JP6111466B2 - 磁気情報処理装置 - Google Patents
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Description
そして、この磁気カードに対する磁気情報の記録再生は、磁気情報処理装置である磁気カードリーダ(磁気カードリーダライタを含む)によって行われる。
外来磁気ノイズは、具体的には、磁気ヘッドが磁気カード上に形成された磁気情報を読み取っていない場合に磁気ヘッドから出力される電気信号のことである。
そこで、特許文献1には、外来磁気ノイズが所定量を超えているか否かを検出し、読み取り処理が正確に行えない状態か否かの情報をホスト装置に送信する技術が記載されている。
モータ式磁気カードリーダは、磁気カードを取り込むためにモータが駆動されるが、この駆動に伴いモータよりノイズが発生する。
特に、モータの制御方式として、たとえばPWM制御方式が採用されている場合にはノイズが大きくなり、磁気ノイズとして影響を受けやすく、磁気ヘッドによる読み取りエラーの要因となる場合がある。
磁気カードが搬送されていない場合でも、磁気ヘッドが磁気ノイズを磁気情報と誤って判断してしまうという問題がある。
また、本実施形態においては、周波数変調方式で磁気記録された“0”および“1”信号に対するFおよび2F信号を読み取り再生等する場合を例に説明する。
ただし、本技術はF2F方式に限らず、F3F方式、NRZI方式、MFM方式等、種々の方式が適用可能である。
なお、ここでは、磁気カードリーダとしているが磁気情報再生機能に加えて磁気情報記録機能を併せ持つ場合もある。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気情報処理装置としての磁気カードリーダの構成例を示すブロック図である。
図2は、図1の磁気カードリーダの要部の信号処理波形を示す図である。
図3は、本発明の実施形態に係る磁気カードリーダ10の構造を簡略的に示す平面断面図である。
さらに、磁気カードリーダ10は、カード搬送路14における磁気カードMCの有無およびカードの搬送位置を検出するための検出センサ群17、CPU等の制御部18、およびインタフェース回路19を含んで構成されている。
差動増幅回路12は、磁気ヘッド11が磁気カードMCに記録された磁気情報を読み取る場合に磁気情報を復調可能な第1ゲインG1と、磁気ヘッド11が磁気カードMCに記録された磁気情報を読み取る場合以外の第2ゲインG2と、を備えている(に切り換え制御される)。
すなわち、切換部181は、差動増幅回路12のゲインを、制御部18の制御の下、磁気情報を読み取る状況にあるか否かで第1ゲインG1か第2ゲインG2に切り換える。
換言すると、切換部181は、差動増幅回路12のゲインを、制御部18の制御の下、検出センサ群17の検出結果に応じて磁気情報を読み取る状況にあるか否かを判断し、その判断に応じて第1ゲインG1か第2ゲインG2に切り換える。
なお、第2ゲインG2は、磁気ヘッド11から出力された磁気信号が磁気情報読取部13で処理できないレベルとするゲインである。
磁気ヘッド11で読み取られた磁気記録情報のアナログ信号S11は差動増幅回路12に供給される。
差動増幅回路12は、たとえば図示しない基準電圧回路により供給される基準電圧Vrefに基づき出力アナログ信号S12の中間値VMが設定される。
差動増幅回路12は、信号の振幅を、たとえばフルレンジの1/4に設定するようにゲイン(利得)制御を行う。
この場合、差動増幅回路12は、制御部18により、後段の磁気情報読取部13で適正に信号処理が可能なレベルである第1レベルの信号を出力可能な第1ゲインG1にゲインが制御される。
図2(B)の読み取り波形の読み取り前後では、差動増幅回路12のゲインは、第1ゲインG1により低い第2ゲインG2に制御される。第2ゲインG2における差動増幅回路12の出力は図中のVMあるいは近傍のレベルであり、信号として認識し得ないレベル、または、磁気ヘッド11から出力された磁気アナログ信号S11が磁気情報読取部13で処理できないレベルの信号となり、磁気ヘッド11による読み取り中を除く期間の磁気ノイズを低減することが可能となっている。
差動増幅回路12は、磁気カードMCが磁気ヘッド11の磁気情報を読み取り可能な範囲外にあるときは、範囲内となるまで、増幅ゲインを下げるように制御される。
磁気情報を読み取り可能な範囲とは、磁気ヘッド11が磁気情報を信号として感知することが可能な範囲を含む。
