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JP6094582B2 - 半導体装置およびプログラミング方法 - Google Patents
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Description

本発明は、半導体装置およびそのプログラミング方法に関し、特に、抵抗変化型不揮発性素子(以下では、「抵抗変化スイッチ」と称する)を有する半導体装置およびそのプログラミング方法に関する。
シリコン集積回路(LSI:Large Scale Integration)はスケーリング則に沿って微細化・集積化が行われ、半導体素子の高密度化・高性能化が実現されてきた。反面、微細化に伴って開発費が高騰し、初期投資が高額になっている。開発費には、LSIを製造するための原版(レチクル)費用、設計費用、製造費用、バグがあった場合のリスピン費用などが含まれる。プロセッサーやメモリなどの汎用品であれば、大量に生産されるため、初期費用を回収することは容易である。しかしながら、顧客の仕様に応じて設計され、出荷数が多くないカスタムLSIにおいては、初期費用の回収は容易ではない。
少量多品種のカスタムLSIの初期投資費用を削減する1つの方法として、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が用いられることがある。FPGAは製造後に書き換えが可能な論理回路を搭載しており、プログラミングすることで顧客の要求を満たす機能が実現可能なLSIとなる。回路の切り替えにはSRAM(Static Random Access Memory)とトランジスタの組み合わせが用いられており、特殊な製造プロセスを用いることなく高集積・高信頼なスイッチが実現されている。一方で、情報の保持する際に微小な電流が流れること、揮発性であること、スイッチの占有面積が大きいことなどの課題がある。このことから、チップの面積がカスタムLSIより大きくなり、初期投資費用が小さい代償としてチップ単価が高い。また、動作速度の低下や消費電力が大きくなってしまう。
これらの課題を解決する方法としては、発明者らによって提案されているように、不揮発で、サイズが小さい抵抗変化スイッチを用いればよい。非特許文献1によれば、抵抗変化スイッチを用いることで、FPGAの面積および消費電力を3分の1となることが実証されている。
図1Aに抵抗変化スイッチの電流特性を示す。抵抗変化スイッチ10は、第1電極101、抵抗変化層103(絶縁体)、及び第2電極102を含む構造を基本とする(図1B)。抵抗変化スイッチ10は、電圧の印加により、低抵抗な状態(ON状態)と高抵抗な状態(OFF状態)の間を遷移させることができる。図1Aでは、第1電極101に正電圧を印加すると、所望のセット電圧を閾値電圧として、抵抗変化スイッチ10はOFF状態からON状態へセットする。ここで、ON状態へセットする方向に電圧を印加することを、順方向に電圧を印加すると呼ぶ。続いて、ON状態の抵抗変化スイッチ10において、再び第1電極101に正電圧を印加した場合には、第1電極101の電気伝導特性で見られるような線形な電流・電圧特性が得られる。一方、第1電極101に負電圧を印加すると、ある電圧を閾電圧として、ON状態からOFF状態へリセットする。ここで、OFF状態へリセットする方向に電圧を印加することを、逆方向に電圧を印加すると呼ぶ。
OFF状態からON状態へセットさせる動作をセット動作、ON状態からOFF状態へリセットさせる動作をリセット動作と呼び、各遷移が起こる電圧を、セット電圧およびリセット電圧と呼ぶ。抵抗変化スイッチ10は、第1電極101に正電圧を印加した場合にのみ、OFF状態からON状態へセットし、第1電極101に負電圧を印加した場合にのみ、ON状態からOFF状態へのリセット動作が生じる。このように、印加する電圧の極性によってONおよびOFF状態を遷移する抵抗変化スイッチはバイポーラ型抵抗変化スイッチと呼ばれる。上記、第1電極101は、正または負の電圧を印加することで、ONまたはOFF状態にリセットするようになる電極であり、第2電極102は、第1電極101と対向する電極である。
上記バイポーラ型抵抗変化スイッチの一例が、非特許文献1に開示されている。非特許文献1には、イオン伝導体(イオンが電界などの印加によって自由に動くことのできる固体)中における金属イオン移動と電気化学反応とを利用した抵抗変化スイッチが開示されている。非特許文献1に開示されたスイッチは、イオン伝導層と、イオン伝導層を挟んで対向して設けられた2つの電極を有する構成である。このうち、1つの電極はイオン伝導層に金属イオンを供給するための役割を果たしていて、「活性電極」と呼ばれる。一方の電極からはイオン伝導層に金属イオンは供給されず、「不活性電極」と呼ばれる。スイッチの電流電圧特性の等価性から、活性電極は上記の第1電極101、不活性電極は第2電極102に相当する。
この電気化学反応を利用したスイッチの動作を簡単に説明する。不活性電極(第2電極102に相当)を接地して活性電極(第1電極101に相当)に正電圧を印加すると、活性電極の金属が金属イオンになってイオン伝導層(抵抗変化層103に相当)に溶解する。そして、イオン伝導層中の金属イオンがイオン伝導層中に金属になって析出し、析出した金属により不活性電極と活性電極を接続する金属架橋が形成される。金属架橋で両電極が電気的に接続することで、スイッチがON状態になる。一方、上記ON状態で不活性電極を接地して活性電極に負電圧を印加すると、金属架橋の一部が切れる。これにより、両電極間の電気的接続が切れ、スイッチがOFF状態になる。なお、電気的接続が完全に切れる前の段階から両電極間の抵抗が大きくなったり、電極間容量が変化したりするなど電気特性が変化し、最終的に電気的接続が切れる。また、上記OFF状態からON状態にするには、再び不活性電極を接地して活性電極に正電圧を印加すればよい。
非特許文献1によれば、抵抗変化型スイッチは、FPGAで用いられるスイッチであるSRAMとトランジスタの組み合わせた素子よりもサイズが小さく、さらにONとOFF状態を維持するのに電力が不要な不揮発性を有する。そのため、抵抗変化型スイッチはFPGAへの適用に有望であると考えられている。また、このスイッチの不揮発性を利用して、不揮発性のメモリ素子としての応用も考えられる。
FPGAにおいては、抵抗変化スイッチを要素とするクロスバ―スイッチが用いられる。クロスバ―スイッチは、N本の第1配線群とM本の第2配線群、1組の第1配線と第2配線の接続・非接続を切り替えるためにそれぞれの配線の交点に配置された最大N×M個のスイッチから構成される。
