[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態は、参考例である。
図1に示されるように、本発明の第一実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS1は、集熱パネル10と、床暖房端末12(低温水端末)と、貯湯タンク14と、タンク側熱交換部16と、集熱温水管路18と、端末温水管路20と、熱源機22とを備える。
タンク側熱交換部16は、貯湯タンク14に設けられた集熱用熱交換器24及び端末用熱交換器26を有し、熱源機22は、ガスバーナ28と、バーナ側熱交換部30とを有する。集熱パネル10、床暖房端末12、集熱用熱交換器24、端末用熱交換器26、及び、バーナ側熱交換部30は、いずれも内部に温水が流通する流通路を有する。
集熱温水管路18は、集熱往き管32と、集熱戻り管34と、集熱側ポンプ36とを有する。集熱パネル10と集熱用熱交換器24とは、集熱往き管32及び集熱戻り管34によって接続されており、集熱側ポンプ36は、集熱往き管32に設けられている。
端末温水管路20は、端末往き管38と、端末戻り上流管40と、端末戻り下流管42と、バイパス管44と、端末側ポンプ46と、開閉弁48と、開閉弁49とを有する。バーナ側熱交換部30と床暖房端末12とは、端末往き管38によって接続されており、床暖房端末12と端末用熱交換器26とは、端末戻り上流管40によって接続されている。
また、端末用熱交換器26とバーナ側熱交換部30とは、端末戻り下流管42によって接続されており、端末側ポンプ46は、端末戻り下流管42に設けられている。バイパス管44は、端末用熱交換器26と並列に端末戻り上流管40と端末戻り下流管42とに接続されている。このバイパス管44は、より具体的には、端末戻り上流管40の中間部と、端末戻り下流管42における端末側ポンプ46よりも上流側(端末用熱交換器26側)の部分とを接続している。
開閉弁48,49は、例えば電磁弁等により構成されている。開閉弁48は、バイパス管44に設けられており、開閉弁49は、端末戻り上流管40におけるバイパス管44との接続部と端末用熱交換器26との間に設けられている。この開閉弁48,49(流路切替部)は、互いに異なる開閉状態とされる。そして、開閉弁48が閉状態で開閉弁49が開状態のときには、端末用熱交換器26を通じて端末戻り上流管40と端末戻り下流管42とが連通される(このときの流路切替部は、タンク側切替状態である)。一方、開閉弁48が開状態で開閉弁49が閉状態のときには、バイパス管44を通じて端末戻り上流管40と端末戻り下流管42とが連通される(このときの流路切替部は、バイパス側切替状態である)。通常は、開閉弁48が閉状態で開閉弁49が開状態とされる。
また、本発明の第一実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS1は、操作パネル50と、集熱センサ52と、貯湯温センサ54と、端末戻り水温センサ56と、制御ユニット58とをさらに備える。
操作パネル50は、床暖房端末12を作動させるための床暖房スイッチ60(操作スイッチ)を有する。床暖房スイッチ60がオフ状態からオンに操作されると、操作パネル50から制御ユニット58にオン信号が出力される。
集熱センサ52は、集熱パネル10における太陽熱の集熱を検出するものであり、集熱パネル10に設けられている。この集熱センサ52は、例えば日射センサや温度センサ等によって構成され、集熱パネル10において太陽熱が集熱されている間、集熱検出信号を制御ユニット58に出力する。
貯湯温センサ54は、貯湯タンク14に設けられており、端末戻り水温センサ56は、床暖房端末12の戻り側(端末戻り上流管40の上流側の端部)に設けられている。貯湯温センサ54は、貯湯タンク14に貯留された湯の温度を検出し、この湯の温度に応じた信号を制御ユニット58に出力する。また、端末戻り水温センサ56は、床暖房端末12からの戻り温水の温度を検出し、この戻り温水の温度に応じた信号を制御ユニット58に出力する。
制御ユニット58は、演算素子や記憶素子等を有する電子回路により構成されている。この制御ユニット58は、上述の操作パネル50、集熱センサ52、貯湯温センサ54、及び、端末戻り水温センサ56から出力された信号に応じて、集熱側ポンプ36、端末側ポンプ46、開閉弁48,49、及び、ガスバーナ28を制御する。
次に、本発明の第一実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS1の動作について説明する。
<集熱回路側の動作>
先ず、集熱パネル10を有する集熱回路側の動作について説明する。
太陽光が集熱パネル10に照射されると、集熱センサ52から制御ユニット58に集熱検出信号が出力される。制御ユニット58は、集熱センサ52から出力された集熱検出信号を検出すると、集熱側ポンプ36を作動させる。
集熱側ポンプ36が作動すると、集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて集熱パネル10と集熱用熱交換器24との間で温水が循環する。また、このようにして集熱パネル10と集熱用熱交換器24との間で温水が循環する間、集熱パネル10は、太陽熱を集熱し、内部を流通する温水を加熱する。
集熱パネル10の内部を流通する温水が太陽熱の集熱によって加熱されると、集熱パネル10からの戻り温水の温度は、貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高くなる。そして、この集熱パネル10で加熱された温水が集熱用熱交換器24に送られ、集熱用熱交換器24の内部を流通する温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換することで、貯湯タンク14の湯が加温される。
なお、制御ユニット58は、例えば、太陽光の日射量を検出する日射センサや集熱パネル10からの戻り温水の温度を検出する集熱戻り水温センサ等から出力された信号に基づいて、集熱パネル10からの戻り温水の温度が貯湯タンク14の湯の温度よりも高いか否かを判断しても良い。
そして、制御ユニット58は、集熱パネル10からの戻り温水の温度が貯湯タンク14の湯の温度よりも高いと判断した場合には、集熱側ポンプ36を作動させ、集熱パネル10からの戻り温水の温度が貯湯タンク14の湯の温度よりも低いと判断した場合には、集熱側ポンプ36を停止させても良い。
このようにすると、集熱パネル10からの戻り温水の温度が貯湯タンク14の湯の温度よりも高い場合には、集熱パネル10で集熱した太陽熱が貯湯タンク14に回収され、集熱パネル10からの戻り温水の温度が貯湯タンク14の湯の温度よりも低い場合には、貯湯タンク14から集熱パネル10への熱の移動が抑制される。
<床暖房回路側の動作>
