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JP6127966B2 - 画像出力装置およびプログラム - Google Patents
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JP6127966B2 - 画像出力装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は,画像出力装置およびプログラムに関する。さらに詳細には,ある画像に基づいて,画像データの生成と,無地判定とを行い,無地判定結果に応じた画像データを出力する画像出力装置およびプログラムに関するものである。
従来から,画像を取得し,取得した画像に基づいて,出力フォーマットの画像データを生成し,さらにその取得した画像が無地画像か否かの無地判定を行い,その無地判定の結果に基づいて無地画像を除外した画像データを出力する技術が知られている。なお,本明細書では,白い紙による白紙に限らず,ページ内に画像情報を含まない単色のカラーページである色無地の場合も含んで,「無地」とする。
例えば,特許文献1には,画像読取部と画像形成部とを有する画像処理装置であって,原稿の画像を読み取り,読み取った画像から白紙画像を検出し,検出した白紙画像を削除する技術が開示されている。
特開2012−160873号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,無地判定の結果に応じて出力対象の画像データを決定する場合,無地判定に時間がかかるほど画像データの出力開始が遅れてしまう。例えば,各画素の輝度情報に基づく無地判定は時間がかかる傾向にある。そのため,画像データの生成が完了しているにもかかわらず,画像データの出力を待たされることもある。また,白い紙に限らず,取得した画像が画像情報を含まない無地画像であった場合には,その画像の画像データを出力しない方が好ましい。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,無地判定を早期に終了し,画像データを出力する場合には早期に出力を開始することが期待できる画像出力装置およびプログラムを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像出力装置は,画像を取得する取得部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記取得部にて画像を取得する取得処理と,前記取得処理にて取得した画像である取得画像に基づいて,所定の圧縮方式によって圧縮されたカラー画像データを生成するカラー生成処理と,前記取得画像に基づいて,前記カラー画像データと同じ圧縮方式によって圧縮されたグレースケールの画像データであるグレー画像データを生成するグレー生成処理と,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いが閾値よりも大きい場合に,前記取得画像を非無地画像と判定する無地判定処理と,前記無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定する決定処理とを実行することを特徴としている。
本明細書に開示される画像出力装置は,取得部にて取得した取得画像に基づいて,圧縮されたカラー画像データとグレー画像データとを生成する。グレー画像データは,カラー画像データと同じ圧縮方式によって圧縮されたグレースケールの画像データである。そして,生成されたカラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いが閾値より大きい場合に,取得画像を非無地画像と判定する。さらに,判定結果に応じて画像データを出力するか否かを決定する。取得画像としては,例えば,スキャナによってカラー読み取りされた画像や,プリンタドライバが印刷対象として受け付ける画像が該当する。また,圧縮方式としては,例えば,JPEG,GIF,PNGが該当する。また,無地画像は,画像情報を含まない画像であればよく,白色の画像に限らず,単色のカラー画像を含む。
すなわち,本明細書に開示される画像出力装置では,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの比較に基づいて非無地画像であるか否かを判定するので,判定のアルゴリズムが簡単である。つまり,カラー画像データとグレー画像データとの生成が完了していれば,速やかに判定結果が得られる。その結果として,例えば,画像データの生成が完了しているにもかかわらず,無地判定の終了を待たされる状況の軽減が期待できる。
また,前記制御部は,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの比率を,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いとして用いるとよい。サイズの比率による判定は,サイズそのものによる判定結果への影響が小さいので,広範囲の画像データに適用可能である。
また,前記制御部は,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの差分を,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いとして用いるとよい。サイズの差分の算出は容易であり,早期に判定できる。
また,前記制御部は,前記取得画像の少なくとも輝度成分に基づいて,前記取得画像が無地画像か非無地画像かを判定する成分無地判定処理を実行し,前記決定処理では,前記無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定されなかった場合には,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定するとよい。無地判定処理では,カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いが閾値よりも大きくない場合に,無地画像か非無地画像かを判定できないこともある。そこで,無地判定処理とは別の判定処理として,成分無地判定処理を実行することで,無地画像か非無地画像かを確実に判定できる。成分無地判定処理によれば,取得画像の輝度成分に基づいて,詳細な判定が可能となる。なお,成分無地判定処理は,無地判定処理の判定後に実行開始してもよいし,無地判定処理の判定完了前に実行開始してもよい。
また,前記制御部は,前記決定処理では,前記無地判定処理の判定結果よりも先に前記成分無地判定処理の判定結果が得られた場合に,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定するとよい。無地判定処理と成分無地判定処理とのうち,先に得られた判定結果を採用することで,より早期に出力対象の画像データを決定できる。なお,無地判定処理と成分無地判定処理とを同時に開始する必要はない。
