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JP6098548B2 - 車線逸脱防止支援装置 - Google Patents
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JP6098548B2 - 車線逸脱防止支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車線逸脱防止支援装置に関し、運転者の車両運転を支援する運転支援装置の技術分野に属する。
従来、車両が誤って車線から逸脱するのを防止するように運転者の車両運転を支援する車線逸脱防止支援装置が知られている。例えば、特許文献1には、自車両の車線中央からの横ずれ量が所定の閾値を超えたときに警報を出力したり車線中央方向への操舵支援を行う運転支援装置が開示されている。特に、特許文献1には、先行車の先の道路状況を確認しようとして運転者が自車両を車線内で右(右ハンドル車の場合)又は左(左ハンドル車の場合)に寄せた場合に警報が発せられたり自車両が車線中央に戻されるという不適切な制御が行われることを抑制するために、自車両においてステアリングハンドルが装着されている側の上記閾値を増加させることが開示されている。
特許第4760563号公報(段落0019,0030)
ところで、この種の運転支援装置においては、上記閾値は車両の中心を基準に設定されている。つまり、車線中央に対する車両中心の横方向の偏倚量(横偏倚量)が所定の閾値を超えたとき車線逸脱が判定される。しかし、例えば右ハンドル車の場合、運転者は自車両において車両中心よりも右側に位置している。つまり、自車両が車線中央を走行しているときから、運転者は車線中央よりも進行方向右側に偏倚している。そのため、車両が進行方向右側に偏倚して車線逸脱が判定されたとき、運転者は車線内で比較的大きく右に寄っているので、その判定のタイミングを遅いと感じる。逆に、車両が進行方向左側に偏倚して車線逸脱が判定されたとき、運転者は車線内でそれほど大きく左に寄っていないので、その判定のタイミングを早いと感じる。すなわち、いずれの場合も、運転者の感覚と一致しないタイミングで車線逸脱が判定されるのである。そして、このような不具合は左ハンドル車の場合でも同様に起こる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱を判定できる車線逸脱防止支援装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、自車両が走行する車線の中央を検出する車線中央検出手段と、上記検出された車線の中央に対する自車両の中心位置の横偏倚量が所定の閾値を超えたとき車線逸脱を判定する判定手段とを有する車線逸脱防止支援装置であって、上記閾値として自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値と左側への横偏倚量に対する閾値とを個別に設定すると共に、自車両において運転者が位置する側の閾値を反対側の閾値よりも小さな値に設定する設定手段が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば右ハンドル車の場合、自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値が相対的に小さな値に設定され、左側への横偏倚量に対する閾値が相対的に大きな値に設定される。そのため、車両が車線中央から右側に偏倚したとき、相対的に早いタイミングで車線逸脱が判定され、逆に、車両が車線中央から左側に偏倚したとき、相対的に遅いタイミングで車線逸脱が判定される。これにより、自車両が車線中央を走行しているときから車両中心よりも右側に寄って着座している運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱が判定される。このような作用は左ハンドル車の場合でも同様に奏される。
要すれば、本発明は、従来、車両中心基準で設定していた車線逸脱判定用閾値を運転者基準で設定することにより、車線中央と車両中心との横方向の離間距離が進行方向右側と左側とで同程度に増大したときに車線逸脱が判定されていたのを、車線中央と運転者との横方向の離間距離が進行方向右側と左側とで同程度に増大したときに車線逸脱が判定されるように構成して、車線逸脱が判定されるタイミングを運転者の感覚に近づけたものである。
