下記詳細な説明は図面を参照しながら読まれるべきである。異なる図面において同様の部材は同一の符号を有している。図面は選択された実施態様を示しており、本発明の範囲を限定するものではない。なお、図面に示された下記の実施態様は例示を目的にしているにすぎず、請求項において定義された本発明の範囲を限定するものではない。
上記のように、工業用プレス(例えばプレスブレーキ)のための工具設計(例えばパンチ及びダイ)は、発展し続けている。1つの周知の設計は、組立体として提供されたパンチ及びダイを含み、それぞれが、分離可能なホルダ及び作業端部、つまりパンチに関してはパンチチップのホルダ及びパンチチップを含み、ダイに関してはダイ本体及びダイ挿入体を含む。パンチチップはチップホルダから取り外すことができるので、チップは所望の通りに研磨又は交換することができ、ダイ挿入体も同様にダイ本体から取り外すことができる。しかし、これらの組立体の設計の特徴は理想的とは言えない。例えば、分離可能な部分の組み立て/分解はしばしば多大な労力及び時間を費やすプロセスであり、また一体の本体の場合のこれらの対応部分とは異なり、組立体は構造的完全性を低減し、時間とともに摩耗の増大を呈することがある。
これらの制限にかかわらず、パンチダイ組立体はこれらの作業端部の再使用又は交換に関する効率全体の理由から普及し続けている。更に、これらの組立体設計は長年にわたって改変されており、分離可能な部分が異なる材料から製造されている。分離可能な部分のために異なる材料を使用することにより、製造コストが低減されるのが可能になった。例えば、パンチチップ及びダイ挿入体は典型的には硬化材料を必要とする一方、パンチホルダ又はダイ本体は、低廉な材料から形成されるように改変されている。従って、今日まで商業化されているパンチダイ組立体の特徴は理想的とは言えないものの、これらの組立体の需要は引き続き増大している。
本発明が工具組立体の従来の設計を改善する1つの方法は、分離可能な部分の改善された組み立て形式を提供することによる。更に、詳しく詳述するように、本発明の特定の実施態様では、自己着座構造が組立体内に組み入れられる。自己着座構造は種々の形態を成すことができ、組立体の分離可能な部分のうちの1つ又は2つ以上の部分に由来することができる。使用中、自己着座構造は好ましくは、例えばプレスの基準行程を実施する必要なしに(例えば工具を着座させるためにパンチをダイに強制的に押し付ける必要なしに)、分離可能な部分を互いに適切に位置決めして着座させることを容易にする。(「着座(Seating、seated、又はseat)は、チップの取り付け面がホルダの対応取り付け面に(堅固に)固定されることを意味する。)従って、自己着座構造はこれらの部分を接合するプロセスを容易にする一方、これらの部分がプロセス中に適切に位置決めされて着座させられることを保証し、これにより、これらの部分を結合するのに必要な工程数を制限する。
また、部分を作動可能に結合する手段として自己着座構造が使用されると、その設計は特に有利になり得ることを出願人は見いだした。例えば、これらの部分を着座させてこれらを結合するためにこの構造を使用すると、特に信頼性の高い工具組立体を得ることができる。従って、その結果得られる工具組立体は従来の工具組立体と比較して、より高い構造的完全性、及び着座部分領域における摩耗の低減を呈することが見いだされる。
更に、本発明の自己着座構造は、これと連携する対応ハードウェアを含まない。このため、丸みを帯びたパンチチップを有するパンチ組立体を使用する場合、これらのチップの半径が変化するのに伴って、自己着座構造は、チップをホルダに効果的に結合するために相応に変更される必要がある。このような事例において、自己着座構造に対応ハードウェアが連携している場合、このようなハードウェアも更に、変更される必要があり、結合過程に多大な時間とコストを加える。このことは本発明の自己着座構造には当てはまらない。それというのもいかなる別個のハードウェア(例えばばね、保持バー、ナットなど)も有していないからである。更に、これについては後述する。
更に、結合された部分の着座面はオプションとして、工具組立体を通して均一なプレス力分布が達成されるように配向することができる。例えば、自己着座構造は、プレスのプレス軸に対して特定の配向を有するように形成することができ、また、分離可能な部分の表面を着座させるために使用する場合、構造は、均一な力分布を促進するように、プレス軸に対して着座面を配向するように機能することができる。いくつかの事例では、これらの表面は、プレスのプレス軸に対して概ね垂直であるように配向されている。このようなものとして、プレス力は、供給されると、着座済の取り付け面の界面全体にわたって均一に分配される。例えば、パンチ組立体に関しては、上記形態は、パンチチップのサイズとは無関係に、プレスからの変形/曲げ力の、より均一で効率的な使用をもたらす。更に、この力を均一に分配すると、パンチ組立体はその着座済の取り付け面全体にわたって摩耗の低減を呈することが判っている。具体化された設計のこれらの、その他の利点を更に、下で説明する。
図1A,1B及び1C(本明細書中ではまとめて図1ということもある)は、本発明の特定の実施態様に基づくパンチ組立体100を示す、それぞれ正面図、断面図、及び分解組み立て図である。本明細書中に具体化されたいくつかの工具組立体は、(図1のように)パンチ組立体を含んで示されているものの、言うまでもなく、このような実施態様は図3A,3B及び3Cに例示されているように、まさにダイ組立体にも適用可能である。更に、具体化される工具組立体はアメリカ様式、欧州様式、Wila様式であってよく、又は本発明の態様を有するものから恩恵を得るであろういかなる他の工具様式であってもよいことは明らかである。更に、プレスブレーキへの適用性に関して本明細書中に記載されてはいるが、同様の機能を有する他の機械、例えば工具組立体は折り畳み機、ロボット曲げセル、及びこれに類似のものにもまさに適用可能である。
図面、とりわけ図1Cに戻ると、パンチ組立体100は2つの主要部分、つまりパンチチップのホルダ102とパンチチップ104とを含む。これらは、所望のように結合(すなわち互いに取り付ける)され、分離されるように形成されている。他方において、図3A,3B及び3Cに例示されているようなダイ組立体を含む実施態様では、2つの主要部分はダイ本体及びダイ挿入体を相応に含む。言うまでもなく、工具組立体及びそのチップ部分及びホルダ部分に言及する時には、「チップ」はパンチチップ又はダイ挿入体であり得る。同様に「ホルダ」は相応に、パンチチップのホルダ又はダイ本体であり得る。
特定の実施態様の場合、パンチチップのホルダ102は、硬化された工具鋼パンチチップとともに使用される(また工具鋼パンチチップとの組み合わせで提供されてもよい)。このような工具鋼はしばしば、20HRc〜80HRcの範囲内の硬度を有している。しかし、ホルダ102は任意の材料、例えば技術分野において知られている(現在はさほど広範には用いられていないものを含む)、又はまだ開発されていない他の同等の硬化材料又は複合材料から形成された種々の工具チップと一緒に使用することができる。或いは、いくつかの事例では、ホルダ102は、曲げ/変形機能にまだ適用できる非硬化材料から成る工具チップと一緒に使用するようにさせることもできる。
いくつかの事例では、パンチチップのホルダ102は安全キー106を有している。おそらく図1Bに最も良く示されているように、ホルダ102のシャンク108はオプションとしてこのような安全キー106を有することができる。図2は、パンチ組立体100の典型的な設定状態を示す側面図である。パンチ組立体100は、プレスブレーキにおいて一般に設けられている形式で対応ダイ組立体と一緒に取り付けされ、これと整合させられた状態で示す側面図である。図2を参照すると、安全キー106は安全凹部(又は安全溝)202と係合し、及び/又はプレス工具ホルダ200によって形成された安全シェルフと整合するようにされている。安全キー106が設けられる場合、これは引き込み可能又は引き込み不能であってよい。両タイプの安全キーは、特許文献1及び特許文献2に記載されている(それぞれの内容全体は参照することにより本明細書中に組み入れられる)。しかし言うまでもなく、図示されてはいないが、パンチチップのホルダ102が安全キーを有さない実施態様もあり得る。
図1Bを参照すると、引き込み可能な安全キーの場合、キー106は伸長位置と引き込み位置との間で運動可能であるように、パンチチップのホルダ102に取り付けられている。より詳細に述べるならば、キー106は好ましくは剛な係合部分110を含む。剛な係合部分110はチップホルダ102のシャンク108に対して(例えば概ねシャンクに向かう方向及び離れる方向に)運動可能である。いくつかの事例において、図示のように安全キー106は組立体の一部であって(例えばパンチチップのホルダ102内部及び/又はパンチチップのホルダ102上に取り付けられている)、少なくとも1つのばね部材112を有しており、このばね部材112は安全キー106をその伸長位置に向かって(直接に、又は1つ又は2つ以上のリンク部材及び/又は他の本体を介して)弾性的に付勢している。更に、いくつかの事例では、図示のように、組立体は押しボタン114を含んでいる。押しボタンは、内方に向かって押されると、係合部分110及びばね部材112を同様に動かし、これにより、安全キー106を引き込み位置に動かすことによって、チップホルダ102がプレス工具ホルダから下方に向かって取り外されるのを可能にする。
