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JP6087564B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description

本発明は、制御基板を収容した基板ケースが取り付けられる遊技機に関するものである
一般に、遊技機の一種であるパチンコ機は、機裏側に複数の制御基板を備えている。各制御基板は、主制御基板やサブ制御基板であり、それぞれCPU(中央演算処理装置)、ROM(読出専用記憶装置)及びRAM(読取書込記憶装置)を備えている。なお、主制御基板は、遊技演出の内容の概略を決定するようになっている。また、サブ制御基板は、主制御基板が決定した内容に基づいてより具体的な演出内容を決定するようになっている。
ところで、主制御基板のROMを、不正なプログラムが記憶されたROMに交換することにより、多くの賞球を獲得する不正行為が行われることがある。そこで、2つのケースからなる基板ケースに主制御基板を収容するとともに、両ケースを、カシメ鋲を介して互いにかしめることにより、主制御基板を取り外してROMを交換する不正行為を防止する遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−10908号公報(図9等)
しかしながら、特許文献1に記載の基板ケースは、カシメ鋲の周辺部が樹脂材料のみによって形成されているため、構造的に弱いものである。従って、基板ケースを破壊すれば、基板ケースを開封することが可能となる。この場合、破壊の痕跡がないカシメ鋲を容易に取得できるため、取得したカシメ鋲を介してケースをかしめれば、ROMが交換された基板ケースを作製できてしまうという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板ケースを開封することによる不正行為を確実に防止できる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1(手段1)では、制御基板を収容した基板ケースが取り付けられる遊技機であって、前記基板ケースは、前記遊技機に取り付けられる第1ケースと、前記第1ケースを覆うように前記第1ケースに取り付けられる第2ケースとを備え、前記第1ケースに設けられた第1被カシメ部と前記第2ケースに設けられた第2被カシメ部とが、カシメ鋲を介して互いにかしめられるものであり、前記第1被カシメ部に、前記カシメ鋲の先端部が圧入されて固定された鋲固定部材が設けられ、前記第2被カシメ部カシメ部材が収容され、前記第2ケースが前記第1ケースに取り付けられ、かつ前記カシメ部材が前記カシメ鋲の頭部に接触した状態で、前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入されており、前記第2被カシメ部に、前記カシメ部材によって押圧された前記カシメ鋲の頭部を、前記カシメ部材とで挟み込むように押さえる鋲押さえ部が設けられ、前記第2被カシメ部に、前記カシメ部材を露出させるための開口部が設けられ、前記カシメ部材は、前記開口部の内径よりも大きい外径を有しているために、前記第2被カシメ部からの取り外しが不能となっており、前記カシメ部材によって前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入された状態で、前記カシメ部材側の係合部が前記鋲押さえ部側の被係合部に係合することにより、前記カシメ部材と前記鋲押さえ部とが互いに分離不能となることを特徴とする遊技機をその要旨としている。
従って、請求項1に記載の発明によれば、第2ケースが第1ケースに取り付けられた状態で、第2被カシメ部に収容されたカシメ部材がカシメ鋲の頭部を第1被カシメ部側に押圧することにより、カシメ鋲の先端部が第1被カシメ部に設けられた鋲固定部材に圧入されるため、カシメ鋲を鋲固定部材から取り外すことが困難になる。しかも、カシメ部材側の係合部が鋲押さえ部側の被係合部に係合することにより、カシメ部材と鋲押さえ部とが互いに分離不能となるため、カシメ鋲の頭部は、カシメ部材と鋲押さえ部とで挟み込まれた状態に維持される。その結果、カシメ鋲を鋲固定部材から取り外すことがよりいっそう困難になる。以上のことから、第2被カシメ部側の構成(カシメ部材、鋲押さえ部)と第1被カシメ部側の構成(鋲固定部材)とがカシメ鋲を介して強固に接続されるため、第1ケースから第2ケースを取り外して基板ケースを開封することが困難になる。従って、基板ケースを開封することによる不正行為を確実に防止することができる。
ここで、基板ケースに収容される制御基板としては、遊技演出の内容の概略を決定する主制御基板や、主制御基板が決定した内容に基づいてより具体的な演出内容を決定するサブ制御基板などが挙げられるが、主制御基板であることが好ましい。即ち、主制御基板が有するROMには、賞球数を決定する処理を行うプログラムが記憶されているため、主制御基板を基板ケースに収容すれば、不正なROMに交換することにより賞球を獲得する不正行為を防止できるからである。
手段2に記載の発明は、手段1において、前記カシメ部材は、軸部、及び、前記カシメ鋲の頭部を押圧する押圧部を有し、前記軸部が前記開口部を挿通する一方、前記押圧部は前記開口部の内径よりも大きい外径を有し、前記軸部を押圧することにより、前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入されることをその要旨としている。
従って、手段2に記載の発明によれば、第2ケースが第1ケースに取り付けられた状態でカシメ部材の軸部を押圧すれば、カシメ部材の押圧部がカシメ鋲の頭部を第1被カシメ部側に押圧することにより、カシメ鋲の先端部が鋲固定部材に圧入されるため、カシメ鋲を鋲固定部材から取り外すことが困難になる。その結果、第2被カシメ部側と第1被カシメ部側とがカシメ鋲を介してより強固に接続されるため、第1ケースから第2ケースを取り外して基板ケースを開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケースを開封することによる不正行為をより確実に防止することができる。
手段3に記載の発明は、手段1または2において、前記カシメ部材は、前記係合部を有し、前記係合部が前記被係合部に係合することにより、前記カシメ鋲の頭部を覆うカシメキャップと、軸部、及び、前記カシメ鋲の頭部を押圧する押圧部を有し、前記押圧部が前記カシメキャップ内に配置され、前記押圧部が、前記カシメキャップの内側面に接触するとともに前記カシメ鋲の頭部に接触するカシメキャップピンとからなることをその要旨としている。