本発明において、好ましくは、上記設定手段は、自車両進行方向右側と左側とで同じ値に設定された所定の基本閾値よりも、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に相当する値だけ、運転者が位置する側の閾値を小さくし、反対側の閾値を大きくする。
この構成によれば、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に基いて運転者が位置する側の閾値と反対側の閾値とが設定されるので、合理的かつ簡単に閾値を設定することができ、運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱が判定される。
本発明において、好ましくは、上記判定手段は、現時点から所定時間経過後の自車両の中心位置を予測し、上記車線の中央に対する上記予測された自車両の中心位置の横偏倚量が上記閾値を超えるときに車線逸脱を判定する。
この構成によれば、所定時間後の車線逸脱が判定されるので、車線逸脱が時間的余裕を持って確実に回避される。
本発明において、好ましくは、運転者の注意を喚起するための警報装置と、自車両を操舵するための操舵装置と、上記判定手段で車線逸脱が判定されたとき、上記警報装置及び上記操舵装置の少なくともいずれか1つを作動させる制御手段とが備えられている。
この構成によれば、車線逸脱が判定されたとき、運転者の注意が喚起されたり、車線逸脱を回避する方向に自車両が操舵されるので、車線逸脱を回避するための適切な対策が講じられる。
本発明は、運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱が判定される車線逸脱防止支援装置を提供するので、運転者の車両運転を支援する運転支援装置の技術の発展・向上に寄与する。
本発明の実施形態に係る車線逸脱防止支援装置のシステム構成図である。 上記車線逸脱防止支援装置のコントロールユニットが行う制御動作のフローチャートである。 上記車線逸脱防止支援装置の作用の説明図である。 右ハンドル車において運転者が車線逸脱の可能性を感じるときの車両中心と白線との距離を示すグラフであり、(a)は運転者が被験者Aの場合のテスト結果、(b)は運転者が被験者Bの場合のテスト結果である。 右ハンドル車において運転者が車線逸脱の可能性を感じるときの説明図であり、(a)は車両中心と白線との距離D,Dを示すもの、(b)は運転者と白線との距離D’,D’を示すものである。
(1)全体構成
図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、車両中心よりも右側にステアリングハンドル及び運転席(いずれも図示略)が配置された右ハンドル車であって(図5参照)、コントロールユニット10を中心として、フロントセンシングカメラ11、車速センサ12、ヨーレイトセンサ13、操舵装置21、及び警報装置22を含んで構成される車線逸脱防止支援装置を搭載している。
コントロールユニット10は、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロプロセッサであり、本発明の車線中央検出手段、車両中心位置検出手段、判定手段、設定手段、及び制御手段に相当する。
フロントセンシングカメラ11は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の光学カメラであり、車両1の前方を撮像する。
コントロールユニット10は、フロントセンシングカメラ11が撮像した画像データを処理し、自車両1の横位置yo[m]及びヨー角ψo[rad]、自車両1が走行する車線の曲率R[1/m]、クロソイドパラメータA[1/m/m]及び車線幅W[m]等の情報を生成する。
コントロールユニット10は、車速センサ12が検出した車速V[m/s]に関する情報、及びヨーレイトセンサ13が検出したヨーレイトγo[rad/s]に関する情報を取得する。
操舵装置21は、例えば自車両1を操舵するためのモータ及び減速ギヤ機構(いずれも図示略)等を備える。警報装置22は、運転者の注意を喚起するための例えばブザー(図示略)等を備える。そして、コントロールユニット10は、上記各種情報に基づいて、自車両1の車線逸脱を判定し、車線逸脱が判定されたときは、操舵装置21及び警報装置22を作動させて、車線逸脱を回避する方向に自車両1を操舵したり、運転者の注意を喚起する。
(2)制御内容
次に、図2を参照して、上記コントロールユニット10が行う制御動作を説明する。
