JP6105102B2 - 角度調整金具及びソファー - Google Patents
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Description
例えば、本願の図10に示すソファーは、背部46の上縁にヘッドレスト部48が角度調整金具3によって取付けられている。そして、ヘッドレスト部48の傾斜角度を調整する場合、座部47に座る人の耳元で、角度調整金具3からカチカチという騒音が鳴ると、耳障りであるという欠点があった。
また、座椅子や(折畳み式)ベッド等であっても同様である。起立・傾倒作動を行う背部,ヘッドレスト部,傾動床部等の傾斜角度を調整する場合に、これらを揺動可能に枢支する角度調整金具から、カチカチ等の騒音が発生すると、耳障りであるといった問題もあった。
また、座部に座る人の耳元で耳障りな騒音を発生することなく、ヘッドレスト部の角度調整を行えるソファーを提供することを他の目的とする。
上記一方向(A)への揺動の際に、上記浮動くさび部材(6)の上記歯面(7)と上記ギア部(4)とを非接触に遊離して保持する非接触遊離保持手段(10)を備えたものである。
上記第1部材に対する上記第2部材の上記一方向(A)への揺動によって、上記くさび作動部材が上記浮動くさび部材の上記歯面を上記ギア部から非接触に遊離して非接触遊離状態とし、
さらに、上記他方向(B)への上記小角度の揺動によって、上記第1部材側に形成されたくさび面と上記ギア部との間に上記浮動くさび部材を押し込んで、該浮動くさび部材の上記歯面と上記ギア部とを噛合状態とし、該浮動くさび部材のくさび作用により、上記第1部材に対する上記第2部材の上記他方向(B)への相対的揺動を規制するように構成されたものである。
上記第1部材に対する上記第2部材の上記一方向(A)への揺動によって、上記くさび作動部材が上記浮動くさび部材の上記歯面を上記ギア部から非接触に遊離して非接触遊離状態とし、
さらに、上記他方向(B)への上記小角度の揺動によって、上記第1部材側に形成されたくさび面と上記ギア部との間に上記浮動くさび部材を押し込んで、該浮動くさび部材の上記歯面と上記ギア部とを噛合状態とし、該浮動くさび部材のくさび作用により、上記第1部材に対する上記第2部材の上記他方向(B)への相対的揺動を規制するように構成されたものであってもよい。
上記角度調整金具(3)が、ギア部(34)と、該ギア部(34)に噛合可能な歯面(37)を有する上記浮動くさび部材(6)の一つである規制用小ギア部材(36)とを具備し、上記ヘッドレスト部(48)が上記起立方向(A)に揺動する際には、上記角度調整金具(3)の上記ギア部(34)と上記歯面(37)を非接触遊離状態に保持する一方、上記傾倒方向(B)への所定小角度の引返し操作によって、上記角度調整金具(3)の上記ギア部(34)と上記歯面(37)とを噛合状態とし、上記ヘッドレスト部(48)の姿勢を保持するように構成されたものである。
即ち、浮動くさび部材の歯面とギア部との衝突で発生していたカチカチという騒音の発生を防止できる。
図1に示すように、第1実施形態に係る角度調整金具3は、第1部材1と、ギア部4を有する第2部材2と、ギア部4に噛合可能な歯面7を有する浮動くさび部材6と、を配設している。そして、第1部材1と第2部材2とは、枢結軸24によって軸心Lを中心として揺動可能に組み付けられている。
くさび作動部材11は、枢結軸24が挿通される孔部21を有している。そして、くさび作動部材11は、ギア板部45,45の間に装入された状態で、第1部材1,第2部材2に枢結軸24を介して一体に枢結されている。
図7に示すように、くさび作動部材11には、浮動くさび部材6を移動自在に保持する開口窓部20が形成されている。開口窓部20は、孔部21の中心点(軸心L)から見て外側に円弧面22を有するとともに、円弧面22の一端縁と鋭角φを成すテーパー面23を有している。くさび作動部材11の外側面には、凹部25が形成されている。
くさび作動部材11は、一対の側壁部27,27が連結部28によって連結されている。摺接部12は、くさび作動部材11の側壁部27,27の一部を外方に突出(膨出)させている。摺接部12は、孔部21の周囲に複数個配設されている。摺接部12は、くさび作動部材11の側壁部27,27をコ字状に切欠いて舌片29を形成し、この舌片29を板ばね状に曲げ起こして形成されている(図9)。また、平行な一対のスリットを形成して、スリットの内側を三角山状に隆起させても良い(図示省略)。くさび作動部材11は、複数の摺接部12が、第2部材2のギア板部45,45の内面に圧接して連れ廻り摩擦力を発生させる。この連れ廻り摩擦力により、第2部材2とくさび作動部材11とが共廻りする。
