JP6129679B2 - 電力系統安定化システム、及び電力系統安定化方法 - Google Patents
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Description
(a)電気所の送電線に設置された遮断器の開閉情報および変流器の電流値に基づいて、前記送電線で当該電気所と繋がる電気所のうち、当該電気所に隣接する電気所で発生した母線事故を検出する事故検出端末装置。
(b)前記隣接電気所母線事故の検出情報に基づいて母線事故の発生箇所を特定し、特定した発生箇所に基づいて、制御対象を決定する中央制御装置。
本実施形態に係る電力系統安定化システムについて、図1を参照しつつ、詳細に説明する。本実施形態の電力系統安定化システムでは、電力系統1において事故が発生した場合に事故波及防止のために、複数の変電所に事故検出端末装置2が配置される。この事故検出端末装置2は、電力系統1内の隣接する変電所にそれぞれ設置され、電力系統1の母線3において事故が発生した際に、母線事故が発生した変電所に隣接する変電所に設置された事故検出端末装置2が観測した遮断器CBの開閉情報と変流器CTの電流値に基づいて電力系統1内の母線事故を検出する。隣接する変電所とは、該当する2つの変電所間に、他の電気所が設置されず、該当する2つの変電所間を送電線で接続する変電所である。
図1は、本実施形態に係る電力系統安定化システムを示すブロック図である。図1に示すように、電力系統1は、発電機Gで発電した電力を母線3a,3b,3cを介して送電する。この母線3は電力系統1に複数存在し、母線3間は送電線L1,L2により接続されている。送電線L1,L2の接続部分には、母線3を有する変電所Ass、変電所Bss、変電所Cssが設けられる。このうち、変電所Assと変電所Bss、及び、変電所Bssと変電所Cssは、隣接する変電所であり、変電所Assと変電所Cssは、隣接する変電所ではない。
図3は、各変電所に設置される事故端末検出装置2の構成を示すブロック図である。事故端末検出装置2は、設置される変電所内の母線保護リレー21の情報に基づいて変電所における母線事故を検出する。また、事故端末検出装置2は、設置される変電所内の遮断器CBの開閉情報および変流器CTの電流値より、隣接する変電所における母線事故の検出を行う。事故検出端末装置2は、母線事故検出部22、隣接変電所母線事故検出部23、信号出力部24を備える。
中央制御装置4は、事故検出端末装置2の信号出力部24から出力した母線事故情報及び隣接変電所母線事故情報に基づいて、電力系統1内で発生した母線事故の発生箇所の特定を行い、特定した発生箇所に基づいて制御対象を決定する。制御対象は、発電機Gなどであり,中央制御装置4は、制御を行う制御端末装置5に対して制御指令の出力を行う。中央制御装置4は通信ネットワークまたは通信回線を介して、制御端末装置5と接続する。図2は、中央制御装置4の構成を示すブロック図である。中央制御装置4は、図2に示すように、母線事故発生箇所特定部41、制御対象決定部42、制御テーブル43とを備える。
本実施形態の構成を有する電力系統安定化システムでは、各変電所に設置された事故検出端末装置2a,2b,2cからの隣接変電所母線事故に基づいて電力系統1に発生した母線事故の検出を行う。
本実施形態の電力系統安定化システムでは、母線事故が発生した変電所に隣接する変電所に設置された事故検出端末装置2からの情報に基づいて、母線事故の検出を行う。そして、検出した母線事故の発生箇所に応じて、制御を行う。
本実施形態の電力系統安定化システムは、母線事故が発生した変電所に設置された事故検出端末装置2の故障、及び、事故検出端末装置2からの伝送不良を監視する。母線事故が発生した変電所の事故検出端末装置2が正常に作動し、且つ、その事故検出端末装置2から正常に伝送が行われる場合には、事故が発生した変電所に設けられた事故検出端末装置2からの母線事故情報に基づいて、電力系統1内の母線事故を検出する。
本実施形態に係る電力系統安定化システムについて、図8を参照しつつ、詳細に説明する。図8に示すように、本実施形態の電力系統安定化システムは、第1の実施形態の中央制御装置4に、各変電所に設置された事故検出端末装置2が故障であるかを検出する故障検出部44、及び、各事故検出端末装置2から中央制御装置4に対する情報の伝送の不良を検出する伝送不良検出部45を更に備えるものである。