本実施形態においては、たとえば磁気ヘッド11が磁気カードMCの磁気ストライプと対応している区間とすることができる。ただし、磁気ストライプ全体が、読み取り可能範囲に限定されるものではく、読み取るべき信号が記録された範囲(領域)を読み取り可能範囲と規定することができる。
換言すると、差動増幅回路12は、磁気ヘッド11が磁気カードMCに記録された磁気情報を読み取る場合(読取範囲内にあるとき)に磁気情報を復調可能な第1ゲインG1と、磁気ヘッド11が磁気カードMCに記録された磁気情報を読み取る場合以外(読取範囲外)の第2ゲインG2と、を備えている(に切り換え制御される)。
なお、本実施形態においては、第1ゲインG1より低い第2ゲインG2には、ゲインG0、すなわち増幅回路を通さいなようにしたときのゲインも含む。
このゲインG0を実現するには、制御部18による制御信号により、増幅回路を介する場合と介さない場合とを切り換える構成等を採用可能である。
以下では、差動増幅回路12のゲインは、読取範囲外にあるとき、制御部18の切換部181により信号処理が可能な信号レベルを維持可能な第1ゲインG1より低い第2ゲインG2に切り換え制御される、として説明する。
上述したように、第2ゲインG2は第1ゲインG1より低く、不等式を用いると次のように表すことができる。
第1ゲインG1 > 第2ゲインG2
一方、第2ゲインG2は、磁気ノイズの影響を受けにくい値、すなわち、磁気ヘッド11からの出力信号がピーク検出回路131で処理(認識)できないレベルである。
第1ゲインG1および第2ゲインG2は、磁気ヘッド11の特性等により設定され、計算および実験等に基づいて設定する。
換言すれば、差動増幅回路12のゲインは、制御部18により、読取範囲内にあるときは、増幅信号が信号処理可能な第1レベルとなるように制御され、読取範囲外にあるときは、第1レベルより低い第2レベルとなるように制御される。
図1の磁気情報読取部13は、最も簡素(シンプル)な構成例を示しているが、種々の態様が可能である。また、差動増幅回路12を磁気情報読取部13に含まれるものとして構成することも可能である。
ピーク検出回路131は、たとえば図2(C)に示すように、増幅信号のピーク点で出力を反転させ、矩形波信号S131を得、復調回路132に供給する。
この矩形波信号S131は、周波数変調(F2F変調)された信号である。
復調回路132は、矩形波信号S131に対してデジタル信号処理を行い、たとえばビットの区切りで出力されるリードクロック信号(復調データのサンプリング用クロックパルス)やそのビットのデータを示すリードデータ信号(復調データ)を得、制御部18およびインタフェース回路19に出力する。
復調回路132は、いわゆるワンショット方式、複数インターバル方式、パターンマッチング方式など、種々の方式を適用することが可能である。
モータの制御方式として、たとえばPWM制御方式が採用され、駆動モータ16は、制御部18によりPWM制御を受ける。
具体的には、磁気カードMCを取り込むために駆動モータを動作させると、駆動モータよりノイズが発生する。駆動モータの制御方式がPWM方式の場合にはノイズが大きくなり、数k〜数10kHzのノイズが発生する。
磁気データ信号の周波数は数百Hz〜数kHzであり、モータノイズ周波数に近いため、モータノイズの影響を受けやすい。
差動増幅回路12および磁気情報読取部13は回路基板30に搭載されており、回路基板30は、図3の例では、磁気ヘッド側の一方の側板に取り付けされている。
図3の例では、駆動モータ16は他方の側板側に配置されており、図から明らかなように、駆動モータ16と差動増幅回路12および磁気情報読取部13が、磁気ヘッド11を挟んで離間した位置に配置されている。
そこで、磁気カードリーダ10は、制御部18が検出センサ群17の各検出センサにより検出されるカード搬送路14における磁気カードMCの位置を認識しながら、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1または第1ゲインG1より低い第2ゲインG2に制御するように構成されている。
本実施形態においては、磁気ノイズの影響を受けにくい値、すなわち、磁気ヘッドから出力される信号(ここでは磁気ノイズ)を磁気アナログ信号として認識し得ないレベルに、または、磁気ヘッドから出力された磁気アナログ信号が磁気情報読取部で処理できないレベルに、第2のゲインG2が設定されている。
具体的には、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを、読取範囲外にあるとき、信号処理が可能な信号レベルを維持可能な第1ゲインG1より低い第2ゲインG2に制御する。
