Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6089434B2 - 純水の導電率低減装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6089434B2 - 純水の導電率低減装置 - Google Patents

純水の導電率低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6089434B2
JP6089434B2 JP2012094137A JP2012094137A JP6089434B2 JP 6089434 B2 JP6089434 B2 JP 6089434B2 JP 2012094137 A JP2012094137 A JP 2012094137A JP 2012094137 A JP2012094137 A JP 2012094137A JP 6089434 B2 JP6089434 B2 JP 6089434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pure water
conductivity
nitrogen gas
storage tank
inert gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012094137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013220394A (ja
Inventor
憲一 神田
憲一 神田
達雄 作野
達雄 作野
聡志 植村
聡志 植村
崇行 小竹原
崇行 小竹原
龍二 西村
龍二 西村
田中 大介
大介 田中
光弘 井上
光弘 井上
匠 田原
匠 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012094137A priority Critical patent/JP6089434B2/ja
Publication of JP2013220394A publication Critical patent/JP2013220394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6089434B2 publication Critical patent/JP6089434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

この発明は、純水に溶解している二酸化炭素を不活性ガスを利用して除去する純水の導電率低減方法および装置に関し、とくに短時間で純水の導電率を低減することが可能な純水の導電率低減装置に関する。
発電用プラントなどで使用される純水は、配管の腐食などを防止するため導電率の管理基準値を設けて管理されている。特に原子力発電用プラントにおいては、原子炉圧力容器、炉内構造物の応力腐食割れを抑制するために、純水の導電率は厳しく管理されている。
図6は、従来の原子力発電用プラントにおける純水の供給経路の一例を示している。図6に示すように、純水製造装置(図示略)で製造された純水Wは、矢印F1方向から上流側配管2およびバルブ3を介して貯蔵タンク10に供給され、一時的に貯蔵タンク10に
貯留される。貯蔵タンク10は純水Wを貯留するタンク本体11を有しており、タンク本体11の上部にはフィルタ11bが設けられている。タンク本体11の側面部には、オーバーフロー配管11cが取付けられている。貯蔵タンク10に貯留された純水Wは、バルブ4および下流側配管5を介して原子力発電用プラント側に供給され、一次冷却水として使用される。導電率の管理は、純水製造装置出口および貯蔵タンクにおける純水Wに基づき行われている。
従来から純水の製造方法に関する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。この特許文献1の純水製造方法は、原水の水質変動に応じて導電率の低い純水を製造するものである。特許文献2の純水製造方法は、原水流入ラインに水のPHを調整するPH調整槽と窒素ガスバブリング塔を設け、再生廃液排出量を削減するようにしている。
特開平11−114596号公報 特開2001−87795号公報
しかし、図6に示す従来の原子力発電用プラントにおける純水の供給経路では、純水製造装置により製造された純水Wは、貯蔵タンク10に一時的に貯留され、その後、原子力発電用プラント側の系統に供給されるため、貯蔵タンク10で貯留する過程において、純水WにCOが溶解し、導電率が管理基準値を超えてしまう場合があるという問題がある。すなわち、純水Wの導電率は、純水製造装置により製造された純水Wでは数十μS/mであるが、貯蔵タンク10での貯留する過程において数百μS/mに増加してしまうという問題がある。
この場合の対策として、現状では導電率の高い純水の廃棄(純水の入替え)または脱塩装置での純水の浄化などといった処理を行っているが、これらは迅速な対応を必要とすることから、常に状況監視、水の確保、対応時間を考慮する必要があり、運用管理面での負荷が大きくなるという問題がある。
