JP6077975B2 - 軸受構造および作業車両 - Google Patents
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Description
作業車両においてこのような軸受構造が用いられる部分としては、例えば、泥水等の侵入を防止する必要がある部分、すなわち、フロントアクスルケースを支持するフロントアクスルブラケット等である。
この場合には、センターピンの挿入に伴って、センターピンの挿入方向下流側の密閉空間の空気が圧縮されてしまい、その結果、センターピンの挿入に必要な力が大きくなってしまう。
本実施形態の作業車両1はトラクタとする。ただし、本発明に係る軸受構造の適用対象は、作業車両に限定されるものでない。また、本発明に係る作業車両の種類は、トラクタに限定されるものでない。
また、以下では、図1に示す矢印U方向を上方向として作業車両1の上下方向を規定する。
そして、以下では、図2(b)に示す矢印L方向を左方向として作業車両1の左右方向を規定する。
機体フレーム10は、前後方向を長手方向とするとともに左右方向に所定の間隔をあけて配置される一対のビーム11に、一対の補強板12を介してフロントアクスルブラケット20が溶接されること等によって構成される。
操向ハンドル6aは、その回転操作量に応じて一対の前輪4の操舵角を変更し、作業車両1を操舵することができるように構成される。座席6bは、一対の後輪5の上方に運転者が着座可能に配置される。
フロントヒッチ8は、平面視略U字状に形成される板状部材であり、内側にフロントアクスルブラケット30が溶接される。
二つのフロントアクスルブラケット20・30の下部は、左右方向中央部に向かうにつれて徐々に下方向に伸びるような、左右方向に対して下方向に傾斜する形状に形成される。
支持孔21・31には、軸受22・32がそれぞれ設けられる。
軸部41は、二つのフロントアクスルブラケット20・30の支持孔21・31に設けられた軸受22・32に挿入される。これにより、フロントアクスルケース40は、フロントアクスルブラケット20・30に軸受22・32を介して支持される。
本実施形態の軸受構造については後で詳述する。
ミッションケース60の後部には、作業機装着装置7のトップリンク7aが回転可能に連結される。
一対のリアアクスルケース61には、一対のリアアクスル62を介して一対の後輪5が取り付けられる。
ミッションケース60または一対のリアアクスルケース61には、作業機装着装置7のロアリンク7bが回転可能に連結される。
作業車両1は、前記変速装置で変速したエンジン2の動力を前記作業機にも伝達可能に構成される。これにより、作業車両1は、前記作業機を駆動する。
軸部41の大径部41aは、支持孔21の大径部21aに挿入される。このとき、軸部41の大径部41aは、軸受22よりも前方に配置される。
このとき、Oリング42は、軸受22よりも前方に配置され、支持孔21の大径部21aと軸部41の中径部41bとの間隙をシールする。
Oリング溝41dには、シール部材としてのOリング43が取り付けられる。
図3および図5に示すように、切欠部41eは、中径部41bの後端部から前側のOリング42の近傍まで連続して形成される。
つまり、軸部41の中径部41bは、切欠部41eと軸受22の内周面との間に隙間が形成された状態で、軸受22に支持される。
なお、フロントアクスルブラケット20およびフロントアクスルケース40は、予め治具等によって高さ位置等が合わせられた状態であるものとする。
軸部41の中径部41bは、後端部が軸受22の中途部と接触する。
第一の空間S1は、前端部が前側のOリング42によって形成されるとともに、後端部が軸受22の前端部によって形成される支持孔21内の空間である。
従って、図8に示す状態において、第一の空間S1は、切欠部41eを介して軸受22よりも後方の空間と連通している。つまり、第一の空間S1は、外部に開口された空間である。
このように、軸部41には、第一の空間S1と軸受22よりも後方の空間とを連通する連通路Sが形成される。
従って、この場合には、第一の空間が加圧されてしまい、その結果、軸部の挿入動作に伴って、軸部を挿入するために必要な力が大きくなってしまう。
これによれば、軸受構造は、第一の空間S1の空気が圧縮されることなく、軸部41を挿入できるため、軸部41を挿入するために必要な力が大きくなることを防止できる。
第二の空間S2は、前端部が軸受22の後端部によって形成されるとともに、後端部が後側のOリング43によって形成される支持孔21内の空間である。
従って、図10に示す状態において、第一の空間S1と第二の空間S2とは、連通路Sに介して連通されている。
これにより、軸受構造では、第一の空間S1と第二の空間S2とがそれぞれ密閉空間として形成される場合と比較して、空気が圧縮される空間の容積を拡大できるため、空気の圧縮率を低減できる。
そこで、本実施形態の軸受構造では、連通路Sとして、軸部41の中径部41bの底部、すなわち、反荷重側(下側)の側面に切欠部41eを形成している。
このため、以下では、連通路S10に関連する部分についてのみ説明を行い、他の部分については、本実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
孔部341eは、前側の開口部より軸部341の径方向内側に向けて伸びた後で、後方向に伸び、軸部341の中径部341bと小径部341cとの間のテーパ面で外部に開口する。
孔部341eの後側の開口部は、後側のOリング43よりも前方に形成され、第二の空間S12が形成されたときに、軸部341の小径部341cの第二の空間S12を形成する外周面に配置される。
これにより、別実施形態の軸受構造では、第二の空間S12が形成されるまでの軸部341の挿入動作において、第一の空間S11の空気を外部に逃がしている。また、別実施形態の軸受け構造では、第二の空間S12が形成された後の軸部341の挿入動作において、空気の圧縮率を低減させている。
20 フロントアクスルブラケット
21 支持孔(取付孔)
22 軸受
40 フロントアクスルケース
41 軸部(シャフト)
42・43 Oリング(シール部材)
S 連通路
S1 第一の空間
S2 第二の空間
Claims (4)
- 軸方向に所定の間隔をあけて二つのシール部材が取り付けられるシャフトを、取付孔に設けられる軸受に挿入して、前記軸受の軸方向両側の前記取付孔と前記シャフトとの間隙を前記各シール部材でシールする軸受構造であって、
一方の前記シール部材と前記軸受との間に形成される第一の空間と、
他方の前記シール部材と前記軸受との間に形成される第二の空間と、
を連通する連通路が前記シャフトに形成される、
軸受構造。 - 前記連通路として、
前記シャフトの反荷重側の側面に切欠部を形成する、
請求項1に記載の軸受構造。 - 前記連通路として、
前記シャフトの外周面の前記第一の空間を形成する部分と、前記シャフトの外周面の前記第二の空間を形成する部分とを連通する孔部を形成する、
請求項1に記載の軸受構造。 - フロントアクスルブラケットに形成される支持孔に設けられる軸受を介して、フロントアクスルケースを支持する作業車両であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の軸受構造を用いて前記フロントアクスルケースを支持する、
作業車両。
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