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JP6089266B2 - 点灯装置及びそれを用いた灯具、点灯システム並びに車両 - Google Patents
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点灯装置及びそれを用いた灯具、点灯システム並びに車両 Download PDF

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Description

本発明は、点灯装置及びそれを用いた灯具、点灯システム並びに車両に関するものである。
従来より、LED(発光ダイオード)を光源に用いた車両用の灯具が提供されている(例えば特許文献1参照)。この灯具は、複数個のLED素子により構成されたLEDモジュールと、レンズや反射板で構成された光学ユニットと、LEDモジュールに点灯電力を供給する電源装置とを備える。電源装置には、当該電源装置からの出力に異常が発生すると異常信号を出力する異常報知回路が設けられており、この異常信号は異常報知用の信号線により車両側のユニットに伝送される。
特開2009−284721号公報(段落[0107]−段落[0110]、及び、第9図−第10図)
上述の特許文献1に示した車両用の灯具では、電源装置の出力に異常が発生するとLEDモジュールへの出力を停止させており、例えばこの灯具を車両の前照灯に用いた場合には夜間の安全性が確保できない可能性があった。また、電源装置の異常を報知するための専用の信号線が必要であり、コストアップになっていた。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、光源に異常が発生しても継続して光源を点灯可能であり、且つ、コストアップを抑えつつ光源の異常を外部に報知可能な点灯装置及びそれを用いた灯具、点灯システム並びに車両を提供することにある。
本発明の点灯装置は、直流電源から電力供給を受けて、直列接続された複数のLEDモジュールで構成された光源に点灯電力を出力する点灯回路部と、点灯回路部の出力を制御する制御部と、光源の状態を検出する状態検出部とを備え、制御部は、点灯回路部への入力電流を検出する入力電流検出部を有し、制御部には、通常動作時における点灯回路部への入力電流の半分以下の値である第1の閾値が予め設定されており、制御部は、状態検出部が光源の異常として光源を構成する複数のLEDモジュールのうち少なくとも1つのLEDモジュールの短絡を検出すると、点灯回路部から光源への電力供給を継続させつつ、入力電流検出部による検出電流が第1の閾値以下となるように点灯回路部を制御することを特徴とする。
また、本発明の点灯装置は、直流電源から電力供給を受けて、直列接続された複数のLEDモジュールで構成された光源に点灯電力を出力する点灯回路部と、点灯回路部の出力を制御する制御部と、光源の状態を検出する状態検出部とを備え、制御部には、点灯回路部への入力電流が通常動作時の半分以下となるときの光源への出力電流の値として第2の閾値が予め設定されており、制御部は、状態検出部が光源の異常として光源を構成する複数のLEDモジュールのうち少なくとも1つのLEDモジュールの短絡を検出すると、点灯回路部から光源への電力供給を継続させつつ、光源への出力電流が第2の閾値以下となるように点灯回路部を制御することを特徴とする。
本発明の灯具は、上記の点灯装置と、光源とを備えていることを特徴とする。
本発明の点灯システムは、上記の点灯装置又は上記の灯具を備え、直流電源から点灯回路部に供給される電流を監視し、当該電流が予め設定された第3の閾値以下になると外部に異常を報知する電源電流監視部が直流電源側に設けられていることを特徴とする。
本発明の車両は、上記の点灯システムを備えていることを特徴とする。
光源に異常が発生しても継続して光源を点灯可能であり、且つ、コストアップを抑えつつ光源の異常を外部に報知可能な点灯装置、灯具、点灯システム及び車両を提供することができるという効果がある。
