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JP6079686B2 - 液体供給装置、及び液体吐出装置 - Google Patents
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JP6079686B2 - 液体供給装置、及び液体吐出装置 - Google Patents

液体供給装置、及び液体吐出装置 Download PDF

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本発明は、液体供給装置、及び液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置は、インクが収容されるメインタンクと、このメインタンクから供給されるインクを一時的に貯留し記録ヘッドにインクを供給するサブタンクとを備えている。そして、記録ヘッドよりも鉛直方向下方にサブタンクを配置させることで、サブタンク内のインクの液面と記録ヘッドの吐出口との間に水頭差を生じさせて、吐出口内にメニスカスを発生させている。
また、特許文献1のインクジェット記録装置では、メインタンクからサブタンクへのインクの供給方式としてチキンフィード方式が採用されている。詳細には、メインタンクとサブタンクとが、空気導入路及びインク供給路の2本の流路により接続されており、且つサブタンクに大気連通部を形成している。この構成により、サブタンク内のインクの液面が空気導入路(気体供給管)の開口よりも鉛直方向下方となったときに、サブタンク内の空気が空気導入路内に入り込むことで、サブタンクからメインタンクへ空気導入路を介して空気が導入され、且つメインタンクからサブタンクへインク供給路(液体供給管)を介してインクが供給される。
特開2001−187459号公報
ところで、インクジェット記録装置においてインクを安定して吐出口から吐出するためには、サブタンク内のインクの液面と、記録ヘッドの吐出口との間の水頭差を所定範囲内に保つことが重要である。即ち、サブタンク内のインクの液面を所定範囲内に保つことが重要である。
ここで、本願の発明者は、チキンフィード方式による供給方式では、メインタンクからサブタンクへのインク供給が開始された後、サブタンク内のインクの液面が気体供給管の開口に到達したときに、当該インク供給が直ちに停止されるものではない、という従来認識されていなかった事実を新たに知見した。以下、図8を参照しつつ詳細に説明する。図8は、一般的なチキンフィード方式によるインク供給装置200の概略構成図である。
図8に示すインク供給装置200は、インクを貯留するためのメインタンク220、メインタンク220から供給されたインクを貯留するためのサブタンク230、メインタンク220からサブタンク230にインクを供給するための液体供給管240、及びサブタンク230からメインタンク220に気体を供給するための気体供給管245を備える。サブタンク230には、大気と連通する大気連通口231が形成されている。
そして、このインク供給装置200では、サブタンク230内のインクの液面が気体供給管245のサブタンク230側の下開口247よりも鉛直方向下方になったときに、サブタンク230からメインタンク220への気体供給管245を介した気体供給が行われるとともに、メインタンク220からサブタンク230への液体供給管240を介したインク供給が行われる。このインク供給は、メインタンク220内の気体側の圧力PAが、大気圧PBからメインタンク220のインク液面とサブタンク230のインク液面との水頭差により生じる圧力を減算した値と釣り合うときに停止される。即ち、メインタンク220内の気体側の圧力PAが、下記の式1を満たすときにメインタンク220からサブタンク230へのインク供給が停止される。
A=PB−ρgh・・・(式1)
ここで、ρ:インク密度、g:重力加速度、L:メインタンク220の液面とサブタンク230の液面の水頭差(図8参照)である。
以上のように、サブタンク230内のインクの液面が気体供給管245の下開口247に到達した後、メインタンク220内の気体側の圧力PAが、上記式(1)を満たすようになるまで液体供給は継続される。加えて、サブタンク230内のインクの液面が気体供給管245の下開口247に到達した後にメインタンク220からサブタンク230へ供給されるインクの量は、インクの液面が気体供給管245の開口に到達したときのメインタンク220内の気体側の体積等により変動する。このため、上記のようなインク供給装置では、サブタンク230内のインクの液面を所定範囲内に保つことができない可能性がある。
ここで、気体供給管245の断面積を小さくして流路抵抗を大きくすると、メインタンク220内の気体側の圧力が低く(負圧が大きく)なるため、サブタンク230内のインクの液面が気体供給管245の下開口247に到達した後にメインタンク220からサブタンク230に供給されるインクの量を減少させることができ、サブタンク230内のインクの液面を気体供給管245の開口の近傍にする(所定範囲に保つ)ことはできる。しかしながら、この場合、気体供給管245の流路抵抗を大きくすると、メインタンク220からサブタンク230へ単位時間当たりに供給されるインクの量も減少することになるため、単位時間当たりのインクの消費量が多いときにはメインタンク220からサブタンク230へのインク供給が追い付かなくなる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、第1液体タンクから第2液体タンクへの単位時間当たりの液体の供給量を減少させずに、第2液体タンクに貯留される液体の液面を所定範囲内に保つことが可能な液体供給装置、及び液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体供給装置は、液体を貯留するための第1液体タンクと、前記第1液体タンクから供給された液体を貯留するためのタンクであって、前記第1液体タンクよりも鉛直方向下方に設けられ、大気と連通する大気連通口を有する第2液体タンクと、前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第1液体タンクに貯留された液体を前記第2液体タンクに供給するための液体供給管と、前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第2液体タンクから前記第1液体タンクに気体を供給するための気体供給管とを備え、前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口は、前記第2液体タンク内において当該第2液体タンク内の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されており、且つ、水平面に対して交差していることを特徴とする。
