JP6122633B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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このような毛髪化粧料には、通常、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤が配合されている。第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、毛髪に対して柔軟性や帯電防止効果を付与する効果を有する。
従って、使用時における滑らかさ、指通り、及び洗い流しのし易さ、並びに使用後の毛髪のさらさら感、しっとり感、柔らかさ、滑らかさ、艶、及び櫛通り等の優れた、使用性が良い毛髪化粧料が望まれていた。更に、近年は、紫外線の影響、ドライヤーの過熱などにより、毛髪を痛めている人も多く、これらの毛髪に対しても改善効果を有する毛髪化粧料も求められていた。
本発明の目的は、現在の毛髪化粧料における、使用時の感触(滑らかさ、指通り、及び洗い流しのし易さなど)、使用後の仕上がり感(さらさら感、しなやかさ、しっとり感、柔らかさ、滑らかさ、艶、においの持続性、及び櫛通りなど)及び地肌の潤い感が向上した毛髪化粧料を提供することである。
また、染毛料を使用する場合に、シリコーンが毛髪に付着していると毛髪の染まりが悪くなることが知られている。従って、最近はシリコーン及びシリコーン誘導体が含まれていないノンシリコーン毛髪化粧料が開発されている。しかしながら、シリコーンの含まれていない毛髪化粧料は、髪を乾燥させた後のさらさら感が得られない。
従って、本発明の別の目的は、シリコーン又はシリコーン誘導体を含まなくても、乾燥後のさらさら感に優れた毛髪化粧料を提供することである。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](a)カチオン性界面活性剤を1〜10重量%、(b)HLB値が7以下であり、且つ常温で液状又はペースト状の非イオン性界面活性剤を0.1〜5重量%、(c)油性成分を1〜20重量%、及び(d)カチオン性ポリマーを0.1〜5重量%を含み、成分(a)及び(b)の重量比(a)/(b)の値が2〜45であることを特徴とする毛髪化粧料、
[2]非イオン界面活性剤が、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリエチレングリコール−30、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、モノイソステアリン酸グリセリド、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン(2)オクチルドデシルエーテルジエステル、ジイソステアリン酸グリセリド,ジオレイン酸グリセリド、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸プロピレングリコール、ペンタオレイン酸デカグリセリン、デカオレイン酸デカグリセリン、(ステアリン酸/リンゴ酸)グリセリド、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(3)ソルビットからなる群から選択される1つ以上の非イオン性界面活性剤である、[1]に記載の毛髪化粧料、
[3]アシル化加水分解コラーゲンを、更に含む[1]又は[2]に記載の毛髪化粧料、
[4]前記油性成分が、1000mPa・s/25℃以上の高粘性油分を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪化粧料、
[5]前記カチオン性ポリマーが、塩化ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウム、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン・メチルビニルイミダゾリウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体;ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムからなる群から選択される少なくとも1つ以上のカチオン化ポリマーである、[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪化粧料、及び
[6]毛髪化粧料がリンス、コンディショナー、又はトリートメントである、[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪化粧料、
に関する。
本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤を1〜10重量%含む。カチオン性界面活性剤は、毛髪の柔軟性を維持する効果、及び帯電防止性を付与する効果を有している。更に、カチオン性界面活性剤は、毛髪化粧料の乳化状態を維持する効果も有している。
本発明の毛髪化粧料はHLB値が7以下であり、且つ常温で液状又はペースト状の非イオン性界面活性剤を0.1〜5重量%含む。
非イオン性界面活性剤のHLBの計算方法としては、グリフィン法、ディビス法、アトラス法、又は川上法などがあるが、本明細書におけるHLBはグリフィン法により計算されてものを用いる。グリフィン法によるHLBは以下の式によって、計算することができる。
HLB=20×(親水部分の分子量/全体の分子量)
グリフィン法以外に、標準試料にHLBを決定したい非イオン性界面活性剤を添加して、乳化し実験的に決定する方法を用いてもよい。
本発明の毛髪化粧料におけるカチオン性界面活性剤(成分(a))と、非イオン性界面活性剤(成分(b))との重量比(a)/(b)は、2〜45である限りにおいて限定されないが、より好ましくは2〜43である。(a)/(b)の重量比が2〜45であることによって、使用後の毛髪のさらさら感に優れ、髪に優れた艶(ツヤ)を与えることができる。