より具体的には、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを、磁気カードMCが読取範囲に至るまでは第2ゲインG2に制御し、読取範囲を通過中は第1ゲインG1に制御し、読取範囲を通過後は第2ゲインG2に制御する。
換言すれば、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを、磁気カードMCが磁気ヘッド11の磁気情報を読取範囲内にあるときは、増幅信号が通常の信号処理可能な第1レベルとなるように制御し、読取範囲外にあるときは、第1レベルより低い第2レベルとなるように制御する。
このように、磁気カードリーダ10は、第2ゲインG2(の値)を第1ゲインG1により下げているので、磁気ヘッド11で磁気ノイズを検出した場合でも、その出力された磁気アナログ信号が磁気情報読取部13に入力されたとしても、出力値が小さいので、磁気情報読取部13内で処理できないようになっている。これにより、磁気ノイズに対し誤って磁気アナログ信号として処理しないので、磁気ノイズの影響を受けにくくなっている。
より具体的には、制御部18は、フォトセンサの検出信号DTがONを示すハイレベルとなるか、OFFを示すローレベルとなるかで、読取範囲内にあるか読取範囲外にあるかを判断する。
インタフェース回路19としては、上位装置と磁気カードリーダ10との通信を確立するためには、RS232C方式、パラレルポート方式、USB(Universal Serial Bus)接続方式など種々の通信方式が採用される。
次に、磁気カードリーダの磁気カード搬送系等の具体的な構造を、図3等に関連付けて説明する。
前述したように、図3は、本発明の実施形態に係る磁気カードリーダ10の構造を簡略的に示す平面断面図である。具体的には、図1に示す磁気カードリーダのブロック図における磁気ヘッド、検出センサ群の配置を示す図である。
磁気カードリーダ10は、駆動モータ16を駆動する契機(トリガー)となる信号を送信するプリヘッド(PH)171、カード搬送路側板141からカード搬送路14内へ突出するレバー172、およびレバー172の機械的な動きを検知するマイクロスイッチ(SW)173を有する。
磁気カードリーダ10は、カード搬送路14内にある磁気カードMCの位置確認や磁気カードMCの長さ等を検出することを目的として、フォトダイオード(図示せず)と対向して配置されたフォトセンサ174〜178(PD1〜PD5)を有する。
これらのプリヘッド171、レバー172、マイクロスイッチ173、およびフォトセンサ174〜178により検出センサ群17が形成されている。
そして、磁気カードリーダ10は、カード搬送路14の長手方向のほぼ中央部分のフォトセンサ176(PD3),177(PD4)の配置位置寄りに、磁気カードMCに対して磁気情報の記録再生を行う磁気ヘッド11が配置されている。
そして、磁気カードリーダ10においては、カード搬送部15を形成する伝達ベルト151a,151b、および従道ローラ153a〜153cと対をなし、駆動軸を介して駆動ローラ153d〜53fを回転駆動する駆動モータ16(図3中の破線枠内)、その他、様々な機械部品・電気部品(図示せず)が配置されて構成されている。
プリヘッド171は、カード挿入口20から挿入された磁気カードMCが取り込まれると、その事実を検知し、駆動モータ16を駆動する契機となる信号を制御部18に対して送信する。
そして、この信号を受信した制御部18が駆動モータ16に対して駆動信号を送信することで、挿入された磁気カードMCの引き込み(搬送)が行われる。
その後、挿入された磁気カードMCは、カード搬送部15を形成する駆動ローラ153d〜153fおよび駆動ローラと対をなす従動ローラ153a,153b,153cによって、カード搬送路14の奥(図3では右方向)へと搬送されることになる。
一般に、磁気カードリーダは、図3等に示すように、磁気カードMCの磁気ストライプmpと磁気ヘッド11との読み書きを正確に行うために、挿入された磁気カードMCは、図示しない付勢部材により、カード搬送路14上の基準側(磁気ヘッドが配置された位置とは反対側)に付勢されながら搬送される。
上記のような構成であるため、カード検出スイッチとしてのレバー172およびマイクロスイッチ173は基準側とは反対側に設置されている。また、レバー172およびマイクロスイッチ173は、挿入される磁気カードMCが横手方向へ押し付けられるとオンすると共に離れるとオフする構造となっていることから、磁気カードMCを基準側に付勢する機能を有している。
