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JP6080644B2 - 電力制御装置 - Google Patents
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Description

本発明は、電力制御装置に関し、特に、複数の回路ブロックに対し電力の遮断と復帰を行うために用いて好適なものである。
近年、半導体製造技術の進歩によるプロセスの微細化に伴い、トランジスタ素子の小型化が急速に進んでいる。
トランジスタ素子の小型化によって、同一の面積を持つチップに搭載できるトランジスタの集積度は増大し、回路規模はここ数年で10倍以上にも膨れ上がっている。
このように回路規模が増大するのと同時に回路が消費する電力も増加の傾向をたどっている。回路が消費する電力としては、ダイナミック電力と、スタティック電力とが存在する。
ダイナミック電力は、信号の変化でトランジスタが動作して流れる電流によって生じる電力である。信号の変化の総数を抑えることでダイナミック電力を削減することが可能である。ダイナミック電力の削減の対策として、不要な期間に、該当する回路に対しクロックを供給することを遮断するクロックゲーティング技術が広く用いられている。
スタティック電力は、トランジスタの信号の変化がない場合でもトランジスタに流れるリーク電流によって生じる電力である。このリーク電流を削減するには、トランジスタに供給する電源電圧を小さく制限する方法、または、トランジスタに供給する電源電圧を遮断する方法が有効である。このためリーク電流の削減を目的として、電源遮断技術が一般に広く用いられるようになった。
ここで、チップ内全域のトランジスタへ電力供給を行う電源配線をグローバル電源配線と呼び、グローバル電源配線の中で一部の回路ブロックのトランジスタへ電源を供給している電源配線部分をローカル電源配線と呼ぶことにする。
電源遮断技術とは、以下のような技術をいう。すなわち、電源の遮断の対象となる回路ブロックのローカル電源配線とグローバル電源配線との間に、トランジスタ等で構成されたスイッチを接続する。このようにして、ローカル電源配線とグローバル電源配線とを電気的に分離可能にし、必要に応じてスイッチを切り替えて電源の供給と遮断を制御する。
電源が遮断された回路ブロックではリーク電流が流れなくなる。したがって、リーク電流による電力消費を削減することが可能となる。
現在では、材料や製造方法の改善によりリーク電流は、以前のような指数関数的な増加傾向を示すことはなくなった。しかしながら、リーク電流は、依然として線形的な増加傾向を保っており、電源の遮断はこれからも電力削減の手段として重要な位置を占める。
そのため、この電源遮断技術を用いる回路ブロックは、チップ内でも増加の一途を辿っており、数年後にはチップのほぼ全面が電源遮断技術を有した回路ブロックで占めることが予想される。
電源の遮断の対象となる回路ブロックでは、一旦電源が遮断されると、回路ブロック内の容量に蓄積されていた電荷は時間とともに放電して減少していき、なくなってしまう。そのため、電源の遮断を行った後、再び回路動作させるためには、回路ブロック内の容量に再び電荷を蓄積する必要がある。その際、回路ブロックが持っている容量の分だけ電荷を供給する必要があり、この時に電力を消費することになる。この電力をチャージ電力という。以上のように、電源遮断技術を用いると、電源の遮断中はリーク電流による電力は発生しないが、電源遮断ブロックを一回復帰させるごとにこのチャージ電力が発生してしまう。
電源の遮断の対象となる回路ブロックの数に比例して、単位時間当たりの復帰の回数も増えていく。そのため、前述したようなほぼ全面が電源遮断対象となる回路ブロックで構成されたチップでは、リーク電流による電力の削減率に比べチャージ電力による電力の増加率が無視できないほど増加する。その結果、電源遮断技術による電力削減効果がなくなってしまう虞がある。
この課題を解決するために、ある回路ブロックの電源遮断後に放電によって失われてしまう電荷を、電源が遮断されている状態から復帰する他の回路ブロックの容量へ分け与えるチャージリサイクルといわれる技術が存在する。この技術を用いると、今まで電源の遮断後に放電によって失われていた電荷を、電源の復帰時に再利用することが可能となる。したがって、電源の復帰をする回路ブロックに新たに供給する電荷の量が減るためチャージ電力の削減となる。
ここで、チャージリサイクルを行う技術として、特許文献1には、複数の回路ブロック内のローカル電源同士を、トランジスタ等で構成されたスイッチで接続する技術が開示されている。
特開2009−147934号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、電源の遮断及び復帰のタイミングに応じてスイッチの切り替えを行い、ローカル電源同士を導通又は切断し、チャージリサイクルを行う。このスイッチの切り替えは、回路のレイアウト前にシミュレーションで計測を行ったタイミングを用いて行われる。つまり、スイッチの切り替えのタイミング及び電源の復帰のタイミングは、常に一定のタイミングで制御が行われることになる。これでは、例えば、テクノロジーノードの進化によって生じる、チップ内のトランジスタのばらつき等によって、スイッチの切り替え及び電源の復帰のタイミングのずれが生じたときに対応が容易ではない。
また、チャージリサイクルを行う回路ブロックが複数存在する場合、どの回路ブロックと回路ブロックとをシェアするかを決定する必要がある。しかしながら、特許文献1では、その制御方法は解決されておらず、特定の回路ブロック間でのチャージリサイクルだけしか実現できない。つまり、複数の回路ブロック間でチャージリサイクルを行う際、無駄なく電力の共有を行える制御方法が存在せず、消費電力の削減効果を十分に得ることが容易ではない。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の回路ブロック間でチャージリサイクルを行う際の消費電力の削減効果を向上させることを目的とする。
本発明の電力制御装置は、複数の回路ブロックのそれぞれについて、充電および放電の少なくとも何れか一方の能力を示すパラメータ情報を取得するパラメータ情報取得手段と、前記回路ブロックに対する電力の遮断および復帰の何れかの指示と、前記指示を実行するタイミングと、を含む複数の制御命令を有する電源制御情報を取得する電源制御情報取得手段と、前記電源制御情報と前記パラメータ情報とに基づいて、前記複数の回路ブロックの少なくとも1つの回路ブロックが、当該回路ブロックと電力を共有する少なくとも1つの回路ブロックから電力の供給を受けることによる電力の増加分が変更の前よりも大きくなるように、前記電源制御情報を変更する変更手段と、前記変更手段により変更された電源制御情報に基づいて、前記複数の回路ブロックに対する電力の供給と遮断を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の回路ブロック間でチャージリサイクルを行う際の消費電力の削減効果を向上させることができる。
