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JP6103366B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description

本発明は、内腿の窪みや裏腿の窪みに対するフィット性を向上させた吸収性物品に関するものである。
太腿が痩せると、内転筋の形状が表面に現れるようになり、太腿の表面には内転筋による筋状の隆起部分(以下、内転筋隆起部分という)を生ずる結果、その隆起部分の前後両側(内腿の前面及び後面)に窪みを生ずる。このような傾向は、高齢者、中でも拘縮等が原因で、寝たきりの人や車いすが手放せない人や、自分では体の向きや位置を変えられない人において顕著である。
従来の吸収性物品は、立体ギャザーにより脚周りのフィット性を確保するようになっているが、上述のような内転筋隆起部分やその前後の窪みに対しては十分なフィット性が得られず、脚周りからの漏れが発生することがあった。
この問題点を解決するものとして、特許文献1の技術も提案されており、この先行技術は立体ギャザーと比べれば格段に優れているが、内転筋隆起部分やその前後の窪みに対するフィット性という点では、改善の余地がある。
特開2011−194152号公報 特開2008−161251号公報
そこで、本発明の主たる課題は、内転筋隆起部分及びその前後の窪みに対するフィット性を向上させることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分を有する吸収性物品において、
前側部分から後側部分にかけて主吸収体が設けられ、
この主吸収体上に、内転筋隆起部分の前側の窪みから内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向するとともに、内転筋隆起部分に沿う線状の易折り曲げ部を有する内腿フィット用吸収体が設けられている、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
本発明は、主吸収体上に、内転筋隆起部分の前側の窪みから内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向するとともに、内転筋隆起部分に沿う線状の易折り曲げ部を有する内腿フィット用吸収体を備えたところに特徴を有する。装着時には、この内腿フィット用吸収体を易折り曲げ部で折り曲げて内転筋隆起部分を挟むことができ、内転筋隆起部分だけでなく、その前後の窪みに対しても内腿フィット用吸収体がしっかりとフィットするようになる。よって、内転筋隆起部分及びその前後の窪みに起因する漏れを、より効果的に防止することができる。
<請求項2記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体は、前記主吸収体の側縁の幅方向内側から幅方向外側にかけて延在されている、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
このように、内腿フィット用吸収体は、前記主吸収体の側縁の幅方向内側から幅方向外側にかけて延在されていると、内腿フィット用吸収体における主吸収体の側縁よりも外側が内腿に沿うように変形し易くなるだけでなく、内腿に対して弾力的に押し付けられるようになるため好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体は、易折り曲げ部よりも前側の領域の後端部、及び易折り曲げ部よりも後側の領域の前端部が表面側に隆起している、請求項1又は2記載の吸収性物品。
(作用効果)
これにより、易折り曲げ部の前後近傍が隆起していると、その隆起部が内転筋隆起部分の前後の窪みにしっかりとフィットするため好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体は左右独立に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
内腿フィット用吸収体は左右連続の構造とすることもできるが、左右独立の構造とすることにより、股間部の柔軟性が損なわれず、各足の形や動きに対して独立に追従することができるため、内転筋隆起部分及びその前後の窪みに対するフィット性がより一層のものとなる。
<請求項5記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体の後端部よりも前側には、吸収性物品の両側部に立体ギャザーが設けられておらず、
前記易折り曲げ部は前記内腿フィット用吸収体の側縁に達していない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
内腿フィット用吸収体は、立体ギャザーと交差する方向に延在するものであるため、その機能を効果的なものとするためには、内腿フィット用吸収体の後端部よりも前側には立体ギャザーを設けないことが望ましい。しかし、立体ギャザーを設けない状態で、内腿フィット用吸収体における易折り曲げ部が内腿フィット用吸収体の側縁まで達していると、易折り曲げ部が通路となって排泄物が導出されるおそれがある。よって、上述のように、易折り曲げ部は内腿フィット用吸収体の側縁に達しない構造を採用することが望ましい。