また、カード検出スイッチとしてのレバー172およびマイクロスイッチ173が基準側とは反対側に設置していることで、たとえば、プリヘッド171およびカード検出スイッチとしてのレバー172、マイクロスイッチ173の両者が動作し、磁気カードMCが挿入されたことを検知した場合に、挿入された磁気カードMCが規定幅以上のカードであると判断し、(シャッタを動作させて、)磁気カードリーダ内に取り込むように設定することができる。
機械的にレバー172をカード搬送面に設置して、レバー172が押動されることで磁気カードMCの挿入を検知する。
このように、プリヘッド171やカード検出スイッチとしてのレバー172,マイクロスイッチ173は、カード搬送路14へのゴミおよび磁気カード以外の異物の挿入、進入や悪戯防止のために設置されている。
そして、マイクロスイッチ173は、制御部18に対して、レバー172の機械的な動きを検知した旨の検知信号を送信し、この検知信号に基づいて、制御部18は挿入された磁気カードMCの存在を検出(認識)する。
なお、これらレバー172およびマイクロスイッチ173は、挿入された磁気カードの長さ等を検出することもできる。
なお、フォトセンサ174〜178として、磁気式センサや超音波センサなども考えられるが、前者は周囲の磁気環境に感度が左右されやすいため、後者は周囲の温度や湿度に感度が左右されやすいことから、これらに左右されない光学式センサを用いることが好ましい。
また、検出センサとして赤外線センサを用いても構わない。また、フォトセンサ174〜178は、挿入された磁気カードMCの位置を検出する「磁気カード位置検出センサ」の一例として機能する。
また、フォトセンサ174〜178のみを「磁気カード位置検出センサ」の一例としてもよい。
このような磁気カードリーダ10は、たとえば磁気カードMCの仮のカード長を求める第1計測機能部と、駆動ローラのスリップ量を求める第2計測機能部と、第1計測機能部で計測した仮のカード長から第2計測機能部で計測したスリップ量を引いて磁気カードMCの真のカード長を求める演算機能部とを備えてもよい。演算機能部は制御部18により構成される。
なお、カード長とは、磁気カードMCの搬送方向に沿う辺の長さをいう。
第1継続機能部は、カード搬送方向下流側に配置されたフォトセンサPD4は磁気カードMCの先端MCaを検出するとともに、搬送方向上流側に配置されたフォトセンサPD3は磁気カードMCの後端MCbを検出する。
第2計測機能部は、フォトセンサ177(PD4)およびフォトセンサ178(PD5)並びに制御部18により構成され、フォトセンサ177(PD4)とフォトセンサ178(PD5)の検出結果に基づいて駆動ローラのスリップ量を求める。
第2計測機能部は、磁気カードMCの先端MCaまたは後端MCbのどちらか一方を、2つのフォトセンサPD4,PD5によって検出する。
本実施形態では、第1計測機能部の搬送方向下流側に配置されたフォトセンサと第2計測機能部の搬送方向上流側に配置されたフォトセンサとを共通にしている。
また、本実施形態では、フォトセンサPD3とフォトセンサPD5との間隔も磁気カードMCのカード長よりも短く構成されている。
ただし、フォトセンサPD3とフォトセンサPD5との間隔は磁気カードMCのカード長と同じ、またはカード長よりも長くても良い。挿入検知センサとしてプリヘッド171、各フォトセンサPD1〜PD5は、磁気カードリーダ10内に挿入された磁気カードMCの位置を検知し、搬送される磁気カードMCの位置を見失わないように配置されている。
これにより、磁気ヘッド11は、挿入された磁気カードMCに格納された磁気情報を読み取ったり(再生)、挿入された磁気カードMCに対して新たな磁気情報を書き込んだり(記録)することが可能となる。
すなわち、従動ローラ153a〜153cは、駆動ローラ153d〜153fのそれぞれに向かって付勢されている。
具体的には、従動ローラ153a〜153cのそれぞれは、挿入された磁気カードの上面に当接可能となるように、カード搬送路14の上側から駆動ローラ153d〜153fのそれぞれに向かって付勢されている。
また、本実施形態に係る磁気カードリーダ10では、図3に示すように、フォトセンサ174、175、および178は、磁気ヘッド11とカード搬送方向の一直線上に配置されている。
そのため、フォトセンサ174、175、および178は、カード搬送路14において磁気ストライプmpが通過する位置に配置されていることになる。