まず、コントロールユニット10は、ステップS1で、各種物理量を読み込む。この物理量には、上記フロントセンシングカメラ11の画像データから生成された、横位置yo、ヨー角ψo、曲率R、クロソイドパラメータA及び車線幅Wや、車速センサ12で検出された車速Vや、ヨーレイトセンサ13で検出されたヨーレイトγo等が含まれる。
また、コントロールユニット10は、基本警報エリア閾値Lo[m]を設定する。この基本警報エリア閾値Loは、図3に示すように、車線の左右の端部を規定する白線から車線中央に向かう横方向の距離である。この基本警報エリア閾値Loより車線の右側及び左側の外方のエリアが基本警報エリアである。図3の例では、自車両進行方向右側の基本警報エリアに符号L1が付され、左側の基本警報エリアに符号L2が付されている。本実施形態では、基本警報エリア閾値Loは、車両毎あるいは運転者毎に、車両出荷時にあるいは走行中の学習制御等により、カスタマイズされている。基本警報エリア閾値Loは、自車両進行方向右側と左側とで同じ値に設定されている。
また、コントロールユニット10には、警報エリア閾値補正量Lc[m]が記憶されている。この警報エリア閾値補正量Lcは、本実施形態では、後述するように、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離(例えば0.3m)に相当する値である。
次いで、コントロールユニット10は、ステップS2で、下記式(1)に従い、車線中央yを推定する。
=(6A−1(VT)+(2R)−1(VT)+ψo・VT+yo …(1)
次いで、コントロールユニット10は、ステップS3で、下記式(2)に従い、自車両将来位置yoを推定する。
yo=(1/2)γo・VT …(2)
なお、式(1)及び(2)において、Tは前方注視時間[s]である。つまり、コントロールユニット10は、T秒後に自車両1が走行する車線の中央yを推定し、T秒後の自車両1の中心位置yoを推定する。
次いで、コントロールユニット10は、ステップS4で、下記式(3)及び(4)に従い、自車両進行方向右側の補正警報エリア閾値LR及び左側の補正警報エリア閾値LLを設定する。
LR=Lo+Lc …(3)
LL=Lo−Lc …(4)
式(3)から明らかなように、右側の補正警報エリア閾値LRは、基本警報エリア閾値Loよりも警報エリア閾値補正量Lcだけ大きな値である。そのため、図3に示すように、右側の補正警報エリア閾値LRより車線の右側の外方のエリアである右側の補正警報エリアL3は、右側の基本警報エリアL1よりも車線中央側に拡大している。
式(4)から明らかなように、左側の補正警報エリア閾値LLは、基本警報エリア閾値Loよりも警報エリア閾値補正量Lcだけ小さな値である。そのため、図3に示すように、左側の補正警報エリア閾値LLより車線の左側の外方のエリアである左側の補正警報エリアL4は、左側の基本警報エリアL2よりも車線左端部側(左の白線側)に縮小している。
次いで、コントロールユニット10は、ステップS5,S6で、下記式(5)及び(6)に従い、自車両進行方向右側の車線逸脱(右逸脱)及び左側の車線逸脱(左逸脱)を判定する。つまり、コントロールユニット10は、不等式(5)が成立すれば、自車両1が車線を右側に逸脱する可能性があると判定し、不等式(6)が成立すれば、自車両1が車線を左側に逸脱する可能性があると判定する。
−yo≧+{(W/2)−LR} …(5)
−yo≦−{(W/2)−LL} …(6)
なお、不等式(5)の右辺は(W/2)>LRに設定されている。つまり、不等式(5)の右辺が0(零)及び負の値にならないようにLRひいてはLcの値が調整されている。同様に、不等式(6)の右辺は(W/2)>LLに設定されている。つまり、不等式(6)の右辺が0(零)及び正の値にならないようにLLひいてはLcの値が調整されている。
ここで、図3から明らかなように、|y−yo|は、車線中央に対する自車両1の中心位置の横偏倚量である。また、|(W/2)−LR|は、車線中央から右側の補正警報エリアL3までの横方向の距離、すなわち、特許請求の範囲にいう「自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値」である。右側の補正警報エリアL3は車線中央側に拡大しているから(LRがLoよりも増量された値であり、|(W/2)−LR|の値は小さくなっているから)、不等式(5)は成立しやすくなっている。つまり、右逸脱は相対的に早いタイミングで判定される。一方、|(W/2)−LL|は、車線中央から左側の補正警報エリアL4までの横方向の距離、すなわち、特許請求の範囲にいう「自車両進行方向左側への横偏倚量に対する閾値」である。左側の補正警報エリアL4は左の白線側に縮小しているから(LLがLoよりも減量された値であり、|(W/2)−LR|の値は大きくなっているから)、不等式(6)は成立しにくくなっている。つまり、左逸脱は相対的に遅いタイミングで判定される。