チップ104は、雄の成形パンチのためのものであってよい。しかし上で示唆したように、このようなチップ104は、例えば図3A,3B及び3Cに例示されているような雌の成形ダイのための挿入体(すなわちダイ挿入体)であってもよいことは明らかである。同様に、ホルダ102はパンチチップのホルダ又はダイ本体であってよい。このことは、本明細書に開示された全ての実施態様に当てはまる。典型的には、パンチチップ104は概ね、互いに反対側の第1の端部領域116と第2の端部領域118とを有している。好ましくは、チップ104の第1の端部領域116は、被加工物を変形させる面を形成している。被加工物を変形させる面は、変形面が被加工物に押し付けられると(例えばチップ104がシート金属片などに押し付けられると、及び/又は被加工物がチップ104に押し付けられると)、所望の変形(例えば曲げ)を被加工物内に形成するように形成されている。パンチチップ104の第2の端部領域118は、パンチチップのホルダ102の対応する面と対を成すように形成された1つ又は2つ以上の表面を有している。特定の実施態様の場合、第2の端部領域118は、パンチチップのホルダ102によって形成された平らな取り付け面152に直接に担持されるように形成された平らな取り付け面150を形成する。このような取り付け面150,152は図1Cに示されている。これについてはより詳しく後述する。
上記のように、自己着座構造が工具組立体設計内に組み入れられている。分離可能な部分のうちの1つ又は2つ以上(例えばパンチチップのホルダ102又はパンチチップ104)がこのような自己着座構造を含むことができる。このような事例において、構造は、分離可能な部分のうちの第1の部分(例えばパンチチップ104)に結合(例えば作動可能に結合)するか、又は第1の部分と一体的に形成することができる。このようなものとして、構造(例えばそのリンク部材)は、第1の分離可能な部分との剛な取り付けを形成するように、また第1の分離可能な部分から突出す構成部材を形成するように形成することができる。突出構成部材は、分離可能な部分のうちの第2の部分(例えばパンチチップのホルダ102)と対を成すことによって、第1の部分を第2の部分に対して適切に位置決めして着座させるように形成することができる。
言うまでもなく自己着座構造のための種々の形態がある。上記のように、自己着座構造を使用して、パンチチップ104をパンチチップのホルダ102に対して位置決めして着座させることができ、いくつかの事例では、構造は、チップ104とホルダ102とを一緒に結合する際に使用することもできる。例えば特定の実施態様において、自己着座構造はリンク部材120を含む。図1Cを参照すると、特定の実施態様の場合、リンク部材120はシャフト、ロッド、ピン、又は他の細長い部材(例えば図示のプルスタッド)であり、第1の及び第2の端部領域122及び124を含む。いくつかの例では、リンク部材は細長いので、工具組立体がプレス上に作動可能に取り付けられると、リンク部材はプレスのプレス軸に対してほぼ平行な中心軸を有している。特定の実施態様において、第1の端部領域122はねじ山付き部分を含む。第1の端部領域122のねじ山付き部分はこれが設けられると、リンク部材120が分離可能な部分102又は104のうちの一方(例えばパンチチップ104)に剛に(例えば螺合により)取り付けられるのを可能にし、第2の端部領域124はその一方の部分から突出すことにより、他方の部分(例えばチップホルダ102)と(例えばこれに取り付けされた結合部材136を介して)係合可能になる。
特定の実施態様の場合、リンク部材120の第1の及び第2の端部領域122,124は、分離可能な部分の対応穴(例えば孔)内部に受容されるように形成されている。例えば、図示のパンチチップ104は、第1の端部領域122のねじ山付き部分を受容するようにされたねじ山付き穴(例えば孔)126を形成しているのに対して、パンチチップのホルダ102は、第2の端部領域124を受容するようにされた取り付け穴(オプションとして平滑な無ねじ山孔)128を形成している。従って、第2の端部領域124は、ホルダ穴128、ひいてはホルダ102に選択的に接合されるか又はこれから取り外されるように形成されている。言うまでもなく、ホルダ穴128は好ましくは、リンク部材の第2の端部領域124との(この横方向運動を制限する)滑り嵌めを形成するように形成されている。このことは、着座目的でプレスの後続の基準行程を必要とすることなしに、パンチチップのホルダ102上のパンチチップ104の良好な位置決め及び着座を可能にすることができる。特定の実施態様では、図示のように、開口128は、リンク部材の第2の端部領域122の先端と、取り付け穴128の図示の盲端131との間に空間129を有している。なお、このことは図3及び7〜12に例示された他の工具ホルダに当てはめることもできる。このような空間129は、リンク部材の第2の端部領域が、ホルダの結合部材とのカム係合を介して穴128内部で更に、引張られるのを可能にする。これについてはより詳しく後述する。
リンク部材120の第1の端部領域122とパンチチップ104との剛な取り付けを可能にするために、螺合結合が例示されてはいるが、他の結合手段をまさに同様に使用することもできる。更に、単一のリンク部材120だけが図1に示されてはいるものの、言うまでもなくパンチ組立体100の寸法がより大きい(すなわち長さがより大きい)場合には、複数のリンク部材120をパンチチップ104の長さに沿って所定の間隔を置いて設けることができる。この概念は図4及び5に例示されており、ダイ組立体のより大きい長さに適応することもできる。これについてはより詳しく後述する。
いくつかの事例において、パンチ組立体100は更なる自己着座構造を含むことができる。例えば特定の実施態様では、このようなさらなる構造は1つ又は2つ以上のレール(又は側壁)130を含むことができる。レール130は特定の実施態様ではパンチチップのホルダ102の端部132から突出して、パンチチップ104と対を成すようにさせることができる。図示のように、レール130はパンチチップのホルダ102と一体的であるが、しかしこのことが必要というわけではない。特定の実施態様の場合、レール130のそれぞれは、パンチチップ104の1つ又は2つ以上の外面(例えば側面)と対を成すように形成されている。例えば図1Bを参照すると、レール130のそれぞれは、パンチチップ104の互いに反対側の外面134と対を成すように形成されている。このように、パンチチップのホルダ102は(明確な)取り付けチャネル、オプションとして、細長い方形(又はほぼ方形)のチャネルを有することができる。このチャネル内には、パンチチップ104の取り付け端部領域118が滑り嵌めされるように形成されている。レール130は、取り付けチャネルの側壁を形成することができ、有利である。レール130を、リンク部材120と組み合わせて使用する際には、パンチ組立体100は、パンチチップ104をパンチチップのホルダ102と位置決めして着座させる、二要素で挟む手段を備えている。
自己着座構造を介してパンチチップ104をパンチチップのホルダ102上に位置決めして着座させたら、チップ104をホルダ102に固定するために結合手段を任意に用意することができる。手短に述べるならば、特定の実施態様において、自己着座構造はこのような結合において使用することができる。言うまでもなく、結合手段は種々様々な形態を成すことができる。例えば、結合手段は結合部材136を含むことができる。結合部材はオプションとして締付部材(又は締付部材組立体)であってよい。特定の実施態様では、結合部材136は止めねじである。パンチチップのホルダ104は、止めねじを受容(例えば担持)するようにされている。図示のように、特定の実施態様では、結合部材136は、パンチチップのホルダ102のねじ山付き開口(又は孔)138内に受容されており、開口(又は孔)138は概ね、ホルダ102内の穴(又は孔)128と交差する(すなわち穴128内に開口する)ように配向されている。特定の実施態様では、穴(又は孔)128は組立体100のプレス軸PAに対して少なくとも実質的に平行な方向に延びている(図1Bに示されている)。このようなものとして、リンク部材120(すなわちその第2の端部領域124)に向かう又はこれから離れる結合部材136の運動は、組立体のプレス軸PAに対して横方向であってよい。特定の実施態様では、リンク部材120に向かう又はこれから離れる結合部材136の運動は、軸方向である。更に、図示の特定の実施態様において、横方向は組立体のプレス軸PAに対して少なくとも実質的に垂直である。言うまでもなく、上記記述は図3A,3B及び3Cのダイ組立体300に相応に適用することができ、組立体300のプレス軸PAは図3Bに示されている。
