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JP6093315B2 - コンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラム - Google Patents
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JP6093315B2 - コンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラム - Google Patents

コンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、広域に分散するデータセンタからサーバリソースをユーザ端末機へ払い出すコンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラムに関する。
現在、サーバリソースの払い出し技術には、コンピュータ及び通信機能を搭載して成る複数のサーバを、リソースプールとして集約しておき、リソースプールからサーバリソースを、ユーザ端末機に対して、ユーザの必要時に必要な量だけ払い出すクラウド技術がある。このクラウド技術を用いたクラウドサービスが実現されている。なお、ユーザ端末機は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ、サーバ、スマートフォンなどの端末機である。また、サーバリソースを払い出すことを、単にサーバを払い出すとも表現する。
クラウド技術では、ネットワーク上のデータセンタに一定量のサーバをリソースプールとして待機させておき、必要時に待機サーバを起動し、この起動サーバに必要なソフトウェアをインストールした後、サーバを使用可能とすることが行なわれている(非特許文献1)。但し、起動対象となるサーバは、物理的なサーバ以外に、ソフトウェア等により構築される仮想サーバの場合もある。一般的なクラウドサービスでは、ユーザ端末機がサーバリソース払出要求(単に、払出要求ともいう)を行い、クラウドサービス事業者が、その払出要求に応じて、物理的なサーバや仮想サーバを払い出すサービス形態となっている。
クラウドサービスにおいては、払出サーバにおけるCPU(Central Processing Unit)の個数及び周波数、並びに主記憶装置や補助記憶装置の記憶容量等の属性情報は、一部を除いて、ユーザには隠蔽されている。サーバの物理配置場所の情報についても、ユーザに公開されるのは、広域に分散配置されたデータセンタの地域程度の情報である。このように詳細なサーバの物理配置情報は公開されないのが一般的である。以降、サーバの属性情報と物理配置情報とを含む情報を、サーバ情報と称する。
クラウドサービス事業者は、サーバ情報を一部の情報を除いて隠蔽することで、サーバの払出時に、リソースプールから払い出すサーバの選択肢に幅を持たせることができる。この幅を持たせることができる理由を具体的に説明する。
例えば、10情報から成るサーバ情報を、1情報のみを公開して、残りの9情報は隠蔽する。この場合、ユーザ端末機は、公開されている1情報を用いて払出要求を行うことで、その1情報に該当するサーバを複数選択することができる。ここで、10情報が公開されており、その10情報を用いて払出要求を行うとする。この場合、10情報に該当するサーバを選択することとなるが、10情報に該当するサーバの数は、1情報の場合よりも大幅に少なくなるので、サーバ選択肢の幅が狭まることになる。従って、公開された一部の情報のみを用いて払出要求を行えば、サーバ選択肢に幅を持たせることができる。これによりクラウドサービスのための設備投資の効率化を図ることが可能となる。
その設備投資の効率化が可能となる理由について説明する。データセンタ内に、例えばハードディスク内蔵のサーバ(ハード内蔵サーバという)と、フラッシュメモリ内蔵のサーバ(フラッシュ内蔵サーバという)とが配置されており、この際に、サーバ情報の一部の情報として記憶手段の空き容量情報のみが公開されているとする。この場合、ユーザ端末機は、払出要求時に空き容量を2Gバイト等と指定してやれば、2Gバイトが空いているハード内蔵及びフラッシュ内蔵の何れかのサーバが払い出される。
一方、サーバ情報として、ハード内蔵サーバ及びフラッシュ内蔵サーバの双方のサーバ種別情報と、このサーバ種別毎の空き容量情報とが公開されているとする。このケースでは、ユーザ端末機は、払出要求時にサーバ種別と空き容量とを指定する。しかし、この場合、一方の種別のサーバのみが多く指定されるケースが考えられる。例えば、ハード内蔵サーバの空き容量が多く指定された場合、このハード内蔵サーバのみが多く払い出され、ハード内蔵サーバが枯渇することが想定される。ハード内蔵サーバが枯渇した場合、ハード内蔵サーバを補充しなければならないので、その分、設備投資が嵩み効率化が図れなくなる。
そこで、上記のように、ユーザ端末機の払出要求時に空き容量のみの指定としてやれば、ハード内蔵サーバ又はフラッシュ内蔵サーバの何れかに偏って払い出されることが少なくなり、一方の種別のサーバのみが枯渇することが無くなる。このため、設備投資の効率化を図ることができる。
白神彰則、他1名、「複数拠点へのブートイメージ配信方式に関する一検討」、電子情報通信学会大会講演論文集、一般社団法人電子情報通信学会、2013年03月05日、第2013巻、p.184
ところで、ユーザ端末機は、データセンタから払い出されたサーバリソースを利用したサービスの提供を受けている。これはユーザサービスと呼ばれ、データセンタでは、その主目的であるユーザサービスの信頼性を向上させる必要がある。このため、データセンタでは、サーバをACT(運用系)とSBY(待機系)に代表される冗長構成にしている。つまり、障害に備えて同一データセンタにACTサーバとSBYサーバとによる冗長構成サーバを配置している。
しかし、この場合、地震などの激甚災害によりデータセンタが丸ごと罹災した場合は、ユーザサービスの停止を避けることができない。更に、データセンタ内の構成によっては、電源や通信装置が冗長化されていないことも考えられる。この場合も、同様に罹災によるユーザサービスの停止を避けることができなくなる。
このように、何らかの障害でデータセンタが壊れると、クラウドサービスが停止してしまうような領域を単一障害点(Single Point of Failure:SPOF)という。この単一障害点が、データセンタに存在する。単一障害による影響範囲内に冗長構成サーバを配置すると、単一障害によって冗長構成サーバが破壊されるので、クラウドサービスが停止する。このため、冗長構成サーバは、単一障害点内にACTサーバを置き、障害の影響の無い単一障害点外にSBYサーバを置いて、冗長化する必要がある。
しかし、現在のクラウドサービスでは、ユーザ端末機から単一障害点内のサーバか、単一障害点外のサーバかを指定することはできない。これを解決するため、データセンタ内のサーバ情報を、既に公開されている一部の情報以外の情報について公開することも可能である。しかし、この場合、前述したように、クラウドサービスのための設備投資の効率化が図れなくなる。一方で、前述したように、サーバ情報を1情報のみの公開としてやれば、単一障害点外のサーバがユーザ端末機から指定されることがないので、設備投資の効率化を図ることができるが、同一データセンタ内に冗長構成サーバを配置する必要があるため、単一障害の影響を免れることができない。
