JP6080360B2 - 集塵装置およびそれを備えた自走式掃除機 - Google Patents
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Description
その集塵方式としては、フィルタを兼用する着脱可能な袋を設け、該袋に塵埃が一杯になると新しい袋と交換する方式が主流である。
この方式では交換用の新しい袋がなければ掃除機を利用できなくなるため、ユーザーは常に新しい袋を交換用にストックしておく必要がある。
また、このようなサイクロン方式は、出力やサイズに制約がある充電方式の携帯型掃除機や、いわゆるロボット掃除機などの自走式掃除機においてはほとんど利用されていない。そこで、自走式掃除機を含む充電方式の掃除機においては袋を用いることなくダストカップ内にフィルタを設け、フィルタで捕集した塵埃をダストカップで集塵する方式が一般的となっている。
なお、自走式掃除機の例としては、以下に示す特許文献1および2のようなものが知られている。
このため、集塵装置の構造が複雑となり、集塵した塵埃を廃棄するために掃除機本体から集塵装置を取り外しても一度に全ての塵埃を廃棄するこができない。すなわち、第2集塵室を開放する操作が別途必要になる。
また、第1集塵室は掃除機本体に接続される部分が全て開口されているにも関わらず、集塵した塵埃の廃棄時には集塵装置を側方に引き出して取り外す方式であるため、取り外し時に集塵された塵埃が第1集塵室からこぼれ落ちる恐れもある。
また、集塵装置の下方に塵埃の流入口を設けていることから高さに制約のある自走式掃除機においては塵埃の集塵容量を大きくすることができない。
さらには、流入口が集塵装置の底部に形成されているため、遠心分離されなかった塵埃が流入口から自然落下する恐れもある。
また、この発明は自走式掃除機にも適した集塵装置を提供すると同時に、使い勝手のよい集塵装置を備えた自走式掃除機を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、集塵した塵埃の零れ落ちの問題を解消してなる集塵装置およびこれを備える自走式掃除機を提供する。
(1)フィルタ部は集塵容器の開口部を覆うように設けられてもよい。
(2)フィルタ部を収容し集塵容器に開閉可能に軸支されるカバー部をさらに備え、カバー部はフィルタ部を通過した空気を排出させる排出路を有し、排出路は流入路と重なるように流入路と同一方向に延びてもよい。
(3)排出路は掃除機の排気路に離脱可能に接続されるべき排出路先端とカバー部に接続され空気の排出口を形成する排出路基端とを有し、排出路基端から排出路先端へ向かうに従って傾斜して形成されてもよい。
(4)流入路先端と排出路先端は外方へ張り出した面状の流入路フランジおよび排出路フランジをそれぞれ有し、流入路フランジと排出路フランジは同一平面上に位置してもよい。
なお、本発明において「自走式掃除機」とは、底面に吸込口を有すると共に内部に集塵部を有する筐体、筐体を走行させる駆動輪、駆動輪の回転、停止および回転方向等を制御する制御部などを備え、ユーザーの手を離れて自立的に掃除動作する掃除機を意味し、後述の図面を用いた実施形態によって一例が示される。
また、フィルタ部の面積を大きく設定できることから、長時間の運転でもフィルタ部が目詰まりを起こし難くなり、メンテナンス(清掃)の間隔を長くすることができる。
さらには、フィルタ部を通過した空気を排出させる排出路が流入路と重なるように同一方向に延びるので、集塵装置の小型化を図ることが可能となる。
これにより、排気抵抗を抑えることができ、結果として塵埃を含んだ空気の流入効率も向上する。
図1は本発明の実施形態に係る自走式掃除機の斜視図であり、図2は図1に示される自走式掃除機のA−A矢視断面図であり、図3は図1に示される自走式掃除機の底面図であり、図4は筐体の蓋部が開放され集塵部が取り出された状態を示す図2対応図であり、図5は図1に示される自走式掃除機の電気的な構成を示すブロック図である。以下、「自走式掃除機」を「掃除ロボット」と言う場合がある。