図12および図13に示すように、波状外環部32は、側壁部27との連結残部30を残して断続的な(複数の)円弧状スリット35を設け、ついで、円弧状スリット35の内側を湾曲させることにより、複数の隆起部33を形成してある。波状内環部31は、隆起部33との連結部38を残して断続的な(複数の)円弧状スリット39を設け、ついで、円弧状スリット39の内側を凸状に盛り上げ、外方に突出させることにより、複数の摺接部12を形成してある。波状内環部31と波状外環部32とは、弾性変形が可能である。このため、摺接部12が弾性変形し、第2部材2のギア板部45,45の内面に圧接し、適度な連れ廻り摩擦力を発生させる。この結果、くさび作動部材11と第2部材2とは連れ廻り摩擦力によって共廻りする。
図1から図2に示すように、第1部材1に対して第2部材2を矢印A方向へ揺動させる折畳み操作M0を行う。これにより、くさび作動部材11と第2部材2とが連れ廻り摩擦力によって(図の反時計回りに)共廻りする。このため、浮動くさび部材6は、くさび作動部材11のテーパー面23に上端面を押される。この結果、浮動くさび部材6は、くさび形窓部5(くさび形空間)内で下方へ移動しながら、くさび形窓部5の誘導勾配面26に摺接し、ギア部4から離反する方向へ小さく移動する。浮動くさび部材6は、くさび形窓部5(くさび形空間)の下部でくさび面8寄りに配設される。このため、歯面7とギア部4との間に僅かな隙間が生じ、非接触遊離状態となる(図8参照)。非接触遊離状態では、浮動くさび部材6とギア部4とは当接せず、音を発生することなく、静粛に第2部材2が一方向Aに揺動する。浮動くさび部材6は、くさび作動部材11のテーパー面23と、くさび形窓部5の誘導勾配面26と、くさび面8とによって形成される略扇形の空間に保持される。そして、くさび作動部材11と第2部材2との間に連れ廻り摩擦力が発生している限り、浮動くさび部材6が上方からくさび作動部材11に押圧され、浮動くさび部材6とギア部4とは噛合しない。
つまり、折畳み操作M0をしている間は、浮動くさび部材6をガタつかせることなく保持し、浮動くさび部材6の歯面7とギア部4とは非接触遊離状態に保たれる。
図3に示す噛合状態では、浮動くさび部材6の歯面7とギア部4との噛合により、滑ることなく確実に第1部材1と第2部材2との傾斜角度を停止保持する。
そして、図5および図6に示すように、第2部材2を少し強くB方向へ押すと、突起部14が浮動くさび部材6の下端面を押圧するので、退避空間15から上方へ浮動くさび部材6が移動する。この際、浮動くさび部材6の移動に伴って、浮動くさび部材6の上端面がくさび作動部材11のテーパー面23を押し上げるので、くさび作動部材11が図の時計回りに回動する。くさび作動部材11は、板ばね部材16との係止状態が解除され、第2部材2との摩擦力によって共廻りする。このため、浮動くさび部材6がくさび形窓部5(くさび形空間)の上部へ移動し、浮動くさび部材6の歯面7とギア部4とが噛合状態となる。
図8に示すように、角度調整金具3が、ギア部34と、ギア部34に噛合可能な歯面37を有する規制用小ギア部材36(浮動くさび部材6)とを、具備している。
図10に於て、ヘッドレスト部48が起立方向Aに揺動する際には、角度調整金具3のギア部34と歯面37とが非接触遊離状態に保持される。そして、ヘッドレスト部48に傾倒方向Bへの所定小角度の引返し操作を行うことにより、角度調整金具3のギア部34と歯面37とが噛合状態となり、ヘッドレスト部48の姿勢が保持される。
また、くさび作動部材11は、開口窓部20を有さずに、浮動くさび部材6の上端面・下端面を押圧する上下一対の当接面を有する形状であれば良く、板片状部材を用いる等、デザインや寸法比率を自由に変更可能である。
なお、固定方法は前述のかしめ固定に限らず、例えば、ボルトナットあるいは溶接で固定してもよい。また、取付部51と対面壁部52,53とのいずれか一方に、突出し加工で嵌合突起を設ける一方、残る他方に嵌合孔を設けて一体化してもよい。
そして、図25に示すように、くさび面58aとギア部66の外周歯面とによって、時計回り方向に沿って縮小するくさび形空間が形成される。上記くさび形空間内には、後述する浮動くさび部材70が移動自在に組み込まれる。
そして、第2部材60の2枚のギア板部62,63は、上記第1部材50の対面壁部52,53の間に装入され、後述する枢結軸94を介して揺動可能に連結される。