このように、冗長構成サーバを単一障害による影響範囲内に配置することと、設備投資の効率化を図ることとの間には、トレードオフの関係がある。このため、単一障害の影響を受けないサーバの冗長構成化と、設備投資の効率化との双方を同時に実現することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、単一障害の影響を受けないサーバの冗長構成化と、クラウドサービスのための設備投資の効率化との双方を同時に実現することができるコンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、ユーザ端末機へのサーバを利用したサービスが停止する単一障害毎に、各単一障害点の障害により影響を受けるサーバ群を1つのグループとして、複数のサーバをグループ分けしたリソースプールを有するデータセンタを、前記単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在させ、この点在するデータセンタから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出すコンピュータリソース管理装置であって、前記複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理するグループ構成管理部と、前記グループ毎の空サーバ数を管理する空リソース管理部と、前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する払出要求受信部と、前記受信されたサーバ払出要求情報内の前記グループIDに対応するグループが含まれるリソースプールから、当該グループに包含された複数のグループの内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する払出サーバ制御部と、前記決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出す払出応答返信部とを備え、前記リソースプールの複数のサーバのグループ分けが、最上位層のグループに1乃至複数のグループが包含され、この包含された1乃至複数のグループに、他の1乃至複数のグループが包含されるといった階層構造となっている場合に、前記払出サーバ制御部は、前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDに対応するグループの下位に係属する各々の階層毎に、1乃至複数のグループの平均値を超える空きサーバ数を保有するグループを検索し、当該検索されたグループに係属する最下位層のグループのうち最大空きサーバ数を保有するグループを、前記サーバ払出グループとすることを特徴とするコンピュータリソース管理装置である。
この構成によれば、ユーザ端末機が1つのグループIDを指定してサーバ払出要求を行えば、単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在された各データセンタの内の正常な1つのデータセンタのリソースプールから、空サーバのリソースを取得することができる。この際、ユーザ指定された1つのグループIDのグループを有するリソースプールでは、そのグループに包含された複数のグループ内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数の存在するグループを、サーバ払出グループとして決定する。このため、複数のグループにおいて、空サーバ数が偏って枯渇するといったことが無くなる。サーバが偏って枯渇することが無いので、設備投資が嵩むことがなくなり、設備投資の効率化を図ることができる。
また、リソースプールを有する複数のデータセンタを、単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在させて冗長化を行っている。この冗長構成において、ユーザは、1情報(1つのグループID)のみを用いて払出要求を行うことができる。このため、あるデータセンタが、単一障害により、ユーザへのサーバ払出サービス(クラウドサービス)ができない状態になっても、ユーザは1情報のみの指定で、他のデータセンタからサーバ払出サービスを提供することができる。従って、本発明によれば、単一障害が他のデータセンタに及ばないように、サーバのリソースプールを有するデータセンタを点在させる冗長構成化と、サーバ払出サービスのための設備投資の効率化との双方を、同時に実現することができる。
また、この構成によれば、サーバのグループ分けが階層構造を成す場合に、ユーザ端末機が指定する1つのグループIDに対応するグループの下位に係属する最下位層のグループから、最大空サーバ数を保有するグループを、サーバ払出グループとして決定することができる。従って、あるグループの空サーバ数が偏って枯渇するといったことを回避することができる。
請求項に係る発明は、前記グループ構成管理部は、前記サーバ払出グループからの空サーバの払出後に、当該払い出された空サーバが所属していたグループの空サーバ数を、払出後の空サーバ数に更新し、当該更新されたグループの空サーバ数を含む上位層側のグループの空サーバ数を、前記更新後の空サーバ数に基づき更新することを特徴とする請求項に記載のコンピュータリソース管理装置である。
この構成によれば、空サーバの払出後に、リソースプールの各グループの空サーバ数を、払出後の適正な数値とすることができる。従って、次回のサーバ払出を適正に行うことができる。
請求項に係る発明は、ユーザ端末機へのサーバを利用したサービスが停止する単一障害毎に、各単一障害点の障害により影響を受けるサーバ群を1つのグループとして、複数のサーバをグループ分けしたリソースプールを有するデータセンタを、前記単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在させ、この点在するデータセンタから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出すコンピュータリソース管理装置のコンピュータリソース管理方法であって、前記コンピュータリソース管理装置は、前記複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理する第1ステップと、前記グループ毎の空サーバ数を管理する第2ステップと、前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する第3ステップと、前記受信されたサーバ払出要求情報内の前記グループIDに対応するグループが含まれるリソースプールから、当該グループに包含された複数のグループの内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する第4ステップと、前記決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出す第5ステップとを実行し、前記リソースプールの複数のサーバのグループ分けが、最上位