また,前記制御部は,前記取得画像に基づいて,二値化された無彩色の画像データである無彩色二値画像データを生成する二値生成処理と,前記取得画像がカラー画像であることが不明な状態で前記無地判定処理が実行され,当該無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定されなかった後,前記成分無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定された場合に,前記取得画像が無彩色の非無地画像であると判定し,前記取得画像の少なくとも輝度成分に基づいて,前記取得画像の色種別をグレー画像か無彩色二値画像かを判定する無彩色判定処理と,前記無彩色判定処理の判定結果に基づいて,出力する画像データを決定する無彩色データ決定処理とを実行するとよい。取得画像がカラー画像と判定される前に無地判定処理が実行され,当該取得画像が非無地画像と判定されなかった後,成分無地判定処理にて取得画像が非無地画像と判定された場合には,無彩色の非無地画像と判定できる。ただし,無彩色の画像データとして,グレー画像データの他,無彩色二値画像データを生成している場合には,これらのいずれを出力対象の画像データとするかは確定していない。そこで,グレー画像か無彩色二値画像かの判定を行うことで,より適正な画像データの出力が期待できる。
また,前記制御部は,前記取得画像の少なくとも色差成分に基づいて,前記取得画像の色種別を判定する色判定処理と,前記色判定処理の判定結果に基づいて,出力する画像データを決定するデータ決定処理とを実行するとよい。少なくともカラー画像データとグレー画像データとの2種類の画像データを生成することから,取得画像の色種別を判定し,より適切な画像データを出力対象とする方が好ましい。
また,前記制御部は,前記無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定された場合に,前記取得画像の色種別をカラー画像と判定するとよい。例えば,取得画像をYCbCrデータとし,カラー画像データとグレー画像データを生成する際の圧縮方式をJPEGとすると,取得画像が有彩色の場合,グレー画像では色差成分を利用しない分,圧縮するとサイズに差が生じ易い。一方,取得画像が無彩色の場合,取得画像の色差成分の変化が少ないため,圧縮してもサイズに差が生じ難い。このように,無地判定処理にて取得画像が非無地画像と判定された場合,つまりカラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いが大きい場合には,色種別がカラー画像と判明するので,色種別も判定する方が好ましい。
また,前記制御部は,前記色判定処理にて前記取得画像がカラー画像であると判定された後,前記無地判定処理にて非無地画像と判定されなかった場合,無地画像であると判定し,前記無地判定処理の判定結果が得られる前に,前記色判定処理にて前記取得画像がカラー画像ではないと判定された場合,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定するとよい。無地判定処理にて非無地画像と判定されなかった場合には,無彩色の画像とカラーの無地画像との可能性がある。そこで,あらかじめカラー画像であることが判明している場合には,無地判定処理の結果によってカラーの無地画像であると判定できる。一方,カラー画像ではないことが判明している場合には,成分無地判定処理の判定結果を待って無地画像か非無地画像かの判定を行うとよい。つまり,予め一部の可能性が排除されていれば,その後の判定処理がシンプルになる。
また,前記制御部は,前記取得画像に基づいて,二値化および圧縮された無彩色の画像データである無彩色二値画像データを生成する二値生成処理と,前記無彩色二値画像データのサイズが基準値よりも小さい場合に,前記取得画像が無地画像であると判定する二値無地判定処理とを実行し,前記決定処理では,前記無地判定処理の判定結果よりも先に前記二値無地判定処理の判定結果が得られた場合に,前記二値無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定するとよい。無地判定処理と二値無地判定処理とのうち,先に得られた判定結果を採用することで,より早期に出力対象の画像データを決定できる。なお,無彩色二値画像データは,無地画像の場合,圧縮するとサイズが極めて小さくなる。そのため,無地画像か否かの判別が可能になる。また,無地判定処理は,カラー画像データおよびグレー画像データの生成が完了すれば実行でき,二値無地判定処理は,無彩色二値画像データの生成が完了すれば実行できる。無地判定処理と二値無地判定処理とを同時に開始する必要はない。どちらを先に実行してもよい。
また,前記取得部は,原稿の画像の読み取りを行い,前記制御部は,前記取得処理では,前記取得部によってカラー読み取りが行われた画像を取得するとよい。カラー読み取りによって取得された画像データに基づいて,画像データを出力するか否かを決定することができる。
また,前記制御部は,前記閾値を,原稿のサイズと読取解像度との少なくとも一方に基づいて設定するとよい。読み取った原稿のサイズや読取解像度によって,生成される画像データのサイズが異なる。そのため,判定の閾値をこれらの情報に基づいて変更することで,閾値を固定値とするものと比較して,より正確な判定となる可能性が高い。
本明細書には,画像出力装置に,画像を取得する取得処理と,前記取得処理にて取得した画像である取得画像に基づいて,所定の圧縮方式によって圧縮されたカラー画像データを生成するカラー生成処理と,前記取得画像に基づいて,前記カラー画像データと同じ圧縮方式によって圧縮されたグレースケールの画像データであるグレー画像データを生成するグレー生成処理と,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いが閾値よりも大きい場合に,前記取得画像を非無地画像と判定する無地判定処理と,前記無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定する決定処理とを実行させることを特徴とするプログラムも開示されている。
本発明によれば,無地判定を早期に終了し,画像データを出力する場合には早期に出力を開始することが期待できる画像出力装置およびプログラムが実現される。
本形態に係るスキャナの電気的構成を示すブロック図である。 スキャナの読取出力動作に係る概略構成を示すブロック図である。 読取出力処理の手順を示すフローチャートである。 色判定処理の手順を示すフローチャートである。 成分無地判定処理の手順を示すフローチャートである。 色判定後判定処理の手順を示すフローチャートである。 サイズ無地判定処理の手順を示すフローチャートである。 無彩色判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像出力装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,画像読取機能を備えたスキャナに本発明を適用したものである。
まず,スキャナ100の電気的構成について説明する。スキャナ100は,図1に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35とを含むコントローラ30を備えている。また,スキャナ100は,画像読取部20と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,操作パネル40とを備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には,スキャナ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,スキャナ100の各構成要素を制御する。