<請求項6記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体は、側縁と内転筋隆起部分と交差する位置に、幅方向中央側に窪む窪み部が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような窪み部を有することにより、内腿フィット用吸収体が易折り曲げ部に沿って折れ易くなり、また折れた状態が維持され易くなる。
<請求項7記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体の裏側に、前記内腿フィット用吸収体における前記易折り曲げ部の前側及び後側の少なくとも一方を前後方向に収縮させる隆起用弾性部材が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような隆起用弾性部材を有することにより、内腿フィット用吸収体における前記易折り曲げ部の前側及び後側の少なくとも一方が隆起して、その隆起部が内転筋隆起部分の前後の窪みにしっかりとフィットするため好ましい。
<請求項8記載の発明>
前記内腿フィット用吸収体の裏側に、前記内腿フィット用吸収体を幅方向に収縮させる湾曲用弾性部材が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような湾曲用弾性部材を有することにより、内腿フィット用吸収体は内腿に沿うように変形して、内腿に対して弾力的に押し付けられるようになるため好ましい。
<請求項9記載の発明>
前記左右の内腿フィット用吸収体間の領域の少なくとも一部と重なるように、前記主吸収体に厚み方向に貫通するスリットが形成されている、請求項4記載の吸収性物品。
(作用効果)
このようなスリットを形成することにより、内腿フィット用吸収体を左右独立構造とした利点、すなわち股間部の柔軟性の維持、各足の形や動きに対する独立追従性、並びに内転筋隆起部分及びその前後の窪みに対するフィット性が、より一層のものとなる。
以上のとおり本発明によれば、内転筋隆起部分及びその前後の窪みに対するフィット性が向上する、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。 要部のみを示す平面図である。 図1の(a)Y−Y断面図、(b)Z−Z断面図である。 図1の(a)X−X断面図、(b)V−V断面図である。 装着状態の表面側を示す斜視図である。 装着状態の要部を下方から見た図である。 パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面に示されるパッドタイプ使い捨ておむつの例を参照しながら詳説する。なお、本発明の用語のうち「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、製品によって、図示形態のように物品の前後方向中央若しくはその近傍から前側の所定部位までの範囲であったり、物品の前後方向中央の所定範囲であったりするものである。図示形態のように、物品の前後方向中間あるいは吸収体の前後方向中間に幅の狭い括れ部分を有する場合は、「股間部」は括れ部分の最小幅部位を前後方向中央とする所定の前後方向範囲を意味する。また、「前側部分(腹側部分)」は股間部よりも前側の部分を意味し、「後側部分(背側部分)」は股間部よりも後側の部分を意味する。また吸収体における「スリット」とは、吸収体の表面から裏面に貫通する部分が所定の幅で表面に沿う方向に延在するものを意味する。
図1〜図4は、本発明に係るパッドタイプ使い捨ておむつ例200を示している。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、おむつ全長L(前後方向長さ)は350〜700mm程度、おむつ全幅W1は130〜400mm程度(ただし、おむつの吸収面の幅より広い)とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、前側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び後側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
パッドタイプ使い捨ておむつ200は、外面に外装シート23が積層された不透液性バックシート21の内面と、透液性トップシート22との間に、吸収体30,40が介在された基本構造を有している。
吸収体30,40の裏面側には、不透液性バックシート21が吸収体30,40の周縁より食み出すように設けられている。不透液性バックシート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