従って、手段3に記載の発明によれば、第2ケースが第1ケースに取り付けられた状態で、カシメキャップピンの押圧部がカシメ鋲の頭部を第1被カシメ部側に押圧することにより、カシメ鋲の先端部が鋲固定部材に圧入されるため、カシメ鋲を鋲固定部材から取り外すことが困難になる。しかも、カシメキャップが有する係合部が鋲押さえ部側の被係合部に係合することにより、カシメキャップと鋲押さえ部とが互いに分離不能となるため、カシメキャップの内側面に接触する押圧部は、カシメ鋲の頭部を鋲押さえ部とで確実に挟み込むことができる。その結果、カシメ鋲を鋲固定部材から取り外すことがよりいっそう困難になる。以上のことから、第2被カシメ部側と第1被カシメ部側とがカシメ鋲を介してより強固に接続されるため、第1ケースから第2ケースを取り外して基板ケースを開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケースを開封することによる不正行為をより確実に防止することができる。
手段4に記載の発明は、手段3において、前記カシメキャップに、前記開口部を挿通するとともに前記軸部が挿通される筒部が突設され、前記筒部と前記軸部とを同時に押圧することにより、前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入されることをその要旨とする。
従って、手段4に記載の発明によれば、カシメキャップによってカシメキャップピンの押圧部を押圧する工程とカシメキャップピンによってカシメ鋲の頭部を押圧する工程とを別々に行わなくても済むため、その分だけ工数を少なくすることができる。よって、上記の優れた基板ケースを効率良く製造することが可能となる。
手段5に記載の発明は、手段4において、前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入される前の状態では、前記筒部において前記開口部から突出する部分の長さ、及び、前記軸部において前記開口部から突出する部分の長さが、前記カシメ鋲の先端部の長さ以上に設定されていることをその要旨とする。
従って、手段5に記載の発明によれば、カシメキャップの筒部とカシメキャップピンの軸部とを同時に押圧する場合、筒部及び軸部が開口部から突出しなくなる時点で、カシメ鋲の先端部が完全に鋲固定部材に圧入されるようになる。その結果、第2被カシメ部側と第1被カシメ部側とがカシメ鋲を介してよりいっそう強固に接続されるため、第1ケースから第2ケースを取り外して基板ケースを開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケースを開封することによる不正行為をよりいっそう確実に防止することができる。
手段6に記載の発明は、手段1乃至5のいずれか1において、前記鋲固定部材は、金属材料を用いて形成されることをその要旨とする。
従って、手段6に記載の発明によれば、鋲固定部材が樹脂材料によって形成される場合に比べて、鋲固定部材の強度が高くなる。よって、基板ケースを破壊したとしても、鋲固定部材を破壊することは困難であるため、破壊の痕跡のないカシメ鋲を不正に取得できなくなる。ゆえに、取得したカシメ鋲を用いて、不正なROMに交換された制御基板を基板ケースに収容する不正行為を防止することができる。なお、鋲固定部材を形成する金属材料は特に限定されないが、例えば、銅、アルミニウム、鉄、チタン、ステンレスなどを挙げることができる。
手段7に記載の発明は、手段1乃至6のいずれか1において、前記基板ケースは、前記第2被カシメ部を外部から覆うカシメカバーと、前記第1ケースにおける前記第1被カシメ部の側方位置、及び、前記第2ケースにおける前記第2被カシメ部の側方位置に設定されたシール貼付部とを備え、前記カシメカバーは、前記第2被カシメ部を覆うカバー本体と、前記カバー本体から延設されるとともに前記第2ケース側のシール貼付部に固定される固定部とを備え、前記第1ケース側のシール貼付部、前記第2ケース側のシール貼付部、及び、前記固定部を覆うように封印シールが貼付され、前記封印シールを覆うようにシールカバーが取り付けられることをその要旨とする。
従って、手段7に記載の発明によれば、第2被カシメ部を覆うようにカシメカバーが取り付けられ、カシメカバーの固定部と第1ケース側及び第2ケース側のシール貼付部とを覆うように封印シールが貼付され、封印シールを覆うようにシールカバーが取り付けられるため、第1ケースから第2ケースを取り外して基板ケースを開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケースを開封することによる不正行為をよりいっそう確実に防止することができる。また、第1ケース側及び第2ケース側のそれぞれにシール貼付部が設定されているため、封印シールを貼付する部材を別途設けなくても済む。その結果、基板ケースを構成する部品点数の増加を防止できるため、製造コストの上昇を抑えることができる。
以上詳述したように、請求項に記載の発明によれば、基板ケースを開封することによる不正行為を確実に防止できる遊技機を提供することができる
本発明におけるパチンコ機全体を示す概略正面図。 パチンコ機を部分的に示す概略背面図。 基板ケースを示す正面図。 基板ケースを示す斜視図。 第1実施形態における基板ケースを示す分解斜視図。 同じく、(a)は基板ケースを示す要部斜視図、(b)は基板ケースを示す要部正面図。 同じく、かしめに用いられる構成を示す分解斜視図。 同じく、図6(b)のA−A線断面図。 同じく、カシメキャップを示す正面図。 同じく、鋲押さえ部を示す正面図。 同じく、(a)はかしめ前のカシメ部材を示す斜視図、(b)はかしめ後のカシメ部材を示す斜視図。 同じく、封印機構等の構成を示す分解斜視図。 同じく、基板ケースを示す部分側面図。 同じく、基板ケースを示す部分側面図。 同じく、基板ケースを示す側面図。 同じく、図15のB−B線断面図。 同じく、(a)は、シールカバーが取り外された状態の基板ケースを示す要部斜視図、(b)は、カシメカバーが取り外された状態の基板ケースを示す要部斜視図。 第2実施形態における基板ケースを示す要部断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の遊技機をパチンコ機10に具体化した第1実施形態を図面に基づき説明する。
(1)パチンコ機10の機表側の概略構成