本発明の液体吐出装置は、上記の液体供給装置と、液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出ヘッドと、前記第2液体タンクと前記液体吐出ヘッドとを接続するための接続管とを備え、前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口と前記液体吐出ヘッドの前記吐出口との鉛直方向の位置関係が、前記第2液体タンクに貯留される液体の液面と前記液体吐出ヘッドの前記吐出口との鉛直方向の位置関係から生じる、前記吐出口に形成される液体メニスカスにおける液体側の圧力が前記吐出口から液体を安定して吐出可能な圧力となる位置関係であることを特徴とする。
また、本発明の別の観点において、液体吐出装置は、液体を貯留するための第1液体タンクが着脱可能に装着されるタンク装着部と、前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクから供給された液体を貯留するためのタンクであって、前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクよりも鉛直方向下方に設けられ、大気と連通する大気連通口を有する第2液体タンクと、前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第1液体タンクに貯留された液体を前記第2液体タンクに供給するための液体供給管と、前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第2液体タンクから前記第1液体タンクに気体を供給するための気体供給管とを備え、前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口は、前記第2液体タンク内において当該第2液体タンク内の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されており、且つ、水平面に対して交差していることを特徴とする。
本発明によると、第2液体タンクに貯留される液体の液面が、気体供給管における第2液体タンク側の開口の下端から上端に上昇するに従い、気体供給管の流路抵抗が大きくなる。その結果、第2液体タンクに貯留される液体の液面が上記開口の上端に到達したときの、第1液体タンク内の気体側の圧力を小さくすることができる。これにより、液体の液面が上記開口に到達後に第1液体タンクから第2液体タンクに供給される液体の量を少なくすることができ、その結果、第1液体タンク内の気体側の体積等にかかわらず、第2液体タンクに貯留される液体の液面を所定範囲内に保つことができる。また、第2液体タンクに貯留される液体の液面が、開口よりも下方にあるときには、気体供給管の流路抵抗が小さいため、第1液体タンクから第2液体タンクに単位時間当たりに供給される液体の量を多くすることができる。
一実施形態に係るインクジェットプリンタの概略側面図である。 (a)は図1に示すヘッドユニットの平面図であり、(b)は(a)に示すヘッドユニットにおけるインクジェットヘッドのヘッド本体の平面図であり、(c)は(b)のA−A線断面図である。 インクジェットヘッド、及びインク供給装置の概略断面図である。 (a)及び(b)は、インク供給動作を説明するためのインク供給装置の概略断面図である。 (a)は図8に示す液体供給装置におけるサブタンク内のインクの液面高さと、気体供給管の流路抵抗との関係を示すグラフであり、(b)は本実施形態のインク供給装置おけるサブタンク内の液面高さと、気体供給管の流路抵抗との関係を示すグラフである。 変形例に係るインク供給装置の概略断面図である。 (a)は図6に示す気体供給管におけるB−B線矢視図であり、(b)はインク供給弁機構の開閉弁の動作を示す図である。 一般的なインク供給装置を示す図である。
以下、本実施形態の液体供給装置としてのインク供給装置5が適用されるインクジェットプリンタ101について、図1〜図5を参照しつつ説明する。なお、図3では、1つのインクジェットヘッド2に対する、インク供給装置5の接続態様についてのみ図示している。図1に示すように、インクジェットプリンタ101は、略直方体形状の筐体101aを有している。筐体101aの天板上部には、排紙部15が設けられている。筐体101aの内部空間には、インクを吐出するヘッドユニット1、用紙Pを搬送する搬送機構16、複数枚の用紙Pを積層状態で収納する用紙トレイ17、インク供給装置5(図3参照)、及び、プリンタ101全体の動作を司る制御装置100などが配置されている。
ヘッドユニット1は、図2(a)に示すように、6つのインクジェットヘッド2(以下、ヘッド2)と、ヘッド保持板3とを備えている。ヘッド保持板3は、水平面と平行であり、且つ、主走査方向を長手方向とする略矩形の、金属材料などからなる板状体である。ヘッド2それぞれの下面は、インクが吐出される複数の吐出口84(図2(b)参照)が形成された吐出面2aとなっている。また、6つのヘッド2は、ヘッド保持板3において、互いに離隔しつつ主走査方向に千鳥状に配列された貫通孔から吐出面2aが露出するように、ヘッド保持板3に取り付けられている。ここで、主走査方向とは、後述するニップローラ13c,13dにより搬送される用紙Pの搬送方向(副走査方向)と直交する、水平面に平行な方向である。
次に、ヘッド2について、図2(b),(c)、及び図3を参照しつつ詳細に説明する。なお、図3では、ヘッド本体60については断面図とせず、側面図で示している。図3に示すように、ヘッド2は、ヘッド本体60と、リザーバ70とを有している。