掃除ロボット1は、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、回転ブラシ9、サイドブラシ10、本発明の集塵装置30、電動送風機22、一対の駆動輪29、後輪26および前輪27、各種センサを含む制御部等の構成要素が設けられている。
この掃除ロボット1において、前輪27が配置されている部分が前方部、後輪26が配置されている部分が後方部、集塵装置30が配置されている部分が中間部である。
一対の回転軸29aは、図示しない一対のモータからそれぞれ個別に回転力が得られるように連結されており、各モータは筐体の底板2aに直接またはサスペンション機構を介して固定されている。
後輪26は自在車輪からなり、駆動輪29が接地する床面Fと接地するよう筐体2の底板2aの一部に回転可能に設けられている。
このように、筐体2に対して前後方向中間に一対の駆動輪29を配置し、前輪27を床面Fから浮かせ、掃除ロボット1の重量を一対の駆動輪29と後輪26によって支持できるよう、筐体2に対して前後方向に重量が配分されている。これにより、進路前方の塵埃を前輪27によって遮ることなく吸込口6に導くことができる。
筐体2の側板2cの後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が設けられている。室内を自走しながら掃除する掃除ロボット1は、室内に設置されている充電台40に帰還する。これにより、充電台40に設けられた端子部41に充電端子4が接触し、バッテリー14の充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台40は、通常、室内の側壁Sに沿って設置される。
バッテリー14は、充電端子4を介して充電台40から充電され、制御基板15、駆動輪29、回転ブラシ9、サイドブラシ10、電動送風機22、各種センサ等の各要素に電力を供給する。
集塵装置30は、開口部31d(図14参照)を有する集塵容器31と、集塵容器31の開口部31dを覆うフィルタ部33と、フィルタ部33と集塵容器31の開口部31dとを覆うカバー部32とを備えている。カバー部32およびフィルタ部33は、集塵容器31の前側の開口端縁に回動可能に軸支されている。
集塵容器31の側壁前部には、集塵装置30が筐体2の中間収納室R2内に収納された状態において、筐体2の吸引路11と連通する流入路34と、筐体2の排気路12と連通する排出路35とが設けられている。なお、集塵装置30についてさらに詳しくは後述する。
また、CPU15aは、ユーザーによる掃除ロボット1の動作に係る条件設定を操作パネル(図示省略)から受け付けて記憶部18に記憶させる。この記憶部18は、掃除ロボット1の設置場所周辺の走行マップ18aを記憶することができる。走行マップ18aは、掃除ロボット1の走行経路や走行速度などといった走行に係る情報であり、予めユーザーによって記憶部18に記憶させるか、あるいは掃除ロボット1自体が掃除運転中に自動的に記録することができる。
また、図示省略するが、第1排気路を流通する気流の一部は、凹部8に導かれてもよい。このようにすれば、吸込口6から吸引路11に導かれる気流内にイオンが含まれるため、集塵装置30の集塵容器31内およびフィルタ部33の除菌および脱臭を行うことができる。
また、集塵装置30が駆動輪29の回転軸29aの上方に配置されているため、集塵によって重量が増加しても掃除ロボット1の重量バランスが維持される。
掃除ロボット1は、掃除が終了すると充電台40に帰還する。これにより、充電端子4が端子部41に接してバッテリー14が充電される。
(流入口について)
図4に示されるように、本発明の実施形態に係る掃除ロボット1は、離脱可能に装着される集塵装置30を備える。