以下では、図2に示すように、簡単化のために3本の第1配線21A、21B、21Cと3本の第2配線群22A、22B、22C、3×3個の抵抗変化スイッチ20A〜20Iから構成されるクロスバースイッチを考える。ここで、抵抗変化スイッチ20Gを例にとると、第1電極と接続している第1ノード23は第1配線21Aに、第2電極と接続している第2ノード24は第2配線22Cに接続されている。3×3クロスバ―スイッチにおいては、第1配線群からの第2配線群へ信号を伝達させるためには、最大3個のスイッチがON状態にセットされる。1つの第1配線または第2配線に接続された3個のスイッチの内、2個以上のスイッチがセットされることはない。第1配線および第2配線に印加する電圧をVP、1/2VP、および0Vのいずれかとすることにより、1つのスイッチをセットまたはリセットすることができる。
図2において、3×3クロスバ―スイッチをプログラムする方法について説明する。3×3クロスバ―スイッチ内のスイッチがすべてOFF状態であったとする。セット動作を行うターゲットの抵抗変化スイッチ20Eに接続された第1配線21Bおよび第2配線22Bにそれぞれ0VおよびVPを印加する。他の第1配線21A、21Cおよび第2配線22A、22Cには、VPの半分の電圧を印加する。
その結果、ターゲットとして選択された抵抗変化スイッチ20Eの第1ノード23にVP、第2ノード24に0Vが印加される。また、第1配線21Bに接続された抵抗変化スイッチであって、かつ非選択の抵抗変化スイッチ20B、20Hにおいては、第2電極に対する第1電極の電位は1/2VPの電圧が印加される。また、第2配線22Bに接続された抵抗変化スイッチであって、かつ非選択の抵抗変化スイッチ20D、20Fにおいては、第2電極に対する第1電極の電位は1/2VPの電圧が印加される。また、上記以外の非選択の抵抗変化スイッチ20A、20G、20C、20Iにおいては、第2電極と第1電極間の電圧は0Vである。抵抗変化スイッチがプログラムされる際の閾電圧がVPと1/2VPの間であれば、ターゲットとして選択された抵抗変化スイッチ20Eのみがセットされる。
抵抗変化スイッチ20EがON状態であったとして、抵抗変化スイッチ20Eを消去してOFF状態へリセットするには、リセット動作を行うターゲットの抵抗変化スイッチ20Eに接続された第1配線21Bおよび第2配線22BにそれぞれVEおよび0を印加する。他の第1配線21A、21Cおよび第2配線22A、22Cには、VEの半分の電圧を印加する。その結果、ターゲットとして選択された抵抗変化スイッチ20Eの第1電極に0、第2電極にVEが印加される。また、第1配線21Bに接続された抵抗変化スイッチであって、かつ非選択の抵抗変化スイッチ20B、20Hにおいては、第2電極に対する第1電極の電位は−1/2VEの電圧が印加される。また、第2配線22Bに接続された抵抗変化スイッチであって、かつ非選択の抵抗変化スイッチ20C、20Iにおいては、第2電極に対する第1電極の電位は−1/2VEの電圧が印加される。また、上記以外の非選択の抵抗変化スイッチ20A、20G、20C、20Iにおいては、第2電極と第1電極間の電圧は0Vである。抵抗変化スイッチがプログラムされるセット電圧がVEと1/2VEの間であれば、ターゲットの選択された抵抗変化スイッチEのみがリセットされる。
本プログラム方法は、非選択の抵抗変化スイッチには、選択された抵抗変化スイッチに印加される電圧の半分または0Vが印加されることから、半選択法と呼ばれている。32×32クロスバースイッチにおいて、本方式によりプログラムできることが非特許文献1に示されている。
上述した2端子型抵抗変化スイッチをFPGAに用いる場合、各ONおよびOFF状態に保持されている保障年数としては、フラッシュメモリなどの不揮発メモリと同じ10年以上が要求される。各状態へのディスターブとしては、ON状態においては信号線へ印加される電流に対して、OFF状態に対しては信号線に印加される電圧がスイッチに加わる。各ディスターブに対して状態が遷移する不具合はディスターブ不良と呼ばれている。
OFF状態のディスターブ不良を回避する方法の一つとして、非特許文献2に開示されているように、直列に接続した2つのバイポーラ型の抵抗変化スイッチの1組を1つのスイッチとする方法がある(図3)。2つの抵抗変化スイッチ301A、302Aにおける第2電極321A、322A同士(図3A)、もしくは、第1電極同士311B、312B(図3B)を電気的に接続して共通ノード33A、もしくは33Bとして、3端子型のスイッチとする。以下では、本3端子型のスイッチを3端子抵抗変化スイッチと呼ぶ。図3にあるように、3端子抵抗変化スイッチは第1ノード31Aまたは31B、第2ノード32Aまたは32B、共通ノード33Aまたは33Bの3つの電極から構成される。共通ノードは各抵抗変化スイッチをセットまたはリセットを行うために用い、セット・リセット時以外はフローティングとする。3端子抵抗変化スイッチのONおよびOFF状態は、第1ノードと第2ノード間の抵抗状態により区別する。OFF状態は、2つの抵抗変化スイッチのいずれかがOFF状態、ON状態は2つの抵抗変化スイッチの両者がON状態である。
OFF時においては、第1ノードと第2ノード間に印加される電圧をVDとすると、直列に接続された2つの第1の抵抗変化スイッチおよび第2の抵抗変化スイッチに印加電圧が分配される。そのために、1つの抵抗変化スイッチと比較して、各抵抗変化スイッチに印加される電圧が小さくなる。さらに、第1の抵抗変化スイッチおよび第2の抵抗変化スイッチがバイポーラ型であるために、第1ノードと第2ノード間に印加される正または負の電圧に対して、いずれか1つの抵抗変化スイッチがリセットされる方向に電圧が印加されため、OFF状態が維持される。例えば、図3Aにおいて、第1の抵抗変化スイッチおよび第2の抵抗変化スイッチがOFF状態にあって、第1ノードに正電圧VD、第2ノードに0Vを印加する場合を考える。この場合、第2の抵抗変化スイッチにおいて、第1電極は第2電極に比べて電位が低くなり、図1Aによれば、OFF状態が保持される。
Makoto Miyamura, et al., "Programmable cell array using rewritable solid-electrolyte switch integrated in 90nmCMOS", Solid-State Circuits Conference Digest of Technical Papers(ISSCC), 2011 IEEE International, pp. 228--229, February2011. DOI:10.1109/ISSCC.2011.5746296. Munehiro Tada, et al., "Highly reliable, complementary atom switch (CAS) with low programming voltage embedded in Cu BEOL for Nonvolatile Programmable Logic", IEEE International Electron Devices Meeting 2011 IEDM Technical Digest, pp. 30.2.1--30.2.4, December2011. DOI:10.1109/IEDM.2011.6131642.
