)、ショット数20回であり、レーザー光照射は、大気中で行った。
上記と同じ条件でドーパント注入層を形成し、そしてレーザー光照射をしたシリコン基板のシート抵抗値を、4端子計(三菱化学アナリテック製、ロレスタAX MCP−T370)で測定した。それによれば、シート抵抗値は40Ω/sqであった。
シリコン基板のレーザー光照射をした領域の表面ドーパント濃度を、Dynamic SIMS装置(CAMECA社のIMS−7f)で測定した。測定条件は一次イオン種Cs+、一次加速電圧:15.0kV、検出領域30μmΦであった。それによれば、表面ドーパント濃度が1×1019atoms/cm3、ドーパント拡散深さが5μmであった。
裏面側のパッシベーション層上に、スクリーン印刷によってPERL専用ではない一般的なアルミニウム(Al)ペースト(膜厚20μm)を塗布して、パッシベーション層の貫通孔を通して、アルミニウムペーストがシリコン基材の電極領域に達するようにした。また、受光面側には銀(Ag)ペーストを塗布した。
作製された太陽電池の電流−電圧(I−V)特性評価を、ソーラーシミュレータ(山下電装製)を用いて行った。それによれば、変換効率が19.1%、開放電圧が655mV、短絡電流が37.3mA、及び曲線因子(Fill Factor)が77.9%であった。なお、変換効率は、開放電圧、短絡電流、及び曲線因子の積で求めている。
レーザー光照射後に、シリコン基材を1質量%−水酸化カリウム(KOH)溶液に30秒間にわたって浸漬させてシリコン基材表面に残存しているシリコン粒子を除去したことを除いて実施例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作成を行った。
ドーパント注入層に対するレーザー光照射条件を、照射エネルギー2500mJ/(cm2・shot)、及びショット数20回にしたことを除いて実施例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作成を行った。
レーザー光照射を線幅70μm及び線ピッチ1mmの線状の領域について行って、線状の貫通孔をパッシベーション層に形成し、パッシベーション層被覆率を93.5%としたことを除いて比較例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作成を行った。
シリコン粒子を含むドーパント注入層を形成せず、したがってシリコン基材の電極領域をドープしなかったことを除いて実施例1と同様にして、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作成を行った。
レーザー光照射幅を50μmにしたことを除いて、実施例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作製を行った。
レーザー光照射幅を60μmにしたことを除いて、実施例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作製を行った。
レーザー光照射幅を60μmにしたことを除いて、実施例1と同様にして、ドーパントの注入、パッシベーション層のアブレーション、及び太陽電池セルの作製を行った。
実施例1及び3の太陽電池では、表1及び図7〜10で示されているように、比較例1〜5と同程度の又はそれよりも良好な開放電圧が得られた。これは、大きいパッシベーション層被覆率によって正孔と電子との再結合を効果的に抑制できたことによると考えられる。また、実施例1及び3の太陽電池では、比較例1〜5と同程度の又はそれよりも良好な短絡電流及び曲線因子が得られた。これは、裏面側電極の線幅が40μmと細いにも関わらず、電極とシリコン基板との間の良好な電気的な接触が達成されていることによると考えられる。
水酸化カリウム溶液でシリコン基材表面に残存しているシリコン粒子を除去したことを除いて実施例1と同様な実施例2では、表1で示されているように、実施例1と同様に良好な開放電圧、短絡電流及び曲線因子の組合せ、並びにそれによる良好な変換効率が達成できた。
レーザー光照射条件の変更によって実施例1よりもシリコン基材の表面ドーパント濃度が低下している比較例1では、表1で示されているように、いずれも貫通孔の線幅が40μmである実施例1と比較して、同程度の良好な開放電圧が得られたものの、短絡電流及び曲線因子が低下した。
裏面側電極の線幅が増大しており、それによってパッシベーション層被覆率が低下していることを除いて比較例1と同様である比較例2の太陽電池では、表1で示されているように、比較例1と比較して開放電圧が低下した。これは、パッシベーション層被覆率が低下したことによって、正孔と電子との再結合を効果的に抑制できなかったことによると考えられる。他方で、この比較例2の太陽電池では、比較例1と比較して良好な短絡電流及び曲線因子が得られた。これは、裏面側電極の線幅が増大したことによって、カーケンドール効果による電気的な接触の悪化を補って、電極とシリコン基板との間の良好な電気的な接触が達成されていることによると考えられる。
シリコン粒子を含むドーパント注入層を形成せず、したがってシリコン基材の電極領域をドープしなかったことを除いて実施例1と同様である比較例3の太陽電池では、表1で示されているように、実施例1〜3と比較して、開放電圧、短絡電流及び曲線因子のすべてが低下していた。
5 レーザー光
12、22、32、42、44、52、54 電極
15、25、35、45、55、65 シリコン層又は基材
15a、25a、35a、45a、45b、55a、65a シリコン層又は基材の電極領域
18、28、38a、38b、46、48、56、58、68 パッシベーション層
40 バックコンタクト太陽電池
50 PERL太陽電池
45c、45c 表面電界層
68a パッシベーション層の孔
100 太陽電池に入射する光
Claims (10)
