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JP6096715B2 - シリンダ錠装置 - Google Patents
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Description

本発明は、ドアのハンドル操作をロック又はアンロック状態にするためのシリンダ錠装置に関する。
一般に、シリンダ錠装置は車両用ドアハンドルの周辺に組み込まれている。シリンダ錠装置にはキーの差込操作に伴って回転動作するロータが設けられており、ロータに連動して回転する係合部材が回動可能に連結されている。この係合部材はドアパネル内のロック機構に結合され、ロータの回転力がロック機構のロック又はアンロック状態を切り換えるように構成される(例えば、特許文献1参照)。
このシリンダ錠装置は、係合レバー(本願発明においてはレバー)に長孔を形成し、係合レバーを長孔を介してロータに回動可能に連結している。また、ロータの溝底部に凹部を形成し、係合レバーがピンを中心に上方に回動したとき、係合レバーが自重によりピンと長孔の他端とが係合する位置まで凹部に進入するようにした。このため、係合レバー基端部の回動軌跡上には溝の最奥壁が位置し、係合レバーの自重による下方への回動は、係合レバー基端部がロータ壁に係止されることにより規制される。従って、係合レバーを手で支持しなくても仮置き位置に保持することができ、組立の作業効率を向上させることができるとされている。
特開2000−34851号公報
上記のような構成においては、係合レバーを手で支持しなくても仮置き位置に保持することができるが、輸送等により係合レバーとロータとの角度が大きく変化した場合等は、係合レバーが仮置き位置に復帰することが難しい。このため、組立の作業前に係合レバーの向きを検査し、必要に応じて修正を要する場合があった。
従って、本発明の目的は、レバーがシリンダ錠装置において一定の向きを保持し、組立作業性に優れたシリンダ錠装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するために、ボデーと、前記ボデーの内側に回転自在に配されたロータと、前記ロータの回転に連動して回転駆動されるホルダレバーと、前記ホルダレバーに対して角度変化が可能にリンク結合され、前記ロータの回転に連動して回転駆動されるレバーと、を有し、前記レバーを前記ボデーに対して所定の方向に維持するための保持機構部が、組付け時において前記レバーに設けられた突起部を弾性力により前記ホルダレバーに当接させ、組付け完了時において前記突起部とホルダレバーとの当接状態が解除されるように構成されていることを特徴とするシリンダ錠装置を提供する。
[2]前記保持機構部は、前記弾性力を発生させる弾性部材を有していることを特徴とする上記[1]に記載のシリンダ錠装置であってもよい。
[3]また、前記レバーは、前記弾性力により押圧される押圧面を有し、前記押圧面は前記所定の方向に対して傾斜した面として形成されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のシリンダ錠装置であってもよい。
本発明によると、レバーがシリンダ錠装置において一定の向きを保持し、組立作業性に優れたシリンダ錠装置を提供することができる。
図1(a)は、本願発明の実施の形態に係るシリンダ錠装置の側面図、図1(b)は、図1(a)のB−B断面図、図1(c)は、図1(a)のA−A断面図である。 図2は、本願発明の実施の形態に係るシリンダ錠装置の保持機構部及びレバーの斜視図である。 図3は、保持機構部の断面を示す断面図である。 図4(a)〜(c)は、シリンダ錠装置をドアパネルへ組み込む工程を順に示すもので、地面の水平方向から車両のドアパネルを見たドアパネルの断面図である。なお、シリンダ錠装置は断面図とはしていない。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
(シリンダ錠装置の構成)
図1(a)は、本願発明の実施の形態に係るシリンダ錠装置の側面図、図1(b)は、図1(a)のB−B断面図、図1(c)は、図1(a)のA−A断面図である。
図1に示すように、シリンダ錠装置1は、ボデー20と、ボデー20の内側に回転自在に配されたロータ30と、ロータ30の回転に連動して回転駆動されるホルダレバー60と、このホルダレバー60に対して角度変化が可能にリンク結合されロータ30の回転に連動して回転駆動されるレバー100と、を有し、レバー100をボデー20に対して所定の方向に維持するための保持機構部120が、レバー100に設けられた突起部106を弾性力によりホルダレバー60に当接させることにより構成されている。
図1(a)、(c)に示すように、シリンダ錠装置1は、ボデー20内に収容されるロータ30、第1スリーブ40、タンブラ50、及び、ホルダレバー60、第2スリーブ80、スプリング90等により構成されている。
ボデー20は、内部にロータ30、第1スリーブ40等を収容する円筒部21a、車両のドア等に装着される場合に表面に露出して装着されるフロント部21b等から構成されている。ボデー20は、円筒部21aが車両のドアパネル等の挿通孔に挿通されて、フロント部21bがドアパネルの表面に露出した状態で装着されて固定される。
ロータ30は、略円柱状を呈し、ボデー20の円筒部21a内に回転自在に収容されている。キー挿入孔31が軸方向へ延びるよう形成されている。キー挿入孔31にキーが挿入されて回転操作されることにより、ボデー20に対して回転動作する。