そこで本発明は、製造された純水を一時的に貯留して使用する場合でも、短時間で純水の導電率を低減することが可能な純水の導電率低減装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、純水製造装置の下流側の貯蔵タンク設置される純水の導電率低減装置であって、前記純水の導電率を検知する導電率検知手段と、前記貯蔵タンクのオーバーフロー配管を介し当該タンクの底部近傍まで延びる供給流路に複数の噴出穴を備えて、前記貯蔵タンクに貯留されている純水中に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、前記導電率検知手段からの情報に基づき前記純水の導電率が許容範囲にあるか否かを判定し、前記純水の導電率が許容範囲を超えている場合は前記不活性ガス供給手段から前記純水中への不活性ガスの供給を指令する導電率判定手段と、前記導電率判定手段からの指令に基づき前記不活性ガスの前記供給流路を開閉する制御弁と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、不活性ガスと純水が接触することにより、純水に溶解している二酸化炭素が不活性ガスに吸着され、純水の導電率が低減される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の純水の導電率低減装置において、前記純水の温度を検出する温度検出手段を備え、前記導電率判定手段は、前記導電率検知手段で検知した導電率を前記温度検出手段で検出した温度で補正し、該補正した導電率に基づき前記純水の導電率が許容範囲にあるか否かを判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の純水の導電率低減装置において、前記不活性ガスは、窒素ガスであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、不活性ガスを純水と接触させることにより、純水に溶解している二酸化炭素を除去するようにしたので、純水の一時的な貯留により純水の導電率が上昇した場合であっても、純水の導電率を短時間で低減させることができる。これにより、短時間で導電率を管理基準値内の純水に戻すことが可能となり、従来に比べて迅速な対応をとることができる。また、従来のような純水の廃棄や脱塩装置などによる純水の浄化が不要となるので、コストの抑制、純水の運用管理の容易化が可能となる。とくに、導電率判定手段からの指令に基づき不活性ガスの供給流路の制御弁を開閉するようにしたので、導電率を低減させるための作業を自動化することができる。さらに、不活性ガスは、大気中に多く含まれているので、不活性ガスを純水の導電率低減のために使用しても環境への影響はなく、運用管理上の安全性を確保できる。
請求項2に記載の発明によれば、純水の温度を検出する温度検出手段を備えているので、気温の変化に伴い純水の温度が変化した場合でも、導電率検知手段によって検知された導電率を温度補正することができ、純水の導電率を精度よく把握することができる。これにより、純水の導電率を低減するための不活性ガスの使用量を抑制すること可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、不活性ガスとして安価な窒素ガスを用いているので、純水の導電率を低減させるためのコストを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係わる純水の導電率低減装置の概要図である。 図1の純水の導電率低減装置の制御ブロック図である。 図1の純水の導電率低減装置における制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる純水の導電率低減方法の原理を示す模式図である。 図1の純水の導電率低減装置における貯蔵タンク内の純水の導電率の分布を示す模式図である。 従来における純水の供給経路の概要図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図3は、本発明の実施の形態を示しており、とくに原子力発電用プラントに適用した場合を示している。図1に示すように、原子力発電所の施設には、純水製造装置1が設けられている。純水製造装置1は、原子力発電所の各系統に供給する純水Wを製造するものである。純水製造装置1によって製造された純水Wは、矢印F1に示すように、上流側配管2および第1のバルブ3を介して貯蔵タンク10に供給されるようになっている。第1のバルブ3は、貯蔵タンク10への純水Wの供給および停止を行う機能を有している。
貯蔵タンク10は、純水製造装置1から供給された純水Wを一時的に貯留する機能を有している。貯蔵タンク10は、タンク本体11と、フィルタ11bと、オーバーフロー配管11cとを有している。タンク本体11は、本実施の形態では円筒状に形成されており、例えば1000mの容積を有している。タンク本体11は、内側上部が空間部11aに形成されている。タンク本体11の上部空間部11aは、フィルタ11bを介して外部と連通している。オーバーフロー配管11cは、タンク本体11の側面部に取付けられている。オーバーフロー配管11cの上流端は、空間部11aに開口している。オーバーフロー配管11cは、タンク本体11内の純水Wが所定量を超えた場合に、タンク本体11内の純水Wの一部を外部に排出する機能を有している。