また、不透液性バックシート21の外面は、不織布からなる外装シート23により覆われている。外装シート23としては各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収体30,40の表面側は、透液性トップシート22により覆われている。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート22と吸収体30,40との間には、中間シート25を介在させるのが望ましい。この中間シート25は、吸収体30,40により吸収した尿の逆戻りを防止するために設けられるものであり、保水性が低く、且つ透液性の高い素材、例えばメッシュフィルムの他、エアスルー不織布、SMMS不織布等の不織布を用いるのが望ましい。トップシート22の前端を0%としトップシート22の後端を100%としたとき、中間シート25の前端は0〜11%の範囲に位置しているのが好ましく、中間シート25の後端は92〜100%の範囲に位置しているのが好ましい。また、中間シート25の幅25wは吸収体30,40の幅W2の50〜90%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後方向両端部では、不透液性バックシート21及び外装シート23と透液性トップシート22とが吸収体30,40の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体30,40の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。パッドタイプ使い捨ておむつ200の両側部においても、不透液性バックシート21及び外装シート23と透液性トップシート22とが吸収体30,40の側縁より外側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体30,40の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。これら貼り合わせ部分は、図では点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。
特徴的には、吸収体として、主吸収体30と内腿用吸収体40とが設けられている。
吸収体30,40としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収体30,40における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、吸収体30,40はクレープ紙等の包装シート(図示せず)により包むことができる。また、吸収体30,40の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅広な帯状、あるいは長方形状、台形状等、適宜の形状とすることができる。
主吸収体30は、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分が幅の狭い括れ部分30nとして形成されている。この括れ部分30nの最小幅W3は、括れ部分30nの前後に位置する非括れ部分の幅(吸収体30の全幅)W2の50〜65%程度であるのが好ましい。また、おむつ前端を0%としおむつ後端を100%としたとき、括れ部分30nの前端は10〜25%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分30nの後端は40〜65%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分30nの最小幅W3となる部位(最小幅部位)は25〜30%の範囲に位置しているのが好ましい。
内腿フィット用吸収体40は、装着者の内転筋隆起部分の前側の窪みから内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向するものであり、内転筋隆起部分に沿う線状の易折り曲げ部41を有する。
内腿フィット用吸収体40は図7に示すように左右連続の構造とすることもできるが、図1〜6に示す形態のように左右独立の構造とすることにより、股間部C2の柔軟性が損なわれず、各足の形や動きに対して独立に追従することができるため、内転筋隆起部分及びその前後の窪みに対するフィット性がより一層のものとなる。この場合、左右の内腿フィット用吸収体40の幅方向間隔は空いてなくても(つまり接触していても)良いが、10〜40mm程度とするのが好ましい。さらにこの場合、左右の内腿フィット用吸収体40間の領域の少なくとも一部と重なるように、主吸収体30に厚み方向に貫通するスリット50が形成されていると好ましい。このスリット50は、左右の内腿フィット用吸収体40間の領域の全部を含む、より広い領域とすることもできる。スリット50の寸法は適宜定めることができるが、前後方向長さは 内腿フィット用吸収体40の前後方向長さの0.4〜0.8倍程度、幅方向長さは、一方の内腿フィット用吸収体40の幅方向長さの0.1〜0.5倍程度とすることができる。