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。このパチンコ機10は機体の外郭をなす縦長方形状の外枠11を備えている。外枠11の開口前面側には、機体を構成する縦長方形状の中枠12が、開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、前枠14が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14は、中央部に窓口14aを有するとともに、窓口14aの下方に上球皿15が一体的に組み付けられた構造を有している。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス(図示略)が組み付けられている。
また、前枠14の前面には、上側枠ランプ16a、左側枠ランプ16b及び右側枠ランプ16cが設けられている。各枠ランプ16a〜16cは、図示しない発光体(発光ダイオードなど)を備えており、同発光体にレンズ部材を覆い被せて構成されている。これらの枠ランプ16a〜16cでは、パチンコ機10の各種遊技の演出態様(大当り、リーチなど)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾が行われるようになっている。
図1に示されるように、前枠14の左上部には左スピーカ17aが配設され、前枠14の右上部には右スピーカ17bが配設されている。左スピーカ17a及び右スピーカ17bは、各種音声を出力する音声演出を行うためのものである。左スピーカ17a及び右スピーカ17bは前枠14の裏面側に装着され、前枠14の前面側において左スピーカ17a及び右スピーカ17bと対応する箇所には複数の放音孔(図示略)が形成されている。
さらに、中枠12の前面側において前枠14の下方には、下球皿18が開閉可能に組み付けられている。下球皿18の右方には、遊技球を発射する際に遊技者によって回動操作される操作ハンドル19が装着されている。また、下球皿18の左方には、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ17cが配設されている。なお、下スピーカ17cは中枠12に装着されている。
図1に示されるように、遊技盤13の遊技盤面13aには、遊技球が流下可能な遊技領域を区画する内レール41a及び外レール(図示略)が略円形状に敷設されている。内レール41aと外レールとの間に生じる発射経路には、操作ハンドル19を操作した際に発射された遊技球が通過するようになっている。そして、発射経路を通過した遊技球は、発射経路の終端部から遊技領域に進入し、遊技領域内を流下するようになっている。
また、遊技盤面13aの略中央部には、開口部60aを有する枠状のセンター役物60が装着されている。なお、遊技盤13の裏側には、図柄表示装置(図示略)が着脱自在に取り付けられるようになっている。図柄表示装置の表示画面は、センター役物60の開口部60aを介して遊技盤13の前面側から視認可能となっている。この図柄表示装置では、変動画像(または画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、図柄表示装置では、表示演出に関連して、複数種類の演出図柄を3列で変動させる図柄組み合わせゲームが表示されるようになっている。なお、本実施形態の図柄表示装置は液晶式であるが、ドットマトリクス式、エレクトロルミネッセンス素子式、7セグメント式の図柄表示装置であってもよい。
図1に示されるように、遊技盤面13a上におけるセンター役物60の下方位置には、始動入賞口21aが形成された始動入賞装置21が配設されている。始動入賞装置21には、一対の羽根部材21bからなる普通電動役物が一体的に構成されている。一対の羽根部材21bは、普通電動役物ソレノイド(図示略)の励磁作用により開閉するようになっている。また、始動入賞装置21の奥方には、始動入賞口21aに入球した遊技球を検知する始動口スイッチ(図示略)が設けられている。始動口スイッチは、始動入賞装置21に入賞した遊技球を検知したことを契機として、オン状態となり、入賞信号を出力するようになっている。一方、始動口スイッチは、遊技球を検知していないときにオフ状態となり、入賞信号を出力しなくなる。なお、入賞信号が出力された場合には、特別図柄表示装置24による図柄変動ゲームが行われるとともに、図柄表示装置による図柄組み合わせゲームが行われ、所定数(本実施形態では3個)の賞球の払い出しが行われるようになっている。
図1に示されるように、遊技盤面13a上における始動入賞装置21の下方には、大入賞装置23が配設されている。大入賞装置23の奥方には、入賞した遊技球を検知するカウントスイッチ(図示略)が設けられている。カウントスイッチは、大入賞装置23に入賞した遊技球を検知したことを契機として、オン状態となり、入賞信号を出力するようになっている。また、大入賞装置23の大入賞口扉23aは、大入賞口ソレノイド(図示略)の励磁作用により、遊技球を受け入れない閉鎖状態、及び、遊技球を受け入れやすい開放状態に切替可能になっている。本実施形態において、大入賞口扉23aの「閉鎖状態」とは、大入賞口扉23aが完全に閉じている状態をいい、大入賞口扉23aの「開放状態」とは、大入賞口扉23aが完全に開いた状態をいう。なお、カウントスイッチにて遊技球が検知された場合には、所定数(本実施形態では15個)の賞球の払い出しが行われるようになっている。
図1に示されるように、遊技盤面13a上におけるセンター役物60の左側領域には、遊技球の通過を検知する機能を有するゲート25が設けられている。ゲート25は、上下方向に開口しており、遊技領域内を流下する遊技球が上方から通過可能になっている。ゲート25の奥方には、通過した遊技球を検知するゲートスイッチ(図示略)が設けられている。なお、ゲートスイッチにて遊技球が検知された場合に乱数を取得し、取得した乱数が所定の乱数値であるか否かを判定した結果に基づいて普通電動役物ソレノイドが駆動される。このような判定(当り判定)によって一対の羽根部材21bが開放されるため、始動入賞装置21に遊技球が入賞しやすくなる。
また、センター役物60の右下方には、可視表示部を備えた特別図柄表示装置24が配設されている。特別図柄表示装置24では、始動入賞装置21への遊技球の入賞を契機として、特別図柄(図示略)による図柄変動ゲームが実行され、該図柄変動ゲームの結果として、大当り及びハズレの表示結果が表示されるようになっている。例えば、図柄変動ゲームの結果が大当りとなる場合、図柄変動ゲームの終了時に、特別図柄として「0」〜「9」の10通りの数字を示す図柄が表示される。一方、図柄変動ゲームの結果がハズレとなる場合、図柄変動ゲームの終了時に、特別図柄としてハズレを示す「−」の図柄が表示される。