CPU31は,制御部の一例である。なお,コントローラ30が制御部であってもよいし,ASIC35が制御部であってもよい。なお,図1中のコントローラ30は,CPU31等,スキャナ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にスキャナ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
画像読取部20は,原稿の画像を読み取るための構成である。本形態のスキャナ100は,カラー読み取りが可能なものである。読取方式は,CCD方式であってもCIS方式であってもよい。画像読取部20は,取得部の一例である。
ネットワークインターフェース37は,LANケーブル等を介してネットワークと通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USBケーブル等を介して通信を行うためのハードウェアである。操作パネル40は,液晶ディスプレイおよびスタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群を備え,各種の表示と,ユーザによる指示入力の受け付けとを担う。
本形態のスキャナ100は,原稿を読み取り,読み取った画像に基づく画像データを生成して他装置へ出力する読取出力動作を実行可能である。スキャナ100は,読取出力動作の指示を受け付けると,原稿のカラー読み取りを実行する。そして,読み取った原稿が無地画像であるか否かを判断して,無地画像ではないと判断した場合に,読み取った原稿の画像に基づく画像データを出力する。一方,読み取った原稿が無地画像であると判断した場合は,画像データを出力しない。無地画像とは,ページ内に画像情報を含まない単色のページであり,白紙や色無地のことである。なお,スキャナ100は,色種別の判定も実行し,無地画像でないと判定した場合には,色種別の判定結果に応じて,出力する画像データを決定する。
続いて,スキャナ100のうち,読取出力動作のための概略構成について,図2を参照して説明する。スキャナ100は,画像読取部20と,画像処理回路22と,色種別判定回路23と,無地判定回路24と,RAM33と,画像ファイル生成回路25とを有する。なお,本形態では,画像処理回路22と色種別判定回路23と無地判定回路24と画像ファイル生成回路25とは,ASIC35(図1参照)に含まれる。
さらに,画像ファイル生成回路25は,JPEGエンコーダ251と,JPEGエンコーダ252と,2値化回路253と,圧縮回路254と,メモリ255と,メモリ256と,メモリ257とを有する。JPEGエンコーダ251と,JPEGエンコーダ252とは,共通の回路でもよい。また,メモリ255,256,257は,RAM33の領域の一部でもよいし,別のハードウェアとして設けられていてもよい。
画像読取部20は,読取出力動作の実行時には,原稿のカラー読み取りを実行し,カラー情報を含むRGB形式の画像データを取得する。画像処理回路22は,画像読取部20によって取得された画像データを変換して,YCbCr形式の画像データを生成し,RAM33に保存する。YCbCr形式の画像データのうち,Y成分は,輝度を表す輝度成分であり,Cb成分とCr成分とは,それぞれ異なる色の色差を表す色差成分である。
色種別判定回路23は,読み取った画像の色種別を判定する色判定処理を実行する。つまり,YCbCr形式の画像データの各成分に基づいて,読み取ったページの原稿がカラー原稿であるか,グレー原稿であるか,モノクロ原稿であるかを判定する。具体的には,有彩色の成分を含む画像であればカラーページと判定する。また,無彩色で多階調の画像であればグレーページと,白と黒のみの二階調の画像であればモノクロページとそれぞれ判定する。色種別判定回路23における色種別の判定では,無地画像か非無地画像かについては判定しない。なお,色種別判定回路23による色判定処理の内容については後述する。
無地判定回路24は,YCbCr形式の画像データの各成分に基づいて,読み取ったページの原稿が無地画像であるか非無地画像であるかを判定する成分無地判定処理を実行する。具体的には,そのページに地色とは色差または輝度の少なくとも一方が異なる色が含まれているか否かを判定する。なお,無地判定回路24による成分無地判定処理の内容については後述する。
画像ファイル生成回路25は,画像処理回路22にて生成されたYCbCr形式の画像データに基づいて,カラー画像データと,グレー画像データと,モノクロ画像データとをそれぞれ生成する。具体的には,画像ファイル生成回路25は,YCbCr形式の画像データに基づいて,JPEGエンコーダ251にてカラー画像データを生成し,メモリ255に保存する。また,YCbCr形式の画像データに基づいて,JPEGエンコーダ252にてグレー画像データを生成し,メモリ256に保存する。また,YCbCr形式の画像データに基づいて,2値化回路253と圧縮回路254とにてモノクロ画像データを生成し,メモリ257に保存する。
カラー画像データは,YCbCr形式の画像データの輝度成分と色差成分との両方の情報を用いて,JPEG方式にて圧縮された圧縮データである。つまり,カラー画像データは,カラー情報を含む画像データである。なお,JPEGは,国際規格のデータ圧縮方式である。
また,グレー画像データは,YCbCr形式の画像データのうち,Cb値とCr値とを固定値に置き換えたデータに基づいて,JPEG方式にて圧縮された圧縮データである。つまり,グレー画像データは,YCbCr形式の画像データから生成されたグレースケールの画像データである。または,画像データの輝度成分であるY情報のみを用いて圧縮を行うことにより,グレー画像データを生成してもよい。なお,JPEGエンコーダ251とJPEGエンコーダ252とは,同一の構成であり,カラー画像データとグレー画像データとは,いずれも同一の圧縮率の同じ圧縮方式にて圧縮された圧縮データである。
また,モノクロ画像データは,YCbCr形式の画像データに基づいて,二値化された無彩色の画像データである。そのために,2値化回路253は,YCbCr形式の画像データのうちのY情報のみを取得して二値化し,二値データを生成する。圧縮回路254は,2値化回路253にて生成された二値データを圧縮し,圧縮データを生成する。圧縮回路254の圧縮方式としては,例えば,パックビッツ方式がある。モノクロ画像データの圧縮方式は,カラー画像データやグレー画像データの圧縮方式とは異なる方式であってもよいし,同一の方式であってもよい。
つまり,画像読取部20でのカラー読み取りによって取得された取得画像を圧縮したデータがカラー画像データであり,JPEGエンコーダ251にてカラー画像データを生成する処理は,カラー生成処理の一例である。また,グレー画像データは,同じ取得画像についてのグレースケールの圧縮画像データであり,JPEGエンコーダ252にてグレー画像データを生成する処理は,グレー生成処理の一例である。また,モノクロ画像データは,同じ取得画像を二値化した無彩色の画像データであり,2値化回路253と圧縮回路254とによってモノクロ画像データを生成する処理は,二値生成処理の一例である。
続いて,本形態のスキャナ100にて,実行される読取出力動作について説明する。読取出力動作の実行の指示を受け付けると,スキャナ100は,原稿を読み取って,前述した各種の画像データを生成する。さらに,原稿の色種別の判定と,無地画像か非無地画像かの判定とを行う。