抵抗変化スイッチは、異なる2つの配線間の間に配置され、低抵抗状態と高抵抗状態を変化することで、2つの配線を接続するか接続しないかを切り替える。多数の配線間の接続を効率よく変えるためには、クロスバースイッチが用いられる。しかしながら、2端子の抵抗変化スイッチで構成されるクロスバ―スイッチはOFF時のディスターブ耐性に課題があった。
本発明の目的は、高信頼化が可能な半導体装置を提供することにある。
本発明によれば、
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
前記第1端子に接続している第1配線と、
前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
一端が前記共通ノードに接続され、他端が前記第1端子に接続している電流制御用スイッチ素子と、
を有し、
前記共通ノードと前記第4端子との間には、前記第2抵抗変化スイッチ以外の素子は接続されていない半導体装置が提供される。
本発明によれば、
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
前記第1端子に接続している第1配線と、
前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
一端が前記共通ノードに接続され、他端が前記第1端子に接続している電流制御用スイッチ素子と、
を有し、
前記共通ノードと前記第4端子との間には、前記第2抵抗変化スイッチ以外の素子は接続されていない半導体装置を用いたプログラミング方法であって、
前記第1配線または前記第2配線のいずれか一方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチのうち、いずれか一方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を先に変化させ、
その後、他方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、他方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させて、前記第1抵抗変化スイッチ前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗変化スイッチのプログラムを行うプログラミング方法が提供される。
本発明によれば、半導体装置の高信頼化を図ることができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
抵抗変化スイッチの特性および構成を示す図である。 3×3個の抵抗変化スイッチを有するクロスバースイッチの構成を示す図である。 3端子抵抗変化スイッチの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す図である。 3端子抵抗変化スイッチを用いた32×32クロスバースイッチの対角成分にある32個のスイッチをON状態に遷移させた場合の各スイッチの伝導度分布を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態における半導体装置は、図4Aに示すように、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402とで構成される3端子抵抗変化スイッチ400と、第1配線411と、第2配線421と、電流制御用スイッチ素子404と、を備える。第1抵抗変化スイッチ401は、印加電圧の極性に対応して抵抗状態が変化する抵抗変化層と、抵抗変化層に接しており、互いに電気的には接続されていない第1端子4011と第2端子4012を有する。第2抵抗変化スイッチ402は、印加電圧の極性に対応して抵抗状態が変化する抵抗変化層と、抵抗変化層に接しており、互いに電気的には接続されていない第3端子4021と第4端子4022を有する。第1抵抗変化スイッチ401の第2端子4012と、第2抵抗変化スイッチ402の第3端子4021とは、互いに接続して共通ノード403を形成する。共通ノード403には、電流制御用スイッチ素子404の一方の端子が接続されている。電流制御用スイッチ素子404は、ゲート端子に印加される電圧によって、第1端子4011と共通ノード403との間、及び、第4端子4022と共通ノード403との間に流れる電流を制御する。第1配線411は、第1端子4011に印加される電圧を制御する信号を伝達する。第2配線421は、第4端子4022に印加される電圧を制御する信号を伝達する。また、第2配線421は、第1配線411と平面視で交わる方向に延伸している。例えば、第2配線421は、第1配線411と平面視で直角に交わるように延伸し、3端子抵抗変化スイッチ400を介して第1配線411と接続される。
ここで、第1抵抗変化スイッチ401および第2抵抗変化スイッチ402は、本実施形態で示すように、バイポーラ型であることが好ましい。また、共通ノード403は、本実施形態で示すように、同一の極性を持つ端子同士を接続することが好ましい。
また、本実施形態における半導体装置は、図4Bに示すような構成をとしてもよい。図4Bにしめす半導体装置では、第1抵抗変化スイッチ401は、第1電流制御用スイッチ素子405を介して第1配線411に接続している。第1電流制御用スイッチ素子405は、ゲート端子に印加される電圧によって、第1端子4011と共通ノード403との間に流れる電流を制御する。また、第2抵抗変化スイッチ402は、第2電流制御用スイッチ素子406を介して第2配線421に接続している。第2電流制御用スイッチ素子406は、ゲート端子に印加される電圧によって、第4端子4022と共通ノード403との間に流れる電流を制御する。また、共通ノード403には、第3配線431が接続されている。第3配線431は、共通ノード403に印加される電圧を制御する信号を伝達する。
図4Aにおける3端子抵抗変化スイッチ400に関して、OFF状態からON状態に遷移させる方法について述べる。3端子抵抗変化スイッチがOFF状態にあるとは、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402の両者がOFF状態にあることを意味する。一方、3端子抵抗変化スイッチがON状態にあるとは、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402の両者がON状態にあることを意味する。
