以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る駐車支援装置を、選択された駐車モード(左右の並列駐車、左右の縦列駐車、左右の斜め駐車等)で、運転者が設定した駐車目標スペースに自車両を誘導する駐車支援システムに適用した場合を例にして説明する。
図1は、本実施形態に係る駐車支援装置100を備える駐車支援システム1000のブロック構成を示す図である。駐車支援装置100及びこれを含む駐車支援システム1000は、車両に搭載されている。駐車支援装置100は、自車両の位置と目標とする駐車スペースとの位置関係に基づく駐車モードに従い、自車両を目標とする駐車スペースへ移動させる駐車操作を支援する。
図1に示すように、本実施形態の駐車支援システム1000は、カメラ1a〜1dと、画像処理装置2と、駐車支援装置100と、車両コントローラ200と、車両の駆動系400と、ステアリング装置500と、を備えている。駐車支援装置100は、制御装置10と、入力装置20とを備える。
駐車支援装置100の制御装置10は、選択された駐車スペースへの駐車を支援するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、駐車支援装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備えるコンピュータである。
本実施形態に係る駐車支援装置100の制御装置10は、入力情報の受付機能と、駐車モード選択機能と、駐車支援機能とを有する。本実施形態の制御装置10は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行する。
以下、本実施形態に係る駐車支援装置100の各機能について説明する。
制御装置10の入力情報の受付機能について説明する。制御装置10は、入力装置20を介して運転者により入力された指令等の情報を受け付ける。
本実施形態の入力装置20は、接触による入力信号を受け付ける入力領域を備える接触入力式の入力装置である。特に限定されないが、本実施形態の入力装置20は、入出力機能を備えたタッチパネル式ディスプレイである。車室内に設けられた入力装置20の一例を図2に示す。図2に示すように、本実施形態の入力装置20は、ナビゲーション装置のタッチパネル式のディスプレイ21として機能するものであってもよいし、自車両のエネルギー情報(燃費・電費)を表示する容量表示装置22であってもよい。
本実施形態の入力装置20は、第1方向受付機能と、第2方向受付機能と、第3方向受付機能とを有する。入力装置20が受け付けた情報は、制御装置10へ送出される。制御装置10は入力情報の受付機能により入力された各種情報を取得する。本実施形態の第1方向受付機能は、自車両の車幅方向に沿う第1入力方向を指示する第1入力操作態様に対応づけられた第1方向選択指令の入力を受け付ける機能である。本実施形態の第2方向受付機能は、第1入力方向と略直交する第2入力方向を指示する第2入力操作態様に対応づけられた第2方向選択指令の入力を受け付ける機能である。なお、第1入力方向と第2入力方向とは、入力領域(入力面)において略直交する。本実施形態の第3方向受付機能は、自車両の車幅方向と90度以外の所定の第1角度を有する第3入力方向を指示する第3入力操作態様に対応づけられた第3方向選択指令の入力を受け付ける機能である。なお、第1入力方向と第2入力方向とは、入力領域(入力面)において略直交する。第1入力方向と第3入力方向とは、入力領域(入力面)において90度以外の所定角度で交わり、第2入力方向と第3入力方向とは、入力領域(入力面)において90度以外の所定角度で交わる。
なお、本明細書では、第1乃至第3入力方向を「入力方向」と総称し、第1乃至第3入力操作態様を「入力操作態様」と総称し、第1乃至第3方向選択指令を「方向選択指令」と総称し、第1乃至第3方向受付機能を「方向受付機能」と総称することもある。
本実施形態では、互いに略直交し縦横の関係が直感できる入力方向を、同じく縦横の関係が直感できる並列駐車モード(複数車両が横に並ぶ)と縦列駐車モード(複数車両が縦に並ぶ)に割り付ける。これにより、運転者は自身の入力操作とその入力操作により選択される駐車支援モードとを直感的に対応づけることができる。具体的に、運転者は、横方向(車幅方向)の第1入力方向を指示すれば、自車両を他車両の横に駐車する並列駐車モードを選択でき、縦方向(車長方向・上下方向)の第2入力方向を指示すれば、自車両を他車両の前後に駐車する縦列駐車モードを選択できることを直感的に認識することができる。このように、運転者に要求する入力操作とその入力操作による選択結果とが、運転者に直感的に認識できるように対応づけることにより、運転者の操作負荷を軽減することができ、誤入力も防止することができる。
図2に第1入力方向、第2入力方向及び第3入力方向を示す。第1入力方向は、運転席に着座した運転者の車幅方向(横方向)に対応する図2中の座標軸でX1−X2に沿うX方向である。第2入力方向は、X方向に対して略直交するY方向又はZ方向、Y方向からZ方向に至る任意の方向(以下、Y方向乃至Z方向と表現する)である。X方向と、Y方向乃至Z方向とは、入力装置20の入力領域(入力時の接触面)において略直交する関係にある。Y方向は、図2中の紙面手前から奥手へ向かう、紙面に対して垂直の方向である。運転者の感覚では、Y方向は、車長方向又は車両の前後方向である。Z方向は、図2中の紙面上下に沿う、座標軸でZ1−Z2に沿う方向である。運転者の感覚では、Z方向は、上下(重力方向)である。Y方向乃至Z方向は、三次元においてX方向を軸として回転可能な方向である。Y方向乃至Z方向は、二次元においてX方向と略直交する。
第3入力方向は、X方向、Z方向に対して直交しない、いわゆる斜めの方向である。例えば、図2に示すP11−P12に沿う方向、P21−P22に沿う方向である。
本実施形態における第1乃至第3入力操作態様における第1乃至第3入力方向は、入力装置20であるタッチパネル式ディスプレイのタッチパネル面において指し示される。本実施形態のタッチパネル式ディスプレイ20は、インストルメントパネルに組み込まれ、その入力領域(操作面)は、車室設計に応じて適宜に調整される。本明細書では、便宜上、第1乃至第3入力方向を図2の紙面上の位置関係を例にして説明したが、この位置関係は図2の入力装置21,22(20)のパネルディスプレイの入力領域上に適用することができる。
運転者(利用者)は、指などの人体の一部を操作パネル面に接触させて直接的に信号を入力してもよいし、タッチペンなどの入力デバイスを操作パネル面に接触させて間接的に信号を入力してもよい。いずれにしても、運転者が所定の入力方向を指し示す入力動作を行うことにより、所定の方向の選択指令を入力することができる。本実施形態では、入力装置20として接触による入力信号を受け付けるタッチパネル式ディスプレイを用いるので、運転者は入力方向に沿って入力領域Qに触れることにより、方向選択指令を入力することができる。例えば、運転者は、各入力方向に沿う線図を描いたり、車幅方向に沿って複数のポイントをタップ(タッチ)したりすることで、駐車モードを選択することができるので、駐車モードを選択入力する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