半導体装置の構成を示す図である。 共有電源選択部の内部構成を示す図である。 第1の電源接続部の内部構成を示す図である。 電源制御情報の内容を示す図である。 電源制御情報再構成部の動作を説明するフローチャートである。 共有ブロック組み合わせリスト等を示す図である。 ステップS503の処理内容を説明するフローチャートである。 テンポラリ領域に格納した共有ブロック組み合わせリストを示す図である。 共有ブロック組み合わせテーブルを作成する方法を説明する図である。 ステップS504の処理内容を説明するフローチャートである。 ステップS506の処理内容を説明するフローチャートである。 電源制御部の動作を説明するフローチャートである。
添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。
<構成例>
図1は、本実施形態に関わる、半導体装置100の構成の一例を示す図である。
電力制御装置の一例である半導体装置100は、電源制御情報再構成部101と、パラメータ取得部102と、共有電源選択部103と、電源制御部104と、第1〜第6の回路ブロック(複数の回路ブロック)105〜110と、を備えて構成される。
電源制御情報再構成部101は、半導体装置100の外部から電源制御情報を取得する電源制御情報取得処理と、パラメータ取得部102からパラメータ情報124を取得するパラメータ情報取得処理とを行って、これらを入力とし、再構成情報125を出力する。パラメータ情報124には、第1〜第6の回路ブロック105〜110の夫々の容量と、第1〜第6の回路ブロック105〜110の夫々の単位時間当たりのリーク電力と、が含まれる。
パラメータ取得部102は、パラメータ情報124を出力とする。パラメータ取得部102は、例えば記憶部で構成され、予めパラメータ情報124を保存することが可能である。
共有電源選択部103には、第1〜第6の内部供給電源配線117〜122が接続される。共有電源選択部103は、電源制御部104からのスイッチ要求信号132〜137を入力とし、完了信号138〜143を出力する。
図2は、共有電源選択部(共有電源選択回路)103の内部構成の一例を示す図である。
共有電源選択部103は、第1〜第6の電源接続部(複数の電源接続部)200〜205と、共有電源配線206とを備えて構成される。
第1〜第6の電源接続部200〜205は、共有電源配線206で相互に接続され、それぞれ第1〜第6の内部供給電源配線117〜122と接続されている。
また、第1〜第6の電源接続部200〜205は、電源制御部104から出力されたスイッチ要求信号132〜137を入力とし、完了信号138〜143を出力とする。
図3は、第1の電源接続部200の内部構成の一例を示す図である。
第1の電源接続部200は、スイッチ回路部300と、状態検知部301と、判定部302と、を備えて構成される。
図3では、第1の電源接続部200を例に挙げて示すが、第2〜第6の電源接続部201〜205も、図3に示す第1の電源接続部200の構成と同様の構成を有する。
スイッチ回路部300は、共有電源配線206と、第1の内部供給電源配線117との間に接続されており、スイッチ要求信号132を入力とする。
スイッチ回路部300は、例えば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを組み合わせたトランスミッションゲートで実現することが可能である。このようにする場合、スイッチ要求信号132は、PMOSトランジスタのゲートと、NMOSトランジスタのゲートとに接続される。
状態検知部301は、共有電源配線206と、内部供給電源配線117との間に接続され、状態信号303を出力とする。
判定部302は、状態検知部301からの状態信号303を入力とし、完了信号138を出力する。
図1の説明に戻り、電源制御部104は、電源制御情報再構成部101からの再構成情報125と、共有電源選択部103からの完了信号138〜143と、を入力とし、電源制御信号126〜131と、スイッチ要求信号132〜137と、を出力する。
第1の回路ブロック105には、第1の内部供給電源配線117が接続されている。第1の内部供給電源配線117と、電源電圧を供給するための供給電源配線123との間には少なくとも1つの電源スイッチ111が接続されている。
回路ブロック105〜110の数は、図1に示すように6つに限定されるわけではなく、2以上の任意の数(整数)でよい。
第1〜第6の回路ブロック105〜110の夫々には、各回路ブロックを識別するための、ブロックIDが設定されている。ブロックIDを用いることで、どの回路ブロックを対象とするかを一意に決定することが出来る。
各回路ブロック105〜110への電源の供給は、供給電源配線123から行われる。
電源スイッチ111は、例えば、PMOSトランジスタで構成される。このようにした場合、図1に示すように、PMOSトランジスタのソース端子が供給電源配線123に、ドレイン端子が第1の内部供給電源配線117に接続される。
ここでは、第1の回路ブロック105を例に挙げて説明したが、第2〜第6の回路ブロック106〜110も第1の回路ブロック105と同様の構成を有する。
電源制御情報は、制御命令が1つ又は複数含まれて構成される。
制御命令とは、電源制御を行うための情報として、制御対象情報、制御時間情報、及び制御内容情報の3つの情報を、まとめて命令としたもののことである。図4は、電源制御情報の内容の一例を示す図である。具体的に図4(a)は、電源制御情報再構成部101入力される電源制御情報の一例を示す図である。図4(b)は、電源制御情報再構成部101で並び替えが行われた後の電源制御情報の一例を示す図である。
図4(a)に示す例では、制御対象情報401は、制御の対象となる回路ブロックのブロックIDに関する情報のことである。制御時間情報402は、電源の制御を実行する時間(タイミング)に関する情報のことである。制御内容情報403は、電源の復帰の指示と電源の遮断の指示との何れかの指示(すなわち制御の内容)を示す情報のことである。
<動作例>
以上の構成の半導体装置100の動作の一例を以下に説明する。
電源制御情報再構成部101は、入力された電源制御情報とパラメータ情報124とを基に、電源制御情報を再構成した後、再構成情報125として出力する。
電源制御情報再構成部101の動作の一例を、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5のフローチャートによる処理は、電源制御情報再構成部101に電源制御情報が入力された時に開始される。
ステップS501において、電源制御情報再構成部101は、電源制御情報内の各制御命令に含まれる制御時間情報の大小を比較し、小さいほうから順に制御命令を並び替える。
電源制御情報再構成部101は、制御命令を並び替えた際に、図4(b)に示すように、並び順が前の方から順に制御命令に対し、1、2、3・・・、という順番を表す情報を付け加える。
図4(b)は、制御命令の並び替えが完了した後の結果であり、順番を表す情報404が各制御命令に対して付加された様子を示す。
制御命令の並び替えが完了したらステップS502へ移行する。
ステップS502において、電源制御情報再構成部101は、ブロックIDのデータを格納する領域を、テーブルとして記憶部に用意する。
以後、ブロックIDに関するデータの名称を以下のように定義づけて用いることとする。