タンク本体11の側面下部には、下流側配管5が接続されている。貯蔵タンク10に一時的に貯留された純水Wは、矢印F2に示すように第2のバルブ4および下流側配管5を介してプラント6側に供給されるようになっている。第2のバルブ4は、貯蔵タンク10からプラント6側への純水Wの供給および停止を行う機能を有している。
純水製造装置1によって製造された純水Wは、貯蔵タンク10に一時的に貯留され、その後、プラント6側の各系統に供給されるため、貯留される過程において純水WにCOが溶解し、純水Wの導電率が高くなる。そこで、本発明では、純水Wの導電率が管理基準値を超えるのを防止するため、純水製造装置1の下流側に導電率低減装置12を設けている。導電率低減装置12は、不活性ガス供給手段としての窒素ガス供給ライン14と、不活性ガス供給流路としての窒素ガス供給配管15と、制御弁16と、導電率検知手段17と、温度検出手段18と、導電率判定手段19とを有している。
導電率低減装置12は、貯蔵タンク10に貯留された純水Wに向けて不活性ガスとしての窒素ガスNが供給することで、純水Wの導電率を低減することが可能となっている。この実施の形態においては、窒素ガスNは、原子力発電所内に敷設された窒素ガス供給ライン14から供給されるようになっているが、後述するように、不活性ガス供給手段を窒素ガスNを貯蔵するガスボンベから構成してもよい。窒素ガス供給ライン14には、窒素ガス供給配管15が接続されている。窒素ガス供給配管15は、オーバーフロー配管11c内を通り、上流部15aはタンク本体11の底部まで延びている。窒素ガス供給配管15の上流部15aには、タンク本体11内に貯留された純水Wに向けて窒素ガスNを噴出させる複数の噴出穴(図示略)が形成されている。窒素ガス供給配管15の途中には、電気信号で動作する制御弁16が設けられている。
貯蔵タンク10のタンク本体11には、純水Wの導電率を検知する導電率検知手段17が取付けられている。導電率検知手段17は、検知した純水Wの導電率を電気信号に変換する機能を有している。貯蔵タンク10のタンク本体11には、純水Wの温度を検出する温度検出手段18が取付けられている。温度検出手段18は、検知した純水Wの温度を電気信号に変換する機能を有している。導電率検知手段17からの信号K1および温度検出手段18からの信号K2は、それぞれ導電率判定手段19に入力されるようになっている。
導電率判定手段19は、図2に示すように、温度補正部19aと判定部19bを有している。純水Wは、温度の高低によって導電率が変化することから、温度補正部19aは、導電率検手段17によって検知された導電率を温度検出手段18からの温度情報に基づき補正する機能を有している。判定部19bは、温度補正部19aによって補正された導電率に基づき、貯蔵タンク10の純水Wの導電率が許容範囲にあるか否かを判定し、純水Wの導電率が許容範囲を超えている場合は、窒素ガス供給ライン14から純水W中への窒素ガスNの供給を指令する機能を有している。すなわち、導電率判定手段19は、純水Wの導電率が許容範囲を超えている場合は、制御弁16に供給信号K3を出力し、制御弁16の開弁動作によって、貯蔵タンク10の純水W中に窒素ガスNを供給する機能を有している。
つぎに、上述の導電率低減装置12を用いた純水の導電率低減方法および作用について説明する。
図3は、純水Wの導電率低減方法の手順を示している。図3のステップ51で処理が開始され、ステップ52では、導電率検知手段17によって貯蔵タンク10内の純水Wの導電率が検知される。つぎに、ステップ53に進み、温度検出手段18によって貯蔵タンク10内の純水Wの温度が検知される。つぎに、ステップ54に進み、導電率検知手段17および温度検出手段18からの情報に基づき、導電率判定手段19によって純水Wの導電率が許容範囲にあるか否かが判定される。すなわち、導電率判定手段19は、温度補正部19aで導電率検手段17によって検知された導電率を温度検出手段18からの温度に基づき補正し、判定部19bは、補正された導電率に基づき貯蔵タンク10の純水Wの導電率が許容範囲にあるか否かを判定する。
ステップ54において、純水Wの導電率が許容範囲にあると判定された場合は、ステップ55に進み、制御弁16は閉じたままとされ、貯蔵タンク10には窒素ガスNは供給されない。その後、ステップ52に戻り、上述の処理が繰り返される。