図1Bの拡大区分を参照すると、リンク部材120の第2の端部領域124がホルダ102の対応開口(又は孔)128内に挿入されると、結合部材136はこれがねじ山付き開口138内を前進するのに従って、このような第2の端部領域124に接触し、これにより、リンク部材120を所定の位置にロックし、パンチチップ104を着座位置でパンチチップのホルダ102に固定する。このため、結合部材136がホルダ102(開口138内)に設けられる場合、リンク部材120の構成部材(すなわち第2の端部領域124)がホルダ102の取り付け穴(又は孔)128内に受容されるようなときに、結合部材136の少なくとも一部を選択的に、その構成部材に向かう又は構成部材から離れる方向に動かすことができる。今度は、更に、下で詳述するように、前記構成部材120に向かう結合部材136の運動によって、結合部材部分を前記リンク部材構成部材に当接させることにより、ホルダ102上にチップ104を着座させることができる。図示のように、リンク部材120はオプションとしてショルダ121を有することができ、ショルダは、チップ104へ作動可能に取り付けられると、チップ104の取り付け面150に支持される。図示のように、このことは、使用されるリンク部材が図3及び7〜12の工具組立体である場合にも当てはめることができる。この場合、チップ104の取り付け面150はオプションとして、リンク部材120のショルダ121及びチップホルダ102の取り付け面152の両方と接触することができる。更に、前記リンク部材構成部材から離れる結合部材136の運動は、リンク部材120がホルダ102の取り付け穴(又は孔)136から解放されるのを可能にする。言うまでもなく、上記記述は図3A,3B及び3Cのダイ組立体300に相応に適用することができる。
特定の実施態様において、おそらく図1Bの拡大区分及び図1Cに最も良く示されているように、リンク部材120の第2の端部領域124は、その一部又はその一部の周りに形成された雌のデテント(例えばくぼみ、凹部、狭幅ネック領域、及び/又はチャネル)140を有している。雌のデテントはリンク部材120のヘッド141によって一方の側で仕切られている。雌のデテント140は、開口138内で前進させられたときに結合部材136が延びるための座を提供し、確実な結合を可能にする。更に、図示するように、特定の実施態様では、デテント140は傾斜(又は角度付き)外面142を有することにより、結合部材136の先端領域146で、対応形成された外面144と対を成す。この場合、結合部材の先端領域146とリンク部材の雌のデテント140との幾何学的係合は、より緊密な結合を可能にする。特に、結合部材136は図示のねじ山付き開口138内を前進させられると、結合部材の角度付き表面144はデテント140の角度付き外面142と係合する(例えば接触する)。ねじ山付き開口138内部分離部材136を更に、前進させると、結合部材の先端領域146はデテント140内に更に、進入する。従って、結合部材の角度付き表面144はデテントの角度付き表面142とカム作用をもたらし、この過程においてリンク部材の第2の端部領域124をホルダ穴128内部のその最終的な作動可能な取り付け位置に引っ張る。ホルダ開口128内部のリンク部材120をこのように引っ張る(この事例では、例えば組立体100がプレスの上側ビームに取り付けられる時には、持ち上げる)ことにより、パンチチップ104とパンチチップのホルダ102との緊密な結合を可能にし、チップ104及びホルダ102の接合された面の間のギャップ又は許容誤差を排除又は制限し、これにより、(着座目的で)プレスの事前の基準行程を実施する必要なしに、緊密に束縛された組立体を提供する。他の実施態様(図示せず)の場合、結合手段(例えば締付部材136)はこれが設けられていると、雌のデテントを有さないリンク部材の側方に単純に強制的に当接する。或いは、他のタイプの雌のデテントを使用することもできる。更に、図示の結合手段は雄ねじ付き止めねじであり得るが、種々の他の結合手段を使用することもできる。例えば、本体はリンク部材と係合するようにばね付勢する(又はその他の形で力を加える)ことができる。
簡単に上述したように、チップホルダ及びチップ部分を位置決めして着座させるため、及び/又は結合するために、自己着座構造(例えばリンク部材120)を工具組立体内に組み入れることによって、この設計は組み立てプロセスを容易にすることができ、また工具組立体の性能及び耐久性に好ましい影響を与える。例えば上述のように、最初に部分を着座させ、次にこれらを着座位置で一緒に結合するために構造を使用すると、緊密に束縛された工具組立体が得られる。従って、結果として得られる工具組立体は従来の工具組立体と比較して、構造特性の増強を呈する。例えば、結果として得られるパンチ組立体100において、リンク部材120を作動位置でパンチチップのホルダ102と結合すると、チップ104とホルダ102との望まれないギャップが排除又は制限される。こうして作動可能に組み立てされると、パンチチップ及びパンチチップのホルダの係合された対を成す表面は、プレス作業中いつでも互いに安定な直接の接触状態で維持される。従って、組立体100はより高い構造的完全性、及び着座部分領域における摩耗の低減を呈することができる。
更に、図1Cを参照した特定の実施態様では、自己着座構造(リンク部材120、及びオプションとしてレール130)は、チップ104及びチップホルダ102の対を成す取り付け面150及び152がそれぞれ、プレスのプレス軸に対して特定の配向で維持されるように形成されている。特定の実施態様では、リンク部材120はプレスのプレス軸に対して平行(又は実質的に平行)な方向で(例えば軸に沿って)パンチチップ104から突出す。このようなものとして、特定の実施態様の場合、対を成す表面150,152は着座させられる(すなわち作動位置で互いに直接に担持される)と、プレス軸に対して垂直(又は実質的に垂直)方向にある。図2において、図示のプレス軸Aはほぼ鉛直方向であるが、これは厳密には必要とされない。このようなものとして、鉛直方向に向けられた相応のプレス力は、パンチ組立体100に供給されると、着座済の表面150,152の界面全域にわたって均一に分配される。この構成は、パンチチップのサイズとは無関係に、プレスからの変形/曲げ力の、より均一で効果的な使用をもたらす。更に、この力を均一に分配すると、パンチ組立体100によってもたらされる、着座済の表面150,152に近接した摩耗は、従来のパンチ組立体を使用する際に典型的に示されるものよりも少ない。
上で示唆したように、本発明の実施態様はダイ組立体にまさに適用可能であり、これは図3A,3B及び3C(本明細書ではまとめて図3と呼ぶことがある)に例示されている。これらはダイ組立体300のそれぞれ正面図、断面図、及び分解組み立て図である。図1のパンチ組立体100と同様に、組立体300は、所望の通り結合され分離されるように形成された2つの主要部分を含んでいるが、しかしこの場合、これらの部分はダイ本体302及びダイ挿入体304を含む。
特定の実施態様において、上記パンチチップのホルダ102と同様にダイ本体302は、硬化された工具鋼ダイ挿入体と一緒に使用することができる(また硬化された工具鋼ダイ挿入体との組み合わせで提供されてもよい)。しかしダイ本体302は、任意の材料、例えば技術分野において知られている(現在はさほど広範には用いられていないものを含む)、又はまだ開発されていない他の同等の硬化材料又は複合材料から形成された種々の工具チップと一緒に使用することができる。或いは、いくつかの事例では、本体302は、所望の曲げ/変形機能にまだ適用できる他の硬質材料又は非硬化材料から成る挿入体と一緒に使用するようにさせることもできる。例えば、特定の実施態様では、ダイ挿入体304は、ポリマー/複合材料から成る硬質鋼から(例えばモールディング、鋳造、又は押し出しを介して)形成することができ、例えば研磨又は塗装された材料を含む材料は、マークフリー(mark−free)の曲げが保証される用途においてより有用である。
図示のように、ダイ挿入体304は概ね、互いに反対側の第1の端部領域316と第2の端部領域318とを有している。好ましくは、挿入体304の第1の端部領域316は、1つ又は2つ以上の被加工物を変形させる面によって仕切られた凹部(又はチャネル)306を形成する。挿入体304の第1の端部領域316はプレスに使用されるときには、対応パンチと整合させられ、一般にその上に被加工物を支持する。プレス作業中、パンチが被加工物に押し付けられると(例えばパンチチップがシート金属片などに押し付けられると、及び/又は被加工物がチップに押し付けられると)、所望の変形(例えば曲げ)が被加工物内に形成され、被加工物は挿入体凹部306の形状に従って曲げられる。図示のダイ挿入体304の第2の部分318は、本体302の対応する面と対を成すように形成された1つ又は2つ以上の表面を有している。特定の実施態様の場合、第2の端部領域318は、ダイ本体302によって形成された平らな取り付け面352に直接に担持されるように形成された平らな取り付け面350を形成する。このような取り付け面350,352は図3Cに示されている。