図6は、ブロックIDに関するデータ(図6(a))の一例と、共有ブロック組み合わせリスト(図6(b))の一例を示す図である。
図6(a)において、電力を供給する制御対象情報及びその制御時間情報と、電力の供給を受ける制御対象情報及びその制御時間情報と、電力の共有を行うか否かを示す情報と、を含んだものを、共有ブロック組み合わせリストと定義する。図6(a)に示す例では、共有ブロック組み合わせリスト601を一例として示す。具体的に図6(b)に示すように、共有ブロック組み合わせリストは、電力を供給する制御対象情報604、制御対象情報604に関する制御時間情報605、電力の供給を受ける制御対象情報606、制御対象情報606に関する制御時間情報607、及び電力の共有を行うか否かを示す情報608を含む。
「電力を供給する制御対象情報」を、以降、必要に応じて「供給ブロックID」と呼ぶこととする。「電力を供給する制御対象情報に関する制御時間情報」を、以降、必要に応じて「供給ブロック制御時間」と呼ぶこととする。「電力の供給を受ける制御対象情報」を、以降、必要に応じて「被供給ブロックID」と呼ぶこととする。「電力の供給を受ける制御対象情報に関する制御時間情報」を、以降、必要に応じて「被供給ブロック制御時間」と呼ぶこととする。「電力の共有を行うか否かを示す情報」を、以降、必要に応じて「電力供給有無情報」と呼ぶこととする。
図6(a)、(b)に示す例では、供給ブロックID、供給ブロック制御時間、被供給ブロックID、被供給ブロック制御時間、電力供給有無情報の順番に、項目が整列した状態で共有ブロック組み合わせリストが構成される。
図6(a)において、共有ブロック組み合わせリストを複数まとめたものを、共有ブロック組み合わせグループ602と定義する。また、共有ブロック組み合わせグループ602を複数まとめたものを、共有ブロック組み合わせテーブル603と定義する。
共有ブロック組み合わせテーブルの領域を記憶部に確保したら、ステップS503へ移行する。
ステップS503において、電源制御情報再構成部101は、電力の共有を行う回路ブロックの共有ブロック組み合わせテーブルを作成する。ステップS503の詳細な処理内容は後々説明を行う。共有ブロック組み合わせテーブルの作成を完了したらステップS504へ移行する。
ステップS504において、電源制御情報再構成部101は、ステップS503で作成した共有ブロック組み合わせテーブルに含まれる、共有ブロック組み合わせグループごとに、電力の計算を行う。
ここで計算された電力は、電力を共有することにより、得もしくは損をした電力を示しており、この電力の値を以降では、必要に応じて、「電力値情報」と呼ぶこととする。電力値情報は、対応する共有ブロック組み合わせグループと合わせて記憶部へ格納される。ステップS504の詳細な処理内容は後々説明を行う。電力値情報の計算を完了したらステップS505へ移行する。
ステップS505において、電源制御情報再構成部101は、一番大きい電力値情報を持っている共有ブロック組み合わせグループを選択する。電源制御情報再構成部101は、ステップS504で計算された電力値情報を記憶部から取得し、共有ブロック組み合わせグループごとにその大きさを比較していくことで、一番大きい電力値情報をもつ共有ブロック組み合わせグループを決定することが出来る。ここで選択した共有ブロック組み合わせグループは次のステップで用いる。電力の比較が完了したらステップS506へ移行する。
ステップS506において、電源制御情報再構成部101は、ステップS505で選択した共有ブロック組み合わせグループを基に、電源制御情報の再構成を行う。ステップS506の詳細な処理内容は後々説明を行う。電源制御情報の再構成が完了したらステップS507へ移行する。
ステップS507において、電源制御情報再構成部101は、ステップS506で再構成した電源制御情報を、再構成情報125として電源制御部104へ出力する。再構成情報125の出力が完了したら図5のフローチャートの処理を終了する。
次に、図5のステップS503の詳細な処理内容の一例を、図7のフローチャートを用いて説明する。
本実施形態では、電源制御グループには、N個の制御命令が含まれているとする。ここで、Nは任意の自然数である。
ステップS701において、電源制御情報再構成部101は、変数nに1を代入する。ここで、nはN以下の任意の自然数である。変数nへの代入が完了したらステップS702へ移行する。
ステップS702において、電源制御情報再構成部101は、n番目の制御命令の、制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報と、を取得する。ここでは、電源制御情報再構成部101は、n番のナンバリングがされた制御命令を選択し、その制御命令の制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報とを取得する。制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報と、の取得が完了したらステップS703へ移行する。
ステップS703において、電源制御情報再構成部101は、ステップS702で取得した制御内容情報が、電源遮断であるかどうかを判定する。この判定の結果、制御内容情報が電源遮断である場合にはステップS704へ移行する。一方、制御内容情報が電源遮断以外である場合にはステップS717へ移行する。
ステップS704に進むと、電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせリストを記憶するための領域を記憶部に確保する。ここで確保した領域を、以降、必要に応じて、「テンポラリ領域」と呼ぶこととする。テンポラリ領域を確保したらステップS705へ移行する。
ステップS705において、電源制御情報再構成部101は、電源の共有を実施しない場合の共有ブロック組み合わせリストを作成し、テンポラリ領域へ書き込む。
電源制御情報再構成部101は、始めに、共有ブロック組み合わせリストを作成する。
供給ブロックIDと供給ブロック制御時間の項目には、ステップS702で取得した制御対象情報と制御時間情報をそれぞれ用いる。ここでは、電力の共有を実施しない場合であるので、共有ブロック組み合わせリストの被供給ブロックIDと被供給ブロック制御時間の項目には、空のデータを用いる。また、電源の共有を実施しない場合であるので、電力供給有無情報の項目には、共有なしという情報を用いる。
図8は、テンポラリ領域800に格納された状態の共有ブロック組み合わせリストの一例を示す図である。
図8に示す共有ブロック組み合わせリスト801は、ステップS705で作成される共有ブロック組み合わせリストの一例を示す。
電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせリストを作成した後、テンポラリ領域800へ書き込む。
共有ブロック組み合わせリストの書き込みが完了したらステップS711へ移行する。
ステップS711において、電源制御情報再構成部101は、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致しているかどうかを判定する。この判定の結果、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致している場合には、ステップS712へ移行する。一方、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致していない場合には、ステップS706へ移行する。