実施形態1の点灯装置の概略構成図である。 同上を構成する制御部の回路図である。 同上を構成する状態検出部の回路図である。 実施形態2の点灯装置の概略構成図である。 同上を構成する制御部の回路図である。 実施形態3の点灯装置の概略構成図である。 同上を構成する制御部の回路図である。 実施形態4の点灯装置を構成する制御部の回路図である。 同上を構成する状態検出部の回路図である。 実施形態5の灯具の断面図である。 実施形態6の点灯システムの概略構成図である。 実施形態7の車両の外観斜視図である。
以下に、点灯装置及びそれを用いた灯具、点灯システム並びに車両の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は実施形態1の点灯装置2の概略構成図であり、この点灯装置2は、直流電源(例えば車両に搭載されたバッテリー)1から電力供給を受けて光源3に点灯電力を出力する点灯回路部21と、点灯回路部21の出力を制御する制御部22と、光源3の状態を検出する状態検出部23とを備える。
点灯回路部21は、図1に示すように、電力変換用のトランスT1と、トランスT1の1次側に設けられた平滑用のコンデンサC1と、トランスT1の2次側に設けられた整流用のダイオードD1及び平滑用のコンデンサC2と、スイッチング素子Q1とで構成されたフライバック方式のDC−DCコンバータからなる。この点灯回路部21は、制御部22からの駆動信号S1によりスイッチング素子Q1が高周波(後述のオスシレータ22gで規定された周波数、例えば数100kHz)でスイッチング動作をすることで、直流電源1からの入力電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換し、コンデンサC2に蓄積させる。そして、コンデンサC2に蓄積させた直流電圧は抵抗R1を介して出力端子O1,O2に出力され、光源3に供給される。なおこのとき、抵抗R1には負荷電流が流れるため、この負荷電流に対応した電圧が負の電位として発生し、電圧信号S2として制御部22に入力される。
図2は制御部22の回路図である。制御部22は、オペアンプ22b、コンデンサC12及び抵抗R14,R15で構成された第1の反転増幅回路と、オペアンプ22a、コンデンサC11及び抵抗R12,R13で構成された第1の誤差演算増幅回路とを備える。また、制御部22は、第1の誤差演算増幅回路の出力をオスシレータ(高周波発振回路)22gの高周波基準発振信号と比較することで、第1の反転増幅回路からの出力値が基準電圧Vref1と等しくなるようにスイッチング素子Q1の駆動信号S1のデューティを決定するコンパレータ22eと、点灯回路部21の出力電圧を抵抗R16,R17で分圧した電圧を基準電圧Vref2と比較することで点灯回路部21に発生した電圧異常を検出するコンパレータ22fとを備える。さらに、制御部22は、オペアンプ22d、コンデンサC14及び抵抗R20,R21で構成された第2の反転増幅回路と、オペアンプ22c、コンデンサC13及び抵抗R18,R19で構成された第2の誤差演算増幅回路とを備える。そして、コンパレータ22eの出力とコンパレータ22fの出力とがAND回路22hに入力され、このAND回路22hの出力がスイッチング素子Q1の駆動信号S1として点灯回路部21に出力される。
図3は状態検出部23の回路図である。状態検出部23は、点灯回路部21の出力電圧を抵抗R22,R23で分圧した電圧を基準電圧Vref4と比較することで上記出力電圧の低下を検出するコンパレータ23aを備える。例えば、上記の電圧が基準電圧Vref4よりも大きい場合にはコンパレータ23aから出力される検出信号S5はLoであり、上記の電圧が基準電圧Vref4を下回ると検出信号S5はHiになる。この検出信号S5は、図1に示すように制御部22に入力され、制御部22ではこの検出信号S5に応じてスイッチSW1がオン/オフされる。具体的には、検出信号S5がLoのときにSW1がオフになり、検出信号S5がHiのとき、つまり点灯回路部21の出力電圧の低下を検出したときにSW1がオンになる。
光源3は、例えば直列接続された複数(図1では3個)のLEDモジュール31〜33で構成され、各LEDモジュール31〜33は、それぞれ直列接続された4個のLED(発光ダイオード)を有している。