- パッシベーション層を有するシリコン層又は基材上に、前記パッシベーション層の貫通孔を通って前記シリコン層又は基材の電極領域に電気的に接触している電極を形成することを含む、半導体デバイスの製造方法であって、
前記貫通孔を通して前記電極領域にアルミニウムペーストを塗布し、そして前記アルミニウムペーストを焼成することによって、前記電極を形成し、
前記アルミニウムペーストを塗布する際に、前記貫通孔の最小径が50μm以下であり、
前記アルミニウムペーストを塗布する際に、前記電極領域の表面ドーパント濃度が7×1018atoms/cm3以上、又は前記電極領域のシート抵抗値が70Ω以下であり、かつ
下記の工程によって、前記パッシベーション層に前記貫通孔を形成し、かつ前記電極領域のドープを行うことを更に含む、半導体デバイスの製造方法:
下記の(i)及び(ii)を有する積層体を提供すること:(i)前記シリコン層又は基材上に配置されている第1及び/又は第2のパッシベーション層、並びに(ii)第1のパッシベーション層の上側であって第2のパッシベーション層の下側において前記電極領域上の領域に配置されているドーパント注入層であって、ドープシリコン粒子からなるドーパント注入層、
前記積層体の前記ドーパント注入層、又は前記第2のパッシベーション層のうちの前記ドーパント注入層上の領域に光照射を行うことによって、前記電極領域をドープすると共に、前記ドーパント注入層、及び前記パッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、前記貫通孔を形成すること。 - 前記パッシベーション層が、1〜300nmの層厚を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記パッシベーション層が、窒化シリコン、酸化シリコン、酸化アルミニウム、及びそれらの組合せからなる群より選択される材料で形成されている、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記半導体デバイスが太陽電池である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 下記の工程によって、前記パッシベーション層に前記貫通孔を形成し、かつ前記電極領域のドープを行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法:
前記シリコン層又は基材上に、前記第1のパッシベーション層を形成すること、
前記第1のパッシベーション層のうちの、前記電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した前記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、前記ドーパント注入層とすること、並びに
前記ドーパント注入層に光照射を行うことによって、前記電極領域をドープすると共に、前記ドーパント注入層、及び前記第1のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、前記貫通孔を形成すること。 - 下記の工程によって、前記パッシベーション層に前記貫通孔を形成し、かつ前記電極領域のドープを行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法:
前記電極領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した前記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、前記ドーパント注入層とすること、
前記シリコン層又は基材及び前記ドーパント注入層上に、前記第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
前記第2のパッシベーション層のうちの前記電極領域上の領域に光照射を行うことによって、前記電極領域をドープすると共に、前記ドーパント注入層、及び前記第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、前記貫通孔を形成すること。 - 下記の工程によって、前記パッシベーション層に前記貫通孔を形成し、かつ前記電極領域のドープを行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法:
前記シリコン層又は基材上に、前記第1のパッシベーション層を形成すること、
前記第1のパッシベーション層のうちの、前記電極領域上の領域に、ドープシリコン粒子を含有するドープシリコン粒子分散体を塗布すること、
塗布した前記ドープシリコン粒子分散体を乾燥して、前記ドーパント注入層とすること、
前記第1のパッシベーション層及び前記ドーパント注入層上に、第2のパッシベーション層を形成すること、並びに
前記第2のパッシベーション層のうちの前記電極領域上の領域に光照射を行うことによって、前記電極領域をドープすると共に、前記ドーパント注入層、並びに前記第1及び第2のパッシベーション層を、少なくとも部分的に除去して、前記貫通孔を形成すること。 - 前記アルミニウムペーストを塗布する前に、前記シリコン層又は基材上に残留している前記ドープシリコン粒子を除去する工程を更に含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ドープシリコン粒子の平均一次粒子径が100nm以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ドープシリコン粒子のドーパント濃度が1×1020atoms/cm3以上である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
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