以下、第1乃至第3入力操作態様を、図3乃至図5に基づいて説明する。本実施形態における入力操作態様は、各入力方向に沿って入力領域に連続的に接触する(撫でる)第1の操作態様と、各入力方向に沿って入力領域に散点的(不連続的)に接触する(複数箇所をタップする)第2の操作態様とを含む。撫でる操作には、一の点から他の点へ所定方向に撫でる操作、複数の点から指で挟み込むように所定方向に撫でる操作を含む。タップする操作は一箇所を一回タップ(軽く叩く)する操作だけではなく、一箇所を複数回のタップする操作も含む。つまり、本実施形態の入力装置20は、入力領域Qに線図を描くようにして入力された入力方向、及び入力領域Qに離れた複数のポイントにタップ(タッチ)するようにして入力された入力方向のいずれをも受け付けることができる。
まず、第1入力操作態様について説明する。図3A及び図3Bは第1入力操作態様を説明するための図である。図3AはX方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを連続的に接触(直接的な接触、間接的な接触のいずれをも含む。以下同じ)する第1入力操作態様の一例を示し、図3BはX方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを散点的に接触する第1入力操作態様の他の例を示す。
第1入力操作態様により第1方向選択指令を入力する場合において、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qに、第1入力方向(車幅方向)であるX方向に沿う方向を特定する情報を入力する。例えば、図3Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の始点MXL1(又はMXL2)に最初にタッチし、そこから他端の終点MXL2(又はMXL1)へ延びるX方向に沿う領域の入力領域Qを連続的に接触する(撫でる)ことにより線図MXLを描いて第1方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、X方向に沿う連続的な接触があった場合には、第1入力操作態様による第1方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
また、X方向に沿う方向を特定する情報は特に限定されず、2点以上の散点的な点を断続的にタップ(タッチ)することにより、第1入力方向(車幅方向)を特定することもできる。例えば、図3Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MXL1(又はMXL2)に接触し、一度入力領域Qから手を離し(非接触の状態)から、点MXL2(又はMXL1)に接触することにより点MXL1と点MXL2とを結ぶ線の方向を特定して、第1方向選択指令を入力することができる。この第1入力操作態様における接触ポイントは2点でもよいが、図3Bに示すように、3点としてもよい。
例えば、図3Bに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MXD1に接触し、入力領域Qから手を離して(非接触の状態を介して)MXD2に接触し、再度入力領域Qから手を離してMXD3に接触することにより点MXD1乃至MXD3を結ぶ線の方向を特定して、第1方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、X方向に沿う複数のポイントに不連続的な接触(タップ操作)があった場合には、第1入力操作態様による第1方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
本実施形態では、図3A、図3Bに示すように、第1入力方向(車幅方向)の入力方向に沿う入力補助線を表示する。図3Aには、連続的な接触を促す線状の入力補助線MXLの例を示す。図3Bには、不連続的な接触を促す点状(散点状)のMXD1乃至MXD3の例を示す。
なお、入力補助線は、後に説明する各入力方向に応じて表示する。入力補助線はタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qに画像(電子データ)として表示してもよいし、タッチパネル式ディスプレイ20の表面に貼り付けた表示体により表示してもよい。第1乃至第3入力方向を示す入力補助線は、入力領域Qに重畳して表示してもよい。また、表示の態様はとくに限定されず、線図などの画像により表示することができる。他の表示情報から識別させるために、所定の色を付す、破線で表示する、点滅画像で表示するなどの表示態様を用いることができる。また、運転者が他の表示情報を視認しやすいように、相対的に低い明度(例えばグレー)で表示する、破線で表示するなどの表示態様を用いることができる。これら表示の態様の説明は、第1入力操作態様以外の操作態様における表示においても援用する。
このように、本実施形態の入力装置20は入力領域Qに入力補助線を表示するので、運転者は、入力方向を正確に入力することができる。運転席と入力装置20の入力領域Qとの位置関係によっては、運転者が第1入力方向(車幅方向)の線を描いたつもりでも、角度をもった第3入力方向(斜め方向)と認識されてしまう場合がある。入力領域Qに入力補助線が示されていれば、運転者は、その入力補助線に沿って入力操作を行うことができるので、誤入力を防止することができる。また、入力補助線が表示領域Qに表示されていれば、運転者が真っ直ぐな線や点、所定方向に沿った線や点を探す必要や、線や点を描くときに注意を払う必要がないので、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
次に、第2入力操作態様について説明する。図4A及び図4Bは先述した図3A及び図3Bに対応する図であり、第2入力操作態様を説明するための図である。図4AはZ方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを連続的に接触(直接的な接触、間接的な接触のいずれをも含む。以下同じ)する第2入力操作態様の一例を示し、図4BはZ方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを散点的に接触する第2入力操作態様の他の例を示す。なお、第2入力操作態様の説明においては、第2入力方向が図2で示すZ方向(縦方向)である場合を例に説明するが、第2入力方向はY方向(車両の車長方向)やY方向からZ方向の任意の方向であってもよい。
第2入力操作態様により第2方向選択指令を入力する場合において、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qに、第2入力方向(縦方向又は前方向)であるZ方向(又はY方向乃至Z方向)に沿う方向を特定する情報を入力する。例えば、図4Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の始点MZL1(又はMZL2)に最初にタッチし、そこから他端の終点MZL2(又はMZL1)へ延びる方向に沿う領域の入力領域Qを連続的に接触することにより線図MZLを描いて第2方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、Z方向(X方向と略直交する方向(Y方向、Y方向からZ方向に至る任意の方向))に沿う連続的な接触があった場合には、第2入力操作態様による第2方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