図1のパンチ組立体100と同様に、自己着座構造がダイ組立体300の設計内に組み入れられており、この構造はパンチ組立体100に関して上述したものと同じ特質及び機能の多くを共有している。例えば図示のように、自己着座構造はリンク部材120を含む。上述のように、リンク部材120は第1の及び第2の端部領域122及び124を含むことができ、第1の端部領域122はオプションとしてねじ山付き部分を含む。第1の端部領域122のねじ山付き部分が図示のように設けられている場合、これはリンク部材120が分離可能な部分302又は304のうちの一方(例えばダイ挿入体304)に剛に(例えば螺合により)取り付けられるのを可能にし、第2の端部領域124はその一方の部分から突出すことにより、他方の部分(例えばチップホルダ302)と(例えばこれに取り付けされた結合部材136を介して)係合可能になる。
特定の実施態様では、リンク部材120の第1の及び第2の端部領域122,124は、分離可能な部分の対応穴(例えば孔)内部に受容されるように形成されている。例えば、図示のダイ挿入体304は、第1の端部領域122のねじ山付き部分を受容するようにされたねじ山付き穴(例えば孔)326を形成しているのに対して、ダイ本体302は、第2の端部領域124を受容するようにされた穴(オプションとして平滑な無ねじ山孔)328を形成している。従って、第2の端部領域124は、本体穴328、ひいては本体302に選択的に接合されるか又はこれから取り外されるように形成されている。言うまでもなく、本体穴328は好ましくは、リンク部材の第2の端部領域122との(この横方向運動を制限する)滑り嵌めを形成するように形成されている。このことは、本体302上のダイ挿入体304の良好な位置決め及び着座を可能にすることができる。
いくつかの事例において、パンチ組立体300は更なる自己着座構造、例えば1つ又は2つ以上のレール(又は側壁)330を含むことができる。このようなレール330は特定の実施態様ではダイ本体302の端部332から突出して、ダイ挿入体304と対を成すようにさせることができる。図示のように、レール330はダイ本体302と一体的であるが、しかしこのことが必要というわけではない。特定の実施態様の場合、レール330のそれぞれは、ダイ挿入体304の1つ又は2つ以上の外面(例えば側面)と対を成すように形成されている。例えば図1Bを参照すると、レール130のそれぞれは、挿入体304の互いに反対側の外面(側面)334と対を成すように形成されている。このように、パンチチップのホルダ102と同様に、ダイ本体302は(明確な)取り付けチャネル、オプションとして、細長い方形(又はほぼ方形)のチャネルを有することができる。このチャネル内には、挿入体304の取り付け端部領域318が滑り嵌めされるように形成されている。レール330は、取り付けチャネルの側壁を有利に形成することができる。リンク部材120との組み合わせでレール330を使用する際には、ダイ組立体300はダイ挿入体304をダイ本体302上に位置決めして着座させる二要素で挟む手段を備えることができる。
自己着座構造を介してダイ挿入体304をダイ本体302上に位置決めして着座させたら、例えばパンチ組立体100に関連して全ての述べたものと同様に、挿入体304を本体302に固定するために結合手段(結合部材)を任意に用意することができる。このため、特定の実施態様において、自己着座構造はこのような結合において使用することができる。結合手段は、同じタイプの結合部材136、例えばオプションとして上記のような一組のねじを含む締付部材又は締付部材組立体を含む。このようなものとして、特定の実施態様では、結合部材136は、ダイ本体302のねじ山付き開口(又は孔)338内に受容されており、開口(又は孔)338は概ね、ダイ本体302内の穴(又は孔)328と交差する(すなわち穴328内に開口する)ように配向されている。このようなものとして、図3Bの拡大区分を参照すると、リンク部材120の第2の端部領域124がダイ本体302の対応開口(又は孔)328内に挿入されると、結合部材136はこれがねじ山付き開口338内を前進するのに従って、このような第2の端部領域124に接触し、これにより、リンク部材120を所定の位置にロックし、ダイ挿入体304を着座位置でダイ本体302に固定する。
図面から明らかなように、またおそらく図3Bの拡大区分及び図3Cに最も良く示されているように、リンク部材120の第2の端部領域124は特定の実施態様において、パンチ組立体100に関する実施態様に関連して上述したような雌のデテント140を有している。このため、雌のデテント140は、開口338内で前進させられたときに結合部材136が延びるための座を提供し、確実な結合を可能にする。これも上述のように、特定の実施態様では、デテント140は傾斜(又は角度付き)外縁142を有することにより、結合部材136の先端領域146で、対応形成された外面144と対を成す。このようなものとして、結合部材の先端領域146とリンク部材の雌のデテント140との幾何学的係合は、リンク部材第2の端部領域124をダイ本体穴328内部のその最終的な作動可能な取り付け位置に(できる限り大きく)引っ張ることを介してより緊密な結合を可能にする。穴328内部のリンク部材120をこのように引っ張る(この事例では、図2に示されているように、例えば組立体300がプレスの下側ビームに取り付けられる時には、降下させる)ことにより、ダイ挿入体304及びダイ本体302との緊密な結合を可能にし、ダイ挿入体304及びダイ本体302の接合された面の間のギャップ又は許容誤差を排除又は制限し、これにより、(着座目的で)プレスの事前の基準行程を実施する必要なしに、緊密に束縛された組立体を提供する。上述のように、他の実施態様(図示せず)の場合、結合手段(例えば締付部材136)はこれが設けられていると、雌のデテントを有さないリンク部材の側方に単純に強制的に当接する。或いは、他のタイプの雌のデテントを使用することもできる。更に、図示の結合手段は雄ねじ付き止めねじであり得るが、種々の他の結合手段を使用することもできる。例えば、本体はリンク部材と係合するようにばね付勢する(又はその他の形で力を加える)ことができる。
パンチ組立体100に関連して上述したものと同様に、ダイ本体部分及びダイ挿入体部分を位置決めして着座させるため、及び/又は結合するために、自己着座構造(例えばリンク部材120)をダイ組立体内に組み入れることによって、この設計は組み立てプロセスを容易にすることができ、またダイ組立体の性能及び耐久性に好ましい影響を与える。例えば上述のように、緊密に束縛されたダイ組立体が得られる。ダイ組立体は、従来のダイ組立体と比較して、構造特性の増強を呈する。例えば、リンク部材120を作動位置で本体302と結合すると、結果として得られるダイ組立体300において挿入体304と本体302との間の望まれないギャップが排除又は制限される。こうして作動可能に組み立てされると、ダイ本体部分及びダイ挿入体部分の係合された対を成す表面は、プレス作業中いつでも互いに安定な直接の接触状態で維持される。従って、組立体300はより高い構造的完全性、及び着座部分領域における摩耗の低減を呈することができる。
更に、図3Cを参照した特定の実施態様では、自己着座構造(リンク部材120、及びオプションとしてレール330)は、ダイ挿入体304及びダイ本体302の対を成す表面350及び352がそれぞれ、プレスのプレス軸に対して特定の配向で維持されるように形成されている。特定の実施態様では、リンク部材120はプレスのプレス軸に対して平行(又は実質的に平行)な方向で(例えば軸に沿って)ダイ挿入体304から突出す。このようなものとして、特定の実施態様の場合、対を成す表面350,352は着座させられる(すなわち作動位置で互いに直接に担持される)と、プレス軸に対して垂直(又は実質的に垂直)方向にある。プレス軸はプレス形態において一般に鉛直方向である(図2に示されている)。ダイ組立体300のこのような配向は、ダイ組立体(及びその上の被加工物)が定置のパンチに向かって押し出されパンチに押し付けられるプレス作業において特に有用である。このような事例では、対応する鉛直方向に向けられたプレス力は、ダイ組立体300に供給されると、着座済の表面350,352の界面全域にわたって均一に分配される。これにより、ダイ挿入体のサイズとは無関係に、プレスからの変形/曲げ力の、より均一で効果的な使用をもたらす。更に、この力を均一に分配すると、ダイ組立体300によってもたらされる、着座済の表面350,352に近接した摩耗は、従来のダイ組立体を使用する際に典型的に示されるものよりも少ない。