本発明の毛髪化粧料は、油性成分を1〜20重量%含む。前記油性成分は、特に限定されるものではなく、エステル油、炭化水素油、動植物油、脂肪族アルコール、高級脂肪酸、シリコーン又はシリコーン誘導体を挙げることができる。本発明の毛髪化粧料は、これらの油性成分に含まれるものを1種又は2種以上混合して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料に含まれる油性成分として、好ましくは1000mPa・s/25℃以上の粘度を有する高粘性油分を含む。本明細書において、高粘性油分とは25℃における粘度が1000mPa・s以上の油分を意味し、液状でもペースト状でもよい。本明細書において、粘度はBL型粘度計ロータ3号、12rpmの測定条件で測定した値を意味する。
本発明の毛髪化粧料は、カチオン性ポリマーを0.1〜5重量%含む。カチオン性ポリマーとは陽イオン化する置換基を有する高分子である。陽イオン化する置換基としてはアミノ基、又はアンモニウム基を挙げることができる。カチオン性ポリマーは、通常、毛髪に滑り性を付与し、毛髪をぱさつかせない効果を得ることができるため、シャンプーに含まれることが多い。本発明の毛髪化粧料においては、前記のように特定の物性の非イオン性界面活性剤、油性成分、及びカチオン性ポリマーを含むことによって、髪のさらさら感を得ることができると考えられる。
本発明の本発明の毛髪化粧料は、更にアシル化加水分解コラーゲンを含むことが好ましい。アシル化加水分解コラーゲンを含むことによって、髪のさらさら感が得られ、毛髪に艶を与える効果が得られる。これらの効果は前記成分(b)の非イオン性界面活性剤と併用することにより、増加するものである。
アシル化加水分解コラーゲンの含有量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.1〜2重量%であり、より好ましくは0.1〜1.5重量%であり、最も好ましくは0.2〜1.0重量%である。
本発明の毛髪化粧料は、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、その他の成分を含むことができる。その他の成分としては、保湿剤(例えば、トリメチルグリシン、濃グリセリン、ソルビット、キシリトール、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、セラミド類、加水分解ケラチン)、着色剤(例えば、顔料、又は色素)、粘度調整剤(例えば、メチルセルロース、ポリエチレングリコール)、乳化剤(例えば、モノステアリン酸グリセリン)、パール光沢付与剤(例えば、ジステアリン酸グリコール、又はジステアリン酸エチレングリコール)、塩類(例えば、塩化ナトリウム)、植物エキス類、防腐剤、ビタミン剤、香料、紫外線吸収剤、抗酸化剤、湿潤剤、キレート剤、pH調整剤(例えば、クエン酸、又は酒石酸)水を含むことができる。
本発明の毛髪化粧料としては、リンス、コンディショナー、又はトリートメントを挙げることができる。
後述の実施例及び比較例によって得られた毛髪化粧料の評価は、以下の「長期安定性試験」及び「使用性試験(感応試験)」により行った。
得られた透明クレンジング化粧料を、0℃、25℃(室温)、40℃の各温度条件下において1ヶ月保存し、目視により分離などの外観変化、粘度変化の有無を確認し、以下の基準にて評価した。また、5℃と45℃との温度変化を1日2サイクル行い、1ヶ月保存し、同様に以下の基準で評価した。なお、◎及び○と評価されたものは、実用上十分な安定性を示すものである。
◎:外観変化、粘度変化、又は分離等の異常は全く認められない。
○:外観変化、粘度変化、又は分離等の異常が僅かに認められる。
△:外観変化、粘度変化、又は分離等の異常が認められる。
×:外観変化、粘度変化、又は分離等の異常が著しい。
使用性については、被験者20名の官能試験により行った。
シャンプー後に、実施例又は比較例で得られたリンス、コンディショナー、又はトリートメントを使用し、「使用中」(指どおり、きしみ、ぬるつき)、並びに髪を乾燥後の「さらさら感」、「しなやかさ」、「艶(ツヤ)」、「においの持続性」及び「地肌の潤い」について評価を行った。
◎(とても良い):15〜20名が、優れているという評価を行った。
○(良い):10〜14名が、優れているという評価を行った。
△(普通):5〜9名が、優れているという評価を行った。
×(悪い):0〜4名が、優れているという評価を行った。
表1に示す組成の各成分(化合物)を、75℃にて、溶解させた。得られた混合物を室温まで冷却して、リンスを得た。得られたリンスについて、前記「長期安定性試験」、及び「使用性(官能評価)」の評価を行った。結果を表1に示す。
なお、成分(b)の非イオン界面活性剤としてセスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB4.0)(コスモール182V:日清オイリオ社製)を用いた。また、成分(d)のカチオン性ポリマーとして、ポリクオタニウム−39(マーコートプラス3330:Lubrizol社製)を用いた。
成分(b)のセスキイソステアリン酸ソルビタンに代えて、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(HLB5.5)(シスロールDPHS−SO−(AP):クローダジャパン社製)を使用し、実施例1の操作を繰り返した。組成及び結果を表1に示す。
成分(b)のセスキイソステアリン酸ソルビタンに代えて、HLBが7を超えている非イオン性界面活性剤として、トリイソステアリン酸POE(40)硬化ヒマシ油(HLB8.4)(EMALEX RWIS−340:日本エマルジョン社製)を使用し、実施例1の操作を繰り返した。組成及び結果を表1に示す。
成分(d)のポリクオタニウム−39を添加せずに、実施例2の操作を繰り返した。組成及び結果を表1に示す。
ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30に代えて、HLBが7を超えている非イオン性界面活性剤として、イソステアリン酸PPEG−20ソルビタン(HLB15.0)(NIKKOL TI10V:日光ケミカルズ社製)を使用し、比較例2の操作を繰り返した。組成及び結果を表1に示す。