ステップS706に進むと、電源制御情報再構成部101は、変数mに1を代入する。ここで、変数mはN以下の任意の自然数である。変数mへの代入が完了したらステップS707へ移行する。
ステップS707において、電源制御情報再構成部101は、(n+m)番目の制御命令の、制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報とを取得する。すなわち、電源制御情報再構成部101は、変数nと変数mとを足し合わせた値のナンバリングがされた制御命令を探し出し、当該制御命令から、制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報と、を取得する。制御対象情報と、制御時間情報と、制御内容情報と、の取得が完了したらステップS708へ移行する。
ステップS708において、電源制御情報再構成部101は、ステップS707で取得した制御内容情報が電源復帰であるかどうかを判定する。この判定の結果、制御内容情報が電源復帰である場合には、ステップS709へ移行する。一方、制御内容情報が電源復帰以外である場合には、ステップS716へ移行する。
ステップS709に進むと、電源制御情報再構成部101は、電源の共有を実施する場合の共有ブロック組み合わせリストを、テンポラリ領域へ書き込む。
電源制御情報再構成部101は、始めに、共有ブロック組み合わせリストを作成する。
供給ブロックIDと供給ブロック制御時間の項目には、ステップS702で取得した制御対象情報と制御時間情報をそれぞれ用いる。被供給ブロックIDと被供給ブロック制御時間の項目には、ステップS707で取得した制御対象情報と制御時間情報をそれぞれ用いる。電源の共有を実施する場合であるので、電力供給有無情報の項目には、共有ありという情報を用いる。
図8に示す共有ブロック組み合わせリス802は、ステップS709で作成される共有ブロック組み合わせリストの一例を示す。
電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせリストを作成後、テンポラリ領域へ書き込む。
共有ブロック組み合わせリストの書き込みが完了したらステップS710へ移行する。
ステップS710において、電源制御情報再構成部101は、変数nと変数mとを足した値が、制御命令の総数(=N)と一致しているかどうかを判定する。この判定の結果、変数nと変数mとを足した値が、制御命令の総数(=N)と一致している場合には、ステップS715へ移行する。一方、変数nと変数mとを足した値が、制御命令の総数(=N)と一致していない場合には、ステップS716へ移行する。
前述したように、ステップS711において、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致していると判定されると、ステップS712に移行する。ステップS712において、電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせグループを作成し、共有ブロック組み合わせテーブルに書き込む。
図9は、共有ブロック組み合わせテーブルを作成する方法の一例を説明する図である。
図9に示す例では、電源制御情報再構成部101は、テンポラリ領域に格納された共有ブロック組み合わせリストの中から、未選択であり、且つ、制御時間情報が一番早い共有ブロック組み合わせリスト901を1つ選択する(図9の上段の図を参照)。
次に、電源制御情報再構成部101は、その共有ブロック組み合わせリスト901を根元として、他の共有ブロック組み合わせリストの木構造900を作る(図9の中段の図を参照)。
木構造900の同じ階層には、同じ供給ブロックIDを含む共有ブロック組み合わせリストが配置される。また、木構造900の異なった階層間には、異なった供給ブロックIDを含む共有ブロック組み合わせリストが配置される。
次に、電源制御情報再構成部101は、木構造900の根元から走査していき、共有ブロック組み合わせリストを取得する。それをまとめたものが、図9の下段に示す共有ブロック組み合わせグループ910となる。
ここで、電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせグループを一つ作成するごとに、その共有ブロック組み合わせグループ内に、どの供給ブロックIDとも共有を行わない、被供給ブロックIDが存在するかどうかを調査する。
もし、共有ブロック組み合わせグループ内に、どの供給ブロックIDとも共有を行わない、被供給ブロックIDが存在したなら、電源制御情報再構成部101は、以下のような処理を行う。
電源制御情報再構成部101は、共有を行わない被供給ブロックIDと、当該非供給ブロックIDに対応する被供給ブロック制御時間と、を取得する。
電力の共有を行わない場合なので、共有ブロック組み合わせリストの供給ブロックIDと供給ブロック制御時間の項目には空のデータを用いる。また、被供給ブロックIDと被供給ブロック制御時間の項目にはこの処理で取得したものを用いる。また、電力供給有無情報の項目には、共有なしの情報を用いる。
電源制御情報再構成部101は、この共有ブロック組み合わせリストを、共有ブロック組み合わせグループへ追加する。
電源制御情報再構成部101は、再帰呼び出しを行って、全ての組み合わせを取得し、共有ブロック組み合わせグループを、木構造900の最下層の枝の数だけ作成する。
電源制御情報再構成部101は、作成した共有ブロック組み合わせグループを、共有ブロック組み合わせテーブルに書き込む。
以上のようにして、共有ブロック組み合わせグループを作成し、共有ブロック組み合わせテーブルへの書き込みが完了したらステップS713へ移行する。
ステップS713において、電源制御情報再構成部101は、制御時間情報が一番早い共有ブロック組み合わせリストを全て選択したかどうかを判定する。この判定の結果、制御時間情報が一番早い共有ブロック組み合わせリストを全て選択すると、図7のフローチャートの処理を終了する。一方、制御時間情報が一番早い共有ブロック組み合わせリストを全て選択していない場合には、ステップS712に移行する。
ステップS715、S718は、変数nを1だけ増やすステップである。ステップ715、S718で変数nを1だけ増やしたらステップS702へ移行する。
ステップS716は、変数mを1だけ増やすステップである。ステップS716で変数mを1だけ増やしたらステップS707へ移行する。
前述したように、ステップS703において、制御内容情報が電源遮断以外であると判定されると、ステップS717に移行する。ステップS717に進むと、電源制御情報再構成部101は、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致しているかどうかを判定する。この判定の結果、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致している場合には、ステップS712へ移行する。一方、この判定の結果、変数nの値が、制御命令の総数(=N)と一致していない場合には、ステップS718へ移行する。