なお、本明細書においては、高電圧や低電圧の用語を用いるが、かかる用語は電圧値を特定するものではない。抵抗変化スイッチは、第1電極と第2電極との電圧差及び、各電極に印加されている電圧の極性により抵抗状態が変化するため、一方の電極に対して他方の電極の電圧値が高いか否かが要件となる。無論、電圧値がセット電圧やリセット電圧より大きいか否かにより抵抗状態が分かれるので、かかる電圧値を特定する必要がある場合には、「セット電圧より低い正極性の高電圧」等のように記載する。また、低電圧には、接地電位も含まれる。
図4Aでは、第1抵抗変化スイッチ401の第2端子421と、第2抵抗変化スイッチ402の第3端子4021が接続されて共通ノード403を形成している。さらに、共通ノード403には電流制御用スイッチ素子404が接続されている。電流制御用スイッチ素子404は、セット動作の際に、第1抵抗変化スイッチ401および第2抵抗変化スイッチ402に流れる電流を制限することで、各抵抗変化スイッチのON抵抗を制御するために用いる。ここで、セット動作後のON抵抗の逆数(すなわちON伝導度)と流れる電流との間に比例の関係があることが分かっている。
まず、第2配線421に高電圧を印加する。また、電流制御用スイッチ素子404において、共通ノード403と接続していない方の端子に低電圧を印加する。さらに、電流制御用スイッチ素子404のゲート端子に電圧を印加して、電流制御用スイッチ素子404をON状態にする。ここで、第2配線421の共通ノード403に対する電位差がセット電圧よりも大きくなるように制御することで、第2抵抗変化スイッチ402はON状態へと遷移する。このときに、電流制御用スイッチ素子404のゲート電圧を調整することにより、セット動作時に第2抵抗変化スイッチ402に流れる電流を例えば1ミリA程度に制御する。その結果、第2抵抗変化スイッチ402のON抵抗は500オーム程度となる。
次に、第1配線411に高電圧を印加する。また、電流制御用スイッチ素子404において、共通ノード403と接続していない方の端子に低電圧を印加する。さらに、電流制御用スイッチ素子404のゲート端子に電圧を印加して、電流制御用スイッチ素子404をON状態にする。ここで、第1配線411の共通ノード403に対する電位差がセット電圧よりも大きくなるように制御することで、第1抵抗変化スイッチ401はON状態へと遷移する。このときに、電流制御用スイッチ素子404のゲート電圧を調整することにより、セット動作時に第1抵抗変化スイッチ401に流れる電流を例えば500マイクロA程度に制御する。その結果、第1抵抗変化スイッチ401のON抵抗は1キロオーム程度となる。
第2抵抗変化スイッチ402をON状態に遷移させた後に、第1抵抗変化スイッチ401をON状態に遷移させた。ここで、第1抵抗変化スイッチ401をON状態に遷移させる際に、共通ノード403の電位が変化するために、ON状態にある第2抵抗変化スイッチ402にわずかな電流が流れるおそれがある。このわずかな電流のために、第2抵抗変化スイッチ402の抵抗状態がON状態からOFF状態へと変化することが考えられる。ここで、各抵抗変化スイッチの抵抗状態は、セット時又はリセット時の電流と同程度の電流が流れることで遷移するものとする。そのため、最初にON状態にセットさせる第2抵抗変化スイッチ402のON抵抗は、後でON状態にセットさせる第1抵抗変化スイッチ401よりも低くしておくことが好ましい。これにより、先にON状態に遷移させた第2抵抗変化スイッチ402に電流が流れても、第2抵抗変化スイッチ402の抵抗状態は遷移しない。
以上、第2抵抗変化スイッチ402と第1抵抗変化スイッチ401のON抵抗を同程度とする場合に比べて、上記にあるように2倍程度の差を設けることにより、3端子抵抗変化スイッチ400を確実にON状態へ遷移させることができた。なお、抵抗状態を変化させる順番は上記に限らず、第1抵抗変化スイッチ401から先にON状態に遷移させてもよい。
次に、図4Bにおける3端子抵抗変化スイッチ400に関して、OFF状態からON状態へ遷移させる方法について述べる。
まず、第3配線431に高電圧を印加する。また、第1配線411に低電圧を印加する。さらに、第1電流制御用スイッチ素子405をON状態にする。ここで、第1配線411の共通ノード403に対する電位差がセット電圧よりも大きくなるように制御することで、第1抵抗変化スイッチ401はON状態へと遷移する。このときに、第1電流制御用スイッチ素子405のゲート電圧を調整することにより、セット動作時に第1抵抗変化スイッチ401に流れる電流を例えば1ミリA程度に制御する。その結果、第1抵抗変化スイッチ401のON抵抗は500オーム程度となる。
次に、第3配線431に高電圧を印加する。また、第2配線421に低電圧を印加する。さらに、第2電流制御用スイッチ素子406をON状態にする。第2配線421の共通ノード403に対する電位差をセット電圧よりも大きくなるように制御することで、第2抵抗変化スイッチ402はON状態へと遷移する。このときに、第2電流制御用スイッチ素子406のゲート電圧を調整することにより、セット動作時に第2抵抗変化スイッチ402に流れる電流を例えば500マイクロA程度に制御する。その結果、第2抵抗変化スイッチ402のON抵抗は1キロオーム程度となる。
第1抵抗変化スイッチ401をON状態に遷移させた後に、第2抵抗変化スイッチ402をON状態に遷移させた。ここで、第2抵抗変化スイッチ402をON状態に遷移させる際に、共通ノード403の電位が変化するために、ON状態にある第1抵抗変化スイッチ401にわずかな電流が流れるおそれがある。このわずかな電流のために、第1抵抗変化スイッチ401の抵抗状態がON状態からOFF状態へと変化することが考えられる。ここで、各抵抗変化スイッチの抵抗状態は、セット時又はリセット時の電流と同程度の電流が流れることで遷移するものとする。そのため、最初にON状態にセットさせる第1抵抗変化スイッチ401のON抵抗は、後でON状態にセットさせる第2抵抗変化スイッチ402よりも低くしておくことが好ましい。これにより、先にON状態に遷移させた第1抵抗変化スイッチ401に電流が流れても、第1抵抗変化スイッチ401の抵抗状態は遷移しない。
以上、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402のON抵抗を同程度とする場合に比べて、上記にあるように2倍程度の差を設けることにより、3端子抵抗変化スイッチ400を確実にON状態へ遷移させることができた。なお、抵抗状態を変化させる順番は上記に限らず、第2抵抗変化スイッチ402から先にON状態に遷移させてもよい。
以上、本実施形態によれば、3端子抵抗変化スイッチ400の抵抗状態は、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402の両者の抵抗状態に基づいて定まる。本構成により、1つの抵抗変化スイッチの抵抗状態が誤動作により変化しても、3端子抵抗変化スイッチ400全体での抵抗状態を保つことができるため、半導体装置の高信頼化を実現できる。