また、Z方向に沿う方向を特定する情報は特に限定されず、2点以上の散点的な点を断続的にタップ(タッチ)することにより、第2入力方向(上下方向)を特定することもできる。例えば、図4Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MZL1(又はMZL2)に接触し、一度入力領域Qから手を離して(非接触の状態)から、点MZL2(又はMZL1)に接触することにより点MZL1と点MZL2とを結ぶ線の方向を特定して、第2方向選択指令を入力することができる。この第2入力操作態様における接触ポイントは2点でもよいが、図4Bに示すように、3点としてもよい。
例えば、図4Bに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MZD1に接触し、入力領域Qから手を離して(非接触の状態を介して)MZD2に接触し、再度入力領域Qから手を離してMZD3に接触することにより点MZD1乃至MZD3を結ぶ線の方向を特定して、第2方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、Z方向(又はY方向、Y方向からZ方向に至る任意の方向)に沿う複数のポイントに不連続的な接触があった場合には、第2入力操作態様による第2方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
本実施形態では、図4A、図4Bに示すように、第2入力方向(上下方向)の入力方向に沿う入力補助線を表示する。図4Aには、連続的な接触を促す線状の入力補助線MZLの例を示す。図4Bには、不連続的な接触を促す点状(散点状)のMZD1乃至MZD3の例を示す。
また、本実施形態では、入力装置20は、各入力方向が指示される際の入力開始点から入力完了点までの入力長さを取得する。例えば、図4Aに示す第2入力操作態様においては、最初に操作領域Qに接触するMZL1から操作領域Qと非接触となるMZL2までの入力長さZL1を取得する。図4Bに示す第2入力操作態様においては、最初に操作領域Qに接触するMZD1の位置から最後に接触するMZD3までの入力長さZL2を取得する。最後の接触であるか否かは、次の入力信号に基づいて判断することができる。具体的には、入力方向を指定する操作が開始した後に、入力方向を完了する旨の入力がされた場合や、駐車目標位置などの別の種類の情報が入力された場合には、その直前の入力信号は入力方向に関する最後の入力であると判断することができる。
図4C及び図4Dには相対的に入力長さが短い場合の第2入力操作態様の例を示す。図4Cに示す第2入力操作態様においては、最初に操作領域Qに接触するMZL3から操作領域Qと非接触となるMZL4までの入力長さZL3を取得する。図4Cに示す第2入力操作態様の入力長さZL3は、図4Aに示す第2入力操作態様の入力長さZL1よりも短い。図4Dに示す第2入力操作態様においては、最初に操作領域Qに接触するMZDS1の位置から最後に接触するMZDS3までの入力長さZL4を取得する。図4Dに示す第2入力操作態様の入力長さZL4は、図4Bに示す第2入力操作態様の入力長さZL2よりも短い。
この入力長さZLは、目標とする駐車スペースの広さの情報に対応づけることができる。後に説明するが、第2入力方向は縦列駐車モードに対応づけられる。この縦列駐車モードは、サブモードとして狭い駐車スペースへの縦列駐車モードと、広い(車長に対して十分な広さの)駐車スペースへの縦列駐車モードとを含む。入力装置20は、入力長さZLの情報を取得する。入力長さZLの情報は入力領域Qにおいて接触入力がされた位置、接触時間、接触点の遷移の速さなどに基づいて求めることができる。本実施形態の制御装置10は、この入力長さZLの情報に基づいて、この狭い駐車スペースへの縦列駐車モードと広い駐車スペースへの縦列駐車モードとを識別することができる。具体的な判断処理内容については後に説明する。
なお、本明細書では、第2入力操作態様において入力される「入力長さZL」を例に説明したが、この「入力長さZL」は第1入力操作態様において受け付けることもできるし、第3入力操作態様において受け付けることもできる。
続いて、第3入力操作態様について説明する。図5A及び図5Bは、第3入力操作態様を説明するための図である。図5AはP1(又はP2)方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを連続的に接触(直接的な接触、間接的な接触のいずれをも含む。以下同じ)する第3入力操作態様の一例を示し、図5BはP1(又はP2)方向に沿ってタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを散点的に接触する第3入力操作態様の他の例を示す。
第3入力操作態様により第3方向選択指令を入力する場合において、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qに、第3入力方向(斜め)であるP1(P2)方向に沿う方向を特定する情報を入力する。例えば、図5Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の始点MPL11(又はMPL21)に最初にタッチし、そこから他端の終点MPL12(又はMPL22)へ延びる方向に沿う領域の入力領域Qを連続的に接触することにより線図MPL1(又はMPL2)を描いて第3方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、P方向(X,Y,Zと直交しない方向)に沿う連続的な接触があった場合には、第3入力操作態様による第3方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
また、P1,P2方向に沿う方向を特定する情報は特に限定されず、2点以上の散点的な点を断続的にタップ(タッチ)することにより、第3入力方向(斜め方向)を特定することもできる。例えば、図5Aに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MPL11(又はMPL21)に接触し、一度入力領域Qから手を離し(非接触の状態)から、点MPL12(又はMPL22)に接触することにより点MPL11(21)と点MPL12(22)とを結ぶ線の方向を特定して、第3方向選択指令を入力することができる。この第3入力操作態様における接触ポイントは2点でもよいが、図5Bに示すように、3点としてもよい。例えば、図5Bに示すように、運転者は、タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの所定の点MPD11(又はMPD21)に接触し、入力領域Qから手を離して(非接触の状態を介して)MPD0に接触し、再度入力領域Qから手を離してMPD12(又はMPD22)に接触することにより点MPD11乃至MPD12(又は点MPD21乃至MPD22)を結ぶ線の方向を特定して、第3方向選択指令を入力することができる。制御装置10は、入力装置20の入力領域Qに、P1方向(又はP2方向)に沿う複数のポイントに不連続的な接触があった場合には、第3入力操作態様による第3方向選択指令の入力が行われたと判断することができる。
