<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態において、表示装置は、人物が表示装置を見ている場合に、表示装置に表示される表示を省電力で表示させることができる。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
まず、図1を用いて人間の視野について説明する。図1に示すように、人間10の視野には色を識別できる視野範囲11および文字を識別できる視野範囲12が存在することが知られている。従って、人間10は色を識別できる視野範囲11内では、例えば物体の色のみしか識別できず、物体の詳細までは確認できない。一方、文字を機別できる視野範囲12内では、例えば物体の色のみならず、文字なども詳細に識別することができる。すなわち、人間10の視野には、詳細まで確認できる範囲と、詳細まで確認できない範囲が存在する。本実施形態では、この人間の持つ視野の特性を利用して、表示装置に表示される表示を省電力で表示する。
図2は、本実施形態における、表示装置2の構成例を示す。図2に示すように、表示装置2は、撮像手段20と、解析手段21と、表示範囲決定手段22と、表示手段23を備える。
本実施形態において、撮像手段20は、視聴者を撮像して生成した画像データを出力する。撮像手段20は、例えば、カメラである。
解析手段21は、前記撮像手段20が撮像した前記画像データから求めた前記人物の視線を示す情報を出力する。
表示範囲決定手段22は、表示手段23の表示面のうち前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段23を制御する。なお、第一の範囲および第二の範囲は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて制御してもよい。
表示手段23は、表示範囲決定手段22が制御する第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段23の所定の表示面に映像を表示する。表示する映像は、例えば図示しない映像再生手段より映像データを受け取り、それを再生してもよい。
表示手段23に映像表示を行う方法および表示手段23を少ない電力で動作させる方法として、例えば図3に示すように、表示手段23が液晶画面3である場合を説明する。図3は表示手段23である液晶画面3の表示面を拡大したものであり、表示面は、映像表示を行うための三原色の各液晶ドット30から構成されている。また、各駆動ライン31は、各液晶ドット30を駆動することができる。
図4は、映像表示を行っている液晶画面3の表示面を拡大した例である。図3に示す液晶画面3に、映像表示を行う場合は、図4に示すように、全ての駆動ライン31を駆動し、対応する少なくとも1つの液晶ドットをONにして映像表示を行う。例えば、色つきで示す赤ドット40はONになった液晶ドットを示し、赤色で発光している。同様に、色つきで示す液晶ドットは各色発光している。
また、図5は、少ない電力で映像表示を行っている液晶画面3の表示面を拡大した例である。図3に示す液晶画面3に、少ない電力で映像表示を行う場合は、図5に示すように、各色左側の駆動ライン31のみを駆動し、右側の駆動ライン31は省電力のために駆動しないようにする。このように、図4の映像表示を行う場合と比較して、図5に示す少ない電力で映像表示を行う場合では、ONにする液晶ドット数を間引くことにより表示手段23の省電力動作を実現させることができる。なお、少ない電力で動作させる方法は、この方法に限らず、省電力動作が実現できるものであればよく、また、表示手段23も液晶画面3に限定されない。また、上述した少ない電力で映像表示を行う方法のほかに表示手段23を少ない電力で動作させる方法として、全ての駆動ラインを駆動せず、全く映像を表示しないようにしてもよい。この場合、液晶ドットをONにしないことによる省電力に加え、余計なデータ転送を行わないため表示装置の処理能力を落とすことができ、さらなる省電力を実現できる。また、表示手段23は、プラズマ方式の表示手段23であっても同様に動作させることができる。また、プロジェクターなどスクリーンに映像を投影させるような表示手段23を用いる場合には、プロジェクターの輝度、照度などを下げるようにすればよい。また、映像表示を行う方法は上述した例のように全ての駆動ラインを駆動する必要はなく、一部の駆動ラインを駆動して映像表示を行ってもよい。また、少ない電力で映像表示を行う方法は、上述した例のように映像表示を行う場合と比べて、半分の液晶ドットを駆動する場合に限られず、映像表示を行う場合に比べて少ない電力となる動作を実現するものであればよい。
図6は、本実施形態の表示装置の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段20は、視聴者を撮像して、画像データを生成し、解析手段21へ該画像データを送る(S001)。
撮像された画像データを受けた解析手段21は、該画像データから視聴者の視線を解析し、その解析結果を表示範囲決定手段22に通知する(S002)。
表示範囲決定手段22は、表示手段23の表示面のうち前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段23を制御する(S003)。例えば、表示範囲決定手段22は、人間が有する平均的な視野範囲を図示しない表示範囲決定手段22の記憶部に記憶しておき、該予め記憶しておいた範囲に基づいて第一および第二の範囲を決定してもよい。
表示手段23は、表示範囲決定手段22が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して表示手段23の所定の表示面に映像表示を行う(S004)。表示する映像は、例えば図示しない映像再生手段より映像データを受け取り、それを再生してもよい。
本実施形態において、表示装置の撮像手段は、視聴者を撮像して生成した画像データを出力する。解析手段は、前記撮像手段が撮像した前記画像データから求めた前記人物の視線を示す情報を出力する。表示範囲決定手段は、表示手段の表示面のうち前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。表示手段は、表示範囲決定手段が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、所定の表示面に映像を表示する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。なお、本実施形態において、図2に示した各手段は、専門のハードウェアで実現してもよいし、ソフトウェアで実現できるように構成してもよい。また、表示手段23は、映像表示を行う第一の範囲および省電力で動作する第二の範囲を考慮して映像表示を行うが、表示する映像は、表示手段23に映像を表示するものであればよい。例えば、任意の記録媒体に記録された映像データを図示しない映像再生手段で再生してもよく、また、テレビ放送などの映像でもよい。また、表示される映像とともに音声を出力してもよい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置の解析手段は、撮像手段により撮像された視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部の画像データを解析する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。本実施形態に関する表示装置の構成例は、第1の実施形態で示した図2と同様である。
図7は、本実施形態における、表示装置70のより詳細な構成例および表示装置70の映像表示を見る視聴者71を示す。
本実施形態において、撮像手段700は、視聴者を撮像して生成した画像データを出力する。
解析手段701は、撮像手段700により撮像された視聴者71の画像データのうち、該視聴者71の眼球部の画像データを解析し、視聴者71がどの方向を見ているかを判断する。図8に撮像手段700により撮像された眼球部80の画像データの解析例を示す。図8は視聴者71の片方の眼球部80を解析する例であるが、両眼球を解析してもよい。
解析手段701は、図8のように、撮像手段700が撮像した視聴者71の画像データのうち、眼球部80の画像データを所定の領域に分割する。なお、所定の領域の大きさや数は、撮像される視聴者71の目の大きさなどに応じて適宜変更してもよい。