これにより、たとえば規格外の透明カードが磁気カードリーダ10に挿入された場合であっても、その表面に磁気ストライプが形成されているので、フォトセンサ174、175、および178が磁気ストライプを検知することで、その磁気カードMCの位置を検出することができる。
さらに、磁気カードMCが規格外の透明カードである場合であっても、磁気カードMCが磁気カードリーダ10に挿入されても、磁気ストライプをセンサが検知することができ、その磁気カードMCの位置を的確に検出することができる。
一方、フォトセンサ178は、磁気ヘッド11の位置を基準として、磁気ヘッド11よりも搬送方向下流側(図3でいえば右側)に配置されている。
本実施形態において、磁気カード位置検出センサを配置したことで、磁気カードMCが磁気ヘッド11に当接しながら摺動する位置を確実に検出することができる。磁気カードMCが磁気ヘッド11に当接し摺動している場合は、磁気ヘッド11から出力される磁気アナログ信号が正当な磁気信号であると判断することができ、逆に、磁気カードMCが磁気ヘッド11の近傍にない場合には磁気ノイズであると判断することができる。これにより、磁気カードリーダ10は、磁気ノイズの影響を受けにくく、磁気ヘッド11による読み取りエラーを確実に抑制することができるようになっている。
そして、磁気カードリーダ10は、駆動モータ16によって駆動される駆動ローラ153d〜153fを用いて挿入された磁気カードMCをカード搬送路14内において搬送し、カード搬送路14に設けた複数のフォトセンサ174〜178からの検出信号に基づき、制御部18が挿入された磁気カードMCの位置を検出して搬送を制御する。
このとき、本実施形態の磁気カードリーダ10においては、磁気ノイズとして影響を受けにくく、磁気ヘッドによる読み取りエラーを抑制する。換言すれば、磁気ヘッド11が磁気ストライプ上に記録されている磁気情報を読み取っている場合を除く期間の磁気ノイズを低減させ、磁気ノイズの発生する環境における磁気記録媒体である磁気カードMCの読み取り性能を向上させるべく次の処理を行う。
すなわち、制御部18が検出センサ群17の各検出センサにより検出されるカード搬送路14における磁気カードMCの位置を認識しながら、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1または第1ゲインG1より低い第2ゲインG2に制御する。
磁気ヘッド11で実際に磁気カードMCから磁気情報を読み取るときのみ、通常の第1ゲインG1で増幅を行う。
そして、磁気ヘッド11で実際に磁気カードMCから磁気情報読み取らないときは、増幅しても処理データとして意味をなさないレベルとなるように、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1から第2ゲインG2に下げる。
この制御も検出センサ群17の各センサの検出結果に応じて制御部18により行われる。
そして、本実施形態では、たとえば、磁気ヘッド11または磁気ヘッド11近傍に配置されたフォトセンサ176,177のいずれかの検出信号を用いて、挿入された磁気カードが正常な磁気カードであることを判定し、処理を続行するように構成することも可能である。
この場合、挿入された磁気カードが正常な磁気カードと判定された場合には、磁気カードリーダ10は、挿入されたカード表面上の磁気ストライプmpに磁気ヘッド11を接触・摺動させることで、磁気カードに格納された磁気データを読み取ったり、カードに対して新たな磁気データを書き込んだりする。
次に、本実施形態に係る検出センサ群の各センサの検出信号がONになるタイミングおよび実際に磁気カードがカード搬送路14を移動していく様子を、図4〜図8に関連付けて説明する。
プリヘッド171、カード検出スイッチとしてのレバー172およびマイクロスイッチ173で磁気カードが挿入口20に挿入されたことが検知されると、その磁気カードMCを磁気カードリーダ10内に取り込む方向(Backward方向:図4の右側に向かって)に駆動モータ16による駆動ローラの駆動を開始し、図5に示すようにさらに搬送されて、フォトセンサPD1とPD2の検出信号DT1、DT2がON(図ではハイレベル)となることにより、挿入された磁気カードMCの存在が検知される。
この場合、磁気カードMCが読取範囲外にあるものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常の第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される。