続いて、床暖房端末12を有する床暖房回路側の動作について説明する。
床暖房スイッチ60がオンに操作されると、操作パネル50から制御ユニット58にオン信号が出力される。制御ユニット58は、操作パネル50から出力されたオン信号を検出すると、ガスバーナ28を燃焼運転させると共に、端末側ポンプ46を作動させる。
ガスバーナ28が燃焼運転すると、ガスバーナ28によってバーナ側熱交換部30が加熱され、このバーナ側熱交換部30の内部を流通する温水が加熱される。このバーナ側熱交換部30で加熱された温水は、端末側ポンプ46の作動に伴って端末往き管38を通じて床暖房端末12に送られる。そして、床暖房端末12の内部を流通する温水と床暖房端末12とが熱交換することで、床暖房端末12が加温される。その後、この床暖房端末12の内部を流通した温水は、端末戻り上流管40を流れる。
また、制御ユニット58は、上述のようにガスバーナ28を燃焼運転させると共に端末側ポンプ46を作動させている間、図2のフローチャートで示される処理を実行する。以下の説明における各ステップの内容及びその番号は、図2を適宜参照することにする。
制御ユニット58は、図2のフローチャートで示される処理を開始すると、先ず、貯湯温センサ54からの出力信号及び端末戻り水温センサ56からの出力信号を検出する。そして、制御ユニット58は、端末戻り水温センサ56によって検出された床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯温センサ54によって検出された貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高いか否かを判断する(ステップS1)。
ここで、制御ユニット58は、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い場合(ステップS1:YES)には、開閉弁48を閉状態とし開閉弁49を開状態(タンク側切替状態)とする(ステップS2)。
これにより、床暖房端末12からの戻り温水は、端末戻り上流管40を通じて端末用熱交換器26に送られると共に、端末戻り下流管42を通じてバーナ側熱交換部30に戻される。つまり、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い場合には、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26を経由してからバーナ側熱交換部30に戻る。
このとき、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26の内部を流通すると、端末用熱交換器26の内部を流通する戻り温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換する。そして、端末用熱交換器26の内部を流通する戻り温水が貯湯タンク14の湯によって熱を奪われるので、床暖房端末12からバーナ側熱交換部30への戻り温水の温度が下げられる。
これに対し、制御ユニット58は、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも低い場合(ステップS1:NO)には、開閉弁48を開状態とし開閉弁49を閉状態(バイパス側切替状態)とする(ステップS3)。
これにより、床暖房端末12からの戻り温水は、端末戻り上流管40、バイパス管44、及び、端末戻り下流管42を通じてバーナ側熱交換部30に戻される。つまり、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも低い場合には、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26を経由せずにバイパス管44を通じてバーナ側熱交換部30に戻る。この場合、床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14の湯との間で熱交換が行われないので、貯湯タンク14から床暖房端末12への熱の移動が抑制される。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の第一実施形態によれば、貯湯タンク14には、集熱用熱交換器24とは別に端末用熱交換器26が設けられており、床暖房端末12と端末用熱交換器26とは、端末戻り上流管40によって接続されている。また、端末用熱交換器26とバーナ側熱交換部30とは、端末戻り下流管42によって接続され、さらに、端末戻り上流管40の中間部と端末戻り下流管42における端末側ポンプ46よりも上流側の部分とは、バイパス管44によって接続されている。
そして、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い場合には、開閉弁48が閉状態で開閉弁49が開状態とされ、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26を経由してからバーナ側熱交換部30に戻される。従って、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26の内部を流通し、この床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換するので、床暖房端末12からバーナ側熱交換部30への戻り温水の温度を下げることができる。これにより、ガスバーナ28から戻り温水への熱の回収量が多くなるので、ガスバーナ28の燃焼効率(暖房効率)を向上させることができる。
また、本発明の第一実施形態によれば、タンク側熱交換部16は、集熱用熱交換器24と端末用熱交換器26とに分けられている。そして、この集熱用熱交換器24は、集熱温水管路18により集熱パネル10と接続され、端末用熱交換器26は、集熱温水管路18とは独立して設けられた端末温水管路20により床暖房端末12と接続されている。これにより、集熱回路側において太陽熱を貯湯タンク14に回収する動作と、床暖房回路側において床暖房端末12からの戻り温水の熱を貯湯タンク14に放出する動作とを分けて行うことができる。この結果、温水回路の構造と制御ユニット58にて実行される処理を簡素化することができる。
また、本発明の第一実施形態によれば、端末戻り上流管40の中間部と端末戻り下流管42における端末側ポンプ46よりも上流側の部分とは、開閉弁48を有するバイパス管44によって接続されている。そして、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも低い場合には、開閉弁48が開状態で開閉弁49が閉状態とされ、床暖房端末12からの戻り温水が端末用熱交換器26を経由せずにバイパス管44を通じてバーナ側熱交換部30に戻される。この場合には、床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14の湯との間で熱交換が行われないので、貯湯タンク14から床暖房端末12への熱の移動が抑制される。これにより、貯湯タンク14の湯の温度が低下することを抑制することができる。