本実施形態では、図5A、図5Bに示すように、第3入力方向(右斜め、左斜め方向)の入力方向に沿う入力補助線を表示する。図5Aには、連続的な接触を促す線状の入力補助線MPL1,MPL2の例を示す。図5Bには、不連続的な接触を促す点状(散点状)のMPD11,MPD0,MPD12(又はMPD21,MPD0,MPD22)の例を示す。
また、本実施形態の入力装置20は、入力領域Q内の相対的に右側に配置された第1入力領域QRと、入力領域Q内の相対的に左側に配置された第2入力領域QLとを有する。図6A乃至図6Cは、第1入力領域QRと第2入力領域QLとが設けられた入力領域Qを示す図である。図6A乃至図6Cに示すように、入力領域Qの(乗員から見て)右側に第1入力領域QRが設けられ、左側に第2入力領域QLが設けられている。本実施形態の入力領域Q内の第1入力領域QRと第2入力領域QLとの間には、自車両Vの位置を示す自車両アイコンECを表示する。
入力装置20は、第1入力領域QRに方向選択指令が入力された場合には、その入力信号を右側用の駐車モードの選択指令として受け付ける。また、入力装置20は、第2入力領域QLに方向選択指令が入力された場合には、その入力信号を左側用の駐車モードの選択指令として受け付ける。右側用の駐車モードとは、自車両の進行方向に対して右側に目標とする駐車スペースが存在する場合を想定した駐車モードである。左側用の駐車モードとは、自車両の進行方向に対して左側に目標とする駐車スペースが存在する場合を想定した駐車モードである。
第1入力領域QRと第2入力領域QLとの間に自車両アイコンECを表示することにより、運転者は、第1入力領域QRが自車両に対して右側用の駐車モードの入力領域であり、第2入力領域QLが自車両に対して左側用の駐車モードの入力領域であることを直感的に認識することができる。これにより、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
一例ではあるが、図6Aは左側用の並列駐車モードを選択する際の方向選択指令の入力例を示す図、図6Bは、右側用の縦列駐車モードを選択する際の方向選択指令の入力例を示す図、図6Cは、右側用の斜め駐車モードを選択する際の方向選択指令の入力例を示す図である。
図6Aに示すように、運転者は左側用の並列駐車モードを入力したい場合には、第2入力領域QLを第1入力方向(X方向)に沿って連続的に接触して線図MXLを描き第1方向選択指令を入力する。もちろん第1方向選択指令を入力するための第1入力操作態様はこれに限定されず、先述した撫でる操作、軽く叩く(タップする)する操作のいずれであってもよい。
なお、図6Aの第2入力領域QRには、第1入力方向、第2入力方向、第3入力方向に沿う入力補助線を重畳させた表示した場合の例を示す。
図6Bに示すように、運転者は右側用の縦列駐車モードを入力したい場合には、第1入力領域QRを第2入力方向(Z方向)に沿って連続的に接触して線図MZLを描き第2方向選択指令を入力する。もちろん第2方向選択指令を入力するための第2入力操作態様はこれに限定されず、先述した撫でる操作、軽く叩く(タップする)操作のいずれであってもよい。また、入力長さの短い第2入力操作態様を入力してもよい。
図6Cに示すように、運転者は右側用の斜め駐車モードを入力したい場合には、第1入力領域QRを第3入力方向(P方向)に沿って連続的に接触して線図MPLを描き第3方向選択指令を入力する。もちろん第3方向選択指令を入力するための第3入力操作態様はこれに限定されず、先述した撫でる操作、軽く叩く(タップする)する操作のいずれであってもよい。
次に、本実施形態の駐車支援装置100の制御装置10が備える駐車モード選択機能について説明する。
本実施形態の制御装置10は、入力装置20を介して受け付けた方向選択指令に応じて駐車モードを選択する。駐車モードは、並列駐車モード群と、縦列駐車モード群と、斜め駐車モード群とを含む。並列駐車モード群は、左側用の並列駐車モード及び右側用の並列駐車モードを含み、縦列駐車モード群は、左側用の縦列駐車モード及び右側用の縦列駐車モードを含む。縦列駐車モード群は、さらに、目標とする駐車スペースの面積が広い(車長方向の長さが長い)場合を想定した第1の縦列駐車モードと、駐車スペースの面積が狭い(車長方向の長さが短い)場合を想定した第2の縦列駐車モードとを含む。また、斜め駐車モード群は、左側用の斜め駐車モード及び右側用の斜め駐車モードを含む。
本実施形態の制御装置10は、第1方向選択指令が入力された場合には並列駐車モード群を選択し、制御装置10は、第2方向選択指令が入力された場合には縦列駐車モード群を選択し、第3方向選択指令が入力された場合には斜め駐車モード群を選択する。
運転者が車幅方向に沿う第1入力方向を指示する第1入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第1方向選択指令の入力として受付け、自動的に並列駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、車幅方向を示す入力操作を行うだけで、並列駐車モードの選択をすることができる。
同様に、運転者が車長方向・上下方向に沿う第2入力方向を指示する第2入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第2方向選択指令の入力として受付け、自動的に縦列駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、車長方向・上下方向・車長方向から上下方向に至る任意の方向を示す入力操作を行うだけで、縦列駐車モードの選択をすることができる。
また、運転者が斜めに沿う第3入力方向を指示する第3入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第3方向選択指令の入力として受付け、自動的に斜め駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、斜め方向を示す入力操作を行うだけで、斜め駐車モードの選択をすることができる。
このような入力操作態様による方向選択指令を受け付けることにより、駐車モードを選択入力する際の操作負荷を軽減させることができる。従来は、ナビゲーション用のディスプレイに選択肢として提示された複数の駐車モードを認識し、その選択肢の中から状況に適した駐車モードを選択するという操作が運転者に求められていたが、そのような操作負荷を軽減させることができる。運転者は、駐車する状況を判断し、複数の駐車モードを確認し、状況に適した一の駐車モードを判断し、その駐車モードを複数の駐車モードの中から選び出すという判断上の負担からも開放される。
本実施形態の制御装置10は、入力装置20に各入力方向が指示される際の入力開始点から入力完了点までの入力長さを取得し、その入力長さが所定値未満である場合には狭い駐車スペースに駐車する場合を想定した狭いスペース用の第2の駐車モードを選択する。他方、入力長さが所定値以上である場合には広い駐車スペースに駐車する場合を想定した広いスペース用の第1の駐車モードを選択する。