リザーバ70は、ヘッド本体60の吐出口84に供給されるインクを一時的に貯留するための部材であり、ヘッド本体60の上面に固定されている。また、リザーバの下面には4個のインク流出流路71aが形成され、上面には流入口71bが形成されている。インク流出流路71aのそれぞれは、ヘッド本体60の後述の流路ユニット61に形成されたインク供給口85(図2(b)参照)のそれぞれに接続されている。流入口71bには、ヘッド2と後述するサブタンク30とを接続するための接続管80が接続されている。この接続管80は、インク供給装置5における後述するサブタンク30から各ヘッド2の流入口71bに至るインク流路を形成する。画像記録時等において吐出口84からインクが吐出されると、リザーバ70に貯留されたインクが、インク流出流路71aを通過してインク供給口85から流路ユニット61に供給されるとともに、サブタンク30に貯留されたインクが、接続管80を通過して流入口71bからリザーバ70に供給される。なお、図3においては、1つのインク流出流路71aのみが表れている。
ヘッド本体60は、図2(b)に示すように、流路ユニット61と、流路ユニット61の上面に固定されたアクチュエータユニット64とを含む積層体である。流路ユニット61の上面には、4つのインク供給口85が副走査方向に並んで形成されている。4つのインク供給口85はリザーバ70のインク流出流路71aと接続されており、リザーバ70内からインクがそれぞれ供給される。また、流路ユニット61は、その内部に、それぞれ主走査方向に延在する4本のマニホールド86を有する。4本のマニホールド86は、4つのインク供給口85に接続されている。さらに、流路ユニット61内には、マニホールド86の出口から圧力室87を経て吐出口84に至る多数の個別インク流路が形成されている。アクチュエータユニット64は、各圧力室87に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室87内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。制御装置100からアクチュエータに対して駆動信号が供給されると、圧力室87内のインクに圧力が付与されて、吐出口84からインクが吐出される。この流路ユニット61の下面は吐出面2aとなっており、多数の吐出口84が配置されている。
図1に戻って、搬送機構16は、用紙トレイ17からヘッド2とプラテン19との間を通過して排紙部15まで至る用紙Pの搬送経路を構成する。搬送機構16は、ピックアップローラ12と、ニップローラ13a〜13fと、ガイド14a〜14eとを含んでいる。ピックアップローラ12は、用紙トレイ17内の用紙Pを1枚ずつ送出する。ニップローラ13a〜13fは、搬送経路に沿って配置されており、用紙Pに搬送力を付与する。ガイド14a〜14eは、搬送経路においてピックアップローラ12及びニップローラ13a〜13fの間にそれぞれ配置されており、ニップローラ13a〜13fによって搬送力が付与された用紙Pが次のニップローラ13a〜13fに到達するまで当該用紙Pをガイドする。そして、搬送機構16によって搬送された用紙Pがヘッド2の吐出面2aとプラテン19との間を通過する際に、ヘッド2の吐出口84からインクが吐出され、用紙Pに所望のモノクロ画像が形成される。つまり、このプリンタ101は、ヘッド2が固定された状態で記録を行うライン式のものである。画像が形成された用紙Pは、搬送機構16によってさらに搬送されて排紙部15に排出される。
制御装置100は、ヘッド2の吐出口84からのインクの吐出や、ヘッド2への給紙、あるいは、ヘッド2により印字された用紙の排紙等、プリンタ101の各種作業の制御を司るものである。制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)と、入出力インターフェースやバス等で構成されている。そして、制御装置100は、外部のパーソナルコンピュータ(PC)から入力された各種信号等に基づいて、ヘッド2、搬送機構16、及びタッチパネル(不図示)等、プリンタ101を構成する種々の装置を制御する。
インク供給装置5は、図3に示すように、メインタンク20(第1液体タンク)と、サブタンク30(第2液体タンク)と、液体供給管40と、気体供給管45とを含む。
メインタンク20は、ヘッド2に供給されるインクを貯留するためのタンクであり、プリンタ101(インク供給装置5)に備え付けられている。このメインタンク20には、大気と連通する大気連通口が形成されていないため、インクは気密に収容される。また、このメインタンク20には、インク補充孔(不図示)が設けられており、このインク補充孔を介してユーザがインクを補充することが可能にされている。変形例として、メインタンク20が、インクが貯留されたカートリッジ等の外部タンクに接続されており、当該外部タンクからインクが補充されるように構成されていてもよい。なお、この外部タンクは、プリンタ101に備え付けのタンクでもよく、プリンタ101に対して交換可能に着脱されるタンクであってもよい。また、メインタンク20には、液面センサ21も設けられている。この液面センサ21は、メインタンク20に貯留されるインクの液面を検出して制御装置100に出力する。制御装置100は、液面センサ21の検出結果が、メインタンク20に貯留されたインクの液面が所定値以下であることを示しているときに、メインタンク20にインクを補充することをユーザに促す画面をタッチパネルに表示させる。
サブタンク30は、メインタンク20よりも鉛直方向下方に設けられており、メインタンク20から供給されたインクを一時的に貯留するためのタンクである。このサブタンク30の上壁には、大気と連通する大気連通口31が形成されている。また、サブタンク30の一側面における鉛直方向下方の位置には、接続管80に接続される排出口32が形成されている。サブタンク30に貯留されたインクは、この排出口32から接続管80を経由して、各ヘッド2に供給される。
液体供給管40は、メインタンク20とサブタンク30とを接続し、メインタンク20に貯留されたインクをサブタンク30に供給するための流路である。液体供給管40の上端の上開口41はメインタンク20内においてメインタンク20の下面の近傍に配置されており、下端の下開口42はサブタンク30内においてサブタンク30の下面の近傍に配置されている。