次に、この点灯装置2の動作について説明する。直流電源1から供給された直流電力は点灯回路部21により所望の電圧値の直流電圧に変換されて光源3に供給されるが、このとき抵抗R1に流れる負荷電流に応じて電圧信号S2が制御部22に入力される。制御部22では、第1の反転増幅回路により電圧信号S2を反転増幅した後、第1の誤差演算増幅回路により基準電圧Vref1との誤差を演算し、その結果を抵抗R11を介してコンパレータ22eの非反転入力に入力する。コンパレータ22eでは、上記の演算結果をオスシレータ22gの高周波基準発振信号と比較することで、スイッチング素子Q1の駆動信号S1のデューティを決定する。
またこのとき、点灯回路部21の出力電圧が電圧信号S3として制御部22に入力され、制御部22では、抵抗R16,R17により電圧信号S3を分圧してコンパレータ22fの反転入力に入力する。コンパレータ22fでは、上記の電圧を基準電圧Vref2と比較し、比較結果に応じてHi信号又はLo信号を出力する。例えば、上記の電圧が基準電圧Vref2よりも小さい場合にはコンパレータ22fからHi信号が出力されるため、AND回路22hからはコンパレータ22eの出力信号が出力され、駆動信号S1としてスイッチング素子Q1に印加される。つまりこの場合、AND回路22hから出力される駆動信号S1によりスイッチング素子Q1がPWM制御される。ここにおいて、基準電圧Vref1を光源3の種類に応じて設定することで、所謂定電流制御を行うことができる。なおこのとき、光源3に異常は発生していないのでスイッチSW1はオフの状態であり、第2の誤差演算増幅回路の出力はコンパレータ22eに入力されない。
一方、点灯回路部21の出力電圧が所定の基準値を超えると、上記の電圧が基準電圧Vref2よりも大きくなるため、コンパレータ22fからはLo信号が出力される。このLo信号がAND回路22hに入力されると、当該AND回路22hから出力される駆動信号S1がLoになり、スイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止される。このように点灯回路部21の出力電圧をモニターし、この出力電圧が所定の基準値を超えると一旦スイッチング素子Q1のスイッチング動作を停止することで、それ以上出力電圧が上昇しないように制御することができる。その結果、例えば光源3が接続されていない無負荷状態などの場合に出力電圧が過度に上昇して装置が破損するのを防止することができる。
また、点灯回路部21の出力電圧は電圧信号S4として状態検出部23に入力され、状態検出部23では、抵抗R22,R23により電圧信号S4を分圧してコンパレータ23aの反転入力に入力する。コンパレータ23aでは、上記の電圧を基準電圧Vref4と比較し、比較結果に応じてHi信号又はLo信号を出力する。例えば、点灯回路部21の出力電圧が低下して、上記の電圧が基準電圧Vref4よりも小さくなった場合にはコンパレータ23aからHi信号が出力され、検出信号S5として制御部22に入力される。制御部22では、この検出信号S5によりスイッチSW1がオンになる。なお、点灯回路部21の出力電圧が正常範囲にある場合には、コンパレータ23aからはLo信号が出力されるため、制御部22のスイッチSW1はオフになる。
ここに、基準電圧Vref4は通常点灯時に光源3が取り得る電圧範囲の下限値に対応した電圧に設定するのが好ましく、この場合、光源3が正常の場合にはコンパレータ23aからはLoの検出信号S5が出力され、また光源3の一部が短絡故障した場合には、光源3の両端電圧が正常時に比べて低下するため、コンパレータ23aからはHiの検出信号S5が出力される。
また、本実施形態の点灯装置2では、点灯回路部21への入力電流を抵抗R2により当該入力電流に対応する電圧(負の電位)として検出しており、この検出電圧は電圧信号S6として第2の反転増幅回路に入力される。第2の反転増幅回路で反転増幅された電圧信号S6は第2の誤差演算増幅回路に入力され、第2の誤差演算増幅回路では、電圧信号S6と基準電圧Vref3の誤差を演算し、その結果をスイッチSW1及びダイオードD11を介してコンパレータ22eの非反転入力に入力する。
