JP6097615B2 - 水晶発振器 - Google Patents
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Description
従来の水晶発振器の概略構成について図3を用いて説明する。図3は、従来の水晶発振器の概略構成図である。
図3に示すように、従来の水晶発振器は、発振回路21と、増幅回路22とを備えている。
発振回路21は、水晶振動子と発振用トランジスタとを備え、特定周波数の振動を発生する。
増幅回路22は、増幅用トランジスタを備え、発振回路21からの周波数信号を増幅して高周波信号として出力する。
尚、各部の上に、出力される雑音波形を模式的に示している。
一般に、バイパスコンデンサや同調回路としては、セラミックコンデンサが用いられている。
圧電材料に圧縮する力を加えると、材料の一方の端がプラスの電気を帯び、他方の端がマイナスの電気を帯びる。振動中の加速度が最大になる点で圧電材料の圧縮が最大となり、振動周波数に依存した周期で電圧が発生するものである。
図3に示すように、発振回路21で発生した雑音は、増幅回路22で増幅され、位相雑音特性が劣化する。
更に、セラミックコンデンサに振動を与えないよう、ダンパーゴム等で高周波回路を保持して振動を吸収する方法も考えられるが、構造的に大型化を避けることができず、好ましくない。
尚、出力周波数の位相雑音特性を良好にする技術としては、特開2000−269739号公報「水晶発振器」(株式会社富士通ゼネラル、特許文献1)、特開2001−36344号公報「水晶発振器」(株式会社富士通ゼネラル、特許文献2)、特開2012−156920号公報「温度補償型水晶発振器」(日本電波工業株式会社、特許文献3)がある。
特許文献2には、第1の水晶振動子と同一特性を有する第2の水晶振動子を同一方向に近接して取り付け、第2の水晶振動子の出力を反転増幅して出力し、当該出力信号で第1の水晶振動子を備えた電圧制御発振器を制御することで、機械的振動による発振周波数の変動をキャンセルすることが記載されている。
また、フィルム系コンデンサやタンタルコンデンサを用いた場合、小型化の妨げになるという問題点があった。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶発振器は、高周波回路で使用されているセラミックコンデンサと同等の特性を備えたセンサと、センサからの出力を入力して位相反転増幅するオペアンプとを備え、オペアンプの出力を増幅用トランジスタのベースに接続した構成であり、増幅回路において高周波回路のセラミックコンデンサから発生した雑音を、センサで発生させた同等の雑音を反転して混合することで打ち消すことができ、特にAM雑音を効果的に補償して、出力周波数信号における位相雑音を向上させることができるものである。
本発明の実施の形態に係る水晶発振器の概略構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る水晶発振器の概略構成図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る水晶発振器(本水晶発振器)は、従来と同様の部分として、水晶振動子及び発振用トランジスタを備えた発振回路31と、増幅用トランジスタを備えた増幅回路32と、本水晶発振器の特徴部分であるセンサ33と、反転増幅回路34とを備えている。
また、本水晶発振器は、発振回路31及び増幅回路32にセラミックコンデンサを用いることで、小型化を図ることができるものである。
センサ33は、振動環境下において、発振回路31及び増幅回路32で使用されているコンデンサから発生する雑音と同等の雑音を発生する圧電素子であり、例えば、発振回路31及び増幅回路32のコンデンサと同等のセラミックコンデンサで実現される。
本水晶発振器では、反転増幅回路34の出力は、増幅回路32に入力されて発振回路31の出力信号に混合されて増幅される。
センサ33では、発振回路31と増幅回路32のセラミックコンデンサで発生する雑音と同等の雑音が発生する。尚、ここでは便宜的に発振回路31と増幅回路32で発生する雑音を合わせたものを発振回路31の上に記載している。
そして、反転増幅回路34からの出力が混合された増幅回路32の出力信号では、高周波回路のセラミックコンデンサからの雑音とセンサ33からの雑音とが相殺されるため、増幅回路32の出力は雑音成分を含まないものとなる。
次に、本水晶発振器の回路構成例について図2を用いて説明する。図2は、本水晶発振器の回路構成例を示す回路図である。
図2に示すように、本発振器はコルピッツ型の発振器として構成され、基本的な構成部分として、水晶振動子X1と、水晶振動子X1の発振周波数を増幅するトランジスタ(発振用トランジスタ)Q1と、増幅回路を構成するトランジスタ(増幅用トランジスタ)Q2とを備えている。
更に、電源電圧は、抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースに印加され、ベースは抵抗R2を介して接地されている。
トランジスタQ2のエミッタには、抵抗R6及びコンデンサC5が並列に接続され、それぞれ他端が接地されている。
更に、抵抗R5と抵抗R7の間の点が、コンデンサC7を介してトランジスタQ1のコレクタに接続されている。
また、オペアンプ34の出力端子と反転入力端子(−端子)とは、抵抗R9を介して接続され、非反転入力端子(+端子)は接地されている。
更に、オペアンプ34の出力端子は、抵抗R10を介して増幅用トランジスタQ2のベースに接続されている。
センサ33で発生する雑音は、発振回路31及び増幅回路32を構成するセラミックコンデンサと同等の雑音であり、センサ33からの雑音と発振回路31及び増幅回路32のセラミックコンデンサで発生する雑音とが相殺されて増幅され、増幅回路32の出力段において雑音をキャンセルできるものである。
このようにして、本水晶発振器では出力周波数信号における位相雑音特性を向上させることができるものである。
また、ここでは、センサ33としてコンデンサを用いているが、高周波回路で用いられているセラミックコンデンサと同等の雑音を発生するものであれば、他のセンサ用素子を使用してもよい。水晶振動子をセンサとして用いることも可能である。
本発明の実施の形態に係る水晶発振器によれば、高周波回路にセラミックコンデンサを備え、高周波回路で使用されているセラミックコンデンサと同等の特性を備えたセンサ33と、センサ33からの出力を入力して位相反転増幅するオペアンプ34とを備え、オペアンプ34の出力を増幅用トランジスタQ2のベースに接続した構成であり、振動環境下において高周波回路のセラミックコンデンサから発生した雑音を、センサ33で発生させた同等の雑音を反転して増幅回路32に混合して重畳させることで打ち消すことができ、特にAM雑音を効果的に補償して、出力周波数信号における位相雑音を向上させることができ、また、小型化を妨げない効果がある。
Claims (3)
- 水晶振動子と前記水晶振動子の発振周波数信号を増幅する発振用トランジスタとを備えた発振回路と、前記発振回路の出力を増幅する増幅用トランジスタを備えた増幅回路とを有する水晶発振器であって、
前記発振回路及び前記増幅回路はセラミックコンデンサを備え、
振動環境下において前記セラミックコンデンサが発生する雑音と同等の雑音を発生するセンサと、
前記センサの出力を位相反転増幅する反転増幅回路とを備え、
前記センサからの雑音と前記発振回路及び前記増幅回路のセラミックコンデンサで発生する雑音とが相殺するように、前記反転増幅回路の出力が、前記増幅回路に入力されていることを特徴とする水晶発振器。 - 水晶振動子が発振用トランジスタのベースに接続され、前記発振用トランジスタのコレクタが増幅用トランジスタのベースに接続され、
反転増幅回路の出力が、前記増幅用トランジスタのベースに接続されていることを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。 - センサがコンデンサで構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の水晶発振器。
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