具体的には,画像読取部20による原稿の読み取り動作と,画像処理回路22による原稿の画像に基づくYCbCr形式の画像データの生成処理と,色種別判定回路23による色判定処理と,無地判定回路24による成分無地判定処理と,画像ファイル生成回路25による各種の画像データの生成処理とを,並行して実行する。画像ファイル生成回路25では,カラー画像データと,グレー画像データと,モノクロ画像データとの3種の画像データを並行して生成し,それぞれ対応するメモリに保存する。
そして,スキャナ100は,読み取った原稿が無地画像ではないと判定し,カラー画像かグレー画像かモノクロ画像かの色種別を判定したら,生成した各画像データのうち,原稿の色種別に適合した画像データを出力する。一方,読み取った原稿が無地画像であると判定した場合には,いずれの画像データも出力しない。
スキャナ100は,原稿が無地画像であるか否かを判定する処理として,読み取りと並行して無地判定回路24にて実行される成分無地判定処理と,1ページの読み取りの終了後に,生成した各画像データのサイズに基づいて判定するサイズ無地判定処理とを実行可能である。成分無地判定処理は,原稿を読み取った画像データをブロックに分割して,ブロックごとに,ブロック内の画素の輝度情報に基づく判定を行う処理である。成分無地判定処理は,詳細な判定が可能であり判定結果の信頼性は高いが,判定結果が得られるまでに時間が掛かる可能性がある。一方,サイズ無地判定処理は,画像データのサイズの比較に基づく判定であり,短時間でできる簡便な処理である。
また,原稿の色種別を判定する処理として,読み取りと並行して色種別判定回路23にて実行される色判定処理と,無彩色の非無地画像であると判定された後に実行される無彩色判定処理とを実行可能である。色判定処理は,画像データをブロックに分割して,ブロックごとに色種別を,カラー,グレー,モノクロのいずれかに判定する処理である。無彩色判定処理では,グレーかモノクロかを判定する。各処理の内容については後述する。
続いて,本形態のスキャナ100にて,読取出力動作を実行するための読取出力処理の手順について,図3のフローチャートを参照して説明する。この読取出力処理は,原稿が画像読取部20にセットされて,読取出力動作の開始の指示を受け付けたことを契機に,CPU31にて実行される。
スキャナ100は,読取出力動作の開始の指示を受け付けると,まず,原稿の読み取り動作を開始する(S101)。S101は,取得処理の一例である。そして,取得した画像に基づいて,画像ファイル生成回路25にて,カラー,グレー,モノクロの各種の画像データの生成を開始する(S102)。また,色種別判定回路23にて,色判定処理の実行を開始する(S103)。さらに,無地判定回路24にて,成分無地判定処理の実行を開始する(S104)。なお,後述するように,S101〜S104で開始した各動作は,並行して実行される。
そして,1ページ分の原稿の読み取りが終了したか否かを判断する(S105)。終了していない場合は(S105:NO),原稿の読み取りを継続する。並行して実行している他の処理も継続して実行する。読み取りが終了したと判断したら(S105:YES),このページの無地判定回路24による成分無地判定処理が終了したか否かを判断する(S106)。なお,次ページの原稿がある場合は,S106以降の処理が終了していなくても,1ページの読み取りが終了すれば,次ページの読取やデータの生成を開始する。
そして,成分無地判定処理が終了したと判断した場合は(S106:YES),その判定結果から,そのページを無地画像と判定したか否かを判断する(S107)。そして,無地画像と判定したと判断したら(S107:YES),読取出力処理を終了する。つまり,このページの画像データを出力しない。なお,読み取った画像が無地画像であったことを報知してもよい。
一方,無地画像と判定しなかったと判断した場合には(S107:NO),画像データを出力すると決定する。そして,色種別判定回路23による色判定処理が終了したか否かを判断する(S108)。色判定処理が終了していないと判断した場合は(S108:NO),色判定処理を継続する。
色判定処理が終了したと判断したら(S108:YES),色判定処理の判定結果に基づいて,生成した各画像データのうちから出力する画像データを決定する(S109)。さらに,決定した画像データの出力を開始し(S110),読取出力処理を終了する。ここでは,無地画像ではないという判定と,色判定処理による原稿の色種別の判定とが得られたので,判定された色種別に適合する画像データを,読取出力動作の指示にて指定されている出力先に出力する。S109にて出力する画像データを決定する処理は,データ決定処理の一例である。
一方,読み取りが終了しても,成分無地判定処理が終了していないと判断した場合は(S106:NO),色種別判定回路23による色判定処理が終了したか否かを判断する(S112)。色判定処理が終了していないと判断した場合は(S112:NO),画像ファイル生成回路25による各画像データの生成が終了したか否かを判断する(S114)。画像データの生成が終了していないと判断した場合は(S114:NO),成分無地判定処理と,色判定処理と,画像データの生成とを,これらのうちの少なくとも1つが終了するまで継続して実行する。
そして,成分無地判定処理が終了するより前に色判定処理が終了したと判断した場合は(S112:YES),色種別が決定した後に無地画像か否かを判定する色判定後判定処理を実行する(S116)。色種別判定回路23による色判定処理では,無地画像か否かについては判定しないので,例えば,白紙原稿はモノクロページと判定され,カラー無地画像はカラーページと判定される。そのため,スキャナ100は,無地画像か否かを判定するために,色判定後判定処理を実行する。色判定後判定処理については後述する。
そして,色判定後判定処理によって,原稿が無地画像であると判定したか否かを判断する(S117)。無地画像であると判定した場合には(S117:YES),画像データを出力しないと決定し,読取出力処理を終了する。一方,非無地画像であると判定した場合は(S117:NO),色判定処理による判定結果に基づいて出力する画像データを決定して(S109),決定した画像データを出力し(S110),読取出力処理を終了する。
一方,成分無地判定処理による判定と,色判定処理による判定とのいずれも終了していない状態で,画像データの生成が終了したと判断した場合は(S114:YES),生成した各画像データのサイズを利用して無地画像か否かを判定するサイズ無地判定処理を実行する(S119)。このサイズ無地判定処理は,生成した各画像データのサイズに基づいて原稿が無地画像か否かを判定し,無地画像ではないと判定した場合には,色種別の判定も行う処理である。なお,サイズ無地判定処理については後述する。
そして,サイズ無地判定処理による判定結果から,原稿が無地画像であると判定されたか否かを判断する(S117)。無地画像であると判定した場合には(S117:YES),画像データを出力しないと決定し,読取出力処理を終了する。一方,非無地画像であると判定した場合は(S117:NO),サイズ無地判定処理の判定結果に基づいて出力する画像データを決定し(S109),決定した画像データを出力して(S110),読取出力処理を終了する。つまり,S117の判断手順は,画像データのサイズに基づいて無地画像か非無地画像かを判定し,その判定に基づいて,画像データを出力するか否かを決定する決定処理の一例である。