例えば、点灯回路部21への入力電流に対応する電圧が基準電圧Vref3を上回ろうとした場合、オペアンプ22cの出力電圧は低下し、コンパレータ22eの非反転入力の電位はオペアンプ22cの出力によって制限される。その結果、点灯装置2は、点灯回路部21への入力電流が基準電圧Vref3に応じた所定値以下となるように動作する。なお、オペアンプ22cの基準電圧Vref3は、点灯回路部21への入力電流が通常動作時の入力電流の半分以下となるような値に設定するのが好ましい。ここに、本実施形態では、抵抗R2により入力電流検出部が構成され、上記の基準電圧Vref3が第1の閾値である。
次に、光源3の異常の有無を判別する方法について説明する。まず最初に、従来の方法について説明する。各LEDモジュール31〜33に発生する電圧の範囲が11.5V〜15.5V(標準値13.5V)であるとすると、光源3が正常な場合には当該光源3の取り得る電圧の範囲は34.5V〜46.5V(標準値40.5V)となる。また、点灯回路部21からの出力電流が500mAであるとすると、出力電力の範囲は17.25W〜23.25W(標準値20.25W)となる。ここで、点灯回路部21への入力電力は出力電力と電力変換効率とで求められ、電力変換効率を85%とすると、点灯回路部21への入力電力の範囲は約20.3W〜約27.4W(標準値約23.8W)となる。そして、点灯回路部21への入力電圧が13.5Vである場合には、点灯回路部21への入力電流の範囲は1.50A〜2.03A(標準値1.76A)となる。
一方、LEDモジュール31〜33のうちの1個が短絡故障した場合、光源3の取り得る電圧の範囲は23V〜31V(標準値27V)となる。また、点灯回路部21からの出力電流が500mAであるとすると、出力電力の範囲は11.5W〜15.5W(標準値13.5W)となる。さらに、点灯回路部21への入力電力の範囲は、電力変換効率が85%であることから約13.5W〜約18.2W(標準値約15.9W)となり、点灯回路部21への入力電流の範囲は1.00A〜1.35A(標準値1.18A)となる。
光源3が正常の場合の入力電流の下限値1.50Aと、LEDモジュール31〜33のうちの1個が短絡故障している場合の入力電流の上限値1.35Aを比較すると、その差は10%程度であり、入力電流をモニターして光源3に発生した異常を判別するのは難しい。また、上記の例では、点灯回路部21への入力電圧を13.5Vで一定としているが、直流電源1の電圧変動を考慮すると点灯回路部21への入力電流が正常時と異常時とでクロスすることも考えられるため、入力電流の差から光源3の異常を判別するのは難しい。
ところで、本実施形態では、上述のように状態検出部23により光源3の異常を検出した場合には、点灯回路部21への入力電流が通常動作時の入力電流の半分以下に設定されるため、正常時と異常時とで入力電流の差が大きくなり、光源3の異常の有無を判別しやすくなる。具体的には、光源3が正常時の入力電流が1.50A〜2.03Aであるから、光源3の異常時には0.8A程度に設定すればよい。
而して、本実施形態によれば、光源3に異常が発生した場合でも光源3を継続して点灯させるので、例えば車両の前照灯に点灯装置2を用いた場合には夜間の運転者の安全を確保することができる。また、光源3に異常が発生した場合には点灯回路部21への入力電流を通常動作時の半分以下にするので、正常時と異常時とで入力電流の差が大きくなり、したがって入力電流を検出することで光源3の異常を確実に検出することができる。さらに、点灯装置2の外部で点灯回路部21への入力電流を検出できるので、従来例のように異常報知用の信号線を設けなくてもよく、その分コストアップを抑えることができる。
(実施形態2)
点灯装置2の実施形態2を図4及び図5に基づいて説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の点灯装置2は、図4に示すように、点灯回路部21と、制御部22と、状態検出部23とを備える。