次に、図5のステップS504の詳細な処理内容を、図10のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1001において、電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせテーブルから共有ブロック組み合わせグループを1つ選択する。共有ブロック組み合わせグループを選択したらステップS1002へ移行する。
ステップS1002において、電源制御情報再構成部101は、変数Pallに0を代入する。ここで、変数Pallは、ステップS1001で選択した共有ブロック組み合わせグループに関連する電力の値を表す変数であり、前述した電力値情報である。変数Pallへの代入が完了したらステップS1003へ移行する。
ステップS1003において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1001で取得した共有ブロック組み合わせにグループから、電源供給有無情報の項目が、共有ありとなっている共有ブロック組み合わせリストを全て取得する。共有ありとなっている共有ブロック組み合わせリストの全ての取得が完了したらステップS1004へ移行する。
ステップS1004において、電源制御情報再構成部101は、被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストのうち、未選択の被供給ブロックIDについての共有ブロック組み合わせリストの全てをステップS1003で取得した共有ブロック組み合わせリストから選択する。被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストの全ての選択が完了したらステップS1005へ移行する。
ステップS1005において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1004で取得した共有ブロック組み合わせリストから、被供給ブロックIDを選択し、その被供給ブロックIDの容量をパラメータ情報124から取得する。被供給ブロックIDの容量の取得が完了したらステップS1006へ移行する。
ステップS1006において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1004で選択した共有ブロック組み合わせリストから、供給ブロックIDを選択し、その供給ブロックIDの容量と単位時間当たりのリーク電力とを、パラメータ情報124から取得する。供給ブロックIDの容量と単位時間当たりのリーク電力との取得が完了したらステップS1007へ移行する。
ステップS1007において、電源制御情報再構成部101は、電力Pを算出する。ここで算出する電力Pは、電源の復帰をする回路ブロックが電力を共有したことで、得をする電力である(以下の説明では、この電力を必要に応じて電力Pと称する)。電力Pの算出には、ステップS1005で取得した容量と、ステップS1006で取得した容量及びリーク電力と、ステップS1004で取得した共有ブロック組み合わせリストに含まれる供給ブロック制御時間及び被供給ブロック制御時間と、が用いられる。
ステップS1007での電力Pの計算の方法の一例を以下に説明する。
電源の遮断を行う、供給回路ブロックIDを回路ブロック1、2、3とする。
電源の復帰を行う、被供給回路ブロックIDを回路ブロックXとする。
パラメータ情報124から取得した、回路ブロック1、2、3の容量をC1、C2、C3とする。パラメータ情報124から取得した、回路ブロックXの容量をCxとする。パラメータ情報124から取得した、回路ブロック1、2、3の単位時間当たりのリーク電力をL1、L2、L3とする。
回路ブロック1、2、3の、供給ブロック制御時間をT1、T2、T3とする。回路ブロックXの、被供給ブロック制御時間をTxとする。
電力の共有時は、回路ブロック1、2、3と回路ブロックXとの各内部共有電源は相互に接続され、回路ブロック1、2、3と回路ブロックXとは、大きな一つの容量とみなすことが出来、電力の共有が終了した後は回路ブロック間の電位差が等しくなる。
このとき、電源の共有前は、回路ブロック1はC1×Vの電荷を有し、回路ブロック2はC2×Vの電荷を有し、回路ブロック3はC3×Vの電荷を有する。
電荷保存則のため、これらの電荷の総和が、共有して出来た大きな一つの容量に貯まっている電荷と等しい。
その時の電位をVxとすると、以下の(1)式の等式が成立する。
C1×V+C2×V+C3×V=(C1+C2+C3+Cx)×Vx ・・・(1)
(1)式を電位Vxについて解いた式が以下の(2)式である。
Vx={(C1+C2+C3)/(C1+C2+C3+Cx)}×V ・・・(2)
つまり、電源を共有したことにより、回路ブロックXが得した電力Pxは以下の(3)式のようになる。
Px=(1/2)×Cx×[{(C1+C2+C3)/(C1+C2+C3+Cx)}×V]2 ・・・(3)
また、回路ブロック1、2、3は、供給ブロック制御時間T1、T2,T3で電源の遮断を行う予定であったが、電源の共有のために被供給ブロック制御時間Txまで電源の遮断を行わない。したがって、余分なリーク電力が発生していることとなる。
発生する余分なリーク電力Lxは以下の(4)式で計算される。
Lx=L1×(Tx−T1)+L2×(Tx−T2)+L3×(Tx−T3) ・・・(4)
つまり、この電源の共有によって、最終的に得をする電力Pは、以下の(5)式に表わされるようにPxからLxを引いた値となる。
P=Px−Lx ・・・(5)
図10の説明に戻り、ステップS1008において、電源制御情報再構成部101は、変数Pallに、ステップS1007で計算した電力Pを加える。変数Pallに電力Pを加え終わったらステップS1009へ移行する。
ステップS1009において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1003で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択したか否かを判定する。すなわち、電源制御情報再構成部101は、被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストの全てを、全ての被供給ブロックIDについて選択したかどうかを判定する。この判定の結果、ステップS1003で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択した場合、電源制御情報再構成部101は、次の処理を行ってステップS1110へ移行する。すなわち、電源制御情報再構成部101は、そのときの電力値情報である変数Pallを、対応する共有ブロック組み合わせグループ(ステップS1001で選択した共有ブロック組み合わせグループ)と合わせて記憶部へ格納し、ステップS1110へ移行する。一方、ステップS1003で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択していない場合には、ステップS1004へ移行する。