図6〜9に示されるように、集塵装置30は塵埃を集塵する集塵容器31を有する。また、図26に示されるように、集塵容器31は主に底部31x1と側壁部31x2とから構成され上方に側壁部31x2の上端により規定された開口部31dを有する。そして、集塵装置30が掃除ロボット1から取り外され塵埃が廃棄される時を除き、通常、図9に示されるように集塵容器31の開口部31dはフィルタ部33によって覆われる。
なお、集塵容器31の開口部31dは側壁部31x2上端に位置することが好ましいが近傍でもよい。
以上説明したように、本発明の集塵装置30によれば、掃除機1本体からの取り出し時の塵埃の零れ落ち等の課題に対処し、この課題である問題を解消することが可能となる。つまり、流入口31aを集塵容器31の上位置に設けることで、取り出し時、集塵装置30等が多少傾くような場合でも、集塵された塵埃が流入口31aから零れ落ちるような問題がなくなる。また、集塵装置30を上方へと取り出すような場合には、さらに塵埃が零れ落ちるといった心配がなくなる。
前記の通り、集塵装置30は、集塵容器31に対して開閉可能に軸支されたカバー部32を備えている。図9に示されるように、カバー部32はフィルタ部33を通過した空気の出口となる排出口32aを有し、排出口32aからは排出路35が流入路34と重なるように前方へ向かって延びている。つまり、排出路35は流入路34と同一方向に延びている。
さらには、流入路フランジおよび排出路フランジが同一平面上に位置し、かつ中間収納室R2の前方側の仕切り壁39と同様に傾斜しているので、集塵装置30を中間収納室R2へセットすると、集塵装置30の前後方向の位置が自ずと定まり、吸引路11および排気路12との良好な接続が得られる。特に、流入路フランジおよび排出路フランジを同一平面状にすることができるため、掃除機1本体側の中間収納室R2側の吸引路11と、排気路12との密着状態を確保するための構成、設計が簡単になる。つまり、吸引路11と排気路12の端面を同一平面で傾斜させればよく、その端面には通常パッキン部材が設けられており、そのパッキン部材の密着状態を確実に確保できる。
なお、流入路先端34a1と排出路先端35a1は面状のフランジを有することが好ましいが、無くてもよい。
図6〜13に示されるように、カバー部32には、カバー部32に対して回動可能に軸支された取っ手36が設けられている。
図18〜20に示されるように、カバー部32の両側面には集塵装置30の前後方向と直交する方向に向かって突出する軸部32iがそれぞれ形成されている。
一方、図21〜23に示されるように取っ手36は平面視でコの字形状に形成され、両端に貫通孔36bがそれぞれ形成されている。
このため、取っ手36の両端に形成された貫通孔36bにカバー部32の両側面に形成された軸部32iをそれぞれ嵌め入れるように挿入すると、カバー部32に対して取っ手36が回動可能となる。
また、カバー部32には、取っ手36を起立させる際に収納部32gに収納された取っ手36を摘み易くするために収納部32gのほぼ中央部分より更に広範囲に亘って窪んだ凹部32bが形成されている。また、図32および33に示されるように、カバー部32の上面には後述するブラシ付き棒部材Kを収納する収納凹部32kが形成されている。
また、一対の隆起部32j、36cはカバー部32の軸部32iの周囲と取っ手36の貫通孔36bの周囲にそれぞれ形成され、取っ手36が回動させられ互いに当接したときに取っ手36の両端部が広がるように弾性変形し、取っ手36の隆起部36cがカバー部32の隆起部32jを乗り越えることができるように傾斜面32j1、36c1をそれぞれ有している。
なお、取っ手36の隆起部36cがカバー部32の隆起部32jを乗り越える際、取っ手36は両端部が広がるように弾性変形し元の状態に戻ろうとするため、取っ手36には取っ手36を起立状態へ強制的に導くような付勢力が作用し、ユーザーに取っ手36が起立状態にあることを明確に認識させることができる。上記付勢力は、取っ手36の起立状態を解除し、取っ手36を収納部32gに収納する際にも同様に作用する。
