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JP6090769B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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本発明は、運動量センサを備えた車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
従来、ブレーキ液の流路を内包する基体を用いた装置として、ブレーキ液圧の大きさを制御する車両用ブレーキ液圧制御装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の車両用ブレーキ液圧制御装置は、制御基板が収容されたコントロールハウジングを有しており、制御基板上には、車両の前後方向や左右方向の加速度を検出する運動量センサとしての加速度センサが配置されている。加速度センサは、制御基板上において、回転式ポンプのうち回転する部分となるポンプ駆動部およびポンプ作動部に対応する部位に配設されている。
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、加速度センサの配設により、回転式ポンプによる回転変動の影響を低減しつつ加速度を検出することができる。
特開2008−174218号公報
特許文献1において、加速度センサは、ポンプ駆動部およびポンプ作動部に対応して制御基板の中央部分に配置されている。
ところで、制御基板の中央部分は、ポンプの回転により生じる振動に共振する傾向を有しており、制御基板の共振箇所となる可能性が高い。このため、特許文献1では、共振によって加速度センサの性能劣化や耐性劣化を生じるおそれがあった。
このような観点から、本発明は、運動量センサの性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、電気部品が収容される第1収容室と、前記電気部品を制御する制御基板が収容される第2収容室と、前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る仕切壁と、を含むハウジングを備え、前記制御基板上に運動量センサが実装される車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ハウジングは、前記制御基板を支持する支持部を有し、前記運動量センサは、前記支持部の近傍に実装されており、前記支持部は複数設けられており、前記制御基板は、前記ハウジングとの間に架け渡されたボンディングワイヤーを介して前記電気部品と電気接続されており、前記運動量センサは、複数の前記支持部のうち前記ボンディングワイヤーによる接続位置から遠い側に位置する前記支持部の近傍に実装されていることを特徴とする。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、制御基板を支持する支持部の近傍に運動量センサが実装されているので、制御基板の共振箇所を避けつつ、振動影響の小さい位置に運動量センサが配置されることとなり、運動量センサの性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、生産工程において、ボンディングワイヤーの接続時の制御基板の振動による影響を運動量センサが受け難くなり、運動量センサの性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
また、本発明は、前記ハウジングが取り付けられる基体を備え、前記基体は、車体固定用のブラケットが取り付けられる複数の取付部を有し、複数の前記取付部のうち一部の前記取付部が、前記運動量センサの近傍に位置するように設けられていることを特徴とする。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、複数の取付部のうち一部の取付部が運動量センサの近傍に位置するので、外部振動による運動量センサへの影響を低減することができる。したがって、運動量センサの性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
また、本発明は、前記運動量センサが加速度センサであることを特徴とする。
この車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、加速度センサの性能劣化や耐性劣化を最小限に抑えつつ車両の前後方向や左右方向の加速度を好適に検出することができる。
本発明によれば、運動量センサの性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる車両用ブレーキ液圧制御装置が得られる。