要約すると、本発明が提供する実施態様の場合、自己着座構造が工具組立体(パンチ組立体又はダイ組立体)内に設けられており、この自己着座構造は、組立体の分離可能な部分が互いに効果的に位置決めされ着座させられるのを可能にし、これによりこれらの組立体を単純にし、組み立て中にこれらの部分を適切に位置決めして着座させるのを保証する。更に、上記の説明が提供する例において、分離可能な部分を作動可能に結合する際に自己着座構造(例えばリンク部材120)が使用され、結果として得られた組立体は、特にこれらの部分の接合面で構造的完全性を増強し摩耗を低減するように緊密に束縛される。更に、分離可能な部分の対応する面を着座させてこれらの表面がプレス軸に対して均一に垂直となるように、自己着座構造(リンク部材120、及びオプションとしてレール130又は330)を形成することにより、これらの部分間によりプレス力のより均一な移動が生じ、更に、この場所の摩耗を少なくすることができる。
上で示唆したように、図1にはただ1つのリンク部材120が示されているものの、パンチ組立体100の寸法がより大きい(すなわち長さがより大きい)場合には、複数のリンク部材120をパンチチップ104の長さに沿って所定の間隔を置いて含むことができる。この概念は図4及び5に例示されており、更に、ダイ組立体のより大きい長さに適応することもできる。特に、図4のパンチチップ404は、パンチチップ104とは異なる様式を示しているが、接合されたパンチチップのホルダ402の側面406に沿って互いに所定の間隔を置いて設けられた穴(又は孔)438によって明らかにされるように、所定の間隔を置いた複数のリンク部材120(図示せず)を含んでいる。上記のように、これらの穴(又は孔)438は、結合手段(例えば結合部材)を受容するように形成することができる。各結合手段はそれぞれ、パンチチップ404からのホルダ402内に延びるリンク部材120(図示せず)をそれぞれ保持する。
言うまでもなく、パンチチップのホルダ402の種々の形態を用いることができる。特定の実施態様において、図4に示されているように、ホルダ402は単一の一体の本体を含むことができる。或いは、特定の実施態様では、パンチチップのホルダを構成部材化することができる。これらの構成部材は所定の間隔を置いて設けられるか又は結合される。例えば図5に示すように、ホルダ502は、所定の間隔を置いた複数のパンチチップのホルダ構成部材502’を含む。これらの構成部材はそれぞれパンチチップ504に作動可能に結合されるように形成されている。それぞれの構成部材502’内には穴538が例示されている。上記のように、これらの穴538はそれぞれ、(既に述べた設計と同様に)構成部材502’をパンチチップ504に結合するためのリンク部材120(図示せず)をそれぞれ保持する結合手段を受容するように形成することができる。言うまでもなく、他の結合設計を代わりに用いることもできる。
図1及び3に戻ると、パンチ組立体及びダイ組立体の区分がそれぞれ示されている。(例えばプレスブレーキのための)プレス工具が一般に例えば500mm、835mm、36インチなどの標準長さで製造されていることが知られている。工具長が長いと、言うまでもなく、自己着座構造は上に例示したようなリンク部材120を含む場合、複数のこのような部材120を含むのが有利である。複数のリンク部材120は工具組立体の長さに沿って好適に結合され所定の間隔を置いて設けられ、パンチチップのホルダ102の長さに沿って穴(例えば孔)が相応に位置決めされている。しかし、標準工具長さに限定される代わりに、特定の実施態様では、工具組立体100は、任意の所望の長さを形成するようにモジュール式に形成することができる。言うまでもなく、パンチチップ104の長さ(一般には1フィート〜20フィートの範囲)は、変形/曲げ機能を犠牲にしないように単一の一体の本体を使用するのを好ましくする。しかし特定の実施態様では、パンチチップのホルダ102が複数の区分から成っており、このような区分は、パンチチップ104の大きさに対応するのに必要とされる長さを形成している。これはダイ組立体にも同様に当てはまる。
モジュール式に設計された構成部材化された工具ホルダの一例が図6に示されている。図4及び5とは異なり、図6はダイ本体602を示している。しかし図4及び5と同様に、その設計はパンチ組立体及びダイ組立体の両方に適用可能である。ダイ本体602は、図3A,3B及び3Cに示されたダイ本体302とは異なり、複数の整合区分604から形成されている。図6のダイ本体602はダイ挿入体(図示されていないが、一般に図示のダイバー606と同様の大きさを有している)の大きさに対応するように4つの区分604を有するものとして示されているが、言うまでもなく、ダイ本体602の長さは、1つ又は2つ以上の区分604を組立体600へ加え/組立体600から取り除くことによって、必要に応じて調節することができる。区分604はひとたび設けられたら、種々の方法のうちのいずれかで接合することができる。例えば、図示されてはいないが、区分604のそれぞれは、互いに反対側の端部に締付部材と穴と(例えば上記のリンク部材120のような締付部材及びその対応穴)を含むことができる。このようなものとして、特定の実施態様において、区分604の対向端部の各端部はそれぞれ締付部材及び穴を含むことができ、工具ホルダ組立体600をその所望の長さに形成する際に、1区分604の穴は、隣接区分304の締付部材などを受け入れるように形成されている。このような複数の区分604を一緒に固定するために、多くの他の手段を使用することもできる。
上記のように、リンク部材120と、パンチ組立体100又はダイ組立体300の分離可能な部分とを一緒に結合する際に、他の手段を使用することができる。上記実施態様は結合部材136を止めねじとして例示しているが、他の締付部材又は締め付け設計を代わりに用いることができる。更に、結合手段は工具の使用を必要とすることなしにリンク部材を固定する機構を含むことができる。このようなものとしてリンク部材(ひいてはパンチチップ)とホルダとを接合して結合することは工具不要な(又はツールフリー)作業を介して行うことができ、いくつかの実施態様では、一動作で、ツールフリー作業によって行うことができる。更に、特定の実施態様では、結合手段は固定機能に更に固定解除機能をも有する機構を含むことができるので、組み立てプロセス及び分解プロセスは両方とも工具不要な作業を介して行うことができ、また特定の実施態様では、一動作で、ツールフリー作業によって行うことができる。
図7及び8は、本発明の特定の実施態様に基づく他の模範的締付部材を含む結合設計を有するパンチ組立体を示す正面断面図及び分解組み立て図であるのに対して、図9〜11は、典型的な固定し固定解除する機構を含む結合設計を有するパンチ組立体の正面断面図及び分解組み立て図である。図7〜11のパンチ組立体はそれぞれパンチ組立体700,800,900,1000,及び1100を含む。しかし上記のように、本発明の実施態様は、ダイ組立体に等しく適用することができる。図1のパンチ組立体100とは様式が異なるが、パンチ組立体700,800,900,1000,及び1100は一般に同じ機能特徴を共有する。特にパンチ組立体700,800,900,1000,及び1100はそれぞれパンチチップのホルダ702,802,902,1002,及び1102を有している。これらのパンチチップのホルダはパンチチップ704,804,904,1004,及び1104に対して所望の通りに結合又は分離することができる。
またパンチ組立体100と同様に、パンチ組立体700,800,900,1000,及び1100のそれぞれは、パンチチップを対応ホルダ上に位置決めして着座させるためのリンク部材を含む着座構造を組み入れている。多くの点において、これらのリンク部材は、既述のリンク部材120と同じ特質を共有する。このため特定の実施態様では、図7,8,9,10,及び11のリンク部材のそれぞれは、チップとの結合を可能にするための第1の端部領域(又は部分)と、ホルダとの結合を可能にするための第2の端部領域(又は部分)とを有している。更に、図1のパンチ組立体100及び図3のダイ組立体300と同様に、特定の実施態様では、第2の端部領域は雌のデテントを含み、結合手段のエッジ(又は表面)と雌のデテントを仕切るエッジ(又は表面)との係合により、チップの取り付け面はホルダの対応する面に直接に当て付けられた状態で保持される。
図7A及び7B(本明細書中ではまとめて図7ということもある)及び図8A及び8B(本明細書中ではまとめて図8ということもある)は、典型的な結合部材(例えば締付部材)736及び836を含む結合手段を示している。それぞれのパンチチップのホルダ702及び802がこれらの結合手段を受容(例えば担持)するようにされている。図示のように、特定の実施態様では、結合部材736及び836は、ホルダ702及び802のねじ山付き開口(又はねじ山付き孔)738及び838内に受容されている。このような事例において、開口(又は孔)738及び838はそれぞれ概ね、パンチチップのホルダの穴(又は孔)728及び828と交差する(すなわち穴内に開口する)ように配向されている。
