JP6111152B2 - 車両 - Google Patents
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Description
ここで、ヒンジ部を乗員の頭上等から前後方向で離間させて配置することも考えられるが、車両が小型である場合には、天井部のサイズが小さいことや、ドアを良好に開閉できるようにドアを重量バランス良く支持する必要性がある等の理由から、ヒンジ部の設置位置が制約され、ヒンジ部を乗員の頭上等に設けざるを得ない場合がある。
さらに、車両においては一般的に着座した乗員の側方に乗車口を形成し、乗降の快適性を確保するのが好ましいが、天井部のサイズが小さい小型の車両において、着座した乗員の側方に乗車口を形成しつつ、天井部のヒンジ部でドアを連結する場合には、ドアを重量バランス良く支持するために、側面視における乗車口の中央領域の上方等にヒンジ部を設ける等が好ましく、ヒンジ部の設置位置が制約される。
このように、小型の車両では、ヒンジ部を天井部に設ける場合に、ヒンジ部を乗員の頭上或いはその近傍に設けざるを得ない場合があり、ヒンジ部により乗降の快適性が損なわれてしまう状況が生じてしまう場合がある。
また、ヒンジ部からドアを前方に延ばす場合において、ドアのヒンジ部及びこれの支持部材が、前方の視認性に与える影響を抑え易くなる。また、ドアが前部側から開放することで、乗員が前方から車内へ乗車し易くなる。
なお、本発明は、ヒンジ部の配置が制約される小型の車両において特に有効に用いることができる。
図1及び図2には本発明の第1の実施形態に車両である小型電動四輪車1(以下、車両1と呼ぶ)が示されている。この車両1は、前シート2及び後シート3が車室内で前後に並んで設けられた前後2人乗り車両として構成されている。前シート2は、車両下部に配置された、車体フレーム10における左右一対のフロアフレーム11L,11Rに跨って設けられたフロントフロアパネル20を介してフロアフレーム11L,11Rに支持されている。また、後シート3は、車両後部に配置された、車体フレーム10における左右一対のリアシートフレーム12L,12Rに跨って設けられたリアフロアパネル21を介してリアシートフレーム12L,12Rに支持されている。
また、フロアフレーム11L,11Rの後端部は、サイドシル13L,13Rの後端部の車幅方向内側に位置しており、フロアフレーム11L,11Rの後端部間には、図示しないクロスメンバが跨って設けられ、このクロスメンバに、上記したモータ及びパワードライブユニットが揺動可能に支持されている。また、フロアフレーム11L,11Rの前端部には、前輪Wfよりも前方に突出するバンパ22が設けられている。
左ロールバー15は、側面視で、フロントアッパクロスメンバ14の左端部から上方に向けて延び、前後方向で操作ハンドル5の後部近傍の位置で、かつ前シート2において乗員Dfの後頭部と前後方向で対向する位置にある背もたれ部2Bの上端部の高さ位置近傍に至る左フロントピラー部15Aと、左フロントピラー部15Aの後端から側面視で緩やかに後上方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する左ルーフ形成部15Bと、を有している。
右ロールバー16は、側面視で、フロントアッパクロスメンバ14の右端部から上方に向けて延び、前後方向で操作ハンドル5の後部近傍の位置で、かつ前シート2において乗員Dfの後頭部と前後方向で対向する位置にある背もたれ部2Bの上端部の高さ位置近傍に至る右フロントピラー部16Aと、右フロントピラー部16Aの後端から側面視で緩やかに後上方に延びた後、略水平に後方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する右ルーフ形成部16Bと、を有している。
後部ロールバー17は、側面視で、左のサイドシル13Lの後部から立ち上がり、背もたれ部2Bの上端部よりも上方の位置まで延びるセンターピラー部17Aと、センターピラー部17Aの上端部から略水平に後方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する後部ルーフ形成部17Bと、後部ルーフ形成部17Bの後端部から下方に延び、リアフロアパネル21の後部の右角部に接続されるリアピラー部17Cと、有している。
上記した右ルーフ形成部16Bは、その後端部が後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bに接続されている。さらに、後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bには、リアフロアパネル21の後部の左角部から上方に立ち上がるリアピラー18が接続されている。
リアピラー18は、リアフロアパネル21の後部の左角部から上方に立ち上がる上方延び部18Aと、上方延び部18Aの上端部から、前方に延びて後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bに後方から接続する前方延び部18Bと、を有している。
詳しくは、左用ヒンジ部27,27は、各ヒンジ軸28,28が、左ドア25により開放される左乗車口ELが開放する側である左側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する状態で、右ルーフ形成部16Bに設けられている。さらに、本実施形態では、各ヒンジ軸28,28は側面視では、略水平方向に沿って延びる。図中おいて、符合L1は、ヒンジ軸28,28の軸線方向を示している。
詳しくは、右用ヒンジ部29,29は、各ヒンジ軸30,30が、右ドア26により開放される右乗車口ERが開放する側である右側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する状態で、後部ルーフ形成部17Bに設けられている。さらに、本実施形態では、各ヒンジ軸30,30は側面視では、略水平方向に沿って延びる。図中おいて、符合L2は、ヒンジ軸30,30の軸線方向を示している。
ここで、図2から明らかなように、本実施形態の車両1では、左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28の軸線L1と、右用ヒンジ部29,29におけるヒンジ軸30,30の軸線L2と、が直交する関係となっている。