制御部22は、図5に示すように、実施形態1で説明した第1の反転増幅回路、第1の誤差演算増幅回路及びコンパレータ22fを備えるとともに、オペアンプ22j及び抵抗R24,R25で構成された非反転増幅回路と、コンパレータ22kと、RSフリップフロップ22qとを備える。また、制御部22は、コンパレータ22kの出力の立ち上がりを受けてRSフリップフロップ22qのリセット入力にパルス信号を出力するワンショットパルス回路22mと、予め設定されたデューティのパルス信号(例えば数100kHz)を発生するオスシレータ22pと、オスシレータ22pからのパルス信号の立ち上がりを受けてRSフリップフロップ22qのセット入力にパルス信号を出力するワンショットパルス回路22nとを備える。上記の非反転増幅回路には、点灯回路部21のスイッチング素子Q1に流れる電流に応じた電圧信号S7が入力され、当該非反転増幅回路により増幅される。また、本実施形態では、ダイオードD12を介して基準電圧Vref5をコンパレータ22kの非反転入力に接続してあるが、この基準電圧Vref5は、状態検出部23からの検出信号S5がLoの場合には高い値(通常動作時にオペアンプ22aの出力に影響を及ぼさない値)に設定される。また、基準電圧Vref5は、検出信号S5がHiの場合には低い値(点灯回路部21への入力電流が通常動作時の半分以下となる値)に設定される。ここに、本実施形態では、基準電圧Vref5が第2の閾値である。
次に、この点灯装置2の動作について説明する。オスシレータ22pで発生するパルス信号がワンショットパルス回路22nに入力されると、ワンショットパルス回路22nではこのパルス信号の立ち上がりを受けてRSフリップフロップ22qのセット入力及びAND回路22hにパルス信号を出力する。なおこのとき、点灯回路部21の出力電圧は所定の基準値以下であるため、コンパレータ22fからはHi信号が出力される。RSフリップフロップ22qは、ワンショットパルス回路22nからパルス信号が入力されるとHi信号を出力し、その結果、AND回路22hからHiの駆動信号S1が出力されて点灯回路部21のスイッチング素子Q1がオンになる(ターンオン)。
一方、点灯回路部21のスイッチング素子Q1に流れる電流は抵抗R3により検出され、電圧信号S7として非反転増幅回路に入力される。非反転増幅回路では、電圧信号S7を増幅してコンパレータ22kに入力する。また、点灯回路部21の出力電流は抵抗R1により検出され、電圧信号S2として第1の反転増幅回路に入力される。第1の反転増幅回路により反転増幅された電圧信号S2は第1の誤差演算増幅回路に入力され、基準電圧Vref1との誤差が演算される。そして、その演算結果がコンパレータ22kに入力されると、コンパレータ22kでは演算結果と非反転増幅回路からの電圧信号S7とを比較し、パルス信号を出力する。ワンショットパルス回路22mは、コンパレータ22kのパルス信号の立ち上がりを受けてRSフリップフロップ22qのリセット入力にパルス信号を出力し、RSフリップフロップ22qではこのリセット入力によりLo信号を出力する。その結果、AND回路22hからはLoの駆動信号S1が出力され、スイッチング素子Q1がオフになる(ターンオフ)。そして、上記のオン/オフ動作を繰り返すことで、所謂カレントモードでのフィードバック制御が行われる。
ここで、光源3に異常が発生した場合には、状態検出部23からHiの検出信号S5が出力され、制御部22ではこの検出信号S5により基準電圧Vref5が上記の低い値に設定される。そして、点灯回路部21の出力電流が基準電圧Vref5に応じた所定の電流以下となるようにスイッチング素子Q1のスイッチング動作が制御される。
例えば、点灯回路部21を電流不連続モード(トランスT1の1次側に流れる電流と2次側に流れる電流が不連続となるモード)で動作させた場合には、点灯回路部21の1次側にはのこぎり歯状のスイッチング電流が発生し、このときの電流のピーク値をIpとするとトランスT1で変換される電力W1は、
W1=(L1×Ip×Ip)/2
となる。なお、L1はトランスT1の1次側コイルのインダクタンスである。上式より、電流Ipを制限することで入力電力を所望の値以下に設定することができる。
而して、本実施形態によれば、光源3に異常が発生した場合でも光源3を継続して点灯させるので、例えば車両の前照灯に点灯装置2を用いた場合には夜間の運転者の安全を確保することができる。また、光源3に異常が発生した場合には点灯回路部21への入力電流を通常動作時の半分以下にするので、正常時と異常時とで入力電流の差が大きくなり、したがって入力電流を検出することで光源3の異常を確実に検出することができる。さらに、点灯装置2の外部で点灯回路部21への入力電流を検出できるので、従来例のように異常報知用の信号線を設けなくてもよく、その分コストアップを抑えることができる。また、本実施形態のようにカレントモードでのフィードバック制御を行う場合には、実施形態1のように入力電流を検出するための回路を設けなくてもよく、回路構成を簡略化することができる。
