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JP6097671B2 - 電動パーキングブレーキシステム - Google Patents
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本発明は、電動パーキングブレーキシステムに関する。
従来のパーキングブレーキシステムに関する技術として、例えば下記特許文献1には、ブレーキレバーのグリップにトルクレンチをアタッチメントとして取り付けて用いるパーキングブレーキ装置が記載されている。特許文献1に記載されたパーキングブレーキ装置では、自動車の出荷時において、ブレーキレバーを通常の操作力の約2倍という大きい操作力で上方回動させてブレーキケーブルに張力を与え、予めブレーキケーブルに初期伸びを与えることが図られている。
実開平7−40328号公報
ところで、近年、ブレーキケーブルを介してアクチュエータによりパーキングブレーキ機構を作動させる電動パーキングブレーキシステムが知られている。このような電動パーキングブレーキシステムでは、ブレーキケーブルのストローク変化量に基づいて、車輪に制動力を付与する摩擦部材の摩耗に関する摩耗警報を出力する場合が考えられる。
この点、上記従来技術においては、ブレーキケーブルのストローク変化量に、摩擦部材の摩耗分だけでなくブレーキケーブルの伸び分が未だ多く含まれる場合がある。そのため、当該ブレーキケーブルの伸び分の悪影響が摩耗警報の出力に及ぶおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、精度よく摩耗警報を出力することができる電動パーキングブレーキシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電動パーキングブレーキシステムは、車輪に制動力を付与する摩擦部材を含むパーキングブレーキ機構と、ブレーキケーブルを介してパーキングブレーキ機構を作動させるアクチュエータと、を有する電動パーキングブレーキ装置と、ブレーキケーブルのストローク変化量を検出するストローク変化量検出手段と、ストローク変化量に基づいて、摩擦部材の摩耗に関する摩耗警報を出力する警報手段と、を備え、ストローク変化量検出手段は、電動パーキングブレーキ装置の作動状況に基づいてブレーキケーブルの初期伸びが除去されたか否かを判定し、ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブルの所定位置を、ストローク変化量を検出するための基準位置として設定する、ことを特徴とする。
この電動パーキングブレーキシステムでは、ストローク変化量検出手段において、電動パーキングブレーキ装置の作動状況に基づきブレーキケーブルの初期伸び(以下、単に「初期伸び」ともいう)の除去が判定され、初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブルの所定位置が、ストローク変化量を検出するための基準位置として設定される。ここで、初期伸びが除去された後では、ストローク変化量において摩擦部材の摩耗分に対するブレーキケーブルの伸び分の影響が小さくなることが見出される。よって、ストローク変化量検出手段で検出するストローク変化量について、ブレーキケーブルの伸び分の影響を小さくすることができ、ひいては、精度よく摩耗警報を出力することが可能となる。
また、ストローク変化量検出手段は、所定荷重以上で且つ所定時間継続する索引荷重によりパーキングブレーキ機構が作動された回数に基づいて、ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたか否かを判定してもよい。この場合、索引荷重の荷重量及び継続時間と、当該索引荷重による作動回数とを、初期伸びの除去の判定条件とすることができる。
上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、所定荷重は、アクチュエータがパーキングブレーキ機構を駆動し得る最大の索引荷重であり、所定時間は、10秒であり、回数は、250回とする構成が挙げられる。
また、警報手段は、ケーブルの初期伸びが除去されたと判定されるまでは、摩耗警報を出力しなくてもよい。このように初期伸びが除去されるまで摩耗警報を出力しないようにすることで、初期伸びの影響による誤警報を抑制することができ、一層精度よく摩耗警報を出力することができる。
本発明によれば、精度よく摩耗警報を出力することができる。