なお、集塵容器31に対してカバー部32を係止する係止機構については後の項で詳細に説明する。
以上説明した本発明の集塵装置30において、取っ手36は一対の規制部材38または一対の隆起部32j、36c、また一対の規制部材38と一対の隆起部32j、36cの協働により起立状態が維持、あるいはロックされる。これは、集塵装置30を掃除機1本体からの取り出しを安定させる目的を達成できる。また、集塵装置30を安定させて取り出せることで、流入口31aからの塵埃の零れ落ちの課題、問題点を解消することにもなる。
図13に示されるように、カバー部32が閉じられた状態において、取っ手36の軸支箇所は、集塵装置30の全体の重心Gよりも流入口31a側に距離L1だけずれて位置している。これにより、ユーザーが起立状態にある取っ手36を把持し、ロボット掃除機1から集塵装置30を引き上げると、取っ手36の軸支箇所と集塵装置30全体の重心Gとのずれにより集塵装置30全体が、時計回りに回動しようとする。このため、ユーザーによって持ち上げられた集塵装置30は自然に流入口31aが上方へ向くようになり、集塵された塵埃が流入口31aから不意に流出するような事態を防止できる。このような構成は、流入口31aと底部31x1との高低差が小さい場合でも、集塵された塵埃が流入口31aから零れ落ちることを防止するのに有効である。
したがって、集塵装置30の重心Gに対して取っ手36の支持位置を、流入口31a側寄りにずらせる構成は、流入口31aからの塵埃を不用意な零れ落ちといった問題、課題を解消する一手段となる。
集塵容器31とカバー部32とを相対的に開放可能とするためには、それらを軸支する構成が必要となる。この構成を説明する前に、回動状態を規制する機構、つまり集塵容器31とカバー部32との相対的な開閉を規制する係止機構について説明する。
図9と図17に示されるように、係止機構は、カバー部32側に設けられた係止爪32dを有する係止部32eと、集塵容器31側に設けられて係止爪32dを引っ掛ける突起31bとで構成される。係止部32eは、回動可能にカバー部32の軸支部分側と反対の側面に揺動可能に枢着され、図示しない弾発部材(例えば、板バネ、コイルスプリング等)によって係止爪32dを突起31bに係止させる方向に付勢している。
また、係止機構において、カバー部32の側面の左右方向の中央部を窪ませた凹み部32h内に係止部32eが設けられているのに合わせて、集塵容器31の側面においても突起31bに対応する部分を窪ませた凹み部31e内に突起31bが設けられている。これにより、係止機構を集塵装置30から突出させないようにしている。そのため、この集塵装置30を掃除機本体の中間収納室R2に装着すると、係止機構の係止状態が不意に解除してしまうようなことがない。また、掃除機本体側の中間収納室R2の内側面を単純な平坦面に形成でき、係止機構部分に合わせた複雑な形状に形成する必要がなくなる。
一方、図25と図26に示されるように、フィルタ部33は、前記カバー部32に着脱可能に取付けられる。このフィルタ部33の上面とカバー32の下面との間には、図9に示されるように空間50が形成されており、この空間50が排気空間となる。集塵容器31内からフィルタ部33を通過した空気は、排気空間50を経由して、集塵装置30から掃除機本体側へ排気される。つまり、図2に示されるように、フィルタ部33を通過した空気は、掃除機本体側の排気路12と連通する排出路35へ導入される。そのため、カバー部32の流入路34側の側面に排出路35が一体成形されている。
なお、変形例として、カバー部32にボス部が設けられ、集塵容器31に支持軸が設けられてもよい。また、一対の支持軸35aは、カバー部32に一体形成されている排出路35の側面から突出させるように設けている。つまり、カバー部32に設ければよいことであって、カバー部32本体に直接設けるようにしてもよい。