ステップ54において、純水Wの導電率が許容範囲を超えていると判定された場合は、ステップ56に進み、制御弁16は導電率判定手段19からの供給信号K3に基づき開とされる。そして、ステップ57に示すように、窒素ガス供給ライン14からの窒素ガスNが窒素ガス供給配管15を介して貯蔵タンク10内に供給され、窒素ガス供給配管15の上流部15aから貯留された純水Wに向けて窒素ガスNを噴出させる。これにより、貯蔵タンク10内の純水Wは、窒素ガスNと接触することにより、純水Wに溶解しているCOが窒素ガスNに吸着され、純水Wの導電率が低減される。すなわち、窒素ガス供給配管15の上流部15aには、窒素ガスNを噴出させる複数の噴出穴(図示略)が形成されているので、貯蔵タンク10内の純水W中には窒素ガスNの無数の気泡が生成され、純水Wと窒素ガスN2との接触は十分に行われる。これにより、純水Wに溶解しているCOが除去され、純水Wの導電率は短時間で低下する。純水W中の窒素ガスNおよびCOは、時間の経過とともに純水Wの液面まで浮上し、その後、貯蔵タンク10の空間11aに流入する。貯蔵タンク10の空間11aに流入した窒素ガスN2およびCOは、矢印F3に示すように、オーバーフロー配管11cを介して外部に排出される。
つぎに、ステップ52に戻り、上述の処理が繰り返され、純水Wの導電率が許容範囲内となった場合は、貯蔵タンク10内への窒素ガスNの供給は停止される。そして、導電率低減装置12の点検時などによって、純水Wのプラント6側への供給が停止される場合は、ステップ58に進んで処理を終了させる。
このように、この実施の形態においては、窒素ガスNを純水Wと接触させることにより純水Wに溶解しているCOを除去するようにしたので、製造された純水Wの一時的な貯留によって純水Wの導電率が上昇した場合であっても、純水Wの導電率を短時間で低減させることができる。これにより、短時間で導電率を管理基準値内の純水Wに戻すことが可能となり、従来に比べて迅速な対応をとることができる。また、従来のような純水の廃棄や脱塩装置などによる純水の浄化が不要となるので、コストの抑制、純水Wの運用管理の容易化が可能となる。さらに、不活性ガスである窒素ガスNは、大気中に多く含まれているので、窒素ガスNを純水Wの導電率低減のために使用しても環境への影響はなく、運用管理上の安全性を確保できる。
また、不活性ガスとして安価な窒素ガスNを用いているので、純水Wの導電率を低減させるためのコストを抑制することができる。さらに、純水Wの温度を検出する温度検出手段18を備えているので、気温の変化に伴い純水Wの温度が変化した場合でも、導電率検知手段17によって検知された導電率を温度補正することができ、純水Wの導電率を精度よく把握することができる。これにより、純水Wの導電率を低減するための窒素ガスNの使用量を抑制すること可能となる。
つぎに、窒素ガスNによる曝気におけるCO除去の仕組みとCO除去量について説明する。ここで、曝気とは、液体中に気体を供給し、気体と液体とを接触させることを意味する。
窒素ガスNによる曝気について、純水1.0mに対する窒素ガスNを1.0リットル(標準状態)供給する場合を考える。このとき、1.0リットル=1000cm=1.0×10−3である。図4に示すように、供給した窒素ガス1.0リットルが純水W中で一つの気泡と考える。このとき、標準状態の気体1molは0℃、1atmで22.4リットルである。したがって、25℃のとき、1.0×298/273=1.091575リットルとなる。また、標準状態1リットルの気体は1/22.4=0.0446428molである。
ヘンリーの法則によれば、溶液中には各気体の分圧に比例した量の気体が溶解している。しかし、窒素ガスの気泡中には二酸化炭素が存在しないため、二酸化炭素分圧と気泡中の二酸化炭素分圧の比から、純水中の二酸化炭素は窒素ガス気泡へ吸い出される。水面からの二酸化炭素分圧は、大気の組成比より、0.0003×1.0atmである。ここで、純水W中への滞留が十分長い時間であることから、二酸化炭素は大気圧の分圧に等しくなるほど十分に気泡中へ吸い出される。ただし、供給される窒素ガスNは、標準状態なので、大気中の分圧0.781×1.0atmと1.0×1.0atmの差分だけ純水W中に溶解する。温度を25℃として、溶解する窒素ガス容量ΔVN2は、以下の通りとなる。
ΔVN2=0.0190×(1.0−0.781)×293/298=0.00040911g=0.000409/28=0.14611×10−3mol
圧力が一定のままであれば、この分だけ気泡の体積は減少する。したがって、溶解した後の窒素ガス気泡の体積V´N2は、以下の通りとなる。
V´N2=(0.0446428−0.14611×10−3)÷(0.0044628)×1091.575=1088.0026cm
ここで、窒素ガス気泡中へ吸い出される二酸化炭素の体積V´CO2とすると、以下の式が成り立つ。
V´CO2÷(V´CO2+V´N2)=0.0003/0.781→
V´CO2=(0.0003/0.781)×V´N2=0.4179267cm
よって気泡中に存在する二酸化炭素のモル数M´CO2は、以下の通りとなる。
M´CO2=(0.4179296)÷(22.4×10)×(273÷298)=0.0170922×10−3mol=17.0922×10−6mol