次いで、コントロールユニット10は、ステップS5,S6で自車両1の右逸脱又は左逸脱が判定されると、ステップS7で、車線逸脱を回避する方向、つまり車線中央方向(右逸脱の場合は左方向、左逸脱の場合は右方向)に操舵装置21を作動させる。また、運転者の注意を喚起するため、警報装置22を作動させる。
上述のように、コントロールユニット10は、ステップS4において、自車両進行方向右側と左側とで同じ値に設定された基本警報エリア閾値Loよりも、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離(約0.3m)に相当する値(警報エリア閾値補正量Lc)だけ、運転者が位置する右側の閾値(|(W/2)−LR|)を小さくし、反対側の左側の閾値(|(W/2)−LL|)を大きくしている。そして、これにより、右逸脱は相対的に早いタイミングで判定され、左逸脱は相対的に遅いタイミングで判定されるという作用が得られる。要すれば、車両中心基準で設定された基本警報エリア閾値Loを運転者基準で補正することにより、車線中央と車両中心との横方向の離間距離が進行方向右側と左側とで同程度に増大したときに車線逸脱が判定されていたのを、車線中央と運転者との横方向の離間距離が進行方向右側と左側とで同程度に増大したときに車線逸脱が判定されるように構成して、車線逸脱が判定されるタイミングを運転者の感覚に近づけたものである。
次に、上記警報エリア閾値補正量Lcとして、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離を採用した理由を説明する。
図4は、右ハンドル車において運転者が車線逸脱の可能性を感じるときの車両中心と白線との距離を示すグラフであり、(a)は運転者が被験者Aの場合のテスト結果、(b)は運転者が被験者Bの場合のテスト結果である。
まず、被験者Aの場合を考察する。図4(a)に「○」で示すように、時速60km/hで走行中に、車両が車線内で左側に偏倚した場合(左の白線との角度:およそ1.2°〜1.6°)、車両中心が左の白線におよそ0.6m〜1.2mまで近づいたときに、車両が車線を左逸脱する可能性を感じている。一方、図4(a)に「△」で示すように、同じ条件で車両が車線内で右側に偏倚した場合、車両中心が右の白線におよそ1.5m〜1.8mまで近づいたときに、車両が車線を右逸脱する可能性を感じている。つまり、車両進行方向右側は左側に比べて平均で約0.7m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じている。これを事例1とする。
同様に、図4(a)に「□」で示すように、時速90km/hで走行中に、車両が車線内で左側に偏倚した場合(左の白線との角度:およそ0.9°〜1.3°)、車両中心が左の白線におよそ1.1m〜1.4まで近づいたときに、車両が車線を左逸脱する可能性を感じている。一方、図4(a)に「×」で示すように、同じ条件で車両が車線内で右側に偏倚した場合、車両中心が右の白線におよそ1.4m〜1.8mまで近づいたときに、車両が車線を右逸脱する可能性を感じている。つまり、車両進行方向右側は左側に比べて平均で約0.4m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じている。これを事例2とする。
次に、被験者Bの場合を考察する。図4(b)に「○」で示すように、時速60km/hで走行中に、車両が車線内で左側に偏倚した場合(左の白線との角度:およそ1.3°〜1.7°)、車両中心が左の白線におよそ0.6m〜1.0mまで近づいたときに、車両が車線を左逸脱する可能性を感じている。一方、図4(b)に「△」で示すように、同じ条件で車両が車線内で右側に偏倚した場合、車両中心が右の白線におよそ1.0m〜1.3mまで近づいたときに、車両が車線を右逸脱する可能性を感じている。つまり、車両進行方向右側は左側に比べて平均で約0.4m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じている。これを事例3とする。