すなわち,本形態のスキャナ100の読取出力処理では,画像ファイル生成回路25による各画像データの生成と,色種別判定回路23による色判定処理と,無地判定回路24による成分無地判定処理とを並行して実行する。そのため,各画像データの生成が終了しても成分無地判定処理と色判定処理との判定結果が出ていない状態となる可能性がある。スキャナ100は,成分無地判定処理と色判定処理とのいずれも終了していない状態で,各画像データの生成が終了した場合には,S119のサイズ無地判定処理を実行する。また,成分無地判定処理が終了していない状態で,色判定処理が終了していればS116の色判定後判定処理を実行する。
そして,最も早く得られた判定結果に基づいて,画像データを出力するか否かを決定する。つまり,S119のサイズ無地判定処理や,S116の色判定後判定処理にて,無地画像であると判定した場合は,画像データを出力しないと決定する。一方,非無地画像であると判定した場合には,S109にてその画像の色種別に基づく画像データを決定して出力する。具体的には,カラーの非無地画像と判定した場合は,メモリ255に保存されているカラー画像データを出力する。グレーの非無地画像と判定した場合は,メモリ256に保存されているグレー画像データを出力する。モノクロの非無地画像と判定した場合は,メモリ257に保存されているモノクロ画像データを出力する。そして,次ページの原稿がある場合は順次読み取りとデータの生成を実行し,全ページの処理が終了するまで,1ページごとに判定と出力とを繰り返す。
続いて,図3のS103にて開始する色判定処理について,図4のフローチャートを参照して説明する。色判定処理は,少なくとも色差成分に基づいて,読み取った画像の色種別を判定する処理である。スキャナ100は,色種別判定回路23にて色判定処理を実行する。
色判定処理では,画像データをブロックに細分して,各ブロックの色種別を判定し,その結果を用いてページの色種別を判定する。そのために,まず,1ページ分の画像データを,例えば,100画素×100画素のブロックに分割する(S201)。そして,ブロック単位での色種別を判定するブロック判定を実行する(S202)。
ブロック判定では,各ブロックをカラーブロック,グレーブロック,モノクロブロックのいずれかに判定する。具体的には,ブロック内の全画素について,Cb値の平均値と,Cr値の平均値とを算出して,両平均値がいずれも無彩色と判定できる範囲内にあるか否かを判定する。無彩色ではないと判定されたブロックは,カラーブロックと決定する。
無彩色であると判定されたブロックについては,さらに,ブロック内の各画素のY値に基づいて,グレーブロックか,モノクロブロックかを決定する。例えば,ブロック内の大部分を示す規定量以上の画素が,Y値が第1の規定値以下の暗い画素と,Y値が第2の規定値以上の明るい画素とで占められている場合には,モノクロブロックと決定する。一方,中間のY値の画素が一定以上の割合で含まれていれば,グレーブロックと決定する。そして,1ページ中のカラーブロック数と,グレーブロック数と,モノクロブロック数とを算出する。
次に,ページ内の全画素について,Cb値の最頻値と,Cr値の最頻値とを求める。そして,これらの値がいずれも無彩色に近い値であるか否かを判断する(S203)。例えば,Cb値とCr値とが16〜240の範囲の値で,Cb値の最頻値と,Cr値の最頻値とが,いずれも112以上143未満の範囲内であるか否かを判断する。
そして,両最頻値が所定の範囲内であると判断した場合には(S203:YES),ブロック判定により得られたカラーブロック数の,ページの全ブロック数に占める割合が,所定の割合を超えているか否かを判断する(S204)。例えば,カラーブロック数の割合が0.2%以上であるか否かを判断する。
さらに,カラーブロック数の割合が小さいと判断した場合には(S204:NO),ブロック判定により得られたグレーブロック数の,ページの全ブロック数に占める割合が,所定の割合を超えているか否かを判断する(S205)。例えば,グレーブロック数の割合が0.3%以上であるか否かを判断する。
そして,グレーブロック数の割合が所定の範囲を超えていると判断した場合には(S205:YES),そのページをグレーページであると判定して(S207),色判定処理を終了する。一方,グレーブロック数の割合が所定の範囲を超えていないと判断した場合には(S205:NO),そのページをモノクロページであると判定して(S208),色判定処理を終了する。
また,S204にてカラーブロック数の割合が所定の範囲を超えていると判断した場合(S204:YES),または,Cb値とCr値との最頻値の少なくとも一方が所定の範囲内ではないと判断した場合には(S203:NO),そのページをカラーページであると判定して(S209),成分判定処理を終了する。これにより,読み取った画像の色種別が判定される。
続いて,図3のS104にて開始する成分無地判定処理について,図5のフローチャートを参照して説明する。成分無地判定処理は,画像の少なくとも輝度成分に基づいて,読み取った画像が無地画像か非無地画像かを判定する処理である。スキャナ100は,無地判定回路24にて成分無地判定処理を実行する。
成分無地判定処理においても,色判定処理と同様に,1ページの画像をブロックに分割する。そして,ブロックごとに無地ブロックか非無地ブロックかを判定して,それぞれの数を算出する。具体的に,1ページを,例えば,100画素×100画素のブロックに分割する(S301)。さらに,ブロック内の全画素について読み取りが終了したブロックから順に,ブロック単位で,その中に含まれる画素の画像データに基づいて,以下の処理を実行する。
ブロック内の全画素について,Y値の最頻値を算出する(S304)。さらに,S304にて算出されたY値の最頻値の割合が大きいか否かを判断する(S305)。例えば,輝度成分の値が均一である画素の割合が,ブロック内の80%以上を占めているか否かを判断する。Y値の最頻値の割合が大きいと判断した場合には(S305:YES),そのブロックは無地ブロックであると判定する(S308)。一方,Y値の最頻値の割合が大きくないと判断した場合には(S305:NO),そのブロックは非無地ブロックであると判定する(S309)。そして,判定した各ブロックの数を累積する。
次に,1ページ分の全ブロックについて,判定が終了したか否かを判断する(S310)。1ページ分が終了していなければ(S310:NO),S304に戻り,次のブロックについて同様に無地か非無地かを判定する。一方,1ページ分が終了していれば(S310:YES),ページの全ブロック数に占める無地ブロック数の割合が,所定の割合を超えているか否かを判断する(S312)。例えば,無地ブロック数の割合が99%以上であるか否かを判断する。
そして,無地ブロック数の割合が所定の割合より大きいと判断した場合には(S312:YES),そのページを無地画像であると判定して(S313),成分無地判定処理を終了する。一方,無地ブロック数の割合が所定の割合より大きくないと判断した場合には(S313:NO),そのページを非無地画像であると判定して(S314),成分無地判定処理を終了する。
なお,本形態のスキャナ100は,色種別判定回路23による色判定処理と,無地判定回路24による成分無地判定処理とのうち,それぞれブロックごとの判定処理の部分については,1ページ分の原稿の読み取りが終了していなくても,実行を開始することができる。そこで,スキャナ100は,図3に示した読取出力処理では,原稿の読み取りと並行して,色種別判定回路23による色判定処理と,無地判定回路24による成分無地判定処理とを実行する。ただし,1ページ分の最終的な判定結果が得られるのは,いずれも,1ページの原稿の読み取りが終了した後となる。