本発明の一実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置を示す一部断面側面図である。 制御基板を取り付けたハウジングを表側から見た図である。 取付部と加速度センサとの位置関係を示す斜視図である。 (a)は制御基板を示す図、(b)はねじ穴と加速度センサとの位置関係を示す説明図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置の一部分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、車両用ブレーキ液圧制御装置Uの構成を説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Uは、電磁弁V、モータ50といった電気部品や往復動ポンプ(不図示)等が組み付けられる基体10と、車体の挙動を検出して、電磁弁Vの開閉やモータ50の回転動作を制御する制御基板25を収容したコントロールハウジング(ハウジング)20と、を主に備えている。基体10内にはブレーキ液が通流する流路(不図示)が形成されており、制御基板25が車体の挙動に基いて電磁弁Vやモータ50を作動させることで、流路内のブレーキ液圧を変動させるように構成されている。
基体10は、略直方体に形成されたアルミニウム合金製の部品であり、その内部には流体であるブレーキ液の流路(油路)が形成されている。
基体10の各面のうち、表側の面10aには、有底の取付穴(不図示)が複数形成されており、この取付穴に電磁弁Vや圧力センサ(不図示)といった電気部品が装着されている。そして、表側の面10aには、ハウジング20が取付ねじ20aによって取り付け固定されている。
なお、電磁弁Vは、取付穴(不図示)から突出する状態に装着されるが、この突出した部位の周囲には、電磁弁Vを駆動させるための電磁コイル23(電気部品)が装着される。電磁コイル23は、ハウジング20に収容されている。なお、電磁コイル23は、ハウジング20を基体10に取り付けたときに、電磁弁Vの突出した部位の周囲に環装される。
基体10の裏側の面10bには、モータ50が取り付けられている。モータ50は、基体10内に備わる2つのポンプ(不図示)を駆動するためのものであり、取付面には、モータ50の出力軸が挿入配置されるモータ装着穴(不図示)が形成されている。
また、基体10の裏側の面10bには、マスタシリンダ(不図示)に通じる配管が接続される入口ポート15が設けられている。
基体10の上面10cには、車輪ブレーキ(不図示)に至る配管が接続される4つの出口ポート(不図示)が形成されている。
図3に示すように、基体10の下面10dには、基体10の幅方向に間隔を隔てて車体固定用のブラケット(不図示)を取り付けるための取付穴(取付部)13a,13bが形成されている。
また、図1に示すように、基体10の側面10eの上部には、車体固定用のブラケット(不図示)を取り付けるための取付穴(取付部)14aが形成されている。
さらに、基体10の側面10eには、ポンプ(不図示)を取り付けるためのポンプ穴11、ダンパとして機能するダンパ穴12が形成されている。ポンプ穴11は、基体10内において前記したモータ装着穴に連通している。
車両用ブレーキ液圧制御装置を車両へ搭載する際には、図3に示すように、基体10の下面10dを下にした姿勢で、車体固定用のブラケット(不図示)に挿通した固定ボルト(不図示)を基体10の取付穴13a,13b,14aにそれぞれ締め付けることにより行われる。
図1に示すように、ハウジング20は、樹脂にて略角筒状に形成されたハウジング本体21と、ハウジング本体21の開口を覆う蓋部22とを有している。ハウジング本体21は、基体10の表側の面10aの外周縁に当接するフランジ部21cを備えている。このフランジ部21cの適所には、図2に示すように、4つのボス部21c1〜21c4が一体的に突設されている。各ボス部21c1〜21c4には、取付ねじ20aが挿通されるねじ孔(不図示)が形成されている。
ハウジング本体21内には、図1に示すように、ハウジング側接続端子242の一部が埋設された仕切壁24が形成されている。仕切壁24は、ハウジング20内を基体10側に向かって開口する第1収容室21aと、反基体10側に向かって開口する第2収容室21bとに区分する役割をなしており、表側の面10aと略平行となる面を有して形成されている。
第1収容室21aには、電磁弁Vに装着される電磁コイル23が収容され、第2収容室21bには、制御基板25が収容されている。
仕切壁24には、並設された八つの貫通孔241,241(図5参照)が形成されている。各貫通孔241には、図1に示すように、隣接するように一対(二個)の電磁コイル23,23がそれぞれ配設されている。