表2に示す組成の各成分(化合物)を、75℃にて、溶解させた。得られた混合物を室温まで冷却して、コンディショナーを得た。得られたコンディショナーについて、前記「長期安定性試験」、及び「使用性(官能評価)」の評価を行った。結果を表2に示す。
なお、成分(b)の非イオン界面活性剤として、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(HLB5.5)(シスロールDPHS−SO−(AP):クローダジャパン社製)を用いた。また、成分(d)のカチオン性ポリマーとして、ポリクオタニウム−10(カチナールHC−200:東邦化学工業社製)を用いた。
成分(e)のアシル化加水分解コラーゲンとして、イソステアロイル加水分解コラーゲン(プロモイスEU−118(IS):成和化成社製)を添加して、実施例3の操作を繰り返した。組成及び結果を表2に示す。
表2に示す実施例5の組成で、実施例3の操作を繰り返した。組成及び結果を表2に示す。
表2に示す実施例6の組成で、実施例3の操作を繰り返した。組成及び結果を表2に示す。
表2に示す比較例3の組成で、実施例3の操作を繰り返した。カチオン性界面活性剤(a)/非イオン性界面活性剤(b)の重量比を50とした。組成及び結果を表2に示す。
表2に示す比較例4の組成で、実施例3の操作を繰り返した。カチオン性界面活性剤(a)/非イオン性界面活性剤(b)の重量比を1.82とした。組成及び結果を表2に示す。
表3に示す組成の各成分(化合物)を、75℃にて、溶解させた。得られた混合物を室温まで冷却して、トリートメントを得た。得られたトリートメントについて、前記「長期安定性試験」、使用性(官能評価)」及び「さらさら感(官能評価)」を行った。結果を表3に示す。
なお、成分(b)の非イオン界面活性剤として、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(HLB4.1)(コスモール42V:日清オイリオ社製)、及びジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(HLB5.5)(シスロールDPHS−SO−(AP):クローダジャパン社製)を用いた。また、成分(d)のカチオン性ポリマーとして、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリト(ラボールガムCG−M:DSP五協フード&ケミカル社製)を用いた。また、成分(c)のジメチコンはシリコーンであり、アミノプロピルジメチコンは、シリコーン誘導体である。
表3に示す実施例8の組成で、実施例7の操作を繰り返した。組成及び結果を表3に示す。シリコーン誘導体を含んでないが、十分に本発明の効果が得られている。
表3に示す実施例9の組成で、実施例7の操作を繰り返した。組成及び結果を表3に示す。成分(c)の高粘性油分として、リンゴ酸ジイソステアリル(2000mPa・s/25℃)(コスモール222:日清オイリオ社製)を用いた。
表3に示す実施例10の組成で、実施例7の操作を繰り返した。組成及び結果を表3に示す。成分(c)の高粘性油分として、イソステアリン酸水添ヒマシ油(29000Pa・s/25℃)(リソカスタMIS:高級アルコール工業社製)を用いた。
Claims (6)
- (a)カチオン性界面活性剤を1〜10重量%、
(b)HLB値が7以下であり、且つ常温で液状又はペースト状の非イオン性界面活性剤を0.1〜5重量%、
(c)油性成分を1〜20重量%、及び
(d)カチオン性ポリマーを0.1〜5重量%
を含み、成分(a)及び(b)の重量比(a)/(b)の値が2〜45であることを特徴とする毛髪化粧料。 - 非イオン界面活性剤が、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリエチレングリコール−30、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、モノイソステアリン酸グリセリド、ポリオキシエチレン(7)硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン(2)オクチルドデシルエーテルジエステル、ジイソステアリン酸グリセリド、ジオレイン酸グリセリド、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸プロピレングリコール、ペンタオレイン酸デカグリセリン、デカオレイン酸デカグリセリン、(ステアリン酸/リンゴ酸)グリセリド、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(3)ソルビットからなる群から選択される1つ以上の非イオン性界面活性剤である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
- アシル化加水分解コラーゲンを、更に含む請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 前記油性成分が、1000mPa・s/25℃以上の高粘性油分を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
- 前記カチオン性ポリマーが、塩化ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウム、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン・メチルビニルイミダゾリウム共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、及びポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムからなる群から選択される少なくとも1つ以上のカチオン化ポリマーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
- 毛髪化粧料がリンス、コンディショナー、又はトリートメントである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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