続いて,図3に示した読取出力処理のS116にて実行される色判定後判定処理について,図6のフローチャートを参照して説明する。色判定後判定処理は,色種別判定回路23での色判定処理によって色種別が判定された後であることを条件として,無地画像であるか否かをさらに判定する処理である。
色判定後判定処理では,まず,色判定処理によってカラーページと判定されたか否かを判断する(S401)。カラーページと判定されたと判断した場合は(S401:YES),各画像データの生成が終了したか否かを判断する(S402)。カラーページであっても,色付きの無地画像の可能性が残っている。そこで,各画像データの生成が終了したら,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いに基づいて,無地画像か否かを判断する処理を実行する。
各画像データの生成が終了していなければ(S402:NO),終了するまで画像データの生成を継続する。画像データの生成が終了したと判断したら(S402:YES),読取出力動作の指示における読取条件に基づいて,閾値を決定する(S403)。閾値については後述する。そして,スキャナ100は,カラー画像データのサイズと,グレー画像データのサイズとの違いが,S403にて決定した閾値よりも大きいか否かを判断する(S405)。
前述したように,カラー画像データは,画像データのYCbCrの各成分を全て用いた圧縮データであり,グレー画像データは,Cb成分とCr成分とを固定値とし,Y成分のみを有効として生成した圧縮データである。元の画像が無彩色であれば,Cb成分とCr成分とは,いずれもほぼ固定値であり,同じ圧縮方法にて生成されるカラー画像データとグレー画像データとは,ほぼ同じサイズの画像データとなる。また,元の画像が色付きの無地画像であっても,ページ内のYCbCrの各成分の値の変動は小さい。この場合にも,カラー画像データとグレー画像データとは,ほぼ同じサイズの画像データとなる。
つまり,無彩色の画像であるか,または,カラーの無地画像である場合には,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとは,ほぼ等しい。一方,原稿が非無地画像であって,かつ,カラーページである場合には,そのCb成分とCr成分との少なくとも一方の変動は大きく,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとはかなり異なるものとなる。
そこで,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いが大きいと判断した場合は(S405:YES),無彩色の画像ではなく,カラーの無地画像でもないと判断できる。そして,S401にてカラーページであると判定されていることから,そのページはカラーの非無地画像であると判定する(S406)。
一方,そのページのカラー画像データのサイズと,グレー画像データのサイズとの違いが大きくない場合には(S405:NO),その原稿は無彩色の画像またはカラーの無地画像である。S401にてカラーページであると判定されていることから,そのページをカラーの無地画像と判定する(S407)。S406,または,S407の判定の後,色判定後判定処理を終了する。なお,色判定後判定処理のS405における判断手順は,無地判定処理の一例である。
ここで,S403にて決定した閾値について説明する。S405の判断は,サイズの比率を用いて行ってもよいし,サイズの差分を用いて行ってもよい。例えば,カラー画像データのサイズに対するグレー画像データのサイズの比率が,0.8〜1.2の範囲内であれば,カラー画像ではないと判断する。比率を用いる場合には,閾値として予め決めた固定値を使用してもよい。
一方,サイズの差分を用いる場合には,S403にて,原稿サイズや読取解像度に基づく閾値を設定することが好ましい。原稿サイズが大きい原稿や,高い読取解像度での読み取りを行った場合には,それぞれ小さい場合に比較して,1ページの画素数が大きい。そのため,原稿サイズや読み取り解像度によって,生成された画像データのサイズも異なる可能性が高い。
そこで,スキャナ100は,画像データのサイズを差分で比較する場合には,その閾値として,原稿サイズおよび読取解像度に基づく値を用いる。具体的には,原稿サイズが大きい場合には,小さい場合に比較して,閾値を大きい値とする。また,読取解像度が高解像度の場合には,低解像度の場合に比較して,閾値を大きい値とする。
なお,閾値は,原稿サイズや読取解像度ごとに予め決めて記憶しておき,読み出して使用してもよいし,計算式として記憶しておき,原稿サイズや読取解像度に基づいて算出してもよい。このように閾値を設定することにより,固定値の閾値を使用した場合より,適切な判断となることが期待できる。
図6の色判定後判定処理に戻り,S401にてNOと判断した場合について説明する。つまり,色判定処理による判定結果が,グレーページ,または,モノクロページであった場合である。前述したように,これらのいずれの場合でもグレーの無地画像,モノクロの無地画像ということもあり得る。そこで,色判定処理にてカラーではないと判定されている場合には(S401:NO),無地判定回路24による成分無地判定処理が終了したか否かを判断する(S410)。
成分無地判定処理が終了していないと判断した場合には(S410:NO),さらに継続して成分無地判定処理を実行する。そして,成分無地判定処理が終了したと判断した場合には(S410:YES),成分無地判定処理にて無地画像であると判定されたか否かを判断する(S411)。そして,無地画像であると判定されたと判断したら(S411:YES),このページを無彩色の無地画像であると判定して(S413),色判定後判定処理を終了する。
一方,成分無地判定処理にて無地画像ではないと判定されたと判断したら(S411:NO),グレーページか,モノクロページかを色判定処理の結果に基づいて判定する。つまり,色判定処理にてグレーページであると判定されているか否かを判断する(S415)。グレーページであると判定されている場合は(S415:YES),グレーの非無地画像であると決定して(S416),色判定後判定処理を終了する。一方,グレーページでないと判定されている場合は(S415:NO),モノクロの非無地画像であると決定して(S417),色判定後判定処理を終了する。
続いて,図3に示した読取出力処理のS119にて実行されるサイズ無地判定処理について,図7のフローチャートを参照して説明する。サイズ無地判定処理は,無地判定回路24の成分無地判定処理による判定と,色種別判定回路23の色判定処理による色種別の判定とのいずれも終了していない状態で,各画像データの生成が終了した場合に実行され,各画像データのサイズに基づいて,無地画像であるか否かを判定する処理である。
サイズ無地判定処理では,まず,生成したモノクロ画像データのサイズが所定の閾値より小さいか否かを判断する(S501)。モノクロ画像データは,二値化および圧縮された画像データである。二値化によって,例えば,紙面の影によるノイズはほとんど無視される。そのため,原稿が無地画像であった場合には,圧縮によって,ごく小さいサイズの画像データとなる可能性が高い。
そこで,モノクロ画像データのサイズが小さいと判断した場合には(S501:YES),無地画像であると判定して(S502),サイズ無地判定処理を終了する。なお,S501で使用する閾値は,モノクロ画像データを生成する際に使用する圧縮方法に基づき,無地画像と判定できる値を設定しておく。サイズ無地判定処理のS501における判断手順は,二値無地判定処理の一例である。