また、本実施形態では、同一の極性を持つ第2端子4012と第3端子4021を互いに接続して共通ノード403を形成する構成を取る。本構成により、3端子抵抗変化スイッチ400に電圧をかけた場合、第1抵抗変化スイッチ401と第2抵抗変化スイッチ402とには、互いに異なる方向の電圧が印加される。これにより、3端子抵抗変化スイッチ400の誤動作を抑止することができ、半導体装置の高信頼化をさらに図ることができる。
また、本実施形態では、第1配線411および第2配線422と、共通ノード403との間で電圧を印加し、直列に接続された2つの抵抗変化スイッチの抵抗状態を個別に変化させる構成をとる。本構成により、直列に接続された2つの抵抗変化スイッチの抵抗状態をまとめて遷移させる場合と比較して、セット電圧を低く抑えることができ、半導体装置の省電力化を実現できる。
また、本実施形態では、各抵抗変化スイッチの抵抗状態を遷移させる際に、電流制御用スイッチ素子404を用いて電流を制御する構成を取る。本構成により、先に抵抗状態を変化させた抵抗変化スイッチのON抵抗が、後で抵抗状態を変化させた抵抗変化スイッチのON抵抗よりも低くなるように制御できる。これにより、後の抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させた時に、先に抵抗状態を変化させた抵抗変化スイッチに電流が流れても、抵抗状態が変化することを防ぐことができる。よって、半導体装置の高信頼化をさらに図ることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2実施形態を図5〜図7を用いて説明する。図5は、3端子抵抗変化スイッチ500を用いた半導体装置の構成図である。
半導体装置は、3端子抵抗変化スイッチ500、第1配線511、第2配線521を備える。本実施形態で、第1配線511および第2配線521のうち少なくとも一方は複数設けられる。図5においては、第1配線511と第2配線521とが交差していて、第1配線511と第2配線521との最短距離の位置又はその近傍位置(以下、交差部と記載する)に、3端子抵抗変化スイッチ50が設けられている。なお、3端子抵抗変化スイッチ500は、第1配線511と第2配線521の各交差部に1つずつ設けられる。
第1配線511と接続されている第1抵抗変化スイッチ501の端子は第1端子であり、第2配線521と接続されている第2抵抗変化スイッチ502の端子は第4端子である。そして、第1抵抗変化スイッチ501の第2端子と第2抵抗変化スイッチ502の第3端子とが接続されて、共通ノード503を形成する。
これにより、3端子抵抗変化スイッチ500のON・OFF状態に応じて、第1配線511と第2配線521との導通状態が制御できる。
さらに、3端子抵抗変化スイッチ500に、ON・OFF状態を変化させるために電流制御用スイッチ素子505が接続されている。電流制御用スイッチ素子505のソース端子およびドレイン端子が、第1端子および共通ノード503に接続される。これにより、第1抵抗変化スイッチ501を流れる電流をバイパスすることができる。電流制御用スイッチ素子505のON・OFFは制御ノード504に印加する電圧によって制御する。電流制御用スイッチ素子505がONの場合には、電流は電流制御用スイッチ素子505を流れることができる。
次に、半導体装置の動作を説明する。このとき、3端子抵抗変化スイッチ500を構成する第1抵抗変化スイッチ501及び第2抵抗変化スイッチ502は、共にOFF状態に設定されているとする。そして、(1)第1配線511にセット電圧より低い正極性の高電圧が印加され、第2配線521に低電圧が印加されている場合、(2)第1配線511に低電圧が印加され、第2配線521にセット電圧より低い正極性の高電圧が印加されている場合それぞれにおける、ノイズ等に対する3端子抵抗変化スイッチ500の挙動を説明する。
(1)第1配線511にセット電圧より低い正極性の高電圧が印加され、第2配線521に低電圧が印加されている場合
このバイアス条件は、第1配線511の電圧(VL1)が第2配線521の電圧(VL2)より高い(VL1>VL2)ことを意味する。第2抵抗変化スイッチ502においては、第4端子の電位が第3端子より低くなり、図1Aに示すようにON状態からOFF状態にリセットする方向の電圧が印加されていることになる。一方、第1抵抗変化スイッチ501においては、第1端子の電位が第2端子より高くなり、図1に示すようにOFF状態からON状態にセットする方向の電圧が印加されていることなる。そのため、第1抵抗変化スイッチ501は誤動作して、ON状態に遷移する恐れがある。
しかし、第2抵抗変化スイッチ502にはON状態からOFF状態にリセットする方向の電圧が印加されているので、第2抵抗変化スイッチ502はOFF状態を維持する。従って、少なくとも第2抵抗変化スイッチ502がOFF状態を維持するため、3端子抵抗変化スイッチ500はOFF状態を維持する。
(2)第1配線511に低電圧が印加され、第2配線521にセット電圧より低い正極性の高電圧が印加されている場合
このバイアス条件は、第1配線511の電圧(VL1)が第2配線521の電圧(VL2)より低い(VL1<VL2)ことを意味する。第1抵抗変化スイッチ501においては、第1端子の電位が第2端子より低くなり、図1Aに示すようにON状態からOFF状態にリセットする方向の電圧が印加されていることになる。一方、第2抵抗変化スイッチ502においては、第3端子の電位が第4端子より高くなり、図1に示すようにOFF状態からON状態にセットする方向の電圧が印加されていることになる。そのため、第2抵抗変化スイッチ502は誤動作して、ON状態に遷移する恐れがある。
しかし、第1抵抗変化スイッチ501にはON状態からOFF状態にリセットする方向の電圧が印加されているので、第1抵抗変化スイッチ501はOFF状態を維持する。従って、少なくとも第1抵抗変化スイッチ501がOFF状態を維持するため、3端子抵抗変化スイッチ500はOFF状態を維持する。
3端子抵抗変化スイッチ500は第1抵抗変化スイッチ501と第2抵抗変化スイッチ502とを直列接続して形成されている。そのため、第1抵抗変化スイッチ501および第2抵抗変化スイッチ502それぞれに加わっている電圧は、3端子抵抗変化スイッチ500に印加されている電圧を第1抵抗変化スイッチ501、第2抵抗変化スイッチ502の抵抗値に従って分圧した値となる。従って、3端子抵抗変化スイッチ500に印加されている電圧差がセット電圧近傍であっても、OFF状態にある3端子抵抗変化スイッチ500はON状態へセットする誤動作を起こし難くなる。