層のグループに1乃至複数のグループが包含され、この包含された1乃至複数のグループに、他の1乃至複数のグループが包含されるといった階層構造となっている場合に、前記コンピュータリソース管理装置は、前記第4ステップにおいて、前記受信されたサーバ払出要求情報に含まれる1つのグループIDに対応するグループの下位層に属するグループを第1抽出し、当該第1抽出したグループ毎の系列の最下位層のグループを第2抽出し、当該第2抽出した最下位層のグループの空きサーバ数の平均値を計算し、当該平均値以上の空きサーバ数を持つグループを第3抽出し、当該第3抽出したグループを直下に持つグループを第4抽出し、当該第4抽出したグループの空きサーバ数の平均値を計算し、当該平均値以上の空きサーバ数を持つグループを第5抽出し、当該第5抽出されたグループをもとに、前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDのグループに到達するまで、前記第4抽出から当該第5抽出を繰り返し、前記到達したグループの1つ下位層のグループの内、空きサーバ数が最も大きいグループを第6抽出し、当該第6抽出したグループに対して、最下位層のグループに到達するまで、当該第6抽出の処理と同じ処理を繰り返し、当該最下位層のグループに到達した時点で抽出されているグループを、前記サーバ払出グループとする処理を行うことを特徴とするコンピュータリソース管理方法である。
この方法によっても、上記リソース管理装置と同様に、単一障害が他のデータセンタに及ばないように、サーバのリソースプールを有するデータセンタを点在させる冗長構成化と、サーバ払出サービスのための設備投資の効率化との双方を、同時に実現することができる。
また、ユーザ指定の1情報に応じて、あるグループの空サーバ数が偏って枯渇するといったことが無いように、サーバ払出グループを決定することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載のコンピュータリソース管理方法を、コンピュータに実行させるためのコンピュータリソース管理プログラムである。
この構成によっても、請求項と同様な作用効果を得ることができる。
本発明によれば、単一障害の影響を受けないサーバの冗長構成化と、クラウドサービスのための設備投資の効率化との双方を同時に実現することができるコンピュータリソース管理装置、コンピュータリソース管理方法及びコンピュータリソース管理プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るコンピュータリソース管理システムの構成を示すブロック図である。 データセンタの構成を示すブロック図である。 (a)リソース管理装置の構成を示すブロック図、(b)グループ構成管理部で管理されるグループの階層構造を示す図、(c)空リソース管理部で管理される空リソース(空サーバ数)を示す図である。 (a)グループ階層毎の各グループの空サーバ数を示す図、(b)サーバ払出後に更新した各グループの空サーバ数を示す図、(c)サーバ払出後の空サーバ数のアンバランスを示す図である。 本実施形態のコンピュータリソース管理システムにおけるサーバ払出制御の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本実施形態のコンピュータリソース管理システムにおけるサーバ払出制御の動作を説明するための第2のフローチャートである。 本実施形態のコンピュータリソース管理システムにおけるサーバ払出制御の動作を説明するための第3のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るコンピュータリソース管理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すコンピュータリソース管理システム(単に、管理システムともいう)10は、第1〜第3データセンタ11,12,13と、リソース管理装置15と、広域NW(ネットワーク)17とを備えて構成されている。広域NW17は、各データセンタ11,12,13及びリソース管理装置15を通信可能に接続するインターネット回線や専用線等のネットワークである。この広域NW17には、コンピュータ、サーバ、スマートフォンなどのユーザ端末機19が有線又は無線通信により接続されている。なお、リソース管理装置15は、請求項記載のコンピュータリソース管理装置である。
各データセンタ11〜13は、単一障害が相互に及ばない遠隔地に離間して配置されている。例えば、第1データセンタ11は東京、第2データセンタ12は大阪、第3データセンタ13は福岡に配置されているとする。リソース管理装置15は、例えば東京の第1データセンタ11の内側又は外側に配置される。これ以外に、リソース管理装置15は、単一障害が及ばない他の大阪や福岡等の地域に、待機用として複数台、冗長化して配置してもよい。
各データセンタ11〜13には、複数のサーバがリソースプール11a,12a,13aとして集約されている。各リソースプール11a〜13aには、ある単一障害により障害対象となるサーバ群を1つのグループとし、このグループID(identification)をサーバの属性情報として規定している。
本実施形態では、グループIDと、グループIDが付された各グループがどのような障害に対して影響を受けるグループであるかを示す後述のグループ障害影響情報とを、ユーザへ公開している。ユーザは、ユーザ端末機19によるサーバリソース払出要求時に、サーバの属性情報の1つとして、1つのグループIDを指定するようになっている。なお、サーバの属性情報としては、グループIDの他に、サーバのCPUの個数及び周波数、主記憶装置や補助記憶装置の容量等の情報がある。これらの属性情報は、サーバの物理配置情報と共に、サーバ情報として包含されている。このサーバ情報の内、ユーザに公開される情報は、グループID及びグループ障害影響情報のみであるとする。なお、ユーザ指定される1つのグループIDは、請求項記載の1情報である。
各データセンタ11〜13について、図2に示す第1データセンタ11を代表して説明する。第1データセンタ11のリソースプール11aには、複数のサーバ21a,21b,21c,21d,21e,21fが集約されて配置されると共に、複数の通信装置24a,24b,24c,24d,24eと、複数の電源装置26a,26b,26cとが配置されている。サーバ21dは、ソフトウェア等により構成された複数の仮想サーバ22a,22b,22cから成る。
各通信装置24a〜24eは、広域NW17と各サーバ21a〜21fとの間に相互通信可能なように接続されている。通信装置24a,24bの一端は広域NW17に接続され、他端は他の通信装置24c〜24eの一端に接続されている。通信装置24cの他端は、サーバ21a〜21cに接続され、通信装置24d,24eの他端は、サーバ21d〜21fに接続されている。
2つの電源装置26a,26bの一端は、サーバ21a〜21cに電源を供給するように接続され、1つの電源装置26cの一端はサーバ21d〜21fに電源を供給するように接続されている。各電源装置26a〜26cの他端は、図示せぬ商用電源及び自家発電装置に接続されている。