図2から明らかなように、本実施形態では、上面視において、左用ヒンジ部27,27が、前シート2の中心C1から後方に離間して配置され、右用ヒンジ部29,29が、後シート3の中心C2から後方に離間して配置されている。左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29をこのような配置にするのは、乗員Df又は乗員Drの頭上にヒンジ部が位置しないように、また乗員Df又は乗員Drが車幅方向において乗降する方向上に位置しないようにするためである。
なお、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29を、中心C1及び中心C2から離間させる距離としては、乗員の頭部の大きさを考慮して決定するのが好ましい。具体的には例えば、上面視において中心C1及び中心C2から放射状に延びる方向で、中心C1及び中心C2から15cm以上離間させるのが好ましい。
また、右用ヒンジ部29,29に連結される右ドア26の接続縁部26Aは、後部ルーフ形成部17Bの延在方向に沿って、前後方向に対して傾斜して延びるように形成されている。そして、接続縁部26Aは、車幅方向において車幅方向中心線CLに跨って延びており、その左端部は車幅方向中心線CLよりも左側に位置している。
このような構成を有する車両1では、上述した実施形態のように、左乗車口EL及び右乗車口ERが乗員Df及び乗員Drの側方に大きく形成された場合でも、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29を、乗員Df及びDrの頭上や、乗員Df及びDrが車幅方向において乗車又は降車する方向上から離しつつ、左ドア25及び右ドア26を、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸方向で左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29から大きく離間しない範囲で延ばし、左ドア25及び右ドア26の重心を左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29から大きく偏心させないようにして、左ドア25及び右ドア26により左乗車口EL及び右乗車口ERを好適に開閉できるようにすることができる。これにより、乗降の快適性を好適に確保することができる。
以下、本発明の第2の実施形態について図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、以下では、第1の実施形態との相違点のみを説明する。
そして、前後方向に対して傾斜して真直ぐに延びる左ロールバー15’の天井形成部位に、左ドア25’及び右ドア26’を連結するための左用ヒンジ部27’,27’及び右用ヒンジ部29’,29’が設けられ、各ヒンジ部のヒンジ軸が互いに同軸で前後方向に対して傾斜して延びるようになっている。
また、例えば、本発明は、1人乗りでドアが1つの車両や、車幅方向にシートが複数並ぶ車両であってもよい。また、駆動手段は、モータに限られるものではなく、内燃機関等でもよい。
2 前シート(乗員シート)
3 後シート(乗員シート)
25 左ドア
26 右ドア
27 左用ヒンジ部
28 ヒンジ軸
29 右用ヒンジ部
30 ヒンジ軸
EL 左乗車口
ER 右乗車口
C1,C2 中心
R 天井部
Claims (4)
- 天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、
前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び、
当該車両は、前後2人乗りで、前記ドア(25,26)には、前後方向に並んで設けられる左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、
前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの前側に設けられるドアの前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)が、当該前側に設けられるドアにより開放される乗車口(EL)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜することを特徴とする車両。 - 天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、
前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び、
前記ドア(25,26)には左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、
前記左ドア(25)用の前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)の軸線(L1)と、前記右ドア(26)用の前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)の軸線(L2)と、が直交する関係とされることを特徴とする車両。 - 前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの後側に設けられるドアの前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)が、当該後側に設けられるドアにより開放される乗車口(ER)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
- 前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)の開状態の際に、前記左ドア(25)の側方に配置される乗員シート(2)の中心(C1)が、前記左ドア(25)により開放される乗車口(EL)を通して上方に臨むとともに、前記右ドア(26)の側方に配置される乗員シート(3)の中心(C2)が、前記右ドア(26)により開放される乗車口(ER)を通して上方に臨むことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両。
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