内腿フィット用吸収体40の位置は、内転筋隆起部分の前側の窪みから内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向する限り適宜定めることができるが、通常の場合、前後方向においては易折り曲げ部41が股間部C2の前寄りに位置していることが望ましい。
また、内腿フィット用吸収体40は、主吸収体30の側縁の幅方向内側にのみ、又は幅方向外側にのみ位置していても良いが、図示形態(図7の形態も含む)のように主吸収体30の側縁の幅方向内側から幅方向外側にかけて延在されていると、内腿フィット用吸収体40における主吸収体30の側縁よりも外側が内腿に沿うように変形し易くなるだけでなく、内腿に対して弾力的に押し付けられるようになるため好ましい。
易折り曲げ部41は、その延在方向を折り位置として折れ易くなる限り、厚肉部と薄肉部との段差や、線状の薄肉部、或いはスリットを形成することにより設けることもできるが、内腿フィット用吸収体40がより崩れ難く、また製造が容易である点で、エンボス加工による線状の凹部により設けることが望ましい。内腿フィット用吸収体40を易折り曲げ部41に沿って折れ易くし、また折れた状態を維持し易くするために、内腿フィット用吸収体40における側縁と内転筋隆起部分と交差する位置に、幅方向中央側に窪む窪み部42を形成するのは好ましい。また、図1〜6に示す形態のように、内腿フィット用吸収体40を左右独立とする場合には、内腿フィット用吸収体40における幅方向中央側の縁と内転筋隆起部分と交差する位置にも、幅方向中央側に窪む窪み部42を設けることが好ましい。
使用の際には、図5及び図6に示すように、内腿フィット用吸収体40を易折り曲げ部41で折り曲げて、装着者の太腿110の内転筋隆起部分100を挟むように装着する。これにより、内転筋隆起部分100だけでなく、その前後の窪み101,102に対しても内腿フィット用吸収体40がしっかりとフィットするようになる。よって、内転筋隆起部分100及びその前後の窪み101,102に起因する漏れを、より効果的に防止することができる。
内腿フィット用吸収体40の形状は適宜定めることができるが、内転筋隆起部分の前側の窪みと対向する部分、及び内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向する部分が、それぞれ内転筋隆起部分の延在方向(幅方向にも対して若干後方に傾いた方向)に細長い形状であるのが好ましい。また、内腿フィット用吸収体40は角の丸い形状が好ましい。また、内腿フィット用吸収体40における易折り曲げ部41以外の部分は厚みが均一であっても良いが、図4(b)に示すように、易折り曲げ部41よりも前側の領域の後端部、及び易折り曲げ部41よりも後側の領域の前端部(つまり、易折り曲げ部41の前後近傍)が表面側に隆起した隆起部43となっていると、図6に示すように、その隆起部43が内転筋隆起部分の前後の窪みにしっかりとフィットするため好ましい。
なお、このような隆起部43は当該部位の素材目付を他の部位よりも多くすることにより形成する他、当該部位を反り返らせる等の手法で形成しても良い。例えば、内腿フィット用吸収体40の裏側に、内腿フィット用吸収体40における易折り曲げ部41の前側及び後側(いずれか一方のみでも良い)を前後方向に収縮させる隆起用弾性部材44を設けることもできる。図示形態では、隆起用弾性部材44は幅方向に間隔を空けて複数本設けられているが、これよりも少なく又は多くすることもできる。また、図示形態の隆起用弾性部材44は易折り曲げ部41の前側から後側にかけて連続(つまり前後両側で同じ弾性部材)しているが、易折り曲げ部41の前側及び後側に前後独立に設けることもできる。このような隆起用弾性部材44を有することにより、内腿フィット用吸収体40における易折り曲げ部41の前側及び後側が隆起して、内転筋隆起部分の前後の窪みにしっかりとフィットするようになる。
また、内腿フィット用吸収体40の裏側に、内腿フィット用吸収体40を幅方向に収縮させる湾曲用弾性部材45を設け、内腿フィット用吸収体40を内腿に沿うように変形させ、内腿に対して弾力的に押し付けるように構成するのも好ましい形態である。図示形態では、湾曲用弾性部材は前後方向に間隔を空けて複数本設けられているが、これよりも少なく又は多くすることもできる。湾曲用弾性部材を複数本設ける場合、同じ長さ、同じ幅方向位置で互いに平行とすると他の部分の力の影響が無いと湾曲しないため、長さ、幅方向位置、及び幅方向に対する角度の少なくとも一つ(図示形態では全て)を異ならしめる。
隆起用弾性部材44及び湾曲用弾性部材45としては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