一実施形態に係る電動パーキングブレーキシステムの構成を示す概略図である。 ブレーキケーブルの伸び量を説明するグラフである。 図1の電動パーキングブレーキシステムの動作を説明するフローチャートである。 ブレーキケーブルのストローク変化量の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パーキングブレーキシステムの構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の電動パーキングブレーキシステム1は、車両Vに搭載されるものであって、電動パーキングブレーキ装置(Electronic Parking Brake:EPKB)10と、PKB操作スイッチ20と、ECU(Electronic Control Unit)30と、警報出力部40と、を備えている。
なお、車両Vとしては、例えばトラック、バス又は重機等の大型車両や中型車両が挙げられる。また、適用される車両Vはこれらに限定されるものではなく、普通乗用車、小型車両又は軽車両等であってもよい。
電動パーキングブレーキ装置10は、車両Vを制動させるための電動式駐車ブレーキ装置であって、アクチュエータ11、ブレーキケーブル12、PKB(Parking Brake:パーキングブレーキ機構)13、摩擦部材14、荷重センサ15及びケーブル位置センサ16を有している。この電動パーキングブレーキ装置10では、アクチュエータ11が作動されて、所定の索引荷重にてブレーキケーブル12が引かれることによりPKB13が駆動され、車両Vの車輪Hに所望の制動力が付与される。
アクチュエータ11は、モータ及びケーブル巻取り部(不図示)等を含んで構成されている。アクチュエータ11は、モータの回転運動がケーブル巻取り部において直線運動に変換されることにより、ブレーキケーブル12の引き作動を行う。このアクチュエータ11は、ECU30に電気的に接続されており、当該ECU30によってブレーキケーブル12の索引荷重が制御される。
ブレーキケーブル12は、アウターケーシング(不図示)に挿通されるインナーケーブル(不図示)を有するプルケーブルである。インナーケーブルは、硬鋼線材(SWRH)又はステンレス鋼(SUS)等の材料からなり、複ねじり構造を有するストランドタイプとされている。インナーケーブルの両端部は、アクチュエータ11とPKB13とにそれぞれ接続され、アクチュエータ11のモータによる索引荷重がPKB13に伝達される。
アウターケーシングは、ライナと、スプリングと、コートとで構成される。ライナは、ポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)又はフッ素樹脂(FEP)等の材料からなり、インナーケーブルが挿通される。スプリングは、SWRH又はSUS等の材料からなり、ライナに巻かれている。コートは、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリプロピレン(PP)等の材料からなり、スプリングを外側から覆うようにして形成される。アウターケーシングは、ブラケットを介して車両Vに固定されている。
図示する例では、ブレーキケーブル12は、車両Vにおいて、アクチュエータ11から運転席Dと助手席Pとの間を前方へ向けて延びた後、運転席Dの前側及び右側を通るようにして曲がるように後方へ向けて延び、PKB13に接続されている。なお、以下、アウターケーシング又はインナーケーブルを単にブレーキケーブル12とも記載する。
PKB13は、センターブレーキ式のドラムブレーキ等が採用され、内部に摩擦部材14を有している。本実施形態では、PKB13は、トランスミッション2の後方に設置されている。このPKB13では、例えばブレーキケーブル12の索引に応じてドラムに摩擦部材14(シュー等)が押し付けられ、これにより、プロペラシャフト3が拘束される。なお、PKB13は、その構成や方式について限定されるものではなく、ブレーキケーブル12と摩擦部材14とを有していれば、車輪Hに設置されている常用ブレーキ機構を兼用してもよいし、当該常用ブレーキ機構とは別のパーキングブレーキ機構を車輪Hに内蔵したものであってもよい。
荷重センサ15は、アクチュエータ11によるブレーキケーブル12の索引荷重(ケーブル索引荷重)を検出するセンサであり、例えばロードセル等により構成される。この荷重センサ15は、ECU30に電気的に接続されており、その検出値をECU30へ出力する。
ケーブル位置センサ16は、ブレーキケーブル12の位置を検出するセンサである。ブレーキケーブル12の位置は、例えば、アクチュエータ11におけるモータの回転数に基づいて検出される。このケーブル位置センサ16は、ECU30に電気的に接続されており、その検出値をECU30へ出力する。なお、ブレーキケーブル12の位置は、アクチュエータ11においてケーブル巻取り部にポテンショメータやエンコーダを設けることにより検出してもよい。
PKB操作スイッチ20は、電動パーキングブレーキ装置10の作動を操作するためのものであり、ECU30に電気的に接続されている。このPKB操作スイッチ20は、例えばドライバによりそのON又はOFFが切り替えられることにより、電動パーキングブレーキ装置10が作動するように又は当該作動を解除するように、ECU30に信号を送信してアクチュエータ11を動作させる。