次に、本発明の第一実施形態の変形例について説明する。
本発明の第一実施形態において、集熱側ポンプ36は、集熱往き管32に設けられていたが、集熱戻り管34に設けられていても良い。
また、端末側ポンプ46は、端末戻り下流管42に設けられていたが、床暖房端末12とバーナ側熱交換部30との間で温水を循環できるのであれば、端末側ポンプ46は、端末往き管38及び端末戻り上流管40のいずれかに設けられていても良い。
また、太陽熱利用ガス温水システムS1は、低温水端末の一例として、床暖房端末12を備えていたが、床暖房端末12以外の低温水端末(例えば、ファンコンベクタなど)を備えていても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本発明の第二実施形態は、本発明の一実施形態である。
図3に示される本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2は、上述の第一実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS1に対し、次のように構成が変更されている。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を用い説明を省略する。
第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2は、集熱パネル10と、床暖房端末12(低温水端末)と、貯湯タンク14と、タンク側熱交換部66と、集熱温水管路18と、端末温水管路70と、熱源機22とを備える。
貯湯タンク14には、一つのタンク側熱交換部66が設けられている。このタンク側熱交換部66は、後述する如く集熱パネル10と床暖房端末12とに共通である。
端末温水管路70は、端末往き管78と、端末戻り上流管80と、端末戻り下流管82と、バイパス管84と、端末側ポンプ86と、開閉弁88とを有する。バーナ側熱交換部30と床暖房端末12とは、端末往き管78によって接続されており、床暖房端末12と集熱戻り管34の中間部とは、端末戻り上流管80によって接続されている。また、集熱往き管32の中間部とバーナ側熱交換部30とは、端末戻り下流管82によって接続されている。
端末戻り上流管80と集熱戻り管34の中間部との接続部には、戻り側三方弁90が設けられており、集熱往き管32の中間部と端末戻り下流管82との接続部には、往き側三方弁92が設けられている。戻り側三方弁90は、通常状態では、集熱戻り管34の上流部34Aと下流部34Bとを連通し、切替状態では、端末戻り上流管80と集熱戻り管34の下流部34Bとを連通する。
同様に、往き側三方弁92は、通常状態では、集熱往き管32の上流部32Aと下流部32Bとを連通し、切替状態では、集熱往き管32の上流部32Aと端末戻り下流管82とを連通する。集熱往き管32における往き側三方弁92よりも下流側には、集熱側ポンプ36が設けられており、端末往き管78には、端末側ポンプ86が設けられている。
バイパス管84は、タンク側熱交換部66と並列に端末戻り上流管80と端末戻り下流管82とに接続されている。このバイパス管84は、より具体的には、端末戻り上流管80の中間部と、端末戻り下流管82の中間部とを接続している。
開閉弁88は、例えば電磁弁等により構成されており、バイパス管84に設けられている。この開閉弁88は、バイパス管84を閉止する閉状態と、バイパス管84を開放する開状態とに切り替わる。この開閉弁88は、通常では、バイパス管84を閉止する閉状態にある。
この開閉弁88と、上述の戻り側三方弁90及び往き側三方弁92とは、後述する如く集熱戻り管34、集熱往き管32、端末戻り上流管80、端末戻り下流管82、及び、バイパス管84の流路を切り替える流路切替部94を構成している。
また、本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2は、操作パネル50と、集熱センサ52と、貯湯温センサ54と、端末戻り水温センサ56と、制御ユニット98とをさらに備える。
制御ユニット98は、演算素子や記憶素子等を有する電子回路により構成されている。この制御ユニット98は、上述の操作パネル50、集熱センサ52、貯湯温センサ54、及び、端末戻り水温センサ56から出力された信号に応じて、集熱側ポンプ36、端末側ポンプ86、開閉弁88、戻り側三方弁90、往き側三方弁92、及び、ガスバーナ28を制御する。
次に、本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2の基本的な動作パターンについて説明する。
この太陽熱利用ガス温水システムS2では、床暖房スイッチ60のオン・オフ状態、床暖房端末12からの戻り温水の温度と貯湯タンク14に貯留された湯の温度との関係、及び、集熱パネル10における太陽熱の集熱の有無に応じて、以下の四種類の動作パターン(1)〜(3)’のいずれかが選択される。
この動作パターン(1)〜(3)’のいずれかを選択するために、制御ユニット98は、図9のフローチャートで示される処理を実行する。以下の説明における各ステップの内容及びその番号は、図9を適宜参照することにする。
<動作パターン(1)>
制御ユニット98は、図9のフローチャートで示される処理を実行すると、先ず、操作パネル50からの出力信号に基づいて、床暖房スイッチ60がオン状態であるか否かを判断する(ステップS11)。
ここで、床暖房スイッチ60がオフ状態で操作パネル50から制御ユニット98にオン信号が出力されていない場合(ステップS11:NO)には、続いて、制御ユニット98は、集熱パネル10からの出力信号に基づいて、集熱パネル10における太陽熱の集熱の有無を判断する(ステップS12)。
そして、集熱パネル10において太陽熱が集熱され、集熱センサ52から集熱検出信号が出力されている場合(ステップS12:YES)には、制御ユニット98が動作パターン(1)を選択する(ステップS13)。
制御ユニット98は、動作パターン(1)を選択すると、図4に示されるように、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92を通常状態とし開閉弁88を閉状態とする。これにより、集熱往き管32の上流部32Aと下流部32Bとが連通されると共に、集熱戻り管34の上流部34Aと下流部34Bとが連通され、且つ、バイパス管84に温水が流通しない状態となる。そして、集熱パネル10とタンク側熱交換部66とが集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて連通した状態となる(このときの流路切替部94の切替状態は、集熱側循環状態である)。