各サーバ21a〜21fは、単一障害を想定してグループ分けされている。単一障害は、例えば想定されている地震の影響範囲、冗長化されていない通信経路の障害の影響範囲並びに、電源障害の影響範囲などである。これらの影響範囲を想定して図2に示すようにグループ分けが行われている。このグループ分けされた各グループが上述したグループ障害影響情報としてユーザへ公開されるようになっている。
即ち、全サーバ21a〜21fが激甚災害影響グループG1として集約されている。この激甚災害影響グループG1の中に、電源装置26cに接続されたサーバ21d〜21fが電源装置の障害影響グループG2として集約され、通信装置24cに接続されたサーバ21a〜21cが通信装置の障害影響グループG3として集約されている。更に、障害影響グループG2に包含される各仮想サーバ22a〜22cが、障害影響グループG2の中にサーバ21dの障害影響グループG4として集約されている。なお、激甚災害影響グループG1及び各障害影響グループG2〜4を、単に、グループG1〜G4とも称する。
このグループ分けは、親グループの中に1乃至複数の子グループが包含され、子グループの中に孫グループが包含されるといったツリー構造(又は階層構造)となっている。図2の例では、1層目の親グループG1の中に2層目の複数の子グループG2,G3が包含され、更に、2層目の親グループG2の中に3層目の1つの子グループG4が包含されている。このツリー構造を別の表現で図3(b)を参照して説明する。
図3(b)に示すように、グループG1が1層目、グループG2及びG3が2層目、グループG4が3層目となっている。更に、図3(b)には、3層目に、図2に示す以外のグループG5,G6,G7,G8を記載している。つまり、2層目のグループG2は直下にグループG4〜G6を有し、グループG3は直下にグループG7〜G8を有するものとする。各グループG1〜G8には、各々固有のグループID1〜ID8が対応付けられている。
次に、図3(a)に示すリソース管理装置15の構成を説明する。リソース管理装置15は、サーバリソース払出要求受信部15aと、サーバリソース払出応答返信部15bと、払出サーバ制御部15cと、グループ構成管理部15dと、空リソース管理部15eを備えて構成されている。払出サーバ制御部15cは、不揮発性の記憶装置であるメモリ部15fを有している。なお、サーバリソース払出要求受信部15aを払出要求受信部15a、サーバリソース払出応答返信部15bを払出応答返信部15bとも称す。
グループ構成管理部15dは、図3(b)に一例を示したように、各データセンタ11〜13のグループのツリー構造の情報(グループ情報)を、図示せぬメモリ部に記憶して管理するものである。
空リソース管理部15eは、各グループG1〜G8の空リソースを、図示せぬメモリ部に記憶して管理するものである。例えば、空リソース管理部15eは、図3(c)に示すように、グループID1〜ID8毎に空リソースである空サーバ数の情報(空サーバ数情報)を管理する。この他、空リソースは、サーバのスペックを考慮して何らかの方法で数値化した指標値であっても良い。
払出要求受信部15aは、ユーザ端末機19からのグループIDを含む払出要求情報を受信して払出サーバ制御部15cへ出力する。
払出サーバ制御部15cは、払出要求情報のグループIDに対応するグループの系列の中から空サーバを、ユーザ端末機19に払い出すサーバ払出制御を行う。このサーバ払出制御においては、例えば、ユーザ端末機19の存在する位置から最も近いデータセンタが空サーバの払い出しを行うようになっている。ユーザ端末機19が東京にあるとすると、東京の第1データセンタ11からユーザ端末機19へ空サーバの払い出しが行われる。また、第1データセンタ11が単一障害で破壊された場合、例えば次に近い大阪の第2データセンタ12から払い出しが行われるようになっている。また、サーバ払出制御は、各グループG1〜G8のサーバが枯渇しないように行われる。この払出サーバ制御について説明する。
払出サーバ制御部15cは、まず、払出要求のグループIDに対応するグループの下位層に属する1乃至複数のグループを抽出(第1抽出)する。例えば、払出要求のグループIDが「ID1」であれば、これに対応するグループは図3(b)に示すグループG1となるので、グループG1の下位層に属する2層目の各グループG2,G3を抽出(第1抽出)する。
次に、払出サーバ制御部15cは、第1抽出した1乃至複数のグループの各系列の最下位層のグループを抽出(第2抽出)する。例えば、払出サーバ制御部15cは、第1抽出した一方のグループG2の系列の最下位層(3層目)のグループG4〜G6を第2抽出し、他方のグループG3の系列の最下位層「(3層目)のグループG7〜G8を第2抽出する。
但し、図3(b)に示す例は、第1データセンタ11を一例としているので、最下位層は3層目となっているが、実際にはデータセンタ毎にグループの最下位層の層数が異なる。例えば、第2データセンタ12では5層目が最下位層、第3データセンタ13では4層目が最下位層となっている。
次に、払出サーバ制御部15cは、第2抽出した最下位層のグループについて空リソースの平均値を計算し、この平均値以上の空リソースを持つ1乃至複数のグループを抽出(第3抽出)する。この第3抽出の具体例を、図4(a)を参照して説明する。図4(a)は、各グループG4〜G8の空サーバの台数を示す図である。なお、図4においては、下位層の空サーバ数の合計が、上位層の空サーバ数となっている。
例えば、払出サーバ制御部15cは、第2抽出した最下位層の各グループG4〜G8の空サーバ数の平均値を、図4(a)に示す最下位層の各グループG4〜G8の空サーバ数から(3+4+3+5+2)/5=3.4と計算する。払出サーバ制御部15cは、その平均値3.4以上の空サーバ数を持つグループG5及びG7を第3抽出する。
払出サーバ制御部15cは、第3抽出した各グループG5及びG7を、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。ここでは、各グループG5及びG7の「ID5」及び「ID7」が保持される。
次に、払出サーバ制御部15cは、メモリ部15fに保持された1乃至複数のグループを直下に持つグループを抽出(第4抽出)する。例えば、払出サーバ制御部15cは、保持した3層目のグループG5及びG7を直下に持つ2層目の各グループG2及びG3を第4抽出する。
次に、払出サーバ制御部15cは、第4抽出した1乃至複数のグループについて空リソースの平均値を計算し、この平均値以上の空リソースを持つ1乃至複数のグループを抽出(第5抽出)する。例えば、払出サーバ制御部15cは、第4抽出した2層目の各グループG2及びG3の空サーバ数の平均値を、図4(a)に示す2層目の各グループG2及びG3の空サーバ数から(10+7)/2=8.5と計算する。払出サーバ制御部15cは、その平均値8.5以上の空サーバ数を持つグループG2を第5抽出する。
払出サーバ制御部15cは、第5抽出した1乃至複数のグループを、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。ここでは、グループG2の「ID2」が保持される。
払出サーバ制御部15cは、第5抽出された1乃至複数のグループをもとに、第4抽出から第5抽出を行う制御を、ユーザの払出要求で指定されたグループIDに到達するまで繰り返す。この繰返し過程では、払出可能グループを上記同様にメモリ部15fに保持する。