ECU30は、電動パーキングブレーキ装置10の動作を制御する制御部であり、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。また、本実施形態のECU30は、ストローク変化量検出部31を有している。
ストローク変化量検出部31は、電動パーキングブレーキ装置10の作動状況に基づいて、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたか否かを判定する。また、ストローク変化量検出部31は、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブル12の所定位置を、ストローク変化量を検出するための基準位置として設定する。
図2は、ブレーキケーブルの伸び量を説明するグラフである。図2において、横軸は、PKB13の作動回数であり、縦軸は、ブレーキケーブル12の伸び量を示している。なお、軌跡F1における索引荷重は軌跡F2における索引荷重よりも大きいものとされている。また、軌跡F1及び軌跡F2では、ブレーキケーブル12を索引する継続時間が互いに同じ所定時間とされている。
図2に示すように、例えば、作動回数がN回の時点でそれぞれの伸び量について比較すると、軌跡F1においては、作動回数がN回の時点以降でブレーキケーブル12の伸び量がほとんど増加しなくなっており、この状態が初期伸びが除去された状態となる。一方、軌跡F2においては、作動回数がN回の時点以降でもブレーキケーブル12の伸び量が大きく増加する余地があり、未だブレーキケーブル12の初期伸びが除去されていないといえる。
なお、ブレーキケーブル12の初期伸び量には、インナーケーブル自体の伸び量と、見かけ上のインナーケーブルの伸び量とが含まれる。見かけ上のインナーケーブルの伸び量は、ブレーキケーブル12の車両Vにおける配索経路の長さがインナーケーブルの長さに対して相対的に短くなることで生じる。
例えば、配索経路の長さは、車両Vにブレーキケーブル12が取り付けられた際のブラケットの遊び又はケーブルの弛み等が解消することによって短くなる。このブラケットの遊び又はケーブルの弛み等は、インナーケーブルに索引荷重が加わるたびに徐々に解消する。従って、インナーケーブルに一定の索引荷重が加わった場合、ブラケット遊び又はケーブル弛み等が概ね無くなって、見かけ上のインナーケーブルの伸び量がほとんど増加しなくなる。こうして、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去された状態となる。
このストローク変化量検出部31は、設定した基準位置と、ケーブル位置センサ16の検出値とに基づいて、ブレーキケーブル12のストローク変化量を検出する。ストローク変化量検出部31は、ストローク変化量に係る信号を警報出力部40へ出力する。
警報出力部40は、ストローク変化量検出部31からの信号に基づいて、摩擦部材14の摩耗警報を車両Vの乗員に対して出力する出力部である。具体的には、警報出力部40は、ストローク変化量検出部31で検出されたストローク変化量が所定量以上となったとき、摩耗警報を出力する。警報出力部40は、例えば、コンビネーションメーター内の警告灯であってもよいし、警告音を出力するスピーカーであってもよい。
次に、電動パーキングブレーキシステム1の動作を説明する。まず、図3(a)を参照しつつ、ストローク変化量の基準位置の設定について説明する。図3(a)は、ストローク変化量を検出するための基準位置の設定処理を説明するフローチャートである。
図3(a)に示すように、ステップS1において、PKB操作スイッチ20がONに切り替えられると、電動パーキングブレーキ装置10を作動させる制動要求に係る信号が、ECU30へ送信される。電動パーキングブレーキ装置10では、アクチュエータ11が作動されてブレーキケーブル12が引かれることによりPKB13が駆動される。
続いて、ステップS2において、荷重センサ15により、アクチュエータ11がブレーキケーブル12の索引荷重が検出され、当該検出値がECU30へ出力される。続いて、ステップS3において、ストローク変化量検出部31により、索引荷重が所定荷重以上であるか否かが判定される。
索引荷重が所定荷重以上であると判定された場合、ステップS4の処理へ移行される。一方、索引荷重が所定荷重未満の場合、処理が終了となる。この所定荷重は、予めECU30に記憶されている所定値であり、ここでは、アクチュエータ11がPKB13を駆動し得る最大の索引荷重に設定される。
ステップS4において、ストローク変化量検出部31により、ブレーキケーブル12が索引された継続時間が計測される。続いて、ステップS5において、ストローク変化量検出部31により、計測された継続時間が所定時間以上であるか否かが判定される。継続時間が所定時間以上であると判定された場合、ステップS6の処理へ移行される。一方、継続時間が所定時間未満の場合、処理が終了となる。