また、制御ユニット98は、動作パターン(1)を選択すると、集熱側ポンプ36を作動させる。集熱側ポンプ36が作動すると、集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環する。
また、このようにして集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環する間、集熱パネル10は、太陽光から得られる太陽熱を集熱し、内部を流通する温水を加熱する。集熱パネル10の内部を流通する温水が太陽熱の集熱によって加熱されると、集熱パネル10からの戻り温水の温度は、貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高くなる。
そして、この集熱パネル10で加熱された温水がタンク側熱交換部66に送られ、タンク側熱交換部66の内部を流通する温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換することで、貯湯タンク14の湯が加温される。
このように、床暖房スイッチ60がオフ状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、動作パターン(1)が選択される。そして、動作パターン(1)では、集熱パネル10で加熱された温水がタンク側熱交換部66に送られることにより、太陽熱を利用して貯湯タンク14の湯が加温される。
なお、制御ユニット98は、動作パターン(1)では、端末側ポンプ86及びガスバーナ28を停止状態とする。
また、制御ユニット98は、床暖房スイッチ60がオフ状態で(ステップS11:NO)、集熱パネル10において太陽熱の集熱が無い場合(ステップS12:NO)には、集熱側ポンプ36、端末側ポンプ86、及び、ガスバーナ28を停止状態にする(ステップS14)。
<動作パターン(2)>
床暖房スイッチ60がオンに操作されると、操作パネル50から制御ユニット98にオン信号が出力される。制御ユニット98は、操作パネル50から出力されたオン信号を検出すると、図5に示されるように、ガスバーナ28を燃焼運転させると共に、端末側ポンプ86を作動させる。
ガスバーナ28が燃焼運転すると、ガスバーナ28によってバーナ側熱交換部30が加熱され、このバーナ側熱交換部30の内部を流通する温水が加熱される。このバーナ側熱交換部30で加熱された温水は、端末側ポンプ86の作動に伴って端末往き管78を通じて床暖房端末12に送られる。そして、床暖房端末12の内部を流通する温水から放熱される。その後、この床暖房端末12の内部を流通した温水は、端末戻り上流管80を流れる。
ここで、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92が切替状態とされると共に開閉弁88が閉状態とされている場合には、端末戻り上流管80と集熱戻り管34の下流部34Bとが連通されると共に、集熱往き管32の上流部32Aと端末戻り下流管82とが連通され、且つ、バイパス管84に温水が流通しない状態になる。この場合には、床暖房端末12の内部を流通し端末戻り上流管80を流れる温水は、集熱戻り管34の下流部34Bを通じてタンク側熱交換部66に送られると共に、集熱往き管32の上流部32A及び端末戻り下流管82を通じてバーナ側熱交換部30に戻される。
一方、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92が通常状態とされると共に開閉弁88が開状態とされている場合(図7参照)には、集熱往き管32の上流部32Aと下流部32Bとが連通されると共に、集熱戻り管34の上流部34Aと下流部34Bとが連通され、且つ、バイパス管84が開放された状態になる。この場合には、床暖房端末12の内部を流通し端末戻り上流管80を流れる温水は、バイパス管84を通じてバーナ側熱交換部30に戻される。
このように、床暖房スイッチ60がオンに操作されると、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環する。また、このようにバーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環しているときに、貯湯温センサ54からは貯湯タンク14に貯留された湯の温度に応じた信号が出力され、端末戻り水温センサ56からは、床暖房端末12からの戻り温水の温度に応じた信号が出力される。
制御ユニット98は、床暖房スイッチ60がオン状態にある場合(ステップS11:YES)には、貯湯温センサ54及び端末戻り水温センサ56からの出力信号に基づいて、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高いか否かを判断する(ステップS15)。
ここで、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い場合(ステップS15:YES)には、続いて、制御ユニット98は、集熱センサ10からの出力信号に基づいて、集熱パネル10における太陽熱の集熱の有無を判断する(ステップS16)。
そして、制御ユニット98は、集熱パネル10において太陽熱が集熱されておらず、集熱センサ52から集熱検出信号が出力されていない場合(ステップS16:NO)には、動作パターン(2)を選択する(ステップS17)。
制御ユニット98は、動作パターン(2)を選択すると、図5に示されるように、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92を切替状態とし開閉弁88を閉状態とする。これにより、集熱往き管32の上流部32Aと端末戻り下流管82とが連通されると共に、端末戻り上流管80と集熱戻り管34の下流部34Bとが連通され、且つ、バイパス管84が閉止された状態になる(このときの流路切替部94の切替状態は、端末側循環状態である)。
また、制御ユニット98は、動作パターン(2)を選択すると、集熱側ポンプ36を停止させた状態で、端末側ポンプ86を作動させ、ガスバーナ28を燃焼運転させる。これにより、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られると共に、この床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由してバーナ側熱交換部30に戻される。
このように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、動作パターン(2)が選択される。そして、動作パターン(2)では、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られると共に、この床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由してバーナ側熱交換部30に戻される。