(実施形態3)
点灯装置2の実施形態3を図6及び図7に基づいて説明する。なお、本実施形態の点灯装置2は、点灯回路部21への入力電流を検出するための回路(抵抗R2、第2の反転増幅回路、第2の誤差演算増幅回路、スイッチSW1及びダイオードD11)を削除した点と、オペアンプ22aの基準電圧Vref1を可変とした点で実施形態1と異なっており、それ以外の構成は実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の点灯装置2は、図6に示すように、点灯回路部21と、制御部22と、状態検出部23とを備える。制御部22は、図7に示すように、実施形態1の制御部22から上記の回路を削除するとともに、オペアンプ22aの基準電圧Vref1を、状態検出部23からの検出信号S5に応じて可変としている。
ここで、実施形態1より、光源3が正常の場合の点灯回路部21への入力電流の範囲は1.50A〜2.03Aであり、光源3を構成するLED31〜33のうちの1個が短絡故障した場合の点灯回路部21への入力電流の範囲は1.00A〜1.35Aである。そして、正常時の下限値と異常時の上限値の差はわずか10%程度であり、これらの入力電流から光源3の異常を検出するのは難しい。
そこで、本実施形態では、光源3の異常を検出した場合には光源3への出力電流を500mAから300mAに低減させている。この場合、光源3の取り得る電圧の範囲は23V〜31V(標準値27V)であるから、出力電力の範囲は6.9W〜9.3W(標準値8.1W)となる。さらに、点灯回路部21への入力電力の範囲は、電力変換効率が85%であることから約8.1W〜約10.9W(標準値約9.5W)となり、点灯回路部21への入力電流の範囲は0.60A〜0.81A(標準値0.70A)となる。
つまり、本実施形態によれば、光源3の異常を検出した場合には光源3への出力電流を500mAから300mAに低減することで、点灯回路部21への入力電流を通常動作時の半分以下に設定することができ、点灯回路部21への入力電流を検出することで光源3の異常を有無を判別することができる。しかも、実施形態1のように入力電流を検出するための回路を設けていないことから、より簡単な構成で同等の効果を得ることができる。
(実施形態4)
点灯装置2の実施形態4を図8及び図9に基づいて説明する。なお、点灯装置2の全体構成は実施形態3と同様であるから、必要がある場合には図6を参照する。また、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の点灯装置2は、図6に示すように、点灯回路部21と、制御部22と、状態検出部23とを備える。
制御部22は、図8に示すように、実施形態1で説明した第1の反転増幅回路、第1の誤差演算増幅回路、コンパレータ22f、オスシレータ22g、コンパレータ22e及びAND回路22hを備えるとともに、コンパレータ22r及びタイマ22tで構成された出力電圧過大異常検出回路と、コンパレータ22s及びタイマ22uで構成された出力電圧過小異常検出回路と、これらの回路の出力が入力されるNOR回路22vとを備える。
状態検出部23は、実施形態1で説明したコンパレータ23aと、タイマ23bとを備える。
次に、点灯装置2の動作について説明する。なお、正常時の動作については実施形態1と同様であるからここでは説明を省略し、点灯装置2に異常が発生した場合の動作について説明する。
点灯装置2の出力端子O1,O2間が開放するか又は無負荷の場合には、コンパレータ22rの非反転入力の電圧が基準電圧Vref6よりも大きくなるため、コンパレータ22rから出力される信号はLoからHiになり、タイマ22tはこの信号が所定時間継続してHiである場合には出力をLoからHiにする。その結果、NOR回路22vからはLo信号が出力されるため、AND回路22hの出力はLoとなり、点灯回路部21のスイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止される。