さらに、本実施形態では、特別図柄表示装置24での図柄変動ゲームに合わせて、図柄表示装置による図柄組み合わせゲームが行われる。具体的には、図柄変動ゲームの開始とほぼ同時に図柄組み合わせゲームが開始され、図柄変動ゲームの終了(大当りまたはハズレの表示結果が表示)とほぼ同時に図柄組み合わせゲームの結果が表示されるようになっている。
図1に示されるように、センター役物60の右下方には、可視表示部を備えた普通図柄表示装置26が配設されている。この普通図柄表示装置26では、ゲート25への遊技球の通過を契機として、普通図柄(図示略)を変動させる普通図柄変動ゲームが実行され、該普通図柄変動ゲームの結果として、乱数抽選の結果を示す普通図柄が停止表示されるようになっている。なお、本実施形態の普通図柄は、当りの図柄「○」、または、ハズレの図柄「×」の2種類である。そして、当りの図柄が導出された場合(普通図柄変動ゲームに当選した場合)、普通電動役物ソレノイドが所定時間だけ駆動され、一対の羽根部材21bが開放されるようになっている。
(2)パチンコ機10の機裏側の概略構成
図2には、パチンコ機10の機裏側が略示されている。中枠12の裏面側には、裏部品を組み付けるための機構セット盤3が配設されている。また、本実施形態のパチンコ機10は、機構セット盤3の裏面側に、各種の制御基板(主制御基板、統括制御基板、表示制御基板、払出制御基板、発射制御基板、電源制御基板など)を備えている。なお、払出制御基板は、主制御基板に電気的に接続されており、主制御基板からの払い出し指示に基づいて遊技球の払い出しを制御するようになっている。また、発射制御基板は、払出制御基板に電気的に接続されており、打球発射装置を構成する操作ハンドル19の操作状態を検知し、それに基づいて遊技球の発射強度を制御する役割を果たしている。さらに、電源制御基板は、各制御基板(主制御基板、統括制御基板、表示制御基板、払出制御基板、発射制御基板)の動作に必要な電源電圧(本実施形態では34Vまたは5Vの直流電圧)を生成する役割を果たしている。電源制御基板は、統括制御基板及び表示制御基板に電気的に接続されており、生成した電源電圧を統括制御基板及び表示制御基板に供給するようになっている。
なお、図2に示されるように、主制御基板、統括制御基板、表示制御基板、払出制御基板、電源制御基板は、各々専用の基板ケース内に収容されている。各基板ケースは、機構セット盤3に取り付けられている。なお、本実施形態では、各基板ケースのうち、主制御基板を収容した基板ケース30について説明する。主制御基板は、パチンコ機10全体を制御するためのものであり、CPU、RAM、ROMなどの素子や複数のコネクタ72を表面に備えている。一方、主制御基板の裏面には、回路パターンが形成されている。
(3)基板ケース30の概略構成
図2〜図8に示されるように、基板ケース30は、第1ケース31及び第2ケース32を備えている。第1ケース31は、機構セット盤3に取り付けられており、主制御基板を収容するようになっている。なお、第1ケース31には、主制御基板をネジ等で固定するための基板取付部(図示略)が設けられている。一方、第2ケース32は、第1ケース31を覆うように第1ケース31に取り付けられている。また、第1ケース31に設けられた第1被カシメ部41、及び、第2ケース32に設けられた第2被カシメ部51は、カシメ鋲61を介して互いにかしめられている。なお、カシメ鋲61は、樹脂材料(本実施形態ではポリテトラフルオロエチレン樹脂)によって形成され、ネジ山を有する先端部62と、先端部62の基端側に接続された頭部63とを備えている。
(3−1)第1ケース31の構成
図4〜図8に示されるように、第1ケース31は、無色透明の樹脂材料(本実施形態ではポリカーボネート樹脂)によって形成されている。よって、主制御基板の裏面側の構成(回路パターンなど)は、第1ケース31の外部から視認可能となる。また、第1ケース31は、正面視略矩形板状の底部111と、底部111の外周縁から第2ケース32側に延びる3つの壁部112,113,114とによって略箱状に構成されている。
図5に示されるように、底部111には、壁部112の近傍において同壁部112と平行に延びる案内壁115と、壁部113の近傍において同壁部113と平行に延びる案内壁116とが突設されている。そして、壁部112と案内壁115との間、及び、壁部113と案内壁116との間には、案内溝110がそれぞれ形成されている。また、両壁部112,113には、断面矩形状をなす突起117がそれぞれ4個ずつ設けられている。各突起117は、壁部112,113の内側面において等間隔ごとに配置されている。さらに、底部111の外周縁において壁部112〜114が接続されていない領域には、外方に延びる一対の舌状片131が形成されている。
また、第1ケース31における壁部114の外側には、第1カシメカバー取付部34が設けられている。第1カシメカバー取付部34には、第2ケース32側に突出する略円筒状のボス149が設けられている。そして、ボス149には、先端面(第2ケース32側の端面)において開口するネジ穴149aが設けられている。
図3〜図5,図12,図15に示されるように、第1ケース31における壁部114の外側には、第1再カシメ部201が設けられている。第1再カシメ部201は、壁部114から外方に延出する本体部202と、本体部202の外周縁から第2ケース32側に延びる周壁203とによって構成されている。また、本体部202の中央部には、圧入孔204が設けられている。
図3〜図8,図11〜図15,図17に示されるように、第1ケース31における壁部114の外側には、第1被カシメ部41が設けられている。第1被カシメ部41は、第1カシメカバー取付部34を介して第1再カシメ部201の反対側に配置されている。第1被カシメ部41は、壁部114から外方に延出する本体部42と、本体部42の外周縁から第2ケース32側に延びる周壁43とによって構成されている。また、本体部42の中央部には、圧入孔44が設けられている。