ステップS1110に進むと、電源制御情報再構成部101は、共有ブロック組み合わせテーブルに含まれている、共有ブロック組み合わせグループを全て選択したかどうかを判定する。この判定の結果、共有ブロック組み合わせテーブルに含まれている、共有ブロック組み合わせグループを全て選択している場合には図10のフローチャートの処理を終了する。一方、共有ブロック組み合わせテーブルに含まれている、共有ブロック組み合わせグループを全て選択していない場合にはステップS1001へ移行する。
次に、図5のステップS506の詳細な処理内容を、図11のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1101において、電源制御情報再構成部101は、一番大きい電力値情報をもつ共有ブロック組み合わせグループから、電源供給有無情報に共有ありと示されている共有ブロック組み合わせリストを全て取得する。電源供給有無情報に共有ありと示されている共有ブロック組み合わせリストの全ての取得が完了したらステップS1102へ移行する。
ステップS1102において、電源制御情報再構成部101は、被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストのうち、未選択の被供給ブロックIDについての共有ブロック組み合わせリストの全てをステップS1101で取得した共有ブロック組み合わせリストから選択する。被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストの全ての選択が完了したらステップS1103へ移行する。
ステップS1103において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1102で取得した共有ブロック組み合わせリストから、供給ブロックIDと、被供給ブロックIDと、被供給ブロック制御時間と、を取得するステップである。供給ブロックIDと、被供給ブロックIDと、被供給ブロック制御時間と、の取得が完了したらステップS1104へ移行する。
ステップS1104において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1103で取得した供給ブロックIDと、被供給ブロックIDと、被供給ブロック制御時間と、を基に、電源制御情報内の制御命令を変更し、電源制御情報の内容を更新する。
本実施形態では、以下のようにして制御命令の変更を行う。
制御命令の先頭の項目には被供給ブロック制御時間が置かれる。制御命令の先頭の項目の次の項目には、共有があるという内容の情報が置かれる。制御命令のその後の項目には、電源遮断の命令と、1つ又は複数の供給ブロックIDと、が置かれる。制御命令の最後の項目には、電源の復帰の命令と、被供給ブロックIDと、が置かれる。
このようにして変更された後の制御命令は、例えば、以下のようになる。
T4:共有あり:電源遮断:ブロック1:ブロック2:電源復帰:ブロック4
以上のようにして電源制御情報の内容の更新が完了したら、ステップS1105へ移行する。
ステップS1105において、電源制御情報再構成部101は、ステップS1101で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択したか否かを判定する。すなわち、電源制御情報再構成部101は、被供給ブロックIDが同じである共有ブロック組み合わせリストの全てを、全ての被供給ブロックIDについて選択したかどうかを判定する。この判定の結果、ステップS1101で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択した場合には、ステップS1106へ移行する。一方、この判定の結果、ステップS1101で取得した共有ブロック組み合わせリストを全て選択していない場合には、ステップS1102へ移行する。
ステップS1106に進むと、電源制御情報再構成部101は、ステップS1101で取得した以外の共有ブロック組み合わせリストを基に、電源制御情報内の制御命令を変更し、電源制御情報の内容を更新するステップである。
共有ブロック組み合わせリストに供給ブロックIDが含まれているのであれば、ステップ1106において、電源制御情報再構成部101は、以下のようにして制御命令の変更を行う。
制御命令の先頭の項目には供給ブロック制御時間が置かれる。制御命令の先頭の項目の次の項目には、共有がなしという内容の情報が置かれる。制御命令のその後の項目には、電源遮断の命令と供給ブロックIDとが置かれる。
このようにして変更された後の制御命令は、例えば、以下のようになる。
T3:共有なし:電源遮断:ブロック3
共有ブロック組み合わせリストに被供給ブロックIDが含まれているのであれば、ステップ1106において、電源制御情報再構成部101は、以下のようにして制御命令の変更を行う。
制御命令の先頭の項目には被供給ブロック制御時間が置かれる。制御命令の先頭の項目の次の項目には、共有がなしという内容の情報が置かれる。制御命令のその後の項目には、電源復帰の命令と被供給ブロックIDとが置かれる。
このようにして変更された後の制御命令の例は、例えば、以下のようになる。
T7:共有なし:電源遮断:ブロック7
以上のようにして電源制御情報の内容の更新が完了したら、図11のフローチャートを終了する。
次に、電源制御部104の動作の一例を、図12のフローチャートを用いて説明する。
図12のフローチャートによる処理は、電源制御部104に再構成情報125が入力された後に開始される。
ステップS1201において、電源制御部104、タイマーがカウントしている時間情報が時間Txになったかどうかを判定する。時間Txとは、再構成情報125の制御命令に含まれている制御時間情報の何れかと一致する時間のことである。電源制御部104は、内部に例えばカウンタ回路で実現が可能なタイマーを持っており、時間を測定することが可能である。
タイマーがカウントしている時間情報が時間Txとなった場合には、ステップS1202へ移行する。一方、タイマーがカウントしている時間情報が時間Txに達していない場合にはステップS1201を繰り返す。
ステップS1202において、電源制御部104は、時間Txが、電源共有を行うタイミングかどうかを判定する。すなわち、電源制御部104は、制御時間情報が時間Txである制御命令が、共有ありの情報を含んでいるかどうかの判定を行う。この判定の結果、電源制御部104は、制御時間情報が時間Txである制御命令が、共有ありの情報を含んでいれば、ステップ1203へ移行する。一方、制御時間情報が時間Txである制御命令が、共有ありの情報を含んでいなければ、ステップS1208へ以降する。
ステップS1203に進むと、電源制御部104は、電源遮断要求のブロックIDに接続されている電源スイッチ111〜116に電源制御信号126〜131を出力する。ここで、電源遮断要求のブロックIDとは、制御命令に含まれている、1つ又は複数の供給ブロックIDのことである。電源制御部104は、電源遮断要求のブロックIDに対応した電源スイッチ111〜116を選択し、電源制御信号126〜131を出力する。このときの電源制御信号126〜131は、電源を遮断するために電源スイッチ111〜116を切断する信号である。
例えば、電源スイッチ111〜116がPMOSトランジスタで構成される場合には、電源スイッチ111〜116を切断する信号を出力するというのは、次のことをいう。すなわち、電源スイッチ111〜116を切断する信号を出力するというのは、PMOSトランジスタのゲート電圧として供給電源の電圧と等しい電位をPMOSトランジスタのゲートに供給することをいう。