一方、コイルスプリング37を省略した場合、カバー部32を水平状態に維持した状態で集塵容器31を自重により開放したときの開放角度は90度以下となる。しかし、カバー部32を水平状態から係止機構を下げた状態または上げた状態にすると、集塵容器31の開口部31dが閉じた状態または開口部31dが上に向いた状態になる。そのため、集塵容器31内の塵埃を排出し難くなり、集塵容器31が深いほど顕著になる。
このように集塵容器31から塵埃を排出し難い状態になると、両手を使って集塵容器31の開口部31dが下に向くように操作する必要がある。このような操作を行うのであれば、当然のこととして、集塵容器31を回動可能に軸支する構成の代わりに、集塵容器31からカバー部32を取り外しできる構成にする方が構造を簡略化できる。
以上、本発明の集塵装置30によれば、集塵容器31内の集塵された塵埃の廃棄を処理の問題点、課題を解消するものである。つまり、集塵するための集塵容器31の開放角度を大きくすることを可能にしており、集塵された塵埃の廃棄処理操作を確実、かつ簡単にできる。
前記のように、本発明の集塵容器31の流入口31aは開口部31d付近の位置に形成されているため、流入口31aから集塵容器31内に吸引された空気はフィルタ部33に直接導かれることになる。これでは、空気中に含まれる塵埃が直接的にフィルタ部33で捕集されるため、フィルタ部33における流入口31aの近傍部分が局所的に目詰まりしやすくなる。このような点を解消するためにも、本発明はさらに図9および図34(A)に示されるように、本発明の集塵装置30には導入板34bが設けられている。
導入板34bは、流入口31aの上縁に沿って配置された基端部34b1と、底31x1部側へ向けて端部が配置された先端部34b2と、基端部34b1と先端部34b2とに連設された中間部34b3とを有し、中間部34b3は流入口31aから集塵容器31内へ導入された気流を徐々に底部31x1へ案内する形状に形成されている。具体的には、中間部34b3は、先端部34b2が底部31x1に対して垂直方向に向くように湾曲形状に形成されている。また、図9および図26に示されるように導入板34bは、基端部34b1から先端部34b2に亘って両側に側壁部34b4を有しているため、全体としてダクト口形状に形成されている。
図2および図9に示されるように、流入路34を斜め上方に向かって進む気流は、導入板34bによって流入口31aから徐々に集塵容器31の底面へ案内されるため、気流に与える抵抗が抑制され、この結果、吸引力の低下が抑制される。
流入口31aを覆い、かつ集塵容器31の底面と対向して開放されるダクト口形状の導入板34bを設けた点は、集塵容器31の流入口31aを上位置に形成した点と合わせて、集塵容器31を深い容器形に形成することを可能としている。
図34(B)に示された導入板34baは、集塵容器31の底面に近接する先端部34b21が櫛歯状に形成されている。このようにすれば、導入板34baの櫛歯状先端部34b21の隙間部分(スリット)を空気が通過する際、糸屑、髪の毛等の細長い塵埃が櫛歯部分に引っ掛かって捕集される。また、図34(C)に示された導入板34bbは、格子状先端部34b22を有しており、このようにしても同様の効果が得られる。
また、カバー部32に導入板34bを設けてもよい。この場合、集塵容器31に対してフィルタ部33およびカバー部32を閉じた状態において、カバー部32側から集塵容器31側へ導入板34bを突出させるための切欠き部をフィルタ部33に形成すると共に、この切欠き部と導入板34bとの隙間を塞ぐシール部もカバー部32に設ける。また、カバー部32をフィルタ部33に対して回動させると導入板34bが切欠き部を通過できるように構成する。
図13に示されるように、フィルタ部33は、先に説明したように、通常、カバー部32内に収容保持された状態にある。そのため、カバー部32にフィルタ部33を着脱可能に設けることでも十分にその機能を期待できる。