解析手段701は、分割された眼球部80の画像データの黒目81を境に該眼球の左右の白目82、83の領域数を求め、その領域数の比較を行い、その結果から視聴者71が見ている方向を判断する。例えば、図8に示すように黒目81を境に左右の白目82、83の領域数がほぼ等しい場合は、解析手段701は、視聴者71が正面を見ていると判断する。また、例えば、黒目81を境に、右の白目83の領域数が左の白目82の領域数より大きい場合は、解析手段701は、視聴者71は右方向を見ていると判断する。また、例えば、黒目81を境に左の白目82の領域数が右の白目83の領域数より大きい場合は、解析手段701は、視聴者71は左方向を見ていると判断する。
表示範囲決定手段702は、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。例えば、図9のように、解析手段701が視聴者71は正面を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで識別できる範囲は視聴者71の正面となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち視聴者71の正面にあたる第一の範囲90に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲91を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。なお、第一の範囲90および第二の範囲91は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、第二の範囲91とは、第一の範囲90よりも省電力で動作する範囲をいう。例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。
表示手段703は表示範囲決定手段702が制御した第一の範囲90および第二の範囲91を考慮して表示手段703の所定の表示面に映像表示を行う。
図10は、本実施形態の表示装置70の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段700は、表示手段703前に位置する視聴者71を撮像して、画像データを生成し、解析手段701へ該画像データを送る(S101)。
撮像手段701より視聴者71の画像データが送られてくると、解析手段701は、視聴者71の眼球部の画像データを所定の領域に分割する。(S102)
解析手段701は、所定の領域に分割された眼球部の画像データの黒目を境に、左右の白目の領域数を求める(S103)。
解析手段701は、黒目を境にした左右の白目の領域数を比較する(S104)。
解析手段701は、比較の結果、黒目を境に左右の白目の領域数がほぼ等しい場合(S104で左の白目≒右の白目の場合)は、解析手段701は、視聴者71が正面を見ていると判断する(S105)。
また、比較の結果、黒目を境に右の白目の領域数が左の白目の領域数より大きい場合(S104で右の白目>左の白目の場合)は、解析手段701は、視聴者71は右方向を見ていると判断する(S106)。
また、比較の結果、黒目を境に左の白目の領域数が右の白目の領域数より大きい場合(S104で左の白目>右の白目の場合)は、解析手段701は、視聴者71は左方向を見ていると判断する(S107)。
表示範囲決定手段702は、解析手段701による解析結果に基づいて、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。(S105、S106、S107)。例えば、解析手段701が、視聴者71は正面を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の正面となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の正面にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。また、例えば、解析手段701が、視聴者71は右方向を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の右側となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の右側にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。また、例えば、解析手段701が、視聴者71は左方向を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の左側となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の左側にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。
表示手段703は、表示範囲決定手段702が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段703の所定の表示面に映像表示を行う(S105、S106、S107)。
なお、本実施形態において、解析手段701による眼球部の画像データの解析方法は、上記方法に限るものではなく、視聴者71がどこを見ているか判断できる方法であればよい。例えば、解析手段701は、角膜反射法など任意の視線検出法を用いて視聴者71の視線を検出し、その検出結果から視聴者71が見ている方向を判断してもよい。また、表示範囲決定手段702は、解析手段701の解析結果に基づき、表示手段703のうち、第一の範囲を正面、右方向、左方向の3方向のいずれかに決定しているが、これに限るものではない。例えば、表示範囲決定手段702は、解析手段701が解析した視聴者の視線から定まる第一の範囲および第二の範囲に基づいて、表示手段703の任意の箇所を映像表示および省電力で動作する範囲と制御してもよい。また、視聴者71にどちらの眼球を解析するかを選択させてもよい。解析手段701は、選択された眼球について解析を行うことで、視聴者71の状況に合った解析を行うことができる。また、表示手段703は、第一の範囲および第二の範囲を考慮して映像表示を行うが、表示する映像は表示手段703に映像を表示するものであればよい。例えば、任意の記録媒体に記録された映像データを図示しない映像再生手段で再生しそれを表示してもよく、また、テレビ放送などの映像でもよい。また、表示される映像とともに音声を出力してもよい。また、表示手段703は図9のような視聴者を取り囲む曲面形状であってもよいし、平面形状であってもよい。曲面形状の場合は平面形状の場合に比べ、視聴者71はより実体験に近い映像表示を体験することができる。なお、表示手段703は、視聴者の周囲をすべて取り囲む形状であってもよく、形状は任意である。
本実施形態において、表示装置の解析手段は、撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部の画像データを解析し、視線を示す情報を出力する。表示範囲決定手段は、前記解析手段が解析した情報に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置の解析手段は、撮像手段により撮像された視聴者の画像データのうち、視聴者の顔部の画像データを解析する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。本実施形態に関する表示装置の構成例は、第1の実施形態で示した図2と同様である。
図11は、本実施形態における、表示装置110のより詳細な構成例および表示装置110の映像表示を見る視聴者71を示す。
本実施形態において、解析手段1100は、視聴者71の顔部の画像データを解析し、視聴者71がどの方向を見ているかを判断する。図12に撮像手段700により撮像された顔部1200の画像データの解析例を示す。
解析手段1100は、図12のように、撮像手段700から送られた視聴者71の画像データのうち、顔部1200の画像データを所定の領域に分割する。なお、所定の領域の大きさや数は、撮像される視聴者71の顔の大きさなどに応じて適宜変更してもよい。