電源制御信号126〜131の出力を完了したらステップS1204へ移行する。
ステップS1204において、電源制御部104は、第1〜第6の電源接続部200〜205の内部のスイッチ回路部300を導通させるための、スイッチ要求信号132〜137を出力する。電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDと、電源遮断要求のブロックIDに直接接続されている電源接続部200〜205と、を選択し、内部のスイッチ回路部300に、スイッチ要求信号132〜137を出力する。ここで、電源復帰要求のブロックIDとは、制御命令に含まれている、被供給ブロックIDのことである。このときのスイッチ要求信号132〜137は、スイッチ回路部300を導通させる信号である。例えば、スイッチ回路部300がパストランジスタ回路で構成されていた場合には、スイッチ回路部300を導通させる信号を出力するというのは、パストランジスタ回路を導通させることのできる電位をパストランジスタ回路に供給することをいう。
スイッチ要求信号132〜137の出力を完了したらステップS1205へ移行する。
ステップS1205において、電源制御部104は、電源の共有を完了する命令が入力されたかどうかを判定する。電源の共有を完了する命令は、完了信号138〜143として入力される。この判定の結果、電源の共有を完了する命令が完了信号138〜143として入力されていれば、ステップS1206へ移行する。一方、電源の共有を完了する命令が完了信号として入力されていなければ、ステップS1105を繰り返す。
ステップS1206に進むと、電源制御部104は、電源接続部200〜205の内部のスイッチ回路部300を切断させるための、スイッチ要求信号132〜137を出力する。
電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDと、電源遮断要求のブロックIDに直接接続されている電源接続部200〜205と、を選択し、内部のスイッチ回路部300に、スイッチ要求信号132〜137を出力する。このときのスイッチ要求信号132〜137は、スイッチ回路部300を切断する信号である。例えば、スイッチ回路部300がパストランジスタ回路で構成されていた場合には、スイッチ回路部300を切断させる信号を出力するというのは、パストランジスタ回路を切断させることのできる電位をパストランジスタ回路に供給することをいう。
スイッチ要求信号132〜137の出力を完了したらステップS1207へ移行する。
ステップS1207において、電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDに接続されている電源スイッチ111〜116に電源制御信号126〜131を出力する。電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDに対応した電源スイッチ111〜116を選択し、電源制御信号126〜131を出力する。このときの電源制御信号126〜131は、電源を復帰するために電源スイッチ111〜116を導通させる信号である。例えば、電源スイッチ111〜116がPMOSトランジスタで構成されていた場合、電源スイッチ111〜116を導通させる信号を出力するというのは、次のことをいう。すなわち、電源スイッチ111〜116を導通させる信号を出力するというのは、PMOSトランジスタのゲート電圧として、接地の電圧と等しい電位をPMOSトランジスタのゲートに供給することをいう。
電源制御信号126〜131の出力が完了したら、図12のフローチャートの処理を終了する。
前述したように、ステップS1202において、制御時間情報が時間Txである制御命令が、共有ありの情報を含んでいないと判定された場合には、ステップS1208に移行する。
ステップS1208に移行すると、電源制御部104は、制御命令が、電源遮断の内容であるかどうかを判定する。この判定の結果、制御命令が、電源遮断の内容であれば、ステップS1209へ移行する。一方、制御命令が、電源遮断の内容でなければ、ステップS1210へ以降する。
ステップS1209に進むと、電源制御部104は、電源遮断要求のブロックIDに接続されている電源スイッチ111〜116に電源制御信号126〜131を出力する。電源制御部104は、電源遮断要求のブロックIDに対応した電源スイッチ111〜116を選択し、電源制御信号126〜131を出力する。このときの電源制御信号126〜131は、電源を遮断するために電源スイッチ111〜116を切断する信号である。
電源制御信号126〜131の出力が完了したら、図12のフローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS1210に進むと、電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDに接続されている電源スイッチ111〜116に電源制御信号126〜131を出力するステップである。電源制御部104は、電源復帰要求のブロックIDに対応した電源スイッチ111〜116を選択し、電源制御信号126〜131を出力する。このときの電源制御信号126〜131は、電源を復帰するために電源スイッチ111〜116を導通させる信号である。
電源制御信号126〜131の出力が完了したら、図12のフローチャートの処理を終了する。
次に、第1の電源接続部200の動作の一例を説明する。
スイッチ回路部300は、例えば、パストランジスタ回路とインバーター回路とを備えて構成される。
電源制御部104からのスイッチ要求信号132の電位が、パストランジスタ回路の閾値より高ければ、その内部のスイッチ回路部300は導通し、内部供給電源配線117と共有電源配線206との間で電流が流れる。
電源制御部104からのスイッチ要求信号132の電位が、パストランジスタ回路の閾値より低ければ、その内部のスイッチ回路部300は切断され、内部供給電源配線117と共有電源配線206との間で電流は流れなくなる。
状態検知部301は、例えば電位差を検知可能な電圧計を備えて構成される。状態検知部301は、内部供給電源配線117と共有電源配線206との電源配線間の電位差を検知し、その電位差を状態信号303として出力する。
判定部302は、例えば、アナログコンパレーターを備えて構成される。判定部302は、状態検知部301から入力された状態信号303に含まれている電位差と、予め設定されている判定基準値の大小を比較する。本実施形態では、判定の基準となる判定基準値に基準となる電位が設定されている。基準となる電位として、0ボルトを設定するのが理想であるが、測定限界がある場合には、例えば0.1ボルト等を基準となる電位として設定してもよい。
状態信号303として入力された電位差が基準電位と等しいかそれ以下であった場合、判定部302は、電源の共有を完了する命令を完了信号138として出力する。
以上、第1の電源接続部200における動作を例に挙げて説明したが、その他の第2〜第6の電源接続部201〜205の動作の一例も、第1の電源接続部200における動作と同様である。