同様に、図4(b)に「□」で示すように、時速90km/hで走行中に、車両が車線内で左側に偏倚した場合(左の白線との角度:およそ1.0°〜1.4°)、車両中心が左の白線におよそ0.55m〜0.85まで近づいたときに、車両が車線を左逸脱する可能性を感じている。一方、図4(b)に「×」で示すように、同じ条件で車両が車線内で右側に偏倚した場合、車両中心が右の白線におよそ0.95m〜1.25mまで近づいたときに、車両が車線を右逸脱する可能性を感じている。つまり、車両進行方向右側は左側に比べて平均で約0.4m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じている。これを事例4とする。
図5を参照してさらに考察を続ける。図5は、右ハンドル車において運転者が車線逸脱の可能性を感じるときの説明図であり、(a)は車両中心と白線との距離を示すもの、(b)は運転者と白線との距離を示すものである。
図5(a),(b)に示すように、事例1〜4は、いずれも、運転者は車両進行方向右側は左側に比べて早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じることを示している。例えば、事例1では、車両進行方向右側は左側に比べて平均で約0.7m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じ、事例2〜4では、約0.4m早いタイミングで車線逸脱の可能性を感じている。この間をとると約0.6mであり、これは、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離(約0.3m)の2倍に一致する。
つまり、被験者A,Bは、自己と白線との横方向の離間距離が左右で同程度に小さくなったときに、言い換えると、自己と車線中央との横方向の離間距離が左右で同程度に大きくなったときに、車線逸脱の可能性を感じているのである。したがって、コントロールユニット10は、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に基づいて、運転者が位置する右側の閾値(|(W/2)−LR|)を小さくし、反対側の左側の閾値(|(W/2)−LL|)を大きくすることにより、合理的かつ簡単に閾値を設定することができ、運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱を判定することができる。
(3)作用等
以上のように、本実施形態に係る車線逸脱防止支援装置は、自車両1が走行する車線の中央yを推定し、自車両1の将来位置yoを推定し、推定した車線中央yに対する自車両1の将来位置yoの横偏倚量(|y−yo|)が所定の閾値を超えたとき車線逸脱を判定するコントロールユニット10を有するものであって、次のような特徴的構成を備えている。
すなわち、上記コントロールユニット10は、上記閾値として自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値(|(W/2)−LR|)と左側への横偏倚量に対する閾値(|(W/2)−LL|)とを個別に設定すると共に、自車両1において運転者が位置する右側の閾値(|(W/2)−LR|)を反対側の左側の閾値(|(W/2)−LL|)よりも小さな値に設定する。
この構成によれば、右ハンドル車において、自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値(|(W/2)−LR|)が相対的に小さな値に設定され、左側への横偏倚量に対する閾値(|(W/2)−LL|)が相対的に大きな値に設定される。そのため、車両1が車線中央から右側に偏倚したとき、相対的に早いタイミングで車線逸脱が判定され(ステップS5)、逆に、車両が車線中央から左側に偏倚したとき、相対的に遅いタイミングで車線逸脱が判定される(ステップS6)。これにより、自車両1が車線中央を走行しているときから車両中心よりも右側に寄って着座している運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱が判定される。
本実施形態では、上記コントロールユニット10は、自車両進行方向右側と左側とで同じ値に設定された基本警報エリア閾値Loよりも、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に相当する値(警報エリア閾値補正量Lc)だけ、運転者が位置する右側の閾値(|(W/2)−LR|)を小さくし、反対側の左側の閾値(|(W/2)−LL|)を大きくする(ステップS4)。