つまり、1.0リットルの窒素ガスNを供給した場合、その気泡には17.0922×10−6molの二酸化炭素が吸着されて大気へ除去されるということになる。ここで、飽和状態の純水へ溶解している二酸化炭素の濃度は、CO2(aq)=KCO2=10.2×10−6mol/リットルであるので、純水1.0m中には二酸化炭素は10.2×10−3mol存在する。したがって、すべての二酸化炭素を除去するために必要な窒素ガス容量VN2(B)は、以下の通りとなる。
N2(B)=10200×10−6/17.0922×10−6=596.76343=596.8リットル
つぎに、実際のタンクモデルにおける飽和溶解しているCO全量除去に必要な窒素ガス量を求めてみる。
純水1.0mに対し窒素ガス596.8リットルが必要となるので、実際のタンク容量1000mに対しては、596800リットル=596.8mが必要となる。ただし、これはすべての二酸化炭素の除去を考えた場合である。
つぎに、連続通気に必要な窒素ガス流量を求めてみる。二酸化炭素の溶解による導電率の上昇傾向は、気体と液体の接触の様子に影響され、各種文献を考慮すると、例えばビーカーの水が1時間で飽和する程度に導電率が上昇するケースもあると考えられる。そこで、ビーカーの高さを10cm程度と考え、図5に示すように、貯蔵タンク10に純水Wを貯留した後にタンク上部の気相部からCOが溶解し1時間後に上部から10cmの範囲にて200μS/m、さらに10cm下部で100μS/mとなった場合を考える。
ここで、200μS/mに対してCO濃度は、10.2×10mol/リットル=10.2×10mol/リットル、100μS/mに対してCO濃度は5.1×10−6mol=5.1×10−3molと考えると、除去すべきCO濃度は、以下の通りとなる。
除去すべきCOの量=100×0.1×10.2×10−3+100×01.×5.1×10−3=15.3×10−2mol
窒素ガスNでの1リットルの通気によるCOの除去量は、17.0922×10−6molであるため、153000×10−6mol/17.0922×10−6mol=8951.4515リットルの通気が必要となる。したがって、1時間以内に除去することを考えると、8951.4515リットル/3600秒=2.4865143リットル/秒となる。タンクの底面積を100mとすると、1mあたり0.0248651リットル/秒の少ない通気量で良いことがわかる。
また、COの溶解は貯留された純水Wの上部水面で起こることを考慮すると、曝気により通気された窒素ガスNは純水W中を浮上し、タンク上部の気相に滞留することになる。すると、あたかも窒素ガスNが封入された状態となり、水面からのCO溶解を抑制することとなる。さらに、水面においては窒素ガスNが支配的となるため、COの分圧が減り、水面からもCOを除去する効果があると考えられる。以上のことを考慮すると、実際には上記計算で求めた流量より少ない流量にて窒素ガスNによる曝気を行うことが可能となる。
また、このモデルでは窒素ガスNを一つの気泡のモデルと考えたが、実際はいくつかの気泡に分裂するし、多数の微細気泡として供給することも可能である。同じ体積の気泡が微細化されいくつかの小さな気泡になった場合、もとの一つの気泡に比べて表面積は大きくなる。1.0リットルの体積の気泡が多数の気泡となった場合に表面積は9倍に、1.0mmの多数の気泡となった場合に表面積は99倍になる。このように、微細気泡によって表面積が大きくなることで、窒素ガスNが純水に接触する面積が増えることから、曝気効率の改善につながる。また、微細気泡となった場合には、気泡一つにかかる浮力が小さくなり、気泡が純水中に滞留する時間が長くなることから、曝気効率の改善につながる。さらに、微細化されることで、貯蔵タンク10内の広範囲に窒素ガスNの気泡を分布させることができ、これも曝気効率の改善につながる。
実際の運用を考えると、容量1000mのタンクに貯蔵されCOの溶解が飽和状態にある純水Wにおいて、純水W中のすべてのCOを除去するために、窒素ガスNを流量2.4865143リットル/秒にて通気すると、596800/2.4865=240016.08秒=66.6711時間=2.7日で純水1000m中のCOをすべて除去することができる。
実際の貯蔵タンク10では、100μS/m付近で導電率が飽和しており、気温の上昇などにより一時的に導電率が上昇した場合などに、管理目標値100μS/mに対し、導電率としては数十μS/m下げれば十分である。したがって、100μS/mから75μS/mへ導電率を低下させる場合には、窒素ガスN流量2.4865143リットル/秒にて596800/4/2.4865=60004.021秒=16.667783時間=0.6944日だけ曝気すれば良いことになる。
上記考察では、溶解したCOの拡散の様子を考慮しておらず、実際の導電率上昇傾向とは異なると考えられる。実際の貯蔵タンク10では、純水製造装置1から50μS/mの純水を12m/時間で供給している状態で、導電率は約80μS/mで飽和している。現状持ちうるデータとして、この供給を止めたときに、36時間で導電率が83μS/mから91μS/mに上昇したという実績がある。
CO溶解による導電率上昇は、溶解の飽和を考えると、A(1−e−at)+αという公式にしたがって上昇する。厳密には、上述のデータ等から導電率の上昇曲線を求め、飽和時間より必要な通気流量を求めるのがよいが、簡単にするため以下のような必要流量を推定する。