この所定時間は、予めECU30に記憶されている所定値である。所定時間は、例えば、当該索引の保持がブレーキケーブル12の初期伸びの除去に寄与し得る索引保持時間以上に設定される。ここでは、この索引保持時間は10秒に設定される。
続いて、ステップS6において、ストローク変化量検出部31により、索引荷重が所定荷重以上で且つ索引された継続時間が所定時間以上となった回数(以下、有効回数という)がカウントされる。そして、ステップS7において、ストローク変化量検出部31により、有効回数が所定回数以上であるか否かが判定される。有効回数が所定回数以上であると判定された場合、ステップS8の処理へ移行される。一方、有効回数が所定回数未満の場合、処理が終了となる。
この所定回数は、予めECU30に記憶されている所定値である。所定回数には、例えば、ブレーキケーブル12の構造の違いや配置レイアウトの違い等が考慮されており、ブ試験結果等に基づいて定めることができる。ここでは、この所定回数は250回に設定される。
ステップS8において、ストローク変化量検出部31により、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたと判定されると、ステップS9において、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブル12の所定位置が、ストローク変化量を検出するための基準位置として設定されることとなる。
次に、図3(b)を参照しつつ、ストローク変化量に基づく摩耗警報の出力について説明する。図3(b)は、ストローク変化量に基づく摩耗警報の出力処理を説明するフローチャートである。
図3(b)に示すように、ステップS10において、ブレーキケーブル12の初期伸びが既に除去されているか否かが判定される。ブレーキケーブル12の初期伸びが既に除去されていると判定された場合、ステップS11の処理へ移行する。一方、そうでない場合、摩擦部材14の摩耗警報を出力することなく(摩擦警報の出力を停止させ)、処理が終了となる。
続いて、ステップS11において、ストローク変化量検出部31により、ブレーキケーブル12のストローク変化量が検出される。ここで、図4を参照しつつ、ブレーキケーブル12のストローク変化量について説明する。
図4は、ブレーキケーブル12のストローク変化量の一例を示す図である。図4において、横方向は、PKB13の作動回数を示しており、回数n2>回数n1である。一方、縦方向は、ケーブル位置センサ16によって検出されたブレーキケーブル12の位置を示している。
また、図中の例において、位置P0は、上記ステップ8においてブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブル12の所定位置である。この位置P0は、回数n1以降において、ストローク変化量を検出するための基準位置となる。
図4(a)に示すように、位置P0を基準位置として、例えば、回数n2におけるブレーキケーブル12のストローク変化量は、次のようにして検出される。まず、回数n1におけるブレーキケーブル12のストローク(すなわち、PKB13を作動させるためにアクチュエータ11によってブレーキケーブル12が索引される長さL1)は、PKB13の作動解除のためにアクチュエータ11によってブレーキケーブル12が戻される長さL1’と一致する(ストローク変化量は0)。
一方、図4(b)に示すように、回数n2におけるブレーキケーブル12のストロークである長さL2は、PKB13の作動解除のためにアクチュエータ11によってブレーキケーブル12が戻される長さL1’よりも長いものとなる。従って、この長さL2,L1’の差(L2−L1’)が、回数n2におけるストローク変化量として検出される。
図3(b)に戻り、ステップS12において、ストローク変化量が所定量以上であるか否かが判定される。ストローク変化量が所定量以上であると判定された場合、ステップS13の処理へ移行される。一方、ストローク変化量が所定量未満の場合、処理が終了となる。
なお、この所定量は、予めECU30に記憶されている所定量であり、例えば、摩擦部材14の摩耗限界に対応するストローク変化量とされている。そして、ステップS13において、警報出力部40により、ストローク変化量検出部31からの信号に基づいて、摩擦部材14の摩耗警報が出力される。