解析手段1100は、所定の領域に分割された視聴者71の顔部1200の画像データの鼻1201を境に、顔の左端から鼻1201までの顔1203の領域数および顔の右端から鼻1201までの顔1204の領域数を求める。求めた領域数の比較を行い、視聴者71の向いている方向を判断する。例えば、図12のように、鼻1201を通る中心線1202を境に左右の顔1203、1204の領域数がほぼ等しい場合は、解析手段1100は、視聴者71が正面を向いていると判断する。また、例えば、鼻1201を通る中心線1202を境に、顔の右端から鼻1201までの顔1204の領域数が顔の左端から鼻1201までの顔1203の領域数より大きい場合は、解析手段1100は、視聴者71は右方向を向いていると判断する。また、例えば、鼻1201を通る中心線1202を境に、顔の左端から鼻1201までの顔1203の領域数が顔の右端から鼻1201までの顔1204の領域数より大きい場合は、解析手段1100は、視聴者71は左方向を向いていると判断する。
表示範囲決定手段702は、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。例えば、図13のように解析手段1100が、視聴者71は正面を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細に識別できる範囲は視聴者71の正面となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の正面にあたる第一の範囲90に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲91を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。なお、第一の範囲90および第二の範囲91は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、第二の範囲91とは、第一の範囲90よりも省電力で動作する範囲をいう。例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。
図14は、本実施形態における、表示装置110の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段700は、表示手段703前に位置する視聴者71を撮像して、画像データを生成し、解析手段1100へ該画像データを送る(S201)。なお、このS201は、第2の実施形態の図10のS101と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段700より視聴者71の画像データが送られてくると、解析手段1100は、視聴者71の顔部の画像データを所定の領域に分割する。(S202)
解析手段1100は、視聴者71の顔の鼻を境に、顔の左端から鼻までの顔の領域数および顔の右端から鼻までの顔の領域数を求める(S203)。
解析手段1100は、S203で求めた鼻を境にした左右の顔の領域数を比較する(S204)。
鼻を境に左右の顔の領域数がほぼ等しい場合(S204で左の顔≒右の顔の場合)は、解析手段1100は、視聴者71が正面を向いていると判断する(S205)。
また、鼻を境に右の顔の領域数が左の顔の領域数より大きい場合(S204で右の顔>左の顔の場合)は、解析手段1100は、視聴者71は右方向を向いていると判断する(S206)。
また、鼻を境に左の顔の領域数が右の顔の領域数より大きい場合(S204で左の顔>右の顔の場合)は、解析手段1100は、視聴者71は左方向を向いていると判断する(S207)。
表示範囲決定手段702は、解析手段1100による解析結果に基づいて、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。(S205、S206、S207)。例えば、解析手段1100が、視聴者71は正面を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の正面となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の正面にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。また、例えば、解析手段1100が、視聴者71は右方向を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の右側となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の右側にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。また、例えば、解析手段1100が、視聴者71は左方向を見ていると判断した場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の左側となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の左側にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。
表示手段703は、表示範囲決定手段702が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段703の所定の表示面に映像表示を行う(S205、S206、S207)。
なお、本実施形態において、解析手段1100による顔部の画像データの解析は上記方法に限るものではなく、視聴者71がどこを向いているか判断できる方法であればよい。例えば、解析手段1100は視聴者71の顔の各部分の位置を検出し、検出できた顔の部分とできなかった顔の部分から顔の方向を判断してもよい。また、解析手段1100が解析に使用する顔の部分は鼻に限らず、口、眉、耳など解析可能な顔の部分であればよく、顔の部分を複数解析してもよい。また、表示範囲決定手段702は、解析手段1100の解析結果に基づき、表示手段703のうち第一の範囲を正面、右方向、左方向の3方向のいずれかに決定しているが、これに限るものではない。例えば、表示範囲決定手段702は、解析手段701が解析した視聴者の顔の方向から定まる第一の範囲および第二の範囲に基づいて、表示手段の任意の箇所を映像表示および省電力で動作する範囲と制御してもよい。また、例えば、本実施形態と同様の方法を顔の上下方向の判断にも応用できる。また、視聴者71に解析する顔の部分を選択させてもよい。解析手段1100は、選択された顔の部分について解析を行うことで、視聴者71の状況に合った解析を行うことができる。また、表示手段703は、第一の範囲および第二の範囲を考慮して映像表示を行うが、表示する映像は表示手段703に映像を表示するものであればよい。例えば、任意の記録媒体に記録された映像データを図示しない映像再生手段で再生してもよく、また、テレビ放送などの映像でもよい。また、表示される映像とともに音声を出力してもよい。
本実施形態において、表示装置の解析手段は、撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の顔部の画像データを解析し、視線を示す情報を出力する。表示範囲決定手段は、前記解析手段が解析した情報に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示を行うよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置の解析手段は、撮像手段により撮像された視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データを解析する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。本実施形態に関する表示装置の構成例は、第1の実施形態で示した図2と同様である。
図15は、本実施形態における、表示装置150のより詳細な構成例および表示装置150の映像表示を見る視聴者71を示す。
本実施形態において、解析手段1500は、視聴者71の眼球部および顔部の画像データから得られた眼球および顔の方向に基づいて、視聴者71がどの方向を見ているかを判断する。眼球部および顔部の画像データの解析は、第2の実施形態および第3の実施形態の解析方法と同様の方法でもよい。