本実施形態の構成を有する電力系統安定化システムでは、母線事故が発生した場合において、母線事故が発生した変電所に設置した事故検出端末装置2の故障、及び、その事故検出端末装置2からの伝送不良を考慮し、隣接変電所母線事故情報に基づく制御指令の出力を行う。
本実施形態の電力系統安定化システムでは、母線事故が発生した変電所に設置した事故検出端末装置2が正常に母線事故を検出し、その情報を中央制御装置4に伝送できる場合には、母線事故が発生した変電所からの母線事故情報に基づいて制御を行う。
本実施形態に係る電力系統安定化システムについて、図11,12を参照しつつ、詳細に説明する。本実施形態は、第1の実施形態の事故検出端末装置2において、変電所の送電線ごとに隣接変電所母線事故検出部23(L1)(L2)を設けるものである。
図11は、本実施形態に係る電力系統安定化システムを示すブロック図である。各変電所の母線は、母線Xと母線Yの2つの母線からなる。たとえば、各変電所では、母線Xと送電線L1とを接続し、母線Yと送電線L2を接続した状態で運用を行なう。この送電線L1とL2は、各変電所間を接続する。変電所では、送電線L1と送電線L2のそれぞれに遮断器CB及び変流器CTを備える。また、変電所が2つの変電所と隣接する場合には、それぞれの送電線L1と送電線L2に遮断器CB及び変流器CTを備える。例えば、変電所Assと変電所Cssと隣接する変電所Bssの場合に、変電所Assと接続する送電線L1と、変電所Cssと接続する送電線L1とに遮断器CB及び変流器CTが設置され、同様に、変電所Assと接続する送電線L2と、変電所Cssと接続する送電線L2とに遮断器CB及び変流器CTが設置される。
図12は、本実施形態の事故検出端末装置2の構成を示すブロック図である。本実施形態の事故検出端末装置2は、母線事故検出部22、事故情報送信部24に加えて、送電線L1及び送電線L2毎に、隣接変電所母線事故検出部23を備える。
図14は、変電所Bssの母線で母線事故が発生した際に、その母線事故の種類と、変電所Ass及び変電所Cssで検出した送電線L1,L2に設置された遮断器CBの開閉情報及び変流器CTの電流値に基づく隣接変電所母線事故情報(L1)(L2)との相関関係の例を示す図である。
本実施形態の電力系統安定化システムでは、事故検出端末装置からの送電線L1,L2の隣接変電所母線事故情報(L1)(L2)に基づいて電力系統に発生した母線事故の検出を行うことにより、母線事故の発生箇所だけでなく、発生した母線事故の種別を特定することができる。これにより、母線事故の種別に合わせた制御が可能となるため、過剰制御を防止し、電力系統における適正な制御を実現することが可能となる。
本実施形態に係る電力系統安定化システムについて、図19を参照しつつ、詳細に説明する。本実施形態は、送電線L1,L2の端部に設けられ隣接する変電所が1つのみの変電所で発生した母線事故を、隣接する1つの変電所から出力される隣接変電所母線事故情報のみで検出を行う。例えば、図19に示すように、変電所Dssに設けられた事故検出端末装置2dからの隣接変電所母線事故情報に基づいて、変電所Essにおいて発生した母線事故の検出を行う。
本実施形態は、図20に示すように、第1の実施形態の中央制御装置4に、各変電所に設置された事故検出端末装置2から伝送される隣接変電所母線事故情報を使用するか、除外するかの運用設定を設定する運用設定部46を備える。運用設定部46は、各変電所に設置された事故検出端末装置2ごとに、伝送される隣接変電所母線事故情報を「使用」するか「除外」するかの運用設定を行う。
本実施形態の構成を有する電力系統安定化システムでは、送電線L1,L2の端部に設けられ隣接する変電所が1つのみの変電所においても、隣接する変電所からの隣接変電所母線事故情報に基づいて、母線事故を検出する。
本実施形態の電力系統安定化システムでは、末端の変電所においても隣接する変電所で検出する隣接変電所母線事故情報に基づいて、母線事故の検出を行うことが可能となる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、本実施形態では、隣接変電所母線事故を検出するために、送電線に流れる電流0を条件としたが、変電所に設置された遮断器CBの開閉情報と変流器CTの電流情報を利用するならば、他の条件も利用することができる。一例としては、各変電所に設けた送電線の有効電力を計測し、その有効電力が0と遮断器CBが「入」状態の場合に、隣接変電所母線事故を検出とすることができる。有効電力は当該送電線の電流と当該送電線が接続する母線の電圧を用いて演算できる。