気体供給管45は、メインタンク20とサブタンク30とを接続し、サブタンク30からメインタンク20に気体を供給するための流路である。気体供給管45の上端の上開口46は、メインタンク20に貯留されるインクの液面よりも鉛直方向上方となるように、メインタンク20内においてメインタンク20の上面の近傍に配置されている。気体供給管45の下端の下開口47はサブタンク30内においてサブタンク30の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されている。また、気体供給管45の下開口47は、液体供給管40の下開口42よりも鉛直方向上方に配置されている。そして、下開口47は、その開口面が水平面に対して傾斜するように交差している。この理由については後術する。
気体供給管45の上開口46及び下開口47には、気体透過膜50,51がその開口面に沿ってそれぞれ設けられている。気体透過膜50,51は、気体の透過を許容しつつインクや固体物の透過を阻止するための膜であり、例えば、多孔質のフッ素樹脂膜などが用いられる。気体透過膜50は、上開口46を塞ぐように気体供給管45における内壁面に固着されている。同様に、気体透過膜51は、下開口47を塞ぐように気体供給管45における内壁面に固着されている。このように気体供給管45の上開口46及び下開口47に気体透過膜50,51を設けることで、気体供給管45内にインクが侵入することを抑制することができる。また、図3に示すように、気体供給管45の上部は、上開口46の開口方向が鉛直方向下方となるように逆U字状に屈曲されている。これにより、上開口46の開口方向が鉛直方向上方となる場合には、気体透過膜50の上にインクが滞留してこの滞留するインクにより上開口46が塞がれる虞があるが、本実施形態では上開口46の開口方向が鉛直方向下方となるように構成されているので、気体透過膜50にインクが滞留することを抑制することができる。
以上の構成において、メインタンク20とサブタンク30との間で行われる、インク供給の動作について説明する。図4(a)に示すように、サブタンク30内のインクが接続管80を介してヘッド2に供給されて、サブタンク30に貯留されるインクの液面が気体供給管45の下開口47よりも鉛直方向下方(少なくとも下開口47の上端よりも鉛直方向下方)になると、サブタンク30内の気体が下開口47から気体供給管45内に入り、上開口46からメインタンク20内へと供給される。また、このとき、メインタンク20内のインクが、上開口41から液体供給管40内に入り、下開口42からサブタンク30内へ供給される。そして、図4(b)に示すように、サブタンク30に貯留されるインクの液面が気体供給管45の下開口47よりも鉛直方向上方になると、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給が停止される。このように、本実施形態のインク供給装置5では、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給が所謂チキンフィード方式に行われる。
また、サブタンク30は、ヘッド2の吐出面2a(吐出口84)よりも鉛直方向下方に配置されている。これにより、吐出口84近傍に形成されるインクメニスカスと、サブタンク30内のインクの液面とに水頭差が生じて、インクメニスカスのインク側が大気圧に比べ負圧となる。その結果、画像記録時以外のときに、吐出口84からインクが吐出されるのを防止することができる。ここで、吐出口84からインクを安定して吐出させるためには、サブタンク30内のインクの液面と吐出面2aとの水頭差が所定の範囲内に常に保たれている必要がある。しかしながら、上述したように、チキンフィード方式による供給方式では、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給が開始された後、サブタンク30内のインクの液面が気体供給管45の下開口47に到達した(下開口47がインクで塞がれた)とき(以下、インク接触時とも称す)に、当該インク供給が直ちに停止されるものではない。従って、サブタンク30内のインクの液面と吐出面2aとの水頭差が所定の範囲内に保つためには、インク接触時からインク供給が停止されるとき(以下、インク供給停止時とも称す)までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの量を所定の範囲内に保つ必要がある。
以下、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの体積ΔVを算出する。
まず、下記式2が成り立つときに、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給が停止される。
2=P1−ρgh・・・(式2)
ここで、P1:インク接触時におけるメインタンク20内の気体側の圧力(説明の便宜上、P1を大気圧と近似している)、P2:インク供給停止時におけるメインタンク20内の気体側の圧力、ρ:インク密度、g:重力加速度、h:メインタンク20の液面とサブタンク30の液面の水頭差(図4(b)参照)である。
また、シャルルの法則により下記式3が成り立つ
11=P22・・・(式3)
ここで、V1:インク接触時におけるメインタンク20内の気体側の体積、V2:インク供給停止時におけるメインタンク20内の気体側の体積である。
そして、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの体積ΔVは、インク供給停止時におけるメインタンク20内の気体側の体積V2からインク接触時におけるメインタンク20内の気体側の体積V1を減算した体積と等しい。従って、体積ΔVは上記式2及び式3から導き出せる下記式4から求めることができる。
ΔV=V2―V1=(V1ρgh)/(P1―ρgh)・・・(式4)
また、ρghはP1に対して微小であるため、式4は下記式5に近似することができる
ΔV=(V1ρgh)/P1・・・(式5)
上記式5から分かるように、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの体積ΔVは、インク接触時におけるメインタンク20内の気体側の体積V1やメインタンク20の液面とサブタンク30の液面の水頭差hによって変動することが分かる。また、これら体積V1や水頭差hは、メインタンク20及びサブタンク30それぞれに貯留されるインクの量によって変動する。従って、メインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの体積ΔVを一定にすることができない。