運転者が所定値未満の入力長さで入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を狭いスペース用の第2の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に第2の駐車モードを選択する。運転者が所定値未満の入力長さで第2入力方向を指示する第2入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を狭いスペース用の縦列駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に狭いスペース用の第2の駐車モードを選択する。運転者は、所定の入力長さで入力方向を指示する一回の入力操作を行うことにより、駐車モードの種別(縦列・並列・斜め)を指定する指令と、狭いスペース・広いスペースのサブモードとを指定する指令とを同時に入力することができる。
本実施形態の制御装置10は、右側に配置された第1入力領域QRに方向選択指令が入力された場合には、自車両の進行方向に対して右側に目標とする駐車スペースが存在する場合を想定した右側用の駐車モードを選択し、左側に配置された第2入力領域QLに方向選択指令が入力された場合には、自車両の進行方向に対して左側に目標とする駐車スペースが存在する場合を想定した右側用の駐車モードを選択する。
運転者が右側に配置された第1入力領域QRに入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を右側用の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に右側用の駐車モードを選択する。他方、運転者が左側に配置された第2入力領域QLに入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を左側用の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に左側用の駐車モードを選択する。運転者は、右側又は左側の入力領域に入力方向を指示する一回の入力操作を行うことにより、右側用又は左側用の駐車モードを限定する指令と、駐車モードの種別(縦列・並列・斜め)を指定する指令と、を同時に入力することができる。もちろん、入力操作において入力長さの長短を調整すれば、狭いスペース・広いスペースのサブモードを指定する指令をも同時に入力することができる。
制御装置10は、入力装置20を介して取得した方向選択指令に応じて選択した駐車モードを、駐車支援機能へ伝達する。
次に、制御装置10の駐車支援機能について説明する。駐車支援機能は、自車両を目標とする駐車スペースへ移動させる駐車操作を支援する機能である。制御装置10は、選択された駐車モードに従い、自車両が駐車スペースに至る駐車経路を算出し、この算出された駐車経路に沿って自車両を駐車スペースへ移動させる。本実施形態の制御装置10は、駐車支援機能を実行するために、撮像画像取得機能と、合成画像生成機能と、駐車モード選択機能と、目標駐車スペース設定機能とをさらに備える。
駐車支援装置100の制御装置10は、駐車支援機能を実行する駐車支援コントロールユニットを備える。駐車支援コントロールユニットは、駐車操作の支援を開始する際の自車両Vの位置と目標とする駐車スペースの位置との位置関係に基づく駐車モードに従い、自車両Vが目標とする駐車スペースに至る駐車経路を算出し、当該算出された駐車経路に沿って自車両Vを目標駐車スペースへ移動させる。
その手法は特に限定されないが、たとえば、駐車支援コントロールユニットは、AT/CVTコントロールユニットからのシフトレンジ情報、ABSコントロールユニットからの車輪速情報、舵角センサコントロールユニットからの舵角情報、ECMからのエンジン回転数情報等に基づいて、自動転舵に関する指示情報を演算し、車両コントローラ200を介して駆動系400、ステアリング装置500等の動作を制御することにより、車両が目標駐車スペースへ移動することを支援する。
また、駆動装置40は、駐車支援装置100から取得したEPSコントロールユニット(車速感応式電子制御パワーステアリングシステム)に対する制御指令信号に基づいて車両Vを目標駐車スペースへ移動させる操作を補助する。例えば、駆動装置40に含まれる電動パワーステアリング(EPS)のEPSモータは、駐車支援装置100から取得した制御指令信号に基づいてステアリング装置500が備えるパワーステアリング機構を駆動して車両Vを目標駐車スペースPKへ移動する際の操作を支援する。
さらに、ステアリング装置500のステアリングコントロールユニットは、制御装置10の制御指令に従い、ステアリングのコラムシャフトに取り付けられるモータ等の制御を実行する。具体的に、ステアリングコントロールユニットは、駐車支援装置100が算出した車両の現在位置から駐車スペースまでの駐車経路と設定車速と設定舵角に基づいて、この設定舵角に追従するように操舵を自動で行う機能を備える。なお、本実施形態では電動パワーステアリングを備える車両を例に説明するが、EPS以外にも油圧パワーステアリングやステアバイワイヤ等を備える車両でも実現可能である。駐車支援の内容及び手法は特に限定されず、出願時において知られた手法を適宜に適用することができる。
以下、図7のフローチャートに基づいて、本実施形態に係る駐車支援システム1000の駐車支援装置100の制御手順を説明する。
ステップ101において、駐車支援装置100の制御装置10は、車両Vの複数個所に取り付けられたカメラ1a〜1dによって撮像された撮像画像をそれぞれ取得する。カメラ1a〜1dは、CCDカメラなどで構成され、車両Vの周囲の像を撮像する。図8は、車両Vに搭載するカメラ1a〜1dの配置例を示す図である。図8に示す例では、車両Vのフロントグリル部にカメラ1aを配置し、リアバンパ近傍にカメラ1dを配置し、左右のドアミラーの下部にカメラ1b、1cを配置している。カメラ1a〜1dは視野角の広い広角カメラを使用する。
駐車支援装置100の制御装置10は画像処理装置2に俯瞰画像を生成させる。画像処理装置2は、取得した複数の撮像画像に基づいて、車両V及び当該車両Vが駐車される駐車スペースを含む周囲の状態を車両Vの上方の視点R(図8参照)から見た俯瞰画像を生成する。画像処理装置2により行われる画像処理は、例えば「鈴木政康・知野見聡・高野照久,俯瞰ビューシステムの開発,自動車技術会学術講演会前刷集,116-07(2007-10), 17-22.」などに記載された方法を用いることができる。生成した俯瞰画像の提示手法は後述する。駐車モードの選択操作、目標駐車スペースの設定操作における運転者の便宜のために、生成された俯瞰画像をタッチパネル式ディスプレイ20に表示する。
続いて、ステップ102において、入力装置20は、運転者の入力操作による方向選択指令を受け付ける。本実施形態において、入力装置20は、自車両の車幅方向(X方向)に沿う第1入力方向を指示する第1入力操作態様に対応づけられた第1方向選択指令、車幅方向と略直交する自車両の前後方向(Y方向)、上下方向(Z方向)、Y方向からZ方向に至る任意の方向に沿う第2入力方向を指示する第2入力操作態様に対応づけられた第2方向選択指令、自車両の斜め方向(P方向)に沿う第3入力方向を指示する第3入力操作態様に対応づけられた第3方向選択指令を受け付ける。