図7の結合部材736は異なるタイプの止めねじを含んでいる。特定の実施態様では、図示のように、結合部材736は、概ね内方に向かって延びる凹部762を形成する先端760を有している。おそらく図7Aの拡大図に最も良く示されているように、凹部762の形状はその内面764によって形成されている。この場合凹部762はほぼ円錐状に成形されているが、しかし凹部762は他の形状として形成することもできる。図示のリンク部材720はその第2の端部領域724で雌のデテント740を形成しており、またこのような領域724の先端に球形ヘッド742を有している。結合部材736がその対応開口738内から部分的に後退させられると、結合部材の先端760はリンク部材720のための穴728から外方へ向かって戻されることにより、リンク部材720のヘッド742が穴728内を完全に前進するのが可能になる。逆に、結合部材736が締め付けられると、その先端760は穴728内に前進させられる。リンク部材ヘッド742は結合部材凹部764内部に受容され、ヘッド(及びリンク部材)の位置は凹部762の内面764とリンク部材ヘッド742の外面744との接触により保持される。
特定の実施態様の場合、おそらく図7Aの拡大図に最も良く示されているように、凹部762の内面764は傾斜している(又は「角度が付いている」ことにより、ヘッド742の相応に形成された外面744と対を成す。この場合、結合部材の先端760とリンク部材のヘッド742との幾何学的係合は、より緊密な結合を可能にする。特に、結合部材736が図示のねじ山付き開口738内を前進させられるのに伴って、結合部材凹部762を形成する角度付き内面766は、リンク部材ヘッド742の対応外面744と係合する。開口738内部分離部材736を更に、前進させると、結合部材720のヘッド742は凹部762内に更に、進入する。従って、結合部材736の角度付き表面764はヘッド742の外面744とカム作用をもたらし、この過程において更に、リンク部材の第2の端部領域724をホルダ穴728内部のその最終的な作動可能な作取り付け位置に引っ張る。ホルダ開口728内部のリンク部材720をこのように引っ張る(この事例では持ち上げる)ことにより、パンチチップ704とパンチチップのホルダ702との緊密な結合を可能にし、これにより、(着座目的で)プレスの事前の基準行程を実施する必要なしに、緊密に束縛された組立体を提供する。
図8の締付部材836は、カム型ねじを含む結合部材836を含む。特定の実施態様では図示のように、カム型ねじ締付部材836は、締付部材836の先端を通ってほぼ垂直に延びる開口870を形成している。リンク部材820は、リンク部材720に関して上述したものと構造的に同様であり、その第2の端部領域824の先端に球形ヘッド842を有している。カム型ねじの1つの配向において、開口870は、リンク部材820のヘッド842がカム型ねじに対して軸方向に動くのを可能にする。しかし、カム型ねじが回転してその配向から外れると(図示の通り)、開口870を仕切るエッジ(又は表面)872はヘッド842に当接する(ヘッドとカム作用をもたらす)。特定の実施態様において、おそらく図8Aの拡大図に最も良く示されているように、エッジ872は、球形締付部材ヘッド842と対を成すように成形された球体である。このようなものとして、カム型ねじを回転させることによってリンク部材820を保持する(上記の通り)と、球形エッジ(又は表面)872とヘッド842との間にカム作用が生じる結果、リンク部材の第2の端部領域824を穴828内部のその最終的な作動可能な取り付け位置に引っ張る。ホルダ開口828内部のリンク部材820をこのように引っ張ることにより、パンチチップ804とパンチチップのホルダ802との緊密な結合を可能にし、これにより、(着座目的で)プレスの事前の基準行程を実施する必要なしに、緊密に束縛された組立体を形成する。
図7及び8と同様に、図9A及び9B(本明細書中ではまとめて図9ということもある)は、パンチチップのホルダ902が受容するようにされた模範的結合部材936を含む結合手段を示している。図示のように、特定の実施態様では、結合部材936は、ホルダ902のねじ山付き開口(例えばねじ山付き孔)980内に受容されたねじを含む。しかし、図7及び8の設計(並びにやはりねじ結合部材を例示する図1及び3の設計)とは異なり、ねじは、リンク部材920の第2の端部領域924を受容するためのパンチチップのホルダ穴(例えば孔)928内に突入する組立体部分である。特定の実施態様の場合、図示のように、締付部材組立体はキャッチ部材970を含む。キャッチ部材970は、穴(孔)928内に延びるように配向されている。図示のように、特定の実施態様では、キャッチ部材970ほぼ「L字形」形態を有することによって、例えば互いに垂直方向の対向する端部領域を有する。図示されたキャッチ部材970の第1の端部領域972は図示のねじ936に結合されている。しかし、キャッチ部材970はその代わりにねじと一体的に形成することができる。ねじ936が貫通して延びる(キャッチ部材970内に形成された)アイレット976を含む典型的な結合が示されているが、多くの他の結合機構を使用することもできる。
図示のように、キャッチ部材970の第1の端部領域972は、ホルダ902のチャネル978に沿ってねじ936から延びている。チャネル978は、ねじ936のための開口980と流体連通している(開口980に対して開いている)のに更に、更なる開口(例えば孔)938とも連通している。この開口938は、キャッチ部材970の第2の端部領域974を受容するように、リンク部材920を受容する開口(例えば孔)928と交差するように形成されている。リンク部材920はリンク部材720に関して上述したものと構造的に同様であってよく、すなわち、第2の端部領域924に雌のデテント940を形成し、この領域924の先端に球形ヘッド942を有している。キャッチ部材970の第2の端部領域974は特定の実施態様において、互いに間隔を置いた脚部962を有する先端960を有している。これらの脚部の間にはほぼv字形又はu字形の凹部964が形成されている。
図示のように、ねじ936はキャッチ部材970のドライバとして使用される。図示のねじ936がその対応開口980内で外方に向かって部分的に後退させられると、キャッチ部材970の第2の端部領域974が、リンク部材920のための穴928から外方に向かって部分的に後退させられることによって、リンク部材920のヘッド942が脚部962の間を、凹部964を通過するのが可能になる。今度は締付部材936が締め付けられると、キャッチ部材970はホルダ902に固定されるので、キャッチ部材の脚部962は、穴928内部のロック位置に位置決めされ、デテント940内に延び、これにより、ヘッド942をその作動位置に保持する。特定の実施態様の場合、おそらく図9Aの拡大図に最も良く示されているように、ヘッド942に係合する脚部962の表面(例えばカム表面)982はこれらの端部から上方に向かって傾斜している(角度が付いている)ことによって、リンク部材ヘッド942の対応外面984とカム作用をもたらす。このようなものとして、締付部材936が、穴928を通る第2の端部領域924と対を成すように締め付けられると、傾斜脚部面982とヘッド外面984との間のカム作用の結果、リンク部材をその作動位置に引っ張る。穴928内部のリンク部材920をこのように引っ張ることにより、パンチチップ904とパンチチップのホルダ902との緊密な結合を可能にし、これにより、(着座目的で)プレスの事前の基準行程を実施する必要なしに、緊密に束縛された組立体を形成する。
上記のように、図10A及び10B(本明細書中ではまとめて図10ということもある)及び図11A及び11B(本明細書中ではまとめて図11ということもある)は、典型的な固定と固定解除の機構を含む結合設計を示している。特定の実施態様では、その手段が機械式であるか、電気式であるか、磁気式であるか、液圧式であるか、及び/又は空気圧式であるかにかかわらず、このような結合設計は、それぞれパンチチップのホルダ1002又は1102に対するリンク部材(ひいては対応パンチチップ1004又は1104)の固定又は固定解除を選択的にトリガするためのアクチュエータを含むことができる。
図示のように、図10及び11の結合部材はいくつかの点で図9の設計と同様である。例えば、同じタイプのキャッチ部材970(上記に詳述した)及びリンク部材920が設けられている。このようなものとして、これらの部材は図9における同じ符号を図10及び11においても有している。従って、特定の実施態様では、キャッチ部材970の第2の端部領域974が前進させられると、キャッチ部材970の傾斜脚部面982とリンク部材ヘッド942の外面984との間のカム作用の結果、リンク部材をその作動位置に引っ張る。ホルダ穴内部のリンク部材920をこのように引っ張ることにより、それぞれ図10及び11の設計において(いずれの場合にも着座目的でプレスの事前の基準行程を実施する必要なしに)、パンチチップ1004及び1104とパンチチップのホルダ1002及び1102との緊密な結合を可能にする。