ここで、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの体積ΔVは、上記式3から下記式6と表すこともできる。
ΔV=V2―V1=V2(1−(P2/P1))・・・(式6)
上記式6からインク接触時におけるメインタンク20内の気体側の圧力P1が小さいほどΔVを小さくすることができることが分かる。つまり、気体供給管45の下開口47がインクで塞がれるときの、メインタンク20内の気体側の圧力が小さければインク供給停止時のサブタンク30内のインクの液面位置を気体供給管45の下開口47に近づけることができる。
ここで、図8に示すように、従来の一般的なインク供給装置200では、気体供給管245の下開口247が水平面に平行であるため、図5(a)に示すように、サブタンク230に貯留されるインクの液面が下開口247に到達すると、下開口247の全てがインクで塞がれて、気体供給管45の流路抵抗が急激に上昇する。従って、このインク供給装置200において、インク接触時におけるメインタンク220内の気体側の圧力を小さくする方法として、気体供給管245の断面積を小さくする等、気体供給管245の流路抵抗を大きくして気体が気体供給管245を通過するときの圧力損失を大きくすることで、その圧力を小さくする方法がある。しかしながら、この場合には、インク供給時において気体供給管245の流路抵抗が常に大きい状態となるため、メインタンク220からサブタンク230への単位時間当たりのインク供給量が低下する。従って、例えば、ベタ塗りで用紙Pに画像を記録するなど、単位時間当たりに多量のインクをヘッド2に排出する必要があるときには、そのインク排出量に対してメインタンク220からサブタンク230へのインク供給が追い付かなくなる可能性が生じる。
そこで、本実施形態においては、図4(a),(b)に示すように、気体供給管45の下開口47を水平面に対して傾斜するように交差させている。このように構成することで、図5(b)に示すように、サブタンク30に貯留されるインクの液面が、気体供給管45おける下開口47の下端から上端に上昇するに従い、気体供給管45の流路抵抗を大きくすることができる。その結果、サブタンク30に貯留されるインクの液面が下開口47の上端に到達する直前の、気体が気体供給管45を通過するときの圧力損失を大きくすることができるので、インク接触時のメインタンク20内の気体側の圧力を小さくすることができる。これにより、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30に供給されるインクの体積ΔVを少なくすることができるので、インク供給停止時におけるサブタンク30に貯留されるインクの液面位置を下開口47の上端に近づけることができる。即ち、インク接触時におけるメインタンク20内の気体側の体積V1やメインタンク20の液面とサブタンク30の液面の水頭差hが変動したとしても、インク接触時からインク供給停止時までにメインタンク20からサブタンク30へ供給されるインクの量を所定の範囲内に保つことができる。その結果として、サブタンク30内のインクの液面と吐出面2aとの水頭差を所定の範囲内に保つことができるので、吐出口84から安定してインクを吐出させることができる。
また、上述したように、本実施形態では、気体供給管45の下開口47には気体透過膜51が設けられている。従って、気体透過膜51が設けられていない場合と比べて、気体供給管45の流路抵抗を大きくすることができる。その結果、図5(b)に示すように、インクの液面位置が下開口47の上端と下端との間を移動する際の、気体供給管45の流路抵抗の変動幅を大きくすることができる。ここで、気体供給管45の断面積等を調整して、単位時間当たりにヘッド2に排出されるインクの量が最も多くなるときでも、インクの液面位置が下開口47の下端よりも鉛直方向下方となる際には、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給がそのインク排出量に追い付くように、その流路抵抗を小さくすることを考える。このときにおいて、気体供給管45の下開口47に気体透過膜51を設けた場合には、気体透過膜51を設けられていない場合と比べて、インクの液面位置が下開口47の上端と下端との間を移動する際の気体供給管45の流路抵抗の変動幅が大きいため、インクの液面位置が下開口47の上端に到達する直前の気体供給管45の流路抵抗をより大きくすることができる。その結果、気体透過膜51を設けた場合には、インク接触時におけるメインタンク20内の気体側の圧力P1をより小さくすることができるので、サブタンク30に貯留されるインクの液面を下開口47の上端により近づけることができる。その結果として、サブタンク30内のインクの液面と吐出面2aとの水頭差を所定の範囲内により確実に保つことができる。
なお、気体供給管45の下開口47は、気体供給管45の下開口47とヘッド2の吐出口84との鉛直方向の位置関係が、サブタンク30に貯留されるインクの液面とヘッド2の吐出口84との鉛直方向の位置関係から生じる、吐出口84に形成される液体メニスカスにおけるインク側の圧力が吐出口84からインクを安定して吐出可能な圧力となる位置関係となるように配置されている。具体的には、本実施形態では、図4(b)に示すように、吐出口84からインクを安定して吐出可能となる、サブタンク30に貯留されるインクの液面範囲Dを設定する。そして、下開口47の上端位置を、液面範囲Dの上限から、インク接触時からインク供給停止時までに供給されるインクの体積ΔVのうち想定される最も大きい体積ΔVがサブタンク30に供給されたときに上昇する液面高さMだけ下方の位置に配置する。これにより、インク接触時の後にインクが供給されたとしても、サブタンク30に貯留されるインクの液面を液面範囲D内に保つことができる。