ステップ103において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第1方向選択指令(車幅方向(X方向)に沿う第1入力方向を指示)であるか否かを判断する。第1方向選択指令が入力された場合はステップ113へ進む。ステップ113において、第1方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されたか否かを判断する。第1方向選択指令が第1入力領域QRに入力された場合はステップ114へ進み、制御装置10は、右側並列駐車モードを選択する。ステップ113において、第1方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されない、つまり第2入力領域QL(相対的に左側の入力領域)に入力された場合はステップ115へ進み、制御装置10は、左側並列駐車モードを選択する。
他方、ステップ103において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第1方向選択指令ではない場合にはステップ104へ進む。
ステップ104において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第2方向選択指令(第2入力方向を指示)であるか否かを判断する。第2方向選択指令が入力された場合はステップ116へ進む。ステップ116において、第2方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されたか否かを判断する。第2方向選択指令が第1入力領域QRに入力された場合はステップ117へ進み、制御装置10は、右側縦列駐車モードを選択する。ステップ116において、第2方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されない、つまり第2入力領域QL(相対的に左側の入力領域)に入力された場合はステップ118へ進み、制御装置10は、左側縦列駐車モードを選択する。
他方、ステップ104において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第1方向選択指令でも、第2方向選択指令でもない場合にはステップ105へ進む。
ステップ105において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第3方向選択指令(斜め方向(P方向:X,Y,Z方向に直交しない方向)に沿う第3入力方向を指示)であるか否かを判断する。第3方向選択指令が入力された場合はステップ119へ進む。ステップ119において、第3方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されたか否かを判断する。第3方向選択指令が第1入力領域QRに入力された場合はステップ120へ進み、制御装置10は、右側斜め駐車モードを選択する。ステップ119において、第3方向選択指令が第1入力領域QR(相対的に右側の入力領域)に入力されない、つまり第2入力領域QL(相対的に左側の入力領域)に入力された場合はステップ121へ進み、制御装置10は、左側斜め駐車モードを選択する。
他方、ステップ105において、ステップ102で受け付けた方向選択指令が、第1乃至大3方向選択指令のいずれでもない場合にはSTARTへ戻り、方向選択指令を待機する。
ステップ103〜105の処理及びステップ113〜121の処理により、ステップ102において入力された方向選択指令から駐車モードの種別(並列・縦列・斜め)及び右側用の駐車モードか左側用の駐車モードかの情報を抽出する。続いて、ステップ106に進む。図7に示すフローでは、第1乃至第3方向選択指令のいずれの指令が入力された場合でも、ステップ106へ進む処理を示すが、縦列駐車が選択される第2方向選択指令が入力された場合の処理(ステップ116・117・118)後にのみステップ106へ進んでもよい。駐車スペースの広狭に応じて駐車軌道が大きく異なるのは縦列駐車であるので、縦列駐車についてのみ駐車スペースの広狭に応じてサブモードを設定する場合もあるからである。
ステップ106において、ステップ102の入力操作で入力方向が指示される際の入力開始点から入力完了点までの入力長さが所定値未満であるか否かを判断する。入力長さが所定値未満である場合には、ステップ107へ進み、狭い駐車スペースに駐車する場合を想定した狭いスペース用の駐車モードを選択する。他方、入力長さが所定値以上である場合には、ステップ108へ進み、通常又は広い駐車スペース(狭い駐車スペースではない)に駐車する場合を想定した広い駐車スペース用の駐車モードを選択する。選択した駐車モードを駐車支援機能へ出力してステップ109へ進む。なお、ステップ106〜107の処理を行うことなく、ステップ113〜121の処理の後にステップ109へ進むこともできる。
このように、本実施形態では、ステップ102において入力された一の入力情報(入力方向を指示する入力操作態様に対応づけられた方向選択指令)に基づいて、(1)駐車モードの種別(並列・縦列・斜め)、(2)右側用の駐車モード又は左側用の駐車モードかの情報、(3)狭いスペース用の駐車モード又は広い駐車スペース用の駐車モードかの情報を抽出し、運転者が希望する一の駐車モードを的確に選択することができる。しかも運転者は、タッチパネル式のディスプレイ20に示される左右の入力領域Qの何れかに、線に沿って撫でる、複数の点をタップ(タッチ)する、といった簡単な操作をするだけでよい。左右の入力領域QR,QLは自車両に対する駐車スペースの配置に対応するので、運転者は直感的に入力領域QR,QLを選ぶことができる。
また、他車両の横に駐車をする並列駐車を選ぶ場合には横方向に沿う入力方向を指示すればよいので、運転者は直感的に正確な入力操作態様を行うことができる。他車両の前後に駐車をする縦列駐車を選ぶ場合には前後方向又は上下方向に沿う入力方向を指示すればよいので、運転者は直感的に正確な入力操作態様を行うことができる。他車両の斜め隣に駐車をする斜め駐車を選ぶ場合には斜め方向に沿う入力方向を指示すればよいので、運転者は直感的に正確な入力操作態様を行うことができる。
続くステップ109において、制御装置10は目標駐車スペースの設定画面をタッチパネル式ディスプレイ20に表示する。目標駐車スペースの設定画面の一例を図9に示す。図9に示すように、目標駐車スペース設定用画面21において、俯瞰画像には、駐車スペースPKと、自車両Vの現在位置を示す車両アイコンV(便宜上自車両と同じ符号Vを付す)とが含まれる。本実施形態の目標駐車スペース設定用画面21では、駐車スペースの設定時のマーク(目印)として機能する駐車スペース設定枠F2と、障害物回避枠F3とが目標駐車スペース設定用画面31に重畳表示される。本実施形態の駐車スペース設定枠F2は、駐車スペースPKの形状に応じた縦長又は横長の矩形の図形で表示することができる。車両アイコンVは、駐車スペースPKの設定における基準位置となる。この目標駐車スペースの設定用画面21の右側には、駐車モードの設定用画面ではなく、カメラ1a〜1dの実際の撮像画像22を表示してもよい。自車両が前進する時には前方のカメラ1aの撮像画像22を表示し、自車両が後退する時には後方のカメラ1dの撮像画像22を表示することができる。また、自車両が右又は左に旋回する時には右又は左のカメラ1c又は1bの撮像画像22を表示することができる。