一方、フィルタ部33に付着した塵埃を除塵するためには、フィルタ部33をカバー部32から取り外す必要がある。この際、集塵容器31を開放すると、カバー部32に装着されたフィルタ部33の塵埃が付着した面が露出する。そして、塵埃が付着した面を露出させたフィルタ部33をユーザーがカバー部32から手作業で取り外すことになるため、ユーザーの手が塵埃で汚れてしまう。
すなわち、図11、図24および図26に示されるように、カバー部32はフィルタ部33と集塵容器31の開口部31dとを覆うように集塵容器31に開閉可能に軸支されており、フィルタ部33も集塵容器31におけるカバー部32の軸支部分近傍に回動可能に軸支されている。
具体的には、図24〜図27に示されるように、集塵容器31は、先に説明したように開口部31dの近傍に所定間隔をもって同一軸心上に配置された前記一対の短筒状ボス部31cを有している。カバー部32の軸支部分は、集塵容器31の一対のボス部31cの間に設けられると共に、各ボス部31cの孔に挿入される一対の支持軸35aを有してなる。また、フィルタ部33の軸支部分は、集塵容器31の一対のボス部31cの両側に設けられると共に、各ボス部31cの孔に挿入される一対の支持軸33d1を有してなる。
フィルタ部33の一対の支持軸33d1は半球形であることに加え、枠体33bと一対の突出片33dと一対の支持軸33d1とは樹脂にて一体成形されているため、一対の支持軸33d1の間を弾性的に容易に広げることができる。したがって、集塵容器31の各ボス部31cの孔にフィルタ部33の一対の支持軸33d1を外側から容易に挿入することができる。
よって、カバー部32を集塵容器31に取り付ける際は、一方のボス部31cに一方の支持軸35aを挿入した後、他方のボス部31cに他方の支持軸35aを斜めから押し込むことにより挿入できる。
また、フィルタ部33のフィルタ本体33aに付着した塵埃を除去する際は、図25に示されるように、カバー部32を集塵容器31およびフィルタ部33に対して開放することにより、フィルタ部33のみが集塵容器31の開口部31dを覆うカバー部開放状態にセットすることができる。図32に示されるように、この状態で、棒部材Kを矢印方向の左右に移動させてフィルタ本体33aの上面のひだ部に擦りつけて振動させることで除塵を行える。この除塵操作は、フィルタ本体33aの塵埃が付着した塵埃捕集面を集塵容器31内に収納した状態で行えるため、室内に塵埃を飛散させず、ユーザーも手を汚すことなく衛生的に簡単に行える。
前記のように、フィルタ本体33aは、山と谷を繰り返すひだ状に形成されているため、山部分に棒部材Kを順次擦りつけることでフィルタ本体33aを振動させることができ、除塵効果を高めることができる(図29、図32参照)。これに加え、フィルタ面積が増加するため、フィルタ本体33aの目詰まりが抑制されており、除塵操作を頻繁に行わなくてもよくなるメリットが得られる。なお、フィルタ本体33aはこの形状に限定されるものではなく、一般的な平面状でもよいが、ひだ状の方が前記メリットを得ることができるため好ましい。
このように、フィルタ部33を集塵容器31に回動可能に軸支し、その軸支部分をカバー部32の集塵容器31に対する軸支部分と同一軸心上に配置することで、フィルタ部33の取り扱いが非常に利便性のよいものとなると共に、軸支構造を簡素化することができる。
前記のように、フィルタ部33の枠体33bの全周囲には、ゴム、軟質樹脂等からなる薄い帯状のパッキン部材33b1が一体状に設けられている(図28参照)。図13に示されるように、集塵容器31の開口部31dをフィルタ部33およびカバー部32にて覆うと、パッキン部材33b1の下面が集塵容器31の開口部31dの開口端縁に当接するため、集塵容器31内の空気漏れが防止され、集塵容器31内が密封される。また、フィルタ部33をカバー部32内に収納した状態において、パッキン部材33b1はカバー部32の内周面と圧接しており、これによりフィルタ部33はカバー部32に圧入された状態で保持されると共に、フィルタ部33を通過した後の排気空間50の密閉状態が確保されている。