図5,図7,図8,図11に示されるように、圧入孔44には、鋲固定部材211が圧入されている。鋲固定部材211は、金属材料(本実施形態では黄銅)を用いて円柱状に形成されており、大径部212,213及び小径部214を同軸上に備えるとともに、それらを挿通する鋲穴215を有している。なお、小径部214は、大径部212,213の間に配置されている。また、鋲固定部材211は、鋲穴215にカシメ鋲61の先端部62が圧入されることにより、先端部62を固定するようになっている。即ち、鋲穴215の内径は、先端部62の外径よりも若干小さく設定されている。また、鋲穴215の深さは、先端部62が鋲穴215に圧入されたときに、鋲穴215の底面と先端部62とが接触しない程度に設定されている。なお、本実施形態の鋲穴215は有底穴であるが、鋲穴は貫通穴であってもよい。また、大径部212,213の小径部214側の端面及び小径部214の外周面が、鋲穴215の内側面において突出する凸部216(図8参照)に接触している。このため、鋲固定部材211は本体部42に対して強固に固定されるようになる。
(3−2)第2ケース32の構成
図2〜図8,図11〜図15,図17に示されるように、第2ケース32は、上述した第1ケース31と同じ材料、即ち、無色透明の樹脂材料(本実施形態ではポリカーボネート樹脂)によって形成されている。よって、主制御基板の表面側の構成(CPUなどの素子)は、第2ケース32の外部から視認可能となる。また、第2ケース32は、正面視略矩形板状の天井部101と、天井部101の外周縁から第1ケース31側に延びる4つの壁部102,103,104,105とによって略箱状に構成されている。天井部101は、第1ケース31に収容された主制御基板の表面から離間しており、主制御基板の表面に実装された素子(CPUなど)に接触しないようになっている。
また、天井部101の周縁部106,107には、主制御基板のコネクタ72(図2参照)を露出させるためのコネクタ用開口73が設けられている。なお、コネクタ72は、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられた際に、コネクタ用開口73を介して周縁部106,107から突出するようになる。よって、主制御手段によって制御される各種部品に接続された配線や、他の制御基板等に接続された配線を、第2ケース32の外部から容易に接続することができる。
図5に示されるように、第2ケース32を構成する一対の壁部102,104には、略L字状をなすフック71がそれぞれ4個ずつ設けられている。各フック71は、壁部102,104の下端部(第1ケース31側の端部)に設けられており、壁部102,104において等間隔ごとに配置されている。各フック71は、切欠溝を構成しており、第1ケース31側の突起117と係合可能になっている。本実施形態では、フック71の先端部を突起117の近傍に接近させた状態で、第2ケース32を移動してフック71を突起117に係合させることにより、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられる。
さらに、第2ケース32を構成する壁部103には、第2ケース32の内部領域と外部領域とを連通させる矩形状の連通穴122が一対設けられている。各連通穴122には、第1ケース31側の舌状片131が挿通されるようになっている。その結果、第2ケース32が第1ケース31から上方向(基板ケース30の厚さ方向)に離脱することが防止される。なお、舌状片131の先端部は、連通穴122から第2ケース32の外方に突出するようになる。
図5,図7,図12,図17に示されるように、第2ケース32における壁部105の外側には、第2カシメカバー取付部221が設けられている。第2カシメカバー取付部221には凹部222が形成されており、凹部222には、矩形状をなす係合孔223と円形状をなすネジ孔224とが設けられている。
図3〜図5,図12,図15に示されるように、第2ケース32における壁部105の外側には、第2再カシメ部171が設けられている。第2再カシメ部171は、上端及び下端において開口する開口部172を有する筒状をなしている。また、第2再カシメ部171には、再封止用のカシメキャップ173が収容可能となっている。カシメキャップ173は、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられた状態で、カシメネジ37の頭部を第1再カシメ部201側に押圧することにより、カシメネジ37の先端部を圧入孔204に圧入する機能を有している。そして、カシメキャップ173に設けられた係合片(図示略)が圧入孔204内に設けられた被係合部(図示略)に係合することにより、カシメネジ37の頭部がカシメキャップ173によって覆われるようになる。なお、再封止を行わない場合、カシメキャップ173は、第2ケース32の天井部101の裏側に設けられたキャップ収容部174に収容される。
図3〜図8,図11,図12,図17に示されるように、第2ケース32における壁部105の外側には、第2被カシメ部51が設けられている。第2被カシメ部51は、第2カシメカバー取付部221を介して第2再カシメ部171の反対側に配置されている。第2被カシメ部51は、略円形状をなす天板部55と、天板部55の外周縁から下方(第1ケース31側)に延びる周壁56とによって構成され、外径20mm×高さ25mmの略筒状をなしている。周壁56には、同周壁56の下端部において開口するネジ取付穴54が設けられている。また、天板部55の中央部には、内径7.5mmの開口部52が設けられている。
また、第2被カシメ部51には、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられた状態で、カシメ鋲61の頭部63を第1被カシメ部41側に押圧することにより、カシメ鋲61の先端部62を鋲固定部材211の鋲穴215に圧入するカシメ部材81が収容されている。カシメ部材81は、開口部52の内径よりも大きい外径を有しているために、第2被カシメ部51からの取り外しが不能となっている。
図5〜図9等に示されるように、カシメ部材81は、カシメキャップ82及びカシメキャップピン83からなっている。本実施形態のカシメキャップ82は、樹脂材料(本実施形態ではエーテル系ウレタン)によって形成されている。また、カシメキャップ82は、キャップ本体161と、キャップ本体161の上端面に突設された筒部162とを有している。筒部162は、外径7mm×高さ15mmの略円柱状をなすとともに、内径4mmの貫通孔164を中央部に有している。筒部162は、開口部52を挿通することにより、第2被カシメ部51の外部に露出するようになっている。なお、カシメ鋲61の先端部62が鋲穴215に圧入される前の状態では、筒部162において開口部52から突出する部分の長さ(12mm)が、先端部62の長さ(12mm)と同一になっている。