そして、図6および図7に示すように、磁気ヘッド11が磁気信号の取り込み(読み込み)を開始し、フォトセンサPD4、さらにはフォトセンサPD5の位置に挿入された磁気カードが到達して規定値分走行後、磁気情報の取り込みと搬送が終了する。
このように、フォトセンサPD3およびPD4において挿入された磁気カードMCの通過を検出できる。
上述したように、フォトセンサPD3およびPD4の検出信号DT3,DT4がON(図ではハイレベル)の間、制御部18により差動増幅回路12のゲインを低い第2ゲインG2からそれより高い第1ゲインG1に上げるように(戻すように)制御される。
そして、図8に示すように、フォトセンサPD3の検出信号がOFF(ローレベル)となり、あるいはさらに所定期間後にフォトセンサPD4の検出信号がOFFとなると、磁気カードMCが読取範囲外に移動したものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される。
第4タイミングで、スイッチSW1がOFFし、第5タイミングで、フォトセンサ176に相当するフォトセンサPD3がONし、図5に示す第6タイミングで、フォトセンサ177に相当するPD4がONする。
図6の所定の第7タイミングで、フォトセンサPD1がOFFし、第8タイミングで、フォトセンサPD2がOFFし、図6の第9タイミングで、フォトセンサ178に相当するPD5がONする。
そして、図8の第10タイミングで、フォトセンサPD3がOFFし、第11タイミングで、フォトセンサPD4がOFFする。
たとえばこの期間を含めて選定された所定期間においては、読取範囲内にあるものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常より低い第2ゲインG2から通常の第1ゲインG1に上げるように制御される。
その他の期間は、読取範囲外にあるものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常の第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される。
たとえば、図5〜図8に示す期間、図6〜図8に示す期間等も、読取範囲内にあるものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常より低い第2ゲインG2から第1ゲインG1に戻すように(上げるように)制御されるように構成することも可能である。
次に、本実施形態に係る磁気カードリーダ10の動作を、カード搬送に伴う各センサの検出信号に関連する差動増幅回路12のゲイン制御を中心に説明する。
ここでは、読取範囲内にあるとする期間は、磁気ヘッド11の近傍のフォトセンサPD3,PD4のいずれかまたは両方がONしている期間とする。
スイッチSW1(レバー172)がOFFからONになったとき(ステップST11:Yes、図4参照)、それを契機(トリガー)として制御部18により駆動モータ16が駆動制御され、搬送ローラ(駆動ローラ)153d〜153fの駆動が開始される(ステップST12)。
この駆動開始時には、制御部18は読取範囲外にあるものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常の第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される(ステップST13)。
そして、さらに磁気カードMCが磁気カードリーダ10の奥に挿入され、フォトセンサPD1がONになったとき(ステップST14:Yes)、カード搬送が始まり、制御部18により図示しないタイマーTM1が、たとえば2秒にセットされる(ステップST15)。
本実施形態では、磁気ノイズの影響を極力低減するために、モータを駆動するとともに、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常の第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される。
ステップST17でフォトセンサPD3がONしたと判定されない場合には、タイマーTM1が0になるまで(ステップST18:No)その判定処理が行われる。
そして、ステップST17でフォトセンサPD3がONしたと判定されず、ステップST15で(たとえば2秒に)セットされたタイマーTM1が0になっていた場合(ステップS18:Yes)、ジャム(JAM)が発生したとして(ステップST19)、取込動作を終了する。