この構成によれば、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に基づいて、運転者が位置する右側の閾値(|(W/2)−LR|)と反対側の左側の閾値(|(W/2)−LL|)とが設定されるので、合理的かつ簡単に閾値を設定することができ、運転者の感覚により近いタイミングで車線逸脱が判定される。
本実施形態では、上記コントロールユニット10は、前方注視時間T[s]後に自車両1が走行する車線の中央yを推定し(ステップS2)、前方注視時間T[s]後の自車両1の中心位置yoを推定し(ステップS3)、前方注視時間T[s]後の車線逸脱を判定する(ステップS5,S6)。すなわち、上記コントロールユニット10は、現時点から前方注視時間T[s]経過後の自車両1の中心位置yoを予測し、上記車線の中央yに対する上記予測された自車両1の中心位置yoの横偏倚量(|y−yo|)が上記閾値を超えるときに車線逸脱を判定する。
この構成によれば、前方注視時間T[s]後の車線逸脱が判定されるので、車線逸脱が時間的余裕を持って確実に回避される。
本実施形態では、運転者の注意を喚起するための警報装置22と、自車両1を操舵するための操舵装置21とが備えられ、上記コントロールユニット10は、車線逸脱が判定されたとき、上記警報装置22及び上記操舵装置21を作動させる(ステップS7)。
この構成によれば、車線逸脱が判定されたとき、運転者の注意が喚起されたり、車線逸脱を回避する方向に自車両1が操舵されるので、車線逸脱を回避するための適切な対策が講じられる。
なお、上記実施形態は、右ハンドル車の場合であったが、本発明は、左ハンドル車にも好ましく適用可能である。
また、上記コントロールユニット10は、車線逸脱が判定されたとき、上記警報装置22及び上記操舵装置21のいずれか1つのみ作動させてもよい。
また、上記警報装置22は、ステアリングハンドルを振動させるものでもよい。
また、上記コントロールユニット10は、ステップS2,S3とは異なる別の手法で、自車両1が走行する車線の中央yを推定し、あるいは自車両1の将来位置yoを推定することもできる。
1 車両
10 コントロールユニット(車線中央検出手段、車両中心位置検出手段、判定手段、設定手段、制御手段)
11 フロントセンシングカメラ
12 車速センサ
13 ヨーレイトセンサ
21 操舵装置
22 警報装置

Claims (4)

  1. 自車両が走行する車線の中央を検出する車線中央検出手段と、
    上記検出された車線の中央に対する自車両の中心位置の横偏倚量が所定の閾値を超えたとき車線逸脱を判定する判定手段とを有する車線逸脱防止支援装置であって、
    上記閾値として自車両進行方向右側への横偏倚量に対する閾値と左側への横偏倚量に対する閾値とを個別に設定すると共に、自車両において運転者が位置する側の閾値を反対側の閾値よりも小さな値に設定する設定手段が備えられていることを特徴とする車線逸脱防止支援装置。
  2. 請求項1に記載の車線逸脱防止支援装置において、
    上記設定手段は、自車両進行方向右側と左側とで同じ値に設定された所定の基本閾値よりも、車両中心と運転席中心との車幅方向の距離に相当する値だけ、運転者が位置する側の閾値を小さくし、反対側の閾値を大きくすることを特徴とする車線逸脱防止支援装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車線逸脱防止支援装置において、
    上記判定手段は、現時点から所定時間経過後の自車両の中心位置を予測し、上記車線の中央に対する上記予測された自車両の中心位置の横偏倚量が上記閾値を超えるときに車線逸脱を判定することを特徴とする車線逸脱防止支援装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車線逸脱防止支援装置において、
    運転者の注意を喚起するための警報装置と、
    自車両を操舵するための操舵装置と、
    上記判定手段で車線逸脱が判定されたとき、上記警報装置及び上記操舵装置の少なくともいずれか1つを作動させる制御手段とが備えられていることを特徴とする車線逸脱防止支援装置。
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