導電率の83μS/mから91μS/mへの上昇が線形に上昇すると仮定すると、このときCO濃度は36時間で4.07×106mol/リットルから4.46×10−6mol/リットルへ上昇したことになる。よって、これを除去するためには以下の流量にて通気すればよいことになる。
0.46×10−6×10mol/17.0922×10−6mol/(36×3600秒)=0.2077リットル/秒
これは、上述したように、実際には窒素ガスNの微細化および封入効果が期待できることから、さらに少ない流量で窒素ガスNによる曝気が可能になる。
また、窒素ガスNの供給をガスボンベ(一本あたりの容量:7000リットル)で考えた場合、7000リットル÷0.277リットル/秒=9.36時間であることから、ボンベ1本で9.36時間の供給が可能となり、24時間の曝気はボンベ3本あれば十分な量となる。
上述したように、貯蔵タンク10の容量を1000mとし、この貯蔵タンク10に貯留された純水WにCOが飽和状態で溶解しているとした場合は、純水W中のすべてのCOを除去するためには、596.8m(596800リットル)の窒素ガスNによる曝気が必要となる。また、連続通気によりCO溶解による導電率の上昇を抑えるためには、1000mの貯蔵タンク10に対して2.49リットル/秒の流量で曝気すればよい。ただし、必要な流量はタンク容量に比例して大きくなっているため、1m当たりには0.025リットル/秒の微量な通気量でよい。さらに、窒素ガスNによる封入効果により必要な通気量は少なく済むと推定され、上述の流量2.49リットル/秒は保守の観点から余裕をもった大きな値としている。
また、COが飽和状態で溶解した1000mの貯蔵タンク10に、窒素ガスNを仮に流量2.49リットル/秒で通気し続けると、67時間(2.7日)ですべてのCOを除去することができる。現状、100μS/mで飽和しているときに、pH、温度変化などによるわずかな上昇を低減するには、導電率を数十μS/m低下させるために、2.49リットル/秒の通気量で17時間(0.7日)通気すればよい。ただし、実際の導電率の上昇の様子は上述の仮定より緩やかであり、これよりもさらに少ない通気流量(0.21リットル/秒)で運用できる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態においては、不活性ガスの一例として窒素ガスNを用いたが、COを吸着することが可能なガスであれば、窒素ガスNに限定されない。さらに、この実施の形態においては、貯蔵タンク10内の純水W中に窒素ガスNを供給するようにしているが、上流側配管2または下流側配管5を流れる純水W中に窒素ガスNを供給する構成としてもよい。さらに、窒素ガスNの供給は、原子力発電所内に敷設された窒素ガス供給ライン14によって行うようにしているが、上述したようにボンベに貯蔵された窒素ガスNを供給する構成としてもよい。
1 純水製造装置
10 貯蔵タンク
11 タンク本体
11b フィルタ
11c オーバーフロー配管
12 導電率低減装置
14 窒素ガス供給ライン(不活性ガス供給手段)
15 窒素ガス供給配管(不活性ガス供給流路)
16 制御弁
17 導電率検知手段
18 温度検出手段
19 導電率判定手段
W 純水
窒素ガス(不活性ガス)
CO 二酸化炭素

Claims (3)

  1. 純水製造装置の下流側の貯蔵タンク設置される純水の導電率低減装置であって、
    前記純水の導電率を検知する導電率検知手段と、
    前記貯蔵タンクのオーバーフロー配管を介し当該タンクの底部近傍まで延びる供給流路に複数の噴出穴を備えて、前記貯蔵タンクに貯留されている純水中に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、
    前記導電率検知手段からの情報に基づき前記純水の導電率が許容範囲にあるか否かを判定し、前記純水の導電率が許容範囲を超えている場合は前記不活性ガス供給手段から前記純水中への不活性ガスの供給を指令する導電率判定手段と、
    前記導電率判定手段からの指令に基づき前記不活性ガスの前記供給流路を開閉する制御弁と、
    を備えていることを特徴とする純水の導電率低減装置。
  2. 前記純水の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記導電率判定手段は、前記導電率検知手段で検知した導電率を前記温度検出手段で検出した温度で補正し、該補正した導電率に基づき前記純水の導電率が許容範囲にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の純水の導電率低減装置。
  3. 前記不活性ガスは、窒素ガスであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の純水の導電率低減装置。