例えば、払出サーバ制御部15cは、第5抽出した2層目のグループG2を直下に持つ1層目の各グループG1を第4抽出する。次に、払出サーバ制御部15cは、第4抽出した1層目のグループG1の空サーバ数の平均値を、図4(a)に示す1層目のグループG1の空サーバ数から(17)/1=17と計算する。払出サーバ制御部15cは、その平均値「17」以上の空サーバ数を持つグループG1を第5抽出する。この第5抽出されたグループG1は、ユーザの払出要求で指定されたグループ「ID1」なので、この時点で、ユーザの払出要求で指定されたグループ「ID1」に到達する。従って、払出サーバ制御部15cは、第4抽出から第5抽出の繰返し処理を終了する。
次に、払出サーバ制御部15cは、その到達したグループの1つ下位層の1乃至複数の払出可能グループ(メモリ部15fに保持中の情報)の内、空サーバ数が最も大きいグループを抽出(第6抽出)する。例えば、払出サーバ制御部15cは、到達したグループG1の1つ下位層の払出可能グループは、メモリ部15fに保持されているグループG2のみなので、これを、空サーバ数が最も大きいグループG2として第6抽出する。
払出サーバ制御部15cは、第6抽出したグループに対して、第6抽出の処理と同じ処理を、最下位層のグループに到達するまで繰り返す。例えば、払出サーバ制御部15cは、第6抽出したグループG2の1つ下位の払出可能グループの内、空サーバ数が最も大きいグループG5を第6抽出する。この第6抽出されたグループG5は、最下位層のグループなので、この時点で、最下位層のグループG5に到達する。従って、払出サーバ制御部15cは、第6抽出の繰返し処理を終了する。
払出サーバ制御部15cは、最下位層のグループに到達した時点で第6抽出されているグループをサーバ払出グループとする。例えば、払出サーバ制御部15cは、最下位層のグループG5に到達した時点で、第6抽出されているグループG5をサーバ払出グループとする。
払出サーバ制御部15cは、そのサーバ払出グループをメモリ部15fに保持する。ここでは、サーバ払出グループG5の「ID5」が保持される。
図3(a)に戻り、払出応答返信部15bは、メモリ部15fにサーバ払出グループ(例えばG5)が保持された際に、このサーバ払出グループG5の空サーバを、ユーザ端末機19へ払い出す応答返信を行う。この払出後に、払出サーバ制御部15cは、その払い出されたサーバ払出グループG5及び払出グループG5を決定する過程で保持した情報を、メモリ部15fから消去する。
また、グループ構成管理部15dは、上記のサーバ払出後に、管理する空サーバ数を、サーバの払い出し後の空サーバ数に更新する。例えば、サーバ払出グループG5から1サーバが払い出された場合は、図4(b)に示すように、グループG5の空サーバ数を図4(a)の「4」から「3」に更新し、これに応じてグループG2の空サーバ数を「10」から「9」、グループG1の空サーバ数を「17」から「16」に更新する。図4(c)は後述の応用例1において説明する。
<実施形態の動作>
次に、実施形態のコンピュータリソース管理システム10におけるサーバ払出制御の動作を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。このサーバ払出制御は、ユーザがサーバ払出要求を行い、図1に示す所望のリソースプール11a〜13aから空サーバリソースを取得してユーザサービスを行う場合に実行される。
まず、ステップS1において、ユーザが、ユーザ端末機19にて管理システム10で公開されているグループ障害影響情報を確認し、ユーザ端末機19からグループG1のグループ「ID1」を指定してサーバの払出要求を行ったとする。
ステップS2において、その払出要求の情報は、広域NW17を介してリソース管理装置15の図3(a)に示す払出要求受信部15aで受信される。
ステップS3において、払出サーバ制御部15cは、その受信された払出要求情報に含まれる「ID1」に対応する図3(b)に示す1層目のグループG1を、グループ構成管理部15dで管理されているグループ情報から検索する。
ステップS4において、払出サーバ制御部15cは、グループ情報を参照して、その検索したグループG1の下位層に属する2層目の各グループG2,G3を第1抽出する。
次に、ステップS5において、払出サーバ制御部15cは、グループ情報を参照して、第1抽出した一方のグループG2及びG3の最下位層(3層目)のグループG4〜G8を第2抽出する。
第2抽出された最下位層は3層目なので、ステップS6に示すように、払出サーバ制御部15cは、最下位層N=3と設定する。この設定は、例えばメモリ部15fに行われる。
次に、ステップS7において、払出サーバ制御部15cは、図3(c)に示すグループ構成管理部15dで管理される空サーバ数{図4(a)も参照}を参照して、第2抽出した最下位層の各グループG4〜G8の空サーバ数の平均値を計算する。例えば、払出サーバ制御部15cは、図4(a)に示す最下位層の各グループG4〜G8の空サーバ数から(3+4+3+5+2)/5=3.4と計算する。更に、払出サーバ制御部15cは、平均値「3.4」以上の空サーバ数を持つグループG5及びG7を第3抽出する。
ステップS8において、払出サーバ制御部15cは、第3抽出した各グループG5及びG7の「ID5」及び「ID7」を、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。
次に、図6に示すステップS9において、払出サーバ制御部15cは、メモリ部15fに保持された最下位層(3層目)のグループG5及びG7を直下に持つ2層目の各グループG2及びG3を第4抽出する。
更に、ステップS10において、払出サーバ制御部15cは、第4抽出した2層目の各グループG2及びG3の空サーバ数の平均値を、図4(a)に示す2層目の各グループG2及びG3の空サーバ数から(10+7)/2=8.5と計算する。更に、払出サーバ制御部15cは、平均値「8.5」以上の空サーバ数を持つグループG2を第5抽出する。
ステップS11において、払出サーバ制御部15cは、第5抽出したグループG2の「ID2」を、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。
ここで、上記ステップS10で第5抽出されたグループG2の層は、最下位層N=「3」である3層目から1つ上位層の2層目となる。このため、ステップS12に示すように、払出サーバ制御部15cは、3層目のN=「3」から1つ上位層の「1」を引き、これを現抽出層N1に更新する。つまり、現抽出層N1=N−1=3−1=2に更新される。
次に、ステップS13において、払出サーバ制御部15cは、その更新されたグループG2の層(現抽出層N1=2)がユーザ端末機19から受信したグループG1の層(1層目)と同一層か否かを判定する。この結果、グループG2は2層目で、グループG1は1層目なので、同一層でないと判定(No)される。この場合、払出サーバ制御部15cは、上記ステップS9に戻って、ステップS9〜S12の処理(制御)を繰り返す。