2,2a〜2e 事故検出端末装置
21 母線保護リレー
22 母線事故検出部
23 隣接変電所母線事故検出部
24 信号出力部
25 事故母線検出部
26 母線事故種別判定部
27 遮断器情報検出部
28 電流検出部
29 隣接変電所母線事故判定部
3 母線
4 中央制御装置
41 母線事故発生箇所特定部
42 制御対象決定部
43 制御テーブル
44 故障検出部
45 伝送不良検出部
46 運用設定部
5 制御端末装置
Ass〜Fss 変電所
CB 遮断器
CT 変流器
G 発電機
Claims (9)
- 電気所の送電線に設置された遮断器の開閉情報および変流器の電流値に基づいて、前記送電線で当該電気所と繋がる電気所のうち、当該電気所に隣接する電気所で発生した隣接電気所母線事故を検出する事故検出端末装置と、
前記隣接電気所母線事故の検出情報に基づいて母線事故の発生箇所を特定し、特定した発生箇所に基づいて、制御対象を決定する中央制御装置と、
を備える電力系統安定化システム。 - 当該電気所に設置された遮断器の「入」情報及び変流器の「電流無し」情報に基づいて、前記隣接電気所母線事故を検出する隣接電気所母線事故検出部を備える請求項1に記載の電力系統安定化システム。
- 電力系統内の2か所の電気所で前記隣接電気所母線事故を検出し、前記2か所の電気所いずれにも隣接する電気所において母線事故が発生したと特定する母線事故発生箇所特定部を備える請求項1または請求項2に記載の電力系統安定化システム。
- 当該事故検出端末装置の故障を検出する故障検出部と、
当該事故検出端末装置と中央制御装置との間の伝送不良を検出する伝送不良検出部と、
設置された電気所に設けられた保護リレーの作動情報に基づいて、当該電気所で発生した母線事故を検出する母線事故検出部と、
を備え、
前記故障検出部による故障及び前記伝送不良検出部による伝送不良が検出されない場合には、
前記母線事故検出部で検出した母線事故に基づいて、電力系統内の母線事故の発生箇所を特定する母線事故発生箇所特定部を備える請求項1乃至3の何れか1項に記載の電力系統安定化システム。 - 送電線L1に流れる電流を遮断する遮断器と、送電線L1に流れる電流を検出する変流器と、
送電線L2に流れる電流を遮断する遮断器と、送電線L2に流れる電流を検出する変流器と、
前記送電線L1に流れる電流を遮断する遮断器の「入」情報及び送電線L1に流れる「電流無し」情報に基づいて、隣接電気所母線事故を検出する隣接電気所母線事故検出部L1と、
前記送電線L2に流れる電流を遮断する遮断器の「入」情報及び送電線L2に流れる「電流無し」情報に基づいて、隣接電気所母線事故を検出する隣接電気所母線事故検出部L2と、
を備える請求項1乃至4の何れか1項に記載の電力系統安定化システム。 - 前記母線は、2組の母線Xと母線Yとからなり、
隣接電気所母線事故検出部L1では、隣接電気所の母線X、母線Yのうちいずれかで発生した隣接電気所母線事故の検出を行い、
隣接電気所母線事故検出部L2では、前記隣接電気所母線事故検出部L1で検出を行わない母線で発生した隣接電気所母線事故の検出を行う請求項5に記載の電力系統安定化システム。 - 前記隣接電気所母線事故検出部L1で検出した隣接電気所母線事故と、前記隣接電気所母線事故検出部L2で検出した隣接電気所母線事故に基づいて、
電力系統内の母線事故の発生箇所と共に、その母線事故が片母線事故か両母線事故かの特定をする母線事故発生箇所特定部を備える請求項6に記載の電力系統安定化システム。 - 各電気所からの隣接電気所母線事故の運用の設定を行う運用設定部を設け、
前記運用設定部において隣接電気所母線事故の運用の除外設定した電気所と、隣接電気所母線事故を検出した電気所と、に隣接する電気所において、母線事故が発生したと特定する母線事故発生箇所特定部を備える請求項1乃至6の何れか1項に記載の電力系統安定化システム。 - 電気所の送電線に設置された遮断器の開閉情報および変流器の電流値に基づいて、前記送電線で当該電気所と繋がる電気所のうち、当該電気所に隣接する電気所で発生した隣接電気所母線事故を検出する検出ステップと、
前記隣接電気所母線事故に基づいて母線事故の発生箇所を特定する特定ステップと、
特定した発生箇所に基づいて、制御対象を決定する制御ステップと、
を含む電力系統安定化方法。
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