以上、本実施形態によると、サブタンク30に貯留されるインクの液面が、気体供給管45おける下開口47の下端から上端に上昇するに従い、気体供給管45の流路抵抗が大きくなる。その結果、サブタンク30に貯留されるインクの液面が下開口47の上端に到達したときの、メインタンク20内の気体側の圧力を小さくすることができる。これにより、インクの液面が下開口47に到達後にメインタンク20からサブタンク30に供給されるインクの量を少なくすることができ、その結果、サブタンク30に貯留されるインクの液面を液体範囲D内に保つことができる。また、サブタンク30に貯留されるインクの液面が、下開口47よりも下方にあるときには、気体供給管45の流路抵抗が小さいため、メインタンク20からサブタンク30に単位時間当たりに供給されるインクの量を多くすることができる。
加えて、気体供給管45の下開口47には気体透過膜51が設けられているので、気体供給管45の流路抵抗を大きくすることができる。その結果、サブタンク30に貯留されるインクの液面が下開口47の上端に到達したときの、メインタンク20の気体側の圧力をより小さくすることができるので、インクの液面が下開口47に到達後にメインタンク20からサブタンク30に供給されるインクの量をさらに少なくすることができる。また、気体供給管45の上開口46及び下開口47それぞれに気体透過膜50,51を設けることで、インクが気体供給管45内に侵入することを防止することができる。その結果、サブタンク30からメインタンク20への気体の供給を安定して行うことができる。
次に、本実施形態の変形例について図6及び図7を参照しつつ説明する。本変形例に係るインク供給装置105は、タンク装着部としてのホルダ151を備えており、メインタンク120がホルダ151に対して着脱可能(交換可能)に構成されている点で上述の実施形態と異なる。即ち、メインタンク120はプリンタ101(インク供給装置105)に備え付けられていない。また、本変形例ではメインタンク120には液面センサが設けられておらず、代わりにサブタンク30に液面センサが設けられている。以下においては、上述した実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図6に示すように、メインタンク120はホルダ151に対して着脱可能に装着される。このホルダ151には、液体供給管141及び気体供給管146が固設されている。液体供給管141は、液体供給用挿入管142と、液体流路管143とを含む。液体供給用挿入管142は、ホルダ151の底部における、後述する挿入孔120aに対応する位置から上方に延設された流路管であり、その上端の開口144は外部と連通されている。液体流路管143はホルダ151の底部から下方に延設された流路管であり、その下端の下開口145はサブタンク30内においてサブタンク30の下面の近傍に配置されている。
気体供給管146は、液体供給用挿入管142と同一の構造を有する気体供給用挿入管147と、気体流路管148とを含む。気体供給用挿入管147は、ホルダ151の底部における、後述する挿入孔120bに対応する位置から上方に延設されており、その上端の開口149は外部と連通されている。気体流路管148はホルダ151の底部から下方に延設された流路管であり、その下端の下開口150はサブタンク30内においてサブタンク30の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されている。本実施形態において下開口150は、図6に示すように、水平面に対して直交しており、また、図7(a)に示すように、長方形部150aと、長方形部150aの上方に形成された、鉛直方向上方に向かうに従い開口幅が小さくなる先細部150bとを有している。この下開口150には、気体透過膜53がその開口面に沿って設けられている。
また、サブタンク30には、液面センサ33が設けられている。この液面センサ33は、サブタンク30に貯留されたインクの液面を検出して制御装置100に出力する。制御装置100は、液面センサ33の検出結果が、サブタンク30に貯留されたインクの液面が、所定時間継続して所定値以下であることを示しているときに、メインタンク120に貯留されているインクが所定値以下であり、メインタンク120からサブタンク30へのインク供給を行うことができないと判断して、ユーザにメインタンク120の交換を促す画面をタッチパネルに表示させる。
メインタンク120の下壁には、図6に示すように、液体供給用挿入管142が挿入される挿入孔120aと、気体供給用挿入管147が挿入される挿入孔120bが形成されている。また、メインタンク120にはインク供給弁機構121、及び気体導入弁機構122が設けられている。
インク供給弁機構121は、メインタンク120内と外部とを連通及び遮断させるための機構であり、流路管130、及び開閉弁135を備えている。
流路管130は、メインタンク120内の下壁から上方に垂設された円筒状の管であり、下壁側の大筒部130a、及び、内径が大筒部130aよりも小径の小筒部130bを有している。この小筒部130bの上端の上開口130cは、メインタンク120内に形成されている。また、大筒部130aの内部には、嵌合部材131が収容されている。この嵌合部材131は、合成ゴム等の弾性を有する筒状部材であり、その外径は、挿入孔120aの径、及び小筒部130bの内径よりも大きくされている。また、嵌合部材131の中心部分には鉛直方向に延びる貫通孔131aが形成されている。この貫通孔131aの下端は外部と連通されている。
貫通孔131aの径は、後述の液体供給用挿入管142の外径よりも若干小さく設定されている。これにより、液体供給用挿入管142を貫通孔131aに挿入した際には、液体供給用挿入管142の外面が嵌合部材131の内面と接触し、嵌合部材131は、貫通孔131aが押し広げられるように弾性変形する。そして、この嵌合部材131の弾性復元力により嵌合部材131と液体供給用挿入管142とは気密に嵌合される。
開閉弁135は、流路管130の小筒部130b内に収容されており、弁体136とコイルバネ137とを備えている。弁体136は小筒部130b内において嵌合部材131に対して当接及び離間可能に鉛直方向に移動自在に装着され、嵌合部材131に当接された状態で貫通孔131aを閉止する。また、コイルバネ137は貫通孔131aを閉止する方向に弁体136を付勢するものであり、弁体136と小筒部130bにおける上開口130c側の端面との間に配設されている。
