JP6085966B2 - 車両の上部車体構造 - Google Patents
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Description
すなわち、車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹部のパネル接合部(いわゆるモヒカン部)が形成された左右一対のルーフレールと、上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、このルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、該ルーフレインフォースメントと車両前後方向の重なる位置で、その上部がルーフレールに結合一体化されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、上述のルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、を備えた車両の上部車体構造である。
上述のセンタピラー侵入量の増加を抑制するためには、板厚を厚くしたり、或は、補強部材を設けることが考えられるが、この場合には、上部車体重量が大となる問題点がある。
このような問題点を解決するために、特許文献1に開示された車両の上部車体構造が既に発明されている。
上述の断面凹状のパネル接合部は、いわゆるモヒカン部を意味する。
因に、側突荷重がルーフレインフォースメントの下方へずれた位置に入力された場合には、曲げ力が作用してルーフレインフォースメントが大きく変形する。これを解消するために、側面衝突荷重をルーフレインフォースメントの略軸方向に伝達するものである。
その後、ルーフレインフォースメントに対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメントの座屈を抑制することができる。
なお、上述の対向部は、対向面であってもよく、または、縦壁辺などの対向辺であってもよい。
上述の上方に突出させるルーフレール上部は、節部材の上部およびルーフレールアウタレインの上部を含むルーフレール上部に設定してもよい。
よって、簡単な構成でありながら、側突時にルーフレインフォースメントの略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメントの座屈を抑制することができる。
よって、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメントの座屈を抑制することができる。
されるという構成にて実現した。
図面は車両の上部車体構造を示し、図1は当該上部車体構造を備えた車体の斜視図、図2は図1の要部拡大側面図、図3は図1のA−A線矢視断面図である。
なお、以下の実施例では車両左側の上部車体構造について説明するが、車両右側の上部車体構造は、左側のそれと左右略対称に構成されている。
ここで、ルーフレインフォースメント13,14,15のうち、センタピラー6と対応する位置のルーフレインフォースメント14は、他のルーフレインフォースメント13,15に対して、その車両前後方向の幅が幅広に形成されている。
上述のセンタピラー6と対応する位置において、ルーフパネル5の下面側を車幅方向に延びるルーフレインフォースメント14は、図3に示すように、接着剤21を用いてルーフパネル5の下面に接着固定されている。
なお、他のルーフレインフォースメント13,15も図示しない接着剤を用いて、ルーフパネル5の下面に接着固定されている。
上述のセンピラー6は、ルーフレインフォースメント14と車両前後方向に重なる位置で、その上部が上記ルーフレール4に結合一体化されると共に、下方へ延びて、その下部が前述のサイドシル8に結合されている。
ここで、上述のセンタピラーアウタ部23は、車体外側面を構成するサイドアウタパネル26(車体外板)の一部により形成されるもので、サイドアウタパネル26の他部はルーフレールアウタ部27を構成している。
また、上述のルーフレール4は、図3に示すように、車外側に位置するルーフレールアウタ部27と、車内側に位置するルーフレールインナ28と、これら両者27,28の中間に位置するルーフレールアウタレイン29とから構成されている。
上述の断面凹状のパネル接合部20(いわゆるモヒカン部)は、ルーフレールアウタ部27の車幅方向内側端部の段差状の折曲げ部27aと、ルーフレールアウタレイン29の車幅方向内側端部29aと、ルーフレールインナ28の上部かつ車幅方向内側端部28aと、を互いに上下方向に重ねてスポット溶接等の溶接手段にて接合したものである。
図3に示すように、センタピラーインナ22の上端部22aはルーフレールインナ28の下端部28bに接合固定されており、また、センタピラーアウタレイン24の上端部24aはルーフレールアウタレイン29の車外側における上下方向中間部に接合固定されている。
そこで、上述の離隔部31の位置をパネル接合部20の下方(つまり可及的車外側)に設定することにより、回転中心(作用点)Zを車外側の位置として、曲げモーメントが小さくなるように形成している。
曲げモーメント=力×(荷重入力点Yと作用点Zとの間の距離)
上述のように、離隔部31をパネル接合部20の下方に設定することにより、荷重入力点Y(つまり断面中心Xの位置)と作用点Z(図8参照)との間の距離を短くし、これにより、ルーフレインフォースメント14への曲げモーメントを小さくして、曲げモーメントが小さくなった荷重をルーフレインフォースメント14に伝達すべく構成したものである。
これらの各節部材41,42,43は、図6,図7に示すように、節本体41a,42a,43aと、該節本体41a,42a,43aから前後方向に折曲げ形成(この実施例では前方に折曲げ形成)されて、ルーフレールインナ28またはルーフレールアウタレイン29に接合固定されるフランジ部41b,42b,43bと、を一体形成したものである。
この実施例では、図3に示すように、ルーフレール4上部、特に節部材41,42,43の上部およびルーフレールアウタレイン29の上部をパネル接合部20よりも上方に突出させることで(つまり、上に凸となる形状に形成することで)、該ルーフレール4の断面中心Xが荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置に形成されており、比較的簡単な構成で、荷重伝達面28Bと断面中心Xとの上下方向オーバラップ構造を確保すべく構成している。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
また、上記ルーフレール4はルーフレールアウタ(ルーフレールアウタ部27参照)とルーフレールインナ28とを有し、上記ルーフレールインナ28のガセット対向面28Aが、上記ルーフレインフォースメント14の軸方向に対して略垂直に形成されて荷重伝達面28Bを形成し、該荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置にルーフレール4の断面中心Xが位置するものである(図3参照)。