また、例えば、浮動くさび部材70の歯面72に13本〜20本の歯を形成し、ギア部66に40本以上の歯、より好ましくは45本〜65本の歯を形成してもよい。これにより、角度調整段数を40段以上としてもよい。
また、上記板ばね部材83は、長手方向の中間部に外方に突出する凸部83aを有している。そして、上記板ばね部材83は、上記凸部83aの一方側の基部に係止用凹部83bを形成してある。この係止用凹部83bに位置規制ピン57が係止することにより、くさび作動部材81が、第2部材60との連れ廻り摩擦力によって回動しないように位置規制される。また、上記板ばね部材83は、上記凸部83aの他方側にガイド用凹部83cを形成してある。上記ガイド用凹部83c内に位置規制ピン57が位置している場合は、上記位置規制ピン57に上記板ばね部材83がガイドされながら、くさび作動部材81が第2部材60と一緒に連れ廻り摩擦力によって回動する。
なお、上記位置規制ピン57は、上記ガイド用凹部83cにガイドされていればよく、常に摺接している必要はない。
また、上記板バネ部ばね83必ずしも一対、設ける必要はなく、片側1枚であってもよい。
そして、上記波状環部85は弾性変形するので、隆起部85aが、第2部材60のギア板部62,63の内向面に弾性的に圧接する。このため、くさび作動部材81と第2部材60との間に適度な連れ廻り摩擦力が発生する。この結果、上記連れ廻り摩擦力によってくさび作動部材81と第2部材60とが共廻りする。
一体化した第2部材60のギア板部62,63の間にくさび作動部材81を挿入して位置決めする。そして、第1部材50の対面壁部52,53の間に、上記ギア板部62,63およびくさび作動部材81を挿入して位置決めする。さらに、上記対面壁部52に第1カバー90を位置決めした後、軸孔91,56,65,84,65,56に枢結軸94を挿通して仮止めする。ついで、対面壁部53のくさび形窓部58から浮動くさび部材70を開口窓部82におよび対面壁部52のくさび形窓部58に挿入する。そして、第2カバー92の軸孔93を枢結軸94に嵌合し、上記浮動くさび部材70の脱落を防止する。最後に、枢結軸94の両端をかしめることにより、前述の構成部品を連結一体化する。
図28に示すように、第1部材50に対して第2部材60を矢印B方向に倒すと、浮動くさび部材70の歯面72とギア部66とが噛合状態になる。また、浮動くさび部材70は、くさび面58aとギア部66との間に形成される次第に狭くなる空間に押し込まれる。このため、浮動くさび部材70は、くさび作用により、第2部材60のB方向への揺動を規制し、第1部材50と第2部材60との傾斜角度が維持(固定保持)される。
すなわち、図28に示す噛合状態では、浮動くさび部材70の歯面72とギア部66との噛合により、第2部材60が滑ることなく、第1部材50と第2部材60との傾斜角度を確実に保持する。
すなわち、矢印A方向に第2部材60を揺動する操作を行っている間は、浮動くさび部材70はガタツキを生じることなく保持され、浮動くさび部材70の歯面72とギア部66との非接触状態を保持する。
退避状態下では、浮動くさび部材70が退避空間58b内に収納され、かつ、板ばね部材83の係止用凹部83bが位置規制ピン57に係止している。このため、第2部材60をB方向へ揺動しても、位置規制ピン57に係止する板ばね部材83のばね力で、ギア部66と歯面72とが噛合していない状態を保つ。この結果、くさび作動部材81は共廻りせず、第1部材50に対して第2部材60はB方向に自由に揺動できる。
そして、第2部材60を少し強く矢印B方向へ揺動すると、押上げ用突起部68が浮動くさび部材70の下端面を押し上げ、退避空間58bから浮動くさび部材70を上方へ移動させる。この際、浮動くさび部材70の移動に伴って、浮動くさび部材70の上端面がくさび作動部材81のテーパー面82bを押し上げる。このため、くさび作動部材81が軸心Lを中心として図32の時計回りに回動する。この結果、板ばね部材83の係止用凹部83bと位置規制ピン57との係止状態が解除され、位置規制ピン57が板ばね部材83のガイド用凹部83cに変位する。そして、くさび作動部材81と第2部材60との摩擦力により、両者は共廻りする。この結果、浮動くさび部材70がくさび形窓部58(くさび形空間)の上部へ移動し、浮動くさび部材70の歯面72とギア部66とが噛合状態となる。
2 第2部材
3 角度調整金具
4 ギア部
6 浮動くさび部材
7 歯面
8 くさび面
10 非接触遊離保持手段
11 くさび作動部材(作動プレート)
12 摺接部
34 ギア部
36 規制用小ギア部材
37 歯面
46 背部
48 ヘッドレスト部
50 第1部材
51 取付部
52 対面壁部
53 対面壁部