JP2012094137A 2012-04-17 2012-04-17 純水の導電率低減装置 Active JP6089434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094137A JP6089434B2 (ja) 2012-04-17 2012-04-17 純水の導電率低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094137A JP6089434B2 (ja) 2012-04-17 2012-04-17 純水の導電率低減装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013220394A JP2013220394A (ja) 2013-10-28
JP6089434B2 true JP6089434B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=49591767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012094137A Active JP6089434B2 (ja) 2012-04-17 2012-04-17 純水の導電率低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6089434B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3492730B2 (ja) * 1993-09-17 2004-02-03 富士通株式会社 純水貯水方法
JPH10180243A (ja) * 1996-12-24 1998-07-07 Nomura Micro Sci Co Ltd 超純水製造装置
JP3712225B2 (ja) * 1999-03-29 2005-11-02 オルガノ株式会社 脱塩水の水質監視方法
JP4600617B2 (ja) * 2000-08-07 2010-12-15 オルガノ株式会社 陰イオン交換樹脂の性能評価方法及び装置並びに復水脱塩装置
JP2002320959A (ja) * 2001-04-24 2002-11-05 Nomura Micro Sci Co Ltd 水中溶存酸素の除去方法およびその装置
JP4983069B2 (ja) * 2006-03-31 2012-07-25 栗田工業株式会社 純水給水ボイラ水系処理方法および処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013220394A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5939366B1 (ja) スクラバの海水量制御装置、スクラバの海水量制御方法及びアルカリ量制御装置
US11069542B2 (en) Cleaning water supply device
JPWO2014119513A1 (ja) スクラバの海水量制御装置、スクラバの海水量制御方法、アルカリ量制御装置及びアルカリ量制御方法
JP2021046602A5 (ja)
JP7050851B2 (ja) 水素・酸素発生装置および水素ガスの製造方法
JP5380870B2 (ja) ガス溶解水の製造方法及び装置
KR20130015355A (ko) 이산화탄소 제거 장치 및 방법
JP2009192193A (ja) ボイラシステム
JP4784129B2 (ja) インクジェット印刷装置
JP6089434B2 (ja) 純水の導電率低減装置
KR20130049086A (ko) 원유운반선의 불활성가스 공급장치
CN107879517B (zh) 一种用于浸没式光刻的超纯水脱气装置
JP5153178B2 (ja) 燃料電池装置
US20090100753A1 (en) System and Method for Hydrogen Sulfide Decontamination
CN216512961U (zh) 一种水下利用脱气膜组供氧的结构
JP4367197B2 (ja) 水処理方法
JP7832081B2 (ja) 超純水製造装置および超純水製造方法
JP7591994B2 (ja) 水電解装置および制御方法
US9440181B2 (en) Back-up configurations and method for sulfuric acid plants
US20230088039A1 (en) System and method for removing hydrogen sulfide from gas
CN115121093B (zh) 气体浓缩方法以及气体浓缩装置
JP4223010B2 (ja) 高純度水素の製造方法およびそれに用いる装置
JP4391879B2 (ja) アンモニア分解除去装置
JP6105879B2 (ja) 脱炭酸処理装置
CN119866315A (zh) 纯水制造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6089434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150