一方、キャップ本体161は、外径15mm×高さ8mmであって、下端にて開口する形状をなしている。また、キャップ本体161の下端部における外周面には、3個の係合突起163(係合部)が突設されている。各係合突起163は、貫通孔164の中心軸線を基準として等角度(120°)間隔で配置されている(図9参照)。
図5〜図8等に示されるように、カシメキャップピン83は、金属材料(本実施形態では黄銅)を用いて形成されており、軸部85と、カシメ鋲61の頭部63を押圧する押圧部86とを有している。軸部85は、外径3.5mm×高さ17mmの棒状をなし、筒部162に設けられた貫通孔164(及び、天板部55に設けられた開口部52)を挿通するようになっている。なお、カシメ鋲61の先端部62が鋲穴215に圧入される前の状態では、軸部85において開口部52から突出する部分の長さ(12mm)が、筒部162において開口部52から突出する部分の長さと同一になるとともに、先端部62の長さと同一になっている。一方、押圧部86は、外径6mm×高さ3mmの円板状をなしており、キャップ本体161内に配置されている。押圧部86は、キャップ本体161の内側面82aに接触するとともに、カシメ鋲61の頭部63に接触するようになっている。
図5,図7,図8,図10に示されるように、第2被カシメ部51には鋲押さえ部91が設けられている。鋲押さえ部91は、カシメ部材81によって押圧されたカシメ鋲61の頭部63を、カシメ部材81とで挟み込むように押さえる機能を有している。鋲押さえ部91は、樹脂材料(本実施形態ではエーテル系ウレタン)によって形成され、外径18mm×厚さ2.5mmの略円板状をなしている。また、鋲押さえ部91の中央部には、直径4mmの貫通孔93が設けられている。貫通孔93には、カシメ鋲61の先端部62が挿通するようになっている。さらに、鋲押さえ部91の外周部には、3個の被係合部92が設けられている。各被係合部92は、貫通孔93の中心軸線を基準として等角度(120°)間隔で配置されている。また、各被係合部92には、平面視略矩形状をなす係合孔94が設けられている。なお、カシメ部材81側の係合突起163が係合孔94を挿通して被係合部92の裏側に係合することにより、カシメ鋲61の頭部63がカシメキャップ82によって覆われるようになる。また、鋲押さえ部91の外周部には張出部95が形成され、張出部95の中央部には平面視円形状のネジ孔96が設けられている。よって、ネジ孔96に皿ネジ97を挿通し、挿通した皿ネジ97をネジ取付穴54に螺着させることにより、鋲押さえ部91が第2被カシメ部51に固定される。なお、本実施形態の皿ネジ97は、外径2.3mm×長さ8mmである。
(3−3)封印機構141の構成
図2〜図5,図12〜図17に示されるように、基板ケース30は封印機構141を備え、封印機構141は、カシメカバー144、封印シール142及びシールカバー150を有している。また、第1ケース31における第1被カシメ部41の側方位置にある第1カシメカバー取付部34、及び、第2ケース32における第2被カシメ部51の側方位置にある第2カシメカバー取付部221には、封印機構141を構成するシール貼付部143が設定されている。シール貼付部143の上面(第2ケース32側の面)は、縦24mm×横65mmの略矩形状をなしている。シール貼付部143の下面(第1ケース31側の面)は、縦20mm×横65mmの略矩形状をなしている。また、シール貼付部143の側面は、縦20mm×横65mmの略矩形状をなしている。
カシメカバー144は、カバー本体145と、カバー本体145から延設される固定部146とを備えている。カバー本体145は、第2被カシメ部51を外部から覆うようになっている。カバー本体145は、略円形状をなす天板部231と、天板部231の外周縁から下方(第1ケース31側)に延びる周壁232とによって構成され、外径25mm×高さ30mmの略筒状をなしている。また、カバー本体145には、下方に突出する一対の突起部191が設けられている。なお、両突起部191は、第1被カシメ部41に設けられた一対の収容凹部192(図13,図14参照)に挿入されるようになっている。
図5,図12,図14,図17に示されるように、固定部146は、凹部222に収容された状態で、第2ケース32側のシール貼付部143に固定されるようになっている。固定部146には、下方に突出する一対のフック193が設けられている。なお、両フック193は、凹部222の底面にある係合孔223に挿入されることにより、第2ケース32に係止するようになっている。また、固定部146においてフック193よりも先端側となる箇所には、貫通孔147が設けられている。なお、貫通孔147と第2ケース32側のネジ孔224とを挿通した皿ネジ148を、第1ケース31側のネジ穴149aに螺着させることにより、第1ケース31に対して第2ケース32が固定される。
また、封印シール142は、第1ケース31側のシール貼付部143、第2ケース32側のシール貼付部143、固定部146(及び皿ネジ148の頭部)を覆うように貼付されている。本実施形態の封印シール142には、ICチップ142a(図12参照)が内蔵されている。ICチップ142aには、ICチップ用CPUと、IDを記憶するメモリとを備えている。なお、ICチップ142aに書き込まれたIDは、ICタグリーダーによって読み取られるようになっている。ICタグリーダーは、電波の出力によってIDを読み取るものであるが、電波は、遊技の結果に影響を及ぼすものではない。
図3〜図5,図12,図15,図16に示されるように、シールカバー150は、封印シール142を覆うように基板ケース30に対して取り付けられている。シールカバー150は、シール貼付部143の上面(及び固定部146)を覆う上壁部151、シール貼付部143の側面(第1ケース31と第2ケース32との接続部分)を覆う側壁部152、及び、シール貼付部143の下面を覆う下壁部(図示略)を備えている。側壁部152の両端部には、一対のフック153からなるフック部材154をそれぞれ備えている。なお、各フック部材154のフック153がシール貼付部143の両側部に設けられた係止穴155(図12,図14,図16参照)に嵌め込まれることにより、基板ケース30からのシールカバー150の抜けが防止される。
次に、基板ケース30の各部材の作用を説明する。
(A)基板ケース30を容易に開封できない動作原理