第1スリーブ40は、略円筒状を呈し、ロータ30の外周に回転自在に配置されている。第1スリーブ40には、各タンブラ50と係合可能な係合溝が形成されており、径方向外側へ付勢された各タンブラ50と係合することにより、ロータ30と第1スリーブ40が一体的に回転するようになっている。各タンブラ50には正規のキーに対応する孔が形成されており、各タンブラ50はロータ30に挿入されたキーの溝形状に応じて径方向へ移動する。正規のキーが挿入されると、全てのタンブラ50が第1スリーブ40から離脱して係合が解除され、ロータ30と第1スリーブ40とが独立して回転可能な状態となる。
第2スリーブ80は、略円板状を呈し、中心にはロータ30の先端側を受容するための受容孔が形成される。これにより、正規のキーによるロータ30の回転に連動して回転動作を行なうことができる。第2スリーブ80には、ホルダレバー60へ向かって延びる円筒部が形成され、円筒部の先端には複数の連結部が突出形成される。各連結部がホルダレバー60に形成された挿通孔を挿通し、これにより、第2スリーブ80はホルダレバー60に軸方向へ移動自在とされ、また、ロータ30の回転をホルダレバー60に伝達することが可能となっている。
スプリング90は、付勢部材としてのトーションコイルバネであって、圧縮バネとしての巻回部と、それぞれの端部が径方向に突出して形成された両端部とで構成されている。これにより、前述した第2スリーブ80をロータ30側へ付勢する圧縮バネとして機能すると共に、円周方向に付勢力を発生するトーションバネとして機能し、キーによるロータ30の回転操作に対して中立位置に復帰させる復帰力を発生させる。
ホルダレバー60は、正規のキーによるロータ30及び第2スリーブ80の回転に連動して回転動作する。ホルダレバー60は、その端部が連結部62とされ、後述するレバー100の連結部104にリンク結合されている。これにより、ホルダレバー60の回転はレバー100に伝達され、先端に形成された結合部102を回転駆動する。この結合部102は、ドアパネル200内に配置されたドアロック機構210に結合され、キー(ロータ30)の回転に連動した回転によりドアロック機構210部を駆動して、ドアのロック又はアンロックを行なう。
レバー100は、軸部101、その一端に形成されてドアロック機構210と結合するための結合部102、及び、他端に形成されてホルダレバー60とリンク結合するための連結部104から構成されている。レバー100は、正規のキーによるロータ30、第2スリーブ80、及びホルダレバー60の回転に連動して回転動作することにより、ドアロック機構210に作用して車両ドアのロック又はアンロックを行なう。また、レバー100は、ホルダレバー60すなわちボデー20に対して角度変化が可能とされることにより、ドアパネル内に設けられたドアロック機構210に対して取付けが容易に行えるものとされている。
図2は、本願発明の実施の形態に係るシリンダ錠装置の保持機構部及びレバーの斜視図である。また、図3は、保持機構部の断面を示す断面図である。
レバー100をボデー20に対して所定の方向に維持するための保持機構部120は、ホルダレバー60の連結部62とレバー100の連結部104により構成されている。ホルダレバー60の連結部62は、ホルダレバー60のレバー100側の端部に形成されている。図2に示すように、連結部62は、前述のようにレバー100の連結部104にリンク結合するためのピン95が挿入される穴部62aが形成されている。
また、図3に示すように、ホルダレバー60には、レバー100に設けられた突起部106を当接させるための受部66が形成されている。また、中心部には、凹部67が形成され、弾性部材110を収容している。
弾性部材110としては、クッション材やバネ材等の弾性力を発生させるものであれば種々の材料が使用できる。本実施の形態では、クッション材を使用し、例えば、ゴム材(ウレタン、シリコン、クロロプレーン等)、スポンジ材等である。
一方、図3に示すように、レバー100の連結部104には、ピン95が挿入される長穴部105が形成されている。連結部104の一端には突起部106が形成されている。また、ホルダレバー60の凹部67に対向した連結部104の端部には、弾性部材110が当接するための押圧面107が形成されている。この押圧面107は、後に詳述するように、所定の方向に対して傾斜した面として形成されている。
ホルダレバー60とレバー100は、連結部62の穴部62aと連結部104の長穴部105とがピン95の挿入によるリンク結合されている。これにより、レバー100がホルダレバー60すなわちボデー20に対して角度変化が可能、かつ、ホルダレバー60に連動して回転可能、かつ、所定の方向を維持することが可能な保持機構部120を構成することができる。
図3に示すように、保持機構部120において、レバー100の押圧面107は、ボデー20、ロータ30、ホルダレバー60等の回転中心となる基準線Lの方向である所定の方向に対して傾斜した面として形成されている。これにより、弾性部材110から受ける弾性力によりピン95回りにC方向の回転力が発生し、突起部106と受部66のそれぞれの当接面106aと先端部66aとが確実に接する。すなわち、レバー100をボデー20に対して所定の方向に維持するための保持機構部120は、レバー100に設けられた突起部106を弾性力によりホルダレバー60に当接させることにより構成されている。これにより、基準線Lの方向である所定の方向θが維持される。
(シリンダ錠装置のドアパネルへの組み込み)
図4(a)〜(c)は、シリンダ錠装置をドアパネルへ組み込む工程を順に示すもので、地面の水平方向から車両のドアパネルを見たドアパネルの断面図である。なお、シリンダ錠装置は断面図とはしていない。