制御装置10は、目標駐車スペース設定用画面21において重畳表示された駐車スペース設定枠F2の位置に対応する駐車スペースPKを、車両Vを駐車させる目標駐車スペースPKとして設定する。駐車スペース設定枠F2は、車両Vに対して所定位置に表示される。つまり、駐車スペース設定枠F2は、自車両Vのアイコンの移動とともに連れ廻る。運転者は、車両Vを移動させることによって、目標駐車スペースの設定用画面に表示される駐車スペース設定枠F2の位置を任意に調節することができる。
駐車スペース設定枠F2は自車両Vのアイコンを基準として所定位置に表示される。運転者は自車両Vを移動させることによって、駐車スペース設定枠F2の位置を調整することができる。運転者は、車両Vを移動させて駐車させたい駐車スペースPKに駐車スペース設定枠F2を重ね合わせることにより、車両Vを駐車させる目標駐車スペースPKを選択する。目標駐車スペースPKを設定する際の自車両の車速は4Km〜20km程度である。運転者は、車両を停止させた状態で、図示しない調整ボタンを操作することで、車両Vを駐車させる駐車スペース設定枠F2の位置や方向を微調整することができる。
目標駐車スペースの設定用画面31に示す俯瞰画像に重畳された駐車スペース設定枠F2の位置は車両Vの移動とともに変更することができる。図9に示すように、運転者は、車両Vを移動させて駐車させたい駐車スペースPKに駐車スペース設定枠F2を重ね合わせることにより、車両Vを駐車させる目標駐車スペースPKを選択することができる。なお、運転者は車両を停止させている状態で、図示しない調整ボタンを操作することで、車両Vを駐車させる駐車スペース設定枠F2の位置を微調整することができる。
同じく目標駐車スペースの設定用画面21に表示されている障害物回避枠F3は、駐車スペース設定枠F2の外側の車両Vに対して所定の位置に配置されており、その位置は車両Vの移動とともに変化する。障害物回避枠F3は障害物と接触する可能性が高い領域と障害物と接触する可能性が低い領域との境界を示す標識である。運転者は、障害物回避枠F3内に立体物が存在しないように車両Vを操作することにより、車両Vが障害物と接触しないように駐車を行うことができる。なお、上述した調整ボタンによる駐車スペース設定枠F2の位置を微調整すると、障害物回避枠F3は駐車スペース設定枠F2との相対的な位置関係を維持したまま、画面上を移動する。
運転者は、駐車スペース設定枠F2の位置の調整が終了したタイミングで決定ボタンなどを操作し、駐車スペースPKの選択が完了した旨を駐車支援装置100に入力する。この入力により、駐車操作の支援を開始する際の自車両Vの位置と駐車スペースの位置との位置関係が決定する。以上の処理を経て、ステップ110において、目標駐車スペースが設定される。
ステップS111では、目標駐車スペースの設定時における自車両の位置と目標駐車スペースとの位置関係に基づいて、ステップ110において設定された駐車モードに従い、自車両を目標駐車スペースへ移動させる駐車経路(自車両の移動経路)を算出する。具体的に、駐車支援装置100は、駐車支援コントロールユニットを起動して、車両Vが停止し、駐車支援を開始する現在位置と目標駐車スペースPKの位置との位置関係に基づいて駐車経路を計算する。駐車経路は左右並列駐車パターン、左右縦列駐車パターン(広・狭のパターンを含む)、左右斜め駐車パターンのそれぞれに対応した経路を1種類ずつメモリ(ROM)に記憶しておき、選択された駐車モードに対応した経路を読み込み、駐車支援処理開始時における車両Vの位置と目標駐車スペースPKの位置との位置関係に基づいて駐車経路を計算する。特に限定されないが、駐車支援コントロールユニットは、車両Vの停車位置、つまり駐車支援の開始位置から切り返し位置までの曲線と、切り返し位置から目標駐車スペースPKまでの曲線とを、駐車経路として算出する。特に限定されないが、駐車支援装置100は、目標駐車スペースPKを選択し、運転者がブレーキペダルの踏圧を緩め、所定のブレーキ踏圧が解除された場合に、取得した目標駐車スペースPKの位置及び駐車モードの選択情報に基づく駐車支援処理の実行を決定し、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ場合に、算出した駐車経路で車両Vを目標駐車スペースPKに駐車する操作の支援の実行を開始する。
ステップS112において、本実施形態の駐車支援装置100は、駐車支援処理を実行する。
本実施形態の駐車支援装置100は、自車両が駐車経路に沿って移動するように、ステアリング装置500の操舵を制御する。駐車支援装置100は、計算された駐車経路に自車両の移動軌跡が一致するようにステアリング装置500の操舵角センサ51と操舵方向センサ52との出力値をフィードバックしながらEPSモータなどの車両の駆動系400への指令信号を演算し、この指令信号を駆動系400又は駆動系400を制御する車両コントローラ200へ送出する。
もちろん、算出した駐車経路をナビゲーション用ディスプレイ700に表示し、自車両の移動軌跡が駐車経路と一致するようにステアリング装置500の操舵量及び転舵のタイミング、ブレーキ又はアクセルの操作タイミングを運転者に指示することにより駐車支援を行うこともできる。
自車両が駐車目標スペースに駐車すると、本実施形態に係る駐車支援装置100による駐車支援処理は終了する。
以上のように構成され、動作する本実施形態の駐車支援装置100は、以下の効果を奏する。
[1]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、駐車支援動作の実行時において、運転席に着座した運転者は、自身にとって車幅方向(第1入力方向)を示す入力操作によって並列駐車モードを選択することができ、自身にとって第1入力方向と略垂直の車長方向(前後方向)乃至高さ方向(上下方向)の何れかの方向(第2入力方向)を示す入力操作によって縦列駐車モードを選択することができる。その結果、駐車支援動作の実行時において、運転者の入力時の操作負荷を軽減させることができる。なお、操作負荷には、運転者が状況に応じて適切な駐車モードを選び出す判断に係る負荷をも含む。
すなわち、運転者が車幅方向に沿う第1入力方向を指示する第1入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第1方向選択指令の入力として受付け、自動的に並列駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、車幅方向を示す入力操作を行うだけで、並列駐車モードの選択をすることができる。
同様に、運転者が車長方向・上下方向に沿う第2入力方向を指示する第2入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第2方向選択指令の入力として受付け、自動的に縦列駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、前後方向又は上下方向を示す入力操作を行うだけで、縦列駐車モードの選択をすることができる。
このような入力操作態様による方向選択指令を受け付けることにより、駐車モードを選択する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