表示範囲決定手段702は、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲に前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。例えば、解析手段1500が、視聴者71の眼球が正面を見ており、かつ顔が正面を向いていると判断した(眼球および顔の方向が一致していると判断した)場合、視聴者71の視野範囲のうち視聴者71が詳細まで確認できる範囲は視聴者71の正面となる。この場合、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の正面にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。また、例えば、眼球および顔の方向が一致していない場合、解析手段1500は、眼球の向きが解析できたかを判断する。眼球の向きが解析できていた場合には、表示範囲決定手段702は、解析された視聴者の視線(眼球の向き)から定まる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。また、例えば、解析手段1500が、眼球および顔の方向が一致しないと判断し、かつ、眼球の向きが解析できない場合は、表示範囲決定手段702は、解析された視線(顔の向き)から定まる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。なお、第一の範囲および第二の範囲は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、第二の範囲とは、第一の範囲よりも省電力で動作する範囲をいう。例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。
図16は、本実施形態における、表示装置150の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段700は、表示手段703前に位置する視聴者71を撮像して、画像データを生成し、解析手段1100へ該画像データを送る(S301)。なお、このS301は、第2の実施形態の図10のS101と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段700より視聴者71の画像データが送られてくると、解析手段1500は、視聴者71の眼球部の画像データの解析を行う(S302)。この解析は、第2の実施形態で示した方法と同様の解析方法でもよい。
解析手段1500は、視聴者71の顔部の画像データの解析を行う(S303)。この解析は、第3の実施形態で示した方法と同様の解析方法でもよい。
解析手段1500は、眼球および顔の方向がどちらも解析できたかを判断する(S304)。
眼球および顔の方向がどちらとも解析できた場合(S304、YES)、解析手段1500は、解析した眼球および顔の方向が一致しているかを判断する(S305)。
眼球および顔の方向が一致していた場合(S305、YES)、解析手段1500は、視聴者71は正面を向いていると判断し、表示範囲決定手段702は、表示手段703のうち、視聴者71の正面にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。(S306)。
眼球および顔の方向が一致していない場合(S305、NO)、解析手段1500は、視聴者71は解析した眼球の方向を見ていると判断する。この場合、表示範囲決定手段702は、解析された視聴者の視線(眼球の向き)から定まる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。(S307)。
眼球および顔の方向のうち、少なくともどちらか一方が解析できなかった場合(S304、NO)、解析手段1500は、眼球の向きが解析できたかを判断する(S308)。
眼球の向きが解析できた場合(S308、YES)、解析手段1500は、視聴者71はS302で解析した眼球の方向を見ていると判断する。この場合、表示範囲決定手段702は、解析された視聴者の視線(眼球の向き)から定まる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。(S307)。
一方、眼球の向きが解析できない場合、すなわち顔の向きのみが解析できる場合(S308、NO)、解析手段1500は、視聴者71はS303で解析した顔の方向を見ていると判断する。この場合、表示範囲決定手段702は、解析された視線(顔の向き)から定まる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段703を制御する。(S309)。
表示手段703は、表示範囲決定手段702が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段703の所定の表示面に映像表示を行う(S306、S307、S309)。
なお、本実施形態においては、解析手段1500による眼球部および顔部の画像データの解析方法は、上記方法に限るものではなく、視聴者71がどこを見ているか、およびどこを向いているかを判断できる方法であればよい。例えば、解析手段1500は、角膜反射法など任意の視線検出法を用いて視聴者71の視線方向を検出し、その検出結果から視聴者71が見ている方向を判断してもよい。また、例えば、解析手段1500は視聴者71の顔の各部分の位置を検出し、検出できた顔の部分とできなかった顔の部分から顔の方向を判断してもよい。また、解析に使用する顔の部分は鼻に限らず、口、眉、耳など解析可能な顔の部分であればよく、顔の部分を複数解析してもよい。また、眼球部および顔部の解析の順序は問わない。また、表示範囲決定手段702は、解析手段1500の解析結果に基づき、表示手段703のうち、第一の範囲を正面、右方向、左方向の3方向のいずれかに決定しているが、これに限るものではない。例えば、表示範囲決定手段702は、解析手段1500が解析した視聴者の眼球および顔の方向から定まる第一の範囲および第二の範囲に基づいて、表示手段703の任意の箇所を映像表示および省電力で動作する範囲と制御してもよい。また、視聴者71にどちらの眼球を解析するか、どの顔の部分を解析するかを選択させてもよい。解析手段1500は、選択された眼球、顔の部分について解析を行うことで、視聴者71の状況に合った解析を行うことができる。また、表示手段703は、第一の範囲および第二の範囲を考慮して映像表示を行うが、表示する映像は、表示手段703に映像を表示するものであればよい。例えば、任意の記録媒体に記録された映像データを図示しない映像再生手段で再生してもよく、また、テレビ放送などの映像でもよい。また、表示される映像とともに音声を出力してもよい。
本実施形態において、表示装置の解析手段は、撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データを解析する。表示範囲決定手段は、前記解析手段が解析した情報に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、視聴者の視聴状況に応じて表示装置に表示される表示を省電力動作させることができる。例えば、マスクなどにより視聴者の鼻が隠れてしまい、顔の方向が解析できなかった場合でも、眼球の方向を解析することができる。これにより、映像表示する範囲および省電力で動作する範囲を制御することができ、表示装置を省電力動作させることができる。また、例えばサングラスなどにより視聴者の眼球の解析ができなかった場合でも、顔の方向を解析することができる。これにより、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御することができ、表示装置を省電力動作させることができる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置の解析手段は、視聴者の眼球および顔の向きを解析し、さらに視聴者の顔情報を検出する。表示範囲決定手段は、解析手段による視聴者の眼球および顔の向きの解析結果に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御する。表示装置は、さらに記憶手段を有し、記憶手段は、解析手段が検出した視聴者の顔情報と表示範囲決定手段が制御した第一の範囲および第二の範囲とを対応付けて記憶する。また、表示範囲決定手段は、表示手段の第一の範囲および第二の範囲を記憶手段から読み出して制御する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。