以上、本実施形態の電動パーキングブレーキシステム1では、電動パーキングブレーキ装置10の作動状況に基づいて、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたか否かを判定している。そして、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたと判定したときのブレーキケーブル12の所定位置を、ストローク変化量を検出するための基準位置として設定する。初期伸びが除去された後では、ストローク変化量において摩擦部材14の摩耗分に対するブレーキケーブル12の伸び分の影響が小さくなることから(図2参照)、ストローク変化量検出部31で検出するストローク変化量について、ブレーキケーブル12の伸び分の影響を小さくすることができる。その結果、精度よく摩耗警報を出力することが可能となる。
また、本実施形態では、索引荷重が所定荷重以上で且つ索引された継続時間が所定時間以上となった回数(有効回数)に基づいて、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたか否かを判定しており、索引荷重の荷重量及び継続時間と、当該索引荷重による作動回数とを、初期伸びの除去の判定条件とすることが可能となる。
また、本実施形態では、ブレーキケーブル12の初期伸びが既に除去されていると判定されるまでは、警報出力部40が摩耗警報を出力しないようになっている。これにより、ストローク変化量に初期伸びが含まれるために摩擦警報を誤出力してしまうことを抑制することができ、一層精度よく摩耗警報を出力することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態における所定荷重、所定時間及び所定回数のそれぞれは、特に限定されず、初期伸びが除去されたと判定できる条件であれば、種々の荷重、時間及び回数としてもよい。また、初期伸びの除去の判定は、電動パーキングブレーキ装置10の作動状況に基づけばよく、上記実施形態の判定に限定されるものではない。
なお、上記実施形態では、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されたか否かに応じて、ブレーキケーブル12の索引荷重を変更(制御)してもよい。例えば、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去されるまでは、初期伸びの除去を早期に完了すべく、常に最大の索引荷重でブレーキケーブル12が索引される一方で、ブレーキケーブル12の初期伸びが除去された後は、車両Vの姿勢に応じた索引荷重でブレーキケーブル12が索引されてもよい。
1…電動パーキングブレーキシステム、10…電動パーキングブレーキ装置、11…アクチュエータ、12…ブレーキケーブル、13…PKB(パーキングブレーキ機構)、14…摩擦部材、15…荷重センサ、16…ケーブル位置センサ(ストローク変化量検出手段)、31…ストローク変化量検出部(ストローク変化量検出手段)、40…警報出力部(警報手段)、V…車両。

Claims (3)

  1. 車輪に制動力を付与する摩擦部材を含むパーキングブレーキ機構と、ブレーキケーブルを介して前記パーキングブレーキ機構を作動させるアクチュエータと、を有する電動パーキングブレーキ装置と、
    前記ブレーキケーブルのストローク変化量を検出するストローク変化量検出手段と、
    前記ストローク変化量に基づいて、前記摩擦部材の摩耗に関する摩耗警報を出力する警報手段と、を備え、
    前記ストローク変化量検出手段は、
    前記電動パーキングブレーキ装置の作動状況に基づいて前記ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたか否かを判定し、
    前記ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたと判定したときの前記ブレーキケーブルの所定位置を、前記ストローク変化量を検出するための基準位置として設定し、
    前記ストローク変化量検出手段は、
    所定荷重以上で且つ所定時間継続する索引荷重により前記パーキングブレーキ機構が作動された回数である有効回数が所定回数以上であるか否かを判定し、
    前記有効回数が前記所定回数以上であると判定した場合、前記ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたと判定する、ことを特徴とする電動パーキングブレーキシステム。
  2. 前記所定荷重は、前記アクチュエータが前記パーキングブレーキ機構を駆動し得る最大の索引荷重であり、
    前記所定時間は、10秒であり、
    前記回数は、250回である、ことを特徴とする請求項に記載の電動パーキングブレーキシステム。
  3. 前記警報手段は、前記ブレーキケーブルの初期伸びが除去されたと判定されると共に前記所定位置が前記基準位置として設定されるまでは、前記摩耗警報を出力しない、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パーキングブレーキシステム。
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