また、OFF時にON状態へセットする誤動作を起こし難い3端子抵抗変化スイッチを半導体装置に用いることで、この半導体装置の信頼性が向上する。そして、半導体装置としてFPGAを想定した場合、かかるFPGAに3端子抵抗変化スイッチを用いることにより、信頼性の高いFPGAを製造できるようになる。
次に、3端子抵抗変化スイッチのON・OFF状態を遷移させる方法(プログラミング方法)を説明する。
まず、OFF状態にある3端子抵抗変化スイッチをON状態にセットさせる方法を図6Aおよび図6Bを用いて説明する。
第2配線521にセット電圧以上の正極性の高電圧(VH)を印加し、第1配線511に低電圧(VL)を印加する。そして、電流制御用スイッチ素子505がONとなるように、制御ノード504に電圧を印加する。
電流制御用スイッチ素子505がON状態となると、共通ノード503の電圧は第1配線511の電圧とほぼ同じ低電圧となる。従って、第2抵抗変化スイッチ502にはセット電圧以上の電圧が印加されて、第2抵抗変化スイッチ502はON状態に遷移する(図6A)。このとき、第1の実施形態と同様に、電流制御用スイッチ素子505のゲート電圧により、電流制御用スイッチ素子505を流れる電流を1ミリA程度とすることで、第2抵抗変化スイッチ502のON抵抗を500オーム前後に制御することが好ましい。
図6Aの操作により、第2抵抗変化スイッチ502がON状態となった。一方、電流制御用スイッチ素子505がONであるために高電圧が印加されない第1抵抗変化スイッチ501はOFF状態を保持している。
次に、第2配線521に低電圧を印加し、第1配線511に高電圧を印加する。第2抵抗変化スイッチ502はON状態であるため、共通ノード503は第2配線521とほぼ同じ低電圧となる。そして、電流制御用スイッチ素子505をOFFにすると、第1の抵抗変化スイッチ501の第1端子側には、高電圧が印加される。従って、第1抵抗変化スイッチ501にセット電圧以上の電圧が印加され、第1抵抗変化スイッチ501はON状態に遷移する(図6B)。このとき、第1の実施形態と同様に、例えば、第4端子と第2配線521との間に別の電流制御用のスイッチ素子を接続するなどして、流れる電流を500マイクロA程度に制御することにより、第1抵抗変化スイッチ501のON抵抗を1キロオーム程度に制御することが好ましい。
第1抵抗変化スイッチ501をON状態へ遷移させる際に、第2抵抗変化スイッチ502には電流が印加されるため、第2抵抗変化スイッチ502の抵抗状態はON状態からOFF状態へ遷移する可能性がある。ここで、第2抵抗変化スイッチ502にセット時の電流(すなわち1ミリA)と同程度の電流が流れることで、第2抵抗変化スイッチ502の抵抗状態が遷移する。そのため、第1抵抗変化スイッチ501のセット動作を行う際に流れる電流を1ミリAより小さくする必要がある。ここでは、500マイクロA程度としていることから、第2抵抗変化スイッチ502の抵抗状態が変化することを防ぐことができる。
以上により、第1抵抗変化スイッチ501及び第2抵抗変化スイッチ502を共にON状態にセットするので、3端子抵抗変化スイッチはON状態となる。従って、第1配線511と第2配線521との間で信号の伝送が可能になる。なお、各抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させる順番は上記に限らず、電流制御用スイッチ素子505を第4端子と共通ノード503との間に設置して、第1抵抗変化スイッチ501から先にON状態に遷移させてもよい。
一方、ON状態にある3端子抵抗変化スイッチ500をOFF状態にリセットさせる方法を図7Aおよび図7Bを用いて説明する。ON状態にある3端子抵抗変化スイッチ500において、第1抵抗変化スイッチ501のON抵抗は、第2抵抗変化スイッチ502のON抵抗に比べて高くしておくのが望ましい。例えば、それぞれ1キロオームおよび500オーム程度とするのが望ましい。
まず、ON抵抗が高い第1抵抗変化スイッチ501をOFF状態にリセットさせる。
第2配線521にセット電圧以上の正極性の高電圧を印加し、第1配線511に低電圧を印加する(図7A)。そして、電流制御用スイッチ素子505がOFF状態となるように、制御ノード504に電圧を印加する。ここで、ON状態にある第2抵抗変化スイッチ502および第1抵抗変化スイッチ501には電流が流れる。ON状態にある第2抵抗変化スイッチ502においては、順バイアスの電圧が印加されるため、抵抗状態が変化することはない。一方、第1抵抗変化スイッチ501には逆バイアスの電圧が印加されるため、第1抵抗変化スイッチ501はOFF状態にリセットされる。
図7Aの操作により、第1抵抗変化スイッチ501がOFF状態となった。一方、順方向の電圧が印加された第2抵抗変化スイッチ502はON状態を保持している。
次に、第2配線521に低電圧を印加し、第1配線511に高電圧を印加する。さらに、電流制御用スイッチ素子505をON状態とするように制御ノード504に電圧を印加する(図7B)。電流制御用スイッチ素子505がON状態であるため、共通ノード503の電位は第1配線511と同じ高電圧となり、第2抵抗変化スイッチ502には、逆バイアスの電圧が印加される。従って、第2抵抗変化スイッチ502は、OFF状態にリセットされる。
以上により、第1抵抗変化スイッチ501及び第2抵抗変化スイッチ501が共にOFF状態にリセットされるので、3端子抵抗変化スイッチ500はOFF状態となる。従って、第1配線511と第2配線521との間で信号の伝送は遮断される。
以上、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。本実施形態によれば、共通ノード503の電圧を制御する信号線が不要となるため、半導体装置の構成を簡略化できる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、クロスバースイッチ中の1つの3端子抵抗変化スイッチの状態を遷移させる場合について述べる。図8には、9つの3端子抵抗変化スイッチ80Aから80I、3本の第1配線81A、81B、81C及び第2配線82A、82B、82Cを有する半導体装置が例示されている。