56 軸孔
57 位置規制ピン
58 くさび形窓部
58a くさび面
58b 退避空間
58 くさび形窓部
59 誘導勾配面
60 第2部材
61 取付部
62 ギア板部
63 ギア板部
64 リベット
65 軸孔
66 ギア部
67 押下げ用突起部
68 押上げ用突起部
70 浮動くさび部材
71 当接面
72 歯面
80 非接触遊離保持手段
81 くさび作動部材
82 開口窓部
82a 円弧面
82b テーパー面
82c 段部
83 板ばね部材
83a 凸部
83b 係止用凹部
83c ガイド用凹部
84 軸孔
85 波状環部(摺接部)
86 環状摺接部
90 第1カバー
91 軸孔
92 第2カバー
93 軸孔
94 枢結軸
L 軸心
A 一方向(起立方向)
B 他方向(傾倒方向)
Claims (5)
- くさび面(8)を有する第1部材(1)と、ギア部(4)を有する第2部材(2)と、を揺動可能に枢結し、上記くさび面(8)と上記ギア部(4)との間に形成されたくさび形空間内に移動自在に配設され、かつ、上記ギア部(4)に噛合可能な歯面(7)を有する浮動くさび部材(6)を具備し、上記第1部材(1)に対する上記第2部材(2)の一方向(A)への相対的揺動を可能とし、他方向(B)への相対的揺動を規制する角度調整金具に於て、
上記一方向(A)への揺動の際に、上記浮動くさび部材(6)の上記歯面(7)と上記ギア部(4)とを非接触に遊離して保持する非接触遊離保持手段(10)を備えたことを特徴とする角度調整金具(3)。 - 上記非接触遊離保持手段(10)は、上記第2部材(2)との連れ廻り摩擦力によって小角度の範囲で回動するくさび作動部材(11)を備え、
上記第1部材(1)に対する上記第2部材(2)の上記一方向(A)への揺動によって、上記くさび作動部材(11)が上記浮動くさび部材(6)の上記歯面(7)を上記ギア部(4)から非接触に遊離して非接触遊離状態とし、
さらに、上記他方向(B)への上記小角度の揺動によって、上記第1部材(1)側に形成されたくさび面(8)と上記ギア部(4)との間に上記浮動くさび部材(6)を押し込んで、該浮動くさび部材(6)の上記歯面(7)と上記ギア部(4)とを噛合状態とし、該浮動くさび部材(6)のくさび作用により、上記第1部材(1)に対する上記第2部材(2)の上記他方向(B)への相対的揺動を規制するように構成された請求項1に記載の角度調整金具(3)。 - 上記非接触遊離保持手段(80)は、上記第2部材(60)との連れ廻り摩擦力によって小角度の範囲で回動するくさび作動部材(81)を備え、
上記第1部材(50)に対する上記第2部材(60)の上記一方向(A)への揺動によって、上記くさび作動部材(81)が上記浮動くさび部材(70)の上記歯面(72)を上記ギア部(66)から非接触に遊離して非接触遊離状態とし、
さらに、上記他方向(B)への上記小角度の揺動によって、上記第1部材(50)側に形成されたくさび面(58a)と上記ギア部(66)との間に上記浮動くさび部材(70)を押し込んで、該浮動くさび部材(70)の上記歯面(72)と上記ギア部(66)とを噛合状態とし、該浮動くさび部材(70)のくさび作用により、上記第1部材(50)に対する上記第2部材(60)の上記他方向(B)への相対的揺動を規制するように構成された請求項1に記載の角度調整金具(3)。 - 上記くさび作動部材(11,81)は、上記第2部材(2,60)に摺接して上記連れ廻り摩擦力を発生させる摺接部(12,85)を有している請求項2または3に記載の角度調整金具(3)。
- 背部(46)の上縁に、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の角度調整金具(3)を介してヘッドレスト部(48)を取付けて、該ヘッドレスト部(48)の起立方向(A)への揺動を可能としつつ、傾倒方向(B)への揺動を規制可能としたソファーに於て、
上記角度調整金具(3)が、ギア部(34)と、該ギア部(34)に噛合可能な歯面(37)を有する上記浮動くさび部材(6)の一つである規制用小ギア部材(36)とを具備し、上記ヘッドレスト部(48)が上記起立方向(A)に揺動する際には、上記角度調整金具(3)の上記ギア部(34)と上記歯面(37)を非接触遊離状態に保持する一方、上記傾倒方向(B)への所定小角度の引返し操作によって、上記角度調整金具(3)の上記ギア部(34)と上記歯面(37)とを噛合状態とし、上記ヘッドレスト部(48)の姿勢を保持するように構成されたことを特徴とするソファー。
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