小筒部130b内には、鉛直方向に延び且つ周方向の複数箇所に内側へ突出する複数の案内部(不図示)が形成されており、小筒部130b内において、弁体136は確実に鉛直方向に移動できるように構成されている。また、この複数の案内部の間の隙間は、メインタンク120内に連通する流路の一部を構成している。本実施形態では、インク供給弁機構121における流路管130が第1供給管に相当する。
次に、メインタンク120のホルダ151に対する着脱時における開閉弁135の動作について説明する。まず、図6に示すように、メインタンク120がホルダ151に取り付けられる前の状態においては、コイルバネ137の付勢力により弁体136が貫通孔131aを閉止する方向(図6の下方向)に付勢されて、弁体136が嵌合部材131に当接しており、弁体136により嵌合部材131の貫通孔131aが閉止されている。
そして、メインタンク120がホルダ151に装着されるときには、液体供給用挿入管142の先端が、挿入孔120aを介して嵌合部材131の貫通孔131a内へ挿入される。すると、図7(b)に示すように、液体供給用挿入管142の先端によりコイルバネ137の付勢力に抗して弁体136が図7(b)の上方向に移動され、弁体136が嵌合部材131から離間する。これにより、液体供給用挿入管142の上端の開口144から、小筒部130bの複数の案内部の間の隙間を経て上開口130cに至る流路が連通される。このように、液体供給用挿入管142が挿入されたときに、その挿入動作に連動して、弁体136が移動して流路が開放される。
逆に、メインタンク120がホルダ151から取り外されるときには、液体供給用挿入管142が流路管130から抜かれると、コイルバネ137の付勢力により弁体136が貫通孔131aを閉止する方向(図7(b)の下方向)へ付勢されて弁体136が嵌合部材131に当接し、流路が遮断される。
気体導入弁機構122も、メインタンク120内と外部とを連通及び遮断させるための機構であり、インク供給弁機構121と同一の構成を有する。即ち、気体導入弁機構122は、流路管130、及び開閉弁135を備えている。そして、メインタンク120がホルダ151に取り付けられる前の状態においては、コイルバネ137の付勢力により弁体136が嵌合部材131に当接しており、弁体136により嵌合部材131の貫通孔131aが閉止されている。そして、メインタンク120がホルダ151に装着されるときには、気体供給用挿入管147の先端が挿入孔120bを介して嵌合部材131の貫通孔131a内へ挿入され、コイルバネ137の付勢力に抗して弁体136が移動されることで、弁体136が嵌合部材131から離間する。これにより、気体供給用挿入管147の上端の開口149から、小筒部130bの複数の案内部の間の隙間を経て上開口130cに至る流路が連通される。
また、気体導入弁機構122の流路管130の上側には、筒状管138が接続されている。筒状管138の上端の上開口139はメインタンク120内においてメインタンク120の上面の近傍に配置されている。また、筒状管138の上部は逆U字状に屈曲されており、上開口139の開口方向が鉛直方向下方となるように構成されている。この上開口139には、気体透過膜52がその開口面に沿って設けられている。本実施形態では、気体導入弁機構122における流路管130及び筒状管138が第2供給管に相当する。
以上の構成において、メインタンク120がホルダ151に装着されるときには、液体供給用挿入管142の開口144と、インク供給弁機構121の流路管130の小筒部130b同士が接続されて、メインタンク120内のインクを、インク供給弁機構121の流路管130、液体供給用挿入管142、及び液体流路管143を介してサブタンク30へ供給することが可能となる。同様に、メインタンク120がホルダ151に装着されるときには、気体供給用挿入管147の開口149と、気体導入弁機構122の流路管130の小筒部130b同士が接続されて、サブタンク30内の気体を、気体流路管148、気体供給用挿入管147、気体供給用挿入管147の流路管130、及び筒状管138を介してメインタンク120へ供給することが可能となる。
以上、本変形例においても、サブタンク30に貯留されるインクの液面が、気体流路管148おける下開口150の下端から上端に上昇するに従い、気体流路管148の流路抵抗が大きくなる。これにより、サブタンク30に貯留されるインクの液面が下開口150の上端に到達したときの、メインタンク120内の気体側の圧力を小さくすることができ、その結果として、インクの液面が下開口150に到達後にメインタンク20からサブタンク30に供給されるインクの量を少なくすることができる。
また、本変形例では、下開口150は、鉛直方向上方に向かうに従い開口幅が小さくなる先細部150bを有している。これにより、インクの液面位置が下開口150の上端と下端との間を移動する際の、気体流路管148の流路抵抗の変動幅をより大きくすることができる。その結果として、インクの液面が下開口150の上端に到達したときのメインタンク120内の気体側の圧力をさらに小さくすることができるので、メインタンク20からサブタンク30に供給されるインクの量をさらに少なくすることができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施形態では、気体供給管45の下開口47は、液体供給管40の下開口42よりも鉛直方向上方に配置されているが、液体供給管40の下開口42よりも鉛直方向下方に配置されていてもよい。この構成において、メインタンク20からサブタンク30へのインク供給が停止されたときのインクの液面位置が、液体供給管40の下開口42よりも下となる場合には、液体供給管40は、その断面積をメニスカスによりインクの自重を支えるように設定する必要がある。
上述の実施形態においては、気体供給管45の上開口46及び下開口47に気体透過膜が設けられていたが、両開口に気体透過膜が設けられていなくてもよく、また何れか一つの開口のみに気体透過膜が設けられていてもよい。同様に、上述の変形例では、筒状管138の上開口139及び気体流路管148の下開口150に気体透過膜が設けられていたが、両開口に気体透過膜が設けられていなくてもよく、また何れか一つの開口のみに気体透過膜が設けられていてもよい。