OFF状態にある3端子抵抗変化スイッチ80EをON状態に遷移させる場合について説明する。このとき、第1配線81B及び第2配線82Bが用いられる。まず、第1配線81Bに低電圧を印加する。また、第2配線82Bに高電圧を印加し、第1配線81Bと第2配線82Bとの間の電位差がセット電圧以上となるよう制御する。そして、電流制御用スイッチ素子804をON状態とすることで、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第2抵抗変化スイッチ803にセット電圧以上の電圧が印加され、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第2抵抗変化スイッチがON状態へ遷移する(図6Aと同じ操作)。次に、第1配線81Bに高電圧を印加する。また第2配線82B低電圧を印加し、第1配線81Bと第2配線82Bとの間の電位差がセット電圧以上となるよう制御する。そして、電流制御用スイッチ素子804をOFF状態とすることで、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第1抗変化スイッチ802にセット電圧以上の電圧が印加され、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第1抵抗変化スイッチ801がON状態へ遷移する(図6Bと同じ操作)。以上の操作で3端子抵抗変化スイッチ80EがON状態へ遷移する。
上記の操作の間、選択した3端子抵抗スイッチ80Eに接続されていない第1配線81A、81C及び第2配線82A、82Cには、第1配線81Bに印加される高電圧と第2配線82Bに印加される低電圧との中間の電圧を印加しておくことが好ましい。中間電圧を印加することにより、3端子抵抗変化スイッチ80B、80H、80D、80Fは半選択状態となり、ON状態へ遷移するためのセット電圧を越えることはない。
次に、ON状態にある3端子抵抗変化スイッチ80EをOFF状態にリセットさせる場合について説明する。このとき、第1配線81B及び第2配線82Bが用いられる。まず、第1配線81Bに低電圧を印加する。また、第2配線82B高電圧を印加し、第1配線81Bと第2配線82Bとの間の電位差がリセット電圧以上となるように制御する。そして、電流制御用スイッチ素子804をOFF状態とすることで、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第2抵抗変化スイッチ802にリセット電圧以上の電圧が印加され、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第2抵抗変化スイッチ802がOFF状態にリセットされる(図7Aと同じ操作)。さらに、第1配線81Bに高電位を印加する。また、第2配線82Bに低電圧を印加し、第1配線81Bと第2配線82Bとの間の電位差がリセット電圧以上となるように制御する。そして、電流制御用スイッチ素子804をON状態とすることで、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第1抵抗変化スイッチ801にリセット電圧以上の電圧が印加され、3端子抵抗変化スイッチ80Eの第1抵抗変化スイッチ801がOFF状態にリセットされる(図7Bと同じ操作)。以上の操作で3端子抵抗変化スイッチ80EがOFF状態にリセットされる。
上記の操作の間、選択した3端子抵抗スイッチに接続されていない第1配線81A、81C及び第2配線82A、82Cは、第1配線81Bに印加される高電圧と第2配線82Bに印加される低電圧との中間の電圧を印加しておくことが好ましい。中間電圧を印加することにより、3端子抵抗変化スイッチ80B、80H、80D、80Fは半選択状態となり、OFFへ遷移するためのリセット電圧を越えることはない。
本実施形態における半導体装置を用いた例を図9に示す。図9は、3端子抵抗変化スイッチを用いた32×32クロスバースイッチの対角成分にある32個のスイッチをON状態に遷移させた場合の各スイッチの伝導度分布を示している。色の濃淡は伝導度を表しており、濃色は伝導度が小さいことを表し、淡色は伝導度が大きいことを表す。図9によれば、32×32クロスバースイッチにおいて所望の3端子抵抗変化スイッチのみが正しくプログラミングできていることがわかる。
以上、本実施形態においても、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
なお、上述した実施形態によれば以下の発明が開示されている。
(付記1)
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
前記第1端子に接続している第1配線と、
前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
一端が前記共通ノードに接続している電流制御用スイッチ素子と、
を有する半導体装置。
(付記2)
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
第1電流制御用スイッチ素子を介して前記第1端子に接続している第1配線と、
第2電流制御用スイッチ素子を介して前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
前記共通ノードに接続している第3配線と、
を有する半導体装置。
(付記3)
付記1に記載の半導体装置において、
前記電流制御用スイッチ素子は、
他端が前記第1端子または前記第4端子のうち、いずれか一方の端子に接続している半導体装置。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記第1抵抗変化スイッチおよび前記第2抵抗変化スイッチは、バイポーラ型である半導体装置。
(付記5)
付記4に記載の半導体装置において、
前記第2端子と前記第3端子は、同一の極性を持つ半導体装置。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1つに記載の半導体装置において、
前記第1配線または前記第2配線のうち、少なくともいずれか一方は複数設けられ、
前記第1配線と前記第2配線との各交差部に、前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗スイッチが接続されている半導体装置。
(付記7)
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
前記第1端子に接続している第1配線と、
前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
前記共通ノードに接続している電流制御用スイッチ素子と、
を有する半導体装置を準備し、
前記第1配線または前記第2配線のいずれか一方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチのうち、いずれか一方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を先に変化させ、
その後、他方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、他方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させて、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗変化スイッチのプログラムを行うプログラミング方法。