また、動作パターン(2)では、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い状態にあるときに、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由される。このため、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水が貯湯タンク14の湯によって熱を奪われるので、貯湯タンク14の湯の温度が上昇し、床暖房端末12からバーナ側熱交換部30への戻り温水の温度が下げられる。
<動作パターン(3)>
制御ユニット98は、上述のように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり(ステップS11:YES)、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも高い場合(ステップS15:YES)には、ステップS16に移行する。
そして、制御ユニット98は、ステップS16において、集熱パネル10において太陽熱が集熱され、集熱センサ52から集熱検出信号が出力されている場合(ステップS16:YES)には、動作パターン(3)を選択する(ステップS18)。
また、制御ユニット98は、床暖房スイッチ60がオン状態にあり(ステップS11:YES)、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも低い場合(ステップS15:NO)には、ステップS19に移行する。
そして、制御ユニット98は、ステップS19において、集熱パネル10において太陽熱が集熱され、集熱センサ52から集熱検出信号が出力されている場合(ステップS19:YES)には、動作パターン(3)を選択する(ステップS20)。
制御ユニット98は、動作パターン(3)を選択すると、図6に示されるように、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92を通常状態とし開閉弁88を開状態とする。戻り側三方弁90及び往き側三方弁92が通常状態になると、集熱往き管32の上流部32Aと下流部32Bとが連通されると共に、集熱戻り管34の上流部34Aと下流部34Bとが連通され、集熱パネル10とタンク側熱交換部66とが集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて連通される。
また、開閉弁88が開状態になると、バイパス管84が開放されて端末戻り上流管80とバイパス管84と端末戻り下流管82とが連通され、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12とが端末戻り上流管80とバイパス管84と端末戻り下流管82とを通じて連通される(このときの流路切替部94の切替状態は、集熱・端末循環状態である)。
これにより、集熱パネル10とタンク側熱交換部66とが集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて連通された集熱回路と、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12とが端末戻り上流管80とバイパス管84と端末戻り下流管82とを通じて連通された床暖房回路とが独立して形成される。
また、制御ユニット98は、動作パターン(3)を選択すると、集熱側ポンプ36及び集熱側ポンプ86を作動させると共に、ガスバーナ28を燃焼運転させる。これにより、集熱回路と床暖房回路とで独立して温水が循環される。
つまり、集熱回路側では、集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環する。また、このとき、集熱パネル10で加熱された温水がタンク側熱交換部66に送られ、タンク側熱交換部66の内部を流通する温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換することで、貯湯タンク14の湯が加温される。
また、床暖房回路側では、端末往き管78、端末戻り上流管80、バイパス管84、及び、端末戻り下流管82を通じて、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環する。また、このとき、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られ、床暖房端末12の内部を流通する温水と床暖房端末12とが熱交換することで、床暖房端末12が加温される。
このように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、動作パターン(3)が選択される。そして、動作パターン(3)では、集熱回路側において集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環することにより貯湯タンク14の湯が加温されると共に、床暖房回路側においてバーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環することにより床暖房端末12が加温される。
<動作パターン(3)’>
制御ユニット98は、上述のように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり(ステップS11:YES)、床暖房端末12からの戻り温水の温度T2が貯湯タンク14に貯留された湯の温度T1よりも低い場合(ステップS15:NO)には、ステップS19に移行する。
そして、制御ユニット98は、ステップS19において、集熱パネル10において太陽熱が集熱されておらず、集熱センサ52から集熱検出信号が出力されていない場合(ステップS19:NO)には、動作パターン(3)’を選択する(ステップS21)。
制御ユニット98は、動作パターン(3)’を選択すると、図7に示されるように、上述の動作パターン(3)の場合と同様に、戻り側三方弁90及び往き側三方弁92を通常状態とし開閉弁88を開状態として、床暖房回路及び集熱回路を独立して形成する(このときの流路切替部94の切替状態は、集熱・端末循環状態である)。
また、制御ユニット98は、動作パターン(3)’を選択すると、集熱側ポンプ36を停止させた状態で、端末側ポンプ86を作動させ、ガスバーナ28を燃焼運転させる。これにより、集熱回路では温水が循環されずに床暖房回路のみで温水が循環される。