[2]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、運転者が斜めに沿う第3入力方向を指示する第3入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を第3方向選択指令の入力として受付け、自動的に斜め駐車モードを選択する。言い換えると、運転者は、斜め方向を示す入力操作を行うだけで、斜め駐車モードの選択をすることができる。このような入力操作態様による方向選択指令を受け付けることにより、駐車モードを選択する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
[3]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、運転者が所定値未満の入力長さで入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を狭いスペース用の第2の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に第2の駐車モードを選択する。運転者が所定値未満の入力長さで第2入力方向を指示する第2入力操作態様の入力操作をすれば、本実施形態の駐車支援装置100は、この操作を狭いスペース用の縦列駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に狭いスペース用の第2の駐車モードを選択する。運転者は、所定の入力長さで入力方向を指示する一回の入力操作で駐車モードの種別(縦列・並列・斜め)を指定する指令と、狭いスペース・広いスペースのサブモードとを指定する指令とを同時に入力することができる。つまり、狭いスペース・広いスペースのサブモードを限定するための情報入力が不要である。これにより、駐車モードを選択する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
[4]本発明の本実施形態の入力装置20として、接触による入力信号を受け付ける入力領域を備える接触入力式の入力装置を用いることにより、入力方向に沿って入力装置20の入力領域Qに接触することにより、方向選択指令を入力することができる。運転者は、各入力方向に沿う線図を描いたり、入力方向に沿って複数のポイントをタップ(タッチ)したりすることで、駐車モードを選択することができるので、駐車モードを選択する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
[5]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、運転者が右側に配置された第1入力領域QRに入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、この操作を右側用の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に右側用の駐車モードを選択する。他方、運転者が左側に配置された第2入力領域QLに入力方向を指示する入力操作態様の入力操作をすれば、この操作を左側用の駐車モードの選択指令の入力として受付け、自動的に左側用の駐車モードを選択する。運転者は、右側又は左側の入力領域に入力方向を指示する一回の入力操作を行うことにより、右側用又は左側用の駐車モードを限定する指令と、駐車モードの種別(縦列・並列・斜め)を指定する指令と、を同時に入力することができる。つまり、右側用又は左側用の駐車モードを限定するための情報入力が不要である。これにより、駐車モードを選択する際の運転者の操作負荷を軽減させることができる。
[6]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、第1入力領域QRと第2入力領域QLとの間に自車両アイコンECを表示することにより、運転者は、第1入力領域QRが自車両に対して右側用の駐車モードの入力領域であり、第2入力領域QLが自車両に対して左側用の駐車モードの入力領域であることを直感的に認識することができる。これにより、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
[7]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、入力装置20は入力領域Qに各入力方向の何れか一つ以上の入力方向に沿う入力補助線を表示するので、運転者は、入力方向を正確に入力することができる。運転席と入力装置20の入力領域Qとの位置関係によっては、運転者が第1入力方向(車幅方向)の線を描いたつもりでも、角度をもった第3入力方向(斜め方向)と認識されてしまう場合がある。入力領域Qに入力補助線が示されていれば、運転者は、その入力補助線に沿って入力操作を行うことができるので、誤入力を防止することができる。また、入力補助線が表示領域Qに表示されていれば、運転者が真っ直ぐな線や点、所定方向に沿った線や点を探す必要や注意する必要がないので、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
[8]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、入力操作態様を各入力方向に沿って入力領域に連続的に接触する操作態様とする。これにより、運転者はタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Q内に入力方向沿う線図を描くように撫でる操作により、方向選択指令を入力することができる。タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qを撫でる操作は、方向を示す操作としては単純な操作であるので、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
[9]本発明の本実施形態の駐車支援装置100によれば、入力操作態様を各入力方向に沿って入力領域に散点的に接触する操作態様とする。これにより、運転者はタッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Q内に入力方向に沿って位置する点を辿るようにタップ(タッチ)する操作により、方向選択指令を入力することができる。タッチパネル式ディスプレイ20の入力領域Qの複数の点をタップ又はタッチする操作は、方向を示す操作としては単純な操作であるので、駐車モードの入力操作における運転者の操作負担を軽減することができる。
[10]本発明の駐車支援方法によっても、上記作用及び効果を得ることができる。
なお、以上説明したすべての実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本明細書では、本発明に係る駐車支援装置の一態様として車両に搭載された駐車支援装置100を備える駐車支援システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本明細書では、本発明に係る第1方向受付機能と第2方向受付機能とを備える入力手段と、駐車モード選択手段と、駐車支援手段とを有する駐車支援装置の一態様として、少なくとも
第1方向受付機能と第2方向受付機能とを備える入力装置20と、駐車モード選択機能と、駐車支援機能手段を実行する制御装置10とを備える駐車支援装置100を説明するがこれに限定されるものではない。