図4(a)に示すように、ドアパネル200内には、所定の位置及び角度で、ドアロック機構210が配置されている。このドアロック機構210は、前述の基準線Lの方向に対して所定の方向θで配置されている。また、ドアパネル200のドアパネル面201には、シリンダ錠装置1を取付けるための取付穴202が形成されている。
シリンダ錠装置1は、図3に示したように、レバー100は基準線Lの方向に対してある所定の方向θが維持され、この状態では、図4(a)に示すように、結合部102は基準線Lの方向に対して方向θとなっている。
次に、図4(b)に示すように、図4(a)で示した方向θ、θを維持したまま、基準線Lに沿ってD方向に、すなわち水平にシリンダ錠装置1のボデー20の円筒部21aをドアパネル面201の取付穴202からドアパネル200内に挿入する。この挿入途中には、ドアパネル200内にレバー100が進路から逸脱しないように案内用のレール等が設けられていてもよい。
図4(b)に示すように、レバー100の先端に位置する結合部102が、ドアロック機構210の結合部211に接近又は当接した状態で、基準線Lに沿って行なう挿入工程は完了する。
上記示した基準線Lに沿っての挿入工程においては、保持機構部120の作用により、レバー100は基準線Lの方向に対してある所定の方向θが維持され、また、先端に位置する結合部102は基準線Lの方向に対して所定の方向θが維持されている。
次に、図4(c)に示すように、レバー100の結合部102とドアロック機構210の結合部211が当接した状態のまま、ボデー20をE方向に回転させる。これにより、保持機構部120は屈曲して突起部106と受部66との当接状態は解除される。このとき、ボデー20のフロント部21bは、ドアパネル面201に対して所定の角度となって固定される。この状態では、ボデー20は、基準線Lに対して角度θとなるが、レバー100の結合部102はドアロック機構210の方向θと一致する。
以上のように、挿入途中では弾性部材110によりレバー100の方向が所定の方向に維持され、また、ボデー20の回転操作では弾性部材110の変形により保持機構部120は屈曲可能である。したがって、レバー100がボデー20に対して所定の方向に維持された状態でD方向に挿入し、レバー100の結合部102とドアロック機構210の結合部211が当接した状態のままボデー20をE方向に回転させることで、シリンダ錠装置のドアパネルへの組込みが完了する。
(本発明の実施の形態の効果)
上記示した本発明の実施の形態によれば以下のような効果を有する。
(1)レバー100をボデー20に対して所定の方向に維持する保持機構部120を備えているので、組込み中におけるレバー100の自重による垂れ下がりを防止できる。これにより、車両への組付け可能状態を保持できる。
(2)取付け作業中において、レバー100がボデー20に対して所定の方向に維持されているので、取付け作業が容易で、作業時間が短縮できる。
(3)弾性部材110としてクッション材を使用するので、保持機構部120において、ピン95によるリンク結合のガタ止め作用が期待できる。
なお、前記実施形態においては、シリンダ錠装置1として、自動車車両のドアの解錠・施錠を行うものを例示したが、例えば住居のドア、引き出し等の解錠・施錠を行うものであってもよい。
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る代表的な実施の形態、及び図示例を例示したが、上記実施の形態、及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。従って、上記実施の形態、及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…シリンダ錠装置、20…ボデー、21a…円筒部、21b…フロント部、30…ロータ、31…キー挿入孔、40…第1スリーブ、50…タンブラ、60…ホルダレバー、62…連結部、62a…穴部、66a…先端部、…受部66、80…第2スリーブ、90…スプリング、95…ピン、100…レバー、102…結合部、104…連結部、105…長穴部、107…押圧面、110…弾性部材、106…突起部、106a…当接面、120…保持機構部、200…ドアパネル、201…ドアパネル面、202…取付穴、210…ドアロック機構、211…結合部、L…基準線

Claims (3)

  1. ボデーと、
    前記ボデーの内側に回転自在に配されたロータと、
    前記ロータの回転に連動して回転駆動されるホルダレバーと、
    前記ホルダレバーに対して角度変化が可能にリンク結合され、前記ロータの回転に連動して回転駆動されるレバーと、を有し、
    前記レバーを前記ボデーに対して所定の方向に維持するための保持機構部が、組付け時において前記レバーに設けられた突起部を弾性力により前記ホルダレバーに当接させ、組付け完了時において前記突起部とホルダレバーとの当接状態が解除されるように構成されていることを特徴とするシリンダ錠装置。
  2. 前記保持機構部は、前記弾性力を発生させる弾性部材を有していることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠装置。
  3. 前記レバーは、前記弾性力により押圧される押圧面を有し、前記押圧面は前記所定の方向に対して傾斜した面として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダ錠装置。
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