つまり、床暖房回路側では、端末往き管78、端末戻り上流管80、バイパス管84、及び、端末戻り下流管82を通じて、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環する。また、このとき、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られ、床暖房端末12の内部を流通する温水と床暖房端末12とが熱交換することで、床暖房端末12が加温される。
このように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも低く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、動作パターン(3)’が選択される。そして、動作パターン(3)’では、集熱回路側において温水が循環されずに、床暖房回路側においてのみバーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環し、床暖房端末12が加温される。
また、動作パターン(3)’では、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由せずにバイパス管84を通じてバーナ側熱交換部30に戻る。このため、床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14の湯との間で熱交換が行われないので、貯湯タンク14から床暖房端末12への熱の移動が抑制される。
次に、本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2の具体的な動作の一例について説明する。
図8には、本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2が適用される場所の冬季の快晴日における一日の日射量、床暖房端末12からの戻り温水の温度、貯湯タンク14の温度(本発明)の時間推移が示されている。
図8において、横軸は一日の時間を示している。また、第一縦軸は、日射量を示し、第二縦軸は、温度を示している。また、グラフG1は、日射量の推移を示している。このグラフG1で示されるように、日射量は、日の出となる朝7時から増加し始め、昼12時頃にピークとなった後に減少し、日の入となる夕方18時にゼロとなり、翌日の日の出までゼロのままとなる。
また、グラフG2−1,G2−2は、床暖房端末12からの戻り温水の温度推移をそれぞれ示している。グラフG2−1,G2−2で示されるように、朝6時から朝10時までと、夕方18時から夜22時までは床暖房端末12が使用されるとした場合、床暖房端末12からの戻り温水が高い温度に保たれる。
また、グラフG3は、本発明の第二実施形態に係る貯湯タンク14(図3〜図7参照)の湯の温度推移を示し、グラフG4は、従来の貯湯タンク114(図10参照)の湯の温度推移を示している。この双方の温度推移の相違については後述する。
グラフG4で示されるように、従来の貯湯タンク114の湯の温度は、日射量(グラフG1)より少し遅れて変化し、日の出後の朝8時頃から上昇し始め、昼過ぎの14時頃にピークとなり、その後ゆっくりと低下する。また、日の入後の夜19時30分には、従来の貯湯タンク114の湯が湯張りに使用されるため、従来の貯湯タンク114の湯の温度(グラフG4)は、湯張りにより給水温度まで低下し、その後、翌日の日の出の後(朝8:00)まで給水温度のままとなる。
また、図8の横軸の下方には、上述の日射量と床暖房端末12の使用状況とに応じた動作パターンが示されている。この動作パターンには、上述の(1)〜(3)’のいずれかが選択される。以下、図4〜図8及び図10を適宜参照しながら、この動作パターンの切り替わりについて説明する。
<朝6時から朝8時まで:動作パターン(2),図5参照>
先ず、朝6時から朝8時までは、日射量(グラフG1)が少ないため、集熱パネル10において太陽熱の集熱がなく、集熱センサ52からは集熱検出信号が出力されない。また、朝6時には、床暖房スイッチ60がオンとされるので、操作パネル50から制御ユニット98にオン信号が出力される。さらに、朝6時から朝8時までは、床暖房端末12の使用に伴い、床暖房端末12からの戻り温水の温度(グラフG2−1)が貯湯タンク14に貯留された湯(グラフG3)の温度よりも高くなる。
従って、朝6時から朝8時までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、制御ユニット98が動作パターン(2)を選択する。図5に示されるように、動作パターン(2)では、集熱側ポンプ36が停止した状態で、端末側ポンプ86が作動すると共にガスバーナ28が燃焼運転する。そして、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られると共に、この床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由する。
また、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由すると、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換するので、床暖房端末12からの戻り温水の熱が貯湯タンク14の湯に回収される。このため、図8に示されるように、朝6時から朝8時までは、従来(グラフG4)では貯湯タンクの湯の温度が一定であるのに対し、本発明の第二実施形態(グラフG3)では貯湯タンクの湯の温度が上昇する。
また、朝6時から朝8時までは、図5に示されるように、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水が貯湯タンク14の湯によって熱を奪われるので、床暖房端末12からバーナ側熱交換部30への戻り温水の温度が下げられる。これにより、ガスバーナ28から戻り温水への熱の回収量が多くなるので、ガスバーナ28の燃焼効率(暖房効率)が向上する。
<朝8時から朝10時まで:動作パターン(3),図6参照>
続いて、朝8時から朝10時までは、上述の朝6時から朝8時に引き続き床暖房端末12が使用される。従って、操作パネル50からは制御ユニット98にオン信号が出力されたままとなる。また、朝8時になると、日射量(グラフG1)が確保される。この場合、集熱パネル10において太陽熱が集熱され、集熱センサ52からは集熱検出信号が出力される。
従って、朝8時から朝10時までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、制御ユニット98が動作パターン(3)を選択する。図6に示される如く、動作パターン(3)では、上述のように、集熱回路と床暖房回路とが独立して形成され、集熱回路側では、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環することで貯湯タンク14の湯が加温され、床暖房回路側では、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環することで床暖房端末12が加温される。