まず、第2ケース32側のフック71を第1ケース31側の案内溝110に挿入した状態で、第2ケース32を、カシメ部材81に接近する方向に止まるまでスライドする。この時点で、フック71が第1ケース31側の突起117に引っ掛かるため、ケース31,32を互いに離間させて開封することができなくなる。
次に、第2ケース32側のカシメ部材81、具体的には、カシメキャップ82の筒部162とカシメキャップピン83の軸部85とを同時に押圧することにより、カシメ鋲61の先端部62が鋲固定部材211の鋲穴215に圧入される(図11(a),(b)参照)。なお、カシメ鋲61は、かしめられる際に回転しながら鋲穴215に圧入される。また、カシメ鋲61の圧入に伴い、カシメキャップ82側の係合突起163が鋲押さえ部91側の被係合部92に係合するため、カシメ部材81と鋲押さえ部91とが互いに分離不能となる。その結果、第2ケース32をスライドできなくなるため、基板ケース30が封止される。
その後、カシメ部材81の上方からカシメカバー144を装着し、皿ネジ148を基板ケース30側に螺着させる(図12参照)。次に、シール貼付部143に対して封印シール142を貼付する。さらに、シールカバー150のフック部材154(フック153)を基板ケース30側の係止穴155に嵌合させる。その結果、封印シール142がシールカバー150によって覆われた状態となることにより、基板ケース30を容易に開封できなくなる。
(B)カシメ部材81によって基板ケース30の開封を困難にする動作原理
本実施形態では、カシメキャップ82側の係合突起163が鋲押さえ部91側の係合孔94に嵌合すると、係合突起163が鋲押さえ部91に引っ掛かるため、カシメキャップ82を鋲押さえ部91から取り外すことが困難になる。また、カシメキャップ82の筒部162の外周面と第2被カシメ部51の開口部52の内側面との隙間、及び、筒部162の貫通孔164の内側面とカシメキャップピン83の軸部85の外周面との隙間は極めて小さい(本実施形態では0.5mm)ため、カシメキャップ82を把持して引き上げることが困難になる。以上により、カシメキャップ82の取り外しが困難になるため、基板ケース30を容易に開封できなくなる。
(C)カシメカバー144及びシールカバー150によって基板ケース30の開封を困難にする動作原理
本実施形態では、カシメカバー144を装着し、皿ネジ148を螺着させると、カシメカバー144に設けられた一対の突起部191が第1被カシメ部41側の収容凹部192に挿入されるため、第2ケース32をスライドすることができなくなる。さらに、カシメカバー144に設けられた一対のフック193が第2ケース32側のフック193に挿入されて係止するため、カシメカバー144を第2ケース32から取り外すことが困難になる。また、シールカバー150を装着すると、シールカバー150に設けられた2つのフック部材154(即ち、4つのフック153)が基板ケース30側の係止穴155に係止することにより、シールカバー150を基板ケース30から取り外すことが困難になる。しかも、この場合、シールカバー150によって覆われている皿ネジ148に触れることができないため、ケース31,32及びカシメカバー144を互いに固定する皿ネジ148を取り外すことが困難になる。ゆえに、基板ケース30を容易に開封できなくなる。
(D)基板ケース30の開封時に痕跡が残る原理
なお、基板ケース30を開封する際には、側壁部152と各フック部材154とを連結する4つのシールカバー切断部181(図15参照)を切断し、シールカバー150を取り外す。次に、シールカバー150に覆われていた封印シール142を剥離して、封印シール142に覆われていた皿ネジ148を取り外す。そして、カバー本体145と固定部146との連結部分に設けられた切断部182(図17(a)参照)を切断し、カシメカバー144のカバー本体145による第2被カシメ部51の被覆を解除する。さらに、第2被カシメ部51と第2ケース32とを連結する一対の根本リブ183に設けられた切断部184(図17(b)参照)を切断し、第2ケース32を取り外す。その結果、封印シール142が破損した痕跡や、シールカバー150、カシメカバー144及び根本リブ183を切断した痕跡が残るようになる。また、封印シール142の破損により、ICチップ142aに書き込まれたIDを読み取ることもできなくなる。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10では、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられた状態で、カシメキャップピン83の押圧部86がカシメ鋲61の頭部63を第1被カシメ部41側に押圧することにより、カシメ鋲61の先端部62が第1被カシメ部41に設けられた鋲固定部材211に圧入される。その結果、カシメ鋲61を鋲固定部材211から取り外すことが困難になる。しかも、カシメキャップ82が有する係合突起163が鋲押さえ部91側の被係合部92に係合することにより、カシメキャップ82と鋲押さえ部91とが互いに分離不能となるため、カシメキャップ82の内側面82aに接触する押圧部86は、カシメ鋲61の頭部63を鋲押さえ部91とで確実に挟み込むことができる。その結果、カシメ鋲61を鋲固定部材211から取り外すことがよりいっそう困難になる。以上のことから、第2被カシメ部51側の構成(カシメ部材81、鋲押さえ部91)と第1被カシメ部41側の構成(鋲固定部材211)とがカシメ鋲61を介してより強固に接続されるため、第1ケース31から第2ケース32を取り外して基板ケース30を開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケース30を開封することによる不正行為をより確実に防止することができる。
(2)本実施形態では、カシメキャップ82によってカシメキャップピン83の押圧部86を押圧する工程とカシメキャップピン83によってカシメ鋲61の頭部63を押圧する工程とを別々に行わなくても済むため、その分だけ工数を少なくすることができる。よって、上記の優れた基板ケース30を効率良く製造することが可能となる。
(3)本実施形態では、カシメキャップ82の筒部162の外周面と第2被カシメ部51の開口部52の内側面との隙間、及び、筒部162の貫通孔164の内側面とカシメキャップピン83の軸部85の外周面との隙間が極めて小さい(本実施形態では0.5mm)ため、カシメキャップ82を把持して引き上げることが困難になる。しかも、カシメキャップ82のキャップ本体161は、第2被カシメ部51に設けられた開口部52の内径(7.5mm)よりも大きい外径(15mm)を有しているため、開口部52からカシメキャップ82を取り外すことが困難になる。以上のことから、カシメキャップ82の取り外しが困難になるため、基板ケース30を容易に開封できなくなる。