この繰返し処理を説明する。ステップS9において、メモリ部15fに保持された2層目のグループG2(上記ステップS11参照)を直下に持つ1層目の各グループG1が第4抽出される。次に、ステップS10において、第4抽出した1層目の各グループG1の空サーバ数の平均値が、図4(a)に示す1層目のグループG1の空サーバ数から(17)/1=17と計算され、この平均値「17」以上の空サーバ数を持つグループG1が第5抽出される。ステップS11において、上記の第5抽出されたグループG1の「ID1」が、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持される。また、第5抽出されたグループG1の層は、上記のようにグループG2の2層目から1つ上位層の1層目である。このため、ステップS12に示すように、払出サーバ制御部15cは、2層目のN=「2」から1つ上位層なので「1」を引き、これを現抽出層N1に更新する。つまり、現抽出層N1=N−1=2−1=1に更新される。
この後、ステップS13において、払出サーバ制御部15cは、その更新されたグループG1の層(現抽出層N1=1))がユーザ端末機19から最初に受信したグループG1の層(1層目)と同一層か否かを判定する。この結果、同一層であると判定(Yes)される。
この場合、図7に示すステップS14において、払出サーバ制御部15cは、メモリ部15fに保持されている現抽出層のグループG1の1つ下位層の払出可能グループ(この例ではグループG2のみ)の内、空サーバ数が最も大きいグループG2を第6抽出する。
ここで、ステップS15において、払出サーバ制御部15cは、第6抽出されたグループG2は、現抽出層(N1=1)のグループG1から1つ下位層なので「1」を足し、これを現抽出層N2に更新する。つまり、現抽出層N2=N1+1=1+1=2に更新される。
次に、ステップS16において、払出サーバ制御部15cは、その更新された現抽出層N2(=2)が、最下位層(=3)であるか否かを判定する。この結果、払出サーバ制御部15cは、現抽出層N2=2が最下位層でないと判定(No)する。この場合、上記ステップS14に戻って、ステップS14〜S15の処理(制御)を繰り返す。
この繰返し処理を説明する。ステップS14において、現抽出層の払出可能グループG2の1つ下位層(3層目)の払出可能グループの内(この例ではグループG5のみ)、空サーバ数が最も大きい払出可能グループG5が第6抽出される。但し、ステップS14では、最下位層でないと判定された払出可能グループG2の2層目が、現抽出層(N1=2)となる。従って、ステップS15では、第6抽出されたグループG5は、現抽出層(N1=2)のグループG2から1つ下位層なので、「N1=2」に「1」を足し、これを現抽出層N2に更新する。つまり、現抽出層N2=N1+1=2+1=3として更新される。
次に、ステップS16において、払出サーバ制御部15cは、その更新された現抽出層N2(=3)が、最下位層(=3)であるか否かを判定する。この結果、更新された現抽出層N2=3は、最下位層であると判定される。
この場合、ステップS17に進んで、払出サーバ制御部15cは、上記繰返し処理で第6抽出されたグループG5の内(この例ではグループG5のみ)、空サーバ数の最も大きいグループG5をサーバ払出グループと決定する。
ステップS18において、払出サーバ制御部15cは、そのサーバ払出グループG5の「ID5」をメモリ部15fに保持する。
そして、ステップS19において、リソース管理装置15の払出応答返信部15bは、メモリ部15fに保持されたサーバ払出グループG5の空サーバを、広域NW17を介してユーザ端末機19へ払い出す。
また、上記サーバ払出後、ステップS20において、払出サーバ制御部15cは、その払い出されたサーバ払出グループG5及び払出グループG5を決定する過程で保持した情報を、メモリ部15fから消去する。
更に、ステップS21において、グループ構成管理部15dは、グループG5からの1つのサーバ払出後に、管理する空サーバ数を、図4(b)に示すように、グループG5の空サーバ数を「3」に更新し、グループG2の空サーバ数を「9」、グループG1の空サーバ数を「16」に更新する。これによって、サーバ払出制御が終了する。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のコンピュータリソース管理システム10は、各々固有のIDが付された複数のサーバが集約され、ユーザ端末機19へのサーバを利用したサービスが停止する種々の単一障害(以下、障害ともいう)毎に、複数のサーバをグループ分けしたリソースプール11a〜13aを有するデータセンタ11〜13を備える。また、障害が他のデータセンタに及ばないように点在させ、この点在するデータセンタ11〜13から空サーバのリソースをユーザ端末機19へ払い出すコンピュータリソース管理装置としてのリソース管理装置15を備える。
本実施形態の特徴であるリソース管理装置15は、サーバリソース払出要求受信部15aと、サーバリソース払出応答返信部15bと、払出サーバ制御部15cと、グループ構成管理部15dと、空リソース管理部15eを備えて構成されている。
グループ構成管理部15dは、複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理する。空リソース管理部15eは、グループ毎の空サーバ数を管理する。払出要求受信部15aは、ユーザ端末機19にて指定された1情報としてのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する。
払出サーバ制御部15cは、その受信されたサーバ払出要求情報内のグループIDに対応するグループが含まれるリソースプール11a〜13aから、当該グループに包含された複数のグループの内、複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する制御を行う。払出応答返信部15bは、その決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースをユーザ端末機19へ払い出す。
この構成によれば、ユーザは、ユーザ端末機19から1つのグループIDを指定してサーバ払出要求を行えば、障害が他のデータセンタに及ばないように点在された各データセンタ11〜13の内の1つの正常なデータセンタ(例えば11)のリソースプール11aから、空サーバのリソースを取得することができる。
この際、ユーザ指定された1つのグループID(例えば「ID1」)の1グループを有するリソースプール11aでは、そのグループに包含された複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数の存在するグループを、サーバ払出グループとして決定する。このため、複数のグループにおいて、空サーバ数が偏って枯渇するといったことが無くなる。サーバが枯渇することが無いので、サーバの補充が必要なくなり、このため、設備投資が嵩むこともないので、設備投資の効率化を図ることができる。
また、リソースプール11a〜13aを有する複数のデータセンタ11〜13を、障害が他のデータセンタに及ばないように点在させて冗長化を行っている。この冗長構成において、ユーザは、1情報(グループID)のみを用いて払出要求を行うことができる。このため、あるデータセンタ11が、障害により、ユーザへのサーバ払出サービス(クラウドサービス)ができない状態になっても、ユーザは1情報のみの指定で、他のデータセンタ12,13からサーバ払出サービスを提供することができる。