また、朝8時から朝10時までは、日射量(グラフG1)が徐々に増加するので、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由しなくても、集熱パネル10で集熱された太陽熱が貯湯タンク14の湯に回収され、貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)が徐々に上昇する。
また、図8に示されるように、本発明の第二実施形態(グラフG3)と従来(グラフG4)では、貯湯タンクの湯の温度が略同様の割合で増加するが、朝8時の時点で本発明の第二実施形態の方が従来よりも貯湯タンクの湯の温度が高いため、朝10時の時点においても、本発明の第二実施形態(グラフG3)の方が従来(グラフG4)よりも貯湯タンクの湯の温度が高くなる。
なお、本発明の第二実施形態では、朝10時ごろまでは、床暖房端末12からの戻り温水の温度(グラフG2−1)の方が貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)よりも高い。
<朝10時から夕方18時まで:動作パターン(1),図4参照>
続いて、朝10時から夕方18時までは、日射量(グラフG1)が確保され、床暖房端末12が不使用とされる。従って、操作パネル50からはオン信号が出力されず、また、集熱パネル10においては太陽熱が集熱されるので、集熱センサ52からは集熱検出信号が出力される。
従って、朝10時から夕方18時までのように、床暖房スイッチ60がオフ状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、制御ユニット98が動作パターン(1)を選択する。図4に示される如く、動作パターン(1)では、上述のように、集熱側ポンプ36が作動することにより、集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環する。そして、集熱パネル10で加熱された温水がタンク側熱交換部66に送られ、タンク側熱交換部66の内部を流通する温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換することで、太陽熱を利用して貯湯タンク14の湯が加温される。
なお、朝10時から昼12時までは、日射量(グラフG1)が徐々に増加するので、集熱パネル10で集熱された太陽熱が貯湯タンク14の湯に回収され、貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)が徐々に上昇する。また、昼12時から午後14時までは、集熱パネル10に蓄えられた熱が貯湯タンク14の湯に回収されるため、引き続き貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)が徐々に上昇する。
一方、午後14時以降は、集熱パネル10に蓄えられる熱の減少に伴い、貯湯タンク14の湯による熱の回収量が減少し、貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)が徐々に減少する。また、図8に示されるように、朝10時から夕方18時においても、本発明の第二実施形態(グラフG3)の方が従来(グラフG4)よりも貯湯タンクの湯の温度が高くなる。
<夕方18時から湯張り(夜19時30分)まで:動作パターン(3)’,図7参照>
続いて、夕方18時以降は、日射(グラフG1)がないため、集熱パネル10において太陽熱の集熱がなく、集熱センサ52からは集熱検出信号が出力されない。また、夕方18時には、床暖房スイッチ60がオンとされるので、操作パネル50から制御ユニット98にオン信号が出力される。さらに、夕方18時から湯張りされる夜19時30分までは、貯湯タンク14に貯留された湯の温度(グラフG3)が高い状態にあるため、床暖房端末12からの戻り温水の温度(グラフG2−2)が貯湯タンク14に貯留された湯の温度(グラフG3)よりも低くなる。
従って、夕方18時から湯張りされる夜19時30分までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも低く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、制御ユニット98が動作パターン(3)’を選択する。図7に示される如く、動作パターン(3)’では、上述のように、床暖房回路が集熱回路とは独立して形成される。そして、集熱回路では温水が循環されずに床暖房回路のみで温水が循環され、床暖房端末12の内部を流通する温水と床暖房端末12とが熱交換することで、床暖房端末12が加温される。
また、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由せずにバイパス管84を通じてバーナ側熱交換部30に戻る。この場合、床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14の湯との間で熱交換が行われないので、貯湯タンク14から床暖房端末12への熱の移動が抑制される。
このため、図8に示されるように、夕方18時から湯張りされる夜19時30分までは、貯湯タンクに貯留された湯の温度(グラフG3)が高い状態に維持される。また、夕方18時から湯張りされる夜19時30分までにおいても、本発明の第二実施形態(グラフG3)の方が従来(グラフG4)よりも貯湯タンクの湯の温度が高くなる。
<湯張り(夜19時30分)から夜22時まで:動作パターン(2),図5参照>
湯張りされた夜19時30分から夜22時までは、上述の夕方18時から夜19時30分に引き続き床暖房端末12が使用される。従って、操作パネル50からは制御ユニット98にオン信号が出力されたままとなる。また、夜19時30分に貯湯タンク14の湯が湯張りに使用されると、貯湯タンク14の湯の温度(グラフG3)が一気に低下する。このため、夜19時30分から夜22時までは、床暖房端末12からの戻り温水の温度(G2−2)が貯湯タンク14に貯留された湯の温度(グラフG3)よりも高くなる。さらに、湯張りされた夜19時30分から夜22時までは、日射(グラフG1)がないため、集熱パネル10において太陽熱の集熱がなく、集熱センサ52からは集熱検出信号が出力されない。
従って、湯張りされた夜19時30分から夜22時までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、制御ユニット98が動作パターン(2)を選択する。図5に示される如く、動作パターン(2)では、上述のように、集熱側ポンプ36が停止した状態で、端末側ポンプ86が作動すると共にガスバーナ28が燃焼運転する。そして、バーナ側熱交換部30で加熱された温水が床暖房端末12に送られると共に、この床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由する。