ハウジング側接続端子242は、ハウジング本体21内や仕切壁24に埋設された金属板により構成されており、図1に示すように、仕切壁24における貫通孔241の開口縁から貫通孔241内に突出して第2収容室21b内に向けて屈曲している。ハウジング側接続端子242の先端部243は、第2収容室21b内に位置している。先端部243には、電磁コイル23の接続端部23aがそれぞれ接続されている。
第2収容室21bの内周面には、図5に示すように、制御基板25を支持する支持部24a〜24dが一体的に形成されている。支持部24a〜24dには、ねじ孔を形成する金属製のカラー244が埋設されておいる。各カラー244には、制御基板25を固定するための固定ねじ26a〜26dがそれぞれ螺着される。
蓋部22は、ハウジング本体21の開口部21dに接着剤や溶着等によって固着される(図2参照)。
制御基板25は、図4(a)に示すように、電子回路(導電部材)がプリントされた長方形の基板に、半導体チップ等の電子部品25eや運動量センサとしての加速度センサ30を取り付けたものであり、図2,図3,図5に示すように、第2収容室21b内に固定される。
図4(a)に示すように、制御基板25の四隅には、固定ねじ26a〜26d(図5参照)が挿通されるねじ孔25a〜25dが形成されている。ねじ孔25a〜25dは、第2収容室21bの支持部24a〜24dの各カラー244(図5参照)にそれぞれ対応して設けられている。これにより、ねじ孔25a〜25dに挿通したねじ26a〜26dを各カラー244に螺着することにより、各支持部24a〜24dに制御基板25を固定することができる。
図4(b)に示すように、ねじ孔25c,25dの中心を通る直線L14の側方となる制御基板25の右側縁には、接続端子25fが設けられている。接続端子25fは、第2収容室21bに設けられた端子部24eの各端子24f(図2参照)に対応して設けられている。図2に示すように、各接続端子25fと各端子24fとの間は、ボンディングワイヤー27によって電気接続されている。
また、ねじ孔25b,25cの中心を通る直線L13の側方となる制御基板25の下側縁には、接続端子25gが設けられている。接続端子25gは、第2収容室21bに設けられた端子部24e1の各端子24g(図2参照)に対応して設けられている。図2に示すように、各接続端子25gと各端子24gとの間は、ボンディングワイヤー27aによって電気接続されている。このような電気接続により、制御基板25は、接続端子25f、ボンディングワイヤー27、端子24fおよびハウジング側接続端子242を介して、あるいは、接続端子25g、ボンディングワイヤー27a、端子24gおよびハウジング側接続端子242を介して、電磁コイル23に電気接続されている。
加速度センサ30は、車両の前後方向や左右方向の加速度を検出するセンサであり、図2に示すように、ねじ孔25aの周縁部(第2収容室21bの支持部24aの近傍)に配置されている。ここで、ねじ孔25aの周縁部は、図4(a)に示すように、制御基板25上において、ボンディングワイヤー27(図2参照)が接続される接続端子25fと、ボンディングワイヤー27a(図2参照)が接続される接続端子25gとの両方から離れた位置となっており、ボンディングワイヤー27,27aの接続時に生じる制御基板25の振動による影響を受け難くなっている。
本実施形態では、制御基板25が長方形であり、図4(b)に示すように、ねじ孔25aの周縁部が長方形の長辺251と短辺252との角部に位置していることから、接続端子25gから加速度センサ30の中心までの距離S2は、接続端子25fから加速度センサ30の中心までの距離S1よりも小さくなる。距離S2をできるだけ大きくするためには、制御基板25の長辺251に近付けて加速度センサ30を配置するとよい。
加速度センサ30は、ねじ孔25aの周縁部において、各ねじ孔25a〜25dの中心を結んで形成される四角形(図中一点鎖線で図示)の略内側に位置するとともに、一部がねじ孔25aとねじ孔25cとを結ぶ対角線L2上にかかるように配置されている。また、加速度センサ30の中心は、ねじ孔25a,25c,25dの中心を結んで形成される三角形(図中一点鎖線で図示)の頂部(ねじ孔25aの中心)の内側領域に、位置している。加速度センサ30は、固定ねじ26aの頭部に接触しない位置(固定ねじ26aの頭部の外周面と加速度センサ30の外周面との間に隙間が形成される位置)に配置する。なお、距離S1>距離S2となるように配置する。
さらに、加速度センサ30は、ねじ孔25cを中心とし、ねじ孔25b,25c間の長さを半径とした直線L13によって描かれる円弧L20と、直線L11と、直線L12とで囲われる領域(斜線で表示した領域)、および対角線L2の双方に加速度センサ30の一部がかかるように配置される。