図17は、本実施形態における、表示装置170の構成例を示す。図17に示すように、本実施形態における表示装置170は、記憶手段1701を備える。
本実施形態において、解析手段1700は、前記撮像手段20が撮像した前記画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データを解析し、求めた前記視聴者の視線を示す情報を出力する。また、前記視聴者の顔情報を検出する。ここで視聴者の顔情報とは、視聴者の輪郭、目(眼球)、鼻、口、耳、眉などの顔の部分の位置情報である。
記憶手段1701は、解析手段1700が検出した視聴者の顔情報と表示範囲決定手段1702が制御した第一の範囲および第二の範囲とを対応付けて記憶する。ここで、第二の範囲とは、第一の範囲よりも省電力で動作する範囲をいい、例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。また、記憶手段1701とは、例えばハードディスクや光磁気ディスクなどでもよい。
表示範囲決定手段1702は、表示手段23の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段23を制御する。なお、第一の範囲および第二の範囲は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、表示範囲決定手段1702は、表示手段23の第一の範囲および第二の範囲を記憶手段1701から読み出して表示手段23を制御する。
図18は、本実施形態における、表示範囲決定手段1702が記憶手段1701から情報を読み出して、視聴者毎に異なる第一の範囲および第二の範囲を制御し、表示手段23が表示手段23の所定の表示面に映像表示を行うフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段20は、表示手段23前に位置する視聴者を撮像して、画像データを生成し、解析手段1700へ該画像データを送る(S401)。なお、このS401は、第1の実施形態の図6のS001と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段20より視聴者の画像データが送られてくると、解析手段1700は、視聴者の顔情報を検出する(S402)。ここで、視聴者の顔情報とは、視聴者の輪郭、目(眼球)、鼻、口、耳、眉などの顔の部分の位置情報である。
表示範囲決定手段1702は、S402で検出した視聴者の顔情報が記憶手段1701に記憶されているかを検索する(S403)。
記憶手段1701に記憶されていた場合(S403、YES)、表示範囲決定手段1702は、記憶されている情報に基づいて、表示手段23の表示面のうち、第一の範囲および第二の範囲の決定および表示手段23の制御を行う。表示手段23は、表示範囲決定手段1702が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段23の所定の表示面に映像表示を行う(S404)。
記憶手段1701に記憶されていない場合(S403、NO)、記憶手段1701への第一の範囲および第二の範囲の登録処理を行う(S405)。
図18の記憶手段1701への第一の範囲および第二の範囲の登録処理(図18のS405)について詳細に説明する。図19は、その処理を示したフローチャートである。
本実施形態において、図示しない映像再生手段は、表示手段23に、視聴者の視線を合わせるための映像を表示する(S501)。例えば、図示しない映像再生手段は、表示手段23のうち、視聴者から見た正面、右側および左側の3か所に視聴者の視線を合わせるための映像を表示する。なお、視線を合わせるための映像を表示する箇所は前記3か所でなくてもよい。
撮像手段20は、表示手段23前に位置し、視線を合わせるための映像を見ている視聴者を撮像して、画像データを生成し、解析手段1700へ該画像データを送る(S502)。なお、このS502は、第1の実施形態の図6のS001と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段20より視聴者の画像データが送られてくると、解析手段1700は、視聴者が視線を合わせるための映像を見ているときの、視聴者の顔情報を検出する(S503)。ここで、視聴者の顔情報とは、視聴者の輪郭、目(眼球)、鼻、口、耳、眉などの顔の部分の位置情報である。
さらに、解析手段1700は、視聴者が視線を合わせるための映像を見ているときの、視聴者の眼球部および顔部の画像データから、視聴者の眼球および顔の向きの解析する(S504、S505)。なお、眼球部または顔部の画像データのいずれかを解析してもよい。また、解析方法は、上記第2、第3および第4の実施形態で示したいずれかの方法でもよい。
表示範囲決定手段1702は、解析手段1700による解析結果および所定の値として予め定められた平均的な人間の視野に基づいて、表示手段23の表示面のうち第一の範囲および第二の範囲の決定、制御を行う(S506)。例えば、解析手段1700がS504およびS505での解析結果から視聴者は正面を見ていると判断した場合を考える。この場合、視聴者の視野範囲のうち視聴者が詳細まで確認できる範囲は視聴者の正面となる。従って、表示範囲決定手段1702は、表示手段23のうち、視聴者の正面にあたる第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段23を制御する。なお、表示範囲決定手段1702による第一の範囲および第二の範囲の制御方法は、上記第2、第3および第4の実施形態で示したいずれかの方法でもよい。所定の値として予め定められた平均的な人間の視野は図示しない表示範囲決定手段の記憶部に予め記憶されているものとする。
表示範囲決定手段1702は、視聴者からの指示により、前記所定の値として予め定められた第一の範囲および第二の範囲の補正および決定を行い、表示手段23を制御する(S507)。例えば、表示範囲決定手段1702がS506で制御した第一の範囲および第二の範囲に基づいて、表示手段23はサンプル映像を表示したとする。このとき、視聴者は、該制御した範囲では視聴者自身の視野内にぼやけたところが残るなど、表示される映像に違和感があるとする。この場合、視聴者は図示しない表示範囲調節手段を用いて、視聴者自身の視野に合うように前記所定の値として決定された第一の範囲および第二の範囲の補正を行う。表示範囲決定手段1702は、その補正後の範囲を前記視聴者に適した映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲として表示手段23を制御する。また、補正後、表示手段23にサンプル映像を流し、直前に補正を行った第一の範囲および第二の範囲の再調整を行ってもよい。
記憶手段1701は、解析手段1700により検出された視聴者の顔情報と表示範囲決定手段1702により補正および制御された第一の範囲および第二の範囲とを対応付けて記憶する(S508)。
なお、本実施形態において、図示しない映像再生手段を設け、該映像再生手段は表示手段23にサンプル映像を表示させ、第一の範囲および第二の範囲の変更を行うためのチュートリアルを表示させてもよい。また、視聴者毎に異なる第一の範囲および第二の範囲を、視聴者の顔情報と対応付けて記憶手段に記憶しているがこれに限られず、視聴者個人を特定できる情報と対応付けてもよい。また、視線を合わせるための映像が複数あった場合には、その映像毎に第一の範囲および第二の範囲の補正および決定を行い、その結果を記憶手段は記憶してもよい。
本実施形態において、表示装置の表示範囲決定手段は、前記解析手段が解析した情報に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。また、視聴者毎の前記第一の範囲および第二の範囲の補正および決定を行う。また、記憶手段を参照して、視聴者毎の前記第一の範囲、第二の範囲および視聴者の顔情報を考慮して、映像を表示および省電力で動作するよう表示手段を制御する。