更に、図9の設計と同様に、パンチチップのホルダ1002,1102は同様に形成されたチャネル1078,1178及び開口1038,1138を備えることにより、キャッチ部材970の第1の及び第2の端部領域972,974をそれぞれ受容する。更に、図10及び11の締付部材1016,1118は、キャッチ部材970、特にキャッチ部材970の第2の端部領域974のドライバとして役立つ。しかし、リンク部材920を固定し固定解除するするために締付部材を螺合によって前進後退させる代わりに、図10及び11の組立体はボタンとソレノイドの組立体を含む。ボタンとソレノイドの組立体は、締付部材1016,1118を動かすように作動させられ、これにより、下記のように固定解除動作及び固定動作をトリガする。
図10及び11の結合設計の1つの明確な態様は、キャッチ部材970の運動を作動させるためのトリガである。図10Aのパンチ組立体1000を見ると、アクチュエータはボタンの組立体を含む。このため、特定の実施態様では、この組立体は、機械的に操作するボタン1012と、ばね1014と、締付部材1016とを含む。図示の組立体1010はチップホルダ1002の開口(例えば孔)1080を通って延びる。組立体1010を構成する際には、締付部材1016をキャッチ部材970の第1の端部領域972に(オプションとして上で例示したアイレット976を介して)結合し、次に開口1080を通して前進させることによって、ばね1014を受容し、その先端1018をボタン1012の後端部1020に結合させる。特定の実施態様では、図示のように、ボタン後端部1020はねじ山付き開口(例えば孔)1022を有することにより、締付部材1016の先端1018を螺合によって受容するが、しかし他の結合様式を代わりに用いることもできる。
特定の実施態様の場合、ボタン1012が(例えばボタン1012を押すことによって)作動させられると、結合手段は「開状態」(図示せず)にもたらされる。開状態では、リンク部材920(ひいてはパンチチップ1004)はパンチチップのホルダ1002から固定解除される(予めパンチチップのホルダ1002によって保持されている場合)。開状態は、リンク部材の第2の端部領域924を選択的にパンチチップのホルダ1002に接合するか又はこれから取り外すことができる時間を提供することもできる。このような「開状態」は図示されていないが、しかし図9に関連してすでに詳述したものから、キャッチ部材970の第2の端部領域974を後退させて穴(又は孔)1028から押し出すことにより、リンク部材920の自由な前進及び除去を可能にしたときに、開状態が生じる。おそらく図10の拡大図に最も良く示されているように、ボタン1012を作動させることによって、締付部材1016は強制的に開口1080から押し出される。これにより、キャッチ部材970も後退して穴1028から押し出される。言うまでもなく、ボタン1012は作動させられるのに伴って、例えばボタン1012が押圧位置に位置することにより、ばね1014の付勢力に抗する(すなわち克服することになる)。
特定の実施態様において、図示のように、リンク部材970が結合手段の「開状態」中にパンチチップのホルダ穴1028内で完全に前進させられると、(例えばボタンを更に、押すことを介して、又はただボタンを離すことにより)ボタン1012を解放することができ、これにより、結合手段は「閉状態」にもたらされる。こうして、「開状態」とは対照的に、「閉状態」は、穴1028を通って内方に向かって延びるキャッチ部材970の第2の端部領域974を含むことによって、穴(又は孔)1028内にリンク部材920を保持する。ボタンの組立体1010に関して、特定の実施態様の場合、ばね1014を着座させるための開口1080内に、この開口1080と同軸的にチャネル1024が設けられている。図示のチャネル1024はボタン1012に向かって開いて、ばね1014はボタン1012を付勢できるようになっている。従って、ばね1014は強制的に、ボタン1012が開口1080から外方に向かって延びるようにする。このことは結果として、締付部材1016を開口1080に対して内方に向かって引っ張ることになる。従って、キャッチ部材970は所定の位置に保持され、これによりリンク部材920(ひいてはパンチチップ1004)をパンチチップのホルダ1002に固定する。
図10のパンチ組立体1000に関しては、図示されてはいないものの、言うまでもなくボタン1012に給電することができ、特定の設計ではスイッチを含むことができる。ボタンの組立体1010の設計を考えると、パンチチップのホルダ1002に対してリンク部材920(ひいては対応パンチチップ1004)を解放するためにワンステッププロセスを用い得ることは明らかである。特定の実施態様において、ワンステッププロセスは一動作のプロセスだけを含む。例えばホルダ1002の穴(例えば孔)1028内にひとたびリンク部材920が固定されたら、(ボタン1012を押すという一動作のワンステッププロセスを介して)ボタン1012を作動させることにより、キャッチ部材970は(締付部材1016を介して)ホルダの穴1028から外方に向かって自動的に引き出されることによって、リンク部材1020がホルダ1002からロック解除される。リンク部材920を固定するために、ツーステッププロセスを実施することができる。すなわち(リンク部材920を対応開口1028内に挿入することを介して)パンチチップのホルダ1104に対してパンチチップ1004を着座させ、ボタン1012を解放することによりリンク部材920(ひいてはパンチチップ1004)をパンチチップのホルダ1002に固定する。言うまでもなく、これらの過程の段階は二次工具を使用する必要なしに実施し得るので有利である。
このように、特定の実施態様において、パンチ組立体の結合設計は、パンチチップのホルダに対するリンク部材(ひいてはパンチチップ)の固定又は固定解除をトリガするためにアクチュエータを使用する。図10のパンチ組立体1000がボタンの組立体を使用するのに対して、図11のパンチ組立体1100のためのアクチュエータはソレノイドの組立体である。図10及び11の設計は、ソレノイドの組立体1110のための開口(又は孔)1180内部にソレノイド1112が付加されていること、ボタン1012の代わりにキャップ1114が設けられていることを除けば類似している。図示のように、特定の実施態様では、組立体1110は更に、キャップ1114と、ばね1116と、締付部材1118とを含んでいる。ソレノイドの組立体1110は特定の実施態様では、図10のボタンの組立体1010と同様に形成されている。但しソレノイドの組立体1110は、ソレノイド1112が設けられており、キャップ1114(図10のボタン1012の代わりに設けられている)が締付部材1118の先端1120に結合されている点で図10のボタンの組立体1010とは異なる。図示のように、特定の実施態様では、ソレノイド1110はチャネル1122(又は孔領域)内に着座させられている。チャネル1122は開口1180と同軸であり、ばね1116及びキャップ1114に向かって開いている。特定の実施態様では、ソレノイド1112は、これが(結合手段を「開状態」にもたらすように)作動させられると、締付部材1118を開口1080に対して外方に向かって押し出すように形成されている。これにより延長部970も開口1128から強制的に後退させられ、これによりリンク部材920(ひいてはパンチチップ1104)はパンチチップのホルダ1102から解放される。逆に、ソレノイドが不活性化される(結合手段を「閉状態」にもたらす)と、ソレノイド1112は締付部材1118を解放する。その結果、ばね1116は、開口1180から外方に向かって部分的に前進するようにキャップ1114を付勢する。これにより締付部材1118は開口1180に対して内方に向かって引っ張られる。従って、(締付部材1118に結合された)キャッチ部材970は所定の位置にロックされ、これによりリンク部材920がパンチチップのホルダ1102(ひいてはパンチチップ1104)に固定される。
図示されてはいないが、ソレノイド1112は一般にその活性化のために、設計上空気圧式であるか、液圧式であるか又は電磁式であるかとは無関係に外部源を含む。更に、ソレノイドの組立体1110の設計を考えると、パンチチップのホルダ1102に対してリンク部材920(ひいては対応パンチチップ1104)を解放するために、ソレノイドを作動させるワンステッププロセスを用い得ることは明らかである。特定の実施態様において、ワンステッププロセスは一動作のプロセスだけを含む。例えば、このような作動がボタン又はスイッチを介してトリガされる場合、一動作のワンステッププロセスは、このようなボタン/スイッチを押圧/フリップすることによりソレノイドを不活性化することを含む。対照的に、リンク部材920(ひいてはパンチチップ1104)をパンチチップのホルダ1102に固定するために、スリーステッププロセスを用いることができる。このようなステップは、ホルダ1102の穴1028を開くようにソレノイド1120を作動させ、ホルダ1002の穴(例えば孔)1028内にリンク部材920を挿入し、ホルダ1002の穴1028内部にリンク部材920を固定するように(例えばボタン/スイッチの押圧/フリップを介して)ソレノイドを不活性化することを含む。言うまでもなく、両プロセスの各ステップは二次工具を使用する必要なしに実施することができる。