(4)本実施形態では、封印シール142によって皿ネジ148の頭部が覆われているため、皿ネジ148の頭部を覆うための部品を封印シール142とは別に設けなくても済む。ゆえに、基板ケース30を構成する部品点数の増加を防止できるため、製造コストの上昇を抑えることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態では、カシメ部材の構造が上記第1実施形態とは異なっている。本実施形態のカシメ部材は、上記第1実施形態のカシメキャップ82とカシメキャップピン83とを一体化したものであると言うことができる。詳述すると、図18に示されるように、カシメ部材241は、軸部242と、カシメ鋲61の頭部63を押圧する押圧部243とを有している。軸部242は、外径7.0mm×高さ14mmの棒状をなし、天板部55に設けられた開口部52を挿通するようになっている。なお、カシメ鋲61の先端部62が鋲固定部材211の鋲穴215に圧入される前の状態では、軸部242において開口部52から突出する部分の長さ(12mm)が、先端部62の長さと同一になっている。一方、押圧部243は、外径10mm×高さ7mmの円柱状をなしており、第2被カシメ部51内に配置されている。即ち、押圧部243は、開口部52の内径(7.5mm)よりも大きい外径を有している。なお、押圧部243の先端部には、カシメ鋲61の頭部63を挿入するための凹部244が設けられている。また、押圧部243の基端側外周部には、鋲押さえ部245側の被係合部246が係合するようになっている。よって、本実施形態では、カシメ部材241の軸部242を押圧すれば、カシメ鋲61の先端部62が鋲固定部材211の鋲穴215に圧入されるようになる。
従って、本実施形態によれば、第2ケース32が第1ケース31に取り付けられた状態でカシメ部材241の軸部242を押圧すれば、カシメ部材241の押圧部243がカシメ鋲61の頭部63を第1被カシメ部41側に押圧することにより、カシメ鋲61の先端部62が鋲固定部材211に圧入される。このため、カシメ鋲61を鋲固定部材211から取り外すことが困難なる。その結果、第2被カシメ部51側と第1被カシメ部41側とがカシメ鋲61を介してより強固に接続されるため、第1ケース31から第2ケース32を取り外して基板ケース30を開封することがよりいっそう困難になる。従って、基板ケース30を開封することによる不正行為をより確実に防止することができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の鋲固定部材211は、第1被カシメ部41の圧入孔44に圧入されていた。しかし、他の方法を用いて鋲固定部材211を第1被カシメ部41に固定してもよい。例えば、インサート成形法により、鋲固定部材211を第1被カシメ部41の本体部42に埋め込むようにしてもよい。また、鋲固定部材211の外周面と圧入孔44の内側面との間に接着剤を介在させることにより、鋲固定部材211を本体部42に固定するようにしてもよい。
・上記実施形態の鋲固定部材211は、断面円形状をなしていたが、断面六角形状、断面八角形状、断面四角形状などの他の形状に変更してもよい。このようにすれば、カシメ鋲61を鋲固定部材の鋲穴に圧入する際に、鋲固定部材がカシメ鋲61とともに回転することを防止できる。
・上記実施形態の基板ケース30の構成を、主制御基板とは別の制御基板(払出制御基板など)を収容した基板ケースに適用してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段4において、前記筒部は、前記軸部が挿通する貫通孔を有し、前記筒部の外周面と前記開口部の内側面との隙間、及び、前記貫通孔の内側面と前記軸部の外周面との隙間が、0.5mm以下であることを特徴とする遊技機。
(2)上記手段1乃至7のいずれか1つにおいて、前記第1ケース及び前記第2ケースは、無色透明の樹脂材料を用いて形成されることを特徴とする遊技機。
10…遊技機としてのパチンコ機
30…基板ケース
31…第1ケース
32…第2ケース
41…第1被カシメ部
51…第2被カシメ部
52…開口部
61…カシメ鋲
62…カシメ鋲の先端部
63…カシメ鋲の頭部
81,241…カシメ部材
82…カシメキャップ
82a…カシメキャップの内側面
83…カシメキャップピン
85,242…軸部
86,243…押圧部
91,245…鋲押さえ部
92,246…被係合部
142…封印シール
143…シール貼付部
144…カシメカバー
145…カバー本体
146…固定部
150…シールカバー
162…筒部
163…係合部としての係合突起
211…鋲固定部材

Claims (1)

  1. 制御基板を収容した基板ケースが取り付けられる遊技機であって、
    前記基板ケースは、
    前記遊技機に取り付けられる第1ケースと、前記第1ケースを覆うように前記第1ケースに取り付けられる第2ケースとを備え、
    前記第1ケースに設けられた第1被カシメ部と前記第2ケースに設けられた第2被カシメ部とが、カシメ鋲を介して互いにかしめられるものであり、
    前記第1被カシメ部に、前記カシメ鋲の先端部が圧入されて固定された鋲固定部材が設けられ、
    前記第2被カシメ部カシメ部材が収容され、
    前記第2ケースが前記第1ケースに取り付けられ、かつ前記カシメ部材が前記カシメ鋲の頭部に接触した状態で、前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入されており、
    前記第2被カシメ部に、前記カシメ部材によって押圧された前記カシメ鋲の頭部を、前記カシメ部材とで挟み込むように押さえる鋲押さえ部が設けられ、
    前記第2被カシメ部に、前記カシメ部材を露出させるための開口部が設けられ、
    前記カシメ部材は、前記開口部の内径よりも大きい外径を有しているために、前記第2被カシメ部からの取り外しが不能となっており、
    前記カシメ部材によって前記カシメ鋲の先端部が前記鋲固定部材に圧入された状態で、前記カシメ部材側の係合部が前記鋲押さえ部側の被係合部に係合することにより、前記カシメ部材と前記鋲押さえ部とが互いに分離不能となる
    ことを特徴とする遊技機。
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