記憶手段は、視聴者の顔情報と前記第一の範囲および前記第二の範囲とを対応付けて記憶する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一の範囲および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、視聴者毎に異なる視野範囲を考慮して、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御することができる。また、視聴者毎の視野に適した表示を行うことができ、表示装置に表示される表示をより精度よく省電力動作させることができる。また、視聴者自身の視野範囲に合った表示がなされるため、視聴者は違和感のない映像表示を見ることができる。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置は、撮像手段を複数有する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。
図20は、本実施形態における、表示装置200のより詳細な構成例および表示装置200の映像表示を見る視聴者71を示す。図20に示すように、表示装置200は、2つの撮像手段700Aおよび700Bと、解析手段1900と、表示範囲決定手段702と、表示手段703とを備える。
2つの撮像手段700Aおよび700Bは、視聴者71を撮像して生成した画像データを出力する。撮像手段700Aおよび700Bは、例えば、カメラである。
解析手段2000は、上記2つの撮像手段700Aおよび700Bによって出力された各画像データの解析を行い、視聴者71の眼球の向きおよび顔の向きのうち少なくともどちらか一つが判別可能な画像データを選択する。なお、解析手段2000による解析は、第2、第3および第4の実施の形態で示したいずれかの方法と同様の方法でもよい。
図21は、本実施形態における、表示装置200の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、2つの撮像手段700Aおよび700Bは表示手段703前に位置する視聴者71を撮像して、画像データをそれぞれ生成し、解析手段2000へ該画像データを送る(S601)。
2つの撮像手段700Aおよび700Bより視聴者71の画像データが送られてくると、解析手段2000は、視聴者71の眼球部および顔部の画像データから、眼球および顔の向きの解析を行う(S602、S603)。なお、眼球部または顔部の画像データから、いずれか一方の向きを解析してもよい。また、解析方法は、上記第2、第3および第4の実施形態で示したいずれかの方法でもよい。
解析手段2000は、解析した2つの画像データのうち、視聴者71の眼球および顔の少なくともどちらか一方の向きが解析されている画像データを選択する(S604)。
表示範囲決定手段702は、解析手段2000により選択された画像データの解析結果に基づいて、表示手段703の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段703を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段703を制御する。(S605)。
表示手段703は、表示範囲決定手段702が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段703の所定の表示面に映像表示を行う(S606)。表示する映像は、例えば図示しない映像再生手段より映像データを受け取り、それを再生してもよい。
なお、本実施形態では撮像手段を2つに限定していたが、撮像手段がそれ以上の数あった場合でも同様の動作を行うことができる。また、撮像手段の位置は、図20に限定されない。また、複数撮像された画像データのうち、眼球部および顔部の画像データのうち少なくともどちらか一方が撮像されている画像データを選択していたが、これに限定するものではない。例えば、複数の撮像手段により複数撮像された画像データのうち、眼球および顔の向きをよりよく判別できる画像データを選択し、同様の動作を行うこともできる。また、一つの撮像手段で撮像された画像データでは視聴者の視線方向が解析不可能と解析手段が判断した場合に、図示しない撮像手段切替手段により、他の撮像手段に切り替え、他の撮像手段による撮像を行ってもよい。この場合、切替後、他の撮像手段によって撮像された画像データを解析することで、同様の動作を実現することができる。また、表示手段703は、第一の範囲および第二の範囲を考慮して映像表示を行うが、表示する映像は、表示手段703に映像を表示するものであればよい。例えば、任意の記録媒体に記録された映像データを図示しない映像再生手段で再生しそれを表示してもよく、また、テレビ放送などの映像でもよい。また、表示される映像とともに音声を出力してもよい。
本実施形態において、表示装置は撮像手段を複数有する。解析手段は、複数の撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データから、眼球および顔の向きを解析する。さらに、解析手段は、解析した画像データのうち、視聴者の眼球および顔の少なくともどちらか一方の向きが解析されている画像データを選択する。表示範囲決定手段は、前記解析手段が選択した画像データの解析結果に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
さらに、視聴者が一つの撮像手段の撮像範囲の死角にいる場合でも、他の撮像手段が撮像した画像データの解析を行うことで、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。
<第7の実施形態>
本発明の第7の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置は、さらに重量センサを有する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。
図22は、本実施形態における、表示装置220の構成例を示す。図22に示すように、表示装置220は、撮像手段20と、解析手段1500と、重量センサ2200と、表示範囲決定手段2201と表示手段23とを備える。
重量センサ2200は、視聴者の位置を検出する。例えば、重量センサ2200は表示手段23の表示面前方の床に設置し、視聴者がどの位置から表示手段23を見ているかを検出する。
表示範囲決定手段2201は、前記解析手段1500および重量センサ2200の情報に基づき、表示手段23の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段23を制御する。なお、第一の範囲および第二の範囲は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、第二の範囲とは、第一の範囲よりも省電力で動作する範囲をいい、例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。
図23は、本実施形態における、表示装置220の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段20は、表示手段23前に位置する視聴者を撮像して、画像データを生成し、解析手段1500へ該画像データを送る(S701)。なお、このS701は、第1の実施形態の図6のS001と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段20より視聴者の画像データが送られてくると、解析手段1500は、視聴者の眼球部および顔部の画像データから眼球および顔の向きの解析を行う(S702、S703)。なお、眼球部または顔部の画像データのいずれかを解析してもよい。また、解析方法は、上記第2、第3および第4の実施形態で示したいずれかの方法でもよい。
重量センサ2200は、表示手段23に対する視聴者の位置を検出する(S704)。
表示範囲決定手段2201は、前記解析手段1500および重量センサ2200の情報に基づき、表示手段23の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう表示手段23を制御する。(S705)。例えば、表示範囲決定手段2201は視聴者の位置に応じて、第一の範囲および第二の範囲の角度や幅を変更してもよい。
表示手段23は、表示範囲決定手段2201が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段23の所定の表示面に映像表示を行う(S706)。表示する映像は、例えば図示しない映像再生手段より映像データを受け取り、それを再生してもよい。