たとえば、強制排出してもよいし、サービスマンが到着するまで磁気カードを磁気カードリーダ10内に取り込んだままにしておいてもよいし、磁気カードリーダ10を通じて上位装置内部に取り込んでしまってもよい。
ステップST20においては、読取範囲内に到達したものとして、制御部18により差動増幅回路12のゲインを通常より低い第2ゲインG2からそれより高い通常の第1ゲインG1に上げるように(戻すように)制御される。
そして、タイマーTM2が0になるまでの間に(ステップST24)、フォトセンサPD4がON状態になり(ステップST22、図5参照)、さらにフォトセンサPD5がON状態になるか否かが判断される(ステップST23、図6参照)。
フォトセンサPD5がON状態とならなかった場合には(ステップST23:No、かつ、ステップST24:Yes)、装置内の中央付近で動かなくなってしまう現象(いわゆるJAM)が発生したとして(ステップST25)、取込動作を終了する。
取込動作終了後の処理については、上述同様である。
ステップST26にいて、フォトセンサPD3がOFF状態になったと判断されると(ステップST26:Yes)、制御部18により、読取可能な範囲を通過し終えたものと判断され、制御部18により差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1からそれより低い第2ゲインG2に下げるように制御される(ステップST27)。
そして、磁気カードMCが所定距離搬送されると(ステップST29:Yes)、カード搬送が終了したとして、駆動モータ16は停止し(ステップST30)、カード取込が終了する(ステップST31)。
上述したように、本実施形態のカードリーダ10においては、磁気ヘッド11による読み取り中を除く期間の磁気ノイズを低減させ、磁気ノイズの発生する環境における磁気記録媒体である磁気カードMCの読み取り性能を向上させるべく次の処理を行う。
すなわち、制御部18が検出センサ群17の各検出センサにより検出されるカード搬送路14における磁気カードMCの位置を認識しながら、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1または第1ゲインG1より低い第2ゲインG2に制御する。
磁気ヘッド11で実際に磁気カードMCから磁気情報を読み取るときのみ、第1ゲインで増幅を行う。
そして、磁気ヘッド11で実際に磁気カードMCから磁気情報を読み取らないときは、増幅しても処理データとして意味をなさないレベルとなるように、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1から第2ゲインG2に下げる。
この制御は検出センサ群17の各センサの検出結果に応じて制御部18により行われる。
カードリーダ10は、読取範囲外の場合、磁気ヘッド11から出力された磁気信号は第2ゲインG2で処理されるので、磁気ノイズの影響を受けにくく、磁気ヘッド11による読み取りエラーをより確実に抑制することができる。
本実施形態に係る磁気カードリーダは、磁気ヘッドによる読み取り中を除く期間の磁気ノイズを低減することが可能で、外来磁気ノイズの影響を大幅に削減できる。
本実施形態では、磁気シールドなどの機構的なモータノイズ対策に比べてモータノイズを低減させることができることはもとより、磁気ヘッドによる読み取り中を除くカード搬送中等におけるノイズ等を低減することでき、磁気ノイズに対する十分な読み取り性能向上を図ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、磁気ヘッドによる読み取り中を除く期間の磁気ノイズを低減することが可能で、磁気ノイズの発生する環境における磁気記録媒体の読み取り性能を向上させることが可能となる。
本願では、第2ゲイン(の値)を下げているので、磁気ヘッドで磁気ノイズを検出した場合でも、その出力された磁気信号が磁気情報読取部に入力されたとしても、出力値が小さいので、磁気情報読取部内で処理できない。
たとえば、磁気ノイズが大きな場合で、第2ゲインに下げた場合でも、磁気ヘッドから出力される磁気信号がそのまま磁気情報読取部で処理できてしまうことも考えられるが、この場合でも、たとえば、制御部で、第2ゲインを使用している場合には磁気ヘッドから出力される磁気信号は正当な磁気信号ではないと判断し、磁気情報読取部で復調しないような処理を行うことも考えられる。