以上のように本実施形態では、外部装置から送信される電源制御情報に基づいて、供給ブロックID、供給ブロック制御時間、被供給ブロックID、被供給ブロック制御時間、及び電源供給有無情報、のデータ項目を有する共有ブロック組み合わせリストを作成する。制御時間情報が一番早い共有ブロック組み合わせリストを1つずつ有するように、複数の共有ブロック組み合わせリストを纏めたものを共有ブロック組み合わせグループとして作成する。共有ブロック組み合わせグループごとに、電源を共有し、且つ、被供給ブロックIDが同じ共有ブロック組み合わせリストに含まれる供給ブロックID及び被供給ブロックIDに対応するパラメータ情報124に基づき、電源の共有により得をする電力Pを求める。この電力Pが一番大きい共有ブロック組み合わせグループを選択する。そして、選択した共有ブロック組み合わせグループを基に、電源制御情報の再構成を行い、再構成された電源制御情報に基づいて、供給ブロックID及び被供給ブロックIDで示される各回路ブロックに対する電源の供給と遮断とを制御する。したがって、複数の回路ブロック間でチャージリサイクルを行う際、無駄なく電力の共有を行うよう制御することができ、複数の回路ブロック間でチャージリサイクルを行う際の消費電力の削減効果を向上させることができる。
尚、本実施形態では、供給ブロックIDで示される回路ブロックから、被供給ブロックIDで示される回路ブロックに電力が供給されることによる電力の増加分の一例として、電力Pを計算した。電力Pは、(5)式に示すように、回路ブロックの充電の能力の一例である容量Cに基づいて導出される電力Pxから、回路ブロックの放電の能力の一例である単位時間当たりのリーク電力をLに基づいて導出されるリーク電力Lxを減算した値である。したがって、電力Pが最も大きくなる共有ブロック組み合わせグループを選択すれば、最適な共有ブロック組み合わせグループを選択することができるので好ましい。しかしながら、電力Pxまたはリーク電力Lxのみを共有ブロック組み合わせグループを選択する際の指標としてもよい。
尚、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、まず、以上の実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が当該コンピュータプログラムを読み出して実行する。
100 半導体装置、101 電源制御情報再構成部、103 共有電源選択部、104 電源制御部

Claims (8)

  1. 複数の回路ブロックのそれぞれについて、充電および放電の少なくとも何れか一方の能力を示すパラメータ情報を取得するパラメータ情報取得手段と、
    前記回路ブロックに対する電力の遮断および復帰の何れかの指示と、前記指示を実行するタイミングと、を含む複数の制御命令を有する電源制御情報を取得する電源制御情報取得手段と、
    前記電源制御情報と前記パラメータ情報とに基づいて、前記複数の回路ブロックの少なくとも1つの回路ブロックが、当該回路ブロックと電力を共有する少なくとも1つの回路ブロックから電力の供給を受けることによる電力の増加分が変更の前よりも大きくなるように、前記電源制御情報を変更する変更手段と、
    前記変更手段により変更された電源制御情報に基づいて、前記複数の回路ブロックに対する電力の供給と遮断を制御する制御手段と、を有することを特徴とする電力制御装置。
  2. 前記変更手段は、
    前記電力を共有するブロックのうち電力を供給する回路ブロックと、当該電力を供給する回路ブロックから電力を遮断するタイミングと、前記電力を共有するブロックのうち電力が供給される回路ブロックと、当該電力が供給される回路ブロックに対する電力を復帰するタイミングと、を項目として含む複数のリストを、前記電源制御情報に基づいて作成する作成手段と、
    前記電源制御情報と、前記パラメータ情報とに基づいて、電力が供給される回路ブロックが、電力を供給する回路ブロックから電力の供給を受けることによる電力の増加分を計算する計算手段と、
    前記計算手段により計算された前記電力の増加分に基づいて、前記リストの組み合わせを選択し、選択した前記リストの組み合わせに基づいて、前記電源制御情報を再構成する再構成手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記作成手段は、
    前記複数のリストから、電力を供給する回路ブロックとして異なる回路ブロックを含むリストを1つずつ選択して、前記複数のリストの少なくとも2つのリストを含む複数のグループを作成し、
    前記計算手段は、
    前記電源制御情報と、前記パラメータ情報に基づいて、前記電力の増加分を、前記グループごとに導出し、
    前記再構成手段は、
    前記計算手段により計算された前記電力の増加分に基づいて、前記リストの組み合わせを、前記複数のグループの中から選択することを特徴とする請求項2に記載の電力制御装置。
  4. 前記再構成手段は、
    前記計算手段により計算された前記電力の増加分が最も大きくなる前記リストの組み合わせを選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の電力制御装置。
  5. 前記パラメータ情報は、容量と、単位時間当たりのリーク電力との少なくとも何れか一方を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電力制御装置。
  6. 電源電圧を供給する供給電源配線と、
    前記複数の回路ブロックごとに設けられた複数の内部供給電源配線と、
    前記供給電源配線と前記複数の内部供給電源配線との間に接続され、電流の導通と切断を行う電源スイッチと、
    前記複数の回路ブロックごとの前記内部供給電源配線の間に接続され、電流の導通と切断を行う共有電源選択回路と、を有し、
    前記制御手段は、前記変更手段により変更された電源制御情報に基づいて、前記共有電源選択回路と、前記電源スイッチの動作を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電力制御装置。
  7. 前記共有電源選択回路は、
    前記複数の回路ブロックで共有される共有電源配線と、
    前記内部供給電源配線と前記共有電源配線との間に接続される複数の電源接続部と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の電力制御装置。
  8. 前記電源接続部は、
    前記内部供給電源配線と前記共有電源配線との間に接続され、電流の導通と切断を行うスイッチ回路部と、
    前記内部供給電源配線と前記共有電源配線との間の電位差を検知する状態検知部と、
    前記状態検知部により検知された電位差に基づいて、少なくとも2つの前記回路ブロックにおける電力の共有を終了するかどうかを判定する判定部と、をさらに有し、
    前記制御手段は、前記判定部により、電力の共有を終了すると判定されると、当該判定部に対応するスイッチ回路部に対し、電流の切断を指示することを特徴とする請求項7に記載の電力制御装置。
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