本実施形態において、表示装置は重量センサを有する。解析手段は、撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データを解析し、視線を示す情報を出力する。重量センサは、視聴者の位置を検出する。表示範囲決定手段は、解析手段および重量センサの情報に基づき、表示手段の表示面のうち視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線方向から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を決定し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、視聴者の位置に応じて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御することができるため、より精度の高い省電力動作を実現することができる。
<第8の実施形態>
本発明の第8の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、表示装置は、さらに刺激発生手段を有する。なお、付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。なお、本実施形態において、本発明の上記実施形態のいずれかと同様の構成については、説明を省略する。なお、本実施形態における刺激発生手段は、人間が知覚できる種々の刺激を発生する。本実施形態では、刺激発生手段の一例としてスピーカーである場合を示す。
図24は、本実施形態における、表示装置240の構成例を示す。図24に示すように、表示装置240は、撮像手段20と、解析手段1500と、スピーカー2400と、表示範囲決定手段2401と、表示手段23とを備える。
スピーカー2400は音声を出力する。また、スピーカー2400は表示範囲決定手段2401に、表示範囲を切り替えるための信号を送信する。なお、スピーカー2400は表示手段23に表示される映像に合わせて音声を出力してもよい。
表示範囲決定手段2401は、表示手段23の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段23を制御する。なお、第一の範囲および第二の範囲は、人間が有する平均的な視野範囲に基づいて決定してもよい。また、第二の範囲とは、第一の範囲よりも省電力で動作する範囲をいい、例えば、省電力で映像表示を行う範囲や、何も映像表示を行わない範囲などをいう。また、表示範囲決定手段2401はスピーカー2400から発せられる音声とその音声方向に合わせて、第一の範囲と第二の範囲とを切り替える。
図25は、本実施形態における、表示装置240の動作例を示すフローチャートである。
本実施形態において、撮像手段20は、表示手段23前に位置する視聴者を撮像して、画像データを生成し、解析手段1500へ該画像データを送る(S801)。なお、このS801は、第1の実施形態の図6のS001と同じ動作を行ってもよい。
撮像手段20より視聴者の画像データが送られてくると、解析手段1500は、視聴者の眼球部および顔部の画像データの解析を行う(S802、S803)。なお、眼球部または顔部の画像データのいずれかを解析してもよい。また、解析方法は、上記第2、第3および第4の実施形態で示したいずれかの方法でもよい。
表示範囲決定手段2401は、前記解析手段1500が解析した画像データに基づき、表示手段23の表示面のうち、前記視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段23を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段23を制御する(S804)。
表示手段23は、表示範囲決定手段2401が制御した第一の範囲および第二の範囲を考慮して、表示手段23の所定の表示面に映像表示を行う(S805)。表示する映像は、例えば図示しない映像再生手段より映像データを受け取り、それを再生してもよい。
表示手段23の映像表示中に、スピーカー2400は特徴的な音声を発する(S806)。スピーカー2400はその音声とともに、表示範囲決定手段2401に表示範囲を切り替えるための信号を送信する。
信号を受信した表示範囲決定手段2401は、スピーカー2400から発せられる音声とその音声の方向に合わせて、前記音声方向の第二の範囲を、第一の範囲に切り替える。(S807)。
表示手段23は、切替後の第一の範囲および第二の範囲を考慮して表示手段23の所定の表示面に映像表示を行う(S808)。
例えば、図26のように、表示手段703の左右にひとつずつ左スピーカー2400Aおよび右スピーカー2400Bを設けた表示装置260において、視聴者71が表示手段703の左側方向を向いている場合を考える。この場合、表示装置23の表示面のうち、視聴者71の左側あたる第一の範囲90に映像表示が行われる。また、第一の範囲以外の第二の範囲91は省電力動作している。このとき、図27のように、右スピーカー2400Bが特徴的な音声2402を発したとする。その特徴的な音声2402とともに、表示範囲決定手段2401は、表示手段703のうち、視聴者の右側にあたる部分を第一の範囲90に切り替え、その他の部分を第二の範囲91とする。そして、表示手段は切替後の第一および第二の範囲を考慮して映像表示を行う。なお、上記例のようにスピーカー2400は左右2つ設ける必要はなく、スピーカー2400は少なくとも1つ以上あればよい。また、スピーカー2400の設置場所は表示手段703の左右に限らない。
また、スピーカーの設置位置およびスピーカーが発する音、音の大きさなどを適宜変更することで、視聴者を任意の方向に振り向かせ、その方向に映像表示を行うことも可能である。また、本実施形態では、刺激発生手段としてスピーカーの一例を示したが、スピーカーに限定されることはない。例えば、風や熱、冷たさ、においなど人間が知覚できるものを発生させる手段であれば同様の動作を実現することができる。また、異なる複数の刺激発生手段を組合せてもよい。
本実施形態において、表示装置は、さらにスピーカーを有する。解析手段は、撮像手段が出力した視聴者の画像データのうち、視聴者の眼球部および顔部の画像データを解析し、視線を示す情報を出力する。表示範囲決定手段は、前記解析手段が解析した情報に基づき、表示手段の表示面のうち、視聴者の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう表示範囲を決定し、表示手段を制御する。また、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるように表示手段を制御する。スピーカーは特徴的な音声を発するとともに、表示範囲決定手段に表示範囲を切り替えるための信号を送信する。その信号を受信した表示範囲決定手段は、スピーカー発せられる音声とその音声方向に合わせて、第一の範囲と第二の範囲とを切り替える。
従って、本実施形態によれば、表示装置は、視聴者の視線から定まる第一および第二の範囲に基づいて、映像表示を行う範囲および省電力で動作する範囲を制御し、表示装置に表示される表示を省電力で表示することができる。また、視聴者の視野に合わせて映像表示を行う範囲を決定しているため、視聴者にとって違和感のない映像表示を行う表示装置を提供することができる。
さらに本実施形態によれば、表示装置は、刺激発生手段から発せられる特徴的な刺激とその方向に合わせて、表示範囲決定手段は映像表示を行う範囲と省電力で動作する範囲とを切り替える。このため、視聴者を刺激発生手段から発せられた刺激方向に振り向かせるとともに、向いた方向を映像表示を行う範囲とすることができ、視聴者は実体験に近い、より臨場感のある映像表示を体験することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記したそれぞれの実施形態に限定されるものではない。本発明は、各実施形態の変形・置換・調整に基づいて実施できる。また、本発明は、各実施形態を任意に組合せて実施することもできる。すなわち、本発明は、本明細書の全ての開示内容、技術的思想に従って実現できる各種変形、修正を含む。なお、各図面に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