従って、本実施形態によれば、障害が他のデータセンタに及ばないように、サーバのリソースプール11a〜13aを有するデータセンタ11〜13を点在させる冗長構成化と、サーバ払出サービスのための設備投資の効率化との双方を、同時に実現することができる。
また、各リソースプール11a〜13aの複数のサーバのグループ分けが、最上位層のグループに1乃至複数のグループが包含され、この包含された1乃至複数のグループに、他の1乃至複数のグループが包含されるといった階層構造となっている場合に、払出サーバ制御部は、次のような制御を行う。
即ち、払出サーバ制御部15cは、ユーザ端末機19にて指定された1つのグループIDに対応するグループの下位に係属する各々の層毎に、1乃至複数のグループの平均値を超える空サーバ数を保有するグループを検索し、この検索されたグループに係属する最下位層のグループのうち最大空サーバ数を保有するグループを、サーバ払出グループに決定する。
この構成によれば、サーバのグループ分けが階層構造を成す場合に、ユーザ指定の1つのグループIDに対応するグループの下位に係属する最下位層のグループから、最大空サーバ数を保有するグループを、サーバ払出グループとして決定することができる。従って、あるグループの空サーバ数が偏って枯渇するといったことを回避することができる。
また、グループ構成管理部15dは、サーバ払出グループからの空サーバの払出後に、当該払い出された空サーバが所属していたグループの空サーバ数を、払出後の空サーバ数に更新し、当該更新されたグループの空サーバ数を含む上位層側のグループの空サーバ数を、更新後の空サーバ数を元に更新するようにした。
この構成によれば、空サーバの払出後に、各リソースプール11a〜13aの各グループの空サーバ数を、払出後の適正な数値とすることができる。従って、次回のサーバ払出を適正に行うことができる。
また、コンピュータリソース管理方法としては、リソース管理装置15において、グループ構成管理部15dが、複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理する処理を行う第1ステップの処理を行う。空リソース管理部15eが、グループ毎の空サーバ数を管理する処理を行う第2ステップの処理を行う。払出要求受信部15aが、ユーザ端末機19にて指定された1つのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する処理を行う第3ステップの処理を行う。払出サーバ制御部15cが、受信されたサーバ払出要求情報内の1つのグループIDに対応する1グループが含まれるリソースプールから、当該1グループに包含された複数のグループの内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する処理を行う第4ステップの処理を行う。払出応答返信部15bが、決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースをユーザ端末機19へ払い出す処理を行う第5ステップの処理を行うようになっている。
この方法によっても、上記リソース管理装置15と同様に、障害が他のデータセンタに及ばないように、サーバのリソースプール11a〜13aを有するデータセンタ11〜13を点在させる冗長構成化と、サーバ払出サービスのための設備投資の効率化との双方を、同時に実現することができる。
また、コンピュータリソース管理方法では、サーバのグループ分けが、上記の階層構造となっている場合に、払出サーバ制御部15cが、次の各処理を行うようにした。
即ち、払出サーバ制御部15cは、払出要求受信部15aで受信されたサーバ払出要求情報に含まれる1つのグループIDに対応するグループの下位層に属するグループを第1抽出する処理を行う。次に、第1抽出したグループ毎の系列の最下位層のグループを第2抽出する処理を行う。次に、第2抽出した最下位層のグループの空サーバ数の平均値を計算し、平均値以上の空サーバ数を持つグループを第3抽出する処理を行う。次に、第3抽出したグループを直下に持つグループを第4抽出する処理を行う。次に、第4抽出したグループの空サーバ数の平均値を計算し、平均値以上の空サーバ数を持つグループを第5抽出する処理を行う。次に、第5抽出されたグループをもとに、ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDのグループに到達するまで、第4抽出から第5抽出を繰り返す処理を行う。次に、第6ステップで到達したグループの1つ下位層のグループの内、空サーバ数が最も大きいグループを第6抽出する処理を行う。そして、第6抽出したグループに対して、最下位層のグループに到達するまで、第6抽出の処理と同じ処理を繰り返し、最下位層のグループに到達した時点で抽出されているグループを、サーバ払出グループとする
処理を行う。
この方法によっても、ユーザ端末機19からの1情報としてのグループIDに応じて、あるグループの空サーバ数が偏って枯渇するといったことが無いように、サーバ払出グループを決定することができる。
また、本実施形態のリソース管理装置15は、一般的なコンピュータに、上述したコンピュータリソース管理方法の第1〜第5ステップの処理のプログラム又は、払出サーバ制御部15cによる各処理のプログラムを実行させることで実現することができる。このプログラムは、通信回線を介して提供することが可能であり、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
(実施形態の応用例1)
この応用例1では、リソース管理装置15において、払出要求受信部15aがユーザ端末機19からサーバ払出要求情報を受信した際に、払出サーバ制御部15cが、払出要求情報に含まれる1つのグループ{例えば図4(a)に示すG1}の最下位層に属する1乃至複数のグループG4〜G8を抽出する。更に、払出サーバ制御部15cは、その抽出したグループG4〜G8について、最も空リソースの大きいグループG7をサーバ払出グループと決定する。更に、払出サーバ制御部15cは、そのサーバ払出グループG7を、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。この保持情報は、ユーザ端末機19へのサーバ払出後に消去される。
この応用例1においては、グループG5からのサーバ払出後は、図4(c)に示すように、グループG5の空サーバ数が「4」となるので、その上位の2層目のグループG3の空サーバ数は「6」となる。この「6」を、同じ2層目のグループG2の空サーバ数「10」と比べると、その差は「4」であり、サーバ払出前の図4(a)に示す差の「3」と比べると、その差が大きくなっている。
このように、応用例1では、サーバ払出後に同一層のグループによって空サーバ数の開きが生じるものの、上記実施形態よりも簡単な処理で、リソースプール11a〜13aから、空サーバが極力枯渇しないように、サーバを払い出すことができる。
(実施形態の応用例2)