図10及び11の設計は、トリガ手段(ボタン1012又はソレノイド1112)を作動させることと関連する結合手段の「開状態」に関して上述されているが、言うまでもなくこれらの設計は別の形で機能するように変更することもできる。すなわち、トリガ手段を作動させることによって、結合手段を「閉状態」にもたらすこともできる。
図12A、12B及び12C(本明細書ではまとめて図12と呼ぶことがある)は、本発明の特定の実施態様に基づく更なるパンチ組立体100’を示す、それぞれ正面図、断面図、及び分解組み立て図である。多くの点において、パンチ組立体100’は、図1のパンチ組立体100に関して既述したものと同じ構造及び特質を共有する。例えばパンチ組立体100’は、所望の通り接合(例えば互いに剛に結合される)又は分離されるように形成されたパンチチップのホルダ102’とパンチチップ104’とを含んでいる。しかし、パンチチップ104’はパンチ組立体100のパンチチップ104とは異なる形態である。特に、チップ104’の第1の端部116’は、パンチ組立体100のパンチチップ104とは異なる曲げ角を形成するように形成された被加工物を変形させる面を形成している。図示のように、チップ端部116’の形態のこのような相違は、パンチチップ104’のサイズを減少させるのを可能にする。このことは対応ホルダ102’のサイズ及び形状に影響を与えることができる。パンチ組立体100及び100’間のこれらの相違点とは無関係に、言うまでもなく自己着座構造(例えば締付部材本体120、レール130’、及び取り付けチャネル)はこれらの他の設計タイプの工具にまさに適用可能である。
図12は、実施態様群を代表するものであって、結合部材は、結合部材の回転に応じて選択的にリンク部材に向かう方向又はリンク部材から離れる方向に動くように形成されている。図1,3,7,8及び12は別の例である。この場合、ここでは、第1の方向(時計回り)分離部材を回転させると、結合部材はリンク部材に向かって(例えば軸方向に)動くことになり、これに対して第2の方向(反時計回り)分離部材を回転させると、結合部材はリンク部材から離れて(例えば軸方向に)動くことになる。
それぞれ図7,8,9,10及び11の工具チップ704,804,904,1004及び1104の丸みを帯びた設計は、対を成すチップホルダ表面がプレス軸に対して均一に垂直であることを可能にしない。従って自己着座構造を用いても、均一な力分布は全体的に可能でないことがある。しかしこのような設計を用いても、自己着座構造(例えばリンク部材120a,120b,120c,又は120d)を、対面するチップホルダ面間に延びるように位置決めすることにより、工具組立体700,800,900,1000及び1100全体を通して極めて良好な分布が可能になる。更に、自己着座構造を組み入れることにより、これらの組立体は、組み立て/分解の単純化、構造的完全性の増強、及び摩耗の低減を含む、他の好ましい特徴も実現する。
更に、ほぼ平らな取り付け面を有する工具組立体とは異なり、丸みを帯びた(異なるサイズ及び半径を有する)工具チップを受容するようにされた工具組立体は、リンク部材が対処することが判っている他の難題を抱える。例えば図11Aに示されたパンチ組立体1100を参照すると、パンチチップ1104の半径が増大するのに伴って、パンチチップ1104の中心点1192とパンチチップのホルダ1102の頂点1194との間の距離1190も増大する。その結果、リンク部材920はホルダ穴1128から後退する。従って、リンク部材920は、そのデテント940が押し出し第2の端部974とまだ交差するようにサイズ設定することができる。このことは、リンク部材920の単純な変更プロセスを伴う。しかしながら、リンク部材920が種々様々な結合ハードウェアと連携するのであれば、そのハードウェアも変更が必要となる。このようなハードウェアは常にばね、保持バー、ナットなどを含み得る。しかしいかなる対応ハードウェアも有さない(すなわち備えていない)本発明のリンク部材の場合、リンク部材はより(コストの点で)効率的で(変更し易さの点で)効果的な解決手段として役立つ。
自己着座構造を有する工具組立体設計に関する実施態様を説明してきたが、これらの組立体の分離可能な部分、例えば図1の工具チップホルダ102及び工具チップ104、及びこれらの部分を形成する際に使用される材料を更に、参照する。上記のように、このような組立体の分離可能な部分は長年にわたり種々異なる材料から形成されている。このため、パンチチップ及びダイ挿入体(又はダイプレート)は好ましくは高性能硬化材料、例えば工具鋼から形成されるが、その代わりに、強力な、しかしより低廉な選択肢を提供するために、パンチホルダ及びダイ本体に対して他の硬化材料が長年にわたって使用されている。これらの代替材料のうちの1つはアルミニウムを含んでいる。コスト節減に更に、パンチホルダ及びダイ本体のためにアルミニウムを使用する上での他の利点は、より軽量な設計を得、なおも極めて良好な材料硬度を達成し得ることを含む。
出願人が発見したところによれば、パンチホルダ及び/又はダイ本体は例えば種々様々な非鉄材料を使用して、モールディング、鋳造、又は押し出しによって形成することができ、これらの材料は軽量であり、工具鋼よりも低廉であって、極めて良好な硬度特性を有している。例えば、特定の実施態様では、パンチホルダ及び/又はダイ本体のためにアルミニウム(又は別の航空機金属)を成形することにより、引張り強度を少なくとも約552MPa(80ksi)、おそらくより好ましくは約552MPa(80ksi)〜約689MPa(100ksi)の範囲にすることができる。このような値は概ね、工具鋼の下限範囲にほぼ達する硬度値に相当する。好適な硬度特性を呈する他の軽量材料はチタンと炭素繊維との複合体を含む。1つの実施態様群において、工具組立体のホルダは、ベリリウム、チタン、マグネシウム、アルミニウム、及びこれらの金属のうちの1種又は2種以上を含む合金から成る群から選択された金属(例えば航空機金属)を含むか、又はこの金属から本質的に成るか、又はこの金属から成る。好ましくはチップ(パンチチップであろうと、ダイ挿入体であろうと)は、鋼を含むか、又は鋼から本質的に成るか、又は鋼から成る。更に、ホルダ及び本体はひとたび形成されたら、摩耗を低減し表面強度を高めるために被覆又は熱処理することができる。例えば、被覆プロセスは、陽極酸化、誘導、又は窒化処理のうちのいずれか1つを含むことができる。これらの処理のそれぞれは技術分野において知られている。更に、パンチチップ及びダイ挿入体を被覆することにより、これらの摩耗を低減し潤滑性を高めることもできる。例えば、被覆プロセスは、レーザー、誘導、又は窒化処理のうちのいずれか1つを含むことができる。これらの処理のそれぞれは技術分野において知られている。例えば窒化に関する具体的な参考文献に関しては、特許文献3の開示内容が注目される。その教示内容全体は参照することにより本明細書中に組み入れられる。
上記を参照すると、特定の実施態様では、パンチチップのホルダ及び/又はダイ挿入体は、このような材料に関して単一の一体の本体から形成することができる。しかし特定の実施態様の場合、ホルダ及びチップは(プレス軸と整合するこれらの範囲に沿って)、一緒に形成された部分を別々に含むことができる。例えば、このようなホルダ及びチップの端部はしばしば最大の力及び応力に直面することがしばしば見いだされる。従って特定の実施態様では、ホルダ及び挿入体の上端部又は下端部のうちの1つ又は2つ以上を硬化材料から形成することができ、これに対してホルダ及び挿入体の残りは上に例示した材料(例えば軽量であり、工具鋼よりも低廉であって、極めて良好な硬度特性を有する材料)から形成される。これと同じ原理をパンチチップ及び/又はダイ本体に適用することができる。例えば、特定の実施態様では、パンチチップ及び/又はダイ本体の作業端部は硬化材料から形成することができ、ホルダ及び挿入体の残りは上に例示した材料(例えば軽量であり、工具鋼よりも低廉であって、極めて良好な硬度特性を有する材料)から形成される。
本発明の好ましい実施態様を説明してきたが、本発明の思想及び請求項の範囲を逸脱することなしに、好ましい実施態様に数多くの変更、適応、及び改変を加えることができる。このように、例示を目的として特定の実施態様とともに本発明を説明した。本発明の範囲は下記特許請求の範囲に記載される。