また、点灯装置2の出力端子O1,O2間が短絡した場合には、コンパレータ22sの反転入力の電圧が基準電圧Vref7よりも小さくなるため、コンパレータ22sから出力される信号はLoからHiになり、タイマ22uはこの信号が所定時間継続してHiである場合には出力をLoからHiにする。その結果、NOR回路22vからはLo信号が出力されるため、AND回路22hの出力はLoとなり、点灯回路部21のスイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止される。
さらに、光源3を構成するLEDモジュール31〜33のうちの1個が短絡故障した場合には、状態検出部23のコンパレータ23aの反転入力の電圧が基準電圧Vref4よりも小さくなるため、コンパレータ23aの出力はLoからHiになり、タイマ23bはこの信号が所定時間継続してHiである場合には出力をLoからHiにし、Hi信号を制御部22に出力する。
而して、本実施形態によれば、タイマ22t,22u,23bを設けることで、ノイズの影響を受けることなく、点灯装置2や光源3で発生する異常を確実に検出することができる。また、実施形態1と同様に、安全性を確保でき且つコストアップを抑えつつ光源3の異常を外部に報知可能な点灯装置2を提供することができる。
(実施形態5)
図10は本実施形態の車両用のヘッドライト(灯具)4の断面図である。このヘッドライト4は、光源3と、レンズや反射板で構成され、光源3の前方(図10中の左側)に配置された光学ユニット5と、光源3に点灯電力を供給する上述の実施形態1〜4で説明した点灯装置2とを備える。
点灯装置2と光源3の間は出力線L2により電気的に接続されており、この出力線L2を介して光源3に点灯電力が供給される。また、光源3には放熱板6が取り付けられており、光源3で発生した熱がこの放熱板6により外部に放熱される。さらに、光学ユニット5は光源3から照射された光の配光を制御するためのものである。なお、点灯装置2は、車両側に設けられたバッテリー(図示せず)から電源線L1を介して電源が供給される。
而して、本実施形態によれば、上述の実施形態1〜4で説明した点灯装置2を用いることで、光源3に異常が発生しても光源3を継続して点灯させることができ、特に車両用のヘッドライト4とした場合には、視界の確保が可能であるとともに対向車などに対して自車を認識させることができ、夜間の運転者の安全を確保することができる。また、点灯装置2への入力電流を車両側で検出することで光源3の異常を判別できるので、点灯装置2側から車両側への異常報知用の信号線を別途設けなくてもよく、コストアップを抑えることができる。
(実施形態6)
図11は本実施形態の点灯システムの概略構成図である。この点灯システムは、光源3と、光源3に点灯電力を供給する点灯装置2と、直流電源1の出力電流(つまり点灯装置2の点灯回路部21に供給される電流)を監視し、異常発生時には外部に異常信号を出力する電源電流監視部7とを備える。電源電流監視部7と点灯装置2の間は電源供給用のハーネス8により接続されている。
電源電流監視部7はコンパレータ71を備えており、直流電源1の出力電流に応じた電圧がコンパレータ71の反転入力に入力され、基準電圧Vref8と比較される。上記の電圧が基準電圧Vref8よりも低い場合、つまり直流電源1の出力電流が低下した場合にはコンパレータ71の出力がLoからHiになり、このHi信号により異常が発生したことを外部に報知することができる。例えばこの点灯システムが車両に搭載されている場合には、このHi信号を車両側のユニットに伝送して警告灯などを表示させることで、運転者に異常が発生したことを知らせることができる。ここに、本実施形態では、基準電圧Vref8が第3の閾値である。
ここで、本実施形態の点灯システムは、上述の実施形態1〜4で説明した点灯装置2を備えており、光源3の異常(例えば短絡故障など)時には点灯装置2への入力電流を通常動作時の半分以下となるようにしているので、電源電流監視部7により上記の入力電流を検出することで光源3の異常を検出でき、外部に報知することができる。また、点灯装置2側から車両側への異常報知用の信号線を別途設けなくてもいいので、コストアップを抑えることができる。