この応用例2では、リソース管理装置15において、払出要求受信部15aがユーザ端末機19からサーバ払出要求情報を受信した際に、払出サーバ制御部15cが、払出要求情報に含まれる1つのグループ{例えば図4(a)に示すG1}の最下位層に属する1乃至複数のグループG4〜G8を抽出する。更に、払出サーバ制御部15cは、その抽出したグループG4〜G8から、ランダムにグループG7を選択し、これをサーバ払出グループと決定する。更に、払出サーバ制御部15cは、そのサーバ払出グループG7を、払出可能グループとしてメモリ部15fに保持する。この保持情報は、ユーザ端末機19へのサーバ払出後に消去される。
この応用例2においても、上記応用例1と同様に、サーバ払出後に同一層のグループによって空サーバ数の開きが生じることがあるものの、上記実施形態よりも簡単な処理で、リソースプール11a〜13aから、空サーバが極力枯渇しないように、サーバを払い出すことができる。
10 コンピュータリソース管理システム
11〜13 第1〜第3データセンタ
11a〜13a リソースプール
15 リソース管理装置
15a サーバリソース払出要求受信部
15b サーバリソース払出応答返信部
15c 払出サーバ制御部
15d グループ構成管理部
15e 空リソース管理部
17 広域NW(ネットワーク)
19 ユーザ端末機
21a〜21f サーバ
24a〜24e 通信装置
26a〜26c 電源装置

Claims (4)

  1. ユーザ端末機へのサーバを利用したサービスが停止する単一障害毎に、各単一障害点の障害により影響を受けるサーバ群を1つのグループとして、複数のサーバをグループ分けしたリソースプールを有するデータセンタを、前記単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在させ、この点在するデータセンタから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出すコンピュータリソース管理装置であって、
    前記複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理するグループ構成管理部と、
    前記グループ毎の空サーバ数を管理する空リソース管理部と、
    前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する払出要求受信部と、
    前記受信されたサーバ払出要求情報内の前記グループIDに対応するグループが含まれるリソースプールから、当該グループに包含された複数のグループの内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する払出サーバ制御部と、
    前記決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出す払出応答返信部とを備え、
    前記リソースプールの複数のサーバのグループ分けが、最上位層のグループに1乃至複数のグループが包含され、この包含された1乃至複数のグループに、他の1乃至複数のグループが包含されるといった階層構造となっている場合に、
    前記払出サーバ制御部は、
    前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDに対応するグループの下位に係属する各々の階層毎に、1乃至複数のグループの平均値を超える空きサーバ数を保有するグループを検索し、当該検索されたグループに係属する最下位層のグループのうち最大空きサーバ数を保有するグループを、前記サーバ払出グループとする
    とを特徴とするコンピュータリソース管理装置。
  2. 前記グループ構成管理部は、前記サーバ払出グループからの空サーバの払出後に、当該払い出された空サーバが所属していたグループの空サーバ数を、払出後の空サーバ数に更新し、当該更新されたグループの空サーバ数を含む上位層側のグループの空サーバ数を、前記更新後の空サーバ数に基づき更新する
    ことを特徴とする請求項に記載のコンピュータリソース管理装置。
  3. ユーザ端末機へのサーバを利用したサービスが停止する単一障害毎に、各単一障害点の障害により影響を受けるサーバ群を1つのグループとして、複数のサーバをグループ分けしたリソースプールを有するデータセンタを、前記単一障害が他のデータセンタに及ばないように点在させ、この点在するデータセンタから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出すコンピュータリソース管理装置のコンピュータリソース管理方法であって、
    前記コンピュータリソース管理装置は、
    前記複数のサーバがグループ分けされたグループ毎に、固有のグループIDを付して管理する第1ステップと、
    前記グループ毎の空サーバ数を管理する第2ステップと、
    前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDを含むサーバ払出要求情報を受信する第3ステップと、
    前記受信されたサーバ払出要求情報内の前記グループIDに対応するグループが含まれるリソースプールから、当該グループに包含された複数のグループの内、当該複数のグループの空サーバ数の平均値よりも多い空サーバ数のあるグループを、サーバ払出グループとして決定する第4ステップと、
    前記決定されたサーバ払出グループから空サーバのリソースを前記ユーザ端末機へ払い出す第5ステップとを実行し、
    前記リソースプールの複数のサーバのグループ分けが、最上位層のグループに1乃至複数のグループが包含され、この包含された1乃至複数のグループに、他の1乃至複数のグループが包含されるといった階層構造となっている場合に、
    前記コンピュータリソース管理装置は、前記第4ステップにおいて、
    前記受信されたサーバ払出要求情報に含まれる1つのグループIDに対応するグループの下位層に属するグループを第1抽出し、
    当該第1抽出したグループ毎の系列の最下位層のグループを第2抽出し、
    当該第2抽出した最下位層のグループの空きサーバ数の平均値を計算し、当該平均値以上の空きサーバ数を持つグループを第3抽出し、
    当該第3抽出したグループを直下に持つグループを第4抽出し、
    当該第4抽出したグループの空きサーバ数の平均値を計算し、当該平均値以上の空きサーバ数を持つグループを第5抽出し、
    当該第5抽出されたグループをもとに、前記ユーザ端末機にて指定された1つのグループIDのグループに到達するまで、前記第4抽出から当該第5抽出を繰り返し、
    前記到達したグループの1つ下位層のグループの内、空きサーバ数が最も大きいグループを第6抽出し、
    当該第6抽出したグループに対して、最下位層のグループに到達するまで、当該第6抽出の処理と同じ処理を繰り返し、当該最下位層のグループに到達した時点で抽出されているグループを、前記サーバ払出グループとする処理を行う
    とを特徴とするコンピュータリソース管理方法。
  4. 請求項に記載のコンピュータリソース管理方法を、コンピュータに実行させるためのコンピュータリソース管理プログラム。
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