内腿フィット用吸収体40は、立体ギャザー24と交差する方向に延在するものであるため、その機能を効果的なものとするためには、内腿フィット用吸収体40の後端部よりも前側には立体ギャザー24を設けないことが望ましい。具体的に図示形態では、おむつにおける内腿フィット用吸収体40の後端部から後端までの範囲にのみ立体ギャザー24が設けられている。立体ギャザー24は、折り返して二層構造とされたギャザーシート24s及び細長状弾性部材を用いて形成されており、トップシートの側部の表面に接合された付け根部分24xと、この付け根部分から延びる本体部分24cと、本体部分24cにおける前後両端部が倒伏状態で固定されて形成された倒伏部分24dと、本体部分における倒伏部分24d間の部分を非固定として形成された自由部分24fとを有しており、細長状弾性部材が自由部分24fの先端部におけるギャザーシート24s内に前後方向に伸長した状態で固定されているものである。このような立体ギャザー24では、細長状弾性部材24Gの収縮力により自由部分がおむつ内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して立ち上がる。ギャザーシート24sの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。また、細長状弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
他方、図示形態のように、内腿フィット用吸収体40の後端部よりも前側には立体ギャザー24を設けない形態では、内腿フィット用吸収体40における易折り曲げ部41が内腿フィット用吸収体40の側縁まで達していると、易折り曲げ部41が通路となって排泄物が導出されるおそれがある。よって、図示形態のように、易折り曲げ部41は内腿フィット用吸収体40の側縁に達しないように形成することが望ましい。また、図1〜6に示す形態のように、内腿フィット用吸収体40を左右独立とする場合には、易折り曲げ部41は内腿フィット用吸収体40の反対側の縁(幅方向中央側の縁)にも達しないように形成しても良い。
本発明は、パッドタイプ、パンツタイプ若しくはテープタイプ使い捨ておむつ、または生理用ナプキン等、吸収性物品全般に利用できるものである。
21…不透液性バックシート、22…透液性トップシート、25…中間シート、30,40…吸収体、30…主吸収体、30n…括れ部分、24…立体ギャザー、23…外装シート、40…内腿フィット用吸収体、200…パッドタイプ使い捨ておむつ、C2…股間部、F2…前側部分、B2…後側部分、L…おむつ全長、W1…おむつ全幅、W2…吸収体全幅、41…易折り曲げ部、43…隆起部、44…隆起用弾性部材、45…湾曲用弾性部材、100…内転筋隆起部分、101,102…窪み、50…スリット。

Claims (9)

  1. 股間部の前側及び後側にそれぞれ延出する前側部分及び後側部分を有する吸収性物品において、
    前側部分から後側部分にかけて主吸収体が設けられ、
    この主吸収体上に、内転筋隆起部分の前側の窪みから内転筋隆起部分の後側の窪みまでの領域と対向するとともに、内転筋隆起部分に沿う線状の易折り曲げ部を有する内腿フィット用吸収体が設けられている、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記内腿フィット用吸収体は、前記主吸収体の側縁の幅方向内側から幅方向外側にかけて延在されている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記内腿フィット用吸収体は、易折り曲げ部よりも前側の領域の後端部、及び易折り曲げ部よりも後側の領域の前端部が表面側に隆起している、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記内腿フィット用吸収体は左右独立に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記内腿フィット用吸収体の後端部よりも前側には、吸収性物品の両側部に立体ギャザーが設けられておらず、
    前記易折り曲げ部は前記内腿フィット用吸収体の側縁に達していない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記内腿フィット用吸収体は、側縁と内転筋隆起部分と交差する位置に、幅方向中央側に窪む窪み部が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記内腿フィット用吸収体の裏側に、前記内腿フィット用吸収体における前記易折り曲げ部の前側及び後側の少なくとも一方を前後方向に収縮させる隆起用弾性部材が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記内腿フィット用吸収体の裏側に、前記内腿フィット用吸収体を幅方向に収縮させる湾曲用弾性部材が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記左右の内腿フィット用吸収体間の領域の少なくとも一部と重なるように、前記主吸収体に厚み方向に貫通するスリットが形成されている、請求項4記載の吸収性物品。
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