なお、上述の電源電圧監視部7は一例であって、光源3の異常時に点灯装置2への入力電流が低下したことを検出できるものであれば他のものでもよい。また、コンパレータ71の基準電圧Vref8は供給電圧に応じて可変できるようになっていてもよく、光源や点灯装置の仕様に応じて適宜設定すればよい。
(実施形態7)
図12は本実施形態の車両9の外観斜視図であり、この車両9には上述の点灯装置2、一対のヘッドライト4,4及び点灯システムが搭載されている。したがって、本実施形態によれば、安全性を確保でき、且つ、コストアップを抑えつつ光源3の異常を外部に報知可能な車両9を提供することができる。また、点灯装置2側から車両9側への異常報知用の信号線を別途設けなくてもいいので軽量化にもなり、経済的(燃費などのエネルギー効率のよい)な車両9を提供することができる。
なお、上述の実施形態1〜7では、点灯回路部21としてフライバック方式のDC−DCコンバータを例に説明したが、その他の方式(例えばSEPICやCukやフォワードなど)のコンバータであってもよい。また、上述の実施形態1〜7では、3個のLEDモジュール31〜33で光源3を構成しているが、光源の構成は上記の実施形態に限定されるものではない。さらに、上述の実施形態1〜7では、定電流制御の手法として誤差演算回路による比例積分制御を用いているが、定電流制御できるものであれば上記の手法に限定されるものではない。
1 直流電源
2 点灯装置
3 光源
21 点灯回路部
22 制御部
23 状態検出部

Claims (6)

  1. 直流電源から電力供給を受けて、直列接続された複数のLEDモジュールで構成された光源に点灯電力を出力する点灯回路部と、
    前記点灯回路部の出力を制御する制御部と、
    前記光源の状態を検出する状態検出部とを備え、
    前記制御部は、前記点灯回路部への入力電流を検出する入力電流検出部を有し、
    前記制御部には、通常動作時における前記点灯回路部への入力電流の半分以下の値である第1の閾値が予め設定されており、
    前記制御部は、前記状態検出部が前記光源の異常として前記光源を構成する前記複数のLEDモジュールのうち少なくとも1つのLEDモジュールの短絡を検出すると、前記点灯回路部から前記光源への電力供給を継続させつつ、前記入力電流検出部による検出電流が前記第1の閾値以下となるように前記点灯回路部を制御することを特徴とする点灯装置。
  2. 直流電源から電力供給を受けて、直列接続された複数のLEDモジュールで構成された光源に点灯電力を出力する点灯回路部と、
    前記点灯回路部の出力を制御する制御部と、
    前記光源の状態を検出する状態検出部とを備え、
    前記制御部には、前記点灯回路部への入力電流が通常動作時の半分以下となるときの前記光源への出力電流の値として第2の閾値が予め設定されており、
    前記制御部は、前記状態検出部が前記光源の異常として前記光源を構成する前記複数のLEDモジュールのうち少なくとも1つのLEDモジュールの短絡を検出すると、前記点灯回路部から前記光源への電力供給を継続させつつ、前記光源への出力電流が前記第2の閾値以下となるように前記点灯回路部を制御することを特徴とする点灯装置。
  3. 請求項1又は2記載の点灯装置と、前記光源とを備えていることを特徴とする灯具。
  4. 請求項1又は2記載の点灯装置を備え、
    前記直流電源から前記点灯回路部に供給される電流を監視し、当該電流が予め設定された第3の閾値以下になると外部に異常を報知する電源電流監視部が前記直流電源側に設けられていることを特徴とする点灯システム。
  5. 請求項記載の灯具を備え、
    前記直流電源から前記点灯回路部に供給される電流を監視し、当該電流が予め設定された第3の閾値以下になると外部に異常を報知する電源電流監視部が前記直流電源側に設けられていることを特徴とする点灯システム。
  6. 請求項4又は5記載の点灯システムを備えていることを特徴とする車両。
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