また、図2に示すように、加速度センサ30は、基体10の表側からハウジング20を見たときに、フランジ部21cのボス部21c1の近傍に位置するように配置されている。また、制御基板25の短辺252と平行で、ねじ孔25aの中心を通る基準線L3が、ボス部21c1の取付ねじ20aに重なる位置関係となるように、固定ねじ26aと取付ねじ20aとが近傍にて締め付けられるように構成されている。
つまり、加速度センサ30は、制御基板25、固定ねじ26a、支持部24a、ハウジング本体21、ボス部21c1、取付ねじ20aを介して基体10に間接的に支持された構成となっている。
また、図2に示すように、基体10の表側からハウジング20を見たときに、取付穴13a,13b,14aのうち、取付穴14aが、加速度センサ30の近傍(前記した基準線L3と、制御基板25の長辺251と平行でねじ孔25aの中心を通る基準線L4と、で囲われる基体10の角部の領域)に位置するように設けられている。
以上説明した本実施形態の車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、制御基板25の支持部24aの近傍に加速度センサ30が実装されているので、制御基板25の共振箇所(制御基板25の中央部)を避けつつ、振動影響の小さい位置に加速度センサ30が配置されることとなり、加速度センサ30の性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
また、制御基板25上に加速度センサ30を実装することができるので、別途加速度センサ30用の基板を用意する必要がなく、組付工数の削減、部品点数の削減、コストの低減を図ることができる。
また、加速度センサ30は、複数の支持部24a〜24dのうちボンディングワイヤー27,27aによる接続位置から遠い側に位置する支持部24aの近傍に実装されているので、生産工程において、ボンディングワイヤー27,27aの接続時の制御基板25の振動による影響を加速度センサ30が受け難くなり、加速度センサ30の性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
また、取付穴13a,13b,14aのうち取付穴14aが、加速度センサ30の近傍に位置するように設けられているので、外部振動による加速度センサ30への影響を低減することができる。したがって、加速度センサ30の性能劣化、耐性劣化を最小限に抑えることができる。
前記実施形態で示した基体10やハウジング20の形状は一例であり、種々の形状のものを採用し得る。加速度センサ30は、四角形状のものを示したが、これに限られるものではなく、種々の形状を有するものを採用し得る。
また、前記実施形態では、運動量センサとして加速度センサ30を示したが、これに限られるものではなく、車両の旋回角速度を検出するヨーレートセンサや車両の横揺れ角度を検出するロール角センサの配置等にも好適に適用することができる。
10 基体
20 ハウジング
21a 第1収容室
21b 第2収容室
24 仕切壁
24a〜24d 支持部
25 制御基板
25f 接続端子
25g 接続端子
27,27a ボンディングワイヤー
30 加速度センサ
50 モータ
U 車両用ブレーキ液圧制御装置

Claims (3)

  1. 電気部品が収容される第1収容室と、前記電気部品を制御する制御基板が収容される第2収容室と、前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る仕切壁と、を含むハウジングを備え、前記制御基板上に運動量センサが実装される車両用ブレーキ液圧制御装置において、
    前記ハウジングは、前記制御基板を支持する支持部を有し、
    前記運動量センサは、前記支持部の近傍に実装されており、
    前記支持部は複数設けられており、
    前記制御基板は、前記ハウジングとの間に架け渡されたボンディングワイヤーを介して前記電気部品と電気接続されており、
    前記運動量センサは、複数の前記支持部のうち前記ボンディングワイヤーによる接続位置から遠い側に位置する前記支持部の近傍に実装されていることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記ハウジングが取り付けられる基体を備え、
    前記基体は、車体固定用のブラケットが取り付けられる複数の取付部を有し、
    複数の前記取付部のうち一部の前記取付部が、前記運動量センサの近傍に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記運動量センサは加速度センサであることを特徴とする請求項1または請求項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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