一方,モノクロ画像データのサイズが小さくないと判断した場合には(S501:NO),色判定後判定処理のS403,S405,S406と同様の処理を実行する。つまり,まず,読取条件に基づいて,閾値を決定する(S403)。さらに,カラー画像データのサイズと,グレー画像データのサイズとの違いが,S403にて決定した閾値よりも大きいか否かを判断する(S405)。さらに,違いが大きいと判断した場合は(S405:YES),カラーの非無地画像であると判定する(S406)。
色判定後判定処理にて説明したように,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いが大きいのは,無彩色の画像でなく,かつ,カラーの無地画像でもない場合であり,つまり,カラーの非無地画像の場合である。従って,サイズ無地判定処理では,S405にてサイズの違いが大きいと判断した場合には,カラーの非無地画像であると判定できる。
一方,カラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとの違いが,S403にて決定した閾値よりも大きくないと判断した場合には(S405:NO),無彩色の画像であるか,または,カラーの無地画像である。そこで,さらに判定処理を継続するために,無地判定回路24の成分無地判定処理が終了したか否かを判断する(S505)。終了していなければ(S505:NO),終了するまで継続する。
成分無地判定処理が終了したと判断したら(S505:YES),無地画像と判定されたか否かを判断する(S506)。成分無地判定処理にて無地画像と判定された場合には(S506:YES),無地画像として(S507),サイズ無地判定処理を終了する。一方,無地画像と判定されなかった場合は(S506:NO),グレーの非無地画像かモノクロの非無地画像かを判定する無彩色判定処理を実行する(S509)。
次に,無彩色の非無地画像であると判定した後にグレーの非無地画像かモノクロの非無地画像かを判定する,S509の無彩色判定処理の手順について,図8のフローチャートを参照して説明する。この無彩色判定処理は,前述した色判定処理(図4参照)のうち,カラーページの判定を除いた処理と同様の処理である。
無彩色判定処理では,1ページをブロックに分割し(S201),グレーブロック数と,モノクロブロック数とを算出する(S601)。なお,S601では,この時点までに色判定処理のブロック判定(図4のS202)にて算出済みのグレーブロック数とモノクロブロック数とを引き継ぎ,残りのブロックについて,Y値に基づく判定を行う。
さらに,ページ内の全ブロックについて,各ブロック数の算出が終了したら,得られたグレーブロック数の,ページの全ブロック数に占める割合が,所定の割合を超えているか否かを判断する(S205)。例えば,グレーブロック数の割合が0.3%以上であるか否かを判断する。
そして,グレーブロック数の割合が所定の範囲を超えていると判断した場合には(S205:YES),そのページをグレーページであると判定する(S207)。つまり,グレーの非無地画像であると判定して,無彩色判定処理を終了する。一方,S205にて,グレーブロック数の割合が所定の範囲を超えていないと判断した場合には(S205:NO),そのページをモノクロページであると判定する(S208)。つまり,モノクロの非無地画像であると判定して,無彩色判定処理を終了する。そして,図7に戻り,ページの判定が終了したので,サイズ無地判定処理を終了する。
以上,詳細に説明したように,本形態のスキャナ100は,画像読取部20にて取得した画像に基づいて,カラー画像データとグレー画像データとを生成する。そして,生成されたカラー画像データのサイズとグレー画像データのサイズとを比較し,その違いが閾値より大きい場合に,非無地画像であると判定する。さらに,非無地画像であると判定したら原稿の画像に基づいた画像データを出力すると決定し,無地画像であると判定したら画像データを出力しないと決定する。従って,無地判定を早期に終了し,画像データを出力する場合には早期に出力を開始することが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,スキャナに限らず,複写機,複合機,FAX機等,画像処理機能と画像データ出力機能とを備えるものであれば適用可能である。
また,例えば,色種別の判定対象とする画像は,画像読取部20にて読み取った画像データに限らない。例えば,プリンタドライバが印刷対象として受け付ける画像データでもよい。また,他の装置から受信して画像データを取得してもよいし,既に取得してメモリに保存されている画像データを読み出してもよい。読み取り動作による画像データの取得をしない場合には,画像読取部20はなくてもよい。つまり,画像データを取得し,処理後の画像データを出力するプリンタドライバ等のプログラムにも,本発明を適用できる。
また,例えば,カラー画像データとグレー画像データとの圧縮方式は,JPEGに限らない。GIFでもよいし,PNGでもよいし,さらに他の方式でもよい。また,モノクロ画像データの圧縮方式は,パックビッツ方式に限らない。
また,例えば,分割ブロックの大きさ,各種の閾値等の数値は一例であり,適宜変更可能である。また,サイズの比率をサイズの違いとして用いる場合にも,閾値を可変値としてもよい。
また,例えば,上記の形態では,画像処理回路22と,色種別判定回路23と,無地判定回路24と,画像ファイル生成回路25とはASIC35に含まれるとしたが,いずれの処理もASICによる処理に限らず,ソフトウエアによって実行してもよい。例えば,各処理を,ROM32に組み込まれたソフトウエアによってCPU31が実行してもよい。
また,上記の形態では,色種別判定回路23にて実行される色判定処理では,1ページ分のブロック判定が終了してから,そのページの色種別の判定を行うとしたが,これに限らない。例えば,ページの途中で,それまでにカラーブロックと判定されたブロックの数が,ページ全体のブロック数のうちの所定の割合を超えているか否かを判断してもよい。そして,超えていると判断した場合には,そのページをカラーページと判定できる。
また,上記の形態では,無地判定回路24にて実行される成分無地判定処理では,1ページ分のブロック判定が終了してから,そのページの無地判定を行うとしたが,これに限らない。例えば,ページの途中で,それまでに非無地ブロックと判定されたブロックの数が,ページ全体のブロック数のうちの所定の割合を超えているか否かを判断してもよい。そして,超えていると判断した場合には,そのページを非無地画像と判定できる。例えば,前述したようにページの途中でカラーページと判定され,さらに,非無地画像であると判定された場合には,出力する画像データをカラー画像データに決定できる。
また,例えば,モノクロ画像データの判定を行わず,カラー画像データとグレー画像データとを生成してそのいずれかを出力する装置に,本発明を適用することも可能である。その場合には,グレーページかモノクロページかを判定する無彩色判定処理はなくてもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
20 画像読取部
31 CPU
100 スキャナ

Claims (13)

  1. 画像を取得する取得部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記取得部にて画像を取得する取得処理と,
    前記取得処理にて取得した画像である取得画像に基づいて,所定の圧縮方式によって圧縮されたカラー画像データを生成するカラー生成処理と,