(付記8)
第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
第1電流制御用スイッチ素子を介して前記第1端子に接続している第1配線と、
第2電流制御用スイッチ素子を介して前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
前記共通ノードに接続している第3配線と、
を有する半導体装置を準備し、
前記第1配線または前記第2配線のいずれか一方の配線と、前記第3配線との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記第1電流制御用スイッチ素子と前記第2電流制御用スイッチ素子のうち、電圧を印加した配線に接続されている方の電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチのうち、いずれか一方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を先に変化させ、
その後、他方の配線と、前記第3配線との間に前記基準値を超える電圧を印加し、他方の電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、他方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させて、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗変化スイッチのプログラムを行うプログラミング方法。
(付記9)
付記7に記載のプログラミング方法において、
前記電流制御用スイッチ素子は、
他端が前記第1端子または前記第4端子のうち、いずれか一方の端子に接続していて、
前記電流制御用スイッチ素子をON状態とすることにより、前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチのいずれか一方をバイパスさせて、前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチのプログラムを個別に行うプログラミング方法。
(付記10)
付記7乃至9のいずれか1つに記載のプログラミング方法において、
前記第1抵抗変化スイッチおよび前記第2抵抗変化スイッチは、バイポーラ型であるプログラミング方法。
(付記11)
付記10に記載のプログラミング方法において、
前記第2端子と前記第3端子は、同一の極性を持つプログラミング方法。
(付記12)
付記7乃至11のいずれか1つに記載のプログラミング方法において、
前記第1配線または前記第2配線のうち、少なくともいずれか一方は複数設けられ、
前記第1配線と前記第2配線との各交差部に、前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗スイッチが接続されていて、
前記第1配線からの信号と前記第2配線からの信号とに基づき、プログラム対象とする一意の前記3端子型抵抗変化スイッチを選択するプログラミング方法。
この出願は、2012年6月20日に出願された日本出願特願2012−139054号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (7)

  1. 第1端子と第2端子とを有しており、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第1抵抗変化スイッチと、
    第3端子と第4端子とを有しており、前記第3端子が前記第2端子と接続して共通ノードを形成し、印加電圧が基準値を超えることによって抵抗状態が変化する抵抗変化層を含む第2抵抗変化スイッチと、
    前記第1端子に接続している第1配線と、
    前記第4端子に接続しており、平面視で前記第1配線と交わる方向に延伸している第2配線と、
    一端が前記共通ノードに接続され、他端が前記第1端子に接続している電流制御用スイッチ素子と、
    を有し、
    前記共通ノードと前記第4端子との間には、前記第2抵抗変化スイッチ以外の素子は接続されていない半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1抵抗変化スイッチおよび前記第2抵抗変化スイッチは、バイポーラ型である半導体装置。
  3. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第2端子と前記第3端子は、同一の極性を持つ半導体装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記第1配線または前記第2配線のうち、少なくともいずれか一方は複数設けられ、
    前記第1配線と前記第2配線との各交差部に、前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗スイッチが接続されている半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記第1抵抗変化スイッチのオン抵抗値と前記第2抵抗変化スイッチのオン抵抗値が互いに異なる値である半導体装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置を用いたプログラミング方法であって、
    前記第1配線または前記第2配線のいずれか一方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、前記第1抵抗変化スイッチまたは前記第2抵抗変化スイッチのうち、いずれか一方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を先に変化させ、
    その後、他方の配線と、前記電流制御用スイッチ素子の前記共通ノードと接続していない方の端子との間に前記基準値を超える電圧を印加し、前記電流制御用スイッチ素子を導通状態とすることで、他方の抵抗変化スイッチの抵抗状態を変化させて、前記第1抵抗変化スイッチ前記第2抵抗変化スイッチとで構成される3端子型抵抗変化スイッチのプログラムを行うプログラミング方法。
  7. 請求項6に記載のプログラミング方法において、
    前記第1抵抗変化スイッチと前記第2抵抗変化スイッチのうち先にオン状態にセットされる方のオン抵抗値が他方のオン抵抗値よりも小さいプログラミング方法。
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