フィルタ部33のフィルタ本体33aの除塵を行う場合、図25および図32に示されるように、フィルタ部33をカバー部32内から離脱させる必要があるが、集塵容器31に対して単にカバー部32を開放しただけでは、図26に示されるように、フィルタ部33がカバー部32内に保持された状態を維持するため、フィルタ部33の塵埃捕集面が露出してしまい、ユーザーが塵埃捕集面に触れるという不具合を生じるおそれがある。
集塵容器31の開口部31dをカバー部32にて閉じた状態のとき(図10参照)、凸部33eを指で押さえ、係止機構を解除し、カバー部32を開くことで、集塵容器31の開口部31dはフィルタ部33にて閉じられた状態を維持される(図25参照)。つまり、ユーザーは、フィルタ部33の塵埃捕集面を外部に露出させることなく、簡単にフィルタ部33をカバー部32内から離脱させることができる。そして、前記のように、棒部材Kを用いてフィルタ部33を振動させることにより、塵埃捕集面に捕集された塵埃を集塵容器31内へ振り落とすことができる(図32参照)。このとき、フィルタ部33のパッキン部材33b1が集塵容器31の開口端縁に密着しているため、塵埃が集塵容器31内から外部に飛散しない。
また、指が凸部33eに引っ掛かり易くなるように、凸部33eはその露出部分に滑止め部を有している。図31に示されるように、滑止め部は、例えば、ローレット加工面の如く、凸部33eの露出表面に形成された小さな凹凸群からなる。
本発明は図面に示された実施形態に限定されず、以下のように構成されてもよい。
(1)図面で示された集塵装置は、集塵容器31とカバー部32とフィルタ部33とが相対的に回動できるように相互に連結された軸支部分が、流入口31aおよび排出口32a側に配置されたものであるが、軸支部分は流入口31aおよび排出口32aと反対側に配置されてもよい。この場合、フィルタ部33と共にカバー部32にて集塵容器31の開口部31dを閉じた状態をロックする係止部32eおよび突起31bを、流入口31aおよび排出口32aの横に配置すればよい。また、集塵容器31内の塵埃を廃棄する際は、取っ手36を持って集塵容器31を開放した後、集塵容器31を縦にして流入口31aと軸支部分との間から塵埃を廃棄すればよい。
6 吸込口
11 吸引路
12 排気路
30 集塵装置
31 集塵容器
31a 流入口
31a1 底部
31a2 側壁部
31d 開口部
32 カバー部
33 フィルタ部
34 流入路
34a1 流入路先端
34a2 流入路基端
35 排出路
35a1 排出路先端
35a2 排出路基端
Claims (3)
- 塵埃を収容する集塵容器と、掃除機の底部の吸込口から吸い込まれた塵埃を空気と共に集塵容器に流入させる流入路と、集塵容器に流入した空気を通過させて塵埃を捕集するフィルタ部と、フィルタ部を収容し集塵容器に開閉可能に軸支されるカバー部とを備え、集塵容器は底部と底部の周縁から立ち上がる側壁部と側壁部により周が規定される開口部とを有し、流入路は集塵容器と一体に形成され、吸込口と連通する吸引路に離脱可能に接続されるべき流入路先端と集塵容器の側壁部に接続され塵埃の流入口を形成する流入路基端とを有し、カバー部はフィルタ部を通過した空気を排出させる排出路を有し、排出路は掃除機の排気路に離脱可能に接続されるべき排出路先端とカバー部に接続され空気の排出口を形成する排出路基端とを有し、
流入路先端から流入路基端へ向かって傾斜し側壁部の上端近傍に前記流入口が形成され、排出路は排出路基端から排出路先端へ向かうに従って傾斜して形成されてなり、流入路と重なるように流入路と同一方向に延びる集塵装置。 - 流入路先端と排出路先端は外方へ張り出した面状の流入路フランジおよび排出路フランジをそれぞれ有し、流入路フランジと排出路フランジは同一平面上に位置する請求項1に記載の集塵装置。
- 請求項1または2に記載の集塵装置を備えた自走式掃除機。
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