    前記取得画像に基づいて,前記カラー画像データと同じ圧縮方式によって圧縮されたグレースケールの画像データであるグレー画像データを生成するグレー生成処理と,
    前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いが閾値よりも大きい場合に,前記取得画像を非無地画像と判定する無地判定処理と,
    前記取得画像の少なくとも輝度成分に基づいて,前記取得画像が無地画像か非無地画像かを判定する成分無地判定処理と,
    前記無地判定処理または前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定する決定処理と,
    を実行し,
    さらに,前記制御部は,
    前記カラー生成処理によるカラー画像データの生成と,前記グレー生成処理によるグレー画像データの生成とが終了しても,前記成分無地判定処理が終了していない場合には,前記無地判定処理の実行を開始することを特徴とする画像出力装置。
  2. 請求項1に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの比率を,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いとして用いることを特徴とする画像出力装置。
  3. 請求項1に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの差分を,前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いとして用いることを特徴とする画像出力装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像出力装置において,
    前記制御部は
    記決定処理では,前記無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定されなかった場合には,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定することを特徴とする画像出力装置。
  5. 請求項4に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記決定処理では,前記無地判定処理の判定結果よりも先に前記成分無地判定処理の判定結果が得られた場合に,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定することを特徴とする画像出力装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記取得画像に基づいて,二値化された無彩色の画像データである無彩色二値画像データを生成する二値生成処理と,
    前記取得画像がカラー画像であることが不明な状態で前記無地判定処理が実行され,当該無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定されなかった後,前記成分無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定された場合に,前記取得画像が無彩色の非無地画像であると判定し,前記取得画像の少なくとも輝度成分に基づいて,前記取得画像の色種別をグレー画像か無彩色二値画像かを判定する無彩色判定処理と,
    前記無彩色判定処理の判定結果に基づいて,出力する画像データを決定する無彩色データ決定処理と,
    を実行することを特徴とする画像出力装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記取得画像の少なくとも色差成分に基づいて,前記取得画像の色種別を判定する色判定処理と,
    前記色判定処理の判定結果に基づいて,出力する画像データを決定するデータ決定処理と,
    を実行することを特徴とする画像出力装置。
  8. 請求項7に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記色判定処理にて前記取得画像がカラー画像であると判定された後,前記無地判定処理にて非無地画像と判定されなかった場合,無地画像であると判定し,
    前記無地判定処理の判定結果が得られる前に,前記色判定処理にて前記取得画像がカラー画像ではないと判定された場合,前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定することを特徴とする画像出力装置。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記無地判定処理にて前記取得画像が非無地画像と判定された場合に,前記取得画像の色種別をカラー画像と判定することを特徴とする画像出力装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記取得画像に基づいて,二値化および圧縮された無彩色の画像データである無彩色二値画像データを生成する二値生成処理と,
    前記無彩色二値画像データのサイズが基準値よりも小さい場合に,前記取得画像が無地画像であると判定する二値無地判定処理と,
    を実行し,
    前記決定処理では,前記無地判定処理の判定結果よりも先に前記二値無地判定処理の判定結果が得られた場合に,前記二値無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定することを特徴とする画像出力装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する画像出力装置において,
    前記取得部は,原稿の画像の読み取りを行い,
    前記制御部は,
    前記取得処理では,前記取得部によってカラー読み取りが行われた画像を取得することを特徴とする画像出力装置。
  12. 請求項11に記載する画像出力装置において,
    前記制御部は,
    前記閾値を,原稿のサイズと読取解像度との少なくとも一方に基づいて設定することを特徴とする画像出力装置。
  13. 画像出力装置に,
    画像を取得する取得処理と,
    前記取得処理にて取得した画像である取得画像に基づいて,所定の圧縮方式によって圧縮されたカラー画像データを生成するカラー生成処理と,
    前記取得画像に基づいて,前記カラー画像データと同じ圧縮方式によって圧縮されたグレースケールの画像データであるグレー画像データを生成するグレー生成処理と,
    前記カラー画像データのサイズと前記グレー画像データのサイズとの違いが閾値よりも大きい場合に,前記取得画像を非無地画像と判定する無地判定処理と,
    前記取得画像の少なくとも輝度成分に基づいて,前記取得画像が無地画像か非無地画像かを判定する成分無地判定処理と,
    前記無地判定処理または前記成分無地判定処理の判定結果に応じて,前記取得画像に基づく画像データを出力するか否かを決定する決定処理と,
    を実行させ
    さらに,前記カラー生成処理によるカラー画像データの生成と,前記グレー生成処理によるグレー画像データの生成とが終了しても,前記成分無地判定処理が終了していない場合には,前記無地判定処理の実行を開始させることを特徴とするプログラム。
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