映像を所定の表示面に表示する表示手段と、
前記表示手段の前に位置する人物を撮像して生成した画像データを出力する撮像手段と、
前記画像データから求めた前記人物の視線を示す情報を出力する解析手段と、
前記表示面のうち、前記人物の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう前記表示手段を制御し、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう前記表示手段を制御する表示範囲決定手段と、
を有する表示装置。
(付記2)
前記解析手段は、前記人物の眼球部の画像データを解析し、前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記1に記載の表示装置。
(付記3)
前記解析手段は、前記人物の顔部の画像データを解析し、前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記1または2に記載の表示装置。
(付記4)
前記解析手段は、前記人物の眼球部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の眼球部の画像データの黒目を境にした白目の領域数から前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の表示装置。
(付記5)
前記解析手段は、前記人物の顔部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の顔部の画像データの鼻を境にした顔面の領域数から前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の表示装置。
(付記6)
前記解析手段は、前記人物が選択した顔の部分を解析することを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の表示装置。
(付記7)
前記表示手段は、前記人物を取り囲む形状であることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の表示装置。
(付記8)
前記人物の前記第一の範囲、前記第二の範囲および前記人物の顔情報を記憶する記憶手段を有し、前記表示範囲決定手段は、前記記憶された情報に基づいて前記表示手段を制御することを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の表示装置。
(付記9)
前記人物の位置を検出する重量センサを有し、前記表示範囲決定手段は、前記重量センサより得られる前記人物の位置情報に基づいて前記表示手段の第一の範囲および前記第二の範囲を制御することを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の表示装置。
(付記10)
刺激発生手段を有し、前記表示範囲決定手段は、前記刺激発生手段が発生する刺激に合わせて、前記第一の範囲と前記第二の範囲とを切り替えることを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載の表示装置。
(付記11)
映像を所定の表示面に表示する表示ステップと、
人物を撮像して生成した画像データを出力する撮像ステップと、
前記画像データから求めた前記人物の視線を示す情報を出力する解析ステップと、
前記表示面のうち、前記人物の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう制御し、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう制御する表示範囲決定ステップと、
を有する表示方法。
(付記12)
前記解析ステップは、前記人物の眼球部の画像データを解析し前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記11に記載の表示方法。
(付記13)
前記解析ステップは、前記人物の顔部の画像データを解析し前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記11または12に記載の表示方法。
(付記14)
前記解析ステップは、前記人物の眼球部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の眼球部の画像データの黒目を境にした白目の領域数から前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記11乃至13のいずれかに記載の表示方法。
(付記15)
前記解析ステップは、前記人物の顔部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の顔部の画像データの鼻を境にした顔面の領域数から前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記11乃至14のいずれかに記載の表示方法。
(付記16)
前記解析ステップは、前記人物が選択した顔の部分を解析することを特徴とする付記11乃至15のいずれかに記載の表示方法。
(付記17)
前記人物の前記第一の範囲、前記第二の範囲および前記人物の顔情報を記憶する記憶ステップを有し、前記表示範囲決定ステップは、前記記憶された情報に基づいて前記所定の表示面を制御することを特徴とする付記11乃至16のいずれかに記載の表示方法。
(付記18)
前記表示範囲決定ステップは、前記人物の位置情報に基づいて前記第一の範囲および前記第二の範囲を制御することを特徴とする付記11乃至17のいずれかに記載の表示方法。
(付記19)
前記表示範囲決定ステップは、発生する刺激に合わせて、前記第一の範囲と前記第二の範囲とを切り替えることを特徴とする付記11乃至18のいずれかに記載の表示方法。
(付記20)
映像を所定の表示面に表示する表示処理と、
人物を撮像して生成した画像データを出力する撮像処理と、
前記画像データから求めた前記人物の視線を示す情報を出力する解析処理と、
前記表示面のうち、前記人物の視線との交点を内部に含む所定の大きさである第一の範囲に映像表示するよう制御し、前記第一の範囲以外の第二の範囲を前記第一の範囲よりも少ない電力で動作させるよう制御する表示範囲決定処理と、
をコンピュータに実行させる表示プログラム。
(付記21)
前記解析処理は、前記人物の眼球部の画像データを解析し前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記20に記載の表示プログラム。
(付記22)
前記解析処理は、前記人物の顔部の画像データを解析し前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記20または21に記載の表示プログラム。
(付記23)
前記解析処理は、前記人物の眼球部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の眼球部の画像データの黒目を境にした白目の領域数から前記人物の眼球の方向を解析することを特徴とする付記20乃至22のいずれかに記載の表示プログラム。
(付記24)
前記解析処理は、前記人物の顔部の画像データを所定の領域に分け、前記人物の顔部の画像データの鼻を境にした顔面の領域数から前記人物の顔の方向を解析することを特徴とする付記20乃至23のいずれかに記載の表示プログラム。
(付記25)
前記解析処理は、前記人物が選択した顔の部分を解析することを特徴とする付記20乃至24のいずれかに記載の表示プログラム。
(付記26)
前記人物の前記第一の範囲、前記第二の範囲および前記人物の顔情報を記憶する記憶処理を有し、前記表示範囲決定処理は、前記記憶された情報に基づいて前記所定の表示面を制御することを特徴とする付記20乃至25のいずれかに記載の表示プログラム。
(付記27)
前記表示範囲決定処理は、前記人物の位置情報に基づいて前記第一の範囲および前記第二の範囲を制御することを特徴とする付記20乃至26のいずれかに記載の表示プログラム。
(付記28)
前記表示範囲決定処理は、発生する刺激に合わせて、前記第一の範囲と前記第二の範囲とを切り替えることを特徴とする付記20乃至27のいずれかに記載の表示プログラム。