また、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由すると、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換するので、床暖房端末12からの戻り温水の熱が貯湯タンク14の湯に回収される。このため、図8に示されるように、湯張りされた夜19時30分から夜22時までは、従来(グラフG4)では貯湯タンクの湯の温度が一定であるのに対し、本発明の第二実施形態(グラフG3)では貯湯タンクの湯の温度が上昇する。
<夜22時から翌日の朝6時まで>
なお、夜22時から翌日の朝6時までは、集熱側ポンプ36、端末側ポンプ86、及び、ガスバーナ28が全て停止状態とされる。このとき、戻り側三方弁90、往き側三方弁92、及び、開閉弁88の作動状態は、適宜、上述の動作パターン(1)、又は、動作パターン(2)と同じとされる。図8に示されるように、夜22時の時点で本発明の第二実施形態(グラフG3)の方が従来(グラフG4)よりも貯湯タンクの湯の温度が高いため、翌朝6時まで、本発明の第二実施形態の方が従来よりも貯湯タンクの湯の温度が高くなる。なお、夜22時から翌日の朝6時までにおいては貯湯タンク14から徐々に放熱される。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の第二実施形態によれば、図8に示される条件では、湯張りが完了した夜19時30分の時点を除き、貯湯タンクの温度を従来よりも高く保つことができる。これにより、従来に比べて、貯湯タンク14に貯留された湯を使用する際の経済性を向上させることができる。
また、朝6時から朝8時まで、及び、湯張りされた夜19時30分から夜22時までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも高く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、制御ユニット98が動作パターン(2)を選択する。
そして、動作パターン(2)が選択された場合には、図5に示されるように、床暖房端末12からの戻り温水がタンク側熱交換部66を経由することにより、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換するので、床暖房端末12からの戻り温水の熱が貯湯タンク14の湯に回収される。このため、図8に示されるように、朝6時から朝8時までは、従来(グラフG4)では貯湯タンクの湯の温度が一定であるのに対し、本発明の第二実施形態(グラフG3)では貯湯タンクの湯の温度を上昇させることができる。
また、朝6時から朝8時までは、図5に示されるように、タンク側熱交換部66の内部を流通する戻り温水が貯湯タンク14の湯によって熱を奪われるので、床暖房端末12からバーナ側熱交換部30への戻り温水の温度が下げられる。これにより、ガスバーナ28から戻り温水への熱の回収量が多くなるので、ガスバーナ28の燃焼効率(暖房効率)を向上させることができる。
また、朝8時から朝10時までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、制御ユニット98が動作パターン(3)を選択する。そして、動作パターン(3)が選択された場合には、図6に示されるように、集熱回路と床暖房回路とが独立して形成され、集熱回路側では、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環することで貯湯タンク14の湯が加温され、床暖房回路側では、バーナ側熱交換部30と床暖房端末12との間で温水が循環することで床暖房端末12が加温される。これにより、貯湯タンク14の湯の加温と床暖房端末12の加温とを両立させることができる。
また、朝10時から夕方18時までのように、床暖房スイッチ60がオフ状態にあり、集熱パネル10において太陽熱の集熱がある場合には、制御ユニット98が動作パターン(1)を選択する。動作パターン(1)が選択された場合には、集熱側ポンプ36が作動することにより、集熱往き管32及び集熱戻り管34を通じて、集熱パネル10とタンク側熱交換部66との間で温水が循環する。そして、集熱パネル10で加熱された温水がタンク側熱交換部66に送られ、タンク側熱交換部66の内部を流通する温水と貯湯タンク14に貯留された湯とが熱交換することで、太陽熱を利用して貯湯タンク14の湯が加温される。これにより、ガスバーナ28を使用せずに貯湯タンク14の湯を加温することができるので、ガスバーナ28における燃料ガスの消費量を低減することができる。
また、夕方18時から湯張りされる夜19時30分までのように、床暖房スイッチ60がオン状態にあり、床暖房端末12からの戻り温水の温度が貯湯タンク14に貯留された湯の温度よりも低く、且つ、集熱パネル10において太陽熱の集熱がない場合には、制御ユニット98が動作パターン(3)’を選択する。そして、動作パターン(3)’が選択された場合には、図7に示されるように、集熱回路では温水が循環されずに床暖房回路のみで温水が循環され、床暖房端末12の内部を流通する温水と床暖房端末12とが熱交換することで、床暖房端末12が加温される。従って、床暖房端末12からの戻り温水と貯湯タンク14の湯との間で熱交換が行われないので、貯湯タンク14から床暖房端末12への熱の移動が抑制される。これにより、貯湯タンク14に貯留された湯の温度を高い状態に維持することができる。
また、本発明の第二実施形態に係る太陽熱利用ガス温水システムS2では、貯湯タンク14に一つのタンク側熱交換部66が設けられているだけであるので、貯湯タンク14に熱交換器が複数設けられる場合に比して、貯湯タンク14の簡素化を図ることができると共にコストダウンすることができる。
次に、本発明の第二実施形態の変形例について説明する。
本発明の第二実施形態において、集熱側ポンプ36は、集熱往き管32に設けられていたが、集熱戻り管34に設けられていても良い。
また、端末側ポンプ86は、端末往き管78に設けられていたが、床暖房端末12とバーナ側熱交換部30との間で温水を循環できるのであれば、端末側ポンプ86は、端末戻り上流管80及び端末戻り下流管82のいずれかに設けられていても良い。
また、太陽熱利用ガス温水システムS2は、低温水端末の一例として、床暖房端末12を備えていたが、床暖房端末12以外の低温水端末(例えば、ファンコンベクタなど)を備えていても良い。
以上、本発明の第一及び第二実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。