また、気体供給管45の上開口46は、メインタンク20に貯留されるインクの液面よりも鉛直方向上方となるようにメインタンク20の上面の近傍に配置されているが、メインタンク20内に配置されているのであれば、特にこれに限定されるものではなく、メインタンク20の下面の近傍に配置されていてもよい。なお、気体供給管45の上開口46が、メインタンク20に貯留されるインクの液面よりも鉛直方向下方に配置される場合には、上開口46に気体透過膜を設けることが好ましい。
また、上述の変形例では、気体流路管148の下開口150は、長方形部150aと先細部150bとを有していたが、鉛直方向上方に向かうに従い開口幅が小さくなる先細部150bのみを有していてもよい。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。また、インク以外の液体をチキンフィード方式により供給する液体供給装置にも適用可能である。
2 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
5,105 インク供給装置(液体供給装置)
20,120 メインタンク(第1液体タンク)
30 サブタンク(第2液体タンク)
40,141 液体供給管
45,146 気体供給管
47 下開口
80 接続管
101 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
150 下開口
151 ホルダ(タンク装着部)

Claims (7)

  1. 液体を貯留するための第1液体タンクと、
    前記第1液体タンクから供給された液体を貯留するためのタンクであって、前記第1液体タンクよりも鉛直方向下方に設けられ、大気と連通する大気連通口を有する第2液体タンクと、
    前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第1液体タンクに貯留された液体を前記第2液体タンクに供給するための液体供給管と、
    前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第2液体タンクから前記第1液体タンクに気体を供給するための気体供給管と
    を備え、
    前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口は、前記第2液体タンク内において当該第2液体タンク内の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されており、且つ、水平面に対して交差していることを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口に、気体の透過を許容しつつ液体の透過を阻止する気体透過膜を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口は、鉛直方向上方に向かうに従い開口幅が小さくなる先細部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給装置。
  4. 前記気体供給管における前記第1液体タンク側の開口に、気体の透過を許容しつつ液体の透過を阻止する気体透過膜を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体供給装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の液体供給装置と、
    液体を吐出するための吐出口を有する液体吐出ヘッドと、
    前記第2液体タンクと前記液体吐出ヘッドとを接続するための接続管と
    を備え、
    前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口と前記液体吐出ヘッドの前記吐出口との鉛直方向の位置関係が、前記第2液体タンクに貯留される液体の液面と前記液体吐出ヘッドの前記吐出口との鉛直方向の位置関係から生じる、前記吐出口に形成される液体メニスカスにおける液体側の圧力が前記吐出口から液体を安定して吐出可能な圧力となる位置関係であることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 液体を貯留するための第1液体タンクが着脱可能に装着されるタンク装着部と、
    前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクから供給された液体を貯留するためのタンクであって、前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクよりも鉛直方向下方に設けられ、大気と連通する大気連通口を有する第2液体タンクと、
    前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第1液体タンクに貯留された液体を前記第2液体タンクに供給するための液体供給管と、
    前記タンク装着部に装着された前記第1液体タンクと前記第2液体タンクとを接続し、前記第2液体タンクから前記第1液体タンクに気体を供給するための気体供給管と
    を備え、
    前記気体供給管における前記第2液体タンク側の開口は、前記第2液体タンク内において当該第2液体タンク内の上面よりも鉛直方向下方の位置に配置されており、且つ、水平面に対して交差していることを特徴とする液体供給装置。
  7. 前記第1液体タンクは、
    一端が前記第1液体タンク内に開口し、他端が外部と連通される第1供給管と、
    一端が前記第1液体タンク内に開口し、他端が外部と連通される第2供給管と
    を備えており、
    前記液体供給管は、一端が前記第2液体タンク内に開口し、他端が外部と連通される供給管であり、
    前記気体供給管は、一端が前記第2液体タンク内に開口し、他端が外部と連通される供給管であり、
    前記第1液体タンクが前記タンク装着部に装着された際に、
    前記液体供給管及び前記第1供給管それぞれの他端同士が接続され、且つ、前記気体供給管及び前記第2供給管それぞれの他端同士が接続されることを特徴とする請求項6に記載の液体供給装置。
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