また、第2ゲインが切換部で選択された状態では、たとえ、磁気ノイズが磁気ヘッドに入りこんだ場合でも、読取範囲外であるので、磁気ヘッドでの読み取り信号とは判断せずに、復調処理しないことで、磁気ノイズの影響を受けにくい磁気カードリーダを提供することが可能である。
通常、手動式磁気カードリーダの場合にはカード位置を検出するセンサが配置されていないので、磁気カード読み取り前の初期ゲインを低くしておき、磁気情報(磁気信号)先頭の特定パターン(0の連続が数ビット続く)を検出した場合にゲインを上げ、磁気情報終了のデータパターンを検出したら、ゲインを下げるようにすればよい。
図11は、磁気ストライプmpの磁気情報の1ブロック(1行)の記録フォーマットの一例を示す概念図である。
図12は、各コードとこれに対応する波形レベルパターンを示す図である。
SSは開始(スタート)を示す情報であるスタートコードを示し、16進数の0BHがこれに当てられ、その波形レベルパターンである11110110が記録される。
DTはデータを示し、取引情報その他のデータが記録されている。
ESは終了(エンド)を示す情報であるエンドコードを示している。
続く、LRCはチェックコードを示し、PSはポストアンブルを示している。
基本的に、スタートコードSSを検出すると、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを適切な(通常の)第1ゲインG1に制御する。
そして、制御部18は、エンドコードESを探索し、エンドコードESが検出されると、差動増幅回路12のゲインを適切な第1ゲインを第2ゲインG2に下げる制御を行う。
より具体的には、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを、スタートコードSSが検出される前は、第2ゲインG2に制御し、スタートコードSSが検出されると第1ゲインG1に制御し、エンドコードESが検出されると第2ゲインG2に制御する。
つまり、ヘッド通過前は感度を下げておき、ヘッド通過中に感度を上げて、ヘッド通過後に感度を下げる。
より具体的には、制御部18は、差動増幅回路12の感度を、磁気カードMCが読取範囲に至るまでは第2感度に制御し、範囲を通過中は第1感度に制御し、読取範囲を通過後は第2感度に制御する。
換言すれば、制御部18は、差動増幅回路12のゲインを第1ゲインG1に固定しておき、磁気カードMCが磁気ヘッド11の配置位置を通過する領域以外にあるときは、搬送路を搬送される磁気カードMCを検出するレベルである検出感度を磁気カードが磁気ヘッド11の配置位置を通過する領域にあるときの第1感度より低い第2感度に制御する。
制御部18は、第1感度のときは第1閾値に制御し、第2感度のときは第1閾値より高い第2閾値に制御する。
Claims (1)
- 磁気記録媒体に記録された磁気情報を読み取るための磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドで検出された磁気信号を異なるゲイン増幅可能な増幅部と、
前記増幅部から出力された前記磁気ヘッドで検出された磁気信号から前記磁気記録媒体に記録された磁気情報を読み取り復調する磁気情報読取部と、
前記磁気ヘッドが前記磁気記録媒体に記録された前記磁気情報を読み取る読取範囲とその読取範囲外とで前記増幅部のゲインを切り換える切換部と、
前記磁気ヘッドが配置され、前記磁気記録媒体が搬送される搬送路と、
前記搬送路における前記磁気記録媒体の存在および位置を検出する検出センサと、
前記検出センサの検出結果に応じて前記磁気記録媒体の搬送を制御可能で、前記検出センサが前記磁気記録媒体を検出したことを検知するレベルである感度を制御可能な制御部と、を有し、
前記増幅部は、
前記磁気ヘッドが前記磁気記録媒体に記録された磁気情報を読み取る読取範囲内にあるときに前記磁気情報を復調可能な第1ゲインと、
前記磁気ヘッドが前記磁気記録媒体に記録された磁気情報を読み取る読取範囲外の第2ゲインと、を備え、
前記第2ゲインは、
前記磁気ヘッドから出力された前記磁気信号が前記磁気情報読取部で処理できないレベルとするゲインであり、
前記制御部は、
前記増幅部のゲインを第1のゲインに固定しておき、前記磁気記録媒体が磁気ヘッドの磁気情報の読取範囲外にあるときは、搬送路を搬送される磁気記録媒体を検出するレベルである検出感度を磁気記録媒体が磁気ヘッドの読取範囲内にあるときの第1感度より低い第2感度に制御する
ことを特徴とする磁気情報処理装置。
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