さらに、上記ルーフレール4上部を上記パネル接合部20よりも上方に突出させることにより、上記ルーフレール4の断面中心Xが上記荷重伝達面28Bと上下方向に重なる位置に形成されたものである(図3参照)。
よって、簡単な構成でありながら、側突時にルーフレインフォースメント14の略軸方向に側突荷重を伝達することができ、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメント14の座屈を抑制することができる。
さらにまた、上記ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、上記パネル接合部20に接合されておらず、上記ルーフレール4とガセット30とが離隔した離隔部31を形成したものである(図3参照)。
その後、ルーフレインフォースメント14に対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメント14の座屈を抑制することができる。
また、ルーフレインフォースメント14およびガセット30は、パネル接合部20(所謂モヒカン部)に接合されておらず、非接合構造となっているので、パネル接合部20の溶接剥離(いわゆるスポット破断)を防止することができる。
因に、ルーフレインフォースメントおよびガセットが、パネル接合部に接合されている場合には、変形時にガセットによりパネル接合部が引っ張られて、溶接部が剥離するので好ましくない。
加えて、上記離隔部31がパネル接合部20の下方に位置するものである(図3参照)。
よって、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメント14の座屈を抑制することができる。
さらに、上記離隔部31において上記荷重伝達面28Bとガセット30端部の対向面30Aとが互いに略平行となるように配設されたものである(図3参照)。
なお、この実施例2においても、車両左側の上部車体構造について説明するが、車両右側の上部車体構造は、左側のそれと左右略対称に構成されている。
すなわち、図9,図10に示すように、ガセット30の延出部30jにおける底片部30c,30gおよび上片部30eに開口部30k…を開口形成し、これら各開口部30kにより上述の脆弱部32を形成したものである。
さらに、図9に示すように、上述の脆弱部32はパネル接合部20と離間してその下方に位置するように形成されており、荷重入力点Yと作用点との間の距離を短くし、ルーフレインフォースメント14への曲げモーメントが小さくなるように構成している。
この実施例2では、上述の対向面30Bはガセット30の前片部30bおよび後片部30hから車両前後方向に一体に折曲げ形成している。
上記ルーフレインフォースメント14とガセット30とは、上記パネル接合部20に接合されておらず、ルーフレール4とガセット30との連結部近傍に脆弱な脆弱部32が形成されたものである(図9,図10参照)。
その後、ルーフレインフォースメント14に対しては低減された荷重が伝達されるので、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメント14の座屈を抑制することができる。
また、ルーフレインフォースメント14およびガセット30は、パネル接合部20(所謂モヒカン部)に接合されておらず、非接合構造となっているので、パネル接合部20の溶接剥離(いわゆるスポット破断)を防止することができる。
因に、ルーフレインフォースメントおよびガセットが、パネル接合部に接合されている場合には、変形時にガセットによりパネル接合部が引っ張られて、溶接部が剥離するので好ましくない。
さらに、上記脆弱部32がパネル接合部20の下方に位置するものである(図9参照)。
よって、ルーフ側部近傍におけるルーフレインフォースメント14の座屈を抑制することができる。
さらにまた、上記脆弱部32の車幅方向内側端部の位置に上記荷重伝達面28Bと略平行な対向部(対向面30B参照)が形成されたものである(図9参照)。
この発明のルーフレールアウタは、実施例のサイドアウタパネル26により形成されたルーフレールアウタ部27に対応し、
以下同様に、
脆弱部において荷重伝達面と略平行な対向部(請求項7)は、対向面30Bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
5…ルーフパネル
6…センタピラー
14…ルーフレインフォースメント
16…ルーフ部
20…パネル接合部
27…ルーフレールアウタ部(ルーフレールアウタ)
28…ルーフレールインナ
28A…ガセット対向面
28B…荷重伝達面
30…ガセット
30A…対向面
30B…対向面(対向部)
31…離隔部
32…脆弱部
41,42、43…節部材
X…断面中心
Claims (4)
- 車体のルーフ部の左右両端部に車両前後方向に延びるようにそれぞれ設けられ、車幅方向内側端部に、複数のパネルが互いに上下方向に重なって接合された断面凹状のパネル接合部が形成された左右一対のルーフレールと、
上記左右一対の両ルーフレール間に配設されたルーフパネルと、
上記ルーフパネルの下側において車幅方向に延びるルーフレインフォースメントと、
上記ルーフレインフォースメントと車両前後方向に重なる位置で上部がルーフレールに結合されると共に、下方へ延びるセンタピラーと、
上記ルーフレインフォースメントの車幅方向端部に結合されたガセットと、
を備えた車両の上部車体構造であって、
上記ルーフレインフォースメントと前後方向および上下方向で重なる位置の上記ルーフレール内に節部材が配設され、
かつ、該節部材は、上記センタピラーと前後方向および上下方向で重なる位置の上記ルーフレール内に配設され、
上記ルーフレインフォースメントと上記ガセットとは、上記パネル接合部に接合されておらず、
上記ルーフレールはルーフレールアウタとルーフレールインナとを有し、
上記ルーフレールインナのガセット対向面が、上記ルーフレインフォースメントの軸方向に対して略垂直に形成されて荷重伝達面を形成し、
上記ルーフレールと上記ガセットとの連結部近傍に脆弱な脆弱部が形成され、
上記脆弱部の車幅方向内側端部の位置に上記荷重伝達面と略平行な対向部が形成された
車両の上部車体構造。 - 上記荷重伝達面と上下方向に重なる位置にルーフレールの断面中心が位置する
請求項1に記載の車両の上部車体構造。 - 上記ルーフレール上部を上記パネル接合部よりも上方に突出させることにより上記ルーフレールの断面中心が上記荷重伝達面と上下方向に重なる位置に形成された
請求項2に記載の車両の上部車体構造。 - 上記脆弱部がパネル接合部の下